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ツンデレじゃない長編投下・評価スレ
24
:
保守代わり長編23〜end (6/30)
:2005/08/27(土) 17:14:00 ID:8dR622LE
ぶつかり合う剣と剣が火花を散らす。
リオンとアスタの攻防。
リオンが器用に敵の僅かな隙に攻撃をしようとすると、アスタが即座に反応して止める。
アスタが左右に剣を振れば、リオンが片手でその全てを受け止める。
リオンが縦に一息に剣を振る。しかし、それは空を切り地面に刺さる。すぐに抜き取り
アスタの攻撃をかわす。
アスタが一歩踏み込み、剣を横に薙ぐ。だが、それはリオンの着る服の先端を浅く切る
だけに終わった。
どちらも一歩も譲らない。
放たれる全ての攻撃をかわし、受け流し、受け止め、そしてカウンターを放つ。
だが、放たれたカウンターを、相手は全てかわし、受け流し、受け止め、そしてカウン
ターを放つ。
同じことの繰り返し。一歩も進まない戦い。
互角。
これを見たものなら、必ずそう思う。だが、実際にはそうではなかった。
アスタは全力ではなかった。
アスタはどうしてもわからないことがあった。
それは、何故目の前の男が戦うのか? それが分からない。それの理由を知りたい。だ
から、アスタはどうしても全力を出せずにいた。
もともとエルフとは対魔族用に神の創った生物兵器。素質の時点で人間とエルフは天と
地ほどの差がある。そして、彼、アスタはすでに200年を生きている。その内の150
近く、彼は剣術の鍛錬をしてきた。経験の差も歴然。
そもそも人間がエルフに勝てるはずがないのだ。
だが、アスタは全力を出せれない状況にあった。
何故、目の前の男は戦うんだ?
あの娘は魔王になる危険性を孕んでいるんだぞ!
覆しようのない悪のはずだ。
なのに、何故目の前の男はあの『悪』を守ろうとしているんだ?
分からない。
理解できない。
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