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リレー『絶体絶命ツンデレ』をまとめるスレ

18名無しさん:2005/07/29(金) 13:54:39 ID:Xz19N/ZM
491 名前: リレー「絶体絶命ツンデレ」7 投稿日: 2005/07/27(水) 21:39:12 ID:ahtpoSlFO
「何とかね…痛っ!」
「足に怪我したみたいです……どこか安静に出来る場所は…」
「それなら、向こうにある。行こう」


無事合流を果たしたタカシとかなみ達

そのころ尊、纏は…

「喉乾いた…」
「むぅ…ここまで長時間給水無しじゃと、ちいと厳しいのう…」
「大体…ここは何処なんだ?」
「恐らく島の中心からやや南に寄った所…その辺りだと思うがの」
「適当だろ」
「流石尊じゃ、儂の冗談を見抜くとは」
「……案外元気だな、私らも」
「フフフ、ヒトの生命力も馬鹿にはできんのうw」
「にしてもおかしいな……生存者はいないのか?」
「そういえばさっきから見当たらんな」
「まさかとは思うが…コレ、人為的な災害じゃ…」
「…冗談にしては、タチが悪いぞ」

地震発生から、約4時間経過
タカシグループ、かなみグループと合流………


ツンは全員集合してから出した方がやりやすそう
サモンナイトの夜会話みたいな感じで

19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/22(土) 18:26:25 ID:Dv3lgz8c
 風が吹き込まず、さらに水道まである場所を探し当てたタカシたちは、動けないかなみを運んだ。危惧された怪我の状態は幸いにして軽く、ひねった程度のようだった。
「やれやれ、大したことないようだな。こんなのでギャーギャー騒いだら女の子と勘違いされるぞ?」
「立派な女よッ!」
 包帯を巻くタカシに、かなみはパンチで応えた。いつもの光景に、その場にいる皆は少し安堵した。
「これからどうしましょう。……わたくしたち、帰れるのでしょうか」
「大丈夫やって、リナはん。こんだけ人がおるんや、なんとかなる!」
「いずみの根拠レスな励ましは元気が出るなあ」
「いらんこと言うなっ!」
 余計なことを言ったタカシがいずみに殴られているのを横目に、リナはため息をついた。そっとちなみがリナの肩に手をやり、微笑みかける。
「ちなみさん……」
「……だいじょぶ。……タカシがいるから、だいじょぶ、なのです」
 なんの根拠もない台詞だったが、その言葉を聞いただけでリナは心の中にわずかな活力が湧いたのを感じた。
「さってと、包帯巻き巻きかんりょー。どだ? 痛むか?」
「ん……大丈夫みたい。しっかし、アンタ変な技能もってるわね。すっごいしっかり巻けてるじゃない」
「何を隠そう、俺は包帯巻きのプロなんだ! 決して昔エヴァが流行った時に『彼女ができたら包帯を巻かねば! おっぱいとかに!』とか思って包帯巻きを練習したんじゃないぞ?」
 語るに落ちているタカシを女子全員が侮蔑の目で見ていた。山田だけが『よく分かる』とでも言わんばかりに激しく頷いていた。

 一方、みこととまつりは廃墟をさ迷っていた。
「……私としたことが、この程度の水分不足で苦しむとはな」
「人なら当然のことじゃ。まったく、今ほど水が欲しいと思ったときはないぞよ。ああ、別にアルプスの天然水とは言わん、ただの水道水で充分じゃ」
「どっちにしてもないがな、まつり殿」
「……分かっとるわい」
 未だに水を見つけれず、当てずっぽうに道ともいえぬ道を進む二人だった。

 一心地着いたタカシたちだったが、いつまでもここにいても仕方ない。そう思ったタカシは、軽く手を叩いて注目を集めた。
「さて。女性陣は疲れてるみたいだし、ここでしばらく休憩しててくれ。俺たちはちょっとコンビニ行って色々仕入れてくるから」
 この場所を探す途中で崩れかけたコンビニがあったことを思い出したタカシは、山田と一緒にそこへ向かおうと思い、そう言った。
「アンタぼさーってしてるんだから気をつけなさいよ。いつ何が崩れるのか分かんないんだから」

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/22(土) 18:26:59 ID:Dv3lgz8c
 ぶっきらぼうな言葉の中に心痛を秘め、かなみがタカシに声をかける。
「……特にタカシはふらふらしてるから、ひょっとした拍子で死にそう」
「失礼だな、おまいは」
 タカシはちなみのほおを軽く引っ張った。そういうコミュニケーションだと分かっているため、お互い笑い合っていた。
「じゃ、行ってくる」
 タカシは面倒くさいとぐずる山田を引っ張り、出かけて行った。

「お、ラッキー。崩れてないじゃん」
 確かにコンビニは外側は半分崩れており、中に入るには降りたシャッターをかがんで潜らねばならなかったが、中はそれほど損害を受けていないようだった。
「…………」
「ん? お、リュック発見! しかも2つも! やるな、山田!」
 無言でリュックサックを指す山田の背中をタカシは軽く叩いた。これで荷物の運搬が楽になる。
「山田、このリュックに水と食料詰めてくれ。俺はマップを探す。あと、一人で菓子食うな」
 一人でお菓子を貪っていた山田の頭を軽く殴ってから、タカシは地図を探した。
「えー、地図地図……お、あったあった」
 タカシは床に落ちていた地図を拾い上げた。店内は暗くてよく見えないが、この周辺のことならこの地図で分かりそうだった。
「よし。山田、水と食料は?」
 山田は黙ってサムズアップした。完了したらしい。
 二人はリュックを背負い、コンビニから脱出した。それから数歩歩いた頃、地面が震えた。
「うわっ!? ま、またかっ!」
 二人は地面にしゃがみこみ、地震が去るのを待った。激しい揺れに、どうすることもできない。
 時間にして数十秒のことだったが、二人にとっては数時間の時は終わった。さきほどのコンビニは完全に崩れ去っていた。
「……あと数秒遅かったら」
 タカシは思わず神に感謝した。神様グッジョブ!
 未だに震えている山田を連れ、元いた場所に戻ろうとしている途中、見覚えのある顔ぶれに出会った。
「み……みこと! それに、まつりじゃないか! よかった、生きてたのか!」
 これで全員が揃った。誰一人欠けず再び会えたことに、タカシは再び神に感謝した。
 神様いい仕事してんじゃん!


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