[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
リレー『絶体絶命ツンデレ』をまとめるスレ
20
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2007/12/22(土) 18:26:59 ID:Dv3lgz8c
ぶっきらぼうな言葉の中に心痛を秘め、かなみがタカシに声をかける。
「……特にタカシはふらふらしてるから、ひょっとした拍子で死にそう」
「失礼だな、おまいは」
タカシはちなみのほおを軽く引っ張った。そういうコミュニケーションだと分かっているため、お互い笑い合っていた。
「じゃ、行ってくる」
タカシは面倒くさいとぐずる山田を引っ張り、出かけて行った。
「お、ラッキー。崩れてないじゃん」
確かにコンビニは外側は半分崩れており、中に入るには降りたシャッターをかがんで潜らねばならなかったが、中はそれほど損害を受けていないようだった。
「…………」
「ん? お、リュック発見! しかも2つも! やるな、山田!」
無言でリュックサックを指す山田の背中をタカシは軽く叩いた。これで荷物の運搬が楽になる。
「山田、このリュックに水と食料詰めてくれ。俺はマップを探す。あと、一人で菓子食うな」
一人でお菓子を貪っていた山田の頭を軽く殴ってから、タカシは地図を探した。
「えー、地図地図……お、あったあった」
タカシは床に落ちていた地図を拾い上げた。店内は暗くてよく見えないが、この周辺のことならこの地図で分かりそうだった。
「よし。山田、水と食料は?」
山田は黙ってサムズアップした。完了したらしい。
二人はリュックを背負い、コンビニから脱出した。それから数歩歩いた頃、地面が震えた。
「うわっ!? ま、またかっ!」
二人は地面にしゃがみこみ、地震が去るのを待った。激しい揺れに、どうすることもできない。
時間にして数十秒のことだったが、二人にとっては数時間の時は終わった。さきほどのコンビニは完全に崩れ去っていた。
「……あと数秒遅かったら」
タカシは思わず神に感謝した。神様グッジョブ!
未だに震えている山田を連れ、元いた場所に戻ろうとしている途中、見覚えのある顔ぶれに出会った。
「み……みこと! それに、まつりじゃないか! よかった、生きてたのか!」
これで全員が揃った。誰一人欠けず再び会えたことに、タカシは再び神に感謝した。
神様いい仕事してんじゃん!
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板