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222名無しになりきれ:2011/07/05(火) 06:25:02
【玉響の自宅兼診療所】
夜明けまえにおきる。瞼も体もねっとりとおもい。
眠い目をこすり老骨に鞭を打ち、身を起こし、娘の御下がりの海老茶袴に着替える。
「おべんとう・・・つくる・・にゃ・」
まるで傀儡のようにフラフラと台所へ。サクサク。ぐつぐつ。
出来上がった小さなお弁当を卓袱台の上に置き置手紙。

『おしごとにいってきます。はは』

【日ノ神村/鬼門】
新たな嘆願を受けた玉響は、四方すべてが山並みに囲われた日ノ神村へ到着。
今回の目的は、山奥の村に囚われた女の救出。相方は円タクの岸良介。

「ふぇ〜。山道のおかげで始まる前から死にそうじゃ・・でも、あちしは頑張るにゃ。
娘を、すたんふぉーど大学にいれねばならぬのじゃから・・・」
聳え立つ鬼門を仰ぐ玉響はちゃっかり農民の姿に変装していた。
これは七方出で立ちの一つ、常の形。古来より変装は忍術の基本中の基本なのだ。

木柵の外ではざわざわと低木がゆれ、湿った土の香りが鼻腔をくすぐる。
門は丸太の門柱が高く聳えた造りで注連縄が巻かれ、扉は開いていた。

「北東に門・・・。鬼門に門とは不吉じゃのぉ」
おじゃる丸風味をました口調の玉響が、今回はこのキャラで行こうと心に誓いながらそっと門をくぐれば
やはりと言うか案の定、山道から見下ろしたそのままの長閑な風景が目に飛び込む。村人たちもちらほらと見える。
ただ異様なのは、彼らが手に鎌やら鍬やらを構えていることだ。その目は血走り恐ろしい。

「うゅ〜村人の様子がおかしいの…。どうするでおじゃる岸どの?あちしは観音隠れの術で村人たちになりすます予定じゃったのじゃが・・」
玉響が言う観音隠れとは見えてはいるけれど気配を消すという、ようするに空気コテになる忍術。
農民、または信者に馴染み、あわよくば生贄の情報を手に入れてしまおうという腹づもりだったのだ。

だが、そうこうしているうちに村人たちが岸と玉響を取り囲む。困った玉響は…

「あんれま、どうしただみんなー?こわい顔して〜。何かあっただか?」
と、とぼけてみた。勿論顔は手拭で覆い隠している。
「なに寝言言ってんだババァ!!侵入者が来たんだべ!!日輪に影を落とす者はやっつける!伊佐谷様のご命令だべよ!!」
村人は顔面を震わせながら真っ赤な顔。鍬を上段に構え怒鳴り続ける。
「おい軍服!お前か?儀式の邪魔をしに来たやろうは?ここは娑婆じゃねーんだ、
腰のサーベルなんぞ怖れるに足りんべ!返り討ちにしてくれるべさ!いくべー!!」
鍬や鎌を持った村人たちが一斉に岸に襲いかかる。
【村人が岸さんに襲いかかりました】

223名無しになりきれ:2011/07/05(火) 18:39:57
【玉響の自宅兼診療所】
夜明けまえにおきる。瞼も体もねっとりとおもい。
眠い目をこすり老骨に鞭を打ち、身を起こし、娘の御下がりの海老茶袴に着替える。
「おべんとう・・・つくる・・にゃ・」
まるで傀儡のようにフラフラと台所へ。サクサク。ぐつぐつ。
出来上がった小さなお弁当を卓袱台の上に置き置手紙。
『たんがんじょへいってきます。はは』

【嘆願所】
偶然か、岸良介に出会う
>「玉響様、でしたでしょうか。しばらくぶりでございます、私タクシー運転手の岸でございます。
 見るに、どうやら私と同じ嘆願をお受けなされた模様で。宜しければ、お送り致しましょうか?」
「んにゃ・・ただでおじゃるかの?」

【日ノ神村/鬼門】
新たな嘆願を受けた玉響は、四方すべてが山並みに囲われた日ノ神村へ到着。
今回の目的は、山奥の村に囚われた女の救出。相方は円タクの岸良介。

「ふぇ〜。山道のおかげで始まる前から死にそうじゃ・・でも、あちしは頑張るにゃ。
娘を、すたんふぉーど大学にいれねばならぬのじゃから・・・」
聳え立つ鬼門を仰ぐ玉響はちゃっかり農民の姿に変装していた。
これは七方出で立ちの一つ、常の形。古来より変装は忍術の基本中の基本なのだ。

木柵の外ではざわざわと低木がゆれ、湿った土の香りが鼻腔をくすぐる。
門は丸太の門柱が高く聳えた造りで注連縄が巻かれ、扉は開いていた。

「北東に門・・・。鬼門に門とは不吉じゃのぉ」
おじゃる丸風味をました口調の玉響が、今回はこのキャラで行こうと心に誓いながらそっと門をくぐれば
やはりと言うか案の定、山道から見下ろしたそのままの長閑な風景が目に飛び込む。村人たちもちらほらと見える。
ただ異様なのは、彼らが手に鎌やら鍬やらを構えていることだ。警戒している玉響に岸が小声で語りかけてくる。

>「では、情報収集でもして参りますね。玉響様は影に隠れて様子でも伺って下されば結構。
 危険に遭うのは1人だけで充分でございますし」

「うゅ〜…。それならばお言葉に甘えるにゃ。あちしは影から・・・。というか観音隠れの術を使って隠れているでおじゃるよ」
玉響が言う観音隠れとは見えてはいるけれど気配を消すという言わば空気コテになる忍術。
いったん物影に隠れた玉響は村人になりすまし、村人に話しかける岸のもとへしれっと寄ってきた。

「あんれま〜入信者なんて珍しいだなぁ」と村人になりすました玉響が誘導する。
【玉響:農民姿に変装。岸さんに助け舟】

224名無しになりきれ:2011/07/05(火) 18:50:10
【玉響の自宅兼診療所】
夜明けまえにおきる。瞼も体もねっとりとおもい。
眠い目をこすり老骨に鞭を打ち、身を起こし、娘の御下がりの海老茶袴に着替える。
「おべんとう・・・つくる・・にゃ・」
まるで傀儡のようにフラフラと台所へ。サクサク。ぐつぐつ。
出来上がった小さなお弁当を卓袱台の上に置き置手紙。
『たんがんじょへいってきます。はは』

【嘆願所】
偶然か、岸良介に出会う
>「玉響様、でしたでしょうか。しばらくぶりでございます、私タクシー運転手の岸でございます。
 見るに、どうやら私と同じ嘆願をお受けなされた模様で。宜しければ、お送り致しましょうか?」
「んにゃ・・ただでおじゃるかの?」

【日ノ神村/鬼門】
新たな嘆願を受けた玉響は、四方すべてが山並みに囲われた日ノ神村へ到着。
今回の目的は、山奥の村に囚われた女の救出。相方は円タクの岸良介。

「ふぇ〜。山道のおかげで始まる前から死にそうじゃ・・でも、あちしは頑張るにゃ。
娘を、すたんふぉーど大学にいれねばならぬのじゃから・・・」
聳え立つ鬼門を仰ぐ玉響はちゃっかり農民の姿に変装していた。
これは七方出で立ちの一つ、常の形。古来より変装は忍術の基本中の基本なのだ。

木柵の外ではざわざわと低木がゆれ、湿った土の香りが鼻腔をくすぐる。
門は丸太の門柱が高く聳えた造りで注連縄が巻かれ、扉は開いていた。

「北東に門・・・。鬼門に門とは不吉じゃのぉ」
おじゃる丸風味をました口調の玉響が、今回はこのキャラで行こうと心に誓いながらそっと門をくぐれば
やはりと言うか案の定、山道から見下ろしたそのままの長閑な風景が目に飛び込む。村人たちもちらほらと見える。
ただ異様なのは、彼らが手に鎌やら鍬やらを構えていることだ。警戒している玉響に岸が小声で語りかけてくる。

>「では、情報収集でもして参りますね。玉響様は影に隠れて様子でも伺って下されば結構。
 危険に遭うのは1人だけで充分でございますし」

「うゅ〜…。それならばお言葉に甘えるにゃ。あちしは影から・・・。というか観音隠れの術を使って隠れているでおじゃるよ」
玉響が言う観音隠れとは見えてはいるけれど気配を消すという言わば空気コテになる忍術。
いったん物影に隠れた玉響は村人になりすまし、村人に話しかける岸のもとへしれっと寄ってきた。

「あんれま〜入信希望者だべか?こりゃめでたいねぇ〜」と村人になりすました玉響は岸に助け舟を出す。
もちろん、玉響も警戒は怠らない。長い袖に隠した手には麻酔針がきらり。
【玉響:農民姿に変装。岸さんに助け舟】

225名無しになりきれ:2011/07/05(火) 18:54:25
【玉響の自宅兼診療所】
夜明けまえにおきる。瞼も体もねっとりとおもい。
眠い目をこすり老骨に鞭を打ち、身を起こし、娘の御下がりの海老茶袴に着替える。
「おべんとう・・・つくる・・にゃ・」
まるで傀儡のようにフラフラと台所へ。サクサク。ぐつぐつ。
出来上がった小さなお弁当を卓袱台の上に置き置手紙。
『たんがんじょへいってきます。はは』

【嘆願所】
偶然か、岸良介に出会う
>「玉響様、でしたでしょうか。しばらくぶりでございます、私タクシー運転手の岸でございます。
 見るに、どうやら私と同じ嘆願をお受けなされた模様で。宜しければ、お送り致しましょうか?」
「んにゃ・・ただでおじゃるかの?」

【日ノ神村/鬼門】
新たな嘆願を受けた玉響は、四方すべてが山並みに囲われた日ノ神村へ到着。
今回の目的は、山奥の村に囚われた女の救出。相方は円タクの岸良介。

「ふぇ〜。岸どののタクシーのおかげで途中までは楽ちんじゃったが
山道のせいで始まる前から死にそうじゃ・・でも、あちしは頑張るにゃ。
娘を、すたんふぉーど大学にいれねばならぬのじゃから・・・」
聳え立つ鬼門を仰ぐ玉響はちゃっかり農民の姿に変装していた。
これは七方出で立ちの一つ、常の形。古来より変装は忍術の基本中の基本なのだ。

木柵の外ではざわざわと低木がゆれ、湿った土の香りが鼻腔をくすぐる。
門は丸太の門柱が高く聳えた造りで注連縄が巻かれ、扉は開いていた。

「北東に門・・・。鬼門に門とは不吉じゃのぉ」
おじゃる丸風味をました口調の玉響が、今回はこのキャラで行こうと心に誓いながらそっと門をくぐれば
やはりと言うか案の定、山道から見下ろしたそのままの長閑な風景が目に飛び込む。村人たちもちらほらと見える。
ただ異様なのは、彼らが手に鎌やら鍬やらを構えていることだ。警戒している玉響に岸が小声で語りかけてくる。

>「では、情報収集でもして参りますね。玉響様は影に隠れて様子でも伺って下されば結構。
 危険に遭うのは1人だけで充分でございますし」

「うゅ〜…。それならばお言葉に甘えるにゃ。あちしは影から・・・。というか観音隠れの術を使って隠れているでおじゃるよ」
玉響が言う観音隠れとは見えてはいるけれど気配を消すという言わば空気コテになる忍術。
いったん物影に隠れた玉響は村人になりすまし、村人に話しかける岸のもとへしれっと駆け戻ってきた。

「あんれま〜入信希望者だべか?こりゃめでたいねぇ〜」と村人になりすまし岸に助け舟を出す。
もちろん、玉響も警戒は怠らない。長い袖に隠した手には麻酔針がきらりと光る。
【玉響:農民姿に変装。岸さんに助け舟】

226名無しになりきれ:2011/07/05(火) 18:57:03
【玉響の自宅兼診療所】
夜明けまえにおきる。瞼も体もねっとりとおもい。
眠い目をこすり老骨に鞭を打ち、身を起こし、娘の御下がりの海老茶袴に着替える。
「おべんとう・・・つくる・・にゃ・」
まるで傀儡のようにフラフラと台所へ。サクサク。ぐつぐつ。
出来上がった小さなお弁当を卓袱台の上に置き置手紙。
『たんがんじょへいってきます。はは』

【嘆願所】
偶然か、岸良介に出会う
>「玉響様、でしたでしょうか。しばらくぶりでございます、私タクシー運転手の岸でございます。
 見るに、どうやら私と同じ嘆願をお受けなされた模様で。宜しければ、お送り致しましょうか?」
「んにゃ・・ただでおじゃるかの?」

【日ノ神村/鬼門】
新たな嘆願を受けた玉響は、四方すべてが山並みに囲われた日ノ神村へ到着。
今回の目的は、山奥の村に囚われた女の救出。相方は円タクの岸良介。

「ふぇ〜。岸どののタクシーのおかげで途中までは楽ちんじゃったが
山道のせいで始まる前から死にそうじゃ・・でも、あちしは頑張るにゃ。
娘を、すたんふぉーど大学にいれねばならぬのじゃから・・・」
聳え立つ鬼門を仰ぐ玉響はちゃっかり農民の姿に変装していた。
これは七方出で立ちの一つ、常の形。古来より変装は忍術の基本中の基本なのだ。

木柵の外ではざわざわと低木がゆれ、湿った土の香りが鼻腔をくすぐる。
門は丸太の門柱が高く聳えた造りで注連縄が巻かれ、扉は開いていた。

「北東に門・・・。鬼門に門とは不吉じゃのぉ」
おじゃる丸風味をました口調の玉響が、今回はこのキャラで行こうと心に誓いながらそっと門をくぐれば
やはりと言うか案の定、山道から見下ろしたそのままの長閑な風景が目に飛び込む。村人たちもちらほらと見える。
ただ異様なのは、彼らが手に鎌やら鍬やらを構えていることだ。警戒している玉響に岸が小声で語りかけてくる。

>「では、情報収集でもして参りますね。玉響様は影に隠れて様子でも伺って下されば結構。
 危険に遭うのは1人だけで充分でございますし」

「うゅ〜…。それならばお言葉に甘えるにゃ。あちしは影から・・・。というか観音隠れの術を使って隠れているでおじゃるよ」
玉響が言う観音隠れとは見えてはいるけれど気配を消すという言わば空気コテになる忍術。
いったん物影に隠れた玉響は村人になりすまし、村人に話しかける岸のもとへしれっと駆け戻ってきた。

「あんれま〜入信希望者だべか?こりゃめでたいねぇ〜」と村人になりすまし岸に助け舟。
もちろん、玉響も警戒は怠らない。長い袖に隠した手には麻酔針がきらりと光る。
【玉響:農民姿に変装。本人は馴染んでいるつもり】

227名無しになりきれ:2011/07/17(日) 16:08:34
>174ケイン
「はじめまして。ハナです。公園の高級激安ダンボールが私のお家です。
今日、ついにワンセグが壊れました。…つかない。完全さげぽよです。
愛と勇気だけが友達なあいつがいれば、ワンセグと2ちゃんだけが友達な私だっているのに」
(ワンセグは金魚の墓の隣に埋めました)

228名無しになりきれ:2011/07/17(日) 16:46:45
>174ケイン
「はじめまして。ハナです。公園の高級激安ダンボールが私のお家です。
今日、ついにワンセグが壊れました。…つかない。完全さげぽよです。
愛と勇気だけが友達なあいつがいれば、ワンセグと2ちゃんだけが友達な私だっているのに」
(ワンセグは金魚の墓の隣に埋めました)
>181ウィドム
「よろしくお願いします。さっき自分で髪を切りました。
捨ててある新聞紙を読むのもだーいすきなわたし。
最近は本もあまり読めないので、いつにも増・し・てスポンジのように
グングン読んじゃいました。たぶんまわりからは
「あの人新聞紙読みすぎ!」と思われたんじゃないかしら?
「読むの楽しー!」と叫びたいくらい充実した時間だったよー」
(ゴミ箱は宝箱ですね)
>177-179
「ウィドムさんの中の人は奴隷」

229名無しになりきれ:2011/07/17(日) 16:47:42
>181ウィドム
「よろしくお願いします。さっき自分で髪を切りました。
捨ててある新聞紙を読むのもだーいすきなわたし。
最近は本もあまり読めないので、いつにも増・し・てスポンジのように
グングン読んじゃいました。たぶんまわりからは
「あの人新聞紙読みすぎ!」と思われたんじゃないかしら?
「読むの楽しー!」と叫びたいくらい充実した時間だったよー」
(ゴミ箱は宝箱ですね)
>177-179
「ウィドムさんの中の人は奴隷」

230名無しになりきれ:2011/07/24(日) 14:24:14
「………ぜんぜんかっこよくないんですけど。とんだ大根役者じゃん」
腕組みの月夜田は唾棄するように言葉を吐く。
へタレの牧街も嫌いだったが、かっこいい牧街はもっと嫌いなのだろう。

>「んじゃ、後頼みますよ」
解放されたカフェの肩をたたき、ぽんこつ車に乗って帰って行く牧街。
彼の言葉に目が覚めた江田成愛子はそれを見送りつぶやく。

「私…間違っていました……。これからは初心に帰って、
自分のエターナルヴァンパイアを書こうと思います……
こどものころに考えていた夢の世界のつづきです……」
その言葉に雪原は出会ったころの、デビューする前の初々しい江田成の姿をみる。

「江田成先生!もう一度、二人で二人三脚でやっていきましょうよ!」

「え……それは…いや。私は、あなたも読者のことも気にしないで自由に書きたいの。
だから…もう…さようなら」
江田成は月夜田から本を受け取るとそのままどこかへ消える。

231名無しになりきれ:2011/07/24(日) 14:48:08
「………ぜんぜんかっこよくないんですけど。とんだ大根役者じゃん」
腕組みの月夜田は唾棄するように言葉を吐く。
へタレの牧街も嫌いだったが、かっこいい牧街はもっと嫌いなのだろう。

>「んじゃ、後頼みますよ」
解放されたカフェの肩をたたき、ぽんこつ車に乗って帰って行く牧街。
彼の言葉に目が覚めた江田成愛子はそれを見送りつぶやく。

「私…間違っていました……。これからは初心に帰って、
自分のエターナルヴァンパイアを書こうと思います……
こどものころに考えていた夢の世界のつづきです……」
その言葉に雪原は出会ったころの、デビューする前の初々しい江田成の姿をみる。

「江田成先生!これからも宜しくお願いします!二人で二人三脚でがんばっていきましょう!」

「え……それは…いやよ。私は、あなたも読者のことも気にしないで自由に書きたいの。
だから…もう…さようなら」
江田成は月夜田から本を受け取るとそのままどこかへ消えた。
その瞬間、ビルの谷間から吹き降ろす心地良い風が、皆の頬を撫でる。
振り仰げば青い空。月夜田は少し大人になった気持ちがした。
【お疲れ様でしたー】

232名無しになりきれ:2011/07/29(金) 16:17:45
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂う。

233名無しになりきれ:2011/07/30(土) 15:27:50
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「委員長。田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱ行方不明だ」
「先生が言ってたみたいに、ただ寝てるのかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけだったりして」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対な遊び感覚の女子たち。
行方不明者のことなど関係なしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし軽く地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」
今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花は死者の慰霊と鎮魂の目的も兼ねていた。

234名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:15:14
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対な遊び感覚の女子たち。
行方不明者のことなど関係なしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし軽く地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
月夜田が駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「……な、なかにいたんだ…。こ、こどもたちが!
扉を開けたらジロって皆が睨んだから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。

今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。

今は誰も予想だにしていなかった。。

235名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:18:26
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対に遊び感覚の女子たちは
行方不明者のことなど関係なしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし、おもいっきり地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
月夜田が駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「……な、なかにいたんだ…。こ、こどもたちが!
扉を開けたらジロって皆が睨んだから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。

今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。
今は誰も予想だにしていなかったのである。

236名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:21:50
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対に遊び感覚の女子たちは
行方不明者のことなどおかまいなしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし、おもいっきり地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
月夜田が駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「……な、なかにいたんだ…。こ、こどもたちが!
扉を開けたらジロって皆が睨んだから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。

「あ、あたしたちもう帰るね!今日は花火大会の日だしぃー!忙しいんだよねー!!」
入り口に向かって駆けてゆく。

今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。
今は誰も予想だにしていなかったのであった。

237名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:26:28
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対に遊び感覚の女子たちは
行方不明者のことなどおかまいなしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし、おもいっきり地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「……な、なかにいたんだ…。こ、こどもたちが!
扉を開けたらジロって皆が睨んだから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。

「あ、あたしたちもう帰るね!今日は花火大会の日だしぃー!忙しいんだよねー!!」
女子生徒たちは入り口に向かって駆けていった。

―――今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。

238名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:36:06
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対に遊び感覚の女子たちは
行方不明者のことなどおかまいなしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし、おもいっきり地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「……な、なかにいたんだ…。こ、こどもたちが!
扉を開けたらジロって皆が睨んだから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。
「開けちゃだめー!!」
叫ぶ月夜田に女子たちは大パニック。入り口にむかって蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

―――今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。今は誰も思ってもいなかった。

239名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:42:04
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対に遊び感覚の女子たちは
行方不明者のことなどおかまいなしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし、おもいっきり地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「声がするから覗いてみたら……
な、なかにいたんだ…。こ、こどもたちが!
扉を開けたらジロって皆が睨んだから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!田中たちだよきっと」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。
「開けちゃだめー!!」
叫ぶ月夜田に女子たちは大パニック。入り口にむかって蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

―――今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。今は誰も思ってもいなかった。

240名無しになりきれ:2011/07/30(土) 16:46:37
というわけで、何人かの生徒が旧校舎の入り口に集まった。
取り壊されそうになるたびに事故が起きて中止になるとか色んな噂がある旧校舎。
雑草は伸び放題で、すぐわきには裏山があり、都会の真ん中とは思えないような雰囲気が漂っている。

「じゃあ入るよ」
まず始めに学級委員長の高橋が旧校舎に入っていく。
続いて数名の男子グループと女子グループ。

「田中も鈴木も家には帰ってないって。携帯にも出ないし、やっぱこりゃ事件か」
「いや、先生が言ってたみたいにただ寝てるだけかもよ。隠れてお酒とか飲んで酔いつぶれているだけかもしれん」
「それはそれで問題だがな」

真面目な男子たち。それとは正反対に遊び感覚の女子たちは
行方不明者のことなどおかまいなしに今夜の花火大会の話題で盛り上がっている。
「花火大会なに着てく〜?」
「浴衣!」
「私はラフな格好のほうがいいと思う。だって去年のこと覚えてる?
トイレは混んでるし座るところはないし、おもいっきり地獄だったじゃん」
「あ!虫除けスプレーも忘れちゃダメだし」

(はあ…どんなに可愛い浴衣を着たって中身がだめじゃね)
月夜田みことは黙って話を聞いていた。すると突然男子の悲鳴。

「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

「どうしたのー!?」
駆け寄れば男子生徒がブルブルと震えながら教室の扉を押さえつけている。

「声がするから覗いてみたら……
な、なかにいたんだ…。なんか…昔っぽい人たちが!
扉を開けたらジロって皆が睨むから俺、怖くなって…」

「うそつけ!見間違いだろ!田中たちだよきっと」
委員長は怖がる生徒を退かして扉を開ける。
「開けちゃだめー!!」
叫ぶ月夜田に女子たちは大パニック。入り口にむかって蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

―――今日は水神祭で大花火大会の日。夜空に咲く大輪の花が死者の慰霊と鎮魂を行う日。
しかしそんな日に、まさかあんなことが起ころうなんて…。今は誰も思ってもいなかった。

241名無しになりきれ:2011/07/31(日) 15:08:08
教室のなかにいたのは秋葉原町内のTRPGサークルの人たちだった。

>「奇遇じゃのう。みこと殿も一緒にやるか?」
「カフェさん…どうしてこんなところに……」

―――どうやら月夜田たちは閉じ込められてしまったらしい。

「誰だよ!こんなイタズラしてるのは!?田中たちか?いい加減にしてくれ!!」
真っ赤な顔で喚く委員長に月夜田が答える
「いいえ委員長。これはなにか超常的なちからが働いているのよ」
「どういうことだよ!?」
「それはわからないわ…。だけど私たちが閉じ込められたことには何か理由があるはず…」

242名無しになりきれ:2011/07/31(日) 15:57:04
教室のなかにいたのは秋葉原町内のTRPGサークルの人たちだった。

>「奇遇じゃのう。みこと殿も一緒にやるか?」
「カフェさん…どうしてこんなところに……」

―――どうやら月夜田たちは閉じ込められてしまったらしい。

「誰だよ!こんなイタズラしてるのは!?田中たちか?いい加減にしてくれ!!」
真っ赤な顔で喚く委員長に月夜田が答える
「いいえ委員長。これはなにか超常的なちからが働いているのよ」
「どういうことだよ!?」
「それはわからないわ…。だけど私たちが閉じ込められたことには何か理由があるはず…」

静まり返る旧校舎。静寂を破るは一人のキモヲタ。

「カフェちゃん!ミルクちゃんがいないでござる!
ミルクちゃんはトイレに行くって言って教室から出てったきりでござるよ!!」
ミルクちゃんは大きい女の人。
いつもファンタジー系のゲームキャラのコスプレをしていて駅の辺りを平日からフラフラしている。
「おい。ミルクちゃんがトイレに行ったのって30分くらい前じゃないか?」
ヲタたちの言葉に、ハッと目を見開く月夜田。
「まさか…その人も行方不明に…。カフェさん!探しましょう!
私たちもここで行方不明になった生徒たちを探していたの!
みんなで協力して探せばきっと見つかるわ!」

243名無しになりきれ:2011/07/31(日) 16:10:15
教室のなかにいたのは秋葉原町内のTRPGサークルの人たちだった。

>「奇遇じゃのう。みこと殿も一緒にやるか?」
「カフェさん…どうしてこんなところに……」

―――どうやら月夜田たちは閉じ込められてしまったらしい。

「誰だよ!こんなイタズラしてるのは!?田中たちか?いい加減にしてくれ!!」
真っ赤な顔で喚く委員長に月夜田が答える
「いいえ委員長。これはなにか超常的なちからが働いているのよ」
「どういうことだよ!?」
「それはわからないわ…。だけど私たちが閉じ込められたことには何か理由があるはず…」

静まり返る旧校舎。静寂を破るは一人のキモヲタ。

「カフェちゃん!ミルクちゃんがいないでござる!
ミルクちゃんはさっきトイレに行くって言って教室から出てったきりでござるよ!!」
ミルクちゃんは大きい女の人。
いつもファンタジー系のゲームキャラのコスプレをしていて駅の辺りを平日からフラフラしている。
「おい。ミルクちゃんがトイレに行ったのって30分くらい前じゃないか?」
ヲタたちの言葉に、ハッと目を見開く月夜田。
「まさか…その人も行方不明に…。カフェさん!探しましょう!
私たちもここで行方不明になった生徒たちを探していたの!
みんなで協力して探せばきっと見つかるわ!」

244名無しになりきれ:2011/07/31(日) 16:21:17
教室のなかにいたのは秋葉原町内のTRPGサークルの人たちだった。

>「奇遇じゃのう。みこと殿も一緒にやるか?」
「カフェさん…どうしてこんなところに……」

―――どうやら月夜田たちは閉じ込められてしまったらしい。

「誰だよ!こんなイタズラしてるのは!?田中たちか?いい加減にしてくれ!!」
真っ赤な顔で喚く委員長に月夜田が答える
「いいえ委員長。これはなにか超常的なちからが働いているのよ」
「どういうことだよ!?」
「それはわからない…。だけど私たちが閉じ込められたことには何か理由があるはず…」

静まり返る旧校舎。静寂を破るは一人のキモヲタ。

「カフェちゃん!ミルクちゃんがいないでござる!
ミルクちゃんはさっきトイレに行くって言って教室から出てったきりでござるよ!!」
ミルクちゃんは大きい女の人。
いつもファンタジー系のゲームキャラのコスプレをしていて駅の辺りを平日からフラフラしている。
「おい。ミルクちゃんがトイレに行ったのって30分くらい前じゃないか?」
ヲタたちの言葉に、ハッと目を見開く月夜田。
「まさか…その人も行方不明に…。カフェさん!探しましょう!
私たちもここで行方不明になった生徒たちを探していたの!
みんなで協力して探せばきっと見つかるわ!」

245名無しになりきれ:2011/07/31(日) 22:24:34
教室のなかにいたのは秋葉原町内のTRPGサークルの人たちだった。

>「奇遇じゃのう。みこと殿も一緒にやるか?」
「カフェさん…どうしてこんなところに……」

―――どうやら月夜田たちは閉じ込められてしまったらしい。

「誰だよ!こんなイタズラしてるのは!?田中たちか?いい加減にしてくれ!!」
真っ赤な顔で喚く委員長に月夜田が答える
「いいえ委員長。これはなにか超常的なちからが働いているのよ」
「どういうことだよ!?」
「それはわからないわ…。だけど私たちが閉じ込められたことには何か理由があるはず…」

静まり返る旧校舎。静寂を破るは一人のキモヲタ。

「カフェちゃん聞いて!ミルクちゃんがいないでござる!
ミルクちゃんはさっきトイレに行くって言って教室から出てったきりでござるよ!!」
ミルクちゃんは大きい女の人。
いつもファンタジー系のゲームキャラのコスプレをしていて駅前を平日からフラフラしている夢みる32歳。
「なあ。ミル姐がトイレに行ったのって30分くらい前じゃないか?」
ヲタたちの言葉に、ハッと目を見開く月夜田。
「まさか…その人も行方不明に…。カフェさん!探しましょう!GSのカフェさんがいたら心強いわ!
私たちもここで行方不明になった生徒たちを探していたの!
みんなで協力すればきっと見つけられる!」

246名無しになりきれ:2011/08/01(月) 01:19:20
教室のなかにいたのは秋葉原町内のTRPGサークルの人たちだった。

>「奇遇じゃのう。みこと殿も一緒にやるか?」
「カフェさん…どうしてこんなところに……」

―――突然カフェが開けようとしていた入口の扉が青白い炎に包まれる。
まるで怨念のような強い意志が外界への逃亡を遮断してしまっているように見える
どうやらカフェたちは閉じ込められてしまったようだ。

「誰だよ!こんなイタズラしてるのは!?田中たちか?いい加減にしてくれ!!」
真っ赤な顔で喚く委員長に月夜田が答える
「いいえ委員長。これはなにか超常的なちからが働いているのよ」
「どういうことだよ!?」
「それはわからないわ…。だけど私たちが閉じ込められたことには何か理由があるはず…」

静まり返る旧校舎。静寂を破るは一人のキモヲタ。

「カフェちゃん聞いて!ミルクちゃんがいないでござる!
ミルクちゃんはさっきトイレに行くって言って教室から出てったきりでござるよ!!」
ミルクちゃんは大きい女の人。
いつもファンタジー系のゲームキャラのコスプレをしていて、駅前を平日からフラフラしている夢みる32歳。
「なあ。ミル姐がトイレに行ったのって30分くらい前じゃなかったか?」
ヲタたちの言葉に、ハッと目を見開く月夜田。
「まさか…その人も行方不明に…。カフェさん!探しましょう!GSのカフェさんがいたら心強いわ!
私たちもここで行方不明になった生徒たちを探していたの!
みんなで協力すればきっと見つけられる!」

カフェは牧街と違うから喜んで協力してくれるはず。そう信じて廊下を進み、女子トイレにたどり着く。

「真っ暗ね。ミルクさーん、いますかー?」
月夜田が呼んでも返事はなかった。するとカフェの背中にくっついているヲタクさんがおもむろにつぶやく

「旧校舎には裏七不思議というのがあって七体の○○さんがいるって噂があるでござる。
そのなかの一体、『ふきふきさん』はトイレに関係しているそうで…」

『…し…て』

声に重なってトイレの闇の奥から声が聞こえてきた。

「シッ!今、声が!?」

『さがし…て…』

闇から白い手が伸びてきた!

247名無しになりきれ:2011/08/02(火) 15:19:29
名前:
性別:不明
年齢:13
性格:パシリ
外見:黒の短髪、黒く細い瞳。背は低い
血筋:『風の眷属』の傍流のそのまた落胤。
装備:鋸刃ナイフ、魔靴『ツウォ・二ビス』
遺才:走法『縮地』
マテリアル:靴
前職:民間護衛会社
異名:韋駄天
左遷理由:護衛対象に誤って重傷を負わせてしまったため
基本戦術:目にも止まらぬ速さで近づいて急所を突く
目標:大なり小なり他人の役に立つ
うわさ1:本気を出せば音速は超えられるらしい。しかし衝撃波に耐えられないのでそこまではやらない
うわさ2:実は履いている靴は先祖が使っていたと言われ本家に伝わる魔靴。なぜコイツが履いているのかは不明
うわさ3:根っからのパシリ体質だけど本人が幸せ

248名無しになりきれ:2011/08/02(火) 16:22:25
名前:
性別:不明
年齢:13
性格:自信過剰
外見:赤髪の一つ縛り。紅眼。
血筋:『鞭』の眷属
装備:ブラッドウィップ(遥か昔、魔族が処女を狩るために用いたと伝えられる鞭)
遺才:走法『縮地』
マテリアル:紐状のもの
前職:民間護衛会社
異名:紅蠍
左遷理由:護衛対象に誤って重傷を負わせてしまったため
基本戦術:目にも止まらぬ速さで近づいて急所を突く
目標:大なり小なり他人の役に立つ
うわさ1:本気を出せば音速は超えられるらしい。しかし衝撃波に耐えられないのでそこまではやらない
うわさ2:実は履いている靴は先祖が使っていたと言われ本家に伝わる魔靴。なぜコイツが履いているのかは不明
うわさ3:根っからのパシリ体質だけど本人が幸せ

249名無しになりきれ:2011/08/02(火) 16:44:38
名前:
性別:不明
年齢:13
性格:自信過剰
外見:銀髪の一つ縛り。紅眼。
血筋:『鞭』の眷属
装備:ブラッドウィップ(遥か昔、魔族が処女を狩るために用いたと伝えられる鞭)
遺才:『特化鞭』
マテリアル:紐状のもの
前職:民間護衛会社
異名:銀蠍
左遷理由:
基本戦術:
目標:
うわさ1:
うわさ2:
うわさ3:

250名無しになりきれ:2011/08/02(火) 21:31:33
名前:アラル・グリンガム
性別:男
年齢:13
性格:自信過剰
外見:銀髪の一つ縛り。紅眼。
血筋:『鞭』の眷属、グリンガム家の
装備:ブラッドウィップ(遥か昔、魔族が処女を狩るために用いたとされる鞭)
遺才:『特化鞭』
マテリアル:紐状のもの
前職:民間護衛会社
異名:銀蠍
左遷理由:
基本戦術:
目標:ママに褒められること
うわさ1:
うわさ2:
うわさ3:

251名無しになりきれ:2011/08/04(木) 15:25:23
某月某日、早死しました。
歩いていたら、脳天目がけてタライが降ってきて――たぶん高層マンション三十階くらいから――、あっけなくご臨終したわたしです。
日頃の行いが悪かったんでしょうか。
前世の業かなんかでしょうか。
なんとも微妙――ある意味で絶妙――な死に方をしてしまったわたしですが、死んでしまったものは仕方ありません。
死に方含め、黒歴史リセットだと思って成仏します。
それでは皆さん、さようなら。いつかの輪廻でまたお会いしましょう。
肉体のない身体――この状態を幽体っていうんでしょうね――を胎児のように丸めて、わたしは瞼を閉ざしました。
深い深い闇の中に、ゆっくりと沈んでいきます。
そうしてじょじょに小さくなって、やがて種子へと還り、新たな誕生を待つのでしょう。
次の生では、人間より飼いネコがいいナ……
――なんて、考えていた時でした。
突如、わさっと髪が伸びました。
短く切り揃えていた爪が、シャキーンと尖ります。
あれ? もしかして、もう転生? はやっ!
余韻も何もあったもんじゃありません。
ってか、ネコ? 次はネコなの? だったら許すよ! 大歓迎だよ!
期待に胸を膨らませていると、ボインと物理的に胸が膨らみました。
……おい。
待て。
なんで!? なんで転生のはずが成長してんの!?
しかも胸増量とか、わたしが貧乳みたいじゃん失礼な! 人並みにはあったわよ!!
わたしは大混乱に陥りました。
わたしは死んだはずなのに、どうして成長しちゃってるんでしょうか。もしかして実は死んでない? 昏睡状態で寝たきりってヤツ?
たとえそうだとしても、とうに成長期の終わったわたしが成長するはずがありません。髪や爪は伸びても、胸の増量はあり得ない。減量はあってもな!!
そうしてわたしは頭ぐるぐる状態のまま、ぽいっと現世に放り出され――もとい、新たな世界に誕生したのでした。
ぽかんと開いた口に、清々しい朝の空気――ではなく、重苦しい瘴気が流れ込み、見開いた目に、柔らかな光と優しげな両親――ではなく、生暖かい雨と不気味な人々が映りこみます。
素足に感じる感触は、ベッドやシーツなんていいものじゃありません。地面だよ。しかも岩場だよ、岩の色黒いよ硬いよ痛いよ。
「淫魔か。種としてはつまらんが、双子はまあ珍しいな」
小さな呟きが、冷たく耳朶を打ちました。
綺麗だけど、ひやっとする声でした。
気怠げで音程も低いのに、よく通る声でした。
聴いた瞬間、丸まっていた背筋が自然と伸び、未だ夢の残滓――っていうかあの世――を引きずっていた頭が、急速に動き出しました。
この声の主には絶対逆らうなって、わたしの中のどこかが言ってます。
そいつ捕食者、わたし被食者、みたいな。
怒らせたら死んじゃうよ。生まれたばっかでもう死ぬよ。
急いで視界を巡らせて、声の主を探しました。
黒い空に黒い森、黒い岩場に黒い人々が集っています。人の形をしてないのもいます。

252名無しになりきれ:2011/08/04(木) 15:26:14
黒い空に黒い森、黒い岩場に黒い人々が集っています。人の形をしてないのもいます。
そんな中、場違いな玉座がドーンとそこにありました。
荒野の中の一軒家、どころか、コスプレ会場のど真ん中にシルバーシート、くらいの唐突さで置いてありました。
やたら禍々しくて大きなそれに、魔王が頬杖ついて座っています。
ええ、魔王です。間違いない。
わたしは思わず正座になって、頭を下げてしまいました。
「は、初めまして、魔王サマ。こんにち――こんばんは? いい夜ですね」
いかにもつまらなそーだった魔王サマが、片眉を上げました。
まじまじと、こちらを凝視してきます。
えぇと何でございましょうか、魔王サマ。改めて見ると、傾国の美女の如き麗しの顔(かんばせ)でゴザイマスネ。
ワタクシは、あなた様の美々しい隻眼に留め置かれるほどのシロモノではないですよ? 目が穢れちゃいますよ?
わたし以外に何か見るものがあったかと、再び視線を巡らせて、気づきました。
すぐ隣に青年が居ました。
魔王サマほどじゃないですが、その青年もまた素晴らしく美形です。わたしってば何故気づかなかったのでしょうか。
年の頃は二十代半ばほど。褐色の肌と琥珀の瞳が、トロリとした甘さを感じさせる美青年です。例えるなら魅惑の毒リンゴです。
何ここ、美形王国!?
――と、いつもなら、冗談交じりに心中で流せたはずでした。
が、ここで問題が一つ――いや、ホントはいっぱいあるけど、とりあえず、一つ。
なんで裸なんですか、毒リンゴさーーーーん!!!!
いくら身体に自信があったって――すみません。眼福でした――ダメです! アウトです! 猥褻物陳列罪です!
年齢イコール彼氏いない歴だったわたしには刺激的すぎますっ!!
「なっ……!」
尻餅ついて後退った瞬間、視界ににゅっと白い膝頭が現れました。
何コレ。
女の人の足?
……持ち主どこ?
とてもとってもイヤな予感がしました。
冷や汗をかきながら、その足を付け根の方へと辿っていって─―わたしは悲鳴をあげました。
「にゃあああああああっっっ!!!!????」
故、渡辺凛(わたなべりん)。
享年二十一歳。
淫魔(サキュバス)として、裸で魔界転生しました。

253名無しになりきれ:2011/08/04(木) 16:29:34
>「何だい驚かせて?!やいと屋のおばさんじゃないか!
 こんな所で何してんだい?あんたも仕事で来たんだろ?生贄娘を探してるんなら…」

「婚約祝いなんて嘘じゃろ。この泥棒ネコめ…。
仕事そっちのけで火事場泥棒なんて、いい根性してるでおじゃる。
これは口止め料ぞ!」

金塊を一つ掠め取り深い溜め息。呼吸を整える。

「それはそうと今、村の中央で仲間たちが交戦中ぞ。
中には道術使いもおって皆が危険に晒されておる。岸どのは例によって例のごとく血みどろじゃ。
さあ、行って力を貸すのじゃ倉橋冬宇子!」

254名無しになりきれ:2011/08/04(木) 23:51:51
>「何だい驚かせて?!やいと屋のおばさんじゃないか!
 こんな所で何してんだい?あんたも仕事で来たんだろ?生贄娘を探してるんなら…」

「婚約祝いなんて嘘じゃろ。この泥棒ネコめ…。
仕事そっちのけで火事場泥棒なんて、いい根性してるでおじゃる。
これは口止め料ぞ!」

金塊を一つ掠め取り深い溜め息。呼吸を整える。

「それはそうと今、村の中央で仲間たちが交戦中ぞ。
中には道術使いもおって皆が危険に晒されておる。岸どのは例によって例のごとく血みどろじゃ。
さあ、行って力を貸すのじゃ倉橋冬宇子!」

玉響が指し示す方向に、倉橋は道術の力を感じることだろう。

255名無しになりきれ:2011/08/05(金) 00:35:54
>「何だい驚かせて?!やいと屋のおばさんじゃないか!
 こんな所で何してんだい?あんたも仕事で来たんだろ?生贄娘を探してるんなら…」

「婚約祝いなんて嘘じゃろ。この泥棒ネコめ…。
仕事そっちのけで火事場泥棒なんて、いい根性してるでおじゃる。
これは口止め料ぞ!」

金塊を一つ掠め取り深い溜め息。呼吸を整える。

「それはそうと今、村の中央で仲間たちが交戦中ぞ。
中には道術使いもおって皆が危険に晒されておる。岸どのは例によって例のごとく血みどろじゃ。
さあ、行って力を貸すのじゃ倉橋冬宇子!」

玉響は踵を返し、岸、ヨロイナイトの元へ戻ろうとした。が
十間ほど離れてから、もう一度くるりと振り返る。少女の小さな声が耳に届いたからだ。

「む。そなたは、よもや生贄娘!?」
倉橋の傍の少女にゆっくりと近づく。

>「オー、ごめんナサイ。怪我のせいでフラついてしまいマシタ」
「!!……なにやつ!?」
玉響は地面に突き刺さった飛針を手にとり、飛んできた方向におもてを向け
「そこにおるのは誰じゃ!?大人しく出てこ…
…なくてもよい!!」

256名無しになりきれ:2011/08/05(金) 00:52:16
>「何だい驚かせて?!やいと屋のおばさんじゃないか!
 こんな所で何してんだい?あんたも仕事で来たんだろ?生贄娘を探してるんなら…」

「婚約祝いなんて嘘じゃろ。この泥棒ネコめ…。
仕事そっちのけで火事場泥棒なんて、いい根性してるでおじゃる。
これは口止め料ぞ!」

金塊を一つ掠め取り深い溜め息。呼吸を整える。

「それはそうと今、村の中央で仲間たちが交戦中ぞ。
中には道術使いもおって皆が危険に晒されておる。岸どのは例によって例のごとく血みどろじゃ。
さあ、行って力を貸すのじゃ倉橋冬宇子!」

玉響は踵を返し、岸、ヨロイナイトの元へ戻ろうとした。が
十間ほど離れてから、もう一度くるりと振り返る。少女の小さな声が耳に届いたからだ。

「む。そなたは、よもや生贄娘!?」
倉橋の傍の少女にゆっくりと近づく。

>「オー、ごめんナサイ。怪我のせいでフラついてしまいマシタ」
空を切る飛針
「む!!……なにやつ!?」
玉響は地面に突き刺さった飛針を手にとり、飛んできた方向におもてを向け声を荒げる

「そこにおるのは誰じゃ!?大人しく出てこ……なくともよいぞ!!」

257名無しになりきれ:2011/08/05(金) 01:48:50
>「何だい驚かせて?!やいと屋のおばさんじゃないか!
 こんな所で何してんだい?あんたも仕事で来たんだろ?生贄娘を探してるんなら…」

「婚約祝いなんて嘘じゃろ。この泥棒ネコめ…。
仕事そっちのけで火事場泥棒なんて、いい根性してるでおじゃる。
これは口止め料ぞ!」

金塊を一つ掠め取り深い溜め息。呼吸を整える。

「それはそうと今、村の中央で仲間たちが交戦中ぞ。
中には道術使いもおって皆が危険に晒されておる。岸どのは例によって例のごとく血みどろじゃ。
さあ、行って力を貸すのじゃ倉橋冬宇子!って聞いておるのかー!?」

玉響は深い溜め息。金鉱石に目が眩んでいる倉橋を一瞥すると踵を返し、岸、ヨロイナイトの元へ戻ろうとした。
が、十間ほど離れてから、もう一度くるりと振り返る。
倉橋と少女が、なにやら言いあっている声が耳に届いたからだ。
>「きゃっ……ソ、ソーリーお姉さん。見ての通り足を怪我してマシテ……」
>「あんたは嘆願主の…何故ここに……?」
「むむ。あの娘が生贄娘?」
視線の先の少女と倉橋は不自然なほど密着しており、溜め息交じりの小声で何やら話していた。

「……男日照りじゃからって、まさかそっちに走ろうとはの」
肩をすくめ、もう一度盛大な溜め息をつく玉響。
「さくらどのは、こんな大人にはなってはだめだめでおじゃるよ」
すると突如空を切る飛針。
>「オー、ごめんナサイ。怪我のせいでフラついてしまいマシタ」
「む!!……なにやつ!?」
地面に突き刺さった飛針を手にとり、飛んできた方向におもてを向け声を荒げる

「そこにおるのは誰じゃ!?大人しく出てこ……なくともよいぞ!!」
懐から自分の麻酔針を潜む影に向かって投げつける。
正体不明の存在。何が狙いかはわからなかったがそれが余計に不気味さを煽った。

258名無しになりきれ:2011/08/05(金) 03:18:34
>「これは憶測じゃが、この怪異の原因となっている何者かは心の欠片を集めているのではないか?
>ミルク殿は奴らに夢見る心を奪われたのではないか……?
>みこと殿、行方不明になった二人はどのような者じゃ?
>肝試しをするぐらいじゃ。冒険心に溢れておるのではないか?」

「えっと…。田中くんと佐藤くんって…」小首を傾げる月夜田。
「佐藤じゃなくって鈴木な。田中一郎と鈴木太郎」すかさずつっこみを入れる委員長。
月夜田は口をとがらせ…
「もう、ややこしい。田中一郎と鈴木太郎ってあの二人組ね?

259名無しになりきれ:2011/08/05(金) 15:57:59
ふきふきさんはあっさりと引き下がった。だがその表情は怨めしさで溢れていた。
霊的な習性と言うか、縛りがあり、己の意に反した引き方、と言ったほうがよいのだろうか。

「生前のふきふきさんは少女をトイレで殺した変質者でござる。
体に染み付いた赤い斑点はその返り血だとか…」

※ ※ ※

>「これは憶測じゃが、この怪異の原因となっている何者かは心の欠片を集めているのではないか?
>ミルク殿は奴らに夢見る心を奪われたのではないか……?
>みこと殿、行方不明になった二人はどのような者じゃ?
>肝試しをするぐらいじゃ。冒険心に溢れておるのではないか?」

「えっと…。田中くんと佐藤くんって…」小首を傾げる月夜田。
「佐藤じゃなくって鈴木な。田中一郎と鈴木太郎」すかさずつっこみを入れる委員長。

月夜田は口をとがらせ…
「もう、ややこしい。田中一郎と鈴木太郎ってあの二人組ね?
ゲイなんでしょ?あの二人って」
「それは噂だよ!!」
委員長は食い気味に答え、ぐいっと身を乗り出した。たじろぐ月夜田。
たしかにゲイなら冒険心に溢れている。性的な意味で。

「でもあの二人が、焼却炉の裏でキスしてたところを
ユキちゃんが見たって言ってた」

「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!黙れよ月夜田!!そんなの全部噂だっつーの!」
委員長の高橋は耳まで真っ赤にして激怒している。

「それに怪異の原因が心の欠片を集めてるなんて意味わかんねーよ!
君もGSなら憶測でものを言うな!原因を逸早く排除して俺たちの安全を守って見せろ!!」

「ちょっと…なに熱くなってんの?カフェさんはこう見えても年上だし。
ごめんなさいカフェさん。委員長、つかれてるみたい…」

260名無しになりきれ:2011/08/05(金) 16:56:07
震える女子たち。男子生徒たちは、いきり立っている。
かたや、いい年した大人のヲタたちはモジモジしている。

「つ、疲れている人は拙者たちが定例会をやってた教室にもどって休むといいでござる。
あそこにはお菓子や食べ物もあるでござるし。まーお腹が減ると苛々するでござるなぁ」

生徒達の一部はヲタの言葉に甘え、ぞろぞろと教室に歩いてゆく。
「いま何時?」
「三時ちょうど。おやつの時間」
「嘘だろ?お前の時計壊れてるんじゃねえの?なんでこんなに暗いんだよ?」
「今日は花火大会なのに〜。あたしはやく帰りたい!」

※ ※ ※

「おい!ここの扉、開くぞ!!」
大声をあげる委員長。扉を開け外にでる。正確には中庭だったが。
振り仰げば真っ赤な空に渦巻く黒雲。時計台の針は四時四十四分で止まっていた。
『しっしっしっしっしっし…』
中庭に響く不気味な笑い声。これは裏七不思議の一つに違いない。

「へむへむさん…でござる!!もとは学校に迷い込んだ病気の野良犬。
盆休み中にエサを貰えず、四時四十四分に閉じ込められた中庭で
苦しみながら死んだとの噂の怪異でござる!!」

へむへむさんは、舌を垂らし苦しそうに呼吸をしている。
その後ろ、中庭の噴水の石畳の上には、ぽつんと一足の靴が落ちている

「ああ!旧校舎の中庭の噴水で、愛の告白をするとその恋人同士は永遠に幸せになれるって噂があるの!
もしかしたら…ここに田中くんと鈴木くんが…!?」

靴のすぐ隣で、苦しそうに呼吸をしているへむへむさん。

261名無しになりきれ:2011/08/05(金) 17:04:06
震える女子たち。男子生徒たちは、いきり立っている。
かたや、いい年した大人のヲタたちはモジモジしている。

「つ、疲れている人は拙者たちが定例会をやってた教室にもどって休むといいでござる。
あそこにはお菓子や食べ物もあるでござるし。まーお腹が減ると苛々するでござるなぁ」

生徒達の一部はヲタの言葉に甘え、ぞろぞろと教室に歩いてゆく。
「いま何時?」
「三時ちょうど。おやつの時間」
「嘘だろ?お前の時計壊れてるんじゃねえの?なんでこんなに暗いんだよ?」
「今日は花火大会なのに〜。あたしはやく帰りたい!」

※ ※ ※

一方で行方不明者の探索を続けるカフェたち。
「おい!ここの扉、開くぞ!!」
大声をあげる委員長。扉を開け外にでる。正確には中庭だったが。
振り仰げば真っ赤な空に渦巻く黒雲。時計台の針は四時四十四分で止まっていた。
『しっしっしっしっしっし…』
中庭に響く不気味な笑い声。これは裏七不思議の一つに違いない。

「へむへむさん…でござる!!もとは学校に迷い込んだ病気の野良犬。
盆休み中にエサを貰えず、四時四十四分に閉じ込められた中庭で
苦しみながら死んだとの噂の怪異でござる!!」

へむへむさんは、舌を垂らし苦しそうに呼吸をしている。
その後ろ、中庭の噴水の石畳の上には、ぽつんと一足の靴が落ちている

「あ!旧校舎の中庭の噴水で、愛の告白をするとその恋人同士は永遠に結ばれるって噂があるの!
もしかしたら…ここに田中くんと鈴木くんが…!?」

靴のすぐ隣で、苦しそうに呼吸をしているへむへむさん。

「くーんくーん」何かを訴えているようだ……

262名無しになりきれ:2011/08/05(金) 17:06:16
ふきふきさんはあっさりと引き下がった。だがその表情は怨めしさで溢れていた。
霊的な習性と言うか、縛りがあり、己の意に反した引き方、と言ったほうがよいのだろうか。

「生前のふきふきさんは少女をトイレで殺した変質者でござる。
体に染み付いた赤い斑点はその返り血だとか…」

※ ※ ※

>「これは憶測じゃが、この怪異の原因となっている何者かは心の欠片を集めているのではないか?
>ミルク殿は奴らに夢見る心を奪われたのではないか……?
>みこと殿、行方不明になった二人はどのような者じゃ?
>肝試しをするぐらいじゃ。冒険心に溢れておるのではないか?」

「えっと…。田中くんと佐藤くんって…」小首を傾げる月夜田。
「佐藤じゃなくって鈴木な。田中一郎と鈴木太郎」すかさずつっこみを入れる委員長。

月夜田は口をとがらせ…
「もう、ややこしい。田中一郎と鈴木太郎ってあの二人組ね?
ゲイなんでしょ?あの二人って」
「それは噂だよ!!」
委員長は食い気味に答え、ぐいっと身を乗り出した。たじろぐ月夜田。
たしかにゲイなら冒険心に溢れている。性的な意味で。

「でもあの二人が、焼却炉の裏でキスしてたところを
ユキちゃんが見たって言ってた」

「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!黙れよ月夜田!!そんなの全部噂だっつーの!」
委員長の高橋は耳まで真っ赤にして激怒している。

「それに怪異の原因が心の欠片を集めてるなんて意味わかんねーよ!
君もGSなら憶測でものを言うな!原因を逸早く排除して俺たちの安全を守って見せろ!!」

「ちょっと…なに熱くなってんの?カフェさんはこう見えても年上だし。
ごめんなさいカフェさん。委員長、つかれてるみたい…」

―――震える女子たち。そして男子生徒たちは、いきり立っている。
かたや、いい年した大人のヲタたちはモジモジしている。

「つ、疲れている人は拙者たちが定例会をやってた教室にもどって休むといいでござる。
あそこにはお菓子や食べ物もあるでござるし。まーお腹が減ると苛々するでござるなぁ」

生徒達の一部はヲタの言葉に甘え、ぞろぞろと教室に歩いてゆく。
「いま何時?」
「三時ちょうど。おやつの時間」
「嘘だろ?お前の時計壊れてるんじゃねえの?なんでこんなに暗いんだよ?」
「今日は花火大会なのに〜。あたしはやく帰りたい!」

263名無しになりきれ:2011/08/05(金) 17:10:37
一方で行方不明者の探索を続けるカフェたち。
「おい!ここの扉、開くぞ!!」
大声をあげる委員長。扉を開け外にでる。正確には中庭だったが。
振り仰げば真っ赤な空に渦巻く黒雲。時計台の針は四時四十四分で止まっていた。
『しっしっしっしっしっし…』
中庭に響く不気味な笑い声。これは裏七不思議の一つに違いない。

「へむへむさん…でござる!!もとは学校に迷い込んだ病気の野良犬。
盆休み中にエサを貰えず、閉じ込められた中庭で四時四十四分に
苦しみながら死んだとの噂の怪異でござる!!」

へむへむさんは、舌を垂らし苦しそうに呼吸をしている。
その後ろ、中庭の噴水の石畳の上には、ぽつんと一足の靴が落ちている

「あ!旧校舎の中庭の噴水で、愛の告白をするとその恋人同士は永遠に結ばれるって噂があるの!
もしかしたら…ここに田中くんと鈴木くんが…!?」

靴のすぐ隣で、苦しそうに呼吸をしているへむへむさん。

「くーんくーん」何かを訴えているようだ……。

264名無しになりきれ:2011/08/10(水) 16:15:07
>196ゆずみ
最近、朝食の後眠くなっちゃって
夏なのにダンボールでぬくぬくしながら二度寝をしているのですよ
それで今日も普通に気持ちよく二度寝をしていた
その時です!
・・・・その時っていうか、ある夢を二度寝中に見たんです
その内容が、なんかハナがテレビを見てたんです
横ではウィドムが目をぐりぐりして二重にして遊んでました
そしてハナがウィドムの方を向いた瞬間

ポロッ

と目玉がウィドムの目から落ちてしまった
という「夢」です。すごい非現実的だけど怖かった〜

>198ケイン
「鹿せんべいいただきまーす」
ギオーン「ぎおーん!ハナが鹿せんべいを食べてもうた!ぎおーん!」
「あ!魔獣ギオーンさん。こんちには!もぐもぐ」
ギオーン「美味しそうに食べなはるな〜鹿せんべいのCMくるんやないか?」
>199ロック
「こう毎日暑いと、食欲もなくなりますよね。
でも、汗と共に、ビタミンやミネラルも失われているので、
暑い夏こそ、バランスの良いお食事を心がける必要があるんです!べべん!
そこで、大活躍してくれるのが、夏野菜!その中でもとってもお勧めなのはトウモロコシ
玄米と比較すると、同じくらいたんぱく質があり、ビタミンBや繊維質は、なんと3倍!!
しかも意外や意外、糖質は少なく、カロリーは玄米の3分の2!!
胃腸を丈夫にする働きがあるので、食欲がないときには、ぴったりなのですよー!」

265名無しになりきれ:2011/08/10(水) 16:22:10
>196ゆずみ
最近、朝食の後眠くなっちゃって
夏なのにダンボールでぬくぬくしながら二度寝をしているのですよ
それで今日も普通に気持ちよく二度寝をしていた
その時です!
・・・・その時っていうか、ある夢を二度寝中に見たんです
その内容が、なんかハナがテレビを見てたんです
横ではウィドムが目をぐりぐりして二重にして遊んでました
そしてハナがウィドムの方を向いた瞬間

ポロッ

と目玉がウィドムの目から落ちてしまった
という「夢」です。すごい非現実的だけど怖かった〜

>198ケイン
「鹿せんべいいただきまーす」
ギオーン「ぎおーん!ハナが鹿せんべいを食べてもうた!ぎおーん!」
「あ!魔獣ギオーンさん。こんちには!もぐもぐ」
ギオーン「美味しそうに食べなはるな〜鹿せんべいのCMくるんやないか?」
「ほんとですかー?」
ギオーン「米ぬかと穀類でできている。砂糖を使用していないので鹿に優しい。
人間も食べることができるが、味は無い!鹿公園の鹿せんべい。絶賛発売中!
なーんてのはどうでっしゃろ?」
「いいかも!」

>199ロック
「こう毎日暑いと、食欲もなくなりますよね。
でも、汗と共に、ビタミンやミネラルも失われているので、
暑い夏こそ、バランスの良いお食事を心がける必要があるんです!べべん!
そこで、大活躍してくれるのが、夏野菜!その中でもとってもお勧めなのはトウモロコシ
玄米と比較すると、同じくらいたんぱく質があり、ビタミンBや繊維質は、なんと3倍!!
しかも意外や意外、糖質は少なく、カロリーは玄米の3分の2!!
胃腸を丈夫にする働きがあるので、食欲がないときには、ぴったりなのですよー!」

266名無しになりきれ:2011/08/10(水) 16:58:50
>203アメリカザリガニ
「甘辛く煮て、甘辛ザリガニにしましょ」
>205雪風
よろよろー

>206ウィドム
「メタちゃんは好き嫌いがなくって良い子だねー
ガリガリ君にエロエロ姉さんの食べ残し味とか出たらいいね。

267名無しになりきれ:2011/08/10(水) 16:59:20
>196ゆずみ
最近、朝食の後眠くなっちゃって
夏なのにダンボールでぬくぬくしながら二度寝をしているのですよ
それで今日も普通に気持ちよく二度寝をしていた
その時です!
・・・・その時っていうか、ある夢を二度寝中に見たんです
その内容が、なんかハナがテレビを見てたんです
横ではウィドムが目をぐりぐりして二重にして遊んでました
そしてハナがウィドムの方を向いた瞬間

ポロッ

と目玉がウィドムの目から落ちてしまった
という「夢」です。すごい非現実的だけど怖かった〜

268名無しになりきれ:2011/08/10(水) 16:59:53
>198ケイン
「鹿せんべいいただきまーす」
ギオーン「ぎおーん!ハナが鹿せんべいを食べてもうた!ぎおーん!」
「あ!魔獣ギオーンさん。こんちには!もぐもぐ」
ギオーン「美味しそうに食べなはるな〜鹿せんべいのCMくるんやないか?」
「ほんとですかー?」
ギオーン「米ぬかと穀類でできている。砂糖を使用していないので鹿に優しい。
人間も食べることができるが、味は無い!鹿公園の鹿せんべい。絶賛発売中!
なーんてのはどうでっしゃろ?」
「いいかも!」

269名無しになりきれ:2011/08/10(水) 17:00:37
>199ロック
「こう毎日暑いと、食欲もなくなりますよね。
でも、汗と共に、ビタミンやミネラルも失われているので、
暑い夏こそ、バランスの良いお食事を心がける必要があるんです!べべん!
そこで、大活躍してくれるのが、夏野菜!その中でもとってもお勧めなのはトウモロコシ
玄米と比較すると、同じくらいたんぱく質があり、ビタミンBや繊維質は、なんと3倍!!
しかも意外や意外、糖質は少なく、カロリーは玄米の3分の2!!
胃腸を丈夫にする働きがあるので、食欲がないときには、ぴったりなのですよー!」

270名無しになりきれ:2011/08/12(金) 16:01:53
>「それに……とってもやさしいなんて買いかぶりすぎじゃぞ」
カフェは遠くを見つめている。
その横顔を見つめる月夜田は、少しだけカフェの心に近づけたような気持ちがした。
だけど近づけたぶんだけ、さらに心の奥の深さを知ってしまったような気持ちも沸く。

(買いかぶりすぎって…。ほんとは優しくないってこと?
バファリンの半分が優しさで出来てると同じく嘘の優しさ…?)

――沈思する月夜田の思考を、突如金属音が打ち破る。

>「まさか……裏七不思議の一つチョキチョキさんとか言うのではあるまいな……!?」
「ふえ!?チョキチョキさん!?」

>「それは駄目じゃあああ!」
「カフェさん!!」

ボスッ!チョキン!!
ロリータ傘がチョキチョキさんの脳天に打ち落とされると同時にハサミが赤い糸を切断する。
「切れちゃった!!」
赤い糸の端っこは、暴れるようにのたうちまわり委員長の高橋の足に絡みつく。
「ぎゃあぁあああああああ!!」
高橋は引きずられて廊下の奥に消えてしまう。

チョキチョキさんは泡を口から吹き出しながらカフェを睨みつける。

「ケガレ。ケガレ。新しいケガレが入ってきた。お前たちの仲間なんだろう?
いいケガレを持っているな〜。あれを奪うことが出来たらどんなにいいだろう。
フヒヒ…。うぐっ!!」
ちいさな呻き声のあとチョキチョキさんの表情が変わる。
「そんなことはさせない。ずっと押さえつけてやるから」

271名無しになりきれ:2011/08/12(金) 16:09:38
>「それに……とってもやさしいなんて買いかぶりすぎじゃぞ」
カフェは遠くを見つめている。
その横顔を見つめる月夜田は、少しだけカフェの心に近づけたような気持ちがした。
だけど近づけたぶんだけ、さらに心の奥の深さを知ってしまったような気持ちも沸く。

(買いかぶりすぎって…。ほんとは優しくないってこと?
バファリンの半分が優しさで出来てると同じく嘘の優しさ…?)

――沈思する月夜田の思考を、突如金属音が打ち破る。

>「まさか……裏七不思議の一つチョキチョキさんとか言うのではあるまいな……!?」
「ふえ!?チョキチョキさん!?」

>「それは駄目じゃあああ!」
「カフェさん!!」

272名無しになりきれ:2011/08/12(金) 16:10:45
ボスッ!チョキン!!
ロリータ傘がチョキチョキさんの脳天に打ち落とされると同時にハサミが赤い糸を切断する。
「切れちゃった!!」
赤い糸の端っこは、暴れるようにのたうちまわり委員長の高橋の足に絡みつく。
「ぎゃあぁあああああああ!!」
高橋は引きずられて廊下の奥に消えてしまう。
そして、泡を口から吹き出しながらカフェを睨みつけるチョキチョキさん。
「ケガレ。ケガレ。新しいケガレが入ってきた。お前たちの仲間なんだろう?
いいケガレを持っているな〜。あれを奪うことが出来たらどんなにいいだろう。
フヒヒ…。うぐっ!!」
ちいさな呻き声のあとチョキチョキさんの表情が変わる。
「そんなことはさせない。ずっと押さえつけてやるから」

273名無しになりきれ:2011/08/12(金) 17:09:05
「ええい!邪魔をするなぁ!おまえたちは単なる噂という脆弱な存在ではないのか!?」
「ちがう!それは君達のほうだ!君達こそ恐怖から生まれた禍々しい存在!!
もう一度、夢のなかに閉じ込めてやる!」
チョキチョキさんは一人二役の会話。月夜田は頭がこんがらがり……
「どうでもいいけど、みんなを返して!今すぐ心も体も返してよ!」
月夜田が神通棍を振り上げれば、突進してくる小さな影。その正体は人面犬。
「へっへっへ…。へむへむはんは…もういない…。おら自由になったの…」
「くうっ…」
押し倒された月夜田はカフェの足の向こうに歩いてくる血塗れの男の姿をみる。
「赤い半纏着せましょか?
…ってバカかよー。身包み剥いで切り刻んでやるよ!」
「裏七不思議が集まってきてる?これはどういうこと?」
人面犬の下で月夜田が問えば、ござるのヲタが…
「これは裏七不思議が何かしらの縛りから外れて自律し始めたのでござろう。

274名無しになりきれ:2011/08/16(火) 04:39:27
月夜田みことは闇の中でうずくまっていた……。

「い、痛っ…、いたたたたた」
脚をさすり、怪我のないのを確かめていると遠くでゆれている提灯がひとつ…
ゆら…ゆら…
闇に揺れるそれはゆっくりと近づいて来る

「…誰っ!?」
体育館に開いた穴の底。天を仰ぎ見ても漆黒の闇。
上から牧街やカフェの声が降って来たかとも思ったが、今は不気味なほど静まり返っており
孤独。恐怖。諦念と言う魔物が月夜田の心に襲い掛かってくる

「…くっ!!」
下唇を噛み、揺れる提灯を凝視すれば提灯の下方、
照らされた地に白い素足が浮かび上がっている
そして提灯を持つ者の長い黒髪は闇に繋がるかと見紛うほど、ただ一色、…黒い。

「ワタシ…ウロウロ…」
「ひっ!!」
目の前に佇む者の正体。それは裏七不思議最後の一人「うろうろさん」だった。
月夜田は、くらりと目眩がした。よろめいた体は白い手に抱き抱えられる。吐息が耳朶に触れる。
……我に返り身を起こせばうろうろと視線が重なる。暮れてゆく空と同じ色の瞳は、どこまでもどこまでも黒かった。

「……うぇっ、…うぇっ」
突如、目尻から零れ落ちる涙。
(…私、泣いてる)
心を奪われたのか。涙が止まらない。

「…うぇっ…うぇっ…」

……その時だ。虚空から秋葉茶子が落ちてきた。
柔らかな感触が落ちる茶子を包みこむ。
同時に波紋のように広がる漆黒。闇なのか髪なのかは判然としなかったが…。

「……アタタカイ…ココロガ…ホシイノ…」
漆黒の底で紅い唇がうごめく
気がつけば秋葉茶子はうろうろさんの闇に抱かれていた。否、包まれていた。

「……化け物。カフェさんを…離しなさい!」
月夜田の白い歯がカチカチと震える…。
立ち上がり一歩二歩、後退れば踵に生暖かい感触。
目を凝らして見れば足元に行方不明になった生徒たちが何人か転がっている。

「…こ、こんなことをして、ただですむと思ってるの!?」
聞いていないのか聞こえないのか、見ていないのか見えないのか
うろうろの洞のような黒瞳はただ宙を見つめていた。

「……アノコガ……カエッテクル」

275名無しになりきれ:2011/08/16(火) 04:39:55
逃げる牧街を追う裏七不思議たち。
あまりの逃げ足の速さに人面犬でさえも追いつけない

ごうを煮やしたまねまねは、月夜田の声で…

「きゃあぁ!私たち全裸にされちゃったー!」
逃げる牧街の背に言葉を投げかける。そして…

「みことどの、諦めるのじゃ。きゃあぁあー!!」
カフェの断末魔の叫びも真似た
「聞いておるか牧街どの!見捨てられたこの怨み、わらわたちは死んでも忘れぬぞ!もぎゃあぁー!」
「ひぁあぁー!!」
「にゃあ〜!!」

それでも牧街は逃げるのだろうか。
遠くに見える結界の脱出口は再び閉じかけてはいたが、まだ治りかけの傷口と言った感じで、
飛び込めば牧街の霊力でも破れるかも知れなし途中で腰が引っ掛かるかも知れない。

……次にまねまねは牧街に変身する。体育館の鏡に一度でも映ったた者に、いつでもまねまねは変身出来るのだ
偽牧街は歪んだ笑みを浮かばせると、背中の重いリュックサックを投げ捨て加速する

「ごっどまあぁーん!!」
肺腑を貫く咆哮。全開最大脚力。
閉じかけた脱出口の負荷。曲がり角の鋭角ターン。
まねまねは少しのタイムロスも見逃さずに牧街に飛び掛かることだろう。

276名無しになりきれ:2011/08/16(火) 10:28:36
月夜田みことは闇の中でうずくまっていた……。

「い、痛っ…、いたたたたた」
脚をさすり、怪我のないのを確かめていると遠くでゆれている提灯がひとつ…
ゆら…ゆら…
闇に揺れるそれはゆっくりと近づいて来る

「…誰っ!?」
体育館に開いた穴の底。天を仰ぎ見ても漆黒の闇。
上から牧街やカフェの声が降って来たかとも思ったが、今は不気味なほど静まり返っており
孤独。恐怖。諦念と言う魔物が月夜田の心に襲い掛かってくる

「…くっ!!」
下唇を噛み、揺れる提灯を凝視すれば提灯の下方、
照らされた地に白い素足が浮かび上がっている
そして提灯を持つ者の長い黒髪は闇に繋がるかと見紛うほど、ただ一色、…黒い。

「ワタシ…ウロウロ…」
「ひっ!!」
目の前に佇む者の正体。それは裏七不思議最後の一人「うろうろさん」だった。
月夜田は、くらりと目眩がした。よろめいた体は白い手に抱き抱えられる。吐息が耳朶に触れる。
……我に返り身を起こせばうろうろと視線が重なる。暮れてゆく空と同じ色の瞳は、どこまでもどこまでも黒かった。

「……うぇっ、…うぇっ」
突如、目尻から零れ落ちる涙。
(…私、泣いてる)
心を奪われたのか。涙が止まらない。

「…うぇっ…うぇっ…」

……その時だ。虚空から秋葉茶子が落ちてきた。
柔らかな感触が落ちる茶子を包みこむ。
同時に波紋のように広がる漆黒。闇なのか髪なのかは判然としなかったが…。

「……アタタカイ…ココロガ…ホシイノ…」
漆黒の底で紅い唇がうごめく
気がつけば秋葉茶子はうろうろさんの闇に抱かれていた。否、包まれていた。

「……化け物。カフェさんを…離しなさい!」
月夜田の白い歯がカチカチと震える…。
立ち上がり一歩二歩、後退れば踵に生暖かい感触。
目を凝らして見れば足元に行方不明になった生徒たちが何人か転がっている。

「…こ、こんなことをして、ただですむと思ってるの!?」
聞いていないのか聞こえないのか、見ていないのか見えないのか
うろうろの洞のような黒瞳はただ宙を見つめていた。

「……アノコガ……カエッテクル」

現れた六つの裏七不思議によって、ついに七つめの裏七不思議が出現した

277名無しになりきれ:2011/08/16(火) 10:29:08
逃げる牧街を追う裏七不思議たち。
あまりの逃げ足の速さに人面犬でさえも追いつけない

ごうを煮やしたまねまねは、月夜田の声で…

「きゃあぁ!私たち全裸にされちゃったー!」
逃げる牧街の背に言葉を投げかける。そして…

「みことどの、諦めるのじゃ!」
カフェの声も真似た
「聞いておるか牧街どの!見捨てられたこの怨み、わらわたちは死んでも忘れぬぞ!もぎゃあぁー!」
「ひぁあぁー!!」
「にゃあ〜!!」
果たして牧街は引っ掛かるだろうか。

遠くに見える結界の脱出口は再び閉じかけてはいたが、まだ治りかけの傷口と言った感じで、
飛び込めば牧街の霊力でも破れるかも知れなし途中で腰が引っ掛かるかも知れない。

……次にまねまねは牧街に変身する。体育館の鏡に一度でも映ったた者に、いつでもまねまねは変身出来るのだ
偽牧街は歪んだ笑みを浮かばせると、背中の重いリュックサックを投げ捨て加速

「ごっどまあぁーん!!」
肺腑を貫く咆哮。全開最大脚力。
閉じかけた脱出口の負荷。曲がり角の鋭角ターン。
まねまねは少しのタイムロスも見逃さずに牧街に飛び掛かることだろう。

《まねまねに捕まった場合》
「捕まえたぜ。ごっどまん!」
まねまねが牧街に馬乗りとなり押さえ込めば、追い付いた人面犬が牧街の足に噛み付かんと赤い口を開く。
後から来たふきふきは肩を震わせ俯いている
「くくくく…」
小刻みな声が廊下に響けば、それはすぐに哄笑に変わる。

「さあ、ケガレをいただこう」
声と一緒にまねまねの体が牧街の胸に倒れ込んだ。
白い頬に紅い唇。まねまねはカフェに変化していた
肌も唇も女の生の色。女が生まれながらに持っている沢色だ

偽カフェは牧街の首を両手で締め付ける。
爪が喉に食い込む。
…髪が匂う。
とろりと甘く、腐りかけた果実のような甘い匂い。
纏いつき、絡みつくほどに甘い。

「わらわが牧街殿のケガレを吸い取ってしんぜよう。
牧街殿は自分が嫌いになったことはないのかえ?
逃げてばかりでは強くなれぬ。
そなたの悪しきヘタレ根性。わらわにすべて渡すがよい」
まねまねはコピーした者たちの記憶を利用して牧街に甘く語りかけた

278名無しになりきれ:2011/08/16(火) 17:55:48
月夜田みことは闇の中でうずくまっていた……。

「い、痛っ…、いたたたたた」
脚をさすり、怪我のないのを確かめていると遠くでゆれている提灯がひとつ…
ゆら…ゆら…
闇に揺れるそれはゆっくりと近づいて来る

「…誰っ!?」
体育館に開いた穴の底。天を仰ぎ見ても漆黒の闇。
上から牧街やカフェの声が降って来たかとも思ったが、今は不気味なほど静まり返っており
孤独。恐怖。諦念と言う魔物が月夜田の心に襲い掛かってくる

「…くっ!!」
下唇を噛み、揺れる提灯を凝視すれば提灯の下方、
照らされた地に白い素足が浮かび上がっている
そして提灯を持つ者の長い黒髪は闇に繋がるかと見紛うほど、ただ一色、…黒い。

「ワタシ…ウロウロ…」
「ひっ!!」
目の前に佇む者の正体。それは裏七不思議最後の一人「うろうろさん」だった。
月夜田は、くらりと目眩がした。よろめいた体は白い手に抱き抱えられる。吐息が耳朶に触れる。
……我に返り身を起こせばうろうろと視線が重なる。暮れてゆく空と同じ色の瞳は、どこまでもどこまでも黒かった。

「……うぇっ、…うぇっ」
突如、目尻から零れ落ちる涙。
(…私、泣いてる)
心を奪われたのか。涙が止まらない。

「…うぇっ…うぇっ…」

……その時だ。虚空から秋葉茶子が落ちてきた。
柔らかな感触が落ちる茶子を包みこむ。
同時に波紋のように広がる漆黒。闇なのか髪なのかは判然としなかったが…。

「……アタタカイ…ココロガ…ホシイノ…」
漆黒の底で紅い唇がうごめく
気がつけば秋葉茶子はうろうろさんの闇に抱かれていた。否、包まれていた。

「……化け物。カフェさんを…離しなさい!」
月夜田の白い歯がカチカチと震える…。
立ち上がり一歩二歩、後退れば踵に生暖かい感触。
目を凝らして見れば足元に行方不明になった生徒たちが何人か転がっている。

「…こ、こんなことをして、ただですむと思ってるの!?」
聞いていないのか聞こえないのか、見ていないのか見えないのか
うろうろの洞のような黒瞳はただ宙を見つめていた。

「……アノコガ……カエッテクル」

現れた六つの裏七不思議によって、ついに七つめの裏七不思議が出現した

279名無しになりきれ:2011/08/16(火) 17:57:03
逃げる牧街を追う裏七不思議たち。
あまりの逃げ足の速さに人面犬でさえも追いつけない

ごうを煮やしたまねまねは、月夜田の声で…

「きゃあぁ!私たち全裸にされちゃったー!」
逃げる牧街の背に言葉を投げかける。そして…

「みことどの、諦めるのじゃ!」
カフェの声も真似た
「聞いておるか牧街どの!見捨てられたこの怨み、わらわたちは死んでも忘れぬぞ!もぎゃあぁー!」
「ひぁあぁー!!」
「にゃあ〜!!」
果たして牧街は引っ掛かるだろうか。

遠くに見える結界の脱出口は再び閉じかけてはいたが、まだ治りかけの傷口と言った感じで、
飛び込めば牧街の霊力でも破れるかも知れなし途中で腰が引っ掛かるかも知れない。

……次にまねまねは牧街に変身する。体育館の鏡に一度でも映ったた者に、いつでもまねまねは変身出来るのだ
偽牧街は歪んだ笑みを浮かばせると、背中の重いリュックサックを投げ捨て加速

「ごっどまあぁーん!!」
肺腑を貫く咆哮。全開最大脚力。
閉じかけた脱出口の負荷。曲がり角の鋭角ターン。
まねまねは少しのタイムロスも見逃さずに牧街に飛び掛かることだろう。

《まねまねに捕まった場合》
「捕まえたぞ。ごっどまんせんぱい!」
まねまねが牧街に馬乗り

280名無しになりきれ:2011/08/16(火) 18:04:30
月夜田みことは闇の中でうずくまっていた……。

「い、痛っ…、いたたたたた」
脚をさすり、怪我のないのを確かめていると遠くでゆれている提灯がひとつ…
ゆら…ゆら…
闇に揺れるそれはゆっくりと近づいて来る

「…誰っ!?」
体育館に開いた穴の底。天を仰ぎ見ても漆黒の闇。
上から牧街やカフェの声が降って来たかとも思ったが、今は不気味なほど静まり返っており
孤独。恐怖。諦念と言う魔物が月夜田の心に襲い掛かってくる

「…くっ!!」
下唇を噛み、揺れる提灯を凝視すれば提灯の下方、
照らされた地に白い素足が浮かび上がっている
そして提灯を持つ者の長い黒髪は闇に繋がるかと見紛うほど、ただ一色、…黒い。

「ワタシ…ウロウロ…」
「ひっ!!」
目の前に佇む者の正体。それは裏七不思議最後の一人「うろうろさん」だった。
月夜田は、くらりと目眩がした。よろめいた体は白い手に抱き抱えられる。吐息が耳朶に触れる。
……我に返り身を起こせばうろうろと視線が重なる。暮れてゆく空と同じ色の瞳は、どこまでもどこまでも黒かった。

「……うぇっ、…うぇっ」
突如、目尻から零れ落ちる涙。
(…私、泣いてる)
心を奪われたのか。涙が止まらない。

「…うぇっ…うぇっ…」
……その時だ。虚空から秋葉茶子が落ちてきた。
柔らかな感触が落ちる茶子を包みこむ。
同時に波紋のように広がる漆黒。闇なのか髪なのかは判然としなかったが…。

「……アタタカイ…ココロガ…ホシイノ…」
漆黒の底で紅い唇がうごめく
気がつけば秋葉茶子はうろうろさんの闇に抱かれていた。否、包まれていた。

「……化け物。カフェさんを…離しなさい!」
月夜田の白い歯がカチカチと震える…。
立ち上がり一歩二歩、後退れば踵に生暖かい感触。
目を凝らして見れば足元に行方不明になった生徒たちが何人か転がっている。

「…こ、こんなことをして、ただですむと思ってるの!?」
聞いていないのか聞こえないのか、見ていないのか見えないのか
うろうろの洞のような黒瞳はただ宙を見つめていた。

「……アノコガ……カエッテクル」
独語が宙に舞えば闇の胎奥から、おぎゃあと一つ産声があがる。
知覚された六つの裏七不思議が、ついに七つめの裏七不思議を出現させたのだ

281名無しになりきれ:2011/08/16(火) 18:06:14
月夜田みことは闇の中でうずくまっていた……。

「い、痛っ…、いたたたたた」
脚をさすり、怪我のないのを確かめていると遠くでゆれている提灯がひとつ…
ゆら…ゆら…
闇に揺れるそれはゆっくりと近づいて来る

「…誰っ!?」
体育館に開いた穴の底。天を仰ぎ見ても漆黒の闇。
上から牧街やカフェの声が降って来たかとも思ったが、今は不気味なほど静まり返っており
孤独。恐怖。諦念と言う魔物が月夜田の心に襲い掛かってくる

「…くっ!!」
下唇を噛み、揺れる提灯を凝視すれば提灯の下方、
照らされた地に白い素足が浮かび上がっている
そして提灯を持つ者の長い黒髪は闇に繋がるかと見紛うほど、ただ一色、…黒い。

「ワタシ…ウロウロ…」
「ひっ!!」
目の前に佇む者の正体。それは裏七不思議最後の一人「うろうろさん」だった。
月夜田は、くらりと目眩がした。よろめいた体は白い手に抱き抱えられる。吐息が耳朶に触れる。
……我に返り身を起こせばうろうろと視線が重なる。暮れてゆく空と同じ色の瞳は、どこまでもどこまでも黒かった。

「……うぇっ、…うぇっ」
突如、目尻から零れ落ちる涙。
(…私、泣いてる)
心を奪われたのか。涙が止まらない。

「…うぇっ…うぇっ…」
……その時だ。虚空から秋葉茶子が落ちてきた。
柔らかな感触が落ちる茶子を包みこむ。
同時に波紋のように広がる漆黒。闇なのか髪なのかは判然としなかったが…。

「……アタタカイ…ココロガ…ホシイノ…」
漆黒の底で紅い唇がうごめく
気がつけば秋葉茶子はうろうろさんの闇に抱かれていた。否、包まれていた。

「……化け物。カフェさんを…離しなさい!」
月夜田の白い歯がカチカチと震える…。
立ち上がり一歩二歩、後退れば踵に生暖かい感触。
目を凝らして見れば足元に行方不明になった生徒たちが何人か転がっている。

「…こ、こんなことをして、ただですむと思ってるの!?」
聞いていないのか聞こえないのか、見ていないのか見えないのか
うろうろの洞のような黒瞳はただ宙を見つめていた。

「……アノコガ……カエッテクル」
独語が宙に舞えば闇の胎奥から、おぎゃあと一つ産声があがった。
知覚された六つの裏七不思議が、ついに七つめの裏七不思議を出現させたのだ。

282名無しになりきれ:2011/08/16(火) 18:11:55
逃げる牧街を追う裏七不思議たち。
あまりの逃げ足の速さに人面犬でさえも追いつけない

ごうを煮やしたまねまねは、月夜田の声で…

「きゃあぁ!私たち全裸にされちゃったー!」
逃げる牧街の背に言葉を投げかける。そして…

「みことどの、諦めるのじゃ!」
カフェの声も真似た
「聞いておるか牧街どの!見捨てられたこの怨み、わらわたちは死んでも忘れぬぞ!もぎゃあぁー!」
「ひぁあぁー!!」
「にゃあ〜!!」
果たして牧街は引っ掛かるだろうか。

遠くに見える結界の脱出口は再び閉じかけてはいたが、まだ治りかけの傷口と言った感じで、
飛び込めば牧街の霊力でも破れるかも知れなし途中で腰が引っ掛かるかも知れない。

……次にまねまねは牧街に変身する。体育館の鏡に一度でも映ったた者に、いつでもまねまねは変身出来るのだ
偽牧街は歪んだ笑みを浮かばせると、背中の重いリュックサックを投げ捨て加速

「ごっどまあぁーん!!」
肺腑を貫く咆哮。全開最大脚力。
閉じかけた脱出口の負荷。曲がり角の鋭角ターン。
まねまねは少しのタイムロスも見逃さずに牧街に飛び掛かることだろう。

《まねまねに捕まった場合》
「捕まえたぞ。ごっどまんせんぱい!」
まねまねが牧街に馬乗りとなり押さえ込めば、追い付いた人面犬が牧街の足に噛み付かんと赤い口を開く。
後から来たふきふきは肩を震わせ俯いている
「くくくく…」
小刻みな声が廊下に響けば、それはすぐに哄笑に変わる。

「さあ、ケガレをいただこう!ぬははははは!」
声と一緒にまねまねの体が牧街の胸に倒れ込んだ。
白い頬に紅い唇。まねまねはカフェに変化していた
肌も唇も女の生の色。女が生まれながらに持っている沢色だ

偽カフェは牧街の首を両手で締め付ける。
爪が喉に食い込む。
…髪が匂う。
とろりと甘く、腐りかけた果実のような甘い匂い。
纏いつき、絡みつくほどに甘い。

「わらわが牧街殿のケガレを吸い取ってしんぜよう。
牧街殿は自分が嫌いになったことはないのかえ?
逃げてばかりでは強くなれぬ。
そなたの悪しきヘタレ根性。わらわにすべて渡すがよい」
まねまねはコピーした者たちの記憶を利用して牧街に甘く語りかけた

283名無しになりきれ:2011/08/17(水) 05:58:07
飛来する火球。地響きとともに隆起する大地。猛風の驚異。
玉響は、ぶるるっと大きく震えた。耳の奥で血潮が五月蝿いほどに鳴り始め、脳髄がじんじんと痺れる。

「あ、あやつは、ほんものじゃ!いんちき倉橋の道術とは比べものにならぬ!」

迫り来る土の槍を跳ねて避ければ、耳の横で風が鳴る。刃と化した凶暴な風だ。
結った黒髪がはらりと背に滑り落ちる。

「く!これでもくらうでおじゃる!」
風を切り裂き投擲されるは棒手裏剣。
だが盛り上がる土壁に弾き返される。天才道術士、伊勢谷に隙はなかった。

「ええい!銅持ち数人に銀一人では到底歯が立たぬ!
岸殿、いけにえ少女はすでに救出したのじゃ。ここは退くでおじゃる!」
岸にその声が届いたかは分からない。だが玉響は一つ気が付いたことがあった。
岸の両眼は、まるで獲物を狙う狼ではないか。
その対極に伊勢谷の瞳は哀れな脱兎。

「あぅう…」
母性本能がきゅんと胸を締め付ける。この勝負に決着をつける意味はない…はず。
そう思い、森岡たちのいる村の中央に哀願の視線を送る玉響。
舞い立つ砂塵。熱風で揺らぐ大地の上に無惨な姿で倒れているの大男の姿があった。が

「おぎょ…ヨ…ヨロイナイトは、どこじゃ?」
ヨロイナイトの姿が見えない。嫌な予感が脳裏を駆けぬける。一瞬思考を失った玉響だったが、森岡に手を振り……

「みんな無事でおじゃるかー!?」

その時だった。ぼんっ!と足元に爆炎があがり、返答も確認出来ぬまま、玉響は屋根まで吹き飛ばされてしまった。

284名無しになりきれ:2011/11/15(火) 15:44:37
深い深い世界の底。
 多分、此処はそんな場所なんだと思う。
 
「"人"が"夢"を見ると書いて、儚い」
 読んでいた本を閉じて枕にして、僕は机に突っ伏す。
「……"人"の"為"と書いて、偽る」
 目を閉じて更に呟く。
 此処では僕が何を云ったって独言だ。誰もいない図書室に、静かな僕の声だけが聞こえて、途切れる。
 いつからこの図書室にいるのだろう。僕は気付いたらずっと此処にいて、ずっと本を読んでいた。
 此処が何処かも判らないし、此処に時間が存在しているのかどうかも判らない。
 僕が生きているのか死んでいるのか……それさえも。
 僕はただ、この場所に1人で静かに本に囲まれているだけ。
 過去も未来も無い、ただ「今」がずっと続いてるだけ。
 
 僕は顔を上げ、窓の外をぼんやり見た。
 青ざめた空に伸びる木々の葉が、風に揺れる事もなく、ただ切り絵のように空に浮かんでいる。
 窓からの景色はたまに変わったりするんだ。でも法則性はない。春めいた景色を見た後、もう一度窓を見る時には真冬になっている事だってある。
 どうやら此処には昼も夜もないらしい。いつも青み掛かった空で、曇っているのか晴れているのかよく判らない。もしかしたら曇っているのかも知れない。
 窓硝子がおかしいのかと思ったけど、窓を開けても同じ色だったから、空そのものの色だった。窓硝子はちゃんと無色透明だ。
 此処は、何もかもがうっすら青み掛かって見える。空気に色が付いてるみたいに。……もしかしたら、僕の目だけがおかしいのかも知れないけど。
 
 いつ窓を開けても風も無くて、ただ時が止まったかのような世界。
 やっぱり此処にはちゃんとした「時間」と云うモノは存在していないのだろう。
 
 僕はこの図書室にある本と同じだ。生きている訳でも死んでいる訳でもない、ただ其処に「在るだけ」の存在。
 こんな朧気な世界で「存在」なんて言葉が通用するのか判らないけど。
 
 僕は読み終えた本を棚に戻した。
 新しく何を読もうか本棚を眺めていたら、赤い色をした一際厚い背表紙に目が留まる。
 高い場所にあったけど、僕は踏み台を持ってくるのが億劫で、爪先立ちになって本に手を伸ばした。
 どうにか手は届く。でも、本が厚いせいと、その棚にだいぶきつく本がはまっているせいで、なかなか抜けない。
「―――あ…」
 取れた、と思った瞬間、その本の両脇が一緒に浮き上がった。
 あっと云う間に、僕は本の雪崩に巻き込まれる。咄嗟に身体を丸めたけど……本の角が頭に当たって、それが結構痛かった。
 雪崩が終わって、また図書室に静けさが帰ってくる。
「……あーあ…」
 僕は脱力して、散らばった本の上に寝転んだ。伸ばした手の先に何かが触れて、雪崩のせいで落ちたミニハットだと判った。
 蒼白い照明をぼんやりと眺める。あの光に照らされている天井みたいに、僕も蒼白くなっているのかな。
 いつの時間も、此処の光は蒼白い。白い筈の壁も少し青ざめて見えるくらい。
「3.……1415926535……」
 目を閉じて、僕はあの数列を呪文のように唱え始める。
「8979323846……」
 いつまでも終わらない数列を続ける。
 僕とこの図書室みたい。いつまでも続いていて、果ての見えない円周率。
 僕がそれを唱えると、不思議な事が起こるんだ。大気に青白い"何か"が満ちて、それが数字として具現化する。
 僕の唱えた円周率は、そのまま目に見える青白い数字になって伸びていく。
「…264…3383279……」
 具現化して伸びる円周率は、窓をすり抜けて外へと出ていく。
 いつもこうなんだ。何かに引っ張られるように、数列は窓をすり抜けて下へ下へと向かっていく。
 この図書室のある建物が何階建てだか判らないけど、ただ此処よりもっと下の方へ流れていくのは判った。因みに、窓から下を覗いたって、地面は見えない。途中から深い闇が覆っていて。

285名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:42:59
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
自分は森にも拒絶されている。そう思ったら涙が溢れ出す。

数時間前まではあんなに皆と笑いあっていたのに。
トリフィードを捕まえようなんて思わなければ良かった。
仲間達は皆ルナを置いて逃げてしまったのだから。

言葉一つ届かない。加速してゆく背中には。
すれちがう心。微熱まじりの憂鬱。

"人"の"為"と書いて、偽る。

名前・ルナ・チップル
性別・女
年齢・14
髪型・マニッシュショートで髪の色は月のひかりで出来た虹色(パールに近い)
瞳色・青空の涙色(悲しげな水色)
容姿・黒のロングコートを羽織り、ベルトが無数についたブーツを履いている。
備考・ビジュアル系の化粧美人。素顔はあどけない
得意技・ワディワジ(詰まっているモノを別の場所に詰め込む魔法)
好きなもの・美しく強いもの
苦手なもの・汚れてるもの。気持ち悪いもの
うわさ1・見た目は気合いが入っているけど、実は臆病者らしい
うわさ2・最近までは大人しく存在感がない人だったが
キャラチェンジをしてから目立つようになったらしい

286名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:45:08
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
自分は森にも拒絶されている。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。

287名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:46:00
数時間前まではあんなに皆と笑いあっていたのに。
トリフィードを捕まえようなんて思わなければ良かった。
仲間達は皆ルナを置いて逃げてしまったのだから。

言葉一つ届かない。加速してゆく背中には。
すれちがう心。微熱まじりの憂鬱。

"人"の"為"と書いて、偽る。

288名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:46:56
名前・ルナ・チップル。性別・女。年齢・14
髪型・マニッシュショートで髪の色は月のひかりで出来た虹色(パールに近い)
瞳色・青空の涙色(悲しげな水色)
容姿・黒のロングコートを羽織り、ベルトが無数についたブーツを履いている。
備考・ビジュアル系の化粧美人。素顔はあどけない
得意技・ワディワジ(詰まっているモノを別の場所に詰め込む魔法)
好きなもの・美しく強いもの
苦手なもの・汚れてるもの。気持ち悪いもの
うわさ1・見た目は気合いが入っているけど、実は臆病者らしい
うわさ2・最近までは大人しく存在感がない人だったが
キャラチェンジをしてから目立つようになったらしい

289名無しになりきれ:2011/11/16(水) 18:40:39
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
「自分は森にも拒絶されているのかも」そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。

数時間前まではあんなに皆と笑いあっていたのに。
トリフィードを捕まえようなんて思わなければ良かった。
仲間達は皆、ルナを置いて逃げてしまったのだから。

加速してゆく背中には、言葉一つ届かなかった。
すれちがう心。微熱まじりの憂鬱。背後からの恐怖。

"人"の"為"と書いて、偽る。

290名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:35:58
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちる。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森にトリフィードを捕まえになんて来なければ良かった。

「ここはどこ?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

291名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:39:28

"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、葉っぱ足が切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちる。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森になんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

292名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:41:35
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森になんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

293名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:53:54
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちる。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森にトリフィードを捕まえになんて来なければ良かった。

「ここはどこ?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

294名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:54:54
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森になんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

295名無しになりきれ:2011/11/16(水) 20:50:18
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

296名無しになりきれ:2011/11/16(水) 20:52:00
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

297名無しになりきれ:2011/11/16(水) 21:57:30
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

298名無しになりきれ:2011/11/17(木) 03:17:33
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

299名無しになりきれ:2011/11/18(金) 14:53:22
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィちゃん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。

300名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:24:33
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたちがいた。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは違った。よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は猫の遺跡。

301名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:26:36
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは違った。よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は猫の遺跡。

302名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:28:20
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は猫の遺跡。

303名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:41:46
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。

304名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:04:53
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも風で声が流されてリリィたちには届かない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪地に落ちる。
「わぁ〜ん!!」

305名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:28:29
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいない。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。勝つる」
深呼吸をして遺跡の中へ。行き先には開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
ルナは蟹歩きなら誰にも負けない自信があった。

306名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:31:22
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

307名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:36:23
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも風で声が流されてリリィたちには届かない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪地に落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。これで勝つる」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。

308名無しになりきれ:2011/11/18(金) 20:15:08
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の方角に視線をむけると涙をハンカチで押さえ木々の間を凝視する。

309名無しになりきれ:2011/11/18(金) 20:19:27
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも、風で流された声はリリィたちに届かない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪地に落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。いこ…」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。

310名無しになりきれ:2011/11/18(金) 20:24:37
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも、扉の開くゴゴゴの音のせいで、リリィたちは気づいていない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪みに落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。いこ…」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。

311名無しになりきれ:2011/11/18(金) 21:40:06
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも、扉の開くゴゴゴの音のせいで、リリィたちは気づいていない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪みに落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。
猫のように闇でも目が見えるようになる魔法のアイラインを引く。

「うん。いこ…」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。
そして滑ってこける。スライムの残骸を踏んでしまったらしい。

「あいたたた…」
起き上がると薄暗い闇の奥に明かりが見えた。それはリリィのカンテラだった。
(や、やっと追いついたみたい)
安堵したルナは明かりにむかって歩いてゆく。
そのときだ。心臓を破るかのような破壊音が後方で鳴り響いたかと思うと、
無数の声が遺跡内にこだました。

>「・・・!トリフィードです!!」
>「えっ、何?何なに?!今誰か、トリフィードって言わなかった?!」
>「どうやら、こちらを追いかけてきたようですわね」
破壊音と怒号にかき消されよく聞こえないが、入り口付近で何かあったのは間違いない。

「お、追いかけてきたッ!?」

312名無しになりきれ:2011/11/18(金) 22:18:55
ルナは走る。リリィのもとへ。
そして驚く。扉だらけの部屋に無数のクリーナーアントたちがいたからだ。

「きゃあぁ!!ありよ、あり!!いやー!きもちわるいっ!!」

>「急いで糸の上にお乗りなさい!」
ミクの言葉にルナは慌てて蜘蛛の巣によじ登る。
糸の上は細くて不安定。恐怖でルナがぶるぶると震えると蜘蛛の巣全体が揺れるくらい。

「や、やあ。リリィ。ひさしぶり。オレのこと、覚えてる?
まさか、大親友の名前を忘れたなんて言わせないぜ」
ルナはビジュアル系。臆病なのを隠している。

313名無しになりきれ:2011/11/29(火) 16:47:13
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?籠もってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉はほとんどが嘘。

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!あ!わかったぜリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」

「ひっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。事情はわからなくても状況はわかる。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」


314名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:33:23
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉はほとんどが嘘。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい者です」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」

「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」
>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になる。
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」

315名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:43:24
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もそかして悪い子なのかもとルナはいぶかしむ。

316名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:46:24
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子なのかな?いぶかしむルナ。

317名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:48:47
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子?といぶかしむルナ。

318名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:57:08
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

319名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:58:49
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

320名無しになりきれ:2011/11/29(火) 19:00:25
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

321名無しになりきれ:2011/11/29(火) 19:54:22
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」
「え?え?う、うん!ま、まかせて。よ〜し!まかせろぉー!」
慌てて懐からタクトと紙を取り出すと呪文の詠唱。

>「フィジルのみなさーん!初めてお目にかかりゃーす。
>魔界からの留学生、ササミ・テバサコーチンだで、よろしゅうたのんますなも…てっ!!??
>ほぎゃあああ!地獄絵図うぅ!??」

「……っっ!!!」
突然現われたササミ・テバサコーチン。耳がキーンとしたかと思うと落ちるミク。
リリィに糸を結んで落ちずには済んだみたいだけどなんか凄いことになってきた。
ルナは気を取り直して詠唱を再開するつもりだったけど部屋の入り口を見て腰を抜かしそうになる。
最悪なことに部屋の入り口からトリフィードたちが飛び出してきたのだ。

株分けされた子か親かはわからなかったが戦っていた隊員たちがここにいるということは
トリフィードたちも何時ここへ入って来てもおかしくはない。

「あわわわ…!!ワディワジーっ!!!」


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