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322名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:09:30
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」
「え?え?う、うん!ま、まかせて。よ〜し!まかせろぉー!」
慌てて懐からタクトと紙を取り出すと呪文の詠唱。

>「フィジルのみなさーん!初めてお目にかかりゃーす。
>魔界からの留学生、ササミ・テバサコーチンだで、よろしゅうたのんますなも…てっ!!??
>ほぎゃあああ!地獄絵図うぅ!??」

「……っっ!!!」
突然現われたササミ・テバサコーチン。耳がキーンとしたかと思うと落ちるミク。
リリィに糸を結んで落ちずには済んだみたいだけどなんか凄いことになってきた。
ルナは気を取り直して詠唱を再開するつもりだったけど部屋の入り口を見て腰を抜かしそうになる。
最悪なことに部屋の入り口からトリフィードが一匹飛び出してきたのだ。

株分けされた子か親かはわからなかったが戦っていた隊員たちがここにいるということは
トリフィードも何時ここへ入って来てもおかしくはない。

「あわわわ…!!ワディワジーっ!!!」
涙目になりながらも得意魔法の『逆詰め』を使えば
蟻の扉が崩れて、キャシャアと口を開いたトリフィードの胃袋に詰まっていく。

「やったあ!!!外へ出れる!!みんな逃げよう!!」
蟻を詰められてパンパンに膨れたトリフィードは動かなくなっている。

【部屋に入ってきた一匹のトリフィードのお腹に蟻を詰める】
【外への扉を塞いでいた蟻はほとんどいなくなった】

323名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:14:56
>68-79
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

324名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:16:55
>68-79
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ…だぜ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「……(こわい。なんなのぉこの状況ぉ……)」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

325名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:18:52
>68-79
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ…だぜ」
見栄っ張りのヴィジュアル系もどきのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「……(こわい。なんなのぉこの状況ぉ……)」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

326名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:23:19
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」
「え?え?う、うん!ま、まかせて。よ〜し!まかせろぉー!」
慌てて懐からタクトと紙を取り出すと呪文の詠唱。

>「フィジルのみなさーん!初めてお目にかかりゃーす。
>魔界からの留学生、ササミ・テバサコーチンだで、よろしゅうたのんますなも…てっ!!??
>ほぎゃあああ!地獄絵図うぅ!??」

「……っっ!!!」
突然現われたササミ・テバサコーチン。耳がキーンとしたかと思うと落ちるミク。
リリィに糸を結んで落ちずには済んだみたいだけどなんか凄いことになってきた。
ルナは気を取り直して詠唱を再開するつもりだったけど部屋の入り口を見て腰を抜かしそうになる。
最悪なことに部屋の入り口からトリフィードが一匹飛び出してきたのだ。

株分けされた子か親かはわからなかったが戦っていた隊員たちがここにいるということは
トリフィードも何時ここへ入って来てもおかしくはない。

「あわわわ…!!ワディワジーっ!!!」
涙目になりながらも得意魔法の『逆詰め』を使えば
蟻の扉が崩れて、キャシャアと口を開いたトリフィードの胃袋に詰まっていく。

「やったあ!!!外へ出れる!!みんな逃げよう!!」
蟻を詰められてパンパンに膨れたトリフィードは動かなくなっていた。

【外への扉を塞いでいた蟻をトリフィードに詰めて扉を開く】

327名無しになりきれ:2012/01/15(日) 04:06:55
「コホン。まず始めに皆さんにはアキヴァの街に行ってもらいます。
そこでエンジェル軍に包囲されているキモヲタたちを救出してほしいのです」

リリスは美しい髪を揺らしながら前をいく。
冷たいリノリウムの床に響くヒールの音。
しばらく歩き、建物の外に出れば大きな毛むくじゃらの姿があった。

「ごろごろごろごろ…」
デビルチルドレンたちの目のまえには年老いた巨大な猫。
奇妙なことにその胴体には窓がずらりと並んでいる。
リリスが猫の顎をこちょこちょして

「デビルチルドレンたちを頼みましたよ」と言えば
「にゃー…」
巨大な猫は小さく答えた。すると…

「発車ですか!?リリスさま!?」
猫のバスの窓からシュガーエッジそっくりの子供が顔を出す。
そのこはリリスが手なずけた天使。
仮想空間リンネを作るさい、ゼウスの力を流用出来たのもそのこのおかげ。

「ええ、デビルチルドレンが生まれたのです」

「えーなんだってー!?」
シュガーは巨大猫の蚤退治をやめて慌てて駆けて来て…

「ぼくの名前はシュガー!よろしく!」
シャルルに抱き着き、続けてトムにも抱き着いた。

「ヘルの外に出るならボクとこのビッグキャットに任せて下さい!きっと役に立ちますから!」

328名無しになりきれ:2012/02/13(月) 18:45:16
>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みなんて…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「…えへ」
ルナは微笑した。

329名無しになりきれ:2012/02/13(月) 19:21:34
ミクの糸がリリィとルナの体を繋ぎ止めていた。
ササミが人の心を理解出来ないように、ルナにもミクという人物がわからない。
本当のことを言ったら、ここにいるグレンや勇気やフリードや真のことなんて理解不能。
リリィのこともわからない。本当のことはわからなくて、
ただわからないくせに勝手に決め付けて、勝手に安心してお友達と思っている。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「…えへ」
ルナは微笑した。

330名無しになりきれ:2012/02/15(水) 23:53:27
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄だけを思い続けたこと。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「…えへ」
ルナは微笑した。
リリィを助けなければ自分の心は死んでしまうのだから。
それは自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いのかな…なさけないよ…)

ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。

もとからササミのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

331名無しになりきれ:2012/02/16(木) 00:05:31
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄のことだけに思いを巡らせていた。

だからルナは孤独だった。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「……ち、…ちがうの」
ルナは視線を落とす。
ただ、リリィを助けなければ自分の心が死んでしまうのだ。
すべて自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いの…なさけない…)

ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。

もとからササミやミクのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

332名無しになりきれ:2012/02/16(木) 00:13:58
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄のことだけに思いを巡らせていた。

だからルナは孤独だった。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「……ち、…ちがうの」
ルナは視線を落とす。
ただ、リリィを助けなければ自分の心が死んでしまうのだ。
すべて自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いの…なさけない…)

ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。
もとからササミやミクのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

魔方陣から弾かれて転げて、暗い天井を仰ぎみる。
今のルナは、熱く沸いてくる胸の痛みにだけに自分の生と存在を感じていた。

【魔方陣から弾かれて、仰向けでヒクヒクしてる状態】

333名無しになりきれ:2012/02/16(木) 00:17:34
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄のことだけに思いを巡らせていた。

だからルナは孤独だった。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「……ち、…ちがうの」
ルナは視線を落とす。
ただ、リリィを助けなければ自分の心が死んでしまうだけ。
すべて自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いの…なさけない…)
ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。
もとからササミやミクのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

魔方陣から弾かれて転げて、暗い天井を仰ぎみる。
今のルナは、熱く沸いてくる胸の痛みにだけに自分の生と存在を感じていた。
【魔方陣から弾かれて、仰向けでヒクヒクしてる状態】

334名無しになりきれ:2012/06/21(木) 14:41:00
「ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

騒がしい食堂内を少女がのそのそと歩いている。
まるで彼女のまわりだけに強い重力のくびきが存在するかのように…。

「七不思議なんて洒落になんないよ。なんか日に日に数が増えてっちゃてるし…」

「もうすぐ夏だからかも」

335名無しになりきれ:2012/06/21(木) 15:15:06
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステレヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「……屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」

「………」

ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」

騒がしい食堂内を少女がのそのそと歩いている。
まるで彼女のまわりだけに強い重力のくびきが存在するかのように…。

「七不思議なんて洒落になんないよ。なんか日に日に数が増えてっちゃてるし…」

「もうすぐ夏だからかも」

336名無しになりきれ:2012/06/21(木) 15:24:34
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステレヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステレヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

騒がしい食堂内を少女がのそのそと歩いている。
まるで彼女のまわりだけに強い重力のくびきが存在するかのように…。

337名無しになりきれ:2012/06/21(木) 16:08:41
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステレヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステレヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

「ふむー。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「むむっ!ササミ・テバサコーチン!」

338名無しになりきれ:2012/06/21(木) 16:21:36
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかしなくったってそれは無視したとは言われない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

339名無しになりきれ:2012/06/21(木) 17:04:32
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかしなくったってそれは無視したとは言われない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまう。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも、むにゃりという変な感触。
お約束というか前方不注意で、ササミの魔乳に張り紙ごとうずまっているルナの両手があった。

340名無しになりきれ:2012/06/21(木) 18:39:00
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステロヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステロヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

341名無しになりきれ:2012/06/21(木) 18:51:34
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化した。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたのであった。

342名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:04:35
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたのであった。

343名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:08:12
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたからであった。

344名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:47:50
「ぎゃー!!ごめんねー!」
張り紙パックをされてピクピクしているであろうリリィに謝るルナ。
しょんぼりしているとある違和感に気がつく。なんかササミにおかしな所がある。

「あれれ…ササミのあんなとこに顔なんかあった?」
怪訝に思っているルナの思考を破って現れたのは赤マント。

「お、七不思議のほうからのこのこと現れやがったぜ。
思うに、この増殖する七不思議って怪異自体が妖しいんだよな。
木を隠すなら森。なんか隠されてる気がするぜ」

345名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:56:35
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステロヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステロヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

346名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:59:04
>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたからであった。

「ぎゃー!!ごめんねー!」
張り紙パックをされてピクピクしているであろうリリィに謝るルナ。
しょんぼりしているとある違和感に気がつく。なんかササミにおかしな所がある。

「あれれ…ササミのあんなとこに顔なんかあった?」
怪訝に思っているルナの思考を破って現れたのは赤マント。

「お、七不思議のほうからのこのこと現れやがったぜ。
思うに、この増殖する七不思議って怪異自体が妖しいんだよな。
木を隠すなら森。なんか隠されてる気がするぜ」
と言ったところで今回のレスはおしまいだった。

347名無しになりきれ:2012/06/21(木) 20:02:08
>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたからであった。

「ぎゃー!!ごめんねー!」
張り紙パックをされてピクピクしているであろうリリィに謝るルナ。
しょんぼりしているとある違和感に気がつく。なんかササミにおかしな所がある。

「あれれ…ササミのあんなとこに顔なんかあった?」
怪訝に思っているルナの思考を破って現れたのは赤マント。

「お、七不思議のほうからのこのこと現れやがったぜ。
思うに、この増殖する七不思議って怪異自体が妖しいんだよな。
木を隠すなら森。なんか隠されてる気がするぜ。やっちまいなフリード!」
大きな声をあげるルナは屁っ放り腰。
――と言ったところで今回のレスはおしまいだった。

348名無しになりきれ:2012/08/05(日) 17:23:54
>>155
>『やっぱフィー坊の知り合いのブラコンみたいに兄のパンツとか盗むのかな』(猫語)

「人聞きの悪いこといわないでよ。私はそんな変態じゃないし。
つか盗みたくってもお兄ちゃんは神隠しにあってて行方不明になってるから盗めないから…」

ルナはうつむいて、頬は朱に染めている。

>「試しにタバスコとか口のあたりに塗ってみましょうか?」
>『それササミさんも辛くない?』(猫語)

「あ、言われてみたらそうね。…じゃあどうしよ」

>「とりあえず僕が先頭ということで防御を固めさせていただこうと思います」

「うん。それじゃあじゃんじゃん守っちゃって」

>「男の僕には関係ありませんしサイズも合うんで・・・・・・
 それにすでに呪われていれば呪いの重複はありませんからね」

「え?呪いは重複しないの?へー、それは盲点かも。
そう考えてみると世の中には三重苦の人とかがいるから呪いよりよっぽど大変ね」

>>156
>「あかんがね。口だと喋れなくなるかもしれせんし、目の方がいいがね。でもタバスコとか持ってるんきゃ?」

「うっんと…、ササミが辛いのはべつに構わないのね。
でもタバスコがないという…。じゃあ他の生き地獄を考えないと」

それから数分後。 ルナは背後から飛来するササミに気づいた。
ササミの顔には疑念と焦燥が浮かんでいる。

>「まっすぐ飛んだはずやのに……幻術に嵌められとるか、七不思議「無限回廊」か……とりあえず!」

349名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:14:46
>>155
>『やっぱフィー坊の知り合いのブラコンみたいに兄のパンツとか盗むのかな』(猫語)

「人聞きの悪いこといわないでよ。私はそんな変態じゃないし。
つか盗みたくってもお兄ちゃんは…」

ルナはうつむいてる。

>「試しにタバスコとか口のあたりに塗ってみましょうか?」
>『それササミさんも辛くない?』(猫語)

「あ、言われてみたらそうね。…じゃあどうしよ」

>「とりあえず僕が先頭ということで防御を固めさせていただこうと思います」

「うん。それじゃあじゃんじゃん守っちゃって」

>「男の僕には関係ありませんしサイズも合うんで・・・・・・
 それにすでに呪われていれば呪いの重複はありませんからね」

「え?呪いは重複しないの?へー、それは盲点かも。
そう考えてみると世の中には三重苦の人とかがいるから呪いよりよっぽど大変ね」

>>156
>「あかんがね。口だと喋れなくなるかもしれせんし、目の方がいいがね。でもタバスコとか持ってるんきゃ?」

「うっんと…、ササミが辛いのはべつに構わないのね。
でもタバスコがないという…。じゃあ他の生き地獄を考えないと」

それから数分後。 ルナは背後から飛来するササミに気づいた。
ササミの顔には疑念と焦燥が浮かんでいる。

>「まっすぐ飛んだはずやのに……幻術に嵌められとるか、七不思議「無限回廊」か……とりあえず!」

――破壊。ササミの持つ六本の枝分刀が、超振動を得て竜巻のように荒れ狂う。

>>157-158
>「へえ、ルナちゃんお兄ちゃんがいたんだ。しかも美形だなんて初耳。お兄ちゃんも魔法が使えるの?」

「え、まあね。でも、まだわたしがちっちゃかったときに
お兄ちゃんは行方不明になっちゃったから顔とかしか印象にないんだ」

>それから待つこと数分後、ササミは戻ってきた。
ルナはササミの異変に気がつく。

「あ!人面瘡が…!!」
指をさししめしたさきには氷が融解しかけている人面瘡。
なんとササミの体温で氷が溶けかけているのだ。

「げひゃっ、ほんと…おそろしい悪魔みたいなやつらだね。
目にタバスコとか鼻山葵以上の罰ゲームじゃないかい!
そんなわるいこたちにはお仕置きだよー!」
ササミの意志とは裏腹に、刃は壁と言わず扉と言わず切り刻んでいく!

>「うわああ!!」
>頭を抱え床に身を伏せたリリィのすぐ脇に、ビシっとひびが入った。
>「え・・・・うそおおおお!!」
>ササミの攻撃に耐え切れなかったのか、嫌な破壊音とともに、足元の床が砕け、消滅した。
>「う、うそでしょー!!」
>リリィはまっさかさまに奈落へと落っこちていった。

350名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:31:35
「リリィーっ!きゃあ!?」
廊下に入った亀裂は蜘蛛の巣のように広がると、ルナを巻き込んで一斉に砕け散った。
これで七不思議「無限回廊」は難なくクリアというところか。
でもルナは考えてみた。無限回廊の無限の理由を…。

「…あ、もしかしたらメビウスの輪!そんな空間が何らかの力で作り出されているのかも」

351名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:51:49
「リリィーっ!きゃあ!?」
廊下に入った亀裂は蜘蛛の巣のように広がると、ルナを巻き込んで一斉に砕け散った。
奇しくもこれで「無限回廊」はクリアというところか。
しかしルナは考えてみた。無限回廊の無限の理由を…。

「…あ、もしかしたらメビウスの輪!そんな空間が何らかの力で作り出されているのかも。
って、誰がなんのために?あ、そっか。先に進めないように何かを隠しているのかも!」

352名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:59:04
>>155
>『やっぱフィー坊の知り合いのブラコンみたいに兄のパンツとか盗むのかな』(猫語)

「人聞きの悪いこといわないでよ。私はそんな変態じゃないし。
つか盗みたくってもお兄ちゃんは…」

ルナはうつむいてる。

>「試しにタバスコとか口のあたりに塗ってみましょうか?」
>『それササミさんも辛くない?』(猫語)

「あ、言われてみたらそうね。…じゃあどうしよ」

>「とりあえず僕が先頭ということで防御を固めさせていただこうと思います」

「うん。それじゃあじゃんじゃん守っちゃって」

>「男の僕には関係ありませんしサイズも合うんで・・・・・・
 それにすでに呪われていれば呪いの重複はありませんからね」

「え?呪いは重複しないの?へー、それは盲点かも。
そう考えてみると世の中には三重苦の人とかがいるから呪いよりよっぽど大変ね」

>>156
>「あかんがね。口だと喋れなくなるかもしれせんし、目の方がいいがね。でもタバスコとか持ってるんきゃ?」

「うっんと…、ササミが辛いのはべつに構わないのね。
でもタバスコがないという…。じゃあ他の生き地獄を考えないと」

それから数分後。 ルナは背後から飛来するササミに気づいた。
ササミの顔には疑念と焦燥が浮かんでいる。

>「まっすぐ飛んだはずやのに……幻術に嵌められとるか、七不思議「無限回廊」か……とりあえず!」

――破壊。ササミの持つ六本の枝分刀が、超振動を得て竜巻のように荒れ狂う。

>>157-158
>「へえ、ルナちゃんお兄ちゃんがいたんだ。しかも美形だなんて初耳。お兄ちゃんも魔法が使えるの?」

「え、まあね。でも、まだわたしがちっちゃかったときに
お兄ちゃんは行方不明になっちゃったから顔とかしか印象にないんだ」

>それから待つこと数分後、ササミは戻ってきた。
ルナはササミの異変に気がつく。

「あ!人面瘡が…!!」
指をさししめしたさきには氷が融解しかけている人面瘡。
なんとササミの体温で氷が溶けかけているのだ。

「げひゃっ、ほんと…おそろしい悪魔みたいなやつらだね。
目にタバスコとか鼻山葵以上の罰ゲームじゃないかい!
そんなわるいこたちにはお仕置きだよっ!」
ササミの意志に逆らうべく、 人面瘡に支配されたササミの腕は
無限回廊の破壊を停止する。その時だった。

>「うわああ!!」
>頭を抱え床に身を伏せたリリィのすぐ脇に、ビシっとひびが入った。
>「え・・・・うそおおおお!!」
>ササミの攻撃に耐え切れなかったのか、嫌な破壊音とともに、足元の床が砕け、消滅した。
>「う、うそでしょー!!」
>リリィはまっさかさまに奈落へと落っこちていった。

353名無しになりきれ:2012/08/05(日) 20:20:55
「リリィーっ!きゃあ!?」
廊下に入った亀裂は蜘蛛の巣のように広がると、ルナを巻き込んで一斉に砕け散った。
奇しくもこれで「無限回廊」はクリアというところか。
しかしルナは考えてみた。無限回廊の無限の理由を…。

「…あ、もしかしたらメビウスの輪!そんな空間が何らかの力で作り出されているのかも。
って、誰がなんのために?あ、そっか。先に進めないように何かを隠しているのかも!」

「ちっ!!」舌打ちをする人面瘡。
ルナは直感で、嘘や噂で塗り固められた現実から真実が垣間見えたような気もした。

奈落の底へ落ちている途中。ルナは空中を泳ぎながらリリィに近づくと
その手を握って違和を感じた。片方の手がすかすかなのだ。

「……リリィのバカ。骨がないのどうして隠してたの?
でも、もしかしたら七不思議の謎は私たちが解けるかも。だって…
…ぎゃ!」
呻き声。脊椎に感じる圧迫感。
なんと人面瘡に支配されたササミの腕がルナの首根っこを押さえつけていた。
このままだと、ササミとルナは丸ごと奈落の底に激突してしまうかも知れない。

354名無しになりきれ:2012/08/06(月) 20:05:57
http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה
נֶפֶשׁ יְהוּדִי הוֹמִיָּה
וּלְפַאֲתֵי מִזְרָח קָדִימָה
עַיִן לְצִיּוֹן צוֹפיָּה
עוֹד לֹא אָבְדָה תִּקְוָתֵנוּ
הַתִּקְוָה בָּת שְׁנוֹת אַלְפַּיִם
לִהְיוֹת עַם חָפְשִׁי בְּאַרְצֵנוּ
אֶרֶץ צִיּוֹן וִירוּשָׁלַיִם

355名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:21:30
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらない」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断する。刹那、

356名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:32:50
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらない」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断する。刹那、大爆発。
これは揚げ物をしてるときに火事が起きて、フライパンに水をかけたら爆発するのと同じ原理。
一種の水蒸気爆発と言えた。

>「急激に温度が変われば成分が変化して元とは違う性質になるはずです
 簡単に言えば寒さで死ぬって事です
 ゆえに倒したと言ってしまっていいでしょ・・・・たぶんう」

「え、そうなの?よくわかんないけど…。恐竜が絶滅したのとおなじ原理なのかな?
っていうか私たちって、まだ落下してる途中じゃ…」
ルナは落下しながら正座。小首をかしげている。

357名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:35:34
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらないさ」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断。刹那、大爆発。
これは揚げ物をしてるときに火事が起きて、フライパンに水をかけたら爆発するのと同じ原理。
一種の水蒸気爆発と言えた。

>「急激に温度が変われば成分が変化して元とは違う性質になるはずです
 簡単に言えば寒さで死ぬって事です
 ゆえに倒したと言ってしまっていいでしょ・・・・たぶんう」

「え、そうなの?よくわかんないけど…。恐竜が絶滅したのとおなじ原理なのかな?
っていうか私たちって、まだ落下してる途中なんじゃないの…」
ルナは落下しながら正座。小首をかしげている。

358名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:36:52
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらないよ」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断。刹那、大爆発。
これは揚げ物をしてるときに火事が起きて、フライパンに水をかけたら爆発するのと同じ原理。
一種の水蒸気爆発と言えた。

>「急激に温度が変われば成分が変化して元とは違う性質になるはずです
 簡単に言えば寒さで死ぬって事です
 ゆえに倒したと言ってしまっていいでしょ・・・・たぶんう」

「え、そうなの?よくわかんないけど…。恐竜が絶滅したのとおなじ原理なのかな?
っていうか私たちって、まだ落下してる途中なんじゃ…」
ルナは落下しながら正座。小首をかしげている。

359名無しになりきれ:2012/08/14(火) 14:41:24
>「人型の生物中心の社会では人型のほうが便利だからじゃないのでしょうか?
>あと人間大のほうが食費が掛からないとか」
>とそれっぽい理由を言うフリードリッヒ
>真相は本人以外誰にも分からないものである

「そう、真相は本人以外は誰にもわからないものさ」
落下する一同の中心に立つ白き影。やわらかな微笑。
そこにはちょんまげを結った少年が立っていた。

「有名な怪談話のお岩さんだって、江戸で評判の美人がモデルだって言うしね。
真実なんて時と場合によって変化するもの。とてもとても脆弱なものなんだよ」
少年は骸骨の死神の人形を片手にはめて、それにむかって話しかけていた。
が、おもむろに面をリリィにむけ

「そうはおもわないかい?ぐるぐるめがねのお嬢さん。いや、リリィ…。ひさしぶりだね」
少年がもつ骸骨はカタカタと口を震わせていた。まるで腹話術のように。
そして少年は、静かな湖面のような目でリリィを見つめている。

「きみたちは嘘つきだね。厚化粧。豊胸。鳥。猫。みんな偽りの姿で生きている。
嘘ばかりついて、真実でさえ自分の都合のいいように塗り替える。
ほんとうに醜い生き物だよ。人間って生き物は…」

いつのまにか生徒たちは黒い箱の上にいた。まわりを見渡せば赤い海。空も血の様に赤い。
宙には黒い小さな箱が浮いており、それには生徒たちの姿が映し出されていた。
所謂テレビのようだった。

「だからボクは美しい真実の存在を造りだしたいのさ。どういう意味かわかるよね?
穢れのない完全で美しい人間を造り出して、ボクは神様になるのだよ」

「だから君の骨ちょうーだい。一番形のいい骨を…」
骸骨がリリィを見つめる。同時に骨が引きずり出されるような感覚が彼女を襲う。

「なにやってんのよ、あのちょんまげ!やめなさい!リリィを助けてササミにフリード!」
ルナは宙にストックされていた血の球をササミに詰め込む。
するとちょんまげ姿の少年「死神」は歌いだす。レクイエムを…。
それは赤い海と共鳴し、同時に生徒たちの耳を劈く振動波を生み出した。

360名無しになりきれ:2012/08/14(火) 14:46:42
>「人型の生物中心の社会では人型のほうが便利だからじゃないのでしょうか?
>あと人間大のほうが食費が掛からないとか」
>とそれっぽい理由を言うフリードリッヒ
>真相は本人以外誰にも分からないものである

「そう、真相は本人以外は誰にもわからないものさ」
落下する一同の中心に立つ白き影。やわらかな微笑。
そこにはちょんまげを結った少年が立っていた。

「有名な怪談話のお岩さんだって、江戸で評判の美人がモデルだって言うしね。
真実なんて時と場合によって変化するもの。とてもとても脆弱なものなんだよ」
少年は骸骨の死神の人形を片手にはめて、それにむかって話しかけていた。
が、おもむろに面をリリィにむけ

「そうはおもわないかい?ぐるぐるめがねのお嬢さん。いや、リリィ…。ひさしぶりだね」
少年がもつ骸骨はカタカタと口を震わせていた。まるで腹話術のように。
そして少年は、静かな湖面のような目でリリィを見つめている。

「きみたちは嘘つきだ。厚化粧。豊胸。鳥。猫。みんな偽りの姿で生きている。
嘘ばかりついて、真実でさえ自分の都合のいいように塗り替える。
ほんとうに醜い生き物だよ。人間って生き物は…」

いつのまにか生徒たちは黒い箱の上にいた。まわりを見渡せば赤い海。空も血の様に赤い。
宙には黒い小さな箱が浮いており、それには生徒たちの姿が映し出されていた。
所謂テレビのようだった。

「だからボクは美しい真実の存在を造りだしたいのさ。どういう意味かわかるよね?
穢れのない完全で美しい人間を造り出して、ボクは神様になるのだよ」

「だから君の骨ちょうーだい。一番形のいい骨を…」
骸骨がリリィを見つめる。同時に骨が引きずり出されるような感覚が彼女を襲う。

「なにやってんのよ、あのちょんまげ!やめなさい!リリィを助けてササミにフリード!」
ルナは宙にストックされていた血の球をササミに詰め込む。
するとちょんまげ姿の少年「死神」は歌いだす。レクイエムを…。
それは赤い海と共鳴し、同時に生徒たちの耳を劈く振動波を生み出した。

361名無しになりきれ:2012/08/14(火) 22:30:22
「拙者はエクストリームリモコン争いに参加するでござる」
優男がきた。彼の名はヒムラ。またのはをひとりっきり罵倒斉。
幕末のころより剣をふるってきた飛天御剣流を受け継いだ幕末最強の剣士である。
ダメ人間の巣「ヶヶ島」でぼーっと暮らしていたがオロンピックと聞いて駆けつけたのだ。
真っ黒に日焼けした笑顔でマカダミアンナッツをお土産にしてて・・・

「おろ、エルどの。ひさしぶりでござるな」
こぼれる白い歯。ほほの十字傷。
ヒムラはある目的があってオロンピックに参加していた。

「さっき、あやめをあやめてしまったのでござるよ」
駄洒落にしては不謹慎だったが、あやめは元気なおばけになって
三浦さまを便所のなかで金縛りにしていた。もちろん三浦さまは失格。
あやめはけらけらと笑いながら

「じょあやくるとじょあだれのもの〜じょあじょあきみのもの〜」
たのしく歌いながら過ごしていたという

362名無しになりきれ:2012/08/18(土) 16:38:15
   (
   )    (
   ( (    )
    ヽヽ  ノ
     ) ))
   _,,(,, (_     パチパチ...
   (⌒─⌒)
  ((::;゚;ω;゚:)           ∧_∧  
  |,.ノ从从ヾ,|     /⌒ヽ.  (ω;`)  
 {{二二二二}}   |   .|.━⊂  )
  |;:;:;ililililili;:;:;|    ヽ__ノ  し─J
  `ー‐一一'

363名無しになりきれ:2012/08/20(月) 21:38:45
>>362
http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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                  ▼
כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה
נֶפֶשׁ יְהוּדִי הוֹמִיָּה
וּלְפַאֲתֵי מִזְרָח קָדִימָה
עַיִן לְצִיּוֹן צוֹפיָּה
עוֹד לֹא אָבְדָה תִּקְוָתֵנוּ
הַתִּקְוָה בָּת שְׁנוֹת אַלְפַּיִם
לִהְיוֹת עַם חָפְשִׁי בְּאַרְצֵנוּ
אֶרֶץ צִיּוֹן וִירוּשָׁלַיִם

364由樹 ◆uvM7LCEnLQ:2012/08/25(土) 20:50:07
俺はネカマだす

365名無しになりきれ:2012/08/25(土) 22:15:37
http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה
נֶפֶשׁ יְהוּדִי הוֹמִיָּה
וּלְפַאֲתֵי מִזְרָח קָדִימָה
עַיִן לְצִיּוֹן צוֹפיָּה
עוֹד לֹא אָבְדָה תִּקְוָתֵנוּ
הַתִּקְוָה בָּת שְׁנוֹת אַלְפַּיִם
לִהְיוֹת עַם חָפְשִׁי בְּאַרְצֵנוּ
אֶרֶץ צִיּוֹן וִירוּשָׁלַיִם

366名無しになりきれ:2012/08/26(日) 11:47:30
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなった。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはしない。
気がつけば冷たい感触。いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
腫れた頬にじんわりと染み込んだ。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差した。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で

「それ、やめてください。そういうこと言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼は勘だのなんだのと真面目な顔で言っている。

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなのかなぁ」

367名無しになりきれ:2012/08/26(日) 12:00:05
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなった。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはしない。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んだ。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差した。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で

「それ、やめてください。そういうこと言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなのかなぁ」

368名無しになりきれ:2012/08/26(日) 12:03:45
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなる。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはできないのだ。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んでいる。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差し寂しく微笑んだ。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で

「それ、やめてください。そういうこと言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなのかなぁ」

369名無しになりきれ:2012/08/26(日) 12:18:25
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなる。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはできないのだ。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んでいる。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差し…微笑。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で…

「それ、やめてください。そういうことを言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼は自分を、勘が鋭いと語る。
鳥居は小首をかしげる。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」に。

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなの?」
にぱーと笑いながらてくてくと夜道を歩む。そのときだった――

370名無しになりきれ:2012/08/26(日) 13:52:57
あかねに引き寄せられる。同時に生還屋が上体を逸らし、
獲物を掴み損ねた動死体がつんのめり、倒れた。
そして目の前に繰り広げられる異様な光景。
まるで自分達の周りだけ世界が光の速さで廻っているようだ。

>「どうなってやがんだ、こりゃあよぉ……!」
>「どっからどう見ても道術や!このままおったらウチら、命を取り込まれるで!!」
>「こりゃ、ヤベえんじゃねえの!?おいオメーら、さっさと……!」

「逃げたら、いつかは捕まっちゃうんです!あいてに背中をみせたままじゃどうしようもない…」
少年の赤色の瞳が石炭のように煌煌と光を放つ。道術による「時の加速」は生命に関わる危機。
それは鳥居にも実感できた。

>「こんなもん自然に出来る訳ない。誰かが意図的に作っとるんや、けど誰が何のために!?」

「敵…。ぼくたちの敵?でもどうしてこんな邪魔を…」
推測するにも確証もなく、憶測も余計な不安を生み出すことだろう。

>「汝、水の眷族なる八又巳頭飯綱よ、汝の名と書の契約において、贄をうけとりて力を貸したまへ」
あかねが印を結びブルーの金貨を弾くと、フーから受け取った禍祓いの水が溢れ出し、疑似太陽へ向かって噴射される。

>「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つや!」

「わあ、よくわかんないけどすごいです!水は火に勝ち、火は菌に勝つ?」

>「わーしもた!草が絡まって変なとこ入っ、ぎゃーっ服の下はあかんてー!誰か助けてぇー!」

「えー!?どうしよー…。犬みたいのが噛んでるけど助けるの無理みたいだし…あ!!」
風で消える松明。夜空に舞っている火の粉。

「わーい、夜空がきれいです…。でもなんかだか悲しくなってきます…。人のたましいみたいです…」
刹那、風切り音のあとに鳥居の後方で鳴る甲高い乾いた音。
斧が建物の柱に当たる音だ。動死体が武器をなげたのだ。
良く見れば、薄闇のなかで無数の刃物が光っている。

「あわわわ…どうしよう。マリーさんが夜目が利くっていっても限界があるだろうし、
あかねちゃんもたすけないとダメだし…とりあえずはこの草たちを燃やしたらいいのかな?
土地神さまが言ってたみたいに、燃えるものがなくなるほど燃やしちゃえば…」

えへへと笑いながら、鳥居は右手から梅の実くらいの炎の玉を数個、コロコロと生い茂る草むらに転がした。
それはスーパーボールのようにあっちこっちに跳ねながらあたりを燃やすだろう。

371名無しになりきれ:2012/08/26(日) 13:54:13
あかねに引き寄せられる。同時に生還屋が上体を逸らし、
獲物を掴み損ねた動死体がつんのめり、倒れた。
そして目の前に繰り広げられる異様な光景。
まるで自分達の周りだけ世界が光の速さで廻っているようだ。

>「どうなってやがんだ、こりゃあよぉ……!」
>「どっからどう見ても道術や!このままおったらウチら、命を取り込まれるで!!」
>「こりゃ、ヤベえんじゃねえの!?おいオメーら、さっさと……!」

「逃げたら、いつかは捕まっちゃうんです!あいてに背中をみせたままじゃどうしようもない…」
少年の赤色の瞳が石炭のように煌煌と光を放つ。道術による「時の加速」は生命に関わる危機。
それは鳥居にも実感できた。

>「こんなもん自然に出来る訳ない。誰かが意図的に作っとるんや、けど誰が何のために!?」

「敵…。ぼくたちの敵?でもどうしてこんな邪魔を…」
推測するにも確証もなく、憶測も余計な不安を生み出すことだろう。

>「汝、水の眷族なる八又巳頭飯綱よ、汝の名と書の契約において、贄をうけとりて力を貸したまへ」
あかねが印を結びブルーの金貨を弾くと、フーから受け取った禍祓いの水が溢れ出し、疑似太陽へ向かって噴射される。

>「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つや!」

「わあ、よくわかんないけどすごいです!水は火に勝ち、火は菌に勝つ?」

>「わーしもた!草が絡まって変なとこ入っ、ぎゃーっ服の下はあかんてー!誰か助けてぇー!」

「えー!?どうしよー…。犬みたいのが噛んでるけど助けるの無理みたいだし…あ!!」
風で消える松明。夜空に舞っている火の粉。

「わーい、夜空がきれいです…。でもなんかだか悲しくなってきます…。人のたましいみたいです…」
刹那、風切り音のあとに鳥居の後方で鳴る甲高い乾いた音。
斧が建物の柱に当たる音だ。動死体が武器をなげたのだ。
良く見れば、薄闇のなかで無数の刃物が光っている。

「あわわわ…どうしよう。マリーさんが夜目が利くっていっても限界があるだろうし、
あかねちゃんもたすけないとダメだし…とりあえずはこの草たちを燃やしたらいいのかな?
土地神さまが言ってたみたいに、燃えるものがなくなるほど燃やしちゃえば…」

えへへと笑いながら、鳥居は右手から梅の実くらいの炎の玉を数個、コロコロと生い茂る草むらに転がした。
それはスーパーボールのようにあっちこっちに跳ねながらあたりを燃やすだろう。

372名無しになりきれ:2012/08/26(日) 14:13:26
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを学習してゆくこととなる。

(いきることはくるしいこと…せつないこと…)
でもそれでよいのかもしれないと、彼は心のどこかで思っていた。
コミュニュケーションこそが人としての唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。

鳥居の母親は、我が子の命を奪うことは神様でも許さないと称し彼を吸血鬼に変えた。
そんな狂気的な感情を持った母親だが、鳥居はもう一度会いたいと思っていた。
いつかどこかで会えたらと、希望的観測を抱いていたが
そんな思いも、いつかは自分の肉体と一緒に砂のようにきえてしまうのだろう。
そんなむなしさを忘れたいがために繰り返す道化芝居。嘘の現実。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んでいる。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差し…微笑。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で…

「それ、やめてください。そういうことを言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼は自分を、勘が鋭いと語る。
鳥居は小首をかしげる。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」に。

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなの?」
にぱーと笑いながらてくてくと夜道を歩む。そのときだった――

373名無しになりきれ:2012/08/26(日) 14:45:07
鳥居はあかねに引き寄せられる。同時に生還屋が上体を逸らし、
獲物を掴み損ねた動死体がつんのめり倒れる。
そして目の前に繰り広げられる異様な光景。
まるで自分達の周りだけ世界が光の速さで廻っているかのようだ。

>「どうなってやがんだ、こりゃあよぉ……!」
>「どっからどう見ても道術や!このままおったらウチら、命を取り込まれるで!!」
>「こりゃ、ヤベえんじゃねえの!?おいオメーら、さっさと……!」

「逃げたら、いつかは捕まっちゃうんです!あいてに背中をみせたままじゃどうしようもない…」
少年の赤色の瞳が石炭のように煌煌と光を放つ。道術による「時の加速」は生命に関わる危機。
それは鳥居にも実感できた。

>「こんなもん自然に出来る訳ない。誰かが意図的に作っとるんや、けど誰が何のために!?」

「敵…。ぼくたちの敵?でもどうしてこんな邪魔を…」
推測するにも確証もなく、憶測も余計な不安を生み出す。
鳥居は眉根を寄せ、ただただ怪訝な顔。

>「汝、水の眷族なる八又巳頭飯綱よ、汝の名と書の契約において、贄をうけとりて力を貸したまへ」
あかねが印を結びブルーの金貨を弾くと、フーから受け取った禍祓いの水が溢れ出し、疑似太陽へ向かって噴射される。

>「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つや!」

「わあ、よくわかんないけどすごいです!水は火に勝ち、火は菌に勝つ?」

>「わーしもた!草が絡まって変なとこ入っ、ぎゃーっ服の下はあかんてー!誰か助けてぇー!」

「えー!?どうしよー…。犬みたいのが噛んでるけど助けるの無理みたいだし…あ!!」
風で消える松明。夜空に舞っている火の粉。

「わーい、夜空がきれいです…。でもなんかだか悲しくなってきます…。人のたましいみたいです…」
刹那、風切り音のあとに鳥居の後方で鳴る甲高い乾いた音。
斧が建物の柱に当たる音だ。動死体が武器をなげたのだ。
良く見れば、薄闇のなかで無数の刃物が光っている。

「あわわわ…どうしよう。マリーさんが夜目が利くっていっても限界があるだろうし、
あかねちゃんもたすけないとダメだし…とりあえずはこの草たちを燃やしたらいいのかな?
土地神さまが言ってたみたいに、燃えるものがなくなるほど燃やしちゃえば…」

えへへと笑いながら、鳥居は右手から梅の実くらいの炎の玉を数個、コロコロと生い茂る草むらに転がした。
それはスーパーボールのようにあっちこっちに跳ねながらあたりを燃やすだろう。

「あかねさん、だいじょうぶですか!?
それと道術って誰かが遠くから狙い撃ちしてかけられるものなんですか?
呪いの藁人形みたく髪の毛とかあれば時間差とかでも…。
それか、この場所に前もって誰かが術を仕掛けていたとしたら、
この道を通ることを知っている者は限定されますよね」

とりあえずはこの異常な場所を脱出しなければならない。
しかし地図の順路から外れれば多分迷子になってしまうことだろう。
動死体を殲滅しての強行突破。鳥居にはそれしか考えられなかった。

「とぉりゃーっ!焼き尽くしてやります!ばけものたちめ〜ゆるしませんよ。
マリーさんっあかねちゃんのこととをたのみます!」
鳥居は松明を振り回しながら暴れはじめた。時々口からは炎の神気を吐いて
ちいさい怪獣のようである。

374名無しになりきれ:2012/08/26(日) 20:34:27
            f^^ァ       , イ}
   /^≧x、__>:f⌒{__ノ== '爪´  ,/
     `ー――宀イ:::::::::::::::::::::::ヽ:ゝ<
         / 廴:::::::糞袋::::::::::;:ノヽ
          {   `ヽ、_::::::::::::厂   }
         (>、     `⌒´   ,/^)
           `ー一'⌒ヽ、___ ..ノー'

375名無しになりきれ:2012/08/31(金) 19:13:40
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
それは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時に
すでに実証済みのこと。
鳥居は無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、叩き、燃やし、屠る。
動死体はグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となる。

376名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:00:57
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、鳥居があかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、動死体を叩き、燃やし、屠る。
周囲に漂う肉の焦げる匂い。夜空に響く断末魔の叫び。
動死体はグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となる。

鳥居の口元には笑みが浮かぶ。
炎によって煌煌と照らされる大地に、無数の敵影。
敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わ!あなた、ナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居の顔が青ざめた。足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の姿を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。

「たあああ!」
敵へ突進せんとする鳥居の前に、マリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
鳥居は瞠目した。あかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃を次々と薙ぎ払ってゆくマリーの姿に。

377名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:12:06
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって、大地は煌煌と照らされていた。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の姿を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。

「たあああ!」
敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれたのだ。

378名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:27:02
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって周囲は煌煌と照らされていた。
燃える彼らを見つめる鳥居の瞳は赤く輝いていた。
その奥に戸惑いを隠しながら。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の攻撃を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は松明を握り締める。恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。
正真正銘、人間の男ならそうするはずだ。

「たあああ!」
咆哮し敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれているだ。

379名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:35:54
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって周囲は煌煌と照らされていた。
燃える彼らを見つめる鳥居の瞳は赤く輝いていた。
その奥に戸惑いを隠しながら。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し再び仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の攻撃を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は深く呼吸を整えて松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。
人間の男ならそうするはずだ。

「たあああ!」
咆哮し敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれているだ。
だがそれも長くはもたないだろう。鳥居はあかねに振り返る。

「あかねさんっ!この術を破る方法は…えっ!!?」

380名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:41:07
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに体感済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって周囲は煌煌と照らされていた。
燃える彼らを見つめる鳥居の瞳は赤く輝いていた。
その奥に戸惑いを隠しながら。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団に入団してください!」
微苦笑し再び仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の攻撃を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は深く呼吸を整えて松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。
人間の男ならそうするはずだ。

「たあああ!」
咆哮し敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれているだ。
だがそれも長くはもたないだろう。鳥居はあかねに振り返る。
目には目を、歯に歯を、道術には道術を…

「あかねさんっ!この術を破る方法は…えっ!!?」

381名無しになりきれ:2012/09/01(土) 01:23:51
あかねは草木に拘束されていた。周辺を燃やす炎は徐々にあかねに這いよろうとしていた。
鳥居は目を見開いた。草木が炎で焼かれているということはつまり…。

「ボクのミスだ!ボクが安易に、辺りを炎で照らそうとしたからあかねさんが…。
うわああああんっごめんなさいっ!」
気がつけば鳥居は地を蹴っていた。
飛び出すと同時に落ちている刃物を拾い上げあかねの元へと疾駆。
体を反転させあかねの四肢を拘束する草木の根元を斬断する。
そして空の円陣をねめつけると、まだ地面で燻っている火の玉たちに合図を送り…

「紅蓮の炎よ。日天の輝きよ。天の十字となりて我に力を!」

382名無しになりきれ:2012/09/01(土) 01:37:46
あかねは草木に拘束されていた。周辺を燃やす炎は徐々にあかねに這いよろうとしていた。
鳥居は目を見開いた。草木が炎で焼かれているということはつまり…。

「ボクのミスだ!ボクが安易に、辺りを炎で照らそうとしたからあかねさんが…。
うわああああんっごめんなさいっ!」
気がつけば鳥居は地を蹴っていた。
飛び出すと同時に落ちている刃物を拾い上げあかねの元へと疾駆。
体を反転させあかねの四肢を拘束する草木の根元を斬断する。
そして空の円陣をねめつけると、まだ地面で燻っている火の玉たちに合図を送り…

「紅蓮の炎よ。朱雀の宿星よ。我に力を!
天の十字となりて、敵を滅ぼせ!!」

383名無しになりきれ:2012/09/01(土) 02:53:45
あかねは草木に拘束されていた。周辺を燃やす炎は徐々にあかねに這いよろうとしていた。
鳥居は目を見開いた。草木が炎で焼かれているということはつまり…。

「ボクのミスです!ボクが安易に、辺りを炎で照らそうとしたからあかねさんが…。
うわああああんっごめんなさいっ!」
気がつけば鳥居は地を蹴っていた。
飛び出すと同時に落ちている刃物を拾い上げあかねの元へと疾駆。
体を反転させあかねの四肢を拘束する草木の根元を斬断する。
そしてよたよたとふらつくあかねに肩を貸しながら
空の円陣をねめつけると、拾った枯れ枝を炎の神気で燃やし…

「紅蓮の炎よ。朱雀の宿星よ。我に力を!
天の十字となりて、敵を滅ぼせ!」
燃やした枝を宙に放り投げると、それは炎の粒(火の粉)となって飛んでゆき
十字の形を描きながら空の円陣にへばり付かんとする。

鳥居は術は使えない。しかし円陣の力を利用し、
母親から聞いていた占星術のうろ覚えの知識と見よう見まねで適当に術を考えたのだった。

「グランドクロスが生じたとき、世界に大災厄が訪れるとお母さんから聞きました。
だから炎の神気の十字架を作って、円陣が造り出しているであろうこの世界を崩壊させます」

384名無しになりきれ:2012/09/09(日) 00:23:55
>「空間を反転させて脱出口を作るとはオミゴト!

「えぇっ!?私ってこんなこともできたんだ。すごーい」
不思議空間に出現した謎の穴を見つめ、ルナ・チップルは目をぱちくりさせた。
反転魔法の思わぬ効果に自分自身が驚いていた。
リリィの感嘆の声と拍手を浴びながら、そーっと穴に近づいて行く。


>「ハイクを読め。 我が妖刀ヘイボンでカイシャクしてやる」
>「いやいやいや、本人の話では魔法学園の生徒らしいし、それは勘弁してください。
 ユリさんも、学園に来て早々闇払いのお世話になるのは困るだろ?ここは穏便に」

385名無しになりきれ:2012/09/11(火) 21:41:02
GM:無し
NPC:共有可
名無し参加:なし
決定リール:なし
レス順:投下順(変更も可)
四日ルール適用。
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし
備考:とりあえずこんな感じでいこうかと思います
参加者のみなさん、よろしくお願いいたします

386名無しになりきれ:2012/09/11(火) 21:48:39
この作品は、ペルソナシリーズ(主にP2とP3とのクロスオーバーです
を通して独自解釈をしてオリジナルストーリーで展開していきます。

※設定(独自解釈・オリ設定含みます)

○珠間瑠市
 本作のメインとなる場所。
 海に面した人口128万の政令指定都市。
 『蓮華台』……七夕川の北に位置している。本丸公園、アラヤ神社、七姉妹学園などがある閑静な高級住宅地。
 『平坂区』……下町情緒あふれる街となっており、春日山高校などがある。
 『夢崎区』……珠間瑠市1番の繁華街。派手さと軽薄さが売り物といった施設が多い。又、カジノや風俗街などがある地域で、
        割と犯罪行為が多かったが、監視カメラの増設などで、一時期よりは減っている。
 『青葉区』……強いて言えば大人の街。テレビ局や出版社などの施設が多く、野外音楽堂がある青葉公園がある。
 『港南区』……空の科学館や恵比寿海岸など観光地が多く、観光シーズンは賑わいを見せる。
 『巌戸台港区』……旧鳴海区。


○巌戸台港区
 正式には、珠間瑠市巌戸台港区。
 かつては『鳴海区』と言われていたが、1999年に起こった異変により壊滅的被害を受ける。
 復興をした際に現在の『巌戸台港区』と言う名称へと変更された。

387名無しになりきれ:2012/09/11(火) 21:55:11
この作品は、ペルソナシリーズ(主にP2とP3とのクロスオーバーです)を通して
独自解釈をしてオリジナルストーリーで展開していきます。

※設定(独自解釈・オリ設定含みます)

○珠間瑠市
 本作のメインとなる場所。
 海に面した人口128万の政令指定都市。
 『蓮華台』……七夕川の北に位置している。本丸公園、アラヤ神社、七姉妹学園などがある閑静な高級住宅地。
 『平坂区』……下町情緒あふれる街となっており、春日山高校などがある。
 『夢崎区』……珠間瑠市1番の繁華街。派手さと軽薄さが売り物といった施設が多い。
        又、カジノや風俗街などがある地域で、割と犯罪行為が多かったが、
        監視カメラの増設などで、一時期よりは減っている。
 『青葉区』……強いて言えば大人の街。テレビ局や出版社などの施設が多く、野外音楽堂がある青葉公園がある。
 『港南区』……空の科学館や恵比寿海岸など観光地が多く、観光シーズンは賑わいを見せる。
 『巌戸台港区』……旧鳴海区。

○巌戸台港区
 正式には、珠間瑠市巌戸台港区。
 かつては『鳴海区』と言われていたが、1999年に起こった異変により壊滅的被害を受ける。
 復興をした際に現在の『巌戸台港区』と言う名称へと変更された。

○月光館学園
 巌戸台港区から少しだけ離れ、海面に浮かぶ人工島にある小中高一貫の私立学園。
 校舎は新しく見えるが、人工島であるポートアイランドが出来た際に、現在の新校舎へと移転している。
 月光館学園自体の設立は1982年である。
 桐条グループが出資のため、各種設備はかなり充実していた。
 学力・スポーツの面において珠間瑠市周辺でも、かなりのレベルを誇る名門校。

○七姉妹学園
 珠間瑠市蓮華台にある中高一貫の学園。通称はセブンス。
 学校の校章には、7つの星がデザインされており、校舎の大時計、生徒の持つエンブレムなどにも施されている。
 時計台をシンボルとした洋風の校舎がオシャレだと言うことで、人気が高い。
 バリバリの進学校と言う訳でもなく、月光館学園から言うと少しだけランクは低い。

○春日山高校
 珠間瑠市平坂区にあ男子高校。通称はカス高
 札付きの不良や、成績に問題がある者ばかりが通う学校であり、評判は最悪と言っていい。
 隣の区にある七姉妹学園と、何かと比較される。月光館学園は同じ市内にあるが、
 距離が離れすぎているため、比べられることはないようだ。

388名無しになりきれ:2012/09/11(火) 22:02:57
この作品は、ペルソナシリーズ(主にP2とP3)を通して
独自解釈のオリジナルストーリーで展開していきます。

※設定(独自解釈・オリ設定含みます)

○珠間瑠市
 本作のメインとなる場所。
 海に面した人口128万の政令指定都市。
 『蓮華台』……七夕川の北に位置している。本丸公園、アラヤ神社、七姉妹学園などがある閑静な高級住宅地。
 『平坂区』……下町情緒あふれる街となっており、春日山高校などがある。
 『夢崎区』……珠間瑠市1番の繁華街。派手さと軽薄さが売り物といった施設が多い。
         又、カジノや風俗街などがある地域で、割と犯罪行為が多かったが、
         監視カメラの増設などで、一時期よりは減っている。
 『青葉区』……強いて言えば大人の街。テレビ局や出版社などの施設が多く、野外音楽堂がある青葉公園がある。
 『港南区』……空の科学館や恵比寿海岸など観光地が多く、観光シーズンは賑わいを見せる。
 『巌戸台港区』……旧鳴海区。

○巌戸台港区
 正式には、珠間瑠市巌戸台港区。
 かつては『鳴海区』と言われていたが、1999年に起こった異変により壊滅的被害を受ける。
 復興をした際に現在の『巌戸台港区』と言う名称へと変更された。

○月光館学園
 巌戸台港区から少しだけ離れ、海面に浮かぶ人工島にある小中高一貫の私立学園。
 校舎は新しく見えるが、人工島であるポートアイランドが出来た際に、現在の新校舎へと移転している。
 月光館学園自体の設立は1982年である。
 桐条グループが出資のため、各種設備はかなり充実していた。
 学力・スポーツの面において珠間瑠市周辺でも、かなりのレベルを誇る名門校。

○七姉妹学園
 珠間瑠市蓮華台にある中高一貫の学園。通称はセブンス。
 学校の校章には、7つの星がデザインされており、校舎の大時計、生徒の持つエンブレムなどにも施されている。
 時計台をシンボルとした洋風の校舎がオシャレだと言うことで、人気が高い。
 バリバリの進学校と言う訳でもなく、月光館学園から言うと少しだけランクは低い。

○春日山高校
 珠間瑠市平坂区にある高校。通称はカス高
 札付きの不良や、成績に問題がある者ばかりが通う学校であり、評判は最悪と言っていい。
 隣の区にある七姉妹学園と、何かと比較される。月光館学園は同じ市内にあるが、
 距離が離れすぎているため、比べられることはないようだ。

GM:無し
NPC:共有可
名無し参加:なし
決定リール:なし
レス順:投下順(変更も可)
四日ルール適用。
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし
備考:とりあえずこんな感じでいこうかと思います。
参加者募集中です。よろしくお願いいたします。

389名無しになりきれ:2012/09/13(木) 00:12:22
鳥居が生み出した炎の十字架は、空に浮かぶ円陣に直撃した。
手ごたえはあった。薄氷が割れるような音がした。たしかに円陣は破壊された。
予定では、これで皆が生き残れるはずだった。

しかし―

>「世界ぶっ壊すて……だって、『まだウチらもその世界の中にいる』やないの!!」
>「……おいおい何やったんだよガキンチョ!さっきより『もっとヤバく』なってんぞ!」



轟音。鳥居はびくんとなって耳をふさいだ。
カタカタ震えながら空を見ると、空中の円陣は、
外周から中心に向けて火柱を落とし続けている。

390名無しになりきれ:2012/09/13(木) 22:34:35
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http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k

391名無しになりきれ:2012/09/13(木) 22:35:40
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http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k

392名無しになりきれ:2012/09/22(土) 12:23:49
ユリは夢見石が本物か調べるために、リリに念を送って欲しいと頼んだ。
本物なら、石は思念を現実化する古代兵器の可能性が高いのだそうだ。

「じゃあ、もしかしたらこの石が古代兵器ってこと?」

393名無しになりきれ:2012/09/22(土) 12:39:11
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http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k

394名無しになりきれ:2012/09/28(金) 03:40:51
>「見つけたでー! 犯人や!」
>「ちゃいますって! 犯人と思しき人物のデータ渡されとりますやん!」

「ああ?だれやねん!おまえは誰やねん!」

>「犯人は現場に戻ると言う法則がある……。もう少し待てば現れるはずだ!」
>「おおそうか!」

「だからおまえは何者やねん!んな都合のいい話あるわけないやろ!」

がやがやがや。現場にはたくさんの野次馬たち。

「お!みてみい。わいの勘が大当たりや。
あいつや!あのスーツのメガネが放火犯や!」
警部の目が光る。

「放火犯逮捕やー!」
警部が指差した人物を警官隊が一斉にもみくちゃにする。

「うぐあ!なんや?わしは通りすがりのタダのテロリストや!放火魔とちゃうーっ!!」

「なんやて!?」

「警部。こいつのポケットから小型の核ミサイルが見つかりましたで」

「なっ!小型の核ミサイル?逮捕や!そんなもんもってんの普通に逮捕や!」

「逮捕やー!」

国際テロリストを逮捕した警察はよろこんで帰っていった。
夜も更け、現場に残ったのは変態紳士たちのみ。

「ほんとに現れるずらか?」

「信じて待つしかないなあ」
半焼した喫茶店の一階。
変態紳士たちはむしゃむしゃと何かを食べている。
それは誕生日ケーキだった。奇しくも今日はパイオツの誕生日。

「まさか、半焼した喫茶店で誕生日を迎えるなんて夢にも思わなんだ」
しみじみと語るパイオツ。

「鳥の足もあるぞ。みなで食べるのじゃ」
カフエが焼いてくれた鳥の足をむしゃむしゃとみなで貪る。
カチカチカチと時計の針は音を立てて時を刻む。

「来ぬの。放火魔は。
そうじゃユグドラどの。いっしょにお風呂に入らぬか?背中を流しやっこしようぞ」
カフエがユグドラを誘う。

「あ、そうしたほうがいいっすよ。
ここは俺たちが見張っているので安心してください」と巻貝。
カフエはぽいぽいと服を脱いでお風呂に入ってゆく。
それを見てニヤケ顔を隠しているのは変態おっさんのスカーとパイオツ。

「あのーおれたちは外を見てくるずら。ユグドラさんとカフエさん、二人は
ゆっくりとお風呂に入ってろずら^^ゆっくりとずら」
ユグドラがお風呂に入れば、窓に張り付いた二人のおっさんの顔がはっきりと見えることだろう。

395名無しになりきれ:2012/09/29(土) 03:03:18
左右から迫る巨大な影。鳥居は死を覚悟した。
しかし、もつれ合う巨体。震える地面。
マリーの目にも止まらぬ剣捌きで、鳥居は窮地から救われた。

>「よ、よっしゃ!行くぞ!おいガキンチョ、へばってんじゃねえ!」

「も、もうダメかもです。ぼくのことはかまわずに、先に…」
弱音を吐く鳥居を、生還屋がひょいと持ち上げ疾駆する。

>「鳥居はんよう頑張ったで、あともうちょいだけ頑張りぃ!」

「あかねさん…ごめんなさい。マリーさんも……」
そして、朦朧とする意識で辿り着いたのは所謂安全圏。

>「鳥居はん、飲んどき。だいぶ楽になると思うで」
差し出された水をくぴくぴと飲みながら、鳥居は円陣に視線を這わせる。
どうやらここは、外界からの脅威とは無縁らしい。
それから暫く歩いていくと、前方に人影があった。
その正体は、フーの言っていたフェイ老人、その人であった。
彼は木造の、そう大きくない建物を背にして、微動だにせず立っていた。

396名無しになりきれ:2012/09/29(土) 03:30:47
左右から迫る巨大な影。鳥居は死を覚悟した。
しかし、もつれ合う巨体。震える地面。
マリーの目にも止まらぬ剣捌きで、鳥居は窮地から救われた。

>「よ、よっしゃ!行くぞ!おいガキンチョ、へばってんじゃねえ!」

「も、もうダメかもです。ぼくのことはかまわずに、先に…」
弱音を吐く鳥居を、生還屋がひょいと持ち上げ疾駆する。

>「鳥居はんよう頑張ったで、あともうちょいだけ頑張りぃ!」

「あかねさん…ごめんなさい。マリーさんも……」

そして、朦朧とする意識で辿り着いたのは安全圏。

>「鳥居はん、飲んどき。だいぶ楽になると思うで」
差し出された水をくぴくぴと飲みながら、鳥居は円陣に視線を這わせる。
どうやらここは、外界からの脅威とは無縁らしい。
それから暫く歩いていくと、前方に人影があった。
その正体は、フーの言っていたフェイ老人。
彼は木造の、そう大きくない建物を背にして、微動だにせず立っていた。

まず初めに生還屋が口を開く。
フェイはフーの名を聞くと一旦は警戒心を解いたものの
彼の元へは行けないと頑なに拒絶する。

>「が、主らに付いていく事は出来ん。主らがそうであるように、儂にも『事情』がある」
>「そんな固い事言わんと、一緒に来てえな!うちらも割と深刻な事情があるんや!あ、清国だけに、なんちゃって」

「そうなのです。ぼくたちは遺跡の調査を依頼されて清国に招聘された日本の冒険者なのです。
ぼく個人としては、すごく遺跡をみるのが楽しみでここに来ました。
それはどうしてかって、遺跡というのは人類の宝でしょう?延々と連なる人の生きた証です」

397名無しになりきれ:2012/09/29(土) 03:58:24
左右から迫る巨大な影。鳥居は死を覚悟した。
しかし、もつれ合う巨体。震える地面。
マリーの目にも止まらぬ剣捌きで、鳥居は窮地から救われた。

>「よ、よっしゃ!行くぞ!おいガキンチョ、へばってんじゃねえ!」

「も、もうダメかもです。ぼくのことはかまわずに、先に…」
弱音を吐く鳥居を、生還屋がひょいと持ち上げ疾駆する。

>「鳥居はんよう頑張ったで、あともうちょいだけ頑張りぃ!」

「あかねさん…ごめんなさい。マリーさんも……」

そして、朦朧とする意識で辿り着いたのは安全圏。

>「鳥居はん、飲んどき。だいぶ楽になると思うで」
差し出された水をくぴくぴと飲みながら、鳥居は円陣に視線を這わせる。
どうやらここは、外界からの脅威とは無縁らしい。
それから暫く歩いていくと、前方に人影があった。
その正体は、フーの言っていたフェイ老人。
彼は木造の、そう大きくない建物を背にして、微動だにせず立っていた。

まず初めに生還屋が口を開く。
フェイはフーの名を聞くと一旦は警戒心を解いたものの
彼の元へは行けないと頑なに拒絶する。

>「が、主らに付いていく事は出来ん。主らがそうであるように、儂にも『事情』がある」
>「そんな固い事言わんと、一緒に来てえな!うちらも割と深刻な事情があるんや!あ、清国だけに、なんちゃって」

「そうなのです。ぼくたちは遺跡の調査を依頼されて清国に招聘された日本の冒険者なのです。
ぼく個人としては、すごく遺跡をみるのが楽しみでここに来ました。
なぜなら遺跡というのは人類の宝でしょう?延々と連なる人の生きた証ですから」

>「っ、下だ!やべえぞ!」

「わあ!!」
一瞬、反応が遅れて足をとられる。靴の底がぎざぎざに裂け鳥居はすっ転ぶ。

>「やっぱ、こういう事かよ……!おいコラ、クソジジイ!なんだってこんな真似しやがる!
  呪いのせいで気でも狂いやがったか!」
>「……まさか。儂はまともじゃよ。正気かどうかと問われると、ちと悩まねばならんがの」

(…正気じゃない?なぜ?)

>「例えば…………あん中に守らなあかん物があったり、なんて」
あかねは犬神と同化し、建物へと走ってゆく。

398名無しになりきれ:2012/09/29(土) 04:04:46
左右から迫る巨大な影。鳥居は死を覚悟した。
しかし、もつれ合う巨体。震える地面。
マリーの目にも止まらぬ剣捌きが、鳥居は窮地から救ったのだ。

>「よ、よっしゃ!行くぞ!おいガキンチョ、へばってんじゃねえ!」

「も、もうダメかもです。ぼくのことはかまわずに、先に…」
弱音を吐く鳥居を、生還屋がひょいと持ち上げ疾駆する。

>「鳥居はんよう頑張ったで、あともうちょいだけ頑張りぃ!」

「あかねさん…ごめんなさい。マリーさんも……」

そして、朦朧とする意識で辿り着いたのは安全圏。

>「鳥居はん、飲んどき。だいぶ楽になると思うで」
差し出された水をくぴくぴと飲みながら、鳥居は円陣に視線を這わせる。
どうやらここは、外界からの脅威とは無縁らしい。
それから暫く歩いていくと、前方に人影があった。
その正体は、フーの言っていたフェイ老人。
彼は木造の、そう大きくない建物を背にして、微動だにせず立っていた。

まず初めに生還屋が口を開く。
フェイはフーの名を聞くと一旦は警戒心を解いたものの
彼の元へは行けないと頑なに拒絶する。

>「が、主らに付いていく事は出来ん。主らがそうであるように、儂にも『事情』がある」
>「そんな固い事言わんと、一緒に来てえな!うちらも割と深刻な事情があるんや!あ、清国だけに、なんちゃって」

「そうなのです。ぼくたちは遺跡の調査を依頼されて清国に招聘された日本の冒険者なのです。
ぼく個人としては、すごく遺跡をみるのが楽しみでここに来ました。
なぜなら遺跡というのは人類の宝でしょう?延々と連なる人の生きた証ですから」

>「っ、下だ!やべえぞ!」

「わあ!!」
一瞬、反応が遅れて足をとられる。靴の底がぎざぎざに裂け鳥居はすっ転ぶ。

>「やっぱ、こういう事かよ……!おいコラ、クソジジイ!なんだってこんな真似しやがる!
  呪いのせいで気でも狂いやがったか!」
>「……まさか。儂はまともじゃよ。正気かどうかと問われると、ちと悩まねばならんがの」

(…正気じゃない?どうして?)

>「例えば…………あん中に守らなあかん物があったり、なんて」
あかねは推理した言葉をフェイに投げかけたあと
犬神と同化し、建物へと走ってゆく。

399名無しになりきれ:2012/09/29(土) 04:16:19
左右から迫る巨大な影。鳥居は死を覚悟した。
しかし、もつれ合う巨体。震える地面。
マリーの目にも止まらぬ剣捌きが、鳥居は窮地から救ったのだ。

>「よ、よっしゃ!行くぞ!おいガキンチョ、へばってんじゃねえ!」

「も、もうダメかもです。ぼくのことはかまわずに、先に…」
弱音を吐く鳥居を、生還屋がひょいと持ち上げ疾駆する。

>「鳥居はんよう頑張ったで、あともうちょいだけ頑張りぃ!」

「あかねさん…ごめんなさい。マリーさんも……」

そして、朦朧とする意識で辿り着いたのは安全圏。

>「鳥居はん、飲んどき。だいぶ楽になると思うで」
差し出された水をくぴくぴと飲みながら、鳥居は円陣に視線を這わせる。
どうやらここは、外界からの脅威とは無縁らしい。
それから暫く歩いていくと、前方に人影があった。
その正体は、フーの言っていたフェイ老人。
彼は木造の、そう大きくない建物を背にして、微動だにせず立っていた。

まず初めに生還屋が口を開く。
フェイはフーの名を聞くと一旦は警戒心を解いたものの
彼の元へは行けないと頑なに拒絶する。

>「が、主らに付いていく事は出来ん。主らがそうであるように、儂にも『事情』がある」
>「そんな固い事言わんと、一緒に来てえな!うちらも割と深刻な事情があるんや!あ、清国だけに、なんちゃって」

「そうなのです。ぼくたちは遺跡の調査を依頼されて清国に招聘された日本の冒険者なのです。
ぼく個人としては、すごく遺跡をみるのが楽しみでここに来ました。
なぜなら遺跡というのは人類の宝でしょう?延々と連なる人の生きた証ですから」

>「っ、下だ!やべえぞ!」

「わあ!!」
一瞬、反応が遅れて足をとられる。靴の底がぎざぎざに裂け鳥居はすっ転ぶ。

>「やっぱ、こういう事かよ……!おいコラ、クソジジイ!なんだってこんな真似しやがる!
  呪いのせいで気でも狂いやがったか!」
>「……まさか。儂はまともじゃよ。正気かどうかと問われると、ちと悩まねばならんがの」

(…たしかに、いきなりこんなことをするなんて正気の沙汰じゃありません)

>「例えば…………あん中に守らなあかん物があったり、なんて」
あかねは推理した言葉をフェイに投げかけたあと
犬神と同化し、建物へと走ってゆく。

400名無しになりきれ:2012/09/29(土) 04:53:44
「フェイ老人。いったいこれはどういうことなのですか?
あかねさんの言ったように何かを守るために円陣を張っていたのなら
フーさんの使者であると知ったぼく達を、なぜ再び攻撃を仕掛けてくるのです?
それとフーさんが、もしも貴方が動けないことを分かっていて
僕たちを差し向けたとしたら、それは彼にも問題がありますね。
もしかしたら実は仲違いしているのか、
それともグルになって冒険者たち全員を貶めようとしているのか。
はっきり言えば、僕たちは誰の味方でもないし、敵でもない。
それを敵と貴方が勝手に決め付けるのは、まったくもってナンセンスなことなのです」

言い終えると鳥居はフェイに向かって鞭を放つ。
老人の両足を拘束して、あかねを援護するつもりだ。
と同時に再び地面の円陣から突き出してくる無数の槍。
殺傷能力は低いようだが、小さい子供にとってそれは脅威だ。
やわらかい腹部。首筋などを傷つけ細胞組織を破壊する。

「…うっ…ぷぷ」
鳥居の肉体に再び訪れる死。
しかしその身体が動死体のごとく強靭さを増してゆくことに
フェイは気付くことだろう。

【フェイを鞭で拘束しようとする。鞭は普通の鞭なので破壊も可】
【槍に串刺しになりながら動死体化】

401名無しになりきれ:2012/09/29(土) 05:07:10
「フェイ老人。いったいこれはどういうことなのですか?
あかねさんの言ってたように何かを守るために円陣を張っていたのなら
フーさんの使者であると知ったぼく達に、なぜ再び攻撃を仕掛けてくるのです?
それとフーさんが、もしも貴方が動けないことを分かっていて
僕たちを差し向けたとしたら、それは彼にも問題がありますね。
実は仲違いしているのか、それともグルになって冒険者たち全員を貶めようとしているのか。
はっきり言えば、僕たちは誰の味方でもないし、敵でもないです。
それを貴方が、勝手に敵と決め付けるのは、まったくもってナンセンスなことなのではないのでしょうかっ」

言い終えると鳥居はフェイに向かって鞭を放つ。
老人の両足を拘束して、あかねを援護するつもりだ。
と同時に再び地面の円陣から突き出してくる無数の槍。
殺傷能力は低いようだが、小さい子供にとってそれは脅威だ。
やわらかい腹部。首筋などを傷つけ細胞組織を破壊する。

「…うっ…ぷぷ」
首筋から流れ出した血が幾条もの筋を描き、衣服を深い色に染め上げる。
円陣に滴り落ちる鮮血。鳥居の肉体に再び訪れる死。
しかしその身体が動死体のごとく強靭さを増してゆくことにフェイは気付くことだろう。

【フェイを鞭で拘束しようとする。鞭は普通の鞭なので破壊も可】
【槍に串刺しになりながら動死体化】

402名無しになりきれ:2012/10/03(水) 23:10:21
名前:ハルマナ・マルケット
性別:男
種族:
年齢:
髪型:
瞳色:
容姿:
性格:
職業:
能力:
備考:

403名無しになりきれ:2012/10/03(水) 23:13:25
名前:
性別:
種族:
年齢:
髪型:
瞳色:
容姿:
性格:
職業:
能力:
備考:

404名無しになりきれ:2012/10/11(木) 22:12:52
ダッて走ってきたリリィはまるで電光石火。ルナに体当たりをくらわし
右手を振り下ろすと持っていたカドゥケウスの杖を叩き落とす。


リリィがものすごい剣幕でルナを怒るのは友達を大切に思っているから。
それはわかっていた。
でも、やっと打ち解けてきたササミの頼みごとを無碍にすることもできない。
とうかなんというか…。この杖を持っていると偉いものになった気がするのだ。

ユリは夢見石に意識を集中している。
そして、夢見石の素晴らしさなどを、みんなに説明してくれた。


人が夢をみると書いて「儚い」

405名無しになりきれ:2012/10/12(金) 22:18:42
ダッて走ってきたリリィはまるで電光石火。ルナに体当たりをくらわし
右手を振り下ろすと持っていたカドゥケウスの杖を叩き落とす。
ルナは一瞬の出来事に座り込んで呆けていた。
どうしたのリリィ?どうしてそんなに怒っているの?どうしてそんなに悲しそうなの?
リリィの言うことには、分からないアイテムを使ってしまうと
呪われてしまったり、魂を奪われてしまったりするのだそうだ。

>「ルナちゃん、よかったらこの杖、フリード君に氷漬けにしてもらってから持ち歩くのはどうかな?
 ハンカチで持てばそんなに冷たくないよ、きっと」

「……わかったわ。じゃあ、お願いフリード」
フリードに視線を送り、ルナは落ちている杖をつんつんと指差した。

>「で、でも!心配してくれてありがとね、ルナちゃん。
 左手はまだ完治してないけど、保健室でちゃんと治療を受けるから大丈夫だよ」

「うん。おともだちのことを心配するのは正しいことだもん。
ぜったいで、たしかで、安心していられることなんだもん」
胸の奥底が、ふわっと暖かくなる。
リリィがものすごい剣幕でルナを怒るのは友達を大切に思っているから。

一方のユリは、夢見石に意識を集中していた。
そして、ルナに感謝したあと、夢見石の素晴らしさなどを、みんなに説明してくれた。

>「この夢見石は私が頂戴していきますが、学園の生徒と偽って同行していたシツレイもある事です。
 1人1つまで、夢見石の力で叶う範囲なら願いを叶えてあげましょう。
 願いが無いならそれでも結構、私はお先にシツレイいたします」
>「別にいいですけど・・・・願いは自分で叶えなければ意味が無いものですし
 でも出来るならば人間としておかしくない背の高さが欲しいです」

「あ、じゃあ私は…神隠しにあって行方不明になっちゃったお兄ちゃんに会いたい!」
それはルナの切実な願いだった。あの日、兄が消えてしまった日から、
ルナの家族はおかしくなってしまったのだ。
あの日に時間を捲き戻せたら、ルナはかくれんぼなんてしない。
ルナを探しにいったまま、兄は帰って来なくなってしまったのだから。

406名無しになりきれ:2012/10/12(金) 23:29:02
ダッて走ってきたリリィはまるで電光石火。ルナに体当たりをくらわし
右手を振り下ろすと持っていたカドゥケウスの杖を叩き落とす。
ルナは一瞬の出来事に座り込んで呆けていた。
どうしたのリリィ?どうしてそんなに怒っているの?どうしてそんなに悲しそうなの?
子犬のような顔でリリィを見上げる。彼女の言うことには、分からないアイテムを使ってしまうと
呪われてしまったり、魂を奪われてしまったりするのだそうだ。

>「ルナちゃん、よかったらこの杖、フリード君に氷漬けにしてもらってから持ち歩くのはどうかな?
 ハンカチで持てばそんなに冷たくないよ、きっと」

「……わかったわ。じゃあ、お願いフリード」
フリードに視線を送り、ルナは落ちている杖をつんつんと指差した。

>「で、でも!心配してくれてありがとね、ルナちゃん。
 左手はまだ完治してないけど、保健室でちゃんと治療を受けるから大丈夫だよ」

「うん。おともだちのことを心配するのは正しいことだもん。
ぜったいで、たしかで、安心していられることなんだもん」
胸の奥底が、ふわっと暖かくなる。
リリィがものすごい剣幕でルナを怒るのは友達を大切に思っているからなのだ。

一方のユリは、夢見石に意識を集中していた。
そしてルナに感謝したあと、夢見石の素晴らしさなどをみんなに説明してくれた。

>「この夢見石は私が頂戴していきますが、学園の生徒と偽って同行していたシツレイもある事です。
 1人1つまで、夢見石の力で叶う範囲なら願いを叶えてあげましょう。
 願いが無いならそれでも結構、私はお先にシツレイいたします」
>「別にいいですけど・・・・願いは自分で叶えなければ意味が無いものですし
 でも出来るならば人間としておかしくない背の高さが欲しいです」

「あ、じゃあ私は…神隠しにあって行方不明になっちゃったお兄ちゃんに会いたい!」
それはルナの切実な願いだった。あの日、兄が消えてしまった日から、
ルナの家族はおかしくなってしまったのだ。
あの日に時間を捲き戻せたら、ルナはかくれんぼなんてしない。
ルナを探しにいったまま、兄は帰って来なくなってしまったのだから。

>「そういえばルナ、あんた穴から出た後「頑張ってユリ」って親指を突き出してやーしたな。まさか…」

「あの…えっと、それには大した意味なんてないの。
ユリが夢見石を握ってがんばってたから、反射的に応援しちゃった。
夢見石って兵器なのかもだけど、実際問題、ユリはカエルとかスライムを出しただけだし…。
そりゃ七不思議的なことをやられちゃったら困るけど、ユリはそんな悪いこじゃないよね?」

407名無しになりきれ:2012/10/23(火) 21:34:49
その身に鉄槍を受けた鳥居は、串に刺さった団子のように仰向けに浮いていた。
肌の色が鮮烈なほどに白い。黒い髪が微かに揺れている。
その目は閉じられており、唇だけが血のように赤い。

フェイの言葉に、すっと鳥居は目を開く。すると赤い光を放つ瞳が現れた。
目尻と唇が、きゅうっと吊りあがれば口もとに浮かぶは魔性の笑み。

と、マリーが鳥居をコートで包んで、振り回す。

>「……させぬよ、それだけは」

「あれえー」
鳥居はマリーに投げ飛ばされた。
直後、眼前に骨張ったフェイが迫り、突き出された彼の前腕が鳥居の石頭と激突。
ぱきん――とフェイの左腕の折れる音が、鳥居の耳朶を打つ。
(この人…、身を挺して…)
フェイと重なるように倒れこんだ鳥居は、そのままでんぐり返しで
ころころと門の方角に転がってゆく。
フェイの動きで、あの門のむこうがわに、
とてつもなく大切なものがあるということが推測できたからだ。
普通に説得できないのなら、弱みを握って強請る…それしかない。

408名無しになりきれ:2012/10/24(水) 20:08:29
その身に鉄槍を受けた鳥居は、串に刺さった団子のように仰向けに浮いていた。
肌の色が鮮烈なほどに白い。黒い髪が微かに揺れている。
その目は閉じられており、唇だけが血のように赤い。

フェイの言葉に、すっと鳥居は目を開く。すると赤い光を放つ瞳が現れた。
目尻と唇が、きゅうっと吊りあがれば口もとに浮かぶは魔性の笑み。

と、マリーが鳥居をコートで包んで、振り回す。

>「……させぬよ、それだけは」

「あれえーーー」
鳥居はマリーに投げ飛ばされた。
直後、眼前に骨張ったフェイが迫り、突き出された彼の前腕が鳥居の石頭と激突。
ぱきん――とフェイの左腕の折れる音が、鳥居の耳朶を打つ。
(この人…、身を挺して…)
フェイと重なるように倒れこんだ鳥居は、そのままでんぐり返しで
ころころと門の方角に転がってゆく。
フェイの動きで、あの門のむこうがわに、
とてつもなく大切なものがあるということが推測できたからだ。
彼を説得するためには、あかねが狙ったように
フェイの「事情」を知らなければならない。
彼のことを理解しなければダメなのだ。

409名無しになりきれ:2012/10/24(水) 20:11:33
その身に鉄槍を受けた鳥居は、串に刺さった団子のように仰向けに浮いていた。
肌の色が鮮烈なほどに白い。黒い髪が微かに揺れている。
その目は閉じられており、唇だけが血のように赤い。

フェイの言葉に、すっと鳥居は目を開く。すると赤い光を放つ瞳が現れた。
目尻と唇が、きゅうっと吊りあがれば口もとに浮かぶは魔性の笑み。

と、マリーが鳥居をコートで包んで、振り回す。

>「……させぬよ、それだけは」

「あれえーーー」
鳥居はマリーに投げ飛ばされた。
直後、眼前に骨張ったフェイが迫り、突き出された彼の前腕が鳥居の石頭と激突。
ぱきん――とフェイの左腕の折れる音が、鳥居の耳朶を打つ。
(この人…、身を挺して…)
フェイと重なるように倒れこんだ鳥居は、そのままでんぐり返しで
ころころと門の方角に転がってゆく。
フェイの動きで、あの門のむこうがわに、
とてつもなく大切なものがあるということが推測できたからだ。
彼を説得するためには、あかねが狙ったように
フェイの「事情」を知らなければならない。
彼のことを理解しなければダメなのだ。

410名無しになりきれ:2012/10/24(水) 23:50:23
その身に鉄槍を受けた鳥居は、串に刺さった団子のように仰向けに浮いていた。
肌の色が鮮烈なほどに白い。黒い髪が微かに揺れている。
その目は閉じられており、唇だけが血のように赤い。

フェイの言葉に、すっと鳥居は目を開く。すると赤い光を放つ瞳が現れた。
目尻と唇が、きゅうっと吊りあがれば口もとに浮かぶは魔性の笑み。

と、マリーが鳥居をコートで包んで、振り回す。

>「……させぬよ、それだけは」

「あれえーーーっ!」
鳥居はマリーに投げ飛ばされた。
直後、眼前に骨張ったフェイが迫り、突き出された彼の前腕が鳥居の石頭と激突。
ぱきん――とフェイの左腕の折れる音が、鳥居の耳朶を打つ。
(この人…、身を挺して…)
フェイと重なるように倒れこんだ鳥居は、そのままでんぐり返しで
ころころと門の方角に転がってゆく。
フェイの動きで、あの門のむこうがわに、
彼にとって一番大切なものがあるということが推測できたからだ。
彼を説得するためには、あかねが狙ったように
フェイの「事情」を知らなければならない。
彼のことを理解しなければダメなのだ。と鳥居は思った。

(あのおじいさんは僕たちが死んでも失うものは何もないって言ってました。ただ廻るだけって…)
生にも勝利にも執着しない老人が、何かを守ることだけには執着している。
マリーの言葉に、自分も後悔はしたくないと返していた。

「彼は自分の命よりは大切なものがあって、それを守って死ぬことに喜びを感じているっていうの?
んん…ちがう。もしかして死にたがってる?でもなんか変です。何かが。
マリーさん、よくわかんないけど、その人を殺しちゃったらマズイ気がします。
うまく説明できませんが、もしかしたら罠かも……」

>「後は……ぬしらには、これを返してやろう」

「?……ん、んん。けほっ」
足元に円陣が現れる。と同時に内側から押し寄せる苦痛。
円陣の脅威はあかねにも襲い掛かっていた。
円陣の中の世界は外とは違う独自の世界が展開されているようだ。

「円陣のなかの閉じた世界。ぼくやあかねさんを拒絶する世界。滅びの世界。
こんな世界もういやです。マリーさん、受け取ってー!」
鳥居は近くに生えている槍にマリーのコートを捲き付けてマリーの近くに投げる。
吸血鬼に戻った少年の膂力はすさまじい。
そして跳躍。円陣から脱出してフェイの背中にしがみつく。

「あなたがここから動けない理由は何かを守るため。でも守る理由は?
もしかしたら守らざるえなくなっちゃったとか。誰かにここに閉じ込められちゃってるとか。
この世界から抜け出すためには…死ぬしかないとか?」
ぱっかりと開く口。赤い口内に光る小さな牙。

「おじいちゃんも吸血鬼になりたい?言うこと聞かないと噛むよ」
鳥居はフーに依頼されたことをもう一度語る。

411名無しになりきれ:2012/11/26(月) 23:58:14
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
それはフェイの想像を超えて、子どもたちを助けるに至った。
アカネの書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するだけだったのだ。

施術は成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの間違いか、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。

412名無しになりきれ:2012/11/26(月) 23:59:52
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
それはフェイの想像を超えて、子どもたちを助けるに至った。
アカネの書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するだけだったのだ。

施術は成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの間違いか、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。

413名無しになりきれ:2012/11/27(火) 00:34:58
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
それはフェイの想像を超えて、子どもたちを助けるに至った。
アカネの書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するだけであった。

施術は成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして思い出すのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの間違いか、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。

414名無しになりきれ:2012/11/27(火) 00:40:42
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
それはフェイの想像を超えて、子どもたちを助けるに至った。
アカネの書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するだけであった。

施術は成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして思い出すのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの悪戯か、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。

415名無しになりきれ:2012/11/27(火) 20:43:11
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
彼女の書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するのみ。
だがそれは、フェイの想像を超えて子どもたちを助けるに至り
施術は見事に成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして思い出すのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの悪戯か、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。

416名無しになりきれ:2012/11/27(火) 20:48:23
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
彼女の書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するのみ。
だがそれは、フェイの想像を超えて子どもたちを助けるに至り
施術は見事に成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして思い出すのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの悪戯か、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(このまま囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。

417名無しになりきれ:2012/11/27(火) 21:06:20
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
彼女の書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するのみ。
だがそれは、フェイの想像を超えて子どもたちを助けるに至り
施術は見事に成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして思い出すのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの悪戯か、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(このまま囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。
その理由は老人と子どもたちにとっての特別な存在になれたから。

418名無しになりきれ:2012/11/27(火) 22:45:07
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
彼女の書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するのみ。
だがそれは、フェイの想像を超えて子どもたちを助けるに至り
施術は見事に成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして思い出すのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの悪戯か、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「でもぼくは…」

(このまま囚われていたい。ずっとずっと遊んでいたい。夢のなかを…さまよっていたい……)

「死にたくなんかないよ。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。
その理由は老人と子どもたちにとっての特別な存在になれたから。

419名無しになりきれ:2012/11/29(木) 21:38:02
マリーの提案によって、何かを閃いたアカネ。
彼女の書いた森羅万象風水陣の略式図には
さすがのフェイ本人も苦々しく独語するのみ。
だがそれは、フェイの想像を超えて子どもたちを助けるに至り
施術は見事に成功。フェイは感謝の言葉を述べる。
鳥居は胸を撫で下ろして微笑する。
子どもたちと老人が、救われたことの喜びに。
そして同時に嫉妬する。
フェイの門弟たちを見つめる眼差しに思い出したのだ。母親のことを。
感じるのだ。自分の境遇のわびしさを。

俯き加減で、ちらりとあかねの顔をうかがう。
あの時、一瞬見せたあかねの顔。あれは嫌悪だったのだろうか。
西洋で吸血鬼は忌むべき存在。鳥居の心にいわれの無い罪悪感が生まれる。

(ぼくのお母さんはこの世の理を外れてまで、ぼくの魂をこの世に残しました。
神気の力で一度人間に戻ったとき、それは間違いだったって本人も言っていたのに…。
何かの悪戯か、まだ呪いは続いているみたいです。ああ、逃れられやしないです)

「死にたくなんてありませんから。誰も……」
少年の微笑は、いつの間にかうすい笑みに変わっていた。
痛む体を摩りながら、フェイを見下ろす。
床に頭を摩り付けている老人の姿を見るのは心地よかった。
その理由は老人と子どもたちにとっての特別な存在になれたから。

いっぽう、生還屋はこっそりと双篠マリーの横腹を肘で小突いていた。
その顔に浮かんでいるのは下卑た笑み。その態度に鳥居は嫌悪感を抱く。
どこかで感じた感覚。そう彼は鳥居の父親に似ているのだ。

「思い出してしまいました…。あの人でなしのことを。
ぼくを殺そうとした悪い大人のことを……」
鳥居はつぶやくと眉根を寄せて彼らのことを見つめた。小声で何かを話している。
あの男もマリーも同じ穴のムジナなのだろう。そう思うとだんだんと心が離れていった。
もしかしたらあかねも…、吸血鬼の鳥居のからはなれていってしまうかも知れない。

「…あ、あっ、その男は…、うそつきででたらめで悪い男です。そんな人の質問に答えちゃダメです。
フェイさんは最初にぼくの質問に答えてください。こどもたちにこんな悪いことをしたのは誰ですか?
できることならば、僕たちがその災いを祓ってみせましょう。
……もちろんあかねさんも、手伝ってくれますよね?そうしたらみんな幸せになれるから!」

鳥居の様子は明らかに変だった。
それはまるで、構ってくれない大人の注目を浴びるために号泣する幼児のようでもあった。
遺跡のことや冒険者の意思などを無視し、鳥居は己の心に開いている大穴を埋めようともがいているのである。

420名無しになりきれ:2012/12/08(土) 20:42:36


421名無しになりきれ:2012/12/09(日) 21:18:04
女神来てくださいね


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