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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
1
:
名無しさん
:2004/11/27(土) 03:12
コソーリ書いてはみたものの、様々な理由により途中放棄された小説を投下するスレ。
ストーリーなどが矛盾してしまった・話が途切れ途切れで繋がらない・
気づけば文が危ない方向へ・もうとにかく続きが書けない…等。
捨ててしまうのはもったいない気がする。しかし本スレに投下するのはチョト気が引ける。
そんな人のためのスレッドです。
・もしかしたら続きを書くかも、修正してうpするかもという人はその旨を
・使いたい!または使えそう!なネタが捨ててあったら交渉してみよう。
・人によって嫌悪感を起こさせるようなものは前もって警告すること。
469
:
◆wftYYG5GqE
:2007/08/24(金) 06:22:48
こんにちは。ちょっと投下しに来ました。
靖史が黒に入った経緯の話です。
――black brother――
「ん?」
ある朝、靖史は、リビングのテーブルの上にある二つの石に気付いた。
一方は茶色で光沢があり、もう一方はピンク色のものである。
妻や息子のものだろうかと思い、尋ねてみたが、二人は「知らない」と答えた。
では、この石は一体誰のものなのだろうか。妙に気になり出した。
「……」
靖史は、ほとんど無意識に、その二つの石をポケットに入れた。
470
:
◆wftYYG5GqE
:2007/08/24(金) 06:23:08
その後靖史は、レギュラー番組の収録へと向かった。
収録は、特に何事も無く、いつも通りに行われた。
収録後、靖史はトイレで手を洗っていた。
靖史は、ふと、今朝家から持ってきた二つの石の事を思い出した。
なかなか綺麗な石だから、今度仲の良い芸人と遊んだときにでも見せてみようか…。
そう考えていたその時であった。
いきなり、目の前の鏡に映っていた靖史の顔が歪み出し、
その代わりに、今しがた彼が考えていた芸人の姿が映し出されたのである。
彼がいる場所までは分からなかったが、どうやらネタを披露しているようだった。
(何やこれ!? どないなっとるん?)
その直後、靖史は、石を入れたポケットが妙に熱い事に気付いた。
ポケットから二つの石を取り出してみると、茶色の石の方が、光と熱を帯びていた。
そして靖史は、今の光景が、この石の仕業であるという事を直感的に感じた。
(この石…めっちゃ面白いやん!)
翌日、靖史は自分の石の使い方をだいたい把握していた。
どうやら、靖史が様子が見たいと思った人物を、鏡に映し出すものらしかった。
他にも色々調べ、その力を持った茶色い石は「ブロンザイト」、
もう一方のピンク色の石は「チューライト」という名前である事も分かった。
ひょっとしたら、チューライトも、何かの力を秘めているのかもしれない。
靖史はそう考えたが、何故かチューライトが熱を帯びたり光ったりする事は無かった。
471
:
◆wftYYG5GqE
:2007/08/24(金) 06:23:28
その日の晩、靖史が近所のコンビニで買い物を終え、コンビニを出た直後の事である。
「千原兄弟の靖史さんですね? ちょっと話があるんで、そこまで来て貰えませんか?」
いきなり靖史の前に一人の若い男が現れ、彼に話しかけてきた。
靖史は反論をする間も無く、男に強引に腕を引っ張られ、人気の無い路地裏まで連れてこられた。
そこまで行くと男は、ようやく靖史を解放した。
「いきなり何すんねん!」
靖史は怒りをあらわにしたが、男は飄々とした様子であった。
「靖史さん石持ってますよね。僕に下さい」
男がそう話したが、靖史は訳が分からなくなり、叫んだ。
「はあ!? 何でやねん!」
「…渡さないなら、無理にでも奪いますよ!」
すると、男の右手の爪が急速に伸び出し、猫の爪のようになった。
「これ、僕の石の力なんです」
そしてそのまま、男は、靖史のほうへ突進してきた。
(…あれで引っ掻かれたらめっちゃ痛いやんけ!)
靖史は身の危険を感じすぐさま逃げ出した。
しかし、相手の男とは年齢的にも体力的にもだいぶ差がついているように思う。追いつかれるのは時間の問題であった。
応戦しようかとも考えたが、ブロンザイトではどう考えても戦う事はできない。
――精神を集中させろ!
不意に、靖史の耳にそのような声が届いた。
「誰やねん!?」
靖史は驚いて立ち止まり、辺りを見回した。相手の男も靖史の声に驚き、思わず立ち止まった。
――いいから!
靖史は、謎の声の言われるがままに、その場で精神を集中させた。
男はチャンスだとばかりに、右手を振り上げ、靖史を引っ掻こうとした。
しかし靖史は男の爪の猛攻を器用にかわし続けた。そして一瞬の隙を突いて男の胸ぐらを掴み、彼を投げ飛ばした。
もちろん、普段の靖史に、このような事ができるはずが無い。
今のは、完全に靖史の石――チューライトの力であった。
472
:
◆wftYYG5GqE
:2007/08/24(金) 06:23:55
「…くそっ。このまま帰るわけにはいかないんだ」
男は投げ飛ばされたにも関わらず、まだ靖史と戦おうとしていた。
その時、靖史の目の前に緑色のゲートが出現し、中から一人の人物が現れた。
その人物は、靖史が以前ある番組で共演した事のある芸人であった。
突如現れた芸人は、男に対し「もうそれぐらいにしておけ」と言い、その後少し言葉を交わした。
すると男は、諦めたように、しぶしぶ帰っていった。
「大丈夫でしたか?」
その芸人――土田晃之が靖史に話しかけてきた。
「…何がどうなっとるん?」
靖史は、ますます意味が分からなくなってしまった。
「今のも、お前の石の力なんか?
…そもそも、石って何なん? さっきのヤツも狙っとったし」
「じゃあ、簡単に話しますね」と、土田による石の説明が始まった。
今、芸人たちの間で、不思議な力を持った石が広まっているという事。
その石を巡って、「白いユニット」と「黒いユニット」が争っているという事。
さっき靖史を襲った男は、黒いユニットであるという事。
彼にとっては初仕事だったらしいが、さすがに無茶をし過ぎだと感じ、土田が様子を見に行ったという事。
靖史は、ある事に気付いた。
「様子見に行ったって、それって…」
「そうです。俺も黒ユニットなんです」
土田は、あっさりと肯定した。
「それでなんですが、靖史さん……黒に、入りませんか?」
473
:
◆wftYYG5GqE
:2007/08/24(金) 06:24:16
土田からのいきなりの問いかけに、靖史は少し戸惑った。
「えーと…何で?」
「まあ、できる限り黒の勢力を広めておきたいからですね」
「でも、黒に入るっちゅう事は、白と戦わなあかんって事やろ? 何か面倒臭そうや」
「全員、先陣を切って戦うってわけではないですよ。補助系の能力持ったヤツとかもいますし。
黒側から襲撃される事はもちろん無くなりますし、むしろ楽になります」
靖史は、また少し考え込んだ。
「…もし、断る、って言うたら?」
「…早い話、ジュニアさんに何らかの危害が及ぶでしょうね。
例えば…もう二度と舞台に立てなくなるような事になるとか」
それを聞いた瞬間、靖史の顔が引きつった。
土田は冗談を言っている顔ではない。本気だ。
「…まさか、弟人質に取られるとは思わんかったわ」
「すいませんね。これも、黒のやり方なんで…」
「分かった。…黒に、入るわ」
靖史は、観念したように言った。
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