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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

471 ◆wftYYG5GqE:2007/08/24(金) 06:23:28
その日の晩、靖史が近所のコンビニで買い物を終え、コンビニを出た直後の事である。
「千原兄弟の靖史さんですね? ちょっと話があるんで、そこまで来て貰えませんか?」
いきなり靖史の前に一人の若い男が現れ、彼に話しかけてきた。
靖史は反論をする間も無く、男に強引に腕を引っ張られ、人気の無い路地裏まで連れてこられた。
そこまで行くと男は、ようやく靖史を解放した。
「いきなり何すんねん!」
靖史は怒りをあらわにしたが、男は飄々とした様子であった。
「靖史さん石持ってますよね。僕に下さい」
男がそう話したが、靖史は訳が分からなくなり、叫んだ。
「はあ!? 何でやねん!」
「…渡さないなら、無理にでも奪いますよ!」
すると、男の右手の爪が急速に伸び出し、猫の爪のようになった。
「これ、僕の石の力なんです」
そしてそのまま、男は、靖史のほうへ突進してきた。
(…あれで引っ掻かれたらめっちゃ痛いやんけ!)
靖史は身の危険を感じすぐさま逃げ出した。
しかし、相手の男とは年齢的にも体力的にもだいぶ差がついているように思う。追いつかれるのは時間の問題であった。
応戦しようかとも考えたが、ブロンザイトではどう考えても戦う事はできない。


――精神を集中させろ!
不意に、靖史の耳にそのような声が届いた。
「誰やねん!?」
靖史は驚いて立ち止まり、辺りを見回した。相手の男も靖史の声に驚き、思わず立ち止まった。
――いいから!
靖史は、謎の声の言われるがままに、その場で精神を集中させた。
男はチャンスだとばかりに、右手を振り上げ、靖史を引っ掻こうとした。
しかし靖史は男の爪の猛攻を器用にかわし続けた。そして一瞬の隙を突いて男の胸ぐらを掴み、彼を投げ飛ばした。
もちろん、普段の靖史に、このような事ができるはずが無い。
今のは、完全に靖史の石――チューライトの力であった。


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