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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
1
:
名無しさん
:2004/11/27(土) 03:12
コソーリ書いてはみたものの、様々な理由により途中放棄された小説を投下するスレ。
ストーリーなどが矛盾してしまった・話が途切れ途切れで繋がらない・
気づけば文が危ない方向へ・もうとにかく続きが書けない…等。
捨ててしまうのはもったいない気がする。しかし本スレに投下するのはチョト気が引ける。
そんな人のためのスレッドです。
・もしかしたら続きを書くかも、修正してうpするかもという人はその旨を
・使いたい!または使えそう!なネタが捨ててあったら交渉してみよう。
・人によって嫌悪感を起こさせるようなものは前もって警告すること。
103
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/21(月) 03:04:02
そんな小沢の疑問に応じるように、石井が逃げた方向とは違う道から息を切らせて駆けつけてくる
2人組の男の姿が見えた。
片方の男の右手に稲光と同じ蒼い光を放つ石が見え、目論見通りに石井達を逃がす事が出来たと
彼らも察したか、その表情は明るい。
「ちっ・・・お前ら、引き上げるぞ!」
2人対大勢の構図はそのままだけれど、若者達の狙う石は石井達の手にあるモノであり、
遅れてきた彼らが持つそれではないという事なのだろうか。
リーダー格の男が舌打ちと共に若者達に指示を出せば、地面に転がってまだ唸っている男を除いて
彼らは一斉に逃走を開始する。
「ま、待てって!」
まさか駆けつけた途端に相手に逃げられるとは思わなかったようで、援軍にやってきた男の片方が
ハッと表情を強張らせると間の抜けた声を上げた。
コラー! と慌てて若者達を追いかけていく2人の妙な微笑ましさに小沢は苦笑するも
また全身の力が抜けるような感覚が襲ってきて。
小沢の視界がぐにゃりと歪むと、次の瞬間には彼は公園とは異なる場所にポツンと立っていた。
今度は最初の廃工場に似た、薄暗い倉庫のような場所。
みっしりとベニヤ板などの木材で作られた何かが・・・いや、これはセットのパーツだ・・・が収められている。
・・・じゃあ、ここはどこかのTV局か・・・スタジオ?
滅多に足を踏み入れない場所故に、興味深く思えてキョロキョロと周りを見回す小沢の耳に。
不意にがなるような、それで居てどこか切羽詰まった叫び声が届いた。
「・・・・・・・・・!」
声と同時に石の放つ気配が伝わってきて、小沢は気配を感じた方へと走り出す。
「先端が尖った・・・あの・・・その・・・タケノコかっ!」
再び聞こえた切羽詰まった声。聞き覚えのある・・・というよりも他に間違えようのない声に、
小沢はこの人もまた石の使い手だったのかと驚きを覚えるが。
セットのパーツの隙間をかいくぐるようにして小沢が視界が開ける場所に出た、瞬間。
その視界を淡い光を帯びたタケノコが弾丸のように横切っていって、再び小沢を驚かせた。
タケノコから視線を外し、声の主の方を見れば。
そこにいたのはやはり垢抜けない、若いさまぁ〜ず・・・いや、この頃ならバカルディの2人。
身構えている三村の一歩後ろに腕を組んだ大竹が立ち、彼らの前にいる男と対峙している様子だった。
「タケノコ風情じゃ・・・いくら何でも倒せへんよ?」
「うるっさいっ!」
輝くタケノコ弾丸を軽々と避け、余裕ありげに笑う男に三村が怒鳴り返す。
「つか、そもそもお前の振りがおかしい! 何だよタケノコって!」
「・・・お、俺?」
急に三村に振り向かれて大竹が困ったように声を上げた。
「しょうがねぇだろ、変に荒らしたら大道具の奴に怒られるし。」
「関係ねぇよ。どーせ、もうほとんど必要な分はお台場に移動してるって。」
あとは建物ごと解体して、お終いじゃん?
そうどこか気楽な調子で大竹に告げる三村の言葉に、小沢の思考はしばし混乱する。
・・・もしかして、ここはお台場に移る前のフジテレビの旧社屋?
だとしたら、一体石を巡る戦いはどのぐらい昔から存在していたというのだろうか。
104
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/21(月) 03:05:02
「せやけど・・・ホンマ、お前達って、若いな。」
そんな小沢には構わず、男は一つ息を吐き、おもむろに着ていたジャケットを脱いだ。
はらりとジャケットを投げ捨てる男の首元には、濃い茶色の紋様が入った黄土色がかった乳白色の石が
幾つも繋がれたチョーカーが揺れている。
「どういう事だよ・・・。」
「冷静に考えてみぃ。黒が白を駆逐し・・・あれが復活したとしても、や。」
ピクッと反応する三村に告げる男の持つ、豹の毛皮を思わせるその石は、レオパードスキン。
レオパードスキンジャスパーとも呼ばれるジャスパーの一種である。
もっとも、その輝きはどこか澱んでいて、負の感情に満ちているように小沢には感じられた。
「別にそれで日本が・・・世界が滅びてしまう訳やない。ライブはいつものように行われるやろし、
それはバラエティー番組かて同じや。何も・・・変わったりせぇへんねんで?」
それやったら、白と黒でいがみ合ってもナンセンスなだけやないか。
「・・・・・・・・・。」
「三村、下がれ。」
そもそも、お前達は何故白の側についとんのや? そう問いかけてくる男の言葉に、
三村は即座に何も言い返す事が出来ない。
けれどその最中にも男の石が輝きを帯び始めたのを見て取り、大竹が前方に立つ三村に囁きかけた。
「・・・お、おう。」
穏やかな中にも真剣な色合いの混じった大竹の言葉に、三村は素直に頷いて後ろに下がる。
その間にも男の石は輝きを増して。
「シャアアアアアア!」
それがある程度まで達すれば、男は先ほどまでの態度はどこへやら、奇声を発しながら
2人の方へと飛びかかってきた。
殴る、ではなく引っ掻こうとする男の手の爪は、いつの間にか鋭い物に変わっており、
男の動き自体も普通の人間のそれを上回る、どこか猫科の猛獣を思わせる力強い物で。
よく見れば男の体付きも少しずつ変容しているようでもあった。露出した顔や首元、手などに
フワッと豹紋が浮かび上がってきている。
「これは・・・獣化?」
豹肌の石だけに、闇のパープルアイですかと小沢が呟く目前で、男の腕が振り下ろされた。
特にその場から逃げようとしない2人に爪が直撃する・・・その寸前。
「・・・・・・・・・!」
男の爪が、虚空で止まる。
しかしそれは、腕の動きが阻害されたというよりも、男と2人の間に不可視の壁があって
それ以上腕を降ろせない・・・そんな様子に見える。
「しっかし、何でこの石がよりによってこんなオッサンに・・・。」
もっとこういう石は若い女芸人が持つべきだろう、と後世のセクハラ男の片鱗を覗かせつつ
大竹は腕を組んだまま面白くなさそうに呟く。
彼が手の中に握り込んでいる星の形に光を反射するその黒い石は、その名もずばりブラックスター。
石の輝きに反応するように、2人の回りを淡い光が覆っていて。男の爪は光に遮られて
それ以上2人の方へ動かす事ができないようだった。
己の腕から伝わる手応えに、男は目を見開くとすかさず腕を引いて今度は横薙ぎに引っ掻こうとするけれど。
やはり今度の攻撃も2人に届く事はない。
105
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/21(月) 03:05:57
「俺の『世界』は簡単には崩せませんよ。」
これで飯喰ってる訳ですし、とフッとその口元に自信に満ちた笑みが浮かんだかと思えば、
大竹は組んでいた腕を解き、ズボンの後ろポケットからもう一つ、石を取り出してみせた。
「・・・・・・あれは・・・っ!」
その石が蜂蜜色の輝きを放つ虫入り琥珀だと小沢が気付いた瞬間、石から光を帯びたエネルギー波が放たれて。
至近距離からのそれを避けられるはずもなく、直撃を受けた豹男は数mほど吹っ飛ばされ、
何かうっすらと記憶に残っている古いバラエティ番組のセットに激突した。
「大竹・・・お前、その石・・・っ!」
ブワッと埃がまき上がる中で集中力が切れたのか、男の皮膚に浮かんでいた豹紋が消え、変身が解ける。
けれどそんな事よりもまず、三村は切り札を安易に使った大竹に突っかかっていた。
「勝手に持ち出して使うなってマネージャーにも言われてただろ!」
「別に1回ぐらいなら大丈夫だろ。ケチケチするな。」
「そういう問題じゃ・・・っ」
自分と三村の周囲に張ったブラックスターの力を解除し、豹男に向けた態度が嘘のようにへ
らっと無責任げに笑う大竹に対し、更に言葉を重ねようとする三村だったけれど。
バキッとベニヤ板が割れる音が上がって、すぐに表情を変えて男の方を向いた。
「少し・・・お前達の力を侮っとったみたいやな・・・。」
獣化の影響で肉体強化も施されているのか、男の虫入り琥珀によるダメージは
それほど重いモノではなかったようだ。
ゆっくりと立ち上がり、クックと笑いながら男は首元のチョーカーに意識を集中させていく。
皮膚に再び浮かび上がる豹紋は色濃く、今度は身体も大幅に変容していく。
漫画やゲームなどで見られる半人半獣の如き姿は、なかなかに脅威であろうけれど。
「お前は特撮の悪役かっ! 怪奇、豹柄男!」
さっさと倒れろ! と怒鳴る三村に呼応して彼の石であるフローライトが輝きを放ち、
どこからともなく黒地に白で模様の入った全身タイツを着用したマネキン人形が高速で飛来してくると、
変身途中で回避行動を取る暇のない男の鳩尾に直撃した。
どうやらこれがとどめとなったようで、レオパードスキンの男はまたその場に倒れ込み、気を失う。
場に満ちていた緊迫した空気と石の気配は今度こそ薄れ去っていくようで。
「・・・ったく、手間掛けさせやがって。なぁ。」
「・・・・・・・・・。」
安堵の吐息を一つつき、大竹に告げる三村であったが、当の大竹は何も喋らない。
ブラックスターの維持で精神力を消費し、疲労しているだろうていた事を差し置いても、
何か物憂げな大竹の態度に三村は一瞬キョトンとした表情を浮かべてから。
「まさかお前、あいつの言ってる事・・・真に受けてるんじゃねーだろうな?」
「・・・・・・いや。ただ疲れただけ。」
軽く眉をしかめつつ訊ねる言葉に、大竹は軽く首を横に振って、そう応じて見せた。
「そう。なら良いンだけどさ。」
この男がそう言うなら、そうなのだろう。
そんな妙な納得の仕方で疑問をぬぐい去り、三村はレオパードスキンの男の方を見やった。
「とりあえず石は没収して・・・さっさとずらかろうか。」
「・・・だな。」
いつまた男が目を覚ますかわからないし、部外者が入ってきて面倒な事になる可能性もある。
長居は無用、と大竹の同意を得た事で三村は男から石を回収しようと駆け寄っていく。
「・・・別に、世界の平和を護るために戦っている訳じゃねぇし。」
そんな三村の後ろ姿を眺めながら、不意にボソッと大竹の口から呟きが漏れた。
黒側が主流になれば、白側や元白側だった芸人が不遇に陥る事はあるだろうが、
だからといって一般の人々にはそれほど大きな影響は与えないだろう。
それでも何故、戦うのかと言われれば。
「問題は白とか黒とかじゃなくて・・・単に相手に屈するのが、厭なだけだし。」
そういう事ではまだ若いんだろぉなぁ・・・俺ら。
そう続け、溜息を付く彼の言葉は男からの問いへの彼なりの答えであろうか。
「・・・・・・・・・。」
白き石の使い手の先駆者が発した言葉を、真剣な表情で聞き入っていた小沢であったけれど。、
一通りの出来事の再生が終わった為か、その視界はまた歪み始め、全身の感覚は薄れていく。
虫入り琥珀が次にどこへ小沢を誘い、何を見せようとしているのかはわからないけれど。
・・・赤岡くんの記憶を掴まえて、琥珀の外に引っぱり出すためならば。何が来ても、見届けてみせる。
もしかしたらこのまま琥珀の見せる世界から脱出できなくなるのでは・・・という怖れを押さえ込んで
小沢は改めて意志を固め、おぼろげな感覚ながら両手をグッと握りしめた。
106
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/21(月) 03:24:51
大竹一樹(バカルディorさまぁ〜ず)
石:ブラックスター(星形の輝きが浮かぶ黒色のダイオプサイト(透輝石))
理性や知性を表し、冷静で理性的でいられるよう導く。
能力:自分ひとり、もしくは自分と許可された人間数人だけが入れる「大竹ワールド」を出現させる。
相方の三村はこの空間に出入り自由で許可も必要としないが、それ以外の人間は大竹本人による許可が必要。
ある種のバリアーのようなもので、外部からの攻撃はこの空間内に届かない。
条件:三村以外の人間は大竹の許可を得た上、「やってんの?」という
のれんをもちあげる仕種とともに空間内に入らねばならない。
入る人数が多ければ多いほど持続は困難。極端に使える時間が短くなる。
三村と2人の場合、もっとも長い時間持続させることができる。
また、内部からの攻撃には防御不可能なため、許可を与えた人間が内部で攻撃を開始すると弱い。
三村マサカズ(バカルディorさまぁ〜ず)
石:フローライト(螢石)
集中力を高め意識をより高いレベルへ引き上げる、思考力を高める
能力:ツッコミを入れたもの、もしくはツッコミの中に出てきたものを敵に向かって高速ですっ飛ばす。
(例1)皿に「白い!」とツッコんだ場合、皿が飛ぶ。
(例2)相方の「ブタみてェな〜(云々」などの言葉に対し「ブタかよ!」とツッコんだ場合、ブタが飛ぶ。
条件:その場にあるものにツッコむ場合はそれほど体力を使わないが、
人の言葉に対してツッコむ場合は言い回しが複雑なほど体力を使う。
また、相方の言葉に対してツッコむ場合より、他の人間に対してツッコむ場合の方が体力を使うため、回数が減る。
ツッコミを噛むとモノの飛ぶ方向がめちゃくちゃになる。ツッコミのテンションによってモノの飛ぶ速度は変わる。
飛ぶものの重さはあまり本人の体力とは関係ないが、建物や極端に重いものは飛ばせない。
石井正則(アリtoキリギリス)
石:ルチルクォーツ (針入り水晶)←肉体、精神の強化
能力:石を使うことで体がロボット並みのパワーと強度をもつようになる
条件:石を使った後は異常にのどが渇き、全身がガタガタと震えて自由が利かなくなる。
水を飲まないと回復しない。
石塚義之(アリtoキリギリス)
石:虫入り琥珀
能力:不明。発動せず。
アリキリの援護に来た男
石:インディゴライト(青いトルマリン)
能力:どこからともなく落雷を起こす。雷を石で受け止めて蓄電・放電させる事も可能。
雷の威力は強くても相手が気絶する程度。
条件:屋根のある場所で落雷は使えない。
バカルディを襲った男
石:レオパードスキン(豹柄の模様を持つジャスパーの一種)
能力:豹への獣化を伴う肉体強化。
条件:獣のパーセンテージが増えるのに比例して、思考も動物並になる。
石・能力説明はこんなところで。
もしかしたら電撃系は誰かと被るかもですが、時間軸が違いますし大目に見て下さいw
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