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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
103
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/21(月) 03:04:02
そんな小沢の疑問に応じるように、石井が逃げた方向とは違う道から息を切らせて駆けつけてくる
2人組の男の姿が見えた。
片方の男の右手に稲光と同じ蒼い光を放つ石が見え、目論見通りに石井達を逃がす事が出来たと
彼らも察したか、その表情は明るい。
「ちっ・・・お前ら、引き上げるぞ!」
2人対大勢の構図はそのままだけれど、若者達の狙う石は石井達の手にあるモノであり、
遅れてきた彼らが持つそれではないという事なのだろうか。
リーダー格の男が舌打ちと共に若者達に指示を出せば、地面に転がってまだ唸っている男を除いて
彼らは一斉に逃走を開始する。
「ま、待てって!」
まさか駆けつけた途端に相手に逃げられるとは思わなかったようで、援軍にやってきた男の片方が
ハッと表情を強張らせると間の抜けた声を上げた。
コラー! と慌てて若者達を追いかけていく2人の妙な微笑ましさに小沢は苦笑するも
また全身の力が抜けるような感覚が襲ってきて。
小沢の視界がぐにゃりと歪むと、次の瞬間には彼は公園とは異なる場所にポツンと立っていた。
今度は最初の廃工場に似た、薄暗い倉庫のような場所。
みっしりとベニヤ板などの木材で作られた何かが・・・いや、これはセットのパーツだ・・・が収められている。
・・・じゃあ、ここはどこかのTV局か・・・スタジオ?
滅多に足を踏み入れない場所故に、興味深く思えてキョロキョロと周りを見回す小沢の耳に。
不意にがなるような、それで居てどこか切羽詰まった叫び声が届いた。
「・・・・・・・・・!」
声と同時に石の放つ気配が伝わってきて、小沢は気配を感じた方へと走り出す。
「先端が尖った・・・あの・・・その・・・タケノコかっ!」
再び聞こえた切羽詰まった声。聞き覚えのある・・・というよりも他に間違えようのない声に、
小沢はこの人もまた石の使い手だったのかと驚きを覚えるが。
セットのパーツの隙間をかいくぐるようにして小沢が視界が開ける場所に出た、瞬間。
その視界を淡い光を帯びたタケノコが弾丸のように横切っていって、再び小沢を驚かせた。
タケノコから視線を外し、声の主の方を見れば。
そこにいたのはやはり垢抜けない、若いさまぁ〜ず・・・いや、この頃ならバカルディの2人。
身構えている三村の一歩後ろに腕を組んだ大竹が立ち、彼らの前にいる男と対峙している様子だった。
「タケノコ風情じゃ・・・いくら何でも倒せへんよ?」
「うるっさいっ!」
輝くタケノコ弾丸を軽々と避け、余裕ありげに笑う男に三村が怒鳴り返す。
「つか、そもそもお前の振りがおかしい! 何だよタケノコって!」
「・・・お、俺?」
急に三村に振り向かれて大竹が困ったように声を上げた。
「しょうがねぇだろ、変に荒らしたら大道具の奴に怒られるし。」
「関係ねぇよ。どーせ、もうほとんど必要な分はお台場に移動してるって。」
あとは建物ごと解体して、お終いじゃん?
そうどこか気楽な調子で大竹に告げる三村の言葉に、小沢の思考はしばし混乱する。
・・・もしかして、ここはお台場に移る前のフジテレビの旧社屋?
だとしたら、一体石を巡る戦いはどのぐらい昔から存在していたというのだろうか。
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