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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】
652
:
本71現637
:2008/08/17(日) 14:04:43
前ぶれなく楽屋の扉が開いた。
「おっす、大変そうだね」
まもなく設楽が軽い調子で入ってきた。真剣な面持ちの小林がその後ろに続く。
土田と柴田は会話を止め、そちらを見やった。
そのままどっかりと隣に腰を下ろす設楽に、土田は表情も変えずに「早かったな」とだけ言った。
柴田は「いつの間に連絡したんだ」と聞こうとして、やめた。幹部3人がここに居るという事実は、どのみち変わらない。
「まあね、ちょうど近くまで来てたし。いやー、たまたま小林も一緒だったからさ、」
「設楽さん。そんなことより…」
小林が厳しい口調で諫める。彼としては早く本題に入りたいようで。(ちなみに彼はソファーの横にしゃんと立ったままだった。)
はいはい、と面倒くさそうに頭を掻くと、設楽は呆然と突っ立っている柴田をちらりと見上げた。
「やってくれるよなぁ。お前が派手に暴れてくれたおかげで、シナリオ狂っちゃったんだけど」
「…何だよ、俺のせいだってのかよ」
と柴田。突然の展開に戸惑いながらも、媚びる様子のない強気な口調だった。
「シナリオ上、矢作さんは『心労による入院』になるはずだった、」淡々と小林が言葉を紡ぐ。
「自殺を図るまでに追い詰めたせいで、シナリオが本来のものとズレ始めているんだ」
「知ったことかよ。俺はこいつの悪意を増幅させただけだぜ。俺のやり方にケチつけるってのかよ」
「っていうかさ、」
突然土田が口を開いた。皆の視線が集まる。
「もう限界なんじゃないの、あんた」
そう言って、柴田の胸――Tシャツの下にあるファイアオパール――を指差した。
「それってどういうこと?」動じる様子もなく、設楽が尋ねた。
「亀裂が入ってる。多分、『石』自身の悪意が強すぎて、持ち主の柴田が耐え切れてないんじゃないの」
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