また画素が増えました

19：通行人：2012/04/24(火) 00:57:51 ID:wuuW83BY0: >>14

少し計算おかしいぞ。

公表画面サイズ
OM-D：17.3mm×13.0mm=224.9
D800：35.9mm×24.0mm=861.6
D3200：23.2mm×15.4 mm=357.28

面積比
D3200：D800≒2.41
OM-D：D800≒3.83

フルサイズ換算画素数
2400×2.41=5784
1600×3.83=6128

画素ピッチ
OM-D：3.73μm
D3200：3.89μm

従って、画素ピッチ的な差は5%もないので、回折限界についてはほぼ同等だね。
この3.8～3.9μmの画素ピッチだと回折ボケの影響が現れる理論値はF5.6で実用上気にせず
使えるのはF6.3前後。だから、F8まで絞るとA3プリントだとどことなくディテールがしゃきっとしない
感じはするだろう。最も、残存収差の多いレンズの場合は、絞込みによる残存収差の改善度合い
が回折による解像の悪化を上回る場合において、F8くらいまでは使える場合もある。
良いレンズほど回折ボケの影響は理論値に近いところで現れるので、平均的なレンズの場合は
F7が、回折ボケが目立ちにくい実用限界だろうね。これは、画素ピッチがほぼ同等のMO-DとD3200に
共通することだ。
しかし、ここに問題がある。APS-Cは同じ画角を得る場合、フルサイズに比べ一段明るい絞りで
被写界深度が同等で、フォーサーズ系はそれが二段だ。つまり、小絞りの実用限界がF7でも、
フルサイズでF14に絞っているのと同等の被写界深度なので、これだけ絞れれば接写も含めて
それ程困らない。一方、APS-CだとフルサイズのF9と同等ということになる。フルサイズの接写じゃ
F11位までは絞り込みたくなるから、F9相当のF7じゃちょっと不足だよね。
三脚使用の風景で、水の流れの感じを出す為にスローシャッターを使う時にNDフィルターのお世話
になる機会も増える。フィルター自体を嫌う人も居るし、通常の色素で減衰させるNDフィルターじゃ
完全なニュートラルではなく微妙にアンバーかシアンにずれる。半透過の金属蒸着のフィルターじゃ
ないと可視光の全ての波長で均等に減衰することなど物理的に不可能。
つまり、絞りは露出調整以外にも写真表現に幅を与えるわけなので、この絞りの使用範囲が狭まる
のは、機能の退化ともいえる。だから、APS-Cでフォーサーズと並ぶ画素ピッチであること自体が接写
や風景をやる人には問題になる場合が多くなるということだ。

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

（画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります）