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【個】『サロン』【他】
85
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2024/10/13(日) 01:14:28
>>84
常原の呼び掛けに応じる形で、一瞬の郷愁から現実に引き戻される。
「ええ、もちろん構いません。
それに、常原さんにも見て頂きたいですから……」
スッ
ソファーから立ち上がると、先に立って玄関を抜け、
ラベンダーの咲く庭を通り、その先に立つ『離れ』に向かう。
「――どうぞ」
ガチャ…………
おもむろに扉を開けて、常原を室内に招き入れる。
そこは『小さな美術館』を思わせる空間だった。
風景画・静物画・人物画など、様々なジャンルの『絵画』が飾られている。
それらは繊細かつ力強く描かれており、鑑賞者に『生命力』を感じさせる筆致だ。
そうした絵の数々と対を成しているかのように、空っぽの『イーゼル』が佇んでいた。
「……私と出会う前から、『彼』は身体が弱かったそうです。
自分の『生きた証』を残すために、
『絵』を描き始めたのだと教えてくれました」
小石川が見つめるのは、花瓶に生けられた色彩豊かな『花々の絵』。
多種多様な花が描かれているものの、
別々の季節に咲く品種が共存するところから、
現実には有り得ない組み合わせであることが分かる。
おそらく自由な考えに基づいて製作されたのだろう。
静物画は『動かない命』と呼ばれているが、
光の陰影や茎のうねりは生き生きとした雰囲気を醸し出す。
また、透けるような花弁の表現から、瑞々しさと同時に儚さが感じ取れた。
「私も……『彼』と交わした『約束』を守るために、
これからも生きていくつもりです」
常原に視線を戻し、自らの信条を口にする。
『約束の内容』については、詳しく話す必要はないだろう。
以前、既に伝えていたのだから。
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