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【個】『サロン』【他】

184小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【5/7】:2025/09/29(月) 20:02:24
>>183

何故、今になって香音が思い浮かんだのだろうか。
その理由は分からなかった。
少なくとも『なんとなく引っ掛かる』というのは確かだ。

  「私の考え過ぎかもしれません。
   ふと彼女のことが気になったのです。
   強いて言うなら……『直感』でしょうか」

思案を巡らせながら、当時の状況を振り返る。

  「……あの時は面識のない方も多く集まっていました。
   そういった場所では、お互いの素性を確認するのは困難でしょう。
   私自身、スタンド使いかどうか尋ねただけで、
   それ以上の詳しい追及はしていません」

そこで、『正会員』として招いた一人の言葉が脳裏に閃く。

  「以前、『空織清次』さんをお誘いした時、彼から言われたことがあります……」

その内容を、そのままの形で復唱する。

  「もしもわたしの『正体』が、
   君の言う『夏の魔物』に類する存在だとしたらどうする?」

  「偽りの理性で擬態しながら、
   先の『魔物』のように気づかれぬうちに、
   すでに何人もの『被害者』を生み出していたとしたら――」

(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1665841153/716)

  「――そう言われました」

静かな一呼吸を挟み、スマートフォンに目線を落とす。

  「……『だから気になる』のかもしれません」

『空織に投げかけられた言葉』が、香音に注意を向けさせたのかもしれない。


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