[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【個】『サロン』【他】
126
:
空織 清次『エラッタ・スティグマ』
:2025/02/27(木) 14:34:52
>>125
(空井イエリ)
「ほう……」
カップをソーサーの上に戻し、感嘆の吐息。
イエリ氏の背後に現れた半可視の『像』に、
静かに精神のピントを合わせる。
そうか、イエリ氏の『心の図像』は……
『旅人』か。
空白のピースが収まるように、
不思議と妙に合点が行った。
「……君の言う通りだな」
わたしはどこか清々しい気分になって、
ニヤリと片頬だけで笑みを作る。
「『わたしたち』の場合、
相互理解に千の言葉を尽くすよりも、
『そいつ』を見せる方が『話が早い』」
瞬間、脳裡で自らの『魂の形』の図面を引き、
その像を虚空の中に織り上げてみせる。
すると『そいつ』はわたしの背後に、
黙視の従者のように立っている。
数多の『糸車』を備えた『機械人形』。
「『エラッタ・スティグマ』。
わたしの悪食な愛機の名だ」
言うなり、卓上の『カヌレ』を一摘み。
振り向かず背後に向かってポイッと投げ渡すと、
ヴィジョンの『右手』で受け止めさせる。
直後、カヌレを掴んだ『右掌』の糸車が、
音を立てて回り始めた。
ギャルルル ル ル ルルルル……
わたしの精神の風が回す糸車の上で、
カヌレは風色にほどけるように消えていく。
そして従者はわたしから『名刺』を一枚受け取ると、
精緻な『左手』の指先でその表面を弾いていく。
トトトトトトト …… トン!
「『わたしにやれること』はこの通り」
糸始末を終えた名刺を卓上に起き、
イエリ氏の前へと滑らせる。
その名刺には……世にも珍しい『カヌレの糸』によって、
最初からそう印字されていたかのような自然さで、
美しい『英文』のカリグラフィが『刺繍』してあった。
その内容はこうだ―――
" What’s your move? "
さて、君は?
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板