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【個】『サロン』【他】

1『主宰者』:2024/06/15(土) 23:23:56

閑静な高級住宅地に立つ『離れ付きの一戸建て』。
『ラベンダー』の花が咲く庭には、心を落ち着かせる芳香が漂う。
ここは『小石川文子』の住まいであり、『市井のスタンド使い』が集う『社交の場』。

詳細は>>2を参照。

2『主宰者』:2024/06/15(土) 23:25:43
◇サロンの概要◇
『未来に起こり得る災い』に備えて『人脈』を広げ、
『スタンド使い同士の親睦』を深める事を目的とした『社交場』です。
『お茶』を飲んだり『お菓子』を摘みながら『会話』を行い、
『お互いについて理解し合う事』が基本的な活動内容です。
『スタンドに関する情報交換の場』として使う事も出来ますが、
『日常的な雑談』に終始して頂いても構いません。
『主宰者』は『小石川文子』が務め、『本拠地』は『小石川家』です。
活動の時間帯は特に定まっていませんが、概ね『正午から夕方』を目安にして下さい。

◇加入方法◇
『サロン』は『招待制』です。
『主宰者の友人』か『会員の友人』のみ加入できます。
『会員証』は『ラベンダーのサシェ』です。
『主宰者の友人』には基本的に無条件で渡し、
『会員の友人』には『主宰者』が判断した上で渡します。
これらによって生じる責任は『主宰者』が負います。
『会員証を持つPC』は『正会員』、『会員証を持たないPC』は『仮会員』です。
誰かが『サロン』を訪れた時、『正会員』は『主宰者』の代わりに応対する事が出来ます。

◇具体的な流れ◇
『サロン』を訪問する旨のレスを行うと、『主宰者』が応対し、
『お茶』と『お菓子』が出され、通常の場スレと同じように『会話』を行います。
『主宰者』が不在の場合は応対できませんが、
『正会員』が『主宰者代理』として応対してくれるかもしれません。
その際は『留守番を頼まれた』などの扱いになります。
『お茶』や『お菓子』は常に用意されているので、それを出して頂いて構いません。
『お茶』はラベンダーティー、
『お菓子』はケーキやパイや焼き菓子などの洋菓子が主ですが、
それ以外でも構いませんし、『持ち込み』も歓迎します。

◇利用できる部屋について◇
主に利用可能なのは『リビング』・『ダイニング』・『キッチン』の三ヶ所です。
『リビング』と『ダイニング』は扉を介して繋がっており、
『ダイニング』の奥に『キッチン』があります。
『リビング』にはソファーとテーブルとテレビ、
『ダイニング』にはダイニングテーブルと椅子が、
『キッチン』には様々な調理器具が揃っています。
また、希望があれば『離れ』も利用可能です。
『離れ』は『アトリエ』になっており、
風景画・静物画・人物画が飾られ、イーゼルが置かれています。

◇注意事項◇
『社交場に相応しくない振る舞い』はご遠慮下さい。

3小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/17(月) 03:29:34
>(一抹)

       コト…………

リビングのテーブルに準備を整えて、約束を交わした『訪問者』を待つ。
確かな接点はあるものの、実際に会うのは初めてだ。
『味の好み』が分からないので、口に合うかどうかが少し心配だった。

4一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/17(月) 03:56:31
>>3

            コンコンコン…

部屋の入口をノックする音がする。約束通りの時間だ。
入出の許可を持っているようだ。

「あの、一抹です…入っていいですか…?」

扉の向こうから気弱そうな小学生ぐらいの男の子の声が聞こえる。

5小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/17(月) 04:38:08
>>4

    …………ガチャ

呼び掛けに応じて扉が開くと、目の前に立っていたのは『喪服』を着た女だった。
同時に、シックな『グレージュカラー』で統一されたインテリアが視界に入る。
室内に置かれている家具は、フレンチテイストの『猫足』デザインだ。

  「こんにちは、一抹さん……。あなたが来られるのをお待ちしていました」

            スッ
 
  「――どうぞ、そちらにお掛けになって下さい」

片手でソファーを指し示し、自らも着席する。
テーブルの上には、手作りの『マカロン』が用意されていた。
生地の間にバタークリームを挟んだ『パリジャン』と呼ばれる種類だ。
『ハーブティー』の入ったガラス製のティーポットと、人数分のカップも見える。
お茶からは『ラベンダー』の香りが感じられた。

  「よろしければ……お茶とお菓子を摘みながら、お話をしましょう」

               コポポ…………

カップに『ラベンダーティー』を注ぎ、一抹に勧める。

6一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/17(月) 05:39:48
>>5
扉の向こうに立っていたのは涼しく刺すような玲瓏とした風貌のあどけない少年。
透き通った肌は血管が薄く見えて、淡い青色に微かなエメラルドの反射が混じる瞳。
ウルフカットの白髪。総じて生命印刷コピーの失敗と言える奇妙な外見だ。
服装は学生服で縫い直した後が目立つ。バッグも傷だらけだ。
率直に言って貧乏なのだろう。

「お、お邪魔します…わっ、綺麗なお部屋…」

オドオドしながら小石川に促されるままにソファに着席する。
『マカロン』を見つめてそれが何なのか不思議そうに見つめる。
『ハーブティー』という物も生まれて初めてなのか興味深そうに見つめる。

「私が出来る『お話』は今まで斬った人達の話に『アリーナ』の内情
 今もしぶとく生き残っていた『エクリプス』最盛期の構成員」

「あとは、自分のスタンドについてですね」

背後に『ディヴァイン・インダルジェンス』を発現する。
一抹の背後に十字架の意匠があるスタンドが浮かぶ。

7小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/17(月) 07:07:03
>>6

一抹の背後に立つヴィジョン――『ディヴァイン・インダルジェンス』を見つめる。
やがて、『十字架の意匠』に目を留めた。
『罪』や『赦し』を思わせるモチーフが、心の琴線に触れたせいかもしれない。

  「……『私達に共通するお話』をしましょうか」

視線を一抹に戻し、改めて口を開く。

  「一抹さんもご存知のように、『魔物』による被害は阻止できました。
   しかし、『それで終わり』ではありません。
   彼は、我々に『気付き』を残してくれたのです」

  「今、一抹さんがおっしゃった『問題』は、スタンド使いが『数人』集まれば、
   『強引な手段』で解決できる可能性のある規模です」

きっと一抹は、今までに多くの戦いを経験してきたのだろう。
彼の過去を否定するつもりはない。
だが、時として『それが通用しない状況』が存在する。

  「――あの『魔物事件』は、『大勢の人々』が協力し、
   互いに『知恵』を出し合わなければ、決して『決着』には至らなかったでしょう……」

例の一件は、『目の前の敵を倒せばいい』というような、単純な話ではなかったのだから。

  「私が『気付き』という言葉を使ったのは、
   『未来の災いに備える必要性』を、強く感じているからです。
   今後、『同じような事件』が起きないという保障は、どこにもありません。
   そして、『災害』が起きてから『準備』を始めても、もう間に合わないのです」

         スウッ

カップに手を伸ばし、それを胸の高さに持ち上げる。

  「……今日、一抹さんをお呼びした理由は、私が作る『社交場』にお誘いする為です」

               トッ トッ トッ…………

その時、廊下の向こうから、小さな『足音』が聞こえてきた。

8一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/17(月) 20:01:48
>>7
「確かに『夏の魔物』は正攻法では『絶対』に倒せない存在でした
 寄らば影と成りて戦いにすらならなかった」

「事態が悪化したのも私個人が独りで解決しようとしたからです。
 あの時は時間が経てば経つほど悪化する事態に居合わせた少数
 で対応するしかありませんでした」

あの時は氷山さんの『かき氷化』が悪化する原因であるおばあちゃんの家に増援として呼んだ夕立先輩たちを向かわせ、自分が『安息』で氷山さんを鎮めておけば良かったのだが…
しかし、見ず知らずの学生数人が氷山さんの友人と言い張って痴呆のおばあちゃん家に向かっても追い出されただろう。
結局は氷山さんを連れて行かねば、おばあちゃんは氷山さんを思い出すこともなかったかもしれない。

「『厄災』はどのような『聖人』も避けて通れない」

「もしも、『スタンド』ではない『厄災』のようなものに巻き込まれ
 た時は近距離パワー型では解決できない『ルール』のような能力
 縛られて戦うこともできないかもしれない」

「そういった手合いをどうにかするための集まりを作るんですね」

『夏の魔物』の時に『アリーナ』は協力してくれたが『最低限』という感じが否めなかった。
夏のクリスマスも殆どは小石川さんが中心になって様々なスタンド使いを集めて強引に星見町を『冬』に染め上げたのだ。
『アリーナ』の協力は否定しないが本腰ではなかった。

「『夏の魔物』の被害者はそれなりにいたようですが『アリーナ』は
 本腰を入れて解決しようとする感じはありませんでした」

「金にならない。被害者が少ない。そもそも興味を持たない」

「『アリーナ』が頼りにならないなら我々が連携するしかない…」

9小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/17(月) 22:55:41
>>8

その場にはいなかったものの、一抹が民家で体験した状況は、
同行者であった七篠達から伝え聞いていた。

  「初期の段階では『事態の深刻さ』を把握する事は困難だったでしょう。
   ですが、『こうしておけば良かった』と悔やむ気持ちは、よく分かります。
   あの事件で、私も自分の『無力さ』を思い知りました……」

一抹の言葉からは、強い感情が伝わってくる。
それは小石川自身の心情にも重なり合うものだった。
せっかく分かりあえた『サマー・フォーエヴァー』が滅ぶ様を、
この目で見届けなければならなかったのだから。
あの時に感じた思いは、言葉では言い表せないだろう。
決して忘れる事は出来ないし、何があろうとも忘れてはならない。

  「だからこそ、同じ『過ち』は繰り返さない事を誓ったのです。
   私は、今できる事をしなければなりません」

          コト

緩やかにカップを傾け、またテーブルに戻す。

  「『大きな災い』の前で『一人の力』は弱く、
   大勢であっても『烏合の衆』では意味がない……。
   『市井のスタンド使い』が助け合う為に、
   お互いを深く理解し合う集まり……」

  「――『サロン』と命名しました」

  「現在、『主宰者』である私を含めて『5名』が在籍しています。
   一抹さんの知る朝山さんと笑美さんにも加入して頂けました」

魔物事件では『20人』を集めたが、とにかく時間を優先したので、
結局のところ同じ目的を持つだけの集まりだった。
それでも、あの時は密接な連携は不可欠ではなかったから、
全体の動きに支障を来すような問題は生じなかったのだ。
逆に『サロン』が必要としているのは、単純な利害関係を超えた結び付きである。

  「よろしければ、
   一抹さんも『会員』としてお迎えしたいのですが……
   ご興味はおありでしょうか?」

  「もし加わって下さるなら、この場で詳しい説明をお聞かせします」

    トッ トッ トッ…………

            「にゃあ」

やがて足音と共に姿を現したのは『猫』だった。
しかし、普通の猫ではない。
『キャペリンハット』の形をした奇妙な黒猫だ。

  「……失礼しました。この子の名前は『撫子』です。
   『あるスタンド能力』によって生まれました」

撫子と呼ばれた『帽子猫』は、来客である一抹の足元に近寄ってくる。

10一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/18(火) 00:26:26
>>9
「戦いなら幾らでも経験したし、今まで怖いとも思いませんでした
 けど、『冬』で『夏』を覆い隠そうとした我々を襲う氷山さんは
 『かき氷』の能力を得て、我々は押さえ込むのに必死でした」

「居合わせたスタンド使いとしての後輩の七篠先輩が機転を利かせ
 てくれなかったら氷山先輩の手足を刺すだけでは…」

あの時の氷山先輩は徹底的に夏を冬で覆い隠そうとする我々に対する怒りでスタンドパワーが上がり、『インダルジェンス』をパワーで僅かに上回り、本体は『かき氷』に由来する不気味な能力を得ていた。
間一髪で制圧できたが『同じことをもう一度やれ』などと言われたら間違いなく無理だと答えるだろう。

「事件の終盤の事は七篠先輩から聞きました。『夏の魔物』は
 『一切の悪意』が無くて『ただ友達』を増やしたいというまるで
 私ぐらいの子供のような性質をしていたと」

「小石川さんは彼の『純粋さ』を理解して最後まで助けようとした
 ことや、語る言葉を持たぬ彼とノートで意思疎通するまでに至ったこと」

「その場に私のようなスタンド使いが居れば落ち着いて最後まで
 対話して彼に『善悪』という概念を与えられたかもしれません」

「私は弟を朝顔にされた兄が『夏の魔物』に抗い奪われ悲しみ
 怒りをぶつけた日誌を読みました」

「けど、私は小石川さんの行動理念や彼の喪失の悲しみも分かります」

多くはない数の人々を『夏の魔物』は『夏の名物』に変えていった。
実際に戦友である氷山先輩を失いかけた絶望。
『かき氷化』が完遂するまでの人柱になる時の覚悟。
夏のクリスマスで多くの仲間を斬った事実。
それでも『和解』できたなら全て丸く収まって良かったのではないかと思う。

「最後まで『和解派』だった小石川さんは色々な思いがあったはず
 誰か一人とでも『和解』したい思いを共有したかったでしょう。
 その場で『和解』を唱えることを責められてつらかったでしょう
 もし、『夏の魔物』と『和解』できなかったらという恐怖」

「本当にありがとうございました」

拒否されなければ少しの間だけ『インダルジェンス』と共に小石川さんを抱擁する。
オマケで『悪感情の鎮静』が起きるが一人で戦った彼女を褒め称える者がいてもいいはずだ。

「『サロン』ですか? 良いですね! こう見えてもスタンド使い
 の知り合いはとっても多いのです! 目指せ、30人!」

「出来れば私のように特殊な事態に対応できるスタンド使いを
 多く仲間にしたいですね!」

「あとは、理不尽なパワーの『厄災』に対応できる強い人も!」

「朝山さんは…『ニュー・エクリプス』を名乗ってるけど良いのかな…」

「私がお役に立てるなら是非とも加入したいです!」

トットットと自分に歩いて来る『撫子』に驚きはない。
誘拐されたり『悪霊』だのスタンド使いの動物やら不思議なことは目一遭遇しているので慣れたものだ。

11小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/18(火) 01:42:32
>>10

もし『ディヴァイン・インダルジェンス』がいれば、
スムーズな『対話』を実現できたかもしれない。
しかし、本体である一抹自身が『夏』に囚われていた為、それは不可能だった。
様々な要因が重なった結果ではあるが、
今となっては、これも何かの運命の巡り合わせだったようにも感じる。

  「大切な人を奪われた被害者の悲しみや憤りは、
   計り知れないものだったでしょう……。
   将来そうした苦しみを増やさない為にも、
   『人の輪』を広げる事には、大きな意味があるはずです」

両手の薬指に光る『銀の指輪』。
少しの間だけ、それらを見下ろし、二度と会えない『彼』を想う。
その瞳には、どこか遠くを見ているような表情があった。

  「……最終的に『能力』は解除され、姿を変えられていた人々は元に戻りました。
   それは喜ぶべき事ですが、私は『魔物』の最期を見守る事しか出来ず、
   同時に多くの人の心を傷付けてしまいました。
   あの瞬間において、私は何も為す事が出来なかったのです」

  「私は……『罪滅ぼし』がしたいのかもしれません」

小さな声で呟きながら、軽く目を閉じて、
『十字架』の意匠を持つ『ディヴァイン・インダルジェンス』の抱擁を受け入れる。
『悪感情の鎮静』によって、自然と心が軽くなっていく。
このような『精神に作用する能力』には、あまり出会った記憶がない。

  「――ありがとうございます」

  「少し……気が楽になりました」

      スゥゥゥゥ………

静かに深呼吸し、再び目を開く。

  「それでは、ご説明します――」

そう前置きしてから、『サロンの詳細(>>2)』を語り始めた。

  「たった今お話しした通り、『正会員』には『会員証』をお渡ししています……」

            ソッ

  「『これ』を一抹さんにもお渡しします。ここを訪れる際にはご持参下さい」

テーブルの上に『ラベンダーのサシェ』が置かれた。
小さな布袋の中に、乾燥させたラベンダーを入れたものだ。
手製のものらしい。

  「それから……『小林丈』さんの事ですが、
   『サロン』が彼を捜す助けになれるかもしれません。
   朝山さんからも頼まれていますので、他の『会員』の方にも、
   なるべくお伝えしておきます……」

『小林の足取り』に関する情報は、
『ゴースト』と呼ばれる『特殊なルート』を用いて、既に掴んでいる。
だが、それは口外しない。
残された者達の気持ちは尊重したいが、本人の意志で姿を消したのなら、
小林の意思で姿を見せるのが最良だと考えているからだ。

12一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/18(火) 03:07:07
>>11
「少なくない人を夏の風物詩にした『夏の魔物』は許されない。
 しかし、死ぬべきであったとも断言できません」

「彼の力を使えば大きな病を患った人の時間を止めたり、
 臓器の交換の必要だった人に猶予を与えられた」

「必要だったのは贖罪だったのです」

しかし、私の読んだ日誌の兄弟は再開できたのだろうか?
風物詩の中には向日葵も存在したと聞いているが…
おそらく互いに思っていたなら会えただろう。

「和解を持ちかけられた彼からは裏切りと思われたかもしれません
 ですが、最後に彼は小石川さんという『友人』を得られた」

「人の心は傷ついても向日葵のように前を向きます。
 スタンド使いって変人ばかりだから大丈夫ですよ、きっと」

何だかんだ自分も前を向き始めている。
さらなる力を求めるためには下を向いてなどいられない。
まだ自分には『先』があるのだから…

        クンクン

                     クンクン


「良い匂い! では、受け取っておきますね」

「小林先輩は事件の後に村田という人物について行ったことを
 知っています。そこから足取りを掴めないことも…」

「もし、小林さんが彼に殺されていたなら…」

「私は、それを許せるほど『殺意』を意のままにしたいッ!」

実際に小林先輩を殺したとしても血痕や死体が残る。
人を一人消すのは容易ではない。だからきっと…
歩いて来た『撫子』を膝に乗せて宝物の小さなライオンの縫いぐるみを見せる。

「君は可愛いね。永続型スタンドってやつかな?
 これはね、ぼくの宝物! これとも友達になってね!」

13小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/18(火) 04:01:02
>>12

  「私は、彼に『贖罪の機会』を与えられませんでした。
   だから、せめて私が代わりに背負ってあげたい――」

  「……そのように思うのです」

単なる自己満足かもしれないが、
『過去の災い』が『未来の災い』に活かされるなら、
あの小さな魂も救われると信じている。

  「きっと……小林さんは無事でいてくれますよ。
   私も彼が戻られる時を待っています……」

『ゴースト』の話によると、『二つの光』が対峙し、やがて片方が消えた。
そして、さらに『別の光』が二つ現れ、合流して『病院』に向かっている。
状況から見て、おそらく小林を病院に運んだのは村田だ。
その後、『新病棟』を経由せずに『旧病棟』に入った事から、
何らかの『治療以外の処置』を受けたところまで突き止めている。
少なくとも『生存』は確実なのだが、深い事情が窺える事から、
簡単に明かしてしまうのは躊躇われた。
姿を消す前の言動から推測すると、
『アリーナ』に『身売り』した話が関わっている事は想像に難くない。

       「――にゃあ……」

                スン…………

撫子は大人しい性格らしく、暴れたりする事もなく抱えられた。
『飼い主に似る』という事なのだろう。
『ライオンのぬいぐるみ』に鼻先を近付けて、観察するように眺めている。

  「『お互いを理解する事』が『サロン』の活動内容です。
   その『ぬいぐるみ』の事を教えてくれますか?
   私も一抹さんの事を、よく知りたいものですから……」

14一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/18(火) 19:46:27
>>13
「『夏の魔物』は人間にとって良き隣人になれたかもしれません。
 ちょっと似た話でスタンド能力を使うオジロって犬が友達にいるんです」

「彼はとある人物に狙われていましたが七篠先輩と二人で
 助け出せました」

「どうやら狙った人物も犬に怨みがあったようでオジロが歩み寄る
 形で解決して彼は今も遊びに来てくれます」

「『贖罪』というよりオジロのような存在を助けて『夏の魔物』を
 『忘れない』。それだけでも彼は喜びそうですよ。
 『アリーナ』で救えない存在を救って彼を弔いましょう!」

『アリーナ』は強大な組織だが内部が一枚岩ではなく腰も重い。
『エクリプス』残党のような凶悪犯が現れなければ動きもしない。
実際にアダージョと太門を討伐したのは来たのは全て終わった後だ。
『アリーナ』では救えないものが多すぎる。

「あぁ、それと小林さんが『最中派』に知ったスタンド能力を
 知らせるという話も聞きました」

「まったく大して役に立たなかった癖に対価を求める役立たず!
 今からでも『最中派』から抜けてやりたい!!」

「小林さんは『最中派』から身を隠しているのかもしれません。
 だから、私が彼等の幹部…というより実質トップに様々な『情報』
 をぼかして切り売りして小林さんを自由にしてきます」

あの時に『最中派』の整形女と四木は自分の今までを書き記したノートを露骨に欲しがった。
供与者とのバトル、夢世界と『悪霊』の話、『夏の魔物』について。
これを武器にして北落と勝負に出る。

「この縫いぐるみは義父が作ってくれたお守りなんです」

「私はクリスマスの日に湖畔の教会前にゴミ袋の中に入れられて
 捨てられた赤ん坊でした」

「この国ではクリスチャンは圧倒的な少数派で私の見た目も
 変わったものだからよく虐められます」
 だから、私は親を侮辱した虐めっ子たちの歯をへし折り鼻を折り
 カッターで斬り階段から突き落としました」

「私は捨てられた時に親が『殺意』を込めた目で私を見た時から
 私も『殺意』を覚えたのでしょう。
 「だから『慈悲の刃』しか持たぬ身で格上たちを斬れた。
 『無痛』の斬撃をする隠し刃です」

『インダルジェンス』が手を天に翳すと手の甲から『20cm』の刃が音もなく飛び出した。
こんなものが戦闘中に飛び出したら大抵のスタンド使いは対処も出来ずに串刺しか、斬られるだろう。

「それでやり過ぎと怒られてからまたクリスマスの件で両親に全て
 暴露したら、『殺意』が溢れたらこれを見て抑え込んで欲しいと…」

スタンドは本体の精神性を現すというからには『ディヴァイン・インダルジェンス』には一抹の『慈悲』の『鎮静』。
少年の身に余る『殺意』が『慈悲の刃』として現れたのだろう。
どうにもチグハグなスタンドだが一抹の精神はこういったものなのだろう。

15小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/19(水) 01:18:25
>>14

彼が味わった境遇は察するに余りあるものだ。
どれだけ言葉を尽くしたとしても足りないだろう。
だから、敢えて何か言おうとはしない。

  「――よく話してくれましたね……」

        ニコ…………

  「……ありがとうございます、一抹さん」

一抹が語る半生に耳を傾け、穏やかな微笑を返す。
ただ、彼の『全て』を受け入れた。
良い部分も、そうでない部分も。

  「よろしければ、お茶をどうぞ……。
   『ラベンダー』には心を鎮めてくれる作用があります」

手つかずのカップを勧め、一抹の話を引き継ぐ形で口を開く。

  「その『最中派』ですが……私も『内部』に入った事があります。
   分かった事をお伝えしておきましょう」
 
  「まず『私の能力』は知られていませんでした。
   また、小林さんが所属しているかどうか尋ねましたが、
   『関わった事はあるが所属した事はない』という返事をもらっています」

  「それを信じるなら、彼は『属してはいない』のでしょう……」

そして、『ディヴァイン・インダルジェンス』の腕から飛び出す『刃』を目撃した。
何か思うところがあるような眼差しで、その輝きを見つめる。
自分以外に『無痛の斬撃』を持つ者に出会ったからだ。

  「『慈悲の刃』――ですか……」

      スラァァァァァ――――――z______

               スラァァァァァ――――――z______

突如として、小石川の両手に『二振りのナイフ』が現れる。
刃渡りは『25cm』程だ。
薬指の『指輪』と同じように、どちらも似通ったデザインだった。

  「これが『私の慈悲の刃』……決して『傷付けない刃』です」

       スパァンッ!

左手の『スーサイド・ライフ』を振り、自らの『首』を容易く切り飛ばす。

  「……このように対象を『両断』し、痛みも傷も残しません」

ソファーの上に転がった『頭部』が、そのように言葉を続けた。

            フワッ

音もなく『首から上』が浮き上がり、
見えない糸に操られているかのような挙動で、
独りでに『元の位置』に戻っていく。

  「――『こちら』は『本体以外』を斬る『不殺の刃』です」

                ク ル ッ

右手の『ビー・ハート』を器用に回し、順手から逆手に持ち替える。
『痛みを伴わない斬撃』。
『慈悲の刃』と『不殺の刃』は、まさしく『似て非なる能力』と言えるだろう。

16<削除>:<削除>
<削除>

17一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/19(水) 02:00:06
>>15
「ラベンダーって紅茶になるんですね〜! 知らなかったです!」

「あの、これって食べ物ですよね?」

『マカロン』を指差しながら不思議な物を見るようにする。
貧乏な教会での暮らしでは決してお目にかかれないものだ。
ラベンダーの紅茶を恐る恐る口にする。

「わっ! 良い匂いが口に広まっていく! 凄い!
 それに仄かに甘くてお菓子と合いそうです!」

無邪気にラベンダーの紅茶の風味を楽しんでいたが『最中派』の中の話になると表情が変わった。
下水に顔を突っ込んだような露骨に嫌そうな顔だ。

「あいつら平然と嘘吐きますし、敗北した女性を凌辱するカスの
 集まりで、リング外に落ちた選手と戦う選手を客たちと参加すら
 してないランカーが凌辱しようとする派閥です」

「頭に来たので私が参戦して有耶無耶になりましたが…」

「どうせ、関わったの部分で『夏の魔物』に関わったスタンド使い
 の能力を聞き出すように命じたのでしょう」

「どうにも選手に最中がスタンド能力で何かしてるようですし。
 そして、一度だけ参戦しただけなのに『派閥』入りさせられて…」

どうやら『最中派』に入らせられた一抹は内情に詳しいらしい。
リング禍が有ろうと試合を続行する恐ろしい実態まで知っている。

「無痛の斬撃に切断部の操作。私の上位互換じゃ…
 それにそのナイフ捌きはスタンド能力によるものですね!」

「うーん、ここまで完全上位互換のスタンドに出会うとは…
 小石川さんと戦ったら私って勝てないのでは?」

18小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/19(水) 03:02:22
>>17

無事に頭が『定位置』に戻ると、
色白で細い首筋には何の傷跡も残っておらず、
先程までと少しも変わりがなかった。

  「この『ビー・ハート』は、これまでの経験によって『開花』しました。
   『スーサイド・ライフ』と同じく、
   『首から上』を切り落として『解除』すれば、
   思考する為の『頭部』がなくなるので、必然的に意識は消失します……」

  「傷付ける事なく『無力化』する……そういった力です」

相手に刃を振るう『ビー・ハート』に関しては、この場での『実演』はしない。

  「――ええ、これは『マカロン』というフランスのお菓子です。
   私が作っておいたのですが……よろしければ食べてみて下さい」

マカロンを口にしたなら、サクッとした生地の食感と、
滑らかなクリームの舌触りが感じられるだろう。
小石川は料理が得意なようで、客観的な仕上がりは上々だった。
店売りの品と言っても通じるかもしれない。

  「……一抹さんのおっしゃりたい事は分かります。
   以前、私も『水着』が条件の『試合』に出ましたので……」

やや言いづらそうに声を落とし、軽く目を伏せた。
『最中派』の空気は、自分自身で体験している。
だから、一抹の言葉が概ね間違っていない事が理解できた。

  「今後――『私の能力』が必要な時は、いつでも連絡して下さい。
   『友人』である一抹さんの為に、出来る限りのお手伝いを約束します」

二本の『ナイフ』を解除すると、一抹に向き直って改めて告げる。
また、膝の上の『撫子』も、『ライオンのぬいぐるみ』に寄り添う。
おそらく飼い主と同じように、『一抹の心』を感じ取ったのだろう。

19一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/19(水) 04:21:39
>>18
「そうか! 思考する頭を落としてしまえば無駄な戦いをせずとも済む!」

「むむっ! 悔しいけど本当に完全上位互換ですね!
 それにしてもよく戦ってきたんですね! 私と同じ成長回数!」

「私の『鎮静』にも『先』がありまして能力の名は『安息』
 頭を掴めばより強力な『鎮静』で意識を深層に沈めます」

「今まで戦ってきて私のような精神干渉型スタンドは一人だけ。
 夢の世界で思い込みや思考の破壊などをする電気椅子の男です」

「彼は彼なりに悪党でも生きていける世界を作るのが目的でした。
 だから、私は彼等が出所するまでに生きていける場所を作ってあげたい…」

能力の話からポツリと出た一抹の目標の一つ。
一抹は苛烈な『殺意』を持つが敵に同乗する『慈悲』の心も持つ。
アンバランスなようでバランスが取れているのかもしれない。

「わぁ! お菓子だ! 見たのは何年ぶりだろう!」

「甘くてサクサクした外側としっとりした中身が美味しいです」

「家族に持って帰って良いですか?」

小学生と変わらない小さな口でマカロンをちびちび食べる姿は小動物のようだった。
お菓子を小石川にねだる姿は孫か、子供のようだった。

「水着ですか。あいつらにしては生温いルールですね。
 『交渉』が上手くいったらまた連絡しますね」

一抹もスタンドを解除してマカロンに夢中になる。
傍から見ると親と子に見えなくもないだろう。

「私もたくさんの友達がいるので頼ってくださいね。
 今は連絡出来ませんが一撃必殺の人もいますから!」

撫子の頭を撫でながらライオンの縫いぐるみをスリスリする。
よく分からない生き物だが可愛いのでストレス無く生きて欲しいものだ。

20小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/19(水) 05:20:07
>>19

『ビー・ハート』と『ディヴァイン・インダルジェンス』は、
どちらも『刃』を持ち、対峙する者に『安息』を与える能力。
両者には違う点も多いが、もたらす結果は似通っている。
あるいは、いつか何処かの場で、共に立つ機会が訪れるかもしれない。

  「お互いに支え合い、助け合いましょう。その為の『サロン』です」

           スゥッ

  「ええ……ご家族と一緒に召し上がって下さい。
   余った分は袋詰にしておきましょう」

ソファーから立ち上がり、袋を手にして戻ってくると、
残りのマカロンが手際良く詰められていく。
一抹と言葉を交わす表情には、優しげな微笑みが浮かんでいる。
『我が子』を持つ事が出来ない小石川にとって、
今この瞬間は紛れもなく楽しい時間だった。

  「――いつの間にか、長く引き留めてしまいましたね」

一抹がマカロンを食べ終わったタイミングで、壁に掛けられている時計が視界に入る。
時刻を見ると『いい時間』になっていた。
膝の上の『撫子』も寝息を立て始め、今日のところは『お開き』になりそうだ。

  「一抹さん、最後に『お返し』したいものがあるのですが……」

                 ソッ

『マカロンの袋詰』を差し出し、膝を曲げて一抹と目線を合わせ、静かに問い掛ける。

21一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/19(水) 05:59:26
>>20
「そうですね。私は一人で突っ走り気味なので助かります。
 もっともっと『サロン』の会員を増やして…」

「いつかは『アリーナ』にも負けない自助団体へ!」

膝の上の撫子を『インダルジェンス』で静かに動かして帰る準備を始める。
こんなにも一人のスタンド使いと話したのは初めてかもしれない。
やはり、似た者同士なのか、親と子の関係に似ているからなのか?

「小石川さんと話せて楽しかったです。
 町に救われる前は自分なんか必要ないと思ってたけど…」

「今はそうでもないかな…」

マカロンを詰めた袋を受け取りながら首を傾げる。
貰ったものはあれど返してもらう物に心当たりはない。

「な、なんでしょう…?」

22小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/19(水) 07:59:37
>>21

陽炎のように脳裏をよぎったのは『魔物事件』の『最終局面』だった。

        ソッ…………

言葉の代わりに両手を伸ばし、小さな身体を柔らかく抱き締める。
あの時、消え去る間際の『サマー・フォーエヴァー』にしていたように。
彼と同じ『少年』であり、一度は『夏』に囚われた一抹だからこそ、
そうしていたのかもしれない。

  「――さっきの『お返し』ですよ」

先程、『ディヴァイン・インダルジェンス』は、
過去に起因する『悪感情』を『鎮静』してくれている。
もちろん、この腕には何の力も宿っていない。
しかし、もし叶うのであれば、『ライオンのぬいぐるみ』のように、
少しでも彼の気持ちを和らげてあげたかった。

  「私は待っていますから、また顔を見せに来て下さい」

            スッ

一抹の顔を正面から見つめ、やがて身体を離す。

  「一抹さん、玄関までお送りします」

リビングの扉を開けて、そこと繋がる廊下に出る。
よく手入れされた庭の中を、爽やかな初夏の風が通り過ぎ、
空気の流れに乗って『ラベンダー』の香りが漂う。
そして、安らかな微笑と共に、小石川文子は一抹貞世を見送るのだった。

23一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/06/19(水) 16:57:55
>>22
ヴィジョンが薄れゆき消滅する『サマー・フォーエヴァー』。
まるで雪のように全身が白く儚い印象の一抹。
小石川は2度も似た『少年』を抱擁した。
『インダルジェンス』の『鎮静』のような力は無いが人が抱擁するとされた者は安心するそうだ。

「えへへ、また抱擁されてしまいました。夢見ヶ崎さんに抱擁され
 七篠先輩にもされて小石川さんにもされちゃった」

「私もお返しの抱擁です」

身長差があるが一抹は頑張って小石川に抱擁を返した。
まるで親子のように純粋に互いを思う抱擁。
この時、一抹は得難いものを得たことに気づいて微笑んだ。

「私は夏になると命の危機が迫るので冬に生存報告しますね!」 

ジンクスのようなものだが本当に一度は死んだので馬鹿にできない。
拉致され、夢の世界に囚えられ、『悪霊』に襲われ、バイクに轢かれ、『アリーナ』ではC級ランカーと思えない相手と戦い、最後は『夏の魔物』に憑かれる。
最近は平和だがそういった時に危機は牙を剥くのだ。

「このラベンダーの香りは落ち着きます。
 また、お菓…お話に来ますね。土産話をしてあげます!」

「では、門限を破ると義父とスタンドバトルになるので帰ります!
 また! また、お会いしましょうね! 小石川さん!」

自転車で爆走する一抹は小石川が家に引っ込むまで手を振った。
こうして一抹は『殺意』をさらに無秩序な暴力ではなく意のままに振るう意志の力としたのであった。

24小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/20(木) 00:29:07
>(空井)

一抹の姿が見えなくなった後、庭を通って『離れ』に向かう。
新進気鋭の『画家』であった亡き夫が、
自らの作品を描く為の『アトリエ』として使っていた場所だ。
今は、彼が遺した作品群を鑑賞できるように展示している。
『魔物事件』の際には、ここにスタンド使い達を集めた事を思い出す。
あの中に『彼女』はいなかった。

        コン コン コン…………

  「――空井さん、いらっしゃいますか?」

数回ノックして呼び掛け、室内の反応を確かめる。
ここに『空井イエリ』を呼んだのだが、彼女は来てくれているのだろうか?
どちらにせよ、次の瞬間には扉を開けて足を踏み入れるだろう。

25空井イエリ『ソラリス』:2024/06/20(木) 04:57:05
>>24

「―――――――ああ。いる」

鈴を転がすような声色だが、
語調ははっきりと、扉の奥から響く。

「お邪魔させてもらってるよ」

あじさいのような色合いの、
メルヘンなワンピースを着た少女。
下を向いていて、左右のおさげはロップイヤーのように垂れる。
『小石川』が呼びつけた『空井イエリ』で間違いない。

「悪いな、おれだけ別で、時間をとってもらうような真似をして」

         「まっ、とはいえ場所はおまえさんの指定だ。
          おれの時間指定と、おあいこにしてくれるか?」

   カチッ …

首から下げたアクセサリーらしい懐中時計を見ていたが、
それを手放すと、入室した小石川に、重い瞼越しの視線を向ける。

26小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/20(木) 10:48:22
>>25

訪問者の姿を認めると、軽い会釈を行い、俯いていた空井に歩み寄っていく。

  「いえ――こちらから呼び出したのですから、感謝するのは私の方なのでしょう……」

空井の隣に立ち、一枚の絵画に向き合う。
視線の先に掛けられているのは、翅を広げて羽ばたく『蝶』を描いたものだ。
繊細な筆致でありながら、見る者に力強さを感じさせる。

  「……ここに飾られている絵は、全て『夫』の『治生』が遺した作品です」

  「ずっと身体が弱かった彼は、
   『死の気配』を身近に感じていたそうです。
   『自分が生きた証』を残したいという思いから、
   絵を描き始めたのだと話してくれました……」

その証拠に、ここに展示されている数々の絵画は、どれも『生命力』に溢れている。

  「その後、彼は『事故』で亡くなりました」

皮肉にも、彼の命が失われたのは『病気』ではなく、
新婚旅行中に起きた『不慮の事故』だった。
もし自分と結婚しなければ、今も生き続けていたのかもしれない。
あるいは彼が感じ続けていた『死の気配の正体』は、
『彼と結ばれる人間』だったのだろうか。
ふとした拍子に、そんな事を考えてしまう時もある。
そして、最愛の人を失った直後の自分は、いつも『死ぬ事』ばかり思っていた。
それは『死の気配が治生から文子に移った』とも言える。
だが、彼の前で立てた『誓い』を思い出し、踏み止まってきた。

  「その時に交わしたのが……以前お話した『約束』です」

そこまで言うと言葉を切り、空井の話が始まるのを待つ。

27空井イエリ『ソラリス』:2024/06/20(木) 11:41:22
>>26

「なるほど……重いな。
 いや、皮肉じゃない。重さは大切だ。
 おれはいつだってそれを探してるしな」

「それと……良い絵だ。
 これも、皮肉じゃあない。本音だ」

『絵』が単なる鑑賞物でなく感じられても、
『鑑賞する価値』を毀損するものではない。
同時に、イエリにかかる重積でもない。

「………………ああ、おれの話からか」

少しだけ沈黙が続いたが、
恐らく『小石川の説明が先』と思っていたのだろう。
が、『別時間』を設けてもらったことを考えれば、
『イエリの話に緊急性がある』と考えるのは妥当。

「悪いな、そこまで大したことじゃあないんだ」

だから、そう前置きをした。

「簡単な話なんだ。……『意図』を聞いておきたい。
 あの時に聞いてから帰るべきだった事は謝る。
 だが小石川さん。なぜ、おまえさんは『会員証』の制度を……」
     
          「いや、むしろ、こっちか」

「おまえさんの考える『適切さ』の定義は、なんだ?」

『難しい質問』ではないと思った。

『サロン』に『門』を設ける意味はいくつか、わかる。
だが、その意味によっては『組織のありよう』は大きく変わると、そう思う。

28小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/20(木) 13:21:18
>>27

  「……その質問にも関わってきますので、
   ひとまず『サロン』について詳しくお話しておきます」

先程、一抹に語ったのと同じ内容(>>2)を、改めて空井にも説明する。

  「――『質問の答え』は、『最低限の協調性』をお持ちかどうかです。
   『他の会員に危害を加える』といったような方は、お断りしています」

  「つまり、『余程の事』がない限りは、
   どなたでも『正会員』になって頂く事が出来ます。
   『サロン』の目的は『お互いを理解し合う事』であり、
   その前段階として『理解しようとする意思』が必要です。
   最初から『門戸』を狭める意図はありません」

  「ただ、『会員証』を渡すのは『主宰者』になりますから、
   一度は対面して頂く必要はありますが……。
   これは『会員の判断』を信頼しない訳ではなく、何か問題が生じた際に、
   『最終的な責任』の所在を『主宰者』にする為の仕組みだとお考え下さい。
   また、『目に見える繋がり』を感じて頂きたいという思いを、
   お渡しした『会員証』に託しています」

  「先日、『見学に来ただけの方には渡さない』と言ったのは、
   『二度目以降』に渡す形にする事で、
   『より関心を持ってもらいたい』という意味で申し上げました。
   『サロン』に関心の薄い方は、『会員証』を受け取った事で満足し、
   それ以降は『疎遠』になるといった可能性も考えられます。
   『正会員になる』という理由を『訪れる目的』に加えれば、
   自然と『他の会員と接する機会』も増える事になり、
   『サロン自体に対する興味』を促進するきっかけにも繋がるでしょう」

  「ただ……こちらに関しては、あまり重視せずとも良いと今は思っています。
   あくまでも『そういうケースも有り得る』という程度に留めます」

『質問の答え』を話し終わり、一呼吸つく。

  「一通りお話したつもりですが……不明点がありましたら、おっしゃって下さい」

29空井イエリ『ソラリス』:2024/06/22(土) 14:24:04
>>28

「話してくれてありがとう。……会員制の必要性は分かる。
 話の通じない……『怪物』が入ってきちまうと、
 相互互助ってやつは成り立たないからな。
 ただの連絡網を作りたいってわけじゃあないなら、
 誰でも彼でも広げりゃいいってもんではないんだろう……」

                    チラ

「ま、わざわざ目に見える証は弱点にもなると思うが……」

窓の方を――無いなら入り口だろう――見る。
『ラベンダー』は、平和の象徴というだけではなく。

「おまえさんにとっては思い入れがあるんだろう。そこは、いい。
 全部に共感するなんてのは、
 多分、おれと小石川さんには似合う関係じゃないからな」

声を荒げるような反論ではない。
無論、戦意などもそこには無い。
『違う種類の人間』だからこそ、手を組む理由があるのだ。

「解せねーってのは、『おまえさんの立ち位置』だ。
 ……『主宰者』って部分じゃねーぜ?
 それは事実だ。場所を提供するのもおまえさんだ。
 ルールや、シンボルも誰かが決めなきゃあいけない。
 現状、それは『最初の一人』が適任なのも、妥当だよな」

『私益』のために彼女が組織力を使う事はないのだろう。
『主宰』という立場も、事実以上の意味は持つまい。

             だからそこではない。

「おれが言いたいのは……『責任』の話だ。
 おまえさんは誰かの痛みのためなら傷ついても良いと言ったが、
 ……『責任を取る』っていうのは、何をすることなんだろうな?」

『責任の所在』を、『主宰』という立場に背負わせることだ。

                「おれはな」

「『おまえさんが責任を取る集まり』には、入る気はない。
 感情的にも、実利としてもだ………………分かるか?」

言葉をもう少し足すことが出来るが、あえてそこでとどめ反応を待つ。

30小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/22(土) 16:04:21
>>29

  「……誤解なさっているようですね。
   いえ、『空井さんなら理解して下さるのではないか』と、
   少し甘え過ぎていたのかもしれません」

  「私が『夫』の事を打ち明けたのは、何故だと思いますか?
  『サロン』の理念に則り、『私という人間』を理解して頂く為です。
   その『続き』をさせて下さい」

空井の言葉に動揺する事なく、毅然とした表情で言葉を紡ぐ。

  「何か問題が起きたとします。
   まず全員で話し合う事になりますが、
   その場における『進行役』は私が務めさせて頂きます。
   そして、意見が纏まった段階で、次のように言うでしょう」

  「『このような結論で宜しいでしょうか?』と――」

  「つまり、私の言う『最終的な責任』は、
   『話し合いの最後』に『総意の確認』を行うのが、
   『主宰者』であるという意味です。
   実際に『サロン名義』の行動を起こすに際しては、
   『サロンの責任』は『関わった全員の責任』です」

  「他に、ご不明な点があればどうぞ。もしくは……」

          スッ

慎ましい所作で、自らの片手を空井に差し出す。

  「『お渡しした物』を、この場でお返し下さっても構いません。
   空井さんの口からは、『サロンに加入する』という言葉は、
   まだ頂いておりませんでしたので」

31空井イエリ『ソラリス』:2024/06/22(土) 16:46:28
>>30

「はっ。おっしゃる通り、買いかぶりすぎだぜ。
 言われてない事がわかるほど出来た人間じゃあない。
 ……こう見えて、人生経験が浅いもんでな?」

毅然とした態度に対し、特に感心も動揺も無い。
先ほど『全部を言い切らなかった』のは、
『小石川』に反論の用意があるのを想像していたからだ。

「本当に。『最終責任』が、『議長』のこととは思ってなかった。
 誤解を謝るよ。おれはてっきり――――
 おまえさんがサロンの、

         ・ ・ ・
        『始末屋』になるつもりかと思ってた」

                  ジ…

「『最終責任』ってのは、そういう、ひとでなしの仕事だとな」

特に冗談を言っているわけではないのだろう。
『最終的な責任』とは『決める重荷』に対するものなのか、
それとも『実行する重荷』に対するものなのか、それだけだ。

「『最後は小石川さんが血を被ってくれるから』
 『適当にやってても、自分は責任を負わなくっていいから』
 ……そーゆー連中でお菓子を食べるだけの集団に属するなら、
 おれがおれの判断で人を助けるだけの方がよっぽどやりやすい。
 おれ自身の荷物を、預けたいとも思わないしな……」

             スッ
 
「だが、『血を被る』時……『結論』の責任をおまえさんが持つだけで、
 背負うものは全員覚悟してるんだったら……
 少なくともそうあるべきと思うんだったら。背負いがいが、あるってもんだ」

『袋』を目の前に掲げる。

「……まっ。別に全員が殺しの覚悟を持ってなくてもいいんだ。
 それが出来ない普通のひとが、いたっていい。
 なにせ。おれみたいなひとでなしが、『サロン』に加入するわけだからな?」

奪い返すことはできるだろう。
『空井イエリ』は、小石川と『考え方が合わない』のが確かな相手だ。

32小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/22(土) 19:01:58
>>30

  「話し合いの機会を設け、その旨を周知し、実際の場において舵取りを行う……。
   すなわち『問題を放置せずに取り上げる事』が『主宰者』の『責任』です。
   私の一存で決定を下す事はありません」

  「……以前お話しましたが、一人だけで全てを背負える程、
   私は強い人間ではありません。
   私に出来るのは、ほんの小さな事の積み重ねです」

小石川には手を貸してくれる友人達がいるが、空井は根本的に違う。
『考え方が合わない』。
『だからこそ受け入れる』。
異なる視点から出される意見は『サロン』の一助となるはずだ。
それに、最初から何もかも理解し合っている必要はないのだから。

  「お互いに『理解』が不足しているのは当然でしょう。
   叶うなら……これから少しずつ埋めていける事を願っています」

差し出した手を戻し、『ラベンダーのサシェ』を見た。

  「自分が守られていると思うだけでも心の安らぎを得る事が出来る。
   それが結果的に『幸運』を呼ぶ。
   『お守り』に対する友人の考えですが、私も共感を覚えています」

  「『目に見える証は弱点にもなる』とおっしゃいました。
   私は『それ以上の利点がある』と考えています」

        ソッ…………

左手の指先で『右手の指輪』に触れ、その感触を確かめる。

  「空井さん――改めて、よろしくお願いします……」

それから、『窓』の方に視線を向けた。

  「……『お茶』を飲んでいかれますか?
   主に『ハーブティー』ですが、その他の物も用意してあります」

33空井イエリ『ソラリス』:2024/06/22(土) 23:00:12
>>32

「それでいいさ。いや、それがいい。
 ……おれにはそれは出来ないし、
 おまえさんに出来ないことを、おれは出来るだろう」

『小石川』の説明に頷き、それ以上は求めない。

「心の安らぎか。
 ……おれにそれは過分だな。
 だが、ま、『使い道次第』だろう」

           ゴソ

『うさぎのぬいぐるみ』のようなポーチに、
『袋』をゆっくりと入れる。

「――改めてよろしく、小石川さん」

                ザッ

そうして踵を返しかけるが……

「そうだな、いただいていこう。
 ああ……砂糖は多めで頼む。舌が子供なもんでね」

『サロン』らしく、誘いに乗ってから帰ることにしよう。

34小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/24(月) 08:21:36
>>33

『サロン』の目的は『未来の災いに備える事』であり、
その為に『お互いを理解し合う場所』だ。
『最愛の人』の事を話したのは『空井を理解したいから』でもある。
相手を知る為には、自分の事も知ってもらう。
そうして心の距離を縮めていけば、少しずつでも教えてくれると信じていた。
『空井イエリ』という人間の事を。

  「……また空井さんが来られる際には、
   『シュガーポット』を用意しておきますね」

そして、今日は『お茶の好み』を知る事が出来た。
こうした『小さな積み重ね』が、やがては『大きな力』になる。
『人と人の繋がり』というのは、そういうものなのだから。

         ――――――パタン

『離れ』の扉を閉めて、空井を家の中に案内する。
ソファーの上では『撫子』が眠っており、
出された『ラベンダーティー』は希望通り『砂糖多め』だった。
『社交場』の名を持つ『互助組織』は、まだ歩み始めたばかりだ。

35小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/07(土) 03:42:24

冷たい飲み物と手作りのお菓子を用意して、誰かが訪れるのを待っていた。
今日は爽やかな『ミントティー』と、見た目も涼しい『フルーツゼリーケーキ』だ。
暑気払いには丁度いい取り合わせだろう。

  「――ふふ……」

ソファーに腰を下ろし、スマートフォンに保存された写真を眺める。

36朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/09(月) 00:20:34
>>35
「失礼しまーす…」
玄関のチャイムが鳴った。
どうやら誰かがやってきたようだ。

「…勝手に上がってもいいのかなこれ…」
涙音はここに来るのは初めてではないものの
急に上がり込んでいいのかと気にしているようだ。

37小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/09(月) 05:17:55
>>36

チャイムを鳴らした涙音は、すぐに小石川によって迎え入れられた。

  「――涙音さん、よく来て下さいましたね……」

今はソファーに座るよう促され、ちょうど腰を下ろしたところだ。
まず、たっぷりのミントを使った『ミントティー』が、テーブルの上に置かれた。
グラスに注がれており、よく冷えている。
メントールに由来する清涼感は、まだ暑い時期には相応しい。
砂糖と蜂蜜もあるので、好みで入れてもいいだろう。

  「既に笑美さんから聞いていらっしゃる事と思いますが……
   民間のスタンド使いが助け合う為の『組織』を立ち上げました」

そして、飲み物に続いて『フルーツゼリーケーキ』が出された。
ケーキ用の型を使って作られた大きなフルーツゼリーだ。
いちご・ブルーベリー・桃・ブドウ・みかんなど、
色とりどりのフルーツが閉じ込められ、宝石のように輝いている。

     「……にゃあ」

            トッ トッ トッ

帽子猫の『撫子』も姿を見せ、涙音の足元に近寄ってきた。

38朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/09(月) 14:32:34
>>37
「どうもありがとうございます。
 …またお世話になりますね。」
涙音は頭を下げて家に上がる。
ソファーに座ると、差し出されたミントティーを手に取った。

「まだまだ暑いですからね。
 こういうのは嬉しいです。」
そう言って近くにあるはちみつを軽く一匙ほどミントティーを混ぜる。

「はい、お母さんからそのことについては詳しく教えていただきました。
 できれば私にも協力を仰ぎたいと…
 夏の魔物の一件のこともありますからね。たしかに必要なことだと思います…」
軽くお茶を飲んでから再び答える。

「わあ、このゼリーとっても綺麗ですね!
 それにいい匂いで美味しそう…」
すぐに手を付けそうになったところで、涙音は
近くによってきた撫子の姿を確認する。

「フヒヒ、こっちこっち」
そう言って足元にいる撫子を膝に呼ぼうとしている。
膝に座ってもらえるのを期待しているらしい。

39小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/09(月) 16:29:46
>>38

蜂蜜入りのミントティーは、爽やかな風味に上品な甘さが加わって、
より飲みやすいまろやかな味わいになるだろう。

      「にゃ……」

              スッ

しばらく涙音を眺めていた撫子だったが、
その意図を察したのか、期待した通り膝の上に落ち着く形となった。

  「ええ――未来に起こり得る『災い』に備えて、
   平時から互いに対する『理解』を深め、
   いざという時の『結束力』を高める事が、
   『サロン』の主な目的です」

フルーツゼリーケーキを切り分けつつ、改めて自らの口から『理念』を語る。

  「実は……『会員』の皆さんの『相互理解』をお手伝いする為に、
   『レクリエーション』の案を検討していました。
   一言で説明すれば『会話ゲーム』です。
   初対面だと、なかなか会話が弾まない場面もあるかと思います。
   そういった時に役立つのではないかと……」

          コト

小皿に取ったゼリーケーキを涙音の手元に置く。

  「――こちらに『ルール』を纏めておきましたので、
   よろしければ涙音さんと私で試してみませんか?」

              ニコ……

微笑と共に1枚の紙を取り出すと、裏向きにしてテーブルに載せた。
そこにゲームのルールが書いてあるらしい。
『会話によるゲーム』という話なので、特に何か用意する必要はなさそうだ。

40朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/09(月) 18:27:41
>>39
「…万が一のときに備えることが必要ですね。
 こうして集合できる場所があれば助かります。」
ミントティーを軽く飲みながら答える。
どうやら美味しかったようで、その表情は穏やかそうだ。

「よしよし。
 …こうしてみれば本当にネコですね。」
膝の上に乗った撫子を軽く撫でる。

「レクリエーションですか。
 確かに…会話を考えるのに役に立ちそうですね。
 ぜひとも、協力させてください。」
そう言ってゼリーケーキを手に取った。

スッと出されたテーブルに置かれた紙をじっと見つめる涙音。
「ふむ…この紙に話す会話の内容が記載されているってことでしょうかね?」
この紙をひっくり返そうかと思い、小石川に質問する。

41小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/09(月) 18:57:38
>>40

フルーツゼリーケーキも事前に冷やされており、
口当たりは涼やかで、果物の自然な甘味が一杯に感じられる。
膝の上の撫子は、気持ち良さそうに目を細めていた。
その名前が表している通り、撫でられるのが好きなのだ。

  「――いえ、少し違います。そうですね……」

  「『テニス』で『打ち合い』が続く事を『ラリー』と呼びます。
   私が考えたのは『会話』で『ラリー』を行うゲームです」

            ソ ッ

片手を伸ばして紙を表向きにすると、そこには以下のように記されていた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ゲーム名:『コミュニケーション・ラリー』

◯ゲームの目的
交互に『質問』を繰り返す『会話ゲーム』。
『質問の連鎖(ラリー)』を途切れさせる事なく、出来る限り『連続』させる。
『勝ち負け』は存在せず、『全員』が『協力』して、最終的な『高得点』を目指す。

◯基本的なゲームの流れ(2人で行う場合)
1:AがBに質問する。
2:BがAの質問に答える。
3:BがAに質問する。
4:AがBの質問に答える。
(以下、これを繰り返す)

◯ポイント獲得のルール
・相手が質問に答えてくれたらポイント獲得。
・『内容の重要度』に応じてポイント数が変化する。
・『誰にでも話せる内容』なら『1ポイント』加点。
・『限られた相手にしか話せない内容』なら『3ポイント』加点。
・『重要度』は『質問された側』が判定して伝える。
・獲得したポイントは『全員』で『共有』する。
・『最終的な獲得ポイント数』が多いほど良い。

◯その他のルール
・『嘘』をついてはいけない。
・質問に答えられない時は『答えられない』と伝える。
・誰かが質問に答えなかった時点で『ゲームセット』。

◯備考
・なるべく『ラリー』を持続させる為には、
 『答えられる質問』には出来るだけ答える事が望ましい。
・また、『相手が答えやすい質問』を出す事も大切。
・『深い質問』は高ポイントだが、『答えてもらえない可能性』がある事には注意。

42朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/09(月) 20:28:07
>>41
「これもとっても美味しいですね。
 手作り…それともどこかで買ったんでしょうか?」
フルーツゼリーケーキを美味しそうに食べながら答える。
そうしている間にも撫子をそっとなで続ける。

「ふむー、言葉のラリーですか。
 続く限り質問と回答をし続ける…
 これは意外に面白そうな話ですね…」
じっくりとルールの内容を見続ける。

「それにしても『限られた相手にしか話せない内容』…
 色々と答えづらそうな質問もありそうですね。
 流石にまず答えられないような話はお互いに悪いですし…
 そこら辺はなかなか難しいですね。」
興味深そうにその注意書きを見る。
踏み込んだ内容をいかに調整するかが重要そうだ。

「お互いのことを知るのには使えそうな気がしますね。ふむ…
 なるほどー…」
どうやらある程度は理解ができたようだ。

43小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/10(火) 06:39:39
>>42

涙音の意見は全面的に正しい。
ゲームだからといって無理に答えさせてはいけないのは言うまでもない事だ。
だから『答えづらい質問は回答を拒否できる』というルールを設けてあった。
そして、誰かが答えなかった時点で『ラリー』が終わってしまうので、
『踏み込んだ質問』には『相応の慎重さ』が必要になる。
逆に言えば、『深い質問』に対して『答え』が返ってきたなら、
それは『信頼の証』と解釈しても差し支えないだろう。

  「このゲームは、相手の事を理解していれば、質問を考えやすくなります。
   『こういう質問なら答えてもらえる』という予想が出来ますから……。
   つまり、『どれだけ相互理解が出来ているか』を推し量る意味もあるのです」

  「……涙音さんがおっしゃるように、
   答えてもらう為には『相手を思いやる気持ち』が大切です。
   また、質問を重ねる内に、少しずつ相手の事が分かっていくでしょう」

  「『お互いを理解し合う事』が、そのまま『ハイスコア』に繋がります」

           コトッ

  「はい……このフルーツゼリーケーキは私が作りました。
   気に入って頂けたなら、とても嬉しく思います」

ミントティーで喉を潤してから、再び言葉を続ける。
お菓子は手作りだったようだ。
味も外見も、店売りの品と比べても遜色ない出来栄えだった。

  「それでは実際に試してみましょうか。『最初の質問』は私から……」

『朱鷺宮涙音』と『小石川文子』は、何度も顔を合わせている友人同士だ。
既に『相互理解』が進んでいる間柄なので、
お互いに『踏み込んだ質問』をして『ハイスコア』を目指す事も出来るだろう。
これが『初対面』なら、もっと難易度は上がる事になる。

  「――涙音さん……『好きな卵料理は何ですか?』」

しかし、まずは分かりやすく『軽い質問』を選ぶ事にした。
これによって『涙音の好み』が分かり、さらに『理解』を深められる。
そうして『理解し合う事』が、このゲームの趣旨なのだから。

44朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/10(火) 18:11:43
>>43
「相手のことを理解できるかが大事…
 仲良くなるためにはまず相手を理解することですね。確かに。」

「このゲームがその第一歩になったらいいんですけど」
もぐもぐとフルーツゼリーケーキを食べながら答える。

「へぇー、手作りなんですねこれ。
 お店で売ってそうなくらい綺麗ですねぇ…
 せっかくだから作り方も後で教えてほしいです。」
と言ってから少し質問を待つ。

「好きな卵料理はー…
 色々ありますけど『オムライス』が一番好きですね。
 お母さんは結構うまく作ってくれるんですよ。
 チキンライスとかも手作りして、卵もふわふわに作ってくれるんです。」

「由楽なんておかわりしちゃうくらい大好きなんですよ。
 あぁそういえば、炒飯も卵料理に入るならそれも好きですね。
 私も作ったりします。」
会話が比較的成り立ったと言えるだろう。
好物の話をすると、自然と他の家族のことも話してしまっている。
由楽も同じようなものが好きなのかも知れない。

「どうでしょうね。次はこっちの質問の番でしょうか?」
と言って顔を上げ、小石川を見る。

「えーと、それじゃあ小石川さんは…
 お肉料理とか好きなものありますか?」
小石川の姿をじっと見てから質問をしてみる。
細身に見えたのかも知れない。

45小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/11(水) 03:57:44
>>44

  「……ええ、構いませんよ。後でお教えします」

ゼリーケーキをスプーンで掬いながら、作り方を尋ねる涙音に微笑みかける。
涙音と由楽が泊まりに来た時にも、同じようなやり取りを交わした記憶があった。
『母親代わり』を務める事が出来たのは、楽しかった思い出の1つだ。

  「以前『炒飯はよく作る』とお聞きしました……。
   ここで『バターライス』を作って頂いた時です。
   きっと笑美さんのオムライスには、
   沢山の愛情が詰まっているのでしょうね」

小さく頷いて、『質問の答え』に相槌を打つ。

  「『ゲームの流れ』は問題ありません。
   このまま進めていきましょう」

客観的に見ても、小石川は肉付きの良い身体ではない。
ただ、朱鷺宮姉妹の為に『チキンカレー』を作っていたので、
食べられない訳ではないのだろう。
しかし、あまり積極的に食べている印象もなかった。

  「――『ハムサンド』……でしょうか。
   表面を軽くトーストしたパンにマーマレードを塗って、
   たっぷりのパセリと一緒にハムを挟むのです」

  「少し変わった組み合わせですが、
   ハムの塩気がパセリのほろ苦さやマーマレードの甘みと1つになって、
   とても美味しいですよ。
   よろしければ、また今度ご馳走しましょう……」

『やや珍しい答え』が返ってきたが、
これも『今まで知らなかった一面』と言えるかもしれない。

  「では、次は私の番ですね。
   もし『旅行』に出掛けるとしたら、
   どこか『行ってみたい場所』はありますか?」

46朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/11(水) 20:18:38
>>45
「どうもありがとうございます。」
そう言って頭を下げた。

「フヒヒ、そう…ですね。
 なんというか炒める系のご飯モノが得意ですね。
 由楽があれだけ気に入っているので…
 愛情もたっぷり詰まってますよ。きっと。」
少し楽しそうに答えた。

「なるほど、ハムサンドですか…
 へぇー、ハムサンドにマーマレードですか!
 私はちょっとその取り合わせが思いついたことはなかったですね。」
サンドイッチというのは小石川に似合うと思えた。
しかし、取り合わせの方に少し驚いているようだ。

「なるほどねー、塩味と甘さと苦み…
 その取り合わせが最高なんですね。組み合わせが大切と…
 …今度食べさせていただきます。」
どこかその表情は楽しみそうに見える。

「旅行に行くとしたら…
 うーん、色々ありますが…」
少し考えてから答える。

「以前お母さんが別荘地にいったことがありましたよね?
 ラベンダーの香りが漂う素敵な場所だって何度も聞いてるんですよ。
 それと、とても不思議な出会いがあったとかで…」

「話を聞いているうちに、いずれ行ってみたいなって思うようになったんです。
 行きたいのはどこかと言われると、最初に思いつくのはそこですね。」
そう言って微笑んだ。

「…じゃあこちらの質問ですけど…」
少し踏み込んだ質問をしようか、と涙音は考えた。

「私の母…ええ、朱鷺宮笑美のことですが
 小石川さんととても仲良さそうな感じがするんですよね。
 その、小石川さんから見て母はどういう人だと思いますか?」
涙音にとって、母親は人から見てどう思われているか。
個人的に気になることなのかも知れない。

47小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/12(木) 10:01:35
>>46

涙音の答えに頷き、当時を思い返しながら、窓の外を眺める。
笑美が赴いた別荘地には、ラベンダーの花畑があった。
この家の庭にも同じ花が咲いている。

  「ええ、『薫衣草園』で笑美さんとお会いしましたね。
   ……振り返ってみれば、あの時は気付きませんでした」

別荘地で出会う前から、小石川は笑美と面識があったのだが、
それを思い出したのは後になってからだった。
しかし、それは無理もない事だっただろう。
なにしろ幼い頃の記憶なのだから。

  「その別荘には『烏丸香奈枝』さんもいらっしゃいました。
   私がお誘いして一緒に出掛けた先で、
   偶然にも笑美さんと顔を合わせたのです。
   以前、私が催した『パーティー』に来て下さっていたので、
   涙音さんも烏丸さんの事はご存知だと思いますが……」

今、烏丸は『大きな依頼を受けた』と聞いている。
どんな内容なのかは定かではないが、彼女は物事を誇張する人間ではない。
おそらく本当に『大きな仕事』なのだろう。
そして、『スタンド使い』の彼女が言うからには、
おそらく『スタンド』が関わっているはずだ。
『スタンドが絡む大きな仕事』――烏丸の無事を願わずにはいられなかった。

  「是非、いつか涙音さんもいらして下さい。
   お互いの都合が合えば、私も同行させて頂きます」

そして、『踏み込んだ質問』を受け、改めて笑美について考える。
涙音にとって、彼女は血の繋がった母親だ。
どう思われているか気に掛けるのは当然だろう。

  「実は、笑美さんと私は『昔からの知り合い』なのです。
   まだ私が由楽さんくらいの頃に、一緒に遊んでもらいました。
   とても優しく接してくれて、楽しかった事を覚えています」

涙音の姿を見つめながら、彼女に『過去の笑美』を重ね合わせ、無意識に目を細める。

  「その時から大切な友人ですし、
   20年以上が経った今も、それは変わりません。
   私が本当に『助け』を必要としている時、
   いつも支えてくれる笑美さんには、心から感謝しています」

  「――これは『誰にでも話す事』ではありません」

『回答』を終えた後で、そのように付け加えた。
このゲームにおいて『踏み込んだ質問に答える事』は『信頼の裏付け』を示す指標。
小石川文子は朱鷺宮涙音を『信頼』している。

  「私からの『質問』ですが……涙音さんは私に対して、
   どのような印象を抱いていますか?
   よろしければ、率直なご意見を聞かせて下さい」

『ラリー』を続けるように、涙音に『踏み込んだ質問』を返す。

48朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/12(木) 22:09:28
>>47
「『薫衣草園』…そこがお母さんの言った場所なんですね。
 小石川さんとお母さんはそこで顔合わせをしたと…」
どこか運命的な出会いだとも感じた。

「烏丸さん…あの人とも知り合いだったみたいですね。お母さんは。
 なんというか、やっぱり姉妹だと思われてたみたいですね。私とお母さん。
 …わかりました。機会があれば行ってみたいです。」
あのとき、ノリで姉妹を名乗ろうとした笑美のことを思い出し、
どこかおかしいと思って微笑んだ。

「まさか、昔からの知り合いだったなんて…
 それも20年以上も?
 てことはお母さんが学校に行ってたくらいってことになりますか…?」
以外そうな顔で答える。

「まさかその頃からだなんて…
 あのときのお母さんはどんな人だったんだろう…って。
 質問重ねるのはだめですね。」

「そういえばお母さん、あんまり昔のことは話すようなことなかったなぁ。
 お父さんも馴れ初めとかの話をあんまりしないし…
 まだまだ知らないことが多いな。」

「ありがとうございます…その踏み込んだ質問に答えていただいて」
彼女にとって母の過去はそこまで詳しいことは知らないのだ。
ただなんとなく『物々しさ』のようなものがあるように感じられることだけはわかる。
小石川を通じてもっと知りたいとも思った。

「ふーむ、小石川さんの印象ですか…」
そう言ってじっと小石川を見つめる。
「…わたしが感じた印象は、なんというか儚げな感じに思えましたね。
 正直最初はちょっと近寄りがたい雰囲気を感じていました。申し訳ないことですが。」

「ですけど…何度か顔を合わせるうちに、とても優しい人なんだってわかりましたよ。
 誰かのために必死になって、護りたいという思いがとても強い方なんだと思いました。
 なんだかうちの母に負けず劣らずの母性を感じるというか」

「サロンの設立も、そんな皆を護りたいという思いで作られたものなんでしょうね。」
そう言って少し微笑む。
「あとは、ちょっとだけ母より年上かな?と思ったかなぁ…
 あ、これは流石に他の人には話したりしません…。」
少し申し訳無さそうな顔になる。
母の見た目が若すぎるだけだと内心感じた。

「さて、次の質問はと…」
少し考えると、一つ思いついたように答える。

「そういえば、よく黒系のファッションをしていますよね、小石川さん。
 そのファッションにはどのようなこだわりがありますか?」
流石に母について聞くのは踏み込み過ぎかと思い
涙音的には当たり障りのないラリーをかえす。

49小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/13(金) 10:00:18
>>48

記憶の中に残る『鵲笑美』は、『朱鷺宮笑美』のように穏やかな雰囲気ではなく、
どちらかといえば『ぶっきらぼう』な少女だった。
しかし、それを怖いと感じた事はない。
彼女の無愛想な態度が、なんとなく『寂しさの裏返し』のように思えたのだ。

  「もし気になるのでしたら、
   このゲームを笑美さんに紹介してみてはいかがでしょうか?
   そういう形で質問すれば、聞きやすいのではないかと思います……」

普段は尋ねにくい事を尋ねられる機会を設けるのも、
『コミュニケーション・ラリー』の狙いなのだから。

  「きっと……お互いの事を改めて理解できますよ」

ただ、笑美が話しづらいと思う気持ちも分かった。
誰だって伏せておきたい事はあるものだ。
だから、小石川が行うのは、あくまでも『提案』に留まる。

  「……そうですね」

『第一印象』を聞いて口元に浮かぶのは、どこか曖昧な微笑みだった。
『近寄りがたい』という認識は正常なものだろう。
はからずも、『かつての笑美』と似たような印象を抱かれるようになったのは、
ある種の運命なのだろうか。

  「こちらこそ、答えて下さってありがとうございます」

笑美も小石川も、自らの『伴侶』を愛し続けている。
そこに違いがあるとすれば、相手の『生死』だ。
小石川は笑美のように子供を持つ事が出来なかったが、
だからこそ人一倍『母性愛』が強いのかもしれない。

  「――この『服』は……」

自分の服装を見下ろし、僅かな間が空いた後に口を開く。

  「これは『喪服』ですから、普通は『弔事』の正装として着用されます。
   でも、私は『これしか着ない』ようにしています」

  「……どんな事があっても、
   決して変わる事のない『永遠の愛』の証として、
   今も身に纏い続けています。
   私自身が『最愛の人』の下に向かうまで。
   誰にでも話す内容ではありませんが、
   涙音さんにはお伝えしておきます」

上質な素材を使用し、露出と装飾を抑えた『ブラックフォーマルドレス』。
涙音は『着物姿』も見た事があるが、それは『和装の喪服』だ。
数少ない例外を除き、小石川が『喪服以外』を身に着ける場面は限られる。

  「私からの質問ですが……
   涙音さんが『スタンド使い』になられた理由を聞かせて頂けますか?」

小石川のような『後天的なスタンド使い』には、何かしらの動機がある。
涙音が『生まれつき』かどうかは知らないが、
そうでなければ『きっかけ』があった可能性が高い。
それを尋ねてみようと考えた。

50朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/13(金) 20:37:36
>>49
「…実際に試してみようかな…
 お母さんも割と話をしてくれるかも。
 母娘だから、色々と聞きたいこともありますし。」
このコミュニケーションラリーはもしかしたら自分の知らない母親の側面を見られるかも知れない。
そう思うと、どこか楽しみな気持ちもある。

「ああ、第一印象と言っても今は違いますから!」
どこか申し訳無さそうな顔で慌てて返事を返す。
小石川の表情を見て罪悪感を感じてしまったのだろうか。

「喪服…」
小石川の服装に関する言葉を聞いて、少し表情に緊張が走る。

「最愛の人…あぁその、つまり…
 その人はとても大事な人なんですね。
 …たしかにそれは強い誓いですね。」
彼女の言葉を聞いてなんとなく察することができた。
小石川の最愛の人はもうこの世に居ないということなのだろう。

「わたしはその人のことはわかりませんけど…
 きっと幸せになってほしい…んでしょうね。」
今の彼女は多くの仲間とともにいる。
幸せは人それぞれなものの、それが幸いであることを涙音は望んでいるようだ。

そして再び質問に答える側である。
「スタンド使いになった理由ですか?
 ふーむ、そうですね。…これはここだけの秘密ですけどね。」
そう言うと、涙音は鳩尾のあたりに手を当てる。

「実を申しますと私は、スゴク運が悪い人間なんです。
 なんというか、道を歩けば『ここ』に向けていろんな物がぶつかってくるんですよね。
 それが嫌だったんですけど…」
鳩尾のあたりをさすりながら言う。

「そんなあるときに、風の噂で『力』を与えるお店の話を聞いたんです。
 半信半疑でしたけど、あのときはもういろんな物がぶつかってシッチャカメッチャカな状況だったので…
 もう藁にもすがる思いで、その人に会いに行ったんですよ。」
彼女の鳩尾には能力を手にした『印』が刻まれているのだ。
その結果彼女は今、『フォートレス・アンダー・シージ』を手にしている。

「今でもこの選択は正解だったと思います。
 こうしていろんな『スタンド使い』の人たちと出会えたので。」
彼女の表情に確かに後悔はないようだ。
小石川と出会えたこともまた、嬉しいのかも知れない。

「…それでは私も、小石川さんが『スタンド使い』になった理由について、聞いてもいいですか?」
小石川に同じ質問を返す。質問された以上、返すのがちょうどいいと涙音は思ったのだろう。

51小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/14(土) 11:33:25
>>50

慌てる涙音を落ち着かせるように、静かに首を横に振った。

  「……お気になさらないで下さい。素直に話して頂いて嬉しいですよ」

先程の質問で聞きたかったのは、涙音の正直な気持ちだ。
そして、彼女は打ち明けてくれた。
また1つ理解を深められた事に、大いに感謝している。

  「ええ、私は『幸せ』です……。
   涙音さんや多くの友人に助けられていますから。
   きっと、とても恵まれているのでしょう」

涙音に向かって軽く頷き、それから撫子に視線を移す。

  「それに――今では『家族』もいてくれます」

いつの間にか、帽子猫は眠ってしまったようだ。
涙音の膝の上で、すやすやと寝息を立てている。
2人の会話が子守歌になったらしい。

  「『力を与える店』……ですか」

自分の知る『音仙』は、店というより『カウンセリング』に近かった。
おそらく違う場所なのだろう。
『力を与える者』が複数いるのは不思議な事でもない。

  「笑美さんから『会員証』は受け取っていらっしゃる事と思います。
   よろしければ、それを『お守り』の1つにして下さい」

           スッ

確認するように『自分の会員証』を見せる。
『ラベンダーのサシェ』だ。
朱鷺宮親子に渡した物と相違ない。

  「――私は『最愛の人の後を追う』つもりでした」

おもむろに口を開き、当時を思い出しながら、質問に答える。

  「ただ、彼は最後に言い残したのです。
   『自分の分まで生きて欲しい』と……。
   その『約束』を守る為に生きてきました」

  「でも……『彼に会いたい』という欲求が抑えられなくなったのです。
   あのままでは、遠からず自分に負けてしまっていたでしょう」

  「自分自身に打ち勝つ『きっかけ』を求めて、
   『スーサイド・ライフ』を手にしました」

          フ ッ ……

利き手である左手を持ち上げ、一瞬だけ『ナイフのヴィジョン』を発現する。

  「……では、ゲームの続きを。
   『学校内』に『スタンド使いの友人』は、
   どれくらいいらっしゃいますか?
   『魔物事件に関与した人は除いて』です」

敢えて『魔物事件の関係者』を外したのは、
『交友関係の輪』を広げる必要があるからだ。
そして、『未来の災い』に備える為には、
あらゆる場所に目を向けなければならない。
部外者である小石川にとって『学校』は『死角』になっている。

52朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/14(土) 15:12:32
>>51
「ああ、すいません…」
彼女の言葉を聞いて少し安心した表情になる。

「それを聞けて私も嬉しいです。
 友人と…新しい家族も居てくれる」
そう言って膝の上で眠っている撫子を見る。

「これもきっと生きようと思うからこそでしょうね。」
そう言って改めて撫子を優しくなでた。

「そうです。『刺青』を彫ることで力を得ることができる店という感じでしたね。
 今となってはあの人はどこにいるのかはわかりませんけどね。」
どうやらこれが彼女が能力を手にした場所であるらしい。
しかしその人物はもうすでにどこにいるのかもわからないのだ。

「会員証、ええ。それならもちろん今も持っています。」
そう言って涙音も自分の会員証を見せる。

「最愛の人を失った悲しみですか…
 きっとそれは身を裂くほどの思いなんでしょうね」
自分はまだそのような思いはしたことがないが
それでも想像するだけでも辛いことがわかる。

「スタンドを手に入れたことが小石川さんにとっての幸いでしょうね。
 …スタンドがきっかけになっていろんな友人と出会えたと言えます。
 間違いなく、小石川さんは自分に打ち勝つことができたでしょうね。」
嬉しそうな顔で涙音は答える。
小石川自身の心の強さがスタンドを得られたと思えるのだ。

「学校でスタンド使いの友人ですか?
 なかなか難しいですね〜…
 何しろ、学校内ではなかなかスタンドを見せてくれる人はいませんから」
腕を組んで考える。

「そういえば、以前演劇部を見に行ったときに
 顔を合わせたことがありますね。
 龍美丹さんと三枝千草さん。奈津川恋子さんの3人。
 あとは、稗田さんもスタンド使いの友人と言えるでしょうね。
 赤月さんも同じクラスで知り合った友人ですね。」
そう言ってから少し考える。

「…こうしてみると結構学校にスタンド使いの友人多いみたいですね。」
改めて振り返って答える。

「それじゃあこちらの質問ですが…
 せっかくだから小石川さんのご友人さんのことを何人か教えていただけないですか?
 もちろん『スタンド使い』の友人の方に限定させていただきますけど。」
もしかしたら自分の知り合いもいるかも知れないと思い、
小石川さんの友人はどれくらいいるのだろうかと興味を持ったようだ。

53小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/15(日) 11:50:01
>>52

涙音が発した言葉には、少し驚いたというのが正直な気持ちだった。

  「『刺青』――ですか……」

『刺青を彫る』というのは、スタンド関係なしに『勇気』の要る行動だ。
年若い少女なら尚更だろう。
同時に、それほどまでに悩んでいたのだと理解できる。

  「その方を私は存じませんが……
   普通の商売と同じように新しく始める人もいれば、
   看板を下ろした人もいらっしゃるのでしょうね」

おそらくは『そういうこと』なのだろうと解釈した。

  「きっと涙音さんのおっしゃる通りなのでしょう。
   『スタンド使い』になって得た『繋がり』が、
   今の私を生かしてくれている」

  「……そう思います」

願わくば、全ての人間と分かり合えたなら最良だ。
それは不可能に近い理想であり、机上の空論に過ぎないのかもしれない。
だが、一度は対立した相手であっても、いつかは手を取り合えると信じたかった。

  「――私は『どれくらいいるか』とお尋ねしました。
   涙音さんは『名前』を教えて下さいましたね……」

           ニコ…………

  「丁寧に答えて下さって、ありがとうございます」

『涙音の答え』を聞いて、柔らかい微笑みを返す。
『スタンド使いの友人』に関する質問は、簡単に答えてもらえる内容ではない。
また、答えてくれたとしても、『人数だけ明かす』という答え方も出来ただろう。
しかし、涙音は違った。
だからこそ、『信頼してもらえたこと』に感謝したのだ。

  「……私が知らない方は『龍さん』と『奈津川さん』ですね。
   先程お話した『サンドイッチ』は、稗田さんにご馳走したこともありました」

『稗田』の名前が出たことは意外だった。
小石川にとっても、彼女は友人の1人だが、
稗田がスタンド使いだと知ったのは、かなり後になってからだ。
涙音と付き合いがあるというのは予想していなかった。

  「そう……ですね」

涙音も知っているように、小石川には『スタンド使いの知人』は多い。
一期一会の相手も少なくないが、今でも交流が続いている人間もいる。
『魔物事件』で人手を集められたのも、そうした人脈があったからだ。

  「まず、私が『初めて出会ったスタンド使い』について――」

そう言い置いて、過去を振り返りながら話を始める。

  「『水溜意(みずたまりこころ)』という方です。
   『魔物事件』の際にも、この家にお呼びしていましたが、
   彼女は私が初めて知り合ったスタンド使いでした」

  「以前、『アリーナ』が主催する『パーティー』で再会しましたが、
   とても『ピアノ』が上手な方ですよ」

『エアピアノ』のヴィジョンを持つ『RLP』は、一度だけ目にしたことがあった。

  「それから、『遊部玲実さん』についてお話しましょう。
   私が初めて『共闘』したスタンド使いです。
   涙音さん達と同じように、『ホームパーティー』にも出席して頂きました」

遊部に関しては、色々と『複雑な事情』が絡んでいる。

  「彼女は……何かと抱え込みやすい性格の方です。
   悩みがあっても、それを表には出さないような……。
   もし顔を合わせる機会があれば、気に掛けてあげて下さい」

遊部が『多重人格者』であることは伏せておく。
個人のプライバシーを侵害するつもりはない。
彼女が他者の権利を尊重している限りは。

  「共闘の経験があるといえば、『常原ヤマトさん』という方も私の友人です。
   彼は『裁縫』が得意で、気配りも行き届いています。
   常原さんも『アリーナのパーティー』に参加されていたのですが、
   手際良く『会場の手伝い』をされていました」

そこまで話し、言葉を区切る。

  「お互いに、次を『最後の質問』にしましょうか。では、私から……」

  「今後、『用意して欲しいお菓子』はありますか?
   希望を伝えて頂ければ、今度の機会までに作っておきますよ」

決して『深刻な内容』ではないが、ある意味で『大事な質問』だろう。

54朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/15(日) 20:19:13
>>53
「まぁ躊躇しなかったわけじゃないですけどね。
 あのときはいっぱいいっぱいでしたから。」
そう言って鳩尾のあたりをさすっている。
そこに刺青が掘られているのだろうか。

「今はどうしているのやら…
 まぁまたどこかで同じような仕事をやってるでしょう。」
特にその人物のことを心配していることはないのだろう。
きっとどこかで元気にやっていると思っているのだ。

「スタンド使いは惹かれ合うといいますが…
 良縁を引き寄せるということでもあるのでしょうね。それは。
 きっと色んな人と手を取り合えますよ。」
彼女が夏の魔物事件で、仲間を救うために頑張っていたことは知っている。
その思いは届くだろうと思う。

「稗田さんとお友達なんですね。
 私は割と気が合う者同士と言った感じですが…」
繋がりのある人が居たことに何処か嬉しさを覚える。

「ココロさんは…私もあったことがあります。
 色々とお世話になったことがあって…
 ピアノがとてもお上手、ですね。」
涙音もかつて世話になったことがある。
よく知った人物なのだろう。

「遊部さんも夏の魔物事件で活躍された方ですね。
 あの人とまた話す機会があれば、そのときは…わかりました。」

「それと常原ヤマトさん…ですね。
 本当に色々とお世話になる方が多いみたいですね。
 いずれ…みなさんとまたお会いしたいです。」
そう言って、感謝するように頭を下げた。

「最後の質問ですね…
 うーん、用意してほしいお菓子というと」
そう言って少し考えてから口を開く。
「私はヨーグルト系の味が特に好きなんですよね。
 ちょっとアバウトになりますけど…そういうタイプの味があるお菓子とかがあると…
 私は嬉しいですね。…ラッシーとかも結構好きですけど。」
自分の好きなおやつはそういう物が多い。

「ふむ、最後の質問となると…
 そうですね。」
そう言って少し考える。

「その…今の自分自身は、好きですか?」
小石川の過去を聞いて、どこか気になったのだろう。
今の自分自身のことをどう思っているのだろうかと

55小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/16(月) 11:53:04
>>54

『スタンド使いは惹かれ合う』という説には信憑性を感じる。
つい先日も『甘城天音』に出会えたばかりだ。
あの場合は『マシュメロの繋がり』と言った方が正しいのかもしれないが、
いずれにしても『スタンドによる縁』であることには変わりない。

  「次は『ヨーグルトケーキ』を作っておきましょうか。
   ヨーグルトを使ったレアチーズケーキなど……。
   その時を楽しみにしておいて下さい」

頭の中でレシピを思い出しながら、涙音の希望に沿う旨を伝える。

  「……自分というのは、決して離れられないものです。
   それでいて、自分のことは意外に分かりません」

  「『魔物事件』以降、自分自身と向き合う機会が増えました。
   そこで『自己理解』を深める内、私は自分に疑問を抱くようになりました。
   このままでいいのだろうかと――」

  「私は何も成すことが出来なかったのですから」

あの日、『魔物』を救おうとして叶わず、多くの人々の『心』を傷付けてしまった。
この『罪』を、どう償えばいいのだろう。
毎日そればかり考えていた。

  「だから、『変わらなければならない』と考えた時もありました。
   でも、『今までの自分』を捨てるのは、とても難しいことなのだと悟りました。
   同時に、自分自身に無理をさせていたことに気付いたのです。
   自分自身を労ってみて、以前よりも自分について理解できたように思います」

  「私は――『今の自分』が好きですよ」

        ニコ…………

穏やかな微笑と共に『質問の答え』を告げてから、少しの間を作る。

  「以前……笑美さんに言われたことがあります」

  「多くの命を守ろうとしても、伸ばせる腕にも掬える手のひらにも限りがある。
   全てを拾おうとしても、指の隙間からこぼれ落ちてしまう。
   でも、一人だけでなければ、より多くの手のひらがあれば、
   零れた命も救えるのではないか」

彼女にもらった言葉は、今も大切に持ち続けている。

  「そして、私は『サロン』を立ち上げました」

         スゥゥゥゥ…………

話し終わると目を閉じて深呼吸し、1枚の白紙と1本のペンをテーブルの上に置いた。
『得点計算』に用いる道具だ。
そこに『これまで出された質問』を纏めていく。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・好きな卵料理は何ですか?

・お肉料理とか好きなものありますか?

・もし旅行に出掛けるとしたら、どこか行ってみたい場所はありますか?

・小石川さんから見て、母はどういう人だと思いますか?※

・涙音さんは私に対して、どのような印象を抱いていますか?

・そのファッションにはどのようなこだわりがありますか?※

・涙音さんがスタンド使いになられた理由を聞かせて頂けますか?

・小石川さんがスタンド使いになった理由について、聞いてもいいですか?※

・学校内にスタンド使いの友人は、どれくらいいらっしゃいますか?

・小石川さんのご友人さんのことを何人か教えていただけないですか?※

・今後、用意して欲しいお菓子はありますか?

・今の自分自身は好きですか?※

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  「――『限られた相手にしか話せない内容』に印を付けました。
   同じように『チェック』を入れて頂けませんか?」

        ソッ

上記を書いた紙を、涙音の手元に差し出す。

56朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/16(月) 14:42:30
>>55
「ありがとうございます。
 ヨーグルトケーキ…とても美味しそう。
 実に楽しみです。」
どうやら新しいお菓子について楽しみになったようだ。どこか嬉しそうに答える。

「そうですか…夏の魔物の一件で…
 色んな人の心に残る出来事でしたね。」
なんとなくではあるが、夏の魔物事件でいろいろな人の運命を変えてしまったような予感がした。

「…それを聞いて安心しました。
 今の自分を大事にして、捨てることなく
 思うことができること…それはとても大事なことです」
そう言って頷いた。

「お母さんがそんなことを…
 フヒヒ、さすがお母さん。
 素敵なことを言ってくれますね。」
どこか誇らしげにも見える表情で涙音が答える。

「お母さんの言葉がきっかけだったんですか…
 なんだか嬉しいです。
 それで色んな人を救えると…そう思います。」
そう言って頷いた。

その後、質問がまとめられた紙を見る。
「なるほど…限られた相手にしか話せない内容は…」
そう言って涙音もチェックを入れに行く。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・好きな卵料理は何ですか?

・お肉料理とか好きなものありますか?

・もし旅行に出掛けるとしたら、どこか行ってみたい場所はありますか?

・小石川さんから見て、母はどういう人だと思いますか?※

・涙音さんは私に対して、どのような印象を抱いていますか? ◯

・そのファッションにはどのようなこだわりがありますか?※

・涙音さんがスタンド使いになられた理由を聞かせて頂けますか? ◯

・小石川さんがスタンド使いになった理由について、聞いてもいいですか?※

・学校内にスタンド使いの友人は、どれくらいいらっしゃいますか? ◯

・小石川さんのご友人さんのことを何人か教えていただけないですか?※

・今後、用意して欲しいお菓子はありますか?

・今の自分自身は好きですか?※

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「こんな感じですかね。
 お菓子はある意味他の人には言わない質問ではありますけどね。」
そう言って嬉しそうに微笑んだ。

「ありがとうございます。小石川さん。
 色々とあなたのことが分かったような気がします。」

57小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/17(火) 06:16:28
>>56

『サロン』を立ち上げた最初のきっかけは、やはり『魔物事件』だ。
あの事件の存在が、『未来の災禍に備える重要性』を教えてくれた。
また、何も成すことが出来なかった無力感も、大きく関係している。
そして、最終的に背中を押したのは、『笑美の言葉』だったのかもしれない。
少なくとも、『決意の一部』であることは確かだろう。

  「――ありがとうございます」

涙音と自分の間に置かれた紙を改めて眺める。

  「1人『6つ』ずつ質問できましたね……。
   今日、これだけのことが分かったのです」

このゲームはレクリエーションだが、
お互いについて知る上で、決して馬鹿には出来ない情報量だ。
情報の開示を繰り返していけば、自然と『相互理解』が深まっていく。
先程の『テストプレイ』で、『改善のアイディア』も思い付いた。

  「涙音さんと試した結果を反映させて、少し『ルール』を変更しました。
   『限られた相手だけに話せる内容』は『5点』にしましょう。
   さらに、『秘密』を明かした場合は『10点』とします」

  「もちろん『秘密を明かす』というのは、非常に『重み』を伴う行為です。
   ですから、『今回は秘密の開示は無しにする』というように、
   各自が好きなように『アレンジ』して下さって構いません」

  「今回、涙音さんと私は、
   『秘密の開示は無しでプレイした』ということにしましょう。
   それを踏まえて『得点』を計算すると――」

         サラサラサラサラサラ

  「……『44点』ですね。
   せっかくですから、この数字は2人の『累計得点』として記録しておきます」

ペンを手に取って『今日の得点』を書き込み、もう1枚の白紙をテーブルに広げる。

  「分かりやすいように『ルール』を書き直します。
   これは目立つ場所に置いておきますので、
   必要に応じて『会員』の方々に利用してもらいましょう」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

☆『主宰者』からのお知らせを申し上げます。
 『会員間の交流』を円滑に進める為の『レクリエーション』をご用意しました。
 必要な際には各自でご自由にお使い下さい。

ゲーム名:『コミュニケーション・ラリー』

◯ゲームの概要
交互に『質問と回答』を繰り返す『会話ゲーム』。
『質問の連鎖』による『ラリー』を途切れさせることなく、出来る限り『連続』させる。
『勝ち負け』は存在せず、参加者が『協力』して、最終的な『ハイスコア』を目指す。

◯基本的なゲームの流れ(2人で行う場合)
1:『A』が『B』に質問する。
2:『B』が『A』の質問に答える。
3:『B』が『A』に質問する。
4:『A』が『B』の質問に答える。
5:『A』が『B』に質問する。
(以下、これを繰り返す)

◯ポイント獲得のルール
1:相手が質問に答えてくれたら『ポイント獲得』となり、
 『内容の重要度』に応じて『ポイント数』が変化する。
2:『誰にでも話せる内容』なら『1ポイント』加点。
3:『限られた相手にしか話せない内容』なら『5ポイント』加点。
4:『秘密』なら『10ポイント』加点。
5:『重要度』は『質問された側』が判定する。
6:『獲得したポイント』は『参加者同士』で『共有』する。
7:『相互理解度の目安』に繋がるので、『その回の合計獲得ポイント』を、
 『累計得点の一部』として記録しておくことを『推奨』。

◯その他のルール
1:『嘘』をついてはいけない。
2:質問に答えられない時は『答えられない』と伝える。
3:誰かが質問に答えなかった時点で『ゲームセット』。

◯備考
1:なるべく『ラリー』を持続させる為には、
 『答えられる質問』には出来るだけ答えることが望ましい。
2:また、『相手が答えやすい質問』を出すことも大切。
3:『踏み込んだ質問』は『ハイスコア』に繋がるが、
 『答えてもらえない可能性』があることには注意。

※このゲームの主な目的は『会話のきっかけ作り』です。
 なお、上記は『基本ルール』です。
 『今回は秘密の開示は無しにする』など、
 プレイしやすいように『アレンジ』して頂いても構いません。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  「涙音さん……楽しんで頂けましたか?」

涙音のグラスが空いているなら、そこにミントティーを注ぎつつ感想を求める。

58朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/17(火) 19:38:03
>>57
「…どういたしまして。」
今までの質問でサロンを立ち上げた理由を知ることができて
どこか嬉しそうな表情の涙音であった。

「6つの質問…これだけでもお互いのことがよくわかりましたね。
 この質問ラリーは、仲を深めるのに最適と言えるでしょうね。
 …助けになれたのならば嬉しく思います。」
そう言って頭を下げた。

「ふむふむ、秘密を明かすことにはさらに得点をですか…
 秘密を明かすくらいの仲になったときに更に踏み込んだ話ができそうですね。」

「44点、これは結構お話ができたほうかも知れませんね。」
どこかその表情は嬉しそうである。
その後、レクリエーションの内容をじっくり読み取って
「こんな感じで良さそうですね。
 いい感じのレクリエーションになると思います。」
そう言ってから一息ついた。

「ええ、とても楽しかったですよ。
 小石川さんのこともわかりましたし、それに…」
そう言ってミントティーの入ったグラスを手にとる

「私のお母さんのことも、ちょっとわかりましたからね。」
軽くミントティーを飲んで微笑んだ。

59小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/18(水) 10:51:55
>>58

一通りの話が終わった後、膝の上の撫子が目を覚まし、おもむろに両目を開いた。

  「もし涙音さんに『留守番』をお願いして、
   『他の会員』の方がいらっしゃった時は、
   私の代わりに『レクリエーションの説明』をして頂けませんか?
   実際に試した涙音さんなら、きっと分かりやすく話せると思います」

        ――――――カラン

自分のグラスにも冷えたお茶を注ぎ、乾いた喉を潤す。

  「……実を言うと、他にもレクリエーションの案を考えてあるのです」

  「ただ――そちらは『大人数』で行うことを前提にしていますから、
   いずれ皆さんに集まって頂いた際に、改めてお伝えします。
   楽しみにしていて下さいね」

          スッ

ふと思い出してスマートフォンを取り出し、画面に表示させた写真を涙音に見せる。

  「先日……『撫子の仲間』と知り合いました。
   『ナックラヴィー』という名前だそうです」

写真の中にいるのは2人と2匹。
背景から判断すると、撮影場所は海岸らしい。
『ラムネ瓶』のような猫がいて、その上に『帽子猫』が乗っている。
また、小石川と少女が一緒に写っていた。
ふわふわの髪をツインテールにしており、
気だるげな雰囲気を感じさせる垂れ目が特徴的だ。

  「こちらは『甘城さん』です……。
   涙音さんと近い年頃なので、
   学校で顔を合わせる機会もあるかもしれませんね」

今後、涙音と甘城が出会うことがあったとしたら、
それも『スタンド使いの引力』なのかもしれない。

60朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/18(水) 18:46:33
>>59
「わかりました。
 留守番することがありましたら、ぜひとも。
 お母さんもきっと協力してくれると思います。」
そう言ってから、またお茶を飲む。

「他のレクリエーションも楽しみにしていますね。
 大人数で参加するのも…いずれやってみたいです。」
嬉しそうな顔で答え、頭を下げた

「どれどれ」
差し出されたスマートフォンを見ると、そこには少女と小石川、
それと2匹のかわいい生き物を見る。

「へぇ、ネコちゃんがもう一ぴきいるんですね。
 こっちはラムネ猫ちゃん…かな。
 ナックラヴィーちゃん…こっちも可愛いですね。」
なんとも不思議な見た目だが、こうしてみるとなんとも可愛らしく見える。

「甘城さん…この子がそうなんですね。
 …いずれあってみたいものです。
 この子もナイさんの力で生まれた子なんでしょうかね?」
いずれまたどこかで会えるかもしれないと思うとどこか楽しくなる。
そしえ、ラムネ猫のこともどこか気になるのであった。

61小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/09/19(木) 11:56:49
>>60

やはり一度は会員同士で顔を合わせてもらいたい。
その為には、ここに集まってもらう必要がある。
各々の都合を考慮しなければならないので、今すぐとはいかないが、
いずれは実現させるつもりでいた。

  「『ナイさんの力』――というよりは、
   『ナイさんが連れている猫の力』ですが、おそらく間違いないでしょう。
   別々の理由で生まれたと考えるよりは、
   同じ力によって誕生した可能性の方が高いはずです」

         ソッ…………

撫子の長い被毛を優しくかき分けると、ピンク色の『肉球マーク』が見つかった。

  「ナックラヴィーにも同じ『印』がありました。
   ある意味では『血の繋がり』と言えるのかもしれません」

姿形こそ全く似ていないが、『同じ力で生まれた存在』というのは、
『涙音と由楽の関係』に近いのかもしれない。

  「甘城さんは撫子を被ったことがあります。
   ……涙音さんも被ってみますか?」

撫子を両手で抱き上げ、胸の高さに持ち上げる。
元々は帽子であり、大人しい性格だ。
頭に被ったとしても問題はないだろう。

62朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2024/09/19(木) 19:16:12
>>61
「なんとも不思議な能力ですねー。
 他にもいろんな猫がいるんでしょうか…」
ラムネと帽子、まだまだ色んな種類がいるかも知れない
なんとも不思議な気分に感じた。


「あら、可愛いマークですね。」
肉球マークを見ながらニッコリ微笑んだ。
「血の繋がりってことは、きょうだいとか親戚みたいな感じでしょうかね。
 家族と言えるかもしれませんね。」
そう言って軽く撫子をなでてみる。

「…いいんですか?
 実をいうと、ずっと被ってみたかったんです。
 それじゃあ…」
小石川に言われるまま、撫子を被ってみる。
果たして似合っているだろうか。

「もふもふですね〜…
 なんか、普通の帽子よりもあったかくて柔らかいです。」
猫特有の温かさと柔らかさを兼ね備えた帽子。
もし商品として実在したならば最高の発明だろうと実感する感触だった。

「もうしばらく、撫子ちゃんのお相手、させていただきますね。
 なんだか被っているとしばらく手放せないです。」
そう言って涙音は微笑んだ。
撫子を愛でることに夢中になり、しばらく帰れそうもないだろう。

63小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/02(水) 16:22:05
>(『サロン』正会員)

『正会員』の皆さんに提案があります。
各自の都合を考慮すると、なかなか全員が顔を合わせることは難しいでしょう。
そこで、皆さんに『自己紹介文』を作成して頂けないでしょうか?
その内容を『全員』で『共有』して、
『コミュニケーションの一助』にしたいと考えています。
集まった自己紹介文は、私から全員に回し、
『本拠地』でも見られるようにしておくつもりです。
もちろん『明かしても構わない情報』だけで構いません。
『自己紹介文を提出するか否か』も任意です。

私のことは、ある程度ご存知かと思いますが、
『一例』として以下に添付しておきます。

[こんにちは、小石川文子です。
 私達が相互理解を深められる場を作るため、
 サロンの主宰者として、これからも尽力する所存です。
 皆さんにも是非ご助力をお願い致します。
 今、私は撫子と名付けた猫と暮らしています。
 もし会う機会がありましたら、どうか仲良くしてあげて下さい]

64空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/10/02(水) 22:37:06
>>63 (自己紹介文)


[ 『空織 清次 (くおり きよつぐ)』だ。

 おそらくこの会の中で
 わたしのことを知っている者は一人もおるまい。

 特に語り甲斐のある身の上でもないが、
 お上品なサロンにわたしみたいな
 得体の知れない飲んだくれがいると、
 君たちも要らん気を張るだろう。
 簡単に自己紹介だけさせてくれ。


 小石川氏と知り合いになったのは『偶然の成り行き』で、
 サロンに参加することになったのも同じくらい『成り行き』だ。

 それでも彼女がこの会に込めた意味には賛同しているし、
 自分にできることがあれば力を貸したいと思っている。

 そしてそれは小石川氏に対してだけではなく、
 彼女が信頼して集めたという君たちに対しても同じだ。
 可能かどうかは別として、そうありたいと思っているよ。


 なお……わたしは『仕立て屋』を生業としているので、
 衣装や服飾に関する相談事があればいつでもお受けする。

 特に衣裳を仕立ててほしいという依頼なら大歓迎だ。
 仕立て料はハッキリ言って安くないが……
 それに見合うだけの品を提供することを約束しよう。


 以上だ。
 連絡先は書いておくから、話したいことがあればご自由に。
 こんな人間だが、仲良くしてもらえると助かるよ。       ]

65一抹貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/10/03(木) 16:36:26
>>63
夏の魔物事件でプロフィール丸裸な気がしますが紹介しましょう。
名は一抹貞世。スタンドは『ディヴァイン・インダルジェンス』。
近距離パワー型で接触した生物の『悪感情』を鎮静する珍しいスタンドです。
他にも『慈悲の刃』とか言う隠し武器を持ちます。
これだけ自分のスタンドを何故、明かすのか気になりますか?
それは弱っちいから明かしても結果が変わらないなからです。
でも、戦闘経験から豊富な方かな?

小石川さんとの関係は夏の魔物から救ってくれた仲かな?
勿論、小石川さんがギリギリまで夏の魔物を説得してくれたのは知ってます。
それを踏まえて小石川さんの精神性を尊重して『サロン』に入会しました。
もう、私と夏の魔物のような犠牲を生まないためにです。
どうにもならなくなった時の『安息』係として頑張ります!

66小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/05(土) 10:53:48
>(常原)

『月曜日』――お茶とお菓子を用意して、『約束した相手』の訪問を待っていた。
ここに来たのであれば、まず『ラベンダー』の庭が目に入るはずだ。
それから『リビング』に通されて、ソファーに腰を下ろすことになるだろう。
室内に置かれている家具や調度品は、
アンティークとフレンチモダンを融合させた『シャビーシック』で統一されていた。
全体的に『くすんだ色』が基調となっており、落ち着いた雰囲気に包まれた空間と言える。

    ……………… ……………… ……………… ……………… ………………

床に敷かれたラグの上では、『帽子猫』の『撫子』が寝息を立てている。
ただ、傍目からは帽子が落ちているようにしか見えない。
特徴的な『耳』が伏せているので、なおさら分かりづらかった。

67常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/05(土) 15:28:31
>>66(小石川)
『常原ヤマト』は『家政婦』を自称している。
漢らしい名に反さず、実際男性であり、大柄で筋肉質な体格、左目に眼帯。

黒い革ジャンでも羽織っていれば、腕っぷしの強いアウトローのような
近寄りがたい風貌になるのだろうが、
白黒のワンピとエプロン、『メイド服』を纏っているために、
率直に言って近寄りたくない風貌をしている。

 「お邪魔いたします」

そのメイド男が、なにやら小石川の屋敷にお呼ばれしてしまったのだった。

「お庭の雑草取り!!!!……は不要そうですね…」
「掃除…………も、いらないですね………」
「洗濯!!!!……も溜まってなさそうですね………
 おや、『帽子』が落ちています!これだけでも洗いましょうか?」

キャビネットや机に埃が積もっている様子もなく。
俺にできることと言えば、力仕事くらいだろうか。
海外の大ぶりな調度品を、女性一人で運び込んでいるとも思えず
このあたりは、おそらくは『伴侶』の仕事だったのだろう……

「す……座………!!!!!」
「そんな!!!!!家政婦めが!!!!
 お屋敷の椅子に腰掛けようなどと!!!!!!」

68小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/05(土) 17:44:55
>>67

一般的な観点から見ると、確かに常原の服装は奇矯に映るだろう。
しかし、それは『喪服』で通している小石川も同じことだ。
他人には理解しがたくとも、当人にとって大切なものはある。

  「――いえ、どうかお座りになって下さい。
   今日は『話し相手』になって頂くためにお呼びしたのですから……」

          コポポ…………

  「……それから『味見』もして欲しいのです」

テーブルに置かれたカップに『ラベンダーティー』を注ぐと、
リラックス効果を持つフローラルな香りが漂う。
また、手作りの『ヨーグルトケーキ』とカトラリーも用意されていた。
ビスケットで出来た土台の上に、
クリームチーズとヨーグルトを使ったケーキが載ったスイーツだ。
見栄えは綺麗に整っており、おそらく味も相応だろう。
片手を差し出し、それらを常原に勧める。

     「――――にゃあ…………」

         ピコッ

不意に『黒いキャペリンハット』から『猫の耳』が生えた。
音量の大きな声で『帽子猫』が目覚めたのだ。
半分ほど開いた両目で『来客』の姿を見上げている。

  「この子は『撫子』と名付けました。
   『あるスタンド』によって生まれたのですが……
   こうして一緒に暮らしています」

常原と出会った頃の小石川文子は『独り暮らし』だった。
いつも心の片隅に『寂しさ』を抱えていたが、今は新しい『家族』がいる。
そのせいなのか、以前と比べると小石川の表情は柔らかだった。

69常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/05(土) 21:04:37
>>68(小石川)
「しかし、いや………………かしこまりました。」

あまり固辞するのも、家政婦としてはよくない、と
ソファに腰掛ける。

小石川は『家政婦』ではなく『俺』を呼びつけたのだと、薄々察してはいたが、
こういった場での『客人』としての振る舞いに、慣れていない。
一回のメイドが、座して、奥様が茶を注ぎ菓子を出されるのを見ているだけ……もどかしい。

「(それに、俺は、ここに招かれうる人物たりえるか?とも思う…………)」

食器に手をつけるのも躊躇われ、茶の波紋や、小石川の居住まいを眺める。
いい匂いだな、と思う。

 「はっ!?
  ………お話ですか!!お聞きします!!!!!!」


>にゃあ

「猫!?!? すごく可愛……!! ……!
 …………
 ………愛くるしいですね」

声量は抑える。

70小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/06(日) 00:54:20
>>69

どこか落ち着かない様子を見て、こうした状況に慣れていないのだろうと感じた。
彼の立場を考えれば、それは当然のことなのかもしれない。
全く逆の側に回るというのは、にわかに受け入れにくい部分があるものだ。

  「常原さん……『もてなされる側』に立ってみるのも、
   きっと良い経験になると思います」

        ソッ…………

向かいに座る客人の緊張を和らげるように微笑を浮かべ、
常原が手を出しやすいようにするため、自分のカップに口をつけた。

  「……つい差し出がましいことを言ってしまいました」

            ――――コト

静かにカップを置くと、目覚めたばかりの撫子を一瞥してから話し始める。

  「まず結論から申し上げます。
   私は『組織』を立ち上げました。
   市井のスタンド使いが集まる『互助組織』です」

常原にとっては寝耳に水の話だろう。
すぐに理解してもらえるとは考えていない。
だから、順を追って説明する。

  「これは決して単なる思いつきではありません。
   今から『何故そうしたか』を、常原さんにお話させて下さい。
   もし質問があれば、その都度お答えします……」

  「――よろしいでしょうか?」

本題に入る前に確認を取り、常原の見解を求める。

71常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/06(日) 12:56:51
>>70
「………気を遣わせてしまいました!!!
 申し訳ありません!!!いただきます!!!!!!!!!!」

カップに指をかけ、慌てて口に運ぶ。
すこし多めに飲んでしまった。

「互助組織、ですか」
「………続けてください」

背筋を伸ばし、話の続きを促す。
細かい部分はこれから明らかになるだろう。

72小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/06(日) 14:34:22
>>71

  「……以前に起きた『魔物事件』を覚えておいででしょうか?
   あの一件で、私が多くの人を集めていたことは、
   常原さんもご存知かと思います」

  「そうした経験から、私は『3つの学び』を得ました」

そこで言葉を区切り、少しの間を置いて先を続ける。

  「第一に、あのように『大きな災い』は、
   いつ何処で起きるか分からないということ……。
   災害が起きた後に『避難の準備』を始めても間に合いません。
   早い段階から備えておけば、有事の際に素早く動くことが出来ます」

小石川が多数のスタンド使いを招集できたのは、
これまで築いてきた『人脈』があったからだ。
しかし、それを最大限に駆使しても、
全員に話をつけるまでには相当な時間を費やしてしまった。
もし、その段階を省けていたなら、他に気を回す余裕が出来ていただろう。

  「また、万一の事態に対応するためには、
   『人と人の繋がり』が大切だということです。
   未曾有の問題が生じた時、『結束』は大きな力になります。
   一人では不可能な行動も、複数人が集まれば実現できるでしょう」

かつて『魔物事件』で小石川が立案した計画は、単独では成し得ないものだった。
多数の力を合わせたからこそ、実行に移すことが出来たのだ。
まさしく結束が生み出した結果に他ならない。

  「そして……一時的な集まりではなく、『強い絆』が必要になると考えました。
   『利害が一致するだけの集団』は、
   些細な綻びから瓦解してしまう可能性を孕んでいます。
   だからこそ、お互いを深く理解し合い、
   助け合うことの出来る『相互理解の場』を作りたいと思ったのです」

『目的を同じくする者の集まり』を作った小石川は、
『魔物事件』の終局において『共に戦ってきた仲間達の離散』を体験した。
それぞれの考え方の違いから対立し、後戻り出来ない亀裂が刻まれてしまったのだ。
『とにかく頭数を揃える』というような方法では、強固な結び付きは得られない。

  「常原さん――私は『その場』を『サロン』と命名しました」

73常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/08(火) 00:43:09
>>72
 「『サロン』、ですか」
 「……災害………結束……相互理解……」

小石川の言ったことを、口の中で転がすように呟く。
『魔物事件』。俺は顛末を知るようで知らないのだが、
とにかくそういう事変があったのは記憶している。
解決にあたり、小石川が音頭を取っていたことも覚えている。


 「…話は読めて参りました!!!
  ……ですが、自分からも3つ…………」

指を3本立てる。問いかけねば。


 「1つ目。『誰も彼も招き、動かす』わけでは無いでしょうね?」

奥様の事だ、互助の意識、去る者拒まず、のスタンスなのだろうが、
『招くべきでない人物』………
『悪意のある人物』はどうするのか?
そして『お坊ちゃま、お嬢様』を無理に巻き込むようであれば…………。

 「2つ目。様々な事柄に『どう責任を取る』のですか?」

中立や専守を気取っても、いやだからこそ、災害と縁は絶えない。
結束のお題目のもと、敵を共有する、その恐ろしさ。
哀しみ。痛み。怪我。死。

 「3つ目。『なぜ、奥様がそれをする』のでしょうか?」

指を立てたまま、その隻眼で、小石川を見つめる。

74小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/08(火) 14:22:55
>>73

常原ヤマトと小石川文子が向かい合って座るのは、思い返せば『あの時』以来だった。

  「常原さんのご質問に答える前に、
   その『前提』となる部分からお話しましょう……」

  「『サロン』は『招待制』です。
   『他の会員から紹介された方』のみ入ることが出来ます。
   なお、『正式な会員』には『会員証』をお渡ししています」

       …………スッ

小さな布袋を取り出し、テーブルの上に置く。
ハーブティーと同じ花の香りが漂う。
『ラベンダーのサシェ』だ。

  「これを持っている方を『正会員』とし、
   お持ちでない方は『仮会員』とします。
   両者の主な違いは、『本拠地』を訪れる方に対し、
   応対する資格を持つか否かということになります」

  「つまり、『ここ』です。
   また、『会員証』をお渡しするのは『主宰者』の役割になっています」

  「そして――『主宰者』は私です」

いったん言葉を止め、まもなく再び口を開く。

  「『1つ目』の答えですが、
   最低限の『協調性』を持ち合わせていない方はお断りしています。
   『正会員』にはなれませんし、
   場合によっては『仮会員』の資格も取り消す可能性があります」

  「『サロン』の『互助』は『自由意志』に基づきます。
   お願いすることはあっても、強制することはありません」

  「『2つ目』に移らせて頂きます。
   何らかの『問題』が生じた際には、私が『責任』を持ちます。
   すなわち、率先して『会議の場』を設け、全体の『舵取り』を行います」

  「これは『主宰者が会員証を渡す理由』でもあります。
   『責任の所在』が明らかでなければ、以後の対応は円滑に進みません。
   また、『仮会員』の方は、基本的に『会議』にはお呼びしないつもりです。
   一人の発言が全体に影響を及ぼすという『自覚』を持って頂きたいからです」

  「ただ……常原さんがおっしゃりたいのは、『実際に危険がある場合』でしょう」

  「『サロン』として動く場合、それは『関わった全員の責任』です。
   お断りしておきますが、『会員だから』といって、
   常に関わらなければならない『義務』は存在しません。
   関わるかどうかは『本人の意志』で決定され、
   判断するために必要な情報を伏せておくことはありません」

  「『3つ目』をお答えします。
   『それ』というのが『責任』という意味でしたら、
   『主宰者としての役割』です。
   善意で加わって頂いたのですから、皆さんが過ごしやすい空間を維持するのは、
   私の果たすべき務めだと考えています。
   重ねて申し上げますが、『サロンとしての責任』は『全員の責任』です」

  「……初めてお会いした時のことを覚えていらっしゃいますか?
   ずいぶん前になりますから、お忘れかもしれませんが、
   私は常原さんに言われた『言葉』を覚えています。
   私は、私自身のことを、しっかり見てあげて欲しいと――」

常原ヤマトと小石川文子が知り合ったのは、一軒の『喫茶店』だった。
僅かな時間だったものの、お互いについて語り合えたのは貴重な経験だったように思う。
その中で投げ掛けられた一言を、無意識の内に振り返る。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647631/267)

  「これまでの私は、『それが出来ていた』とは言い難いでしょう。
   『全てを独りで背負おう』とした結果、大きな『過ち』を犯してしまいました。
   その『重み』に耐え切れず、『折れてしまった』のです」

常原を見つめ返す瞳は、あの頃と変わらず憂いを帯びている。
同時に、『当時の姿』を知る常原は、明確な『変化』に気付くことが出来た。
この町で『スタンド使い』として生きてきた経験が、そうさせたのだろう。
陰を含んだ瞳の奥には、幾重にも折り重なった『過去』が秘められている。
一瞬、そのように感じられた。

  「――『私だけが全責任を負う』ということは『しません』。
   その考え方は私だけでなく、他の方々にも迷惑を掛けてしまうからです」

一通りの回答を終え、常原のために沈黙を挟んだ。

75常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/08(火) 23:59:06
>>70
・招待性でセーフネットを張るが、参加は自由意志。
・主宰が取り纏めを行うが、各員に発現の権利あり。
・集団として動く場合には、動いた者たちの『連帯責任』。
といった所か。

「……それでもですよ。それでも、………『サロン』。
 人が寄り合えば、『衝突』はあります。絆があろうと。
 そして『組織の外』。危機を乗り越えるために………寄り合い、何かや誰かと『敵対』する。
 これから先、奥様は『無傷』ではいられないでしょう………」

  「最後に一つ、問わせてください………」

  あなた、また傷つくぞ。今からでも思い直して、
  何にも関わらない平穏な暮らしを送るべきじゃあないか?

 …………と、疑問を投げかけようとしたところで。

小石川の黒い瞳に見つめ返される。
たしか喫茶店で相席をした、その程度の邂逅だったが。
互いに、古傷を見せ合うような会話があった。
その時のこの女性は、ようやく傷を克服し、再び立ち上がり始めたような様子だった。
今は………………

 「(…………愚問か)」

肩の力を抜き、息をつく。質問を変えよう。

「――――――『家政婦』のお手伝いは必要でしょうか!?!?!?!?
 丁度ここに一人いるのですが!!!!!!!!!!!」

76小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/09(水) 15:19:49
>>75

『あの頃の自分』なら、
『平穏に生きるべきだ』という助言を受け入れられただろう。
星見町で『スタンド』を得てから、幾度も争いの渦中に身を投じている。
今から後戻りするには、あまりにも多くのことを知り過ぎてしまった。
しかし、後悔はしていない。
また傷付いたのなら、その度に立ち上がれば良いのだから。

    『常原ヤマト』を見つめる『小石川文子』の瞳は、
        そのように物語っていた――――。

  「こちらにいらっしゃる方には、
   『お茶』と『お菓子』を出すことにしています。
   私が不在の場合、他の会員に『留守番』をお願いするのですが、
   経験豊富な『ハウスキーパー』がいて下されば、
   きっと安心できるでしょう……」

テーブルの上に置かれた『香り袋』に視線を落とす。

  「『ラベンダー』には『鎮静作用』があります。
   将来、この町で『災禍』が起きた時、
   それを『鎮静』したい――そういった意味を込めました」

小石川自身、ラベンダーの香りには助けられてきた。
どうしようもなく心に乱れが生じた時、精神の安定をもたらしてくれる。
その効能を知っているからこそ、ある種の『象徴』として選んだ。

  「……『私の話』をお聞きになった上で、
   もし『来て頂ける』のであれば、これを収めて下さい」

神妙な面持ちで顔を上げ、眼前の『友人』に向けて恭しく告げる。

77常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/10(木) 01:44:37
>>76
「……奥様とは違って、俺は……たぶん………自分の痛みに、向き合えてはいない
 あなたほど、俺は、俺を信頼できない………」

常原ヤマトは、少しの間、呟きながらカップの波紋を見ていた。
一人の人間としての己を顧みて、『己は相応しいか』?自信はない。
加えて、組織に対しての心配事も尽きたとは言えない。

それでも。

「それでも……
 『よく乾いてアイロンがけされたシャツ』…
 『季節のもので作られた食事』…!
 『水垢のない洗面台と磨かれた鏡』!!
 仲の良い家族!!安心して帰れる『家』!!!!!」

「俺の実現したいものです!!
 ……だから、『サロン』の『理念』に、
 いち『家政婦』として、賛同させていただきます!!!!」

人よりも大きめな手を、『香り袋』の上に乗せる。
常原ヤマトは、落ち着きのある方とは言えないため、
鎮静作用がうまく効くかはちょっとわからないが。
そういう上辺の事じゃない、もっと意義のある物品だ。
『香り袋』を受け取りたい。

78小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/10(木) 11:49:00
>>77

初めて出会った時、彼は『妹の話』をしてくれた。
妹の誕生日に『人形』を贈り、その修理のために『裁縫』を始めたのだと。
そして、それが『形見』になったと聞いている。
詳しい事情は知らない。
ただ、『苦しみに立ち向かうために針仕事を始めた』と語った彼の姿に、
確かな『共感』を覚えたことは事実だ。

  「以前、『同じ事件』に居合わせたことがありましたね……。
   『魔物事件』ではなく、もっと前です。
   あの時も、常原さんにはお世話になりました」

ふと口にしたのは、『ある雨の日に起きた出来事』に関わる記憶。
『スタンド使い』として力を合わせ、共に困難を切り抜けた。
それも今となっては懐かしく思える。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1454252126/404-555)

  「――改めてよろしくお願い致します」

目線を合わせ、会釈を行う。
『香り袋』――『サシェ』は、常原の手と比べると小さい。
しかし、『匂い』は分かる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

        「私は、この香りが好きなんです。
         気持ちが落ち着きますから……」

        「家の庭でも育てているんです」

   「そういえばニオイって妙に脳とか記憶を刺激しません?
    昔から持ってたヌイグルミの香りとか、
    嗅ぐ度に胸がギュ―ゥ―――――――ッ!!として」
 
       「昔思い出して泣いちゃいますよ俺」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あの日の喫茶店で、そう言葉を交わし合った。
かつて常原自身が言っていたように、匂いは記憶を刺激する。
『ラベンダーのサシェ』からは、『あの時と同じ匂い』が感じられた。

           スッ

まもなく、1枚の紙とペンをテーブルに用意する。

  「お手数ですが、こちらに『自己紹介文』をお願い出来ますか?
   他の会員の方々に常原さんを紹介する際に、使わせて頂きたいのです。
   その内容は『サロン』の会員間で共有されますので、
   『明かせることだけ』で構いませんし、提出するかどうかも『任意』です」

  「今の時点で『2人分』受け取っています。
   ……実際にお見せしましょう」

もう1枚の紙を取り出し、
『空織清次(>>64)』と『一抹貞世(>>65)』の自己紹介文を見せる。

79常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/11(金) 01:26:10
>>78
「ええ、懐かしいです。あの事件……」

ちょっとした事件の記憶。また少し目を伏せる。今日の俺はうつむき過ぎだ。
あの騒ぎだって、俺からすれば嫌なオチがついて、その記憶は不安になるんだ。

……懐かしい芳香でふと我に返る。
…小石川は、人を愛する人だ。
そして、愛と覚悟をもって手を下せる人だ。
何かがあっても…………きっと。

「……おっと失礼しました!!
 自己紹介ですね!手早く書きます!!!!!」

他の会員の自己紹介に目を通しながら、紙にじぶんのことを書き連ねる。

サラ  サラ

「一抹貞世さま!!覚えました!!!
 この町にも、まだまだ俺の知らないお坊ちゃまがたくさん……
 す、救いたい!!!!すべてのお坊ちゃまお嬢様を!!!うおおおおお!!!!」

カリカリカリカリ

「この空織さまという方、『テーラー(仕立て屋)』なのですか!!!
 是非ともお会いしてみたいですね!!!!!!!!!!!!」

そんな事を叫びながらも、>>80の内容を記入し終えたので、
いかがでしょうか!!!!!と差し出す。

80常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/11(金) 01:26:50
>>63
常原大和(ツネハラ ヤマト)と申します。
流しの家政婦を生業としております。

ひとえに家政婦と申しましても、様々な伝統、スタイルがございますが、
この常原の流派は、メイドの流派でございます。
西洋の、白黒エプロンドレスを着用して家事に臨むのが伝統です。

お嬢様、お坊ちゃま、ご主人様、奥様が。
俺のメイド服にビックリされてしまうことは多いのですが、
それでも満足いただけるよう、愛をこめて家事をさせていただきます。

掃除洗濯家事炊事、何でもご用とあらば、
この常原をお呼びつけください。

補足:特に裁縫が得意で、趣味でもあります!

81小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/11(金) 13:39:11
>>79-80

自己紹介文を受け取ると丁寧に目を通し、肯定の意を込めて小さく頷いた。

  「――確かに『受領』いたしました。
   常原さんに頂いた内容は、他の方々にもお伝えしておきます」

  「それから……会員同士のコミュニケーションを助けるために、
   私の方で『レクリエーション』を用意しました。
   必要な際には、ご自由にお使い下さい」

一連の『ルール』が記されたもの(>>57)を見せる。

  「一度『ある方』と試した時は『44点』でした。
   多いか少ないかは別として、このように数字として可視化することで、
   『相互理解の度合い』を分かりやすくするという狙いもあります……」

  「それぞれの事情がありますので、
   なかなか全員が集まることは難しいですが、
   折を見て『機会』を設けたいと考えています。
   そこでは『別のゲーム』を行うつもりですから、
   ご都合が合えば常原さんも是非いらっしゃって下さい」

そこで、手つかずの『ヨーグルトケーキ』が載った皿に視線を移す。

  「……差し支えなければ、感想を聞かせて頂けますか?
   常原さんのご意見を伺いたいのです」

          カチャ…………

自らもフォークを手に取り、ケーキの一片を口に運ぶ。
濃厚なクリームチーズと爽やかな酸味の効いたヨーグルトの味わいが広がり、
土台を形成するビスケットの香ばしさがアクセントを添えている。
主観的には、概ね成功と呼べる出来具合だ。

82常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/12(土) 12:51:01
>>81
『レクリエーション』のルールと睨めっこしていたが、
菓子を促され、そういえば手を付けていなかった事に気付かされた。

 「いただきます!!!!」

がっつり切り分けて、食べる。

ちょっと濃い目のクリームチーズも、
ヨーグルトの酸味と水気でするすると喉を通る。
土台の硬さもいい感じ。

 「おいしい!!」

子供みたいな反応をしてしまった。

83小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/12(土) 16:07:34
>>82

普段、用意する料理は1人分だけ。
誰かに食べてもらえるというのは、それだけで嬉しいことだった。
口に合ったのなら、なおさら喜ばしい。

  「――ふふ……」

無邪気な反応を受けて、柔らかな微笑みを返す。

  「『リビング』・『ダイニング』・『キッチン』は、
   ご自由に使って頂いて構いません。
   常原さんが『留守番』の際に、
   どなたかがいらっしゃった時は、よろしくお願い致します」

改めて頭の中を整理して、伝え忘れたことがないか確認する。

  「これで一通りお話しました……。
   私からは以上ですが、よろしければ『離れ』をご覧になりますか?
   もし必要な場合は、そちらを利用して頂くことも出来ます」

  「……『アトリエ』として使われていた場所で、
   今は幾つかの『絵』を展示してあります」

そこは亡き伴侶の『仕事場』だった。
同時に複数人が居合わせている時、
『2人だけで話したい』といった場合などには便利だろう。
そのように考えて開放している。

84常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/12(土) 21:56:27
>>83
「かしこまりました。
 俺も別のハウスキーピングがあり常駐できない時もありますが、
 奥様が不在の際には、なるべくこの常原、駆け付けて対応をさせていただきます。」

 (ちなみに常原の言う『別のハウスキーピング』には、
 正しい依頼で任された家事だけでなく、
 目に付いた家や学生寮に違法に侵入し許可なく家事をする行為、も含まれる。
 小石川が自身の住居を任せることにより、
 この町の『不法侵入』の件数が減るのは間違いない。)

「離れですか!!よいですね
 少し、お邪魔させていただきます」

ケーキを平らげると、何かを思い出している小石川の様子に気づき、

「………本当に、立ち入ってよろしいですか?」

奥様にとって神聖な場所なのではないか。
不法侵入になんの頓着のないメイドだが、
立ち入るな、と言われれば立ち入らない程度の良識がある
(この男のある種厄介な部分とも言える)。

85小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/13(日) 01:14:28
>>84

常原の呼び掛けに応じる形で、一瞬の郷愁から現実に引き戻される。

  「ええ、もちろん構いません。
   それに、常原さんにも見て頂きたいですから……」

           スッ

ソファーから立ち上がると、先に立って玄関を抜け、
ラベンダーの咲く庭を通り、その先に立つ『離れ』に向かう。

  「――どうぞ」

         ガチャ…………

おもむろに扉を開けて、常原を室内に招き入れる。
そこは『小さな美術館』を思わせる空間だった。
風景画・静物画・人物画など、様々なジャンルの『絵画』が飾られている。
それらは繊細かつ力強く描かれており、鑑賞者に『生命力』を感じさせる筆致だ。
そうした絵の数々と対を成しているかのように、空っぽの『イーゼル』が佇んでいた。

  「……私と出会う前から、『彼』は身体が弱かったそうです。
   自分の『生きた証』を残すために、
   『絵』を描き始めたのだと教えてくれました」

小石川が見つめるのは、花瓶に生けられた色彩豊かな『花々の絵』。
多種多様な花が描かれているものの、
別々の季節に咲く品種が共存するところから、
現実には有り得ない組み合わせであることが分かる。
おそらく自由な考えに基づいて製作されたのだろう。
静物画は『動かない命』と呼ばれているが、
光の陰影や茎のうねりは生き生きとした雰囲気を醸し出す。
また、透けるような花弁の表現から、瑞々しさと同時に儚さが感じ取れた。

  「私も……『彼』と交わした『約束』を守るために、
   これからも生きていくつもりです」

常原に視線を戻し、自らの信条を口にする。
『約束の内容』については、詳しく話す必要はないだろう。
以前、既に伝えていたのだから。

86常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/13(日) 03:13:34
>>85
小石川の後ろをついてゆく。
途中、薄紫に染まった庭園を眺め、
「さすがにこれは俺も触れません!!!! 
 ちゃんとした庭師か、奥様ご自身で!!手入れされるのがよろしいかと!」
と申し上げながら、『離れ』のドアをくぐる。


絵の具やら何やらで汚れた『画家』らしい風景を想像していたが、
想像より整えられた部屋だな、と感じた。
夫婦揃って几帳面だったのが伺える。

確か、『自分のぶんも生きろ』、だったか。
その言葉と、こんなに豊かな絵を、思い出を遺されたのだから、
小石川に『後を追う』という選択肢はなかったのだろう。

「………死のうと思ってた、俺 実際に身も投げたんですがね」
「やはり そんな事するべきじゃあない」

「この常原、造詣は深くないのですが……」
「いい絵です。間違いございません。」

自分の死と生のことについて、すこし感傷に浸った。
そういう力のある絵だ。
どこかに『ラベンダー』の絵もあるのだろう。
あるのだろうか。観覧を続ける。

87小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/13(日) 13:05:16
>>86

コレクションには『ラベンダーの絵』も含まれていた。
絨毯のように広がる『ラベンダーの花畑』と、楚々としたチャペルが描かれている。
咲き誇る花弁は風に揺れ、絵を通して香りが漂ってくるようだ。

  「私達は『ラベンダーウェディング』で式を挙げました。
   その年は例年よりも開花が遅れていたのですが、
   お陰で満開の花を目にすることが出来たのです」

当時は『不思議なことがあるものだ』と思った。
あるいは『祝福』してくれているのかもしれない。
そのように解釈し、記憶の中の私は『彼の手』を取る。

  「これからも……私は命ある限り生き続けます」

           ソ ッ

  「常原さんも、どうか生きていて下さい……」

緩やかに身体ごと正面を向き、拒否されなければ『常原の手』を取る。

  「……お互いに生き続けましょう」

『小石川の手』は、常原と比べて小さく細い。
ほんの少し力を加えただけで、呆気なく壊れてしまいそうに見える。
しかし、『内に秘めるもの』は常原と変わりなかった。

88常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/13(日) 22:51:11
>>87
ラベンダーが描かれた絵から小石川に向き合い、手を取られる。

「………はっきり申し上げます。

 奥様ほどに、この常原は向き合えてはいません。
 今後、劇的な心変わりをしないと、『約束できません』。
 失格でございますね。」

「私人としての『常原ヤマト』は。まだ少し。時間がかかりそうです…
 ……ですが、その為の『サロン』。違いますか?」

小石川は、シンパシーを感じ取ってくれているようで、冥利に尽きるのだが、
『メイド』ではなく『復讐者』だったころの常原が、
きっかけ次第で容易に顔を出すのが、最近分かってきた。
具体的には、『死んだ奴が蘇る』、とか言われれば、
案外コロッと寝返りそうな自分に気づかされた経験がある。
そして、そのことを奥様に明かせはしない。恥だし、何より………

………そんなだから、『サロン』の話を持ち掛けられても
普段であれば即答でやります!!!!!!と返事しそうなものなのに、
柄にもなく懸念し、不安がっているのだ。


「ですが、『家政婦』の装束を身に纏った俺は、力になると!!!」
「お約束します!!!!!」

「家政婦としてなのか。『獅子身中の虫』なのか。」
「扱いはお任せしますが……」

信頼し、強く握り返す。
小石川の手だって、そう簡単に壊れはしないだろう。(物の例えだ、もちろん握力の加減はする)

「よろしくお願いいたします!」

89小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/13(日) 23:56:12
>>88

常原の『宣言』を受け止めた瞬間、ほんの僅かに目を伏せる。
しかし、それは一瞬の出来事に過ぎなかった。
真っ直ぐな視線で見つめ返し、次の言葉を紡ぎ出す。

  「――『理解』には時間が掛かるものです。
   『他者』に対しても『自分』に対しても……」

  「『サロン』の『根幹』を汲み取って頂けたことを嬉しく思います」

『約束できない』というのが、紛れもなく彼の『本心』だということは伝わった。
正直な気持ちを打ち明けてもらえただけで十分だ。
『真摯なやり取りの積み重ね』こそ、本当の『相互理解』に繋がるのだから。

  「……私からも告白します」

  「最近になって気付いたことなのですが……
   私は『自分のために動くこと』は苦手なようです」

『誰かのために動くこと』には気を回せる。
一方で、問題の焦点が『自分自身』になると、
どうすべきか思い悩んでしまう時がある。
小石川文子は、そういった気質を持っているのかもしれない。

  「もし、私が戸惑ってしまっていたら、どうか力を貸して下さい」

           ソッ…………

握り返してくれた常原の手の上に、もう片方の手を添えた。
心からの『感謝』と共に。
そして、確かな『信頼』を込めて。

90常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2024/10/15(火) 02:36:41
>>89
「……!はい! 力添えいたします!!!!!」

常原も両手を添え、
ぶんぶんと振る。

 「如何様な我儘でも!!!!!!
  お申し付けください!!!!」

無私の人、というだけでなく、
単に人に頼られる方が好き、というのもあるのだろう。
常原にもそういう面はある。相似する部分は多い。


心の内を明かしたが、
お互いに知るべきことは、まだたくさんある。
今は言いにくい心の内。だけでなく、
お気に入りの茶葉、月に何回シーツを洗うか、
好きな音楽とかもだ。

『信頼』を深めていこう。
 
 「そしてご安心ください!!!
  俺の前で苦手なことはされなくて結構!!!
  奥様を困らせず!奥様のために動くのが家政婦!!!
  ですので俺はたくさん『お願い』をいたします!!俺は!!!!」

 「……さしあたって!
  『掃除道具の場所』を!俺にお教えてください!!!」

91小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/15(火) 14:53:22
>>90

『人の縁』とは不思議なものだ。
常原ヤマトと小石川文子の交流は、些細な『偶然』から始まった。
それが巡り巡って、今に至っている。
スタンド使いの間に働く引力なのか、似通った部分を持つ影響なのか。
あるいは、その両方なのかもしれない。

  「……ありがとうございます」

       ニコ…………

力強く発せられた常原の言葉に応えるように、たおやかに微笑んだ。
淑やかであると同時に、芯の強さを秘めた微笑。
表層こそ異なるものの、内側にある共通点は見て取れる。

  「『掃除道具』は、階段下の納戸に入れてあります。
   せっかくですから、直接お見せしましょう」

やがて手を離すと、案内するために歩き出し、アトリエを後にする。
納戸を開ければ、掃除に必要な道具が一通り収納されており、
いつでも使うことが出来るだろう。
今後の『仕事』に支障はなさそうだ。

  「常原さん――これからもよろしくお願いします」

こうして、小石川文子は常原ヤマトを『サロン』に迎え入れた――――。

92小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/15(火) 15:21:00
>>91

『空織清次(>>64)』・『一抹貞世(>>65)』・『常原ヤマト(>>80)』は、
『それぞれの自己紹介文』が、小石川を介して『共有』された。
他の会員も、小石川宛に『自己紹介文』を送れば、同等に処理されるだろう。
そうしないことも自由であり、全ては各自の判断に一任されている。

93空井イエリ『ソラリス』:2024/10/15(火) 15:39:07
>>63

 ウツイ
[空井イエリ。大学生だ。
 困ったことがあるならおれに言え。
 出来ることなら一緒に背負うよ。
 それと、冷たいものと甘いものが好きだ。
 『サロン』のみなさん、よろしく頼むぜ。
 
 (⇒ここに連絡先が添えられている)]

94小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/10/19(土) 16:41:24
>(正会員)

現在、『空織清次(>>64)』・『一抹貞世(>>65)』・
『常原ヤマト(>>80)』・『空井イエリ(>>93)』は、
『自己紹介文(>>63)』が『共有』されている。
こうした情報は、お互いを知る上で足掛かりとなるだろう。
なお、まだ募集は『継続中』のようだ。

95朱鷺宮母娘:2024/10/19(土) 20:43:36
>>63(自己紹介文)
[皆様、よろしくお願いします。『朱鷺宮 笑美(ときのみや えみ)』と申します。
 小石川さんとはとても仲良くさせていただいております。
 サロン立ち上げの際にお声がけをさせていただきまして
 私も小石川さんの志に共感して、こうしてサロンに参加させていただいた次第です。

 『夏の魔物事件』…この一件について、私も色々と考えることがありました。
 参加したのはそういった事件に対応できたら嬉しいと思ったのが大きいです。

 一応、サロンのメンバー第一号?ということもありますので
 お会いした際には心のケア、とまではいかなくとも楽しいお話相手に慣れたら嬉しいです。]

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[『朱鷺宮 涙音(ときのみや るね)』といいます。
 まだ顔を合わせていない方も、顔合わせをしていない方も
 サロンでお会いできたら嬉しい限りです。

 私は、母…朱鷺宮笑美からの誘いを受けて参加することにしました。
 母の考えたことと同じ、私もできることがあればな、という思いがあります。

 一応学生なのでそこまで顔を出せるかはわかりませんけど、できれば色んな人と会えたらいいなと思います。]

96小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/12/29(日) 06:58:27
>(正会員)

年の瀬を間近に控えた時節、いかがお過ごしでしょうか。

『正会員』の皆さんに、私から提案したいことがございます。
今は多忙な時期でもあり、全員で集まるのが難しいことは承知しています。
そこで、『個人単位で行える活動』を考案いたしました。

私達は『スタンド使い』であり、この私自身を含めて、
『能力を活かせる場面』は少なくないでしょう。
言い換えれば、『スタンドを使えること』が『当たり前』になっています。
そして、私達は『1人のスタンド使い』であると同時に『1人の人間』です。
『スタンド使いとして何ができるか』を考える前に、
まず『1人の人間として何ができるか』を考えることは、
『非常事態に対する心構え』にも繋がるのではないでしょうか。
自らを『一般人の立場』に寄せることで、
『スタンド使いとしての自分』を客観的に見つめ直し、
『新たな気付き』を得るきっかけにするというのが私の提案です。

具体的には『スタンドが見える一般人』として、
『一切スタンドを使わずに一週間過ごすこと』を、
『サロン』の『防災週間』として位置付けたいと思っています。
もちろん本当に必要が生じた際には使って頂いて構いませんし、
決して無理にお願いすることではありませんので、
この案を実行するか否かは皆さんの判断にお任せします。
なお、提案者として、私は『本日』より実施します。

本年は『サロン』の立ち上げに協力して頂き、
まことにありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願いいたします。
また皆さんと直接お会いできる機会を楽しみにしております。

97小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/12/29(日) 08:33:13
>>96

『いつ防災週間を行うか』については、特に決まったタイミングは設けません。
皆さんのご都合が良い時に、各自で実施して頂ければと思います。
自分自身を見つめ直す上で、この試みを少しでも役立てて頂ければ幸いです。


(※一週間は『リアル期間』を想定しています)

98小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2025/01/01(水) 06:58:09

新しい年を迎えた『元旦』の早朝――――。

       …………パチ

いつも通り自然に目が覚めると、緩やかに身体を起こす。
ベッドの上からフローリングの床に降り、一歩ずつ歩みを進める度に、
繊細なレースをあしらったワンピースの裾が揺れた。
まもなくキッチンに立ってお茶を淹れ始める。

            コポポポ…………

『一切スタンドを使わずに過ごす』という試みから、今日で『4日目』に入る。
ちょうど折り返し地点に差し掛かっているが、特別な不便さは感じていない。
今まで日常的にスタンドを使うことが少なかったせいだ。
役立てられる場面がない訳ではない。
むしろ『ナイフ』は汎用性が高いヴィジョンであり、活かせる機会は多かった。

今回の『防災週間』を通じて、1つ『気付いたこと』がある。
『日常生活でスタンドを使う行為』を、自分は無意識の内に避けていた。
おそらく『軽々しく振るうべきではない』という意識が影響していたのだろう。
しかし、改めてスタンドの使い方を深めるなら、『普段使い』してみるのも有意義だ。
そういった視点で見つめ直すと、新たな発見に繋がるかもしれない。

そして、今の時期は『新しいこと』を始めるには相応しいタイミングに思えた。

         ――――コト

  「――……ふぅ」

リビングのソファに座り、一口飲んだカップをテーブルに置く。
ローズマリーのハーブティーは、
血液の循環を促す作用を持ち、冷えた身体を温めてくれる。
『新年』に思いを馳せながら、心が引き締まるような気持ちを感じていた。

99小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2025/01/05(日) 06:59:10
>>98

『スタンドを使わずに1週間過ごす』という試みを終えた後、
キッチンに立って『作業』を行っていた。

  トン トン トン トン トン

         ザク ザク ザク ザク ザク

                  シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ

手の中に発現させた『スーサイド・ライフ』を使って、次々に野菜を切っていく。
千切り、くし切り、みじん切り。
当然ながら包丁よりも速く精確で、手入れしなくても切れ味は鈍らない。

ただ、これでいいのだろうかとも思う。
例えば、『料理を教える場合』などは、自分だけができても意味がない。
そう考えると、やはり料理には包丁を使いたかった。

            「にゃあ」

  「――あっ……」

『撫子』の鳴き声で我に返り、ふと気付く。
まな板の隣に置かれたボウルの中身。
たくさんの野菜が切り刻まれて、うず高く山盛りになっている。
とても一度では使い切れない量だ。
試し切りに集中しすぎて、『切った後』のことを忘れてしまっていた。

  「……冷凍しておかないと」

           ソソ…………

ナイフの柄から手を離してスタンドを解除し、
いそいそと『食品用保存袋』の用意を始めるのだった。

100小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2025/01/17(金) 11:49:31
>(正会員)

新年あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
不束者ですが、今年もよろしくお願い致します。

本日は、昨年末にお話した『防災週間』について、
私自身が実施した結果をお知らせします。
実施期間を『1週間』に固定していましたが、適切な期間に関しては、
その人の事情や能力の使用頻度によって、かなり差が出るものと思います。
実際、私の場合ほぼ普段と変わらない生活を送っていました。

上記の点を踏まえて、名前を『防災期間』と改め、
『実施期間は各自が決める』という形に変更したいと思います。
皆さんの判断で『スタンドを使わない日数』を定めた上で、
『自分が決めた目標の達成』を目指して下さい。
まず『1日』から始めれば、無理なく日常の習慣に取り入れやすいですし、
私のように長期間の継続が可能な方は、
『できるだけ長く続ける』という意欲にも繋がるでしょう。
以前お話したように、『実施するか否か』は個人の自由意志にお任せします。
もし実施したい方がいらっしゃれば、私や他の会員の方達に『報告』して頂くと、
モチベーションの維持に役立つかと思います。

最後に、今回の『防災期間』において、私自身が得た『気付き』をご報告します。
私は日常生活の中で『スタンド』を使うことを、
無意識に避けていたのかもしれません。
『スタンドを使わない生活』が、
『普段の生活』と変わらなかったことで、それに気付けました。

このように、『新しい気付き』を得るきっかけとして、
『防災期間』を役立てて頂ければ幸いです。


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