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【個】『門倉不動産』【他】
1
:
『門倉派』
:2022/07/24(日) 21:12:16
『星見駅北口』を出てしばらく歩く。
『こんなに歩かされるなんて、これは道でも間違えたかな?』と思う頃に
ようやく現れるのが雑居ビルの一階にある『門倉不動産』―――
文字通りの『不動産屋』にして、これからは
『アリーナ』で『ショー興行』を目論む『門倉派』の根城だ。
詳細は
>>2
30
:
合歓垣 瑛『ブラス・コンストラクション』
:2022/07/25(月) 22:12:37
>>29
「あ、この人ね、上でがさごそやってたんだー。
なんかお部屋かりたいみたいだよ?」
合歓垣はそう言うとすたこらと門倉の後ろに走って逃げた。
そして門倉にだけ聞こえるように小声でささやく。
「なんか、『スタンド使い』みたい。
すごくこわいの」
そう小声で言うとアランにあっかんべーをし、奥に下がった。
31
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/25(月) 23:10:37
>>29
「あー、はじめまして。
君が『お金配りおじさん?』」
部屋の内装を眺めて門倉の経済状態を推測しながら挨拶する。
こちらの意図はわからないまでもジロジロ値踏みされていることは門倉にも伝わるだろう。
32
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/25(月) 23:31:10
>>30-31
(合歓垣&アラン)
「『スタンド使い』の『新居探し』ね―――」
『合歓垣』の言葉で最低限の状況は理解する。
「『金配りおじさん』………?」
『アラン』の言葉に『合歓垣』の方をわずかに見やる。
「………まあ良い。座って下さい」
『門倉』は、片隅にある『ローテーブル』に設置された
『ソファ』に『アラン』を座るよう誘導する。
『アラン』がどれだけ『不動産屋』に入った事があるかは分からないが、
『門倉不動産』はいわゆる『町の不動産屋』といった形態だ。
『家具』も量産品が中心―――とりあえず儲かっているような感じは受けない。
『門倉』はちらりと『合歓垣』を見た。
『合歓垣』と初めてここであってからすでに何度も『合歓垣』はここに来ている。
なので、『合歓垣』はいわゆる『お茶セット』がどこにあるのかも熟知している。
出来たら『お手伝い』をして欲しい思いはあるが―――
あくまで『門倉派』の手伝いとして来た彼女をそういうふうに使っていいかの葛藤はあった。
………
「で―――どういった『部屋』をお探しで?」
まあ、とりあえず、要望だけきき、資料を出してからの『お茶出し』でもいいだろう。
たとえ怪しい『スタンド使い』でも客は客だ。
33
:
合歓垣 瑛『ブラス・コンストラクション』
:2022/07/25(月) 23:37:08
>>31-32
ちらと目線がこちらに来たのを感じ、いつもの仕事を考えるとお茶だろうと思ったのだろう。
合歓垣は奥でお茶セットを準備している。
かちゃかちゃと茶器を出す音やお湯をポットから注ぐ音が聞こえてくるかもしれない。
「……ちゃんとおてつだいできるし」
どうやら『スタンド攻撃でお出迎え』と言われたことを根に持っているらしい。
小学生なりに頑張った程度のお茶が出てきそうだ。
34
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/25(月) 23:52:21
>>32
「正確に言うと、探しているのは『住む場所』と『仕事』だ」
門倉に進められるがままにソファに座ったアランは第一声でそう言った。
「この街に来たばかりだが、その両方の当てがまだない。
最初は寝床だけでも、と思っていたが、今はここで仕事にもありつけるかも、と少し思っている。
あの子もスタンド使いだろう?そういう人材の需要があるんじゃないか?」
推測混じりの勘ではあるが、外れていれば他を当たるだけだ。
「例えば、このビルを不法占拠しようとする輩を実力で排除するとか・・・
スタンド使いならトラブルに巻き込まれることも珍しくないだろう?
私の顔を見てビビるような失礼な子供よりは荒事に慣れているつもりだが・・・どうかな?」
35
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/26(火) 00:12:52
>>33-34
(合歓垣&アラン)
「ふゥむ………」
『合歓垣』がそのうち『お茶』を持ってきてくれることを期待しつつ、『門倉』は腕を組む。
『仕事』をしてくれる『スタンド使い』―――それ自体は貴重であり歓迎すべき存在だろう。
ただ、『仕事』にはとうぜん『報酬』が必要だ。
今の時期、『門倉派』の『アリーナ開催』の為に持てる財力は使いたい。
眼前の彼が『アイドル』になりえないことは明白―――
であれば、『他で役立ってもらえるか』どうかが焦点か。
「つまり、『不動産屋』である俺に貴方を雇ってほしいと?
そりゃあ多少の揉め事はないとは言えないが、
常時、『用心棒だけの存在』を雇うような余裕はないんですよね―――」
そういうと『門倉』は値踏みするように『アラン』を見る。
『アラン』には『素性不明』というハンデもある。
『合歓垣』や『美作』は『夏の魔物事件』時にある程度、
その素性を予め把握していたので、容易に『門倉派』への協力を求めた。
ただ―――眼前の男は色々な意味で『怪しい』。
「それでも―――というのであれば、まずは、
貴方の『スタンド』がどれだけ動けるか、
どんな能力があるか、その詳細を見せてもらえませんか?」
なんにせよ『アラン』のスタンドの詳細を確認しておくべきだろう。
能力の詳細だけでなくヴィジョンがあるならその『スペック』も。
普段ならここまではしないが―――申し訳ないがいくらなんでも『怪しすぎる』。
もし、渋るようなら、仮に有用だとしても
いつ寝首をかかれるか分かったものではない。
お引き取りいただくしかないだろう。
36
:
合歓垣 瑛『ブラス・コンストラクション』
:2022/07/26(火) 05:14:38
>>34-35
「ととっ…」
お盆にお茶と菓子入れを載せて合歓垣が戻ってきた。
味はそこそこだろう。
「えー。そのおじさん、『用心ぼー』なの?
あたしがちょっとやっただけでにげてっちゃったよ?
ねー?」
どうやら門倉という大人がいる分、気が大きくなっているようだ。
まだ警戒しているのかスタンドは解除せず、すぐ門倉の後ろに隠れられるようにしているようだ。
37
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/26(火) 07:01:50
>>35
>>36
「・・・・・・」
スタンド使いにとっては不躾と言ってもいい門倉の要求にも、合歓垣の子供じみた侮辱にも、アランはこれといった反応を見せることはなかった。
表情を変えず、微動だにせず、
ただ、座ったままのアランの傍らに、『剣』を持った人型のスタンドが現れる。
門倉がその姿を認めるや否や、残像が見えるほどのスピード(A相当)でスタンドの持つ『剣』が門倉の首を薙ごうと襲いかかる!
38
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/26(火) 08:00:25
>>36-37
(合歓垣&アラン)
襲いくる『アラン』の突如の凶刃ッ!
いや、突如ではない。
そもそも『それ』を見せてくれと言ったのは『門倉』の方なのだ。
こういう流れもまったく想定していなかったわけではない。
ただ―――
(速すぎるッ!)
『門倉』の『ソウル・ダンジョン』もけして遅い方ではない。
だが『アラン』のスタンドの速度は、
『門倉』が今まで経験した中でもトップクラスのものだった。
『ソウル・ダンジョン』を本能的に出し、
腕で防御(ガード)はしてみたが正直どこまで間に合うか……
『ホーム』だからと言ってどこか油断していた『門倉』の失態なのかもしれない。
とはいえせめて『合歓垣』は守らないといけない。
『合歓垣』の位置からなら直ぐに外に出る事は容易だろう。
賢い彼女なら即座に適切な判断を下せるはずだ―――
39
:
合歓垣 瑛『ブラス・コンストラクション』
:2022/07/26(火) 08:19:02
>>37-38
「えっ…」
目にも留まらぬスピードで門倉が切りつけられたのを見て合歓垣が取った行動は先程の『音響爆弾』だった。
足を動かすスピードも防犯ブザーを鳴らすスピードともちろん人並みだが、『音』は光よりは遅くとも速く響く。
それも狭い室内だ、先程のように通路に逃げられない分ダメージは大きいはずだ。
そしてアランの方向に走り出す。
40
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/26(火) 08:39:52
>>38
咄嗟に差し出した『ソウル・ダンジョン』の腕。
しかし『ザ・ミレニアム』の刃は何の抵抗もなくその腕に食い込み、一切の勢いを落とすことなく進み・・・
門倉の首を、スタンドの刃が通り抜けた。
門倉の腕も首も、痛みは全くなく、何も変化は起きていない。
「・・・・・・」
アランは依然座ったまま、合歓垣の出したお茶を啜っていた。
「『ザ・ミレニアム』は『10秒後の未来』を斬った。
あと5、4、3・・・」
>>39
「ぐわ!よく見ろバカ!」
合歓垣の出した爆音に、持っていた湯呑みを放り投げて耳を塞ぎながら、『ザ・ミレニアム』でローテーブルを蹴り上げる。
ローテーブルを遮蔽物に使うことで爆音の被害の軽減と、合歓垣の移動の妨害を行いながら、合歓垣に冷静になるよう促す。
41
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/26(火) 12:16:46
>>39-40
(合歓垣&アラン)
『アラン』のスタンドの刃が『門倉』の首を通過する!
やはり、ギリギリ間に合わなかった―――
……はずだが、何の痛みもない。
「―――『未来を切る』?」
『アラン』の意味深な言葉と時限爆弾のごとき
『カウントダウン』に嫌な予感しかしない。
サァッ
咄嗟に後ろに大きくバックステップする『門倉』。
ただ、その勢いで前に出た『ネクタイ』は
元の『門倉』の首の部分に入ってしまうかもしれない。
42
:
合歓垣 瑛『ブラス・コンストラクション』
:2022/07/26(火) 12:19:01
>>40
目の前に現れた遮蔽物を一時的に浮き上がり飛び越え、アランの膝に着地するとすぐ飛び退き『アランのズボン』を『共鳴』させようとする。
「お金配りおじさんにひどいことしちゃだめー!」
「……え?」
『高速トリル』してめちゃくちゃにシェイクしようとした合歓垣だったが門倉の方を見て目をぱちくりさせる。
>>41
――……切れてない?
合歓垣は首を傾げながら注視する。
『10秒後』になにが起こるのだろうか。
43
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/26(火) 13:52:08
>>41
>>42
門倉と合歓垣、そしてアランの視線の先、
そこには先程アランが放り投げた湯呑みが宙を舞い、門倉のネクタイがひらめく。
『シュバッ!ッキィン!』
空中に突如現れたその刃は、『10秒前』に『ザ・ミレニアム』の剣が描いた軌跡そのままに動き、湯呑みとネクタイの両方を切断した。
今や四つになった二つの物体は、空中という不安定な場所であったにも関わらず、最初からそうなるべく作られていたかのように綺麗な切断面を見せている。
「説明は面倒なので実技で示したが・・・。
私にとってスタンド能力の詳細は企業秘密。
軽い気持ちでそれを見せろと言ったわけではないと認識しているが?」
静かな口調ではあるがその声音には、門倉の選択の自由を尊重しようという意思は全く感じられない。
44
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/26(火) 21:22:42
>>42-43
(合歓垣&アラン)
シュバッ! ッキィン!
『アラン』の『湯呑』と、『門倉』の『ネクタイ』。
この二つがきっちり『10秒』の時を経て、『破壊』される。
『湯呑』の方は切ったというより、叩き割ったに近い―――
それを見るに一閃の『破壊力(切断力)』は『常人レベル』のパワーなのだろう。
だが、仮にこれを『重ねられた』ら…………
「………」
『門倉』が少しばかり言葉を失ったのは、
『ザ・ミレニアム』と呼ばれた『アラン』のスタンドの脅威にもあるが、あと一つ。
つまり、『パフォーマンス』の過程で被害を受けた
『湯呑』も『ネクタイ』も『ローテーブル』も、
すべては『門倉』の所有物だということ―――
………
「―――よォく分かった。
貴方の能力のこと」
ようやく気を取り直した『門倉』は『アラン』に語り掛ける。
明らかに年上の男―――いつもなら『敬語』で話すが、
ナメられたくはないという思いがあるため、『普通に』、話す。
「………とりあえず、『住む場所』については、提供しよう。
この『テナント』の四階は、つい最近まで営業していたのだけど、
法律的な問題で『閉店』となってね―――
ちょっと調べればそんな経緯はすぐに分かるし、
しばらくは『空きテナント』間違いなしというところなんだ。
心配しなくても、警察が『証拠』を根こそぎ
持っていったから『変なモノ』は一切置いていない。
わりあい高級な『ふかふかベッド』が
一人では堪能しきれない残っているはずだよ―――」
詳細はボカしてあるが何かいわくつきの場所らしい。
ただ、こっそり隠れて住むよりは随分とマシな環境だろう。
45
:
合歓垣 瑛『ブラス・コンストラクション』
:2022/07/26(火) 21:32:47
>>43-44
合歓垣は唖然とした表情で先程まで自分がお茶を煎れていた湯呑みが切れるのを眺めていた。
そして、今の今まで自身がどれだけ危険な橋を渡っていたのか気付き顔を青くする。
慌てたように門倉の後ろに隠れる。
足ががくがくと震えているようだ。
46
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/26(火) 22:59:25
>>44
「ありがたい」
問題のある物件であることは察したが、そうでなければ気前良く提供しようとも思わないだろう。
特に気にする様子もなく感謝の言葉を口にする。
「仕事については?
血生臭いことには人より慣れているつもりだが」
>>45
合歓垣がこちらに視線を向けるようなら、こちらも見返す。
ここに厄介になるなら今後も顔を合わせることがあるかもしれない。
付きまとわれると面倒なので怖がられておいた方がいいだろう。
47
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/26(火) 23:50:02
>>45-46
(合歓垣&アラン)
「血生臭いことか―――
そういうのならそれこそ『アリーナ』が良いのかもしれないな」
『門倉』が『アラン』にそう告げる。
「この町にどのくらい滞在しているのかは知らないが………
ここでは『アリーナ』という『闘技場』がある。
『スタンド使いの闘い』を『見世物』とする場だ。
そこの『ファイター』となるのが一番稼げるだろうね。
一応、ツテがあるから、よければ紹介してあげようか?
もっとも、すぐに『試合』が組まれるかは『タイミング』もあるようだけど―――
一応、俺達もその『アリーナ』で『興行』しようとしてはいるんだが、
俺達の場合は少々毛色が違ってね―――
もっと一般的な『ショー』を行おうと考えているんだ。
貴方はそういう『見世物』に出るタイプではなさそうだし………
そもそも最初に行おうとしているのは『アイドルショー』だしね」
『門倉』が語り続ける。
「今の能力をみるに『用心棒』というのも心強いが、
早々、『敵』が襲ってくるという状況ではないのでね―――
常時雇って、暮らせるだけのお金を提供するというのは難しいかもしれない。
あとは、『スタンド使い絡みの案件』が入って来ることもあるけど、
不定期な上に不思議と『闘い』が必要なものは少なかったりするんだよな」
とりあえず、『闘技場』の『ファイター』という職なら、不定期ながらもあるようだ。
あとは『ショー』というが………あまり羽振りも良さそうではないし、
もし何かで手伝っても、あまり『報酬』は貰えないように思えた。
48
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/27(水) 00:26:26
>>47
「見世物になるのは気が進まない。
単純に嫌、というのもあるが、自分の手の内を不特定多数の相手に把握される、というのは困る。
想像はつくだろうが、買った恨みの数は一つや二つではないし、今後も増えるだろうからな。
アイドルショー・・・ということなら、おいたをする困ったファンに対応する怖いお兄さんが必要なんじゃないか?」
と、そこまで言ってから気づく。
「まさか、アイドルというのは、その後ろで震えてるそれか?」
合歓垣を指差して尋ねる。
49
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/27(水) 07:19:26
>>48
(アラン)
「彼女は『アイドル』じゃあない。
―――とりあえず今はね」
と、最初に『アラン』の問いに応える。
そして、次に本題、『仕事』についての相談だ。
「それなら………いくら『戦闘嗜好』があっても、
『闘技場』の方もご遠慮願いたいというところか」
『門倉』は再度、腕を組む。
「おいたをするファンか―――
そういうファンが出来るかどうかも分からないし、
今からそこにそれなりのお金をかけるというのもね―――」
実際、『門倉』に経済的な余裕はない。
『アリーナショー』の開催はいくらカネを用意しても用意しすぎるという事はない。
『ショー』に出てくれる、あるいは、サポートしてくれる者は当然確保する必要があるが………
単純な『戦闘員』を入れておく余裕と意味合いは今のところは薄いのだ。
そしてなにより、『買った恨みの数は一つや二つでなく、今後も増えていく』
この男を派閥に絡ませる事自体、『門倉派』が『逆恨み』を買うのではないか?という懸念が強い。
『用心棒』として雇った男のせいで、『用心棒』が必要な事態を誘発するのは『本末転倒』もいいところだ。
………
『能力を把握されたくない』―――理屈は分からなくもないが、
『スタンド能力が取柄であり、それで生計を立てたい』というのであれば、
それはもう『仕事のスキル』のようなものだ。
ある程度はそれを主張してアピールする必要があると思うが、
おそらく彼が今まで身を置いていた環境は
『能力がバレる事が生死に直結する』ような、殺伐とした世界だったのだろう。
『エクリプス』との闘争に明け暮れたという『昔の星見町』なら、
彼のような考えが主流だったのかもしれないが―――
………
「そうか―――なるほどね」
『アラン』と話していて、まったく別口で、とある考えが浮かぶ『門倉』。
かつてこの町に『エクリプス』という『スタンド使い』の悪党集団がおり、
『アリーナ』が総力をあげて退治した、と聞いている。
その経験がスタンド使いを見世物にする『アリーナ』を
継続する一因なのではないかという考えだ。
『戦闘嗜好があるスタンド使いに【真っ当な職】を与え、犯罪に走らせない】』事がまずひとつ、
そして、そのスタンド使いの能力を公に披露させる事で『その脅威を減じさせる』という考えがもうひとつにあるのだろう。
『見世物』にするには、『見世物』にするだけの『意味』がある―――
『アリーナ』は営利はもちろんだが、こういった形で『町の平和を護っている』とも言えなくもない。
………
「………となると、だ」
妙な事に気づいてしまったおかげで『アリーナ派閥』予備生としては、
眼前の男をこのまま放り出してはいけない気がしてきた。
どこから来たのか知らないが―――このまま放り出す事で、
『星見町』で揉め事をおこし、『犯罪者』になってしまえば、
初動で対応した『アリーナ派閥』としての責任問題となってしまうのかもしれない。
「………たとえば、『覆面』を被るなどして、『正体』がバレないようにしつつ、
『ショー』に出る、なんて事は考えられないかい?
もちろん、『アイドルショー』ではなく、別の機会という事だけど」
『可能性』を探っていこう。
ポジティブな事を言えば、『門倉』は『次回ショー』の構想が頭に浮かんでいた。
『闘技場での戦闘を好む観客』にも受けがいいであろう『武器』を使った、『刀剣演武ショー』。
『門倉』がオリジナルの名をつけるなら―――『刀剣乱舞』とでも言おうか。
それに眼前の男が出てくれるなら『確保』する事に、こちらとしての利も出てくる。
50
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/27(水) 08:24:44
>>49
「誠意として言っておくが・・・この町に骨を埋めるつもりはない。
1ヶ月か、半年か、1年か・・・それはわからないが、どこかのタイミングでここを去ることになる。
その間でも構わないなら、詳しく話を聞きたい」
51
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/27(水) 21:38:58
>>50
(アラン)
「………それなら、それで仕方がない。
逆に『アイドルショー』が絶対上手くいく可能性なんて無いからね。
もし失敗すれば、『次のショー』なんて存在しない。
つまりは俺の方こそ『約束』を違えるリスクがあるというわけだ………」
『契約不履行』をお互いに許容する―――
そんな曖昧な関係でも構わないと『門倉』は言う。
「そして、『ショー』の話をしよう。
貴方の『未来を斬る刃』―――
俺は非常に『映える』能力だと思っている。
そういった『武器』………
―――出来るなら『刃』で揃えた方がいいが―――
それに関係する『スタンド使い』を揃えて、
『演武』のような『ショー』を開くのはどうかと思ってね。
それなら貴方も存分に活躍できる。
『正体』を隠したいなら『覆面』でもなんでも使って構わないし、
『能力』も、演出次第では上手くごまかせるかもしれないからね。
それが始まるまでは、それこそ『用心棒』だとか『雑用』めいた事、
あとは『不動産屋』に舞い降りるちょっとした案件の
解決なんかをお願いしたいかな。
そうすれば―――最低限、『飢え死にしないくらいのお金』は渡せるよ」
『門倉』からの『提案』。
請けるかどうかは、もちろん『アラン』の自由だ。
52
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/28(木) 15:21:46
>>51
「『ショー』、ね・・・」
アランはしっくりこない、と言った表情を浮かべる。
アランにとって『ザ・ミレニアム』の刃は、相手の死角から急所へと潜り込ませるものだ。
『いかに他人にその刃を見せないようにするか』が常に関心事であったと言ってもいい。
その逆は考えたことがなかった。
とはいえ、それ以外は悪くない条件ではあるし・・・何より、面倒になったら逐電するのはそう難しくなさそうだ。
「その条件で構わない。
食客としてしばらく厄介になろう」
53
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/28(木) 20:30:53
>>52
(アラン)
「―――良かった。
そういえば、名を訊いていなかったね。
俺は『門倉』。『門倉良次』という」
さすがに『社会保険』だとか『福利厚生』だとか
『給料明細』だとかを求めるキャラじゃあないだろうから、
月にある程度の金銭を手渡しすればいいだろう。
そういえば、『アリーナ』絡みの税金はどうすればいいんだろうな、
などと余計な事を考えつつ、『門倉』は『アラン』と、
とりあえずの口約束での『契約』を果たした。
「細かい話だけど、『ライフライン』は一応通っているし、
『独り暮らし』の範囲内で自由に使ってもらって構わない。
………まあ、請求は俺のところに来るから、
もし異常だと感じたら問い質させてもらうよ。
『家具』の納入とかも『常識的』な範囲でやってもらっていい」
『四階』は『前テナント』が撤退した際に、『門倉不動産』の完全な管轄となっていた。
………怒った『オーナー』に押しつけられた、といった方が正しいかもしれない。
物品納入は『常識的な範囲』―――といったが、この男の『常識』については疑わしいところがある。
とはいえ、『警察沙汰』にならない程度ならば、放置してもいいかとも思っていた。
………
>『合歓垣』
『門倉』が『アラン』を雇うのに思う事があるかもしれないが、
空気を読んで、今は黙ってくれているようだ。
あとで機会をみてゆっくりと話そう、と考える『門倉』であった。
54
:
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』
:2022/07/28(木) 21:10:55
>>53
「『アラン・スミシー』と呼んでくれ。そう名乗っている
・・・それじゃあ早速休ませてもらう。これでも疲れてるんでね。そこの子供に攻撃されたりとかで。
・・・仲良くしてくれよ?」
黙ってる見ているらしい合歓垣に皮肉を飛ばしたら鍵を受け取って部屋に向かう。
55
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/07/28(木) 22:35:07
>>54
(アラン)
「『アラン』ね―――了解した。
何かあれば声をかけるからよろしく。
………
仲良く―――そうだね、仲良くしよう」
去りゆく『アラン』を見送る『門倉』。
その後、蹴り飛ばされた『ローテーブル』や、
破壊された『湯呑』や『ネクタイ』の片づけを無言で行う。
それから言いたい事があるであろう『合歓垣』の相手をして、
そして、仕事の続きを終わらせ―――
………
ふゥゥ〜〜〜………
………
大きな『溜め息』がつい零れるが、このくらいは許してほしい。
アラン・スミシー『ザ・ミレニアム』→『門倉不動産ビル』の四階に住む
※『アラン』は立場上、『門倉派』というより、そちらで表現したとおり、
※『食客』に近いものですので
>>2
の『門倉派の面々へ』は適用されません。
※ただし、『テナント四階』に住んでいるのは事実ですので、
※そこに絡めた行動描写はして頂いても問題ありません。
※『門倉不動産』自体は『大通り』にありますので場スレ活動時は上手く使い分けて下さい。
※『門倉の手伝い案件』は『もしあればお願いする』程度の設定的なものしかありませんので
※『個別のミッション配給』などは期待しないでいただけると助かります。
56
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/08/02(火) 21:43:31
「『部屋成分』が―――足りていないな」
『門倉不動産』の前で、『門倉』はそう独りごちる。
最近、良い『部屋』に巡りあえていない。
この場合の『部屋』とは『ソウル・ダンジョン』の『能力対象』となる『思い出の部屋』の事だ。
もちろん、普通の『部屋』には日常的に出会っている。
しかし、『門倉』が『思い出』とし、
能力を発現したいような『部屋』とはここ最近巡りあえていない………
と、そういう事だった。
………
「まァ………そう簡単に手ごろな『ストック』が集まるなんていう上手い話はないか」
『門倉』は大きく伸びをする。
自分の能力を手軽に強化しようなんていう横着は良くない。
ただ、『門倉派』を運営するにあたって、様々な『部屋』を確保しておいた方が事実だ。
『部屋』の多さは出せる『手数』の多さ―――
たとえ『偶然』でもいいから、なんとか魂にグッとくる『部屋』に巡りあえると良いのだが………
………
「そして、いつか、『彼女』の部屋にも………」
そして、あくまで……あくまで、
『門倉派』の親睦と、『能力強化』のために、『門倉』は、
とある部屋に入り込む算段を考え出す―――
57
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/08/07(日) 19:01:06
>>(門倉)
バァァァァァ――――――ッ
キィッ
所用の合間に、『愛車』で『門倉不動産』に立ち寄った。
『報告』のためであったが、生憎その時は『留守』だったようだ。
この後に追加の予定が入っていたので、
一枚の『メモ』だけを残して部屋から立ち去る。
『二人目』をゲット出来ました。
ご期待に答えられましたか?
『最後の一人』も見つけてきますよ。
最高のショーにしましょうね。
期待してますから。
隅の方には『署名』が添えられている。
『美作くるみ』を崩した書体。
その筆跡は『アイドルのサイン』を思わせた。
58
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/08/08(月) 00:10:07
>>57
(美作)
「―――あ、来ていたのか」
『美作のメモ』を見つける『門倉』。
少し残念そうに、そのメモを手でくるくる弄んでから中身を読む。
「―――二人目、二人目か。順調じゃあないか」
ただ、『揃う』のはあくまで出発点だ。
『歌や振り付けを含む演出』や『訓練』、
『裏方の割り振り』などやるべき事はむしろそこからが多いだろう。
それに、『美作』を信用していないわけではないが、
メンバー選定の最終決定権は『門倉』にあるようにしたい。
『候補者』に本当に『ショー』を任せていいものかどうか―――
そこは、『門倉』が判断する必要がある。
あとは、『合歓垣』のラインでの勧誘も考えられるが―――
順調にスカウトできる『美作』の人脈とテクニックが凄いのであって、
幼い彼女にそこまで求めるのは酷という側面もある。
彼女には他に大事な役目があるのだし、
勧誘は『あわよくば』レベルだと思っておこう。
………
「―――それにしても」
『美作くるみ』の書体にさっと指をなぞらせる。
スカウトが出来て、パーソナリティも出来て、そして………
本当に良い人材と巡り合えたものだ、と心から思う。
59
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/09/25(日) 16:09:57
『星見駅前フリーマーケット』の終了から数日後――――。
ト ン
「――――…………」
『事務所』の一隅に背中を預け、『部屋の主』を待つ。
『トレードマーク』である『ビタミンカラー』の『アメカジファッション』。
『スタジャン』の下は、丈の短い『クロップドタンクトップ』だ。
丁度『ヘソ』の辺りが露出したデザインになっており、
しなやかなカーブを描く健康的な『くびれ』が覗いている。
両耳に装着した『ワイヤレスヘッドホン』からは、
明るいアップテンポの音楽が流れていた。
60
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/09/25(日) 21:26:54
>>59
(美作)
「―――ん?
ああ、『美作さん』、来ていたのか―――!」
『昼食』でも食べてきたのか、いつもの『ワインレッド』の
ジャケットの『門倉』が『事務所』に戻って来る。
「今日は、なにかしらの『収穫』の報告かい?
いや、そんなものまるで無くても、まったく問題はないんだけどね」
『美作』を『門倉派』として迎え入れてから、
そこまで時が経っているわけではないが、
『アリーナ観戦』の日に濃密な時間を過ごし、
『門倉』としてはかなり親密になれたと思っている。
61
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/09/25(日) 22:43:42
>>60
「――――この前は『ご馳走様』でした」
スチャッ
『待ち人』の姿を認め、
音楽を止めたヘッドホンを外して首に掛ける。
「ステキな雰囲気のお店でしたねえ。お料理もバッチリで。
とっても『有意義な時間』が過ごせたと思います」
ツカ ツカ ツカ
意味ありげな笑みを浮かべながら、門倉に歩み寄っていく。
「『例の件』――首尾良く進められましたよ」
フフッ
「結論から言うと、『三人』揃いました。
『詳細』については、
『門倉さん』の方から説明してもらう事になってます」
「その場に私が『同席』出来るかどうかは、
ちょっと分からないんですけど」
『スカウト』した『三人』の事を考えながら、
ポケットから取り出したスマホを弄る。
62
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/09/25(日) 22:55:45
>>61
(美作)
「楽しんでいただけたなら、本当に良かった」
『アリーナ観戦』の後のディナーは素晴らしいものだった。
『有意義な時間』―――まさしくそのとおりだった。
そして―――
「
!!
―――『三人』、ついに揃ったんだね」
『美作』が時間をかけて揃えた『アイドル候補』たち。
おそらく『間違い』はないのだろうが―――
それでも、『門倉』自身も実際に会い、自らの観点で精査したいというのはある。
「できたら『同席』してもらいたいが………
まあ、難しいのならしょうがないね。
『詳細』についてはセッティングしてくれるなら、いつでも説明するよ」
63
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/09/25(日) 23:28:53
>>62
「あはは……そう言われちゃうと同席したくなっちゃうんですよ。
私、『おだて』には弱い方ですから」
ススッ
「それに、私がいた方が何かと都合はいいと思いますし」
スマホを操作し、三人の『連絡先』を表示する。
「それじゃあ、この『事務所』に来てもらう事にして……。
やっぱり『三人いっぺん』が手っ取り早いですかねえ」
ススッ
「それから『ガラスのスタンド使い』も。
とりあえず私の方から全員に連絡を入れておきますね。
『ここ』に来てもらえるように」
『スカウト』を引き受けた以上、
『人材の選定』にも自信はあった。
ただ、まだ『全員の顔合わせ』は済ませていない。
『個々の魅力』を最大限に引き出しつつ、
『相乗効果』で更に大きく出来ればいいが――。
「私も出来る限りスケジュール調整しておきます。
もし体が空かなかった時は、
『テレビ電話』で『リモート出演』って可能性もありますけど」
「――そんな感じでどうでしょう?」
64
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/09/25(日) 23:49:15
>>63
(美作)
「『同席』はどんな形でも心強いよ。
お願いできるのなら是非お願いしたいね。
皆を一堂に集める―――
それぞれの予定が合うのならそれが一番かもしれないな。
『連絡』や『調整』は、申し訳ないが、『美作さん』に任せるよ。
………ああ、そうだ。
『契約書』とかそういうのも、正式に揃えた方が良い感じかな?」
正直、『門倉』は、『スタンド絡みの事件』の委託などの際も
口約束で済ませる事が多かった。
『スタンド絡み』の仕事の細かい部分は『契約』として書きづらいという側面もあった。
(単純に面倒だというのが一番だが)。
ただ、『美作』の集めたメンバーにそういうのを
気にする者が居れば作る必要がある。
いや、そうでなくても作るべきなのかもしれないが―――
65
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/09/26(月) 00:09:50
>>64
「じゃ、そういう流れにしておきましょうか。
『スカウト』したのは私ですし、
こっちから伝えた方が話は早いと思います。
門倉さんは、ここでドッシリ構えておいて下さい」
『一任』の言葉に、笑い掛けながら『肯定』を返す。
「何といっても『代表』なんですから」
続く提案には、人差し指を口元に添え、
少し考える素振りを見せた。
「そうですねぇ……。
『口約束だけじゃあ不安』っていう要望もありましたから、
『書類』も用意しておいた方が無難です」
「『作りにくい』っていう気持ちは分かりますけどね」
『門倉側』の事情も理解できる部分はある。
しかし、『出演者』に不信感を与えてしまっては元も子もない。
ここは頑張って拵えてもらうのが一番だろう。
「あとは――何か『ご希望』はありますか?」
頭の中で全員に送る文面を検討しながら、
『門倉の意向』を確認する。
66
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/09/26(月) 00:25:07
>>65
(美作)
「よし―――じゃあ『書類』については用意しておこう」
これから『派閥』を大きくするにあたって、
なあなあではやっていけない事も多いだろう。
『美作』の言うとおり、ドッシリ構え、色々な意味で『しっかり』しなくてはならない。
………
「『希望』か。そうだな―――」
『仕事の面接』と考えれば、『履歴書』のひとつでも
用意させるべきなのだろうが、そういう堅苦しいのは『門倉』も好きではない。
重要なのは『ショーを成功させられるかどうか』………
「………まずはこちらが『説明』して納得してもらえてから、だけど、
『アイドル候補』の面々には、『特技』を披露してもらいたいな。
当然、『ショーを見据えた特技』―――
出来れば『スタンド』を交えた………ね。
だから、事前に準備しておいてもらえるよう、言っておいてくれないかな」
『重要』なのは、『それ』が出来るかどうか―――
『門倉』が一番観たいのは、そこだ。
67
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/09/26(月) 01:05:38
>>66
「ええ、分かりました。何よりも大切なのは『そこ』ですからね」
「その旨はハッキリと伝えておきます」
門倉から出された希望には、大いに同意するところだ。
それが出来なければ話にならない。
逆に、それさえ出来れば『ステージ』に立つ資格がある。
「それから――これは『私からの提案』なんですけど」
立てた人差し指を顔の前に翳し、
ウインクをするように片目を閉じる。
「各自の『立ち位置』を臨機応変に変えるのはどうでしょう?
『ポジション』を固定せず、
『メイン』になる出演者を順次切り替えて、
全員に『センター』を務めてもらうという形式です」
「これなら『奪い合い』になりませんし、『演出』の一環として、
ショーの『見栄え』を増す事にも繋がると思いますよ」
アイドル時代の美作――『MIMI』は『ソロ』で活動してきた。
しかし、今回は『グループ』。
その長所は可能な限り活かすべきだし、
懸念される要素には対策しておくべきだろう。
68
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/09/27(火) 05:51:10
>>67
(美作)
「『ポジション』を固定しない………
『曲』や『演出』ごとに『メイン』となる人物を変えるという事だね。
うん、それが良いと俺も思うよ」
『スタンド使い』は個性や我が強い傾向にあるし、
『誰が一番か』などで無用な争いをさせる必要もないだろう。
また、『美作』の言うとおり、『演出』としても有用なはず。
メインに据える人物により、ショーのカラーをガラッと変えるのであれば
飽きの来ない『アイドルショー』が提供できるのではないだろうか。
「―――あとは、タイミングがあえば『合歓垣ちゃん』にも
立ち会ってもらった方が良いかな。
彼女くらいの年頃の『感性』も大事だし、何より『協力者』のひとりだからね」
『門倉』から伝えたいところはとりあえずはそんなところか。
あとは『美作』が日程調整してくれれば、『アイドル面談』が出来るだろう。
69
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2022/09/27(火) 15:59:40
>>68
「ン………………」
他に言い忘れた事がないか。
頭の中で考えながら、緩やかな歩調で事務所内を歩く。
『音声を出力可能な機器』――『プラン9』の『能力対象』を、
自分の目で確認するためでもある。
「とりあえずは『こんなところ』ですね」
この場で出せる意見は、今は思いつかなかった。
『面談』における自分の役目は『仲介』。
『お膳立て』に専念しよう。
「ええ、もちろんです。
事前に『顔合わせ』をしておいた方が、
今後の流れもスムーズに進むでしょうし」
ススッ
「そう思って、たった今『五人』に連絡しておきました。
具体的な『日程』は――――」
スマホを弄る手を止めて、
『関係者』に知らせた『予定』を門倉にも伝える。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/744)
「それじゃ、名残惜しいですけど私はお暇します。
実は、これから『寄る場所』があるんですよ」
スタ
「仕事上、常に『アンテナ』を張ってる身として、
『最新情報』は見逃せませんからね」
スタ
「――――また『当日』に」
呼び止められる事がなければ、
そのまま『門倉不動産』を出て、
『愛車』が待つ最寄の駐車場に向かうだろう。
70
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2022/09/27(火) 21:22:52
>>69
(美作)
「さすが、『美作さん』。仕事が早い」
手早く『連絡』を行った『美作』を褒め称える『門倉』。
日程を決め、後は待つだけというところか―――
「なかなか忙しそうだね………
それじゃあまた、『当日』に会えることを楽しみにしているよ」
『美作』を送り出す『門倉』。
いよいよ話は本格的になってきた。
『門倉派』初のショータイムは『アイドルショー』。
果たして上手く行くかどうか………
まずは『三人』の『アイドル』との邂逅。
『門倉』は期待して、『その日』を待つのだった―――
71
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/21(水) 12:23:13
「―――ムぅ……」
『不動産』の応接間で目覚める『門倉』。
つい、うたた寝をしてしまった。
……今は何時だったか?
うたた寝と言いつつ、結構な時間、寝てしまったようだ。
身体がさび付いたような心持ちのため、思わずノビをする。
「………さて」
誰か来ればもちろん応対するし、
そうでないのならば、ゆっくりとこれからの事を考えていこう。
72
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/06/21(水) 20:46:27
>>71
目を開けると、テーブルの上に一枚の『メモ用紙』が残されていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『差し入れ』を持って来たんですが、気持ち良さそうなので置いて帰ります。
『キャリアアップ』する為に、私も新しく『セルフプロデュース』を始めました。
もし『噂』を聞く事があったら、心の中で応援して下さいね。
カナリア
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メモの隣には、見た目も涼しげな『葛饅頭』の箱があった。
『贈答用』としても使えるらしく、『ちょっと良い品』のようだ。
屋号は『御菓子司 鈴眼』。
73
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/24(土) 19:36:40
>>71
「御免・・・・・!」
目覚めた門倉の目の前に、扉を開けて一人の男の姿が飛び込んでくる
壮年に至らぬ程度の見た目であるが、その髪は年齢不相応なほどに白い
しかし、内に秘める覇気は並の若者以上に満ち満ちている
男は身に纏っていた黒衣のマントを手で払う
こびり付いて固まっていた汚れがパラパラと床に落ちていく
泥と埃、そして僅かながらの血が乾いて固まっていたものだ
「この街で屋敷を売っているのは貴様か?」
74
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 11:36:57
>>72
(美作)
「……『セルフプロデュース』か」
『門倉派』の活動はこちらのせいで滞り、『美作』には連絡もとっていなかった。
申し訳ない気持ちは強くあるが、彼女が『セルフプロデュース』を経て、
それでもまだこちらに協力してもらえる気になったら、
その際には是非、協力をお願いしたい気持ちもある。
そのためにはこちらもこちらで何か『実績』を残した方が良いか―――
………
「―――ああ、『鈴元君』のところのお菓子か」
『鈴眼』の『葛饅頭』を見やり独りごちる『門倉』。
『鈴元』とは、とある事件でお世話になったことがある。
『整形外科の女医の元で起こった顔が崩れる事件』………その解決。
(★『せんせいのかくしごと』★
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1534589466/401-698)
彼とも最近は会っていない。ただ、スタンド使い同士は『奇妙な縁』がある。
またいつかどこかで、会えると良い。
………
………
>>73
(御子神)
と、そんなふうに思いにふける『門倉』の眼前に。妙な男が飛び込んできた。
『薄汚れた黒いマント』から彼の異様さが容易に感じ取れる。
そして、出てきた言葉。いきなりの『貴様』よばわり。
「………」
「………とりあえず、お座りください」
『応接スペース』のローテーブルに『御子神』の着席を薦める。
これは人生における、ある種の『罰』なのかもしれない。
とはいえ、もう少しマイルドな『罰』から始めてほしかったなと思う『門倉』だった。
75
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/25(日) 12:11:52
>>74
「座らせてもらうとしよう」
そう言いながら、遠慮する事なく門倉の対面に座り込む男
逞しい体躯が腰を下ろすとソファのスプリングがギシギシと音を立てる
巌の様な視線が正面から門倉へと注がれる・・・・
「・・・・先日、この街の警らに注意を受けた
どうやらこの街では路上で寝起きする事を許されていないらしい」
男は悪びれる事なく己の事情を語り出す・・・・
「最低限寝泊まりをする為の『家』が必要だ
用立てていただけないだろうか?」
76
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 12:48:46
>>75
(御子神)
「………なるほど。『家』が欲しいというわけですね。
でしたら、私ども、『門倉不動産』がお世話する事が出来ます」
話していくうちに、最初の印象よりはスムーズに行きそうだという安堵感が生まれてくる。
そりゃあ、怪しい点は多々あるが、『門倉』もまた、怪しい話を多々、仲介してきた男だ。
単純に『家を用立てる』という話に収まっているのなら『不動産屋』としてやりようはいくらでもある。
「―――まずはご希望を伺いましょうか?
『家』は賃貸? 購入? 住む人数やエキチカなど………
とにかく必要なご要望はなんでもおっしゃってください」
『路上生活』というワードからろくに『金銭』を持っていない可能性もあるが、
一方で、最初に『屋敷』などという言葉を使っており、『大豪邸』に住んでいた可能性もある。
あまり外見の印象だけで話を進めない方が良い。
77
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/25(日) 13:51:28
>>76
「一人で住む事になるのだ。そんなに大きな家である必要はない
そう・・・・『アパート』、というのだったな。それくらいがちょうどいいだろう」
「いつまでこの街に留まるのかはわからない
貸し部屋で十分だ」
「贅沢を言うつもりはない
風呂やトイレに拘るつもりもな・・・・水を浴びる事が出来ればそれで良い」
突飛な外見で現れた男ではあったが、口にする言葉は意外と常識的であった
海千山千の経験を積んできた門倉にとっては十分に対応可能だろう
男の望む条件について、着々と話が進んでいく
「支払いは・・・・『これ』で足りるか?」
・・・・・・どすっ
男はそう言って目の前のローテーブルに薄汚れた『麻袋』を置いた
さて・・・・・貴方にこの袋の中身を見る勇気があるだろうか?
78
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 15:07:05
>>77
(御子神)
「………なるほど」
『アパート』という単語を知らないのであれば、
おそらく日本ではない『異国の出』………
堪能な日本語はその地の『日系何世』かだったのだろう。
「とにかくお安いのが良いのであれば、
木製アパート、築35年の『阿武名荘』というのがありますね。
『風呂』も『トイレ』もついているし、破格の値段………
『202号室』が空いていたはずだけど―――」
そう言いながら、『麻袋』に眼をやる『門倉』。
なんだかイヤな予感がするが、この時間をいくら引き伸ばしても
事態が進展するわけでもない。
「―――見せていただいても?」
許可が得られたのであれば、おずおずと『麻袋』を開ける。
79
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/25(日) 15:23:20
>>78
> 「―――見せていただいても?」
門倉のその言葉に、男は無言のまま手の動きで”許可”の意思を示す
その動作に従って、君が麻袋の中を覗き見ると・・・・
ごとっ
袋の中から零れ落ちたのは金の大粒だ・・・・!
その他にも紅の輝きを見せるルビーに、エメラルド・・・・!
しかるべき場所に持ち込めば敷金・礼金・数か月分の家賃として申し分ない値打ち物・・・・!
80
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 15:45:19
>>79
(御子神)
ごとっ
「!!!」
いかにも高価そうな鉱物たちに思わず息を呑む『門倉』。
―――もっとも、『門倉』にその真贋を見極める眼はない。
ニセモノの可能性だって十分にあるが………
眼前の男はどうにも『詐欺』を働くようなタイプではないように思えた。
「………失礼しました。これだけあれば、
『相応』の住み心地の良い高級物件も十分に紹介出来ますが、
いかがいたしましょうか」
商売柄、様々な知己がある。
こういった貴金属や宝石に強い信頼できる者にしっかり鑑定させ、
相応の値段で換金してあげる事も十分に可能だろう。
あとは、眼前の男の望む物件を見つけてあげるのが『門倉』の仕事だ。
「………あ」
と、ここまで考えたところで『不吉』な考えが頭をよぎる。
「ところで、お客様。ご職業を伺っても?
身分を証明するものは本日はお持ちでしょうか?」
金があっても、身分が怪しい者には『オーナー』が難色を示すだろう。
眼前の男が意外にも堅実な職業であればいいのだが………
81
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/25(日) 17:06:22
>>80
「いいや・・・・
贅沢をする為のこの街に来たわけではない
暮らしぶりは最小限で結構だ」
門倉の予感は正しい
差し出された『宝石』が如何に本物らしくとも、それが価値ある物だとしても
それが盗難品でない保証もなければ、男が真っ当な社会人である保証もない
「職業は・・・・・『革命家』とでも言っておこうか」
さて、この発言は君にとってどんな意味を持つだろうか・・・・・?
「身分証は保険証で構わないか?」
82
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 17:55:32
>>81
(御子神)
「―――『革命家』。『革命家』ね」
「………」
………まあ、保険証を持っているだけ幾分マシだろう。
『高級マンション』がご所望ならそれなりの『身分』は必要だが、
『最小限の暮らしぶり』でいいというのなら、話は別だ。
それこそ、先程、紹介した『阿武名荘』なら、様々な層が利用している為、
保険証があればとりあえずはクリアできるはずだ。
保険証を提示してもらえるのなら、
名前や生年月日、保険証の発行元などを確認する。
「――― 一応、物件を見に行きます?
私を信じて、『即決』なら手続きをしてしまいますが」
83
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/25(日) 18:37:59
>>82
男が外套をごそごそと漁ると、中から一枚のカードが出てくる
保険証の発行元に不審な点は見受けられない
ごく普通の国民健康保険だ
名前は『御子神 正信』 年齢はどうやら『28歳』らしい
「ふむ・・・・・」
御子神の鋭い視線が門倉の目を見つめる
「いや・・・・ 己(おれ)は人を見る目はある方だと自負している
店主・・・・貴様からは己を騙そうという『悪』の気配は感じられない」
「――信じよう」
84
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 20:37:29
>>83
(御子神)
『28歳』……そう言われればそのくらいにも見えるが、
それ以上の『威圧感』があるようにも感じる。
「そう言ってくれるなら―――」
『門倉』は手続きの書類を出し、『大家』に連絡をとる。
問題なければ、このまま『手続き』を行い、
『阿武名荘』という名の木造アパートの『202号室』が『御子神』の『住処』となるだろう。
『宝石類』は、『門倉』経由である程度の現金に変える事が可能なようだ。
どの程度、『現金』化するのかは『御子神』の自由か―――
その他、生活するにあたって何かあれば『門倉』に依頼しておけば、
ある程度はやってくれるかもしれない。
「―――ああ、そうだ。『ケータイ』なんかは持っていますか?」
手続きの関係で『連絡先』を確認してくる『門倉』。
85
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/25(日) 21:24:09
>>84
「『スマートフォン』だ」
そう言いながら男はスマホを取り出す
戦う男にとってスマホの有無は重要な事柄だ
・・・・・一通りの手続きが終わり、少しの間が訪れる
ちょっとした雑談。門倉にとっては厄介な客をなんとか処理した達成感があるだろうか
「そういえば、ひとつ貴様に聞きたい事がある」
ふと、御子神がそんな事を言う
「この街で白髪の子供を見た事はないか?
歳は・・・・『12歳』。」
86
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/25(日) 22:49:28
>>85
(御子神)
『あ、スマホは知っているんだ』という謎の感銘を受ける『門倉』。
『連絡先』があるのならばよりスムーズに『手続き』は済む。
………
>「そういえば、ひとつ貴様に聞きたい事がある」
(もしかして貴様を丁寧な言葉だと思っているのかな? なんせ【貴】と【様】だものな)
そんな事を思いつつ、彼の問いかけを聞く。
「白髪の……子供。12歳ねえ。ふゥむ」
『門倉』は考えた末に―――
「いや………ちょっと思い出せませんね。
その子供が―――何か?」
そう答える。
この答えは『嘘』である。
『夏の魔物』事件で、大きな役割を果たした少年。
白髪の彼が、確かそのくらいの年齢だったはず。
ただ、素性も知れぬこの男に気軽に教える事は、
『門倉』の信用を大きく損ねる事に繋がるだろう。
87
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/26(月) 00:26:03
>>86
「そうか・・・・知らないなら仕方がない」
呆気ない程あっさりと引く
どうやら男の方も門倉が子供の事を知っているとは思っていないようだ
「その子供こそ、己がこの街に来た理由そのものだからだ」
「何故なら・・・・その子は・・・・・」
こと、とペンをテーブルに置く
「己の・・・・息子だからだ
12年前に生き別れになった・・・・己の・・・・」
88
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/26(月) 21:19:13
>>87
(御子神)
「ああ、息子………息子でしたら、そりゃあ捜しますよね」
『脊髄反射』で相槌をうつ『門倉』。
しかし次の瞬間、頭の中に、ごくごく簡単な計算式が浮かび上がる。
(28……
12………
28ひく12………
28ひく12は……16
………
16…か………)
「………」
「まァ、もし、情報があれば知らせますよ」
『異国』では『16歳の父親』など珍しくもないのだろう。
自分の常識を押しつけるべきではない―――『門倉』はそう自戒する。
「―――見つかると、いいですね」
まだ捜し始めたばかり、というのならば、
広いようで狭い『星見町』、ほどなくして見つかるだろう。
今の段階で自分が不義理をおして、伝える必要はないはずだ。
89
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/06/26(月) 23:44:22
>>88
「――――頼んだ」
単純計算で言えば若すぎる程の年齢
『敵』を作らない為の言動は門倉にとっての生存戦略なのだろうか
とにかく、御子神の方はその事実に対して、何も悪びれる事も、気にする事もなく話が進む
「さて・・・・今日は世話になったな
余所者の己ではあるが・・・・どうかこれからもよろしく頼む」
そういうと御子神は門倉に対して頭を下げる
「さて・・・・ではそろそろ行くとしようか
私物は特にない。まずは装備を整えなければ・・・・」
そう言って、全ての手続きを済ませた後男はこの店を離れて行った
数多くの奇人たちが跋扈するこの星見町
そんな街に、また一人奇人が増えたところで問題はないのかもしれない
90
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/27(火) 06:59:27
>>89
(御子神)
「―――ご成約、ありがとうございました。
なにかあればご相談ください」
『嵐』のような怒涛の男を対応を終え、ほっと一息つく『門倉』。
………あの風体、あの態度、あの血縁………
おそらくは、この『星見町』の灯りに吸い寄せられてきた『使える』者なのだろうと邪推する。
いつもの『門倉』ならそれとなく探っていくのだが、
どうにもその『オーラ』にあてられ、普通の『不動産屋』として徹してしまった。
まあ、そんな日があっても良い。
『超常現象解決のための仲介屋』や『門倉派』………
そういった込み入った事情から離れたシンプルな仕事が
今日の『門倉』にはちょうどいいように感じた。
「―――さて」
ただ一方で、そろそろまた、そんな込み入った仕事もこなしていきたい気持ちはある。
まずは『門倉派』。一度、『小さなイベント』でも開きたいとは思っているが……
………
「―――人材次第というところもあるか」
『門倉』は、長年、他のスタンド使いの力を借りて、問題を解決してきた。
また、ここに迷い込んできた人物の力を借りて、新たなステップを踏むのが良いだろう。
91
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/06/27(火) 07:03:28
【改めてお知らせ】
『不動産絡み』、『門倉派』、『超常現象関連』、『個人的な門倉ファン』、『冷やかし』などなど。
>>2
も踏まえつつ、とりあえず、このスレに来ていただいて
何かやる分にはお気軽にどうぞ。
ただ、『門倉』が対応難しいケースもございますので、臨機応変にお願いします。
92
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/04(火) 22:05:14
頑是ない子供のような幼さの抜け切らぬ女顔。薄緑の雑に束ねたロングヘアと相まって子供子供した印象が強い青年が眼鏡を拭く。
ただの不動産屋にしか見えないが…
「こんにちはー! 美作くるみさんの紹介でやって来ましたー!」
眼鏡で弱気を演出しているが数多くの客を相手してきたなら鷲見の喧嘩好きな本性が一発で見抜けるかもしれない。
93
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/05(水) 06:09:49
>>92
(鷲見)
「………ん?」
やってきた『鷲見』に目を向ける『門倉』。
「ふむ―――『美作さん』の紹介。
………『アイドル候補』………?
………ではないか」
『美作』の紹介だという青年にまずは、客席のソファを薦める。
「―――具体的にはどういったご用件かな?」
94
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/05(水) 15:49:32
>>93
(門倉)
『鷲見健治』が『門倉不動産』を訪れたタイミングで、
当の『美作くるみ』からメッセージが届いた。
[一つ『アイディア』を考え中なんですけど、聞いてもらえます?
『ゲリラライブ』と『フラッシュモブ』に着想を得ました]
[端的に言うと『私が歌います』。
ただし、姿は見せません。あくまでも『声だけ』です]
[私は『歌う曲』を決めません。
聴く人に選んでもらいます。
適当な『アドレス』を作って、それを広めるんですよ。
そこで『リクエスト』を募る訳です]
[募集を締め切った後で、この街の一角を『ライブ会場』に見立てるんです。
私の能力で、射程内の『あらゆる音響機器』から、
ランダムに歌声を『出力』すれば、それなりの『パフォーマンス』になる筈ですよ]
[もちろん『一人』ではやれません。
『門倉派』のイベントですから。
本格的に動く前に、まず『二人でやれる事』を試してみたいんです]
95
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/05(水) 16:06:14
>>93
「美作くるみ。彼女の名前を出せば『スタンド関連』の話を聞ける
聞いてやって来ました」
「スタンド使いの話を聞けるということは貴方もスタンド使いか?」
美作くるみさんの名前を出してアイドル候補と思われるとは…
この門倉という男性は何をしているのだろうか?
「初めに言っておきます。私の『2NDハンド・ファイア』は
真正面から戦うことしかできない」
「スタンドを纏い人外の膂力とスピードを得て、殴打した場所を
『赤熱』して炸裂させる」
「つまり、私のスタンドが貢献できるのは暴力ぐらいのもの」
96
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/06(木) 20:01:17
>>94
(美作)
「お………ッ」
そうこうしているうちに『美作』からのメッセージだ。
「………『声だけのゲリラライブ』という感じかな?」
メッセージを読んだ感想を軽く呟く。
ただこれだけだと詳細が良く分からないところがある。
『アドレス』というのはホームページ的なものだろうか。
『美作』が自らの知名度をアピールするならば、
それなりに注目されるだろうが、謎の歌手では埋もれてしまう気もする。
いや、そこはそれこそ『演出』でカバーする形か。
『アイディアありがとう。精査するに値する企画だと思うよ。
ただ、今は来客中でね。
やってきた彼について美作さん、君に取り急ぎ確認したい。
君の紹介だと言う薄緑のロングヘアの青年なんだが、
確かに君が紹介した、という事でいいかい?』
ただまあ、とりあえず今は眼前の彼について確認しておこう。
>>95
(鷲見)
「『スタンド能力』は、使いよう。
『暴力』だけしか出来ないという事はまず無い。
君自身の中で、わざわざ能力の利用幅を狭める必要はないと思うよ」
名も名乗らずいきなり自身のスタンド能力を暴露する眼前の青年。
ちょっと変わった男だなと思うがそもそもスタンド使いはおおむねどこか変わっている。
「そして、『スタンド関連』の話、と大雑把に言われてもね。
具体的にどんな話を聞きたいんだい?」
『美作』の紹介という事は彼を、先程の『メールの企画』に参加させるという事なのだろうか。
しかし、直観的には街角ライブに役に立つ能力とは思えないが―――
97
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/06(木) 20:23:12
>>96
「そうだ、名乗り忘れていた。自分の名前は鷲見 健治。
清月学園の学生でもあり元カラーギャング」
「元というのはカラーギャングを俺がスタンドで潰したから。
故に関わったから難癖をつける奴らはもう居ない」
日に日に規模を拡大するカラーギャングがヤクザだの薬物だのに染まり弱者を踏み躙ることに鷲見は耐えられなかった。
しかし、鷲見はそれ以外にも気になって潰したのだ。
「スタンドに関連しているかもしれない話と言えば所属していた
カラーギャングの幹部たちが口癖のよう言った『エクリプス』と
『アリーナ』という組織について」
「『エクリプス』に所属するスタンド使いは殺しを当たり前のよう
に行い、『アリーナ』所属のスタンド使いは治安維持を目的
として互いに敵対し合っているようだった」
「彼等について何か知っていないか?」
98
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/07(金) 20:31:35
>>96
[『鷲見健治』君ですか?
ええ、私が『門倉不動産』を紹介しました]
[実は『歓楽街』で『タチの悪いグループ』に絡まれちゃって。
危ない所を彼に助けてもらったんですよ。
その『お礼』として教えた訳です]
[『スタンド使い』との『コネ』は、いくつあっても困らないでしょう?
それに、まだ『他の派閥』に目を付けられてなさそうでしたからね。
今のところ『優先度の高い能力』じゃあないと思いますけど、
これから『出番』があるかもしれませんし、『念の為』という事で]
[彼には、私の『名刺』を渡してあります。
ちょっと荒っぽい部分はありますけど、人間性に関しては信頼できますよ]
99
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/08(土) 06:58:18
>>97
(鷲見)
「カラーギャング………」
最近はあまり聞かない言葉だが昔ながらのヤンキーも
稀に見かけるこの町では確かに存在している(いた)のだろう。
「………ちなみに、『何色』だったのかな。君のチームは」
どうでもいい事が気になる『門倉』はどうでもいい質問をする。
………
「そして、『幹部連中』は『エクリプス』や『アリーナ』を知っていた、と。
彼らもスタンド使いだったという事なのかな。
………『エクリプス』についてはそこまで詳しくはないけど、
『アリーナ』については多少は教えられる事もあるかもしれない。
………ただその前に訊きたいんだけど、『鷲見くん』は、
それを知って、どうするつもりなんだい?」
>>98
(美作)
『鷲見』とのやりとりの中、『美作』の返信を確認する。
『了解。いつもありがとう』
流石に話しながら、あまり長文は送れないので、
簡易な返信だけしておいた。
『美作』の言うとおり、とりあえず『スタンド使い』のツテはいくらあってもいいだろう。
『鷲見』の『意図』をしっかりと探り、適切な対応をしていくべきだ。
100
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/08(土) 11:23:27
>>99
過去には居たかもしれないがもう既に廃れつつある集団だ。
今は形が変わって半グレや闇バイトなどに悪化したが…
「赤だったなー。うわっ、なつかしー!」
「幹部はスタンド使いじゃないけどヤクザや『エクリプス』って
連中の雑用や下っ端への資金調達の指示かな」
「こっちが勝手に擦り寄っていたって感じだから潰れても反応は
無しで良かったような寂しいような…」
当時はヤクザとも付き合いが有ったのだから後ろ暗い資金調達でもしていたのだろう。
「あっ、いや、スタンド使いっぽいのが居た。ヴィジョンや能力は
絶対に見せずに明らかにスタンドの仕業なのに実力を隠してた」
「トップをやってた総長だよ。今はまた違う形で汚れ仕事をしてる
だろうから喧嘩を続けてれば、いつかは総長と戦えると思ってる」
鷲見はスタンド能力からして本当に喧嘩しか脳がない男だったので幹部未満下っ端以上の特殊な立ち位置だった。
実際に鷲見も権力に興味は無かったので良い距離感だったのかもしれない。
「『エクリプス』は、まぁ、深く知らなくても殴れば良いだけだし…」
「『アリーナ』も今は悪さしてるなら殴るのみ! なんだけれども
実はデカい恩が有ってさ」
「カラーギャング脱退時に総長からスタンド攻撃らしき攻撃を受け
たり下っ端に改造エアガンで撃たれまくってボロボロの俺を無償
で『アリーナ』のスタンド使いが助けてくれてな」
「無償で助けられるってそれまで無かったから恩を返せるなら返し
たいとは思ってンだよ」
101
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/09(日) 08:07:47
>>100
(鷲見)
「『赤』か。いかにも、といった感じだね」
「そして、ふむ………」
『鷲見』の話を咀嚼する『門倉』。
「少し疑問なんだけど、君は『カラーギャングをスタンドで潰した』と言っていたが、
トップの『総長』とはやりあわなかったのかい?
戦っていないような口ぶりだが―――」
更に疑問を口にする。
「あとは………『アリーナ』や『エクリプス』について知りたい、というのは、
結局のところ、それらの組織が君の基準で『殴るに値するかどうか』を判断したい、
という事なのかな?
それとあわせて、恩のある『アリーナのスタンド使い』を捜したいというのもあるという事か」
102
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/09(日) 13:18:07
>>101
「ボスは秘密主義で自分が下っ端をぶっ飛ばしてるところを背後
から襲われただけだ」
「その代わりに攻撃を耐え抜いたのは想定外らしく人外のスピード
で迫る俺に顔を見られたら撒くだけの攻撃をして逃げちった」
纏うスタンドだからと言っても耐久力は上がらないがそれでも鷲見を侮っていたのかボスは接近を許してしまった。
「『アリーナ』と『エクリプス』を知りたいのは殴るに値するか
知りたいのと恩のある『アリーナ』のスタンド使いに会いたい
からだ」
「邪悪であれば殴る。良い組織ならたまにちょっかいを出す
俺の望みはそれだけだよ」
103
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/09(日) 15:45:01
>>102
(鷲見)
「なるほどね」
この『鷲見』という青年のスタンドは驚異的な戦闘スペックを持つようだ。
一方のカラーギャングの『総長』は、『総長』といえどもあくまで一般人を束ねていた人物。
別に強力な『スタンド』を持たなくても十分にやっていけたのだろう。
さて、どうするか―――
一般の『アリーナ派閥』ならばバトルが出来る『鷲見』は喉から手が出るほど欲しい逸材だろう。
ただ、『ショー要素』を重視する『門倉派』にとっては、常駐してもらうようなタイプではない。
用心棒枠としても『アラン』という男で間に合っているとも言える。
であれば、『他派閥』を紹介して、『鷲見』とその『派閥』、双方に恩を売っておくのが得策か。
「まず、知っていると思うが『エクリプス』というのはすでに滅びている。
君の『カラーギャング』と同じ末路を辿ったわけだ―――
ただ、その『残党』というのは今も残っているようで、君が殴れるとしたらそっちの方だな。
一方の『アリーナ』………確かに『エクリプス』と敵対していたようだが、
けして完全な正義の味方というわけじゃあない印象だな。
あくまで俺の主観ではあるが―――
例えるなら、イタリアあたりのギャング組織の内部で、
『麻薬OKのなんでもあり』の派閥が『エクリプス』で、
ギャングの中でもある程度の倫理観を備えたのが『アリーナ』という感じだろう。
『エクリプス』を滅ぼしたにせよ、『闘技場』という血生臭い興行を主に添える
『アリーナ』は、ギリギリのバランスで運営されているのだろうし、更に言えば、
その中の『派閥』によって、その善し悪しは変わってくる。
こればかりは実際に君の眼で確かめて、君の価値観で判断した方が良いと思うね」
『門倉』は、話しながら、スマホをいじり始める。
おそらくだが、話に関係ある行為なのだろう。
「というわけで―――俺の方で『アリーナ』の派閥を紹介してあげてもいい。
君の『戦闘力の活用方法』、『アリーナという組織の見極め』、
『恩のあるスタンド使いの捜索』、すべてを満たせるいい話だと思うんだが、どうかな?」
104
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/09(日) 17:03:12
>>103
「『エクリプス』のスタンド使いは皆が命を張った戦いの経験者
なのではないかと思うほど異常な奴ばかりだった」
「あいつらがやるのは喧嘩じゃねぇ。殺し合いだ。
喧嘩は拗れたものを直す儀式。それを汚すあいつらは敵だ」
鷲見にとって喧嘩は拗れたものを直す儀式だった。
例え負けたにしろ敗者は次のチャンスがある公平さが大事なのだ。
殺し合いは勝った者が穢れを背負っていくもの鷲見は考えている。
「何でもアリな『エクリプス』にヤクザの『アリーナ』。
ブレーキが有る分だけ『アリーナ』の方がマシではある…」
「『派閥』ってやつは痛いほどギャング時代に厄介さを感じてた。
アリーナの『闘技場』が俺の考える喧嘩から違っていたら…」
「ん? 『派閥』の紹介をしてくれるのか? 全て満たせる良い話だが
頼んでいいか? 昔から利害調整や根回しみたいなのは苦手でさ」
105
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/09(日) 17:40:41
>>104
(鷲見)
「『紹介』―――ああ、するとも。
ただ、これから紹介する『派閥』はあくまで『窓口』のような形となるかな。
その『派閥』が君を見定め、更に『適切な派閥』があれば紹介してくれる。
少しまどろっこしいかもしれないが、その過程に様々な『関わり』が出来るのは悪くない話だと思うよ」
先程、『漣派』に打診したところ、どうやら『漣派』自体では新規の戦闘者を募集していないようだ。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/848-849)
ただ、『漣派』が窓口としての面接をしてくれるならば、それなりの『品質保証』となり、他派閥への良いアピールとなるだろう。
『鷲見』に告げた『様々な関わりが出来るのは悪くない話』というのは『門倉』自身にも還って来る。
彼の面倒を見るというテイで自然にコネクションを得られるのは『悪くない話』だ。
「ただ、『紹介』はする代わりと言ってはなんだけど、
もし俺が困った事があれば、ぜひ君に『手伝って』欲しい。
つまりは、ひとつの『貸し』という事だ」
この『鷲見』は昔の不良のように直情的だが、
直情的な故にこういった『貸し借り』は忘れないタイプと見た。
『門倉派』の活動にはもちろんのこと、『何でも屋』的な活動で役に立つ事はあるだろう。
106
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/09(日) 19:18:11
>>105
「職業適性テストみたいなノリで学生に助かるよ」
「関わりか。確かに関わりは大事だ。ギャング時代にそれは経験
した」
自分はそういったコネを清算しちまったから何も無い。
それをこれからまた作って行かなければならないと目の前の門倉を見て思う。
「今回は手間かけさせて悪かった。俺に出来ることは喧嘩ぐらいだ
が関わっていく内に新しいコネができるかもしれない」
「俺みてぇなはみ出し者に良くしてくれたことは忘れないぜ」
直情的ゆえにカラーギャングの歪みに耐えきれず直情的だからこそ使いやすくもある。
良くも悪くも表裏が無くて警戒する必要性がないのが鷲見という男である。
107
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/09(日) 20:59:16
>>106
(鷲見)
「よし―――それじゃあ」
『門倉』がいくつかの『面接候補』の日程を提示する。
『鷲見』と『門倉』の予定が合うものがその中にあるだろう。
『面接の打ち合わせ』などもした方が良いのかもしれないが、
この『鷲見』という青年にはむしろそんな小細工は逆効果かもしれない。
「少し先になるが………『当日』は俺も行く。
よろしくお願いするよ」
今更ながら、『門倉不動産 門倉良次』とかかれた名刺を渡しておく。
住所電話番号もそこに書いてある。
あとは問題なければ『メッセージアプリ』などの連絡先も交換しておこう。
108
:
鷲見 健治 『2NDハンド・ファイア』
:2023/07/09(日) 22:57:03
>>107
「日程は分かった。当日はアンタも来てくれるのか」
まぁ、『アリーナ』の流儀が分からない俺を野放しにするのはな…」
名刺を受け取りこっちも連絡先を書いたメモを門倉に渡す。
これからどんな付き合いになるかは分からないが互いに連絡先は知っておくべきだろう。
「長居して悪かった。じゃ、また当日になー!」
門倉に一礼して門倉不動産から出て行く。
謎に包まれた『アリーナ』との邂逅に胸踊らせて…
109
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/09(日) 23:45:35
>>108
(鷲見)
『鷲見』を見送る『門倉』。
この出会いは、『良かった』と言えるのではないだろうか。
………
「―――さて」
もしかすると『漣派』の面接の前に『アリーナ』の他派閥と
接触しておいた方が良いのかもしれない。
そういう機会がないかどうか―――アンテナを張っておくべきか。
>美作
『鷲見』が帰った後、『美作』に感謝の言葉と今回の邂逅の詳細をまとめたメッセージを送った。
『漣派』がセッティングする『面接』―――
『美作』の予定があい、更に『漣派』が許すのならば、彼女にもついてきてもらっても良いかもしれない。
110
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/15(土) 12:46:04
駐車場に愛車の『ベスパ』を停め、通い慣れた『雑居ビル』に入っていく。
コン コン コン
「失礼します。どなたかいらっしゃいますか?
『物件』を紹介して頂きたいんですけど」
音域を意識的に下げて、『アルト』の声色で室内に呼び掛ける。
『気付くかどうか』は相手次第だろう。
ちなみに地声は『メゾソプラノ』で、ラジオで喋る時は『ソプラノ』だ。
111
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/15(土) 21:21:00
>>110
(美作)
「―――あ!
はい、ただ今、ドアを開けますので!
少々、お待ちください」
『美作』の声に反応してドア越しに『門倉』の声が返って来る。
明らかに『余所行き』というか『客向け』の口調………
聴き慣れない『美作』の音域に『門倉』はすっかり騙されてしまったようだ。
バ タ ン
「………アレ?」
『接客モード』で意気揚々と開いたドアの先に見知った顔が居たので、
『門倉』は大いに肩透かしを食らった様子だ。
目を丸くして『美作』を見つめる。
112
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/15(土) 22:06:55
>>111
「――――『美作くるみ』の案内で来ました」
ニ コ ッ
普段と違う『低めの声色』を維持したまま、
平常通りの『完璧なスマイル』を門倉に向け、横から室内を覗き込む。
「『アポなし』の訪問になっちゃいましたけど、今お客さんはいないみたいですね」
スタ スタ スタ
「ちょうど良かったですよ」
ドサッ
『勝手知ったる』といった調子で、
ローテーブルとセットで配置されているソファーに腰を下ろす。
「そういえば『鷲見君』が来てたんですって?」
スッ
スタジャンのポケットからスマホを取り出し、
先日受け取った『メッセージ』を眺める。
113
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/16(日) 19:55:47
>>112
(美作)
「あ―――………」
『美作』の特技……いや『生業』と言った方がいいか。
『七色の声』にすっかりと翻弄されてしまった事に、
『門倉』は数瞬あとにようやく気付く。
呆然とする『門倉』をヨソに、『美作』がスマートな所作でソファに座る。
………
「………ああ、『鷲見君』。そうだね。
そして、『美作さん』。例の『面談』には君にも来てほしいような事を告げたが、
先方の意向でちょっと難しそうだ。申し訳ないことだけど。
まあ、俺も、君に『おんぶにだっこ』じゃあいけないという事だろうね」
『門倉』の性根は『仲介』―――『不動産』に限らず、
『超常現象の解決依頼』の際も、『門倉』は誰かに依頼する事でそれを解決してきた。
『門倉派』としてもその事自体はひとつのスタイルだとは思うが、
『いざ』という時にはやはり、自らが動かなければならないのだろう。
「『鷲見君』には、この『仲介』をもって、『一つの貸し』という事にしておいた。
もちろん、『面談』が上手くいかなければ、その効力は薄れるだろうが―――」
114
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/16(日) 21:05:49
>>113
「あははは、構いませんよ。
その間に私の方も『企画』を練っておきますから」
「でも、さすが抜け目がないですねぇ。
『派閥の代表者』と呼ばれるような人は、やっぱりそうでないと」
「私も上手い『パス』を出したとは思いますけどね」
「ところで――――」
スマホから顔を上げて、門倉に視線を戻す。
「――――私の事『どう思ってます』?」
なんの前触れもなく、不意を突くような質問を投げ掛ける。
「つまり『門倉派にとって』という意味ですけど。
ちょっと時間が空きましたし、一応『再確認』しておきたいんですよ。
私が『どの程度必要とされているかどうか』」
少々『意地悪な質問』だが、これくらいは許されるだろう。
そう考えた上での問い掛けだ。
内心を悟られないように、表情には出さないように努めている。
115
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/18(火) 07:13:09
>>114
(美作)
『美作』の言葉をニコニコとうんうん聞いていた『門倉』だったが、
その話の流れが込み入った問いかけになってきたため、
自然とその表情はシリアスなものへと変わっていく。
………
「そりゃあもちろん、大いに、俺は君を必要としているし、
良好な関係をもっともっと築きたいと考えているよ。
―――いや、当然、『門倉派にとって』という意味だけれど。
………
連絡が滞っていたのは………本当にすまなかったと思うよ。
思うような進捗がなくてね、つい連絡できなかったというところだ」
『門倉』は率直な思いを愚直に『美作』に伝える。
彼女の『声の才能』や『実行力』、その落ちついた『存在感』は
『門倉』が求める『門倉派』の重要な軸となるはずだ。
とはいえ、『決める』のは『美作自身』。
『門倉』としては思いの丈を伝え、後は『判断』を待つしかないだろう。
『美作』を観察するが、ピカピカと輝く水面のようにその内心を推し量る事は出来ない。
116
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/18(火) 15:05:32
>>115
「ふっ――――」
「あははははっ!」
門倉の言葉を聞き終わると、堪えきれずに笑い出す。
「あはっ、ゴメンなさい。
ちょっとイジワルしたくなったんですよ。
でも、真面目に答えてくれて安心しました」
「私も『門倉派』を必要としてますからね。
私自身を最大限に輝かせられるのが『門倉派』だと思ってますから」
『美作くるみ』が『門倉派』に加わった理由。
『エンターテインメント』を追求する『理念』に共感したというのもあるが、
それだけではなかった。
美作のスタンド――『プラン9・チャンネル7』が、
『門倉派』の『目的』と合致するからだ。
「私も『スタンド使い』になってから、それなりに経ってますけど、
『能力』を使い切った機会なんて一回もないんです。
だって『場所』がないんですよ。
私が『スタンド使い』として『全力』を出せる『ステージ』が」
『他の派閥』では、いくら待っても『チャンス』は訪れないだろう。
『情報系』は貴重ではあるが、
結局『メインストリーム』になれるのは『戦闘可能な能力』ばかりで、
『宝の持ち腐れ』に近い状態。
『生まれ持った才能を活かせない』というのは、
『自己表現欲求』の強い美作にとって、
非常に『フラストレーション』が溜まるものだ。
「私は『門倉派』に『ステージ』を見出したんです。
ここなら私は『自分の場所を作れる』と。
『作ってもらう』じゃあなく『作る』です」
「――――『チャンス』は与えられるものじゃないですから」
そこまで言い切ると、にわかに口元を綻ばせ、挑戦的な笑みを浮かべてみせた。
117
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/20(木) 07:12:55
>>116
(美作)
『門倉』は室内に響く『美作』の突然の笑い声に困惑の表情を浮かべる。
そして、彼女が紡ぐ言葉を、厳かな託宣を聞くかのように慎重に受け止めていく。
………
「………ああ、それなら良かった。
良かった、本当に」
『美作』の言葉を最後まで聞き終えた『門倉』は、そう胸を撫でおろす。
『門倉派』としては彼女は重要な軸となる存在だが、
彼女の方でもそう捉えてくれていたのなら純粋にありがたい事だった。
『門倉』は―――『仕事中』でなければ―――
本来はどちらかといえば人をからかうような飄々とした態度をとる男だ。
であるが、眼前の女性、『美作くるみ』の前ではどうにもいつもの調子が出ない。
女教師に叱られるようなバツの悪い男子高校生のような態度で、
ただただ謝罪し、受け入れられると素直に安堵の言葉を口にする………
「『チャンス』は与えられるものじゃあない―――
確かにそのとおりだね。
そして、そうだ。
この前、良い『アイディア(
>>94
)』を教えてくれたけど、
アレについてもう少し具体的に確認したいな。
『善は急げ』というわけで、始めるなら早い方が良いとも思うけど―――」
そして『門倉』は、なんとなくのバツの悪さを胡麻化すかのように、
話題を『美作の新アイディア』に意向させようとする。
118
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/20(木) 16:45:30
>>117
「――――――あぁ、『アレ』ですね」
「あのアイディアは『叩き台』みたいなもので、
まだ詳細が煮詰まってないんですけど、
話し合ってる内に固まってくると思うんですよ」
「だから、『意見の交換』は大歓迎です」
改めて門倉と向き合い、『議論』の態勢に入る。
「まず前提として、私達の『長所』を活かすべきじゃないでしょうか。
つまり、『フットワーク』の軽さです。
私達は『二人』しかいませんが、裏を返せば『動きやすい』。
これは『大きな派閥』にはない利点です」
「それでですね――――『広報』って大事じゃないですか?
それが『簡単』で『確実』かつ『広範囲』に出来るとしたら」
スッ
「『これ』、見てもらえます?」
弄っていたスマホの画面を門倉に見せる。
・門倉派の宣伝とミニライブの予告
↓
・美作のミニライブとアイドルショーの予告
↓
・本命のアイドルショーを開催
「こういった『流れ』で進めるのはどうかなと思うんです。
『大きなイベント』を進めにくいなら、
『小さな目標』を積み重ねていきましょう。
私達の力で『どこまでやれるか』試したくないですか?
私達は今の『アリーナ』に『一石を投じる立場』なんですからね」
「『実行』には『私』と『スピーカー』があれば十分です。
いわゆる『スタンド音声』を『スピーカー』で『拡散』する訳ですね。
私の『プラン9』は、電源が入っていなくても能力に支障はありません。
だから、『電力の確保』は考えなくて大丈夫です」
「そして、『音量』は『機器の性能』に依存します。
要するに、『野外フェス』で使うような、
『大型スピーカー』さえ用意してもらえるなら、
私は相当な範囲の『スタンド使い』に『声』を届けられるという事です」
そこまで一気に喋った後、自信に満ちた声色で続ける。
「私が『広告塔』になります。
『情報系』の強さは『収集』だけじゃありません。
『発信』を使わないのは勿体ないですよ」
「私ほど『広報向き』の人材は、そうそういませんから」
こちらから行うべき提案はした。
『代表者』である門倉がどう思うか。
ソファーに身を沈め、彼の意見を待つ。
119
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/21(金) 07:11:35
>>118
(美作)
「―――なるほど、本旨は『スタンド使いに対するアピールおよび宣伝』というわけだね。
『大型スピーカー』は今後も利用価値があるし、買っておくのは先行投資にもなるだろう。
良いアイディアだと思うよ、実に。
………ちなみに、『声』が『美作くるみ』というのは『明言』するわけかな?」
『美作』の説明を受け、『門倉』が確認する。
アイディア自体は『門倉』が言葉に出したとおり素直に良いと思う。
『スタンド使い』しか聴こえない音でやるのであれば、警察に届け出る必要もないし、
決行後は『門倉派』の存在を周知出来、人材確保もしやすくなるはずだ。
ただ、それを『門倉派の誰か』が行うのか、それとも『美作くるみ』が行うのか―――
この星見町において『美作くるみ』の名は、強い吸引力を持つ。
名もしらぬ『誰か』が行うより『ミニライブ』の『価値』も跳ね上がるだろう。
『宣伝』というのであれば、出すのが一番だが、それにより、『美作くるみ』が
『スタンド使い』であり、『アリーナの一派の一員』である事が多くの『スタンド使い』に知られてしまう。
それにより『本業』への影響や、妙なファンがつく事、
あるいは『アリーナの他派閥』からのちょっかいが考えられる。
『美作』は『門倉派』を『全力を出せるステージ』と考えてくれている。
それ自体はありがたい事だが、『他派閥』でも彼女の能力・声・知名度などは
『実況』や『広告』などで十分に有用だろう。
『門倉派』というまだショーのひとつもこなしていない半人前の『派閥』に
『なぜか』所属している『美作くるみ』を引き抜こうと考える『派閥』が出てきてもおかしくはない。
『美作』がそうコロコロ心変わりするとは『門倉』も思っていないが、
『スタンド』には『精神』を歪めたりするものもあるし、『強硬策』に出られないとも限らない。
『門倉派』で『美作くるみ』を全面に出す事は、『武器』であると同時に『リスク』でもある。
その『諸刃の剣』を『美作自身』はこの段階で引き抜くつもりがあるのかどうか―――
120
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/21(金) 13:53:32
>>119
「そこが『面白い所』なんですよねぇ。
『姿が見えない』っていうのは、逆に言うなら『何にでもなれる』んです」
フフッ
『待ってました』と言わんばかりに不敵な笑みを見せ、
スマホを手元に戻しながら口を開く。
「私は『カナリア』として『個人活動』もやってるので、
こっちで『同じ名前』を使うのもどうかなと思って、
とりあえず『本名』で門倉さんに説明しやすくしておきました。
でも、まぁ『カナリア名義』でも良さそうですね。
それはそうと、『正体』を隠しつつ『個性』をアピールする方法も、
しっかり考えてあるんですよ」
「端的に言うと、私は『人間じゃない何か』になります。
イメージとしては『音声合成ソフト』なんかが近いかもしれません。
そうですね――――『機械仕掛けの歌姫』なんてどうです?」
「『高度に発達した人工知能が意思を持った』とか、
『本体は巨大なコンピューターだから表に出て来られない』とか、
『半世紀は時代の先を行ってる天才科学者が作った』とか、
『近未来サイバーパンク風』の『世界観』でいきましょうか。
門倉さんと知り合って協力関係を結んだという『設定』で。
もし『都合の悪い事』を聞かれた時は、
『バグ』とか『自己メンテナンス』で乗り切りましょう」
「この辺はもう少し詰めたいですけど、
とにかく『インパクト』が強いに越した事はないですね」
『演出』の為の『背景』なら、どれだけ飛躍してもいいのだ。
むしろ、どこまで飛躍できて、その上で『演じきれるか』が勝負と言えるだろう。
『人前に出ない』というのは、『キャラクター』を徹底しやすいという利点もある。
「あ、それと『スピーカー』と一緒に『広報用原稿』を用意してもらえます?
『門倉派』を紹介するにしても、
最初から最後まで『アドリブ』で喋る訳にはいきませんから。
メモ書き程度でも構わないので、大まかな『方針』を知っておきたいんですよ」
121
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/24(月) 07:04:17
>>120
(美作)
「―――ふゥむ」
『何にでもなれる』という『美作』の話に感嘆する『門倉』。
ただの『門倉派の一員』ではなく、かといって『美作くるみ』でもなく、
『機械仕掛けの歌姫』という新たな選択肢が示された。
「実に良いアイディアだと思うよ。これから『門倉派』を運営していくにあたって、
新しい『スター』をどんどんと作っていかなくてはならない。
『機械仕掛けの歌姫』はその試金石にもなるかもしれないな。
そういう『設定』みたいなのには俺は疎いんだけど―――
そうだな、『インターネット』でこっそり意見を募って、
設定を固めるとかもいいのかもしれない」
『何がウケるか』というのはやはり多数の意見を聞くのが良いのではないか。
『門倉』は詳しくないが、ネットではそういう意見を募れる場がある気がする。
もちろん、『企業秘密』的な要素もあるので微妙な部分もあるにはあるが………
………
「『広報用原稿』ね………分かった。
今すぐ、とはいかないが、
少し時間をくれれば、『方針』はまとめておくよ」
とりあえず、やってみて軌道修正していくのでも悪くないのかもしれない。
いずれにせよ、『鷲見』の件といい、停滞気味の『門倉派』の活動を再始動できる兆しが見えてきた。
122
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/24(月) 16:16:16
>>121
「大雑把な指示で大丈夫ですよ。
あとは安心して私に任せて下さい
『ラジオ』にも『台本』はありますけど、
その通りに進む事なんてまずないですから」
「万事上手くやってみせます」
美作くるみは、常に新しい『プラン』を考えている。
それを受け入れてくれる『門倉派』のスタンスは素直に有り難かった。
もちろん、代表者である『門倉』の柔軟性にも、大いに感謝したい所だ。
「あ、ソレいいかもしれませんね。
そっちの方は『美作くるみ』がやっても平気かもしれません」
ス ッ
スマホを手にしてソファーから立ち上がり、
『自撮り』の構えで窓際に歩いていく。
「こんにちはぁ〜、『美作くるみ』です!
『AI』の進歩って最近スゴいですよねぇ。
もっともっと『人間に近い人工知能』とか、
これから登場するんじゃないでしょうか?
進化しすぎて『反乱』を起こしたりされないか心配です」
「今の時期に『冷凍庫』が『一斉ストライキ』したらなんて考えると、
怖くて眠れなくなりますね…………。
あははっ、『夏』なのでちょっとした『ホラー要素』を入れてみました。
『起きたら全部溶けてる』なんて心臓に悪いですもんね。
ただの『故障』かもしれませんけど!」
「でも、『ユーザーインターフェース』は更に進むと思うんですよ。
より『親しみやすく』というか。
皆さんは、どんな『AI』とお喋りしてみたいですか?
是非『コメント』で教えて下さいね!」
「『次の動画』では、いただいたご意見を元に、
私くるみが『理想のAI』になりきっちゃいます!
題して『電気カナリアはアンドロイドの夢を見るか?』!
『喋り』を専門にする人間として、『人工知能』に負けないように、
私も進化し続けないといけないですからね。
皆さんからの『コメント』お待ちしてまぁ〜す!」
地声より高い『ソプラノ』で一通り喋り終わり、
スマホを下ろして門倉に笑いかける。
「――――こんな感じで『動画サイト』に投稿したらどうでしょう?
私個人の『チャンネル』もありますからね。
『リハーサル』にも丁度いいんじゃないでしょうか」
123
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/26(水) 07:07:25
>>122
(美作)
『大雑把な指示で大丈夫』という『美作』の言葉に『門倉』は頷く。
………
そして、『美作』から淀みなく放たれる、
アドリブでの『理想のAI募集』を聞き、満足そうに微笑む。
『ラジオ』での『美作の語り』を聴けば、当然の技能ではあるのだが、
眼前で繰り出されるとやはり圧倒される。
「そうだね、これなら気軽に多くの意見を収集できるだろうし、
複数の意見を『たたき台』にして『機械仕掛けの歌姫』像を作成していけば
このアンケートが元ネタだとは分からないかもしれない」
『美作くるみ』の知名度で流行りをリサーチして、
それを『門倉派』の活動に活用していく。
彼女の表も裏も、上手に使いこなせるこの『企画』は、改めて優秀だと言えるだろう。
「それじゃあ、まずは『動画サイト』投稿での情報収集、
その後、『機械仕掛けの歌姫』のキャラクター造形を固める。
その間に、俺は『スピーカー』と『広報用原稿』を用意しておく。
そして、頃合いを見て、スタンド音声で『告知』、
『機械仕掛けの歌姫』のライブとショー予告を行う、といった流れで良いかな?」
今までの話をまとめてみる『門倉』。
124
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/07/26(水) 16:32:08
>>123
やはり『フットワークの軽快さ』は『門倉派』の武器だ。
少数である事は必ずしも弱点にはならない。
『他の派閥』が持ち得ない『機動力』を活用すれば、
『大手』にも食らいついていける。
「ええ、私からは特に異存ありません。
門倉さんの『オーケー』が出たなら、それで行きましょう」
「そうと決まれば『鉄は熱い内に打て』。
今後の『プラン』も纏まった事ですし、後は『行動あるのみ』です」
スタ スタ スタ
スマホをポケットに戻し、ドアの方に歩き始める。
その表情は、室内に入る前よりも活き活きしていた。
曖昧で実体のない展望が、少しずつ確かな形を成していく。
美作くるみは、この感覚が堪らなく好きなのだ。
これも、何らかの手段で自己を表現しようとする意思が強いせいだろう。
「早速、今日中には『動画』を上げておきますよ。
楽しみにしていて下さいね」
ガチャ
ドアを開け、最初の一歩を踏み出す。
「――――『See you』!」
パチッ★
挨拶と共に『ウインク』を送り、『門倉不動産』を後にするのだった。
125
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/07/28(金) 23:31:34
>>124
(美作)
『門倉』の言葉に『美作』は迅速に呼応し、
次の一歩、『動画作成』の為にするりと『門倉不動産』を後にする。
あのフットワークの軽さは賞賛に値するし、『門倉』自身には無いものだ。
「それじゃあ、頼んだよ―――」
彼女の後ろ姿に聞こえるか聞こえないか。
『門倉』の言葉が『美作』の背中を後押しする形になれば良いのだが………
………
「さて―――」
『門倉』は『門倉』でやる事が出来た。
『スピーカー』の発注や、『門倉派』の『方針』を改めて言語化すること―――
『美作』に負けないよう、『門倉』も張り切らなくてはならないだろう。
そんな事を行いつつ、また、『誰か』の『来訪』を待とう。
そのための『ドア』は、いつでもこの『門倉不動産』に存在している。
126
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/08/23(水) 18:03:47
「美作くるみから話は聞いた!
貴様は『アイドル』を募集しているようだな!」
先日、門倉が物件の世話をした男・・・・御子神
黒衣の外套を翻しながら、彼が再び飛び込んできた
127
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/08/24(木) 18:33:14
>>126
(御子神)
………
いや、基本的には『信用』している。
『信頼』だってしている。
しているが―――
(―――いったい全体どういう意図で、
『美作さん』はこの男に『アイドル』の話なんかしたっていうんだ?)
………
………
「――――ええ、していますよ、それはもう、たっぷりと」
まあ、しかし。まあしかしだ。
ここは彼にアイドルについて語った『美作さん』を信じ、
変にはぐらかさず、真正面から話に乗ろう。
『美作さん』の事だから、この行為には深淵な意図があるに違いないのだから。
128
:
御子神『イン・ジャスティス』
:2023/08/24(木) 18:58:00
>>127
突然現れた不審者の存在に面食らいながらも、
彼が口にした『名前』から何らかの意図を読み取る門倉
その想いを知ってか知らずか、闖入者は続けてこう口にする
「やはりそういう事か」
その言葉には、互いに何らかの『意図』が通じ合った事を喜ぶ色があり
口元にはニヤリとした笑みが浮かんでいた
「ならば話が早い」
「俺を『アイドル』にしろ」
129
:
門倉『ソウル・ダンジョン』
:2023/08/24(木) 19:25:27
>>128
(御子神)
「…………………少し。
いや、少しではないな、
全くもって、話が読めないんですが」
何が『やはりそういう事』なのかも分からないし、
何で『ならば話が早い』のかも分からないし、
何故『俺をアイドル』にしなくてはならないのかも分からない。『分からない』の三重苦だ。
「―――『アイドル』という言葉というか概念についてはご存じですか?
もしお分かりにならないのでしたら、
『スマホ』を持っていたと思いますので、まずは一度、
どういうものか調べてみても良いのでは?」
とりあえず、思った事を口にしてみる『門倉』。
というか、まさかとは思うが―――
『美作さん』が、彼をスカウトしたという事なのか―――?
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