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【ミ】折れず曲がらず

318『中田島砂丘の椰子の実』:2024/02/19(月) 07:29:21
>>316-317

 「まずは『具体的に何するか』から片付けるか。」

ガサ ガサ!

 「まず荷物は『秘密』、運び屋は『おれ』。
 あんたらの仕事は、おれを引き渡し地点まで護衛すること。
 引き渡し地点は『ここ』。」

     トン

懐から紙の地図を取り出し、ある地点を指さした。
星見町北東部『T区』・・・町境を隔てれば『国立公園』も存在するような、深く分け入った『山林』のド真ん中。

 「引き渡し時刻は『午前4時』。
 山の入口までは交通機関が使えるが、その先は『徒歩』だ。
 足がつくってのもそうだが、そもそもこんなとこに乗り物は入っていけねえ。」

村田は極めて面倒くさそうにため息をつきながら、地図の一点を見つめる。
徒歩で、というのは本人も乗り気では無いのだろう。

 「で、『襲われる謂れ』のほうだが、少なくともおれには『ない』。
 単純にこんな山の中を手負いでウロつきたくねえってだけの話だ。
 日頃の用を足すには不自由しねえ程度の怪我だが、殴ったり殴られたりすんのは今のおれにゃちと余る。」

 「まあ『襲われる謂れ』があるとすりゃあ、
 わざわざ夜中に鬱蒼とした森の中にカチこんで『野生動物』に喧嘩売って回るから、ってとこか?
 『森の住人』からしたら、当然迷惑な話だからな。」


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