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【ミ】折れず曲がらず

253『蜘蛛の伝言』:2023/12/09(土) 16:07:04
>>252

 ドヒュ ッ
       『足跡』を貼り付け!
                     ビタァ!

      バ リ ィ ィ ン !

 「!!」

『窓ガラス』を破壊する!
思惑通り、『修子』の首を『窓ガラス』の方向に向けることができた。
『反響定位の指向性』。首の向いている方向を『探知』しているのではないかという可能性は、確かにありうる。
だが『帽子』を撃ち落したあの時。『修子』は『死角』にも完全に対応していた。
『指向性』があるとするのであれば、これには説明がつかない。

白い靄によって可視化された『音波』の『反射』が目に入る。
『反射』・・・すなわち『音波』は『障害物を貫通しない』ということ。

そこでひとつ『佐名』はひらめく。
『修子の反響定位は壁の向こう側を探知できない』のではないか、という仮説だ。

修子が『拓海の部屋』にいたとき、ドアは閉まっていた。
壁やドアに阻まれ、『音波が伝わるする状況ではなかった』としたら?
これならば『佐名』の『侵入』を感知せず、『逃走』は探知されている事にも説明がつく。

この仮説を証明する手段は二つ。
なんとかして『修子を密室に閉じ込める』か、『佐名がうまく閉所に隠れるか』。
完全にそれらを無視して、『ジギー』の合流までひたすらに逃げ続けるという選択肢もないわけではない。

『桧山邸』そのものを一つの大きな『密室』と考えれば、庭に出るのも手だろう。
だがここは『2階』。『1メートルは一命取る』といった具合で、無策で飛び降りてなんとかなる高さではない。


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