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【ミ】『ワックワーク・フィールドワーク』【場】

518一抹 和世『一般人』@湖畔の教会:2021/10/20(水) 06:10:51
>>516
既に『炊き出し』は始まっていた。
『サンタ衣装』の教会員たちが対応し、糧を得たネットカフェ民や古くから湖畔に居る者たちは休憩スペースに向かう。
そこには臨時の『クリニック』と生活相談スペースも併設されていた。

「貴女が貞世の『日記』に書かれた『殺意』を持たない
 スタンド使いの七篠さんね…?」

「NPO法人『熱誠』の代表。一抹和世。
 義理ですが貞世の育ての親となります」

七篠を迎えたのは白髪頭に着物姿の古風な容姿ながら気品のある、白い花のように清楚な趣きを持った年齢より若々しい老婆だ。
血の繋がりが無いだけあって容姿は似ていないが目の下にクマが出来るほどの異常事態に対応する気概。
かつて一抹と共闘した者だからこそ分かる土壇場の根性。
戦時の一抹と雰囲気が似ている…

「『アロマディフューザー』の香りが染み付くように
 休憩スペースを中心に施設を併設。
 前年度より休憩スペースを広くしております」

『アロマディフューザー』は『休憩スペース』の中心の『飾り付け』に隠されるように設置された。
ここに来て糧を得た結果、絶対に香りを持ち帰る設置がされている。
前日に教会も『飾り付け』を終えたのか厳かな往時の姿を取り戻していた。

「どうか貞世のことをお願いします…」

このまま何も無ければ七篠は帰るだけだ。
しかし、一抹夫婦は『鐘』を鳴らす作業が残っている。
『鐘』を見ていたという少女はおそらく『アリーナ』の者だろう。
積極的に関わって来ずに物事を企んでいるようなら『アリーナ』の者だろう、と『日記』に書かれている。

(『素人』には『トレズヴォン』は鳴らせない…)

『鐘楼』の急な階段を抜けた先の『鐘』の真下の踊り場で夫は『徹夜祷』を告げる時を待っている。
『クリスマス』の夜に『徹夜祷』を告げる『トレズヴォン』は、確実に人々の脳裏に『冬』を思わせる音色だ。
湖畔から町に鳴り響けば上手く行くが『アリーナ』の者が強引に『鐘』を鳴らせば、効果は薄れてしまう…


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