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【ミ】『ワックワーク・フィールドワーク』【場】

339『サマー・フォーエヴァー!(残暑)』:2021/09/04(土) 01:36:19

―――時は少しだけ、遡る。


                               ゴトッ

『一抹』の『安息』を途切れさせてしまったのは、持っていたものを落としたからだ。
『安息』時は意識が朦朧としている。何かを持っていれば落として当然か―――

落としたものはどうやら置いた『スイカ』に直撃し、それを割りつつ、
更にその勢いで大きく跳ねてしまったようだ。

『安息』が途切れた『一抹』は落としたものの末路を見る。
………それは『スマホ』だ。寸前まで電話してて、思いついたように
『安息』に入ったのだから当然、『スマホ』は持っていたままだったか………

跳ねた『スマホ』は当たり所が悪かったのか画面に大きなヒビが入り、つかない。
仮にSDカードのようなものを使用していても、後で壊れていた事が分かるだろう。
一応、『スマホ』は回収するが、『通常の修理』では直らない予感がした。
もしかすると『スイカ泥棒』の報いなのかもしれない。

とはいえ、『安息』を挟み、落ちついた今、とにかく『夏を楽しみたい』という思いに捉われている。
『夏の魔物』のアレコレを忘れたわけではないが………
『夏のホラーの象徴』のような『夏の魔物』に対しては『夏を愛する者』としては『親近感』しか湧かない。
また、先んじて『夏の風物詩』になった『氷山』に関しては
羨望の思いはあれど、『戻す』事などはもはや考えられなかった。

『一抹』の思考は夏の『吸血鬼』に噛まれた『屍生人』のようなものだ。
言うなれば通常の『人間』に反抗する『夏ゾンビ』だ。

そして『一抹』は『冬の風物詩』にも強烈な嫌悪感を抱くようになっていた。
『夏を味わう事を邪魔』したり、『冬の風物詩を広めよう』としている者に対してもそれは同様だ。

ただ、一方で、『鉄』や『七篠』への記憶を失ったわけではない。
会ってしまえば『嫌悪』に支配されるので、会わないよう、
山奥で『向日葵の種』やスイカを盗んで『最低限の夏を堪能』して、
ひっそりと暮らすのもいいのかもしれない。

以上の状態をしっかりと『理解』出来ているのならば、
どうするのかは後は『一抹』の判断だろう。

とりあえず、『一抹』はここを去る事とした。
これから何かするには流石に『一抹』は疲れすぎていたからだ。
全ては、また、今度―――体力的にも『安息』してからがいいだろう。


                       『サマー・フォーエヴァー!(残暑)』→開始


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