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【ミ】『ワックワーク・フィールドワーク』【場】

281『サマー・フォーエヴァー!』:2021/08/30(月) 23:17:49
>>272(芦田)

自らの『スタンド』が『ノートのフィルム』を精査する間に、
『芦田』は『ノート』自体を読み込んでいく。

『ノート』は『絵日記』の形式であり、『絵』と『文章』の二項目で分かれていた。
おそらくは『はすや ばん』という人物が書いた、この『絵日記』。

 …………

<黒い影少年の絵>
『これは僕が【夏の魔物】とたたかった記録であるとともに』
『僕の懺悔の記録でもある』
『なぜなら僕は【弟】を救えなかったのだから』
『【絵日記】に書いたのは【擬態】できるからだ』
『この家において【夏】に類するものは良く馴染む』
『【夏休みの宿題】―――もっとも、僕はいつも完成させられなかったけど』

<青年の絵>
『弟の名は【蓮谷 瀬央】。園芸部の高校三年生だった』
『僕といえば東京の大学に通っていて、その時は【夏休み】の帰省中だった』
『兄弟で自然公園に寄った帰り、弟がノスタルジックな民家に惹かれ近寄った』
『日野という老婆が庭仕事をしており、気さくに声をかけてきた』
『誘いにのって、老婆の家でスイカを頂いた。それが【きっかけ】だったんだ』
『弟は受験勉強もせず、【夏】を楽しむ事に集中し始めた』
『初めは受験に対する【ストレス解消】かと思ったけど』
『そのうち、弟の【夏への欲求】は異常なものになっていった』

<ツルが巻き付く青年の絵>
『ある日、弟の身体に植物の【ツル】が巻き付いているのを見た時』
『弟がふざけているのだとばかり思っていた。だってそうだろう?』
『人間の体がツルに変わるなんて普通の思考じゃあ到底受け入れられないし』
『でも、そのうち、ゾッとしたよ。弟の身体自体が少しずつツルになっていたんだ』
『でも本当にゾッとしたのは、弟がそのツルをむしろ【愛おしく】感じていた事だ』
『夏を楽しんでいくほどに弟はそのツルを自由に動かせるようになっていた』

<ツルが伸びる青年の絵>
『「これはスタンド能力なんだよ」、弟は自信ありげにそう言った』
『クラスの一風変わった友人にその名前を教えてもらったんだ、と』
『【スタンド】は【超能力の総称】らしい。俄に信じがたい話ではあるけれど』
『人知を超えた【何か】の力が働いているのは間違いない事実だ』
『とりあえず【受診】や【お祓い】なんかを提案してみたけど弟は笑う』
『【スタンド使いはそんな事しない】などと言うけれど』
『ごく最近知った弟に【スタンド使い】とやらの何が分かるというのだろうか』

<黒い影が他の影に隠れようとする絵>
『夏を満喫し続ける弟に、【影】が付きまとっているのは比較的早い段階で気づけた』
『小学生くらいの『ノート』と『鉛筆』をもったシルエットの【影】』
『【夏休みの小学生】を連想させるこの【影】と、【弟】の症状を結びつけるのは容易い事だった』
『ただ、だからといってこの【問題】を解決できるかどうかは別問題だ』
『無邪気に過ごす【影】を、僕はありたけの憎しみを籠めて【夏の魔物】と名付けた』
『僕は【夏の魔物】を観察した。【夏の魔物】が【弟】を観察するとの同じように』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

       ドドド  ドド ド ド ド

                     ドドド ド ド
                                      ド

            まだまだ『ページ』は続くが―――

この『絵日記』………さしずめ『夏の魔物』の『かんさつ日記』といったところか。
             予想以上にしっかりとした『情報』がこの『ノート』に詰まっている。

            今は三人、別々の調査に勤しんでいるが、
もしかすると、欲しい情報は、シンプルに『すべて』、この中にあるのではないか………?

『鉄』は『スマホでの会話』に一区切りついたようだ。
『七篠』は『老婆』との会話でなにか、情報を得ているのだろうか。


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