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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2
1
:
『星見町案内板』
:2021/02/26(金) 23:22:22
『H城』の周囲に広がる『城址公園』の敷地を共有する『学び舎』の群れ。
『小中高大一貫』の『清月学園』には4000人を超える生徒が所属し、
『城郭』と共に青春を過ごす彼らにとって、『城址公園』は広大な『校庭』の一つ。
『出世城』とも名高い『H城』は『H湖』と共に『町』の象徴である。
---------------------------------------------------------------------------
ミ三ミz、
┌──┐ ミ三ミz、 【鵺鳴川】
│ │ ┌─┐ ミ三ミz、 ││
│ │ ┌──┘┌┘ ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
└┐┌┘┌─┘ ┌┘ 《 ││
┌───┘└┐│ ┌┘ 》 ☆ ││
└──┐ └┘ ┌─┘┌┐ 十 《 ││
│ ┌┘┌─┘│ 》 ┌┘│
┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘ 【H城】 .///《//// │┌┘
└─┐ │┌┘│ △ 【商店街】 |│
━━━━┓└┐ └┘┌┘ ////《///.┏━━┿┿━━┓
┗┓└┐┌──┘ ┏━━━━━━━【星見駅】┛ ││ ┗
┗━┿┿━━━━━┛ .: : : :.》.: : :. ┌┘│
[_ _] 【歓楽街】 │┌┘
───────┘└─────┐ .: : : :.》.: :.: ││
└───┐◇ .《. ││
【遠州灘】 └───┐ .》 ││ ┌
└────┐││┌──┘
└┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------
前スレ:
【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/
817
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/19(金) 20:59:55
>>816
「やっぱりなかったはずだよ、ここにマネキンは」
とかちの知らないうちに新しく導入した可能性はあるが
とかちの知る限りでは被服室にマネキンはなかったはずだ
「?金貨かな」
足元にキラリと光るそれを一瞬金貨かと思ってしまった
普通、こ ん な と こ ろ に金貨なんてあるわけないだろと思われるが
普段から金貨を見ているから金貨を身近な物に感じているせいかもしれない
そして不用意に、躊躇い無く金色の物体を拾い上げた!
何か呪いがあるかもしれないのに!
818
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/20(土) 11:36:42
>>817
恐れることなく『金貨らしきもの』に触れた瞬間――――――
バチッ!
とかちの不意を突き、指先に謎の衝撃が走る!
これは『呪いの金釦』であり、それが今まさに発動してしまったのだ!
金釦に触れた指から侵食が進行し、じわじわとマネキンに変えられていく!
――――――というようなことは起こらない。
実際は単なる『静電気』で、金属に接触して放電しただけだった。
「ウフフフフフフフフフ、なんだか不思議なお話ね」
マネキンから目線を外し、とかちの手元を見下ろす。
普段から金貨を見慣れたとかちは、一瞬見間違えるかもしれない。
だが、自ら手に取った後なら、金貨ではなく金釦だと分かるだろう。
「マネキンに着せてあったお洋服から取れちゃったのかしら?
この子に頭があって、メリーみたいにお喋りできたらいいのに」
そうなると、その服だけが消えたということになるのだろうか。
819
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/20(土) 18:57:35
>>818
「うわ痛っ!!」
小癪な釦が生意気にも電気を放ってきた!
釦ごときが!
「えぇ、静電気って冬に起こるものだよね?」
夏だから絶対に起きないというわけじゃないが
夏はあんまり起こりにくいのが静電気だ
「でもここには洋服はないみたいだね」
しっかり探したわけではないが、目に見える範囲で教室を探した所それらしい洋服は見当たらない
820
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/21(日) 11:05:28
>>819
静電気そのものは季節を問わず起こる現象だ。
とかちとメリーは音楽室と理科室を経て被服室にやって来た。
校内を歩き回っている間に、身体に静電気が溜まっていたのかもしれない。
「とかちちゃん、それって珍しいことなの?
そういうの、メリーは感じないから分からないわ」
メリーは『ビスクドール』であり、そのボディは『絶縁性』だった。
「みんなが大好きな『スマホ』も、メリーが触ると動かなくなるのよ。
きっと意地悪してるのね」
だから、静電気を利用するタッチパネルも反応しない。
「それじゃあ、ここでも七不思議を考えてみない?
『この金釦は呪いの金貨から作られた』とか――――ウフフフフフフ」
釦の正確な材質は不明だが、その色や形は金貨と雰囲気が似ている。
821
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/23(火) 19:10:29
>>820
「本当は冬みたいな空気が乾燥してる時期に起きやすいんだけどね」
「メリーさんは静電気に悩まされなくてちょっと羨ましいね
スマホが動かないのは嫌だから人形にはなりたくないけど」
>それじゃあ、ここでも七不思議を考えてみない?
>『この金釦は呪いの金貨から作られた』とか――――ウフフフフフフ
「呪いの金貨から作られた釦か
じゃあ、血を付けた方がそれっぽく見えるかな?」
今、手首を切って釦に血を付ける事は容易い事ではあるが
もしもこの釦を取りに来た持ち主がやってきたら血の付いた釦を見てどう思うだろうか?
血の付いた釦なんて持ってたら、殺人の疑いをかけられて警察に射殺されるのではないだろうか!?
822
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/24(水) 15:05:56
>>821
すぐに射殺すれば税金の節約になるかもしれないが、
出血量によっては撃ち殺される前に死ぬ可能性もありそうだ。
「でも、お友達が痛い目に遭うのはイヤだから、もうちょっと考えてみるわ。
せっかくだから、とかちちゃんと一緒に作ってみたいもの」
『オブスキュラ・フューネラル』の『金貨』を思い出し、
それを活かした七不思議について思いを巡らせる。
ギシッ
やがてマネキンの手を開き、胸の高さに持ち上げた。
「あのね、とかちちゃんの『金貨』――ここに載せてみてくれる?」
今は『魂』を『10%』しか移していないので、現状のスペックは『破ス精ECE』。
しかし、これは命を持っておらず、『命よりも重い』という『呪い』を受けない。
最低レベルのパワーでも、貨幣を保持する程度は可能だろう。
823
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/25(木) 19:34:24
>>822
「良いけど、どうするの?」
『オブスキュラ・フューネラル』がマネキンの手に金貨を乗せる
買い物してるみたいだが、マネキンが何かくれるわけじゃない
くれるわけじゃないよね、何かもらえたりしないよね?
824
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/26(金) 14:22:09
>>823
マネキンの手の平に『金貨』が載せられると、その上から空いている手を被せた。
一瞬の後、両方の拳が握られる。
どちらか片方に『血塗られた金貨』が隠されている状態だ。
「決められた日の決められた時間に来て、
『どっちに金貨があるか当てる』っていうのはどうかしら?
当たった人は自分が呪われちゃって、当たらなかったら別の誰かを呪えるの。
自分の時に『金貨』が出なかったら、『次に来る人』が当てるかもしれないでしょ」
学園生活のガス抜きも兼ねて、ちょっとしたスリルを楽しんでもらおうという趣向らしい。
「ウフフフフフフフフフ、きっとドキドキして楽しいと思うわ。
もし呪われちゃった人は、
『もう1回やって金貨が出なかったら解呪される』ことにしたら、
また来てくれるはずよ」
とかちに『マネキンと金貨を活かした七不思議』を提案する。
825
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/27(土) 17:41:43
>>824
「回数制限も無いし解呪条件がお手軽だね」
呪われても解呪されるまで挑戦すればよく
そこに何のリスクも無いのだから呪いに対する怖さなんてものは感じられない
メダルゲームやるみたいに誰でも気軽にやれるゲーセンみたいな感じだが
その気軽さが狙いなんだろう
「でもこの釦はどうしよう?
もう片方の手に握らせる?」
826
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/28(日) 12:18:18
>>825
「とかちちゃんが『金貨』を消しちゃえば、『次の日』まで挑戦できなくなるでしょ。
だから、それまでは呪われたまま。
目の前で『呪いの金貨』がなくなったら、きっと信じてくれるわ」
メリーが言いたかったのは、あくまでも『別の日に行う』という意味で、
同日に連続でやるのは認めないらしい。
「それとも、『金貨が出た人は次の人が金貨を出すまで解呪されない』っていうのはどう?
自分の呪いを他の人に押し付けちゃうの。
『次の人』が現れないと呪いが解けないから、早くやってもらおうと思って、
がんばって噂を広めてくれるんじゃないかしら」
金釦を眺めながら、さらに考える。
「あのね、とかちちゃんは金釦の付いたお洋服も似合うと思うわ」
ただし、全然別のことを考えていた。
827
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/29(月) 19:19:39
>>826
「なるほどね」
「どんな呪いがかかるか具体的な話はないけど、
目の前で呪いの金貨が消えたら、
むしろ分からない方が焦燥感と何が起きるか分からない得体の知れない気味の悪さが
恐怖感を煽って良いかもしれないね」
「他の誰かに呪いを押し付けなきゃいけないのも積極的に話を広めるのに効果的かもしれないね」
「けど、誰かに呪いを押し付けるのは嫌っていう人もいそうだよね
あーしだって他の人を身代わりにはしたくないもん」
>あのね、とかちちゃんは金釦の付いたお洋服も似合うと思うわ
「えへへ、そうかな?
今度秋用の金釦付きカーディガンでも買ってみようかな」
828
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/29(月) 20:52:27
>>827
とかちの言葉を聞いて、パチパチと瞬きするように、硝子の眼を瞬かせた。
「ウフフフフフフフフフフフ、とかちちゃんは優しい子なのね。
メリー、そういう子が好きだから嬉しいわ。
えっとね、じゃあ『呪いが解ける条件』は元に戻して、
『金貨』が出た人は呪われちゃうけど、『次の機会』に自分で再挑戦して、
『そこで金貨が出なかったら呪いが解ける』っていう方がいいのかしら?」
改めて七不思議を作り直し、とかちに再提案する。
「それからね、マネキンが動くのは『金貨の呪いの力』のせいなの」
とりあえず、これにて一応は形になっただろうか。
「『金釦』って『金貨』と似ているし、清楚で華やかなとかちちゃんにピッタリよ。
その金釦は、あとで『落とし物ボックス(
>>708
)』に届けてあげましょう」
最初は『呪いの金釦』も考えていたのだが、
せっかく纏まった所に混ぜると、なんだか蛇足になってしまいそうだ。
829
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/09/30(火) 19:27:55
>>828
「恐怖感はちょっと減っちゃうけど、
誰でも気軽に挑戦出来てちょうどいいかもしれないね」
「呪われても自己責任だから罪悪感もないし」
「落とし物ボックスっていったら、
そこにも七不思議があったんだよ、内容は忘れちゃったけどね」
落とし物ボックスにお届け予定の金釦をポケットに入れようとすると
ちょっとだけ危ない事に気付いた
「うわっ、これ針付いてるよ
あぶなっ」
金釦の裏側に小さい針が付いている
830
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/09/30(火) 20:59:05
>>829
この瞬間、音楽室と理科室に続いて、被服室にも新たな七不思議が誕生した。
「ウフフフフフフフ、七不思議って楽しいのね。
メリー、とっても気に入っちゃった」
新しい遊びを知り、それを友達と共有できて、メリーは上機嫌だ。
現時点で半分近く作ることができた。
2人がかりとはいえ、なかなかの成果と言えるのではないだろうか。
「落とし物ボックスだから、落とし物にまつわる七不思議なのかしら?」
どこかで聞いたことがあっただろうかと考えていた時、
とかちにつられて金釦の針を見る。
「本当に尖ってるわ。
とかちちゃん、気を付けて。
でも、メリーは尖ってるものって好きよ」
ゴソ
「ナイちゃんっていう女の子が『交換』してくれたの」
キラッ
ドレスの内側から『黒曜石の小刀』を引っ張り出す。
紐を取り付けて、ペンダントのように首から下げていたらしい。
黒い光沢を放つ刃は、メリーの眼球と同じく硝子の質感を持つ。
831
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/02(木) 18:33:58
>>830
「それって黒曜石だよね
黒い刃物ってシックで渋くてかっこいい」
「けど銃刀法には、う〜ん、ギリギリ引っかからないか」
銃刀法違反の対象は6㎝を超える刃物だ
人形の懐に収まるサイズならギリギリセーフか?
「この釦どうしよう?
そのまま落とし物ボックスに入れたら危ないよね」
こうして見ると釦というかもはや画鋲だ
うっかり掴んで手に刺さったりしたら大変だ
傷口から細菌が入り込んで手が壊死して切断しなきゃいけなくなるかもしれない
それになんとなくだが、この針には絶対に触っちゃいけない気がする
832
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/02(木) 20:25:21
>>831
黒曜石の小刀は子供の手の平サイズで、
見た目もアクセサリーとして通用するという触れ込みだ。
おそらく規制を潜り抜けられるだろう。
仮に刃渡り6cmを超えていたとして、
人形の首に下がっている刃物も規制対象に含まれるのかどうか、
メリーは知る由もなかった。
「あのね、どこかで透明な袋に入れたらどうかしら?
そうすれば誰かが触ってもケガしないもの」
ソッ
「入れ物が見つかるまで、メリーが持っててあげる」
とかちから金釦を受け取ろうとして、小さな手を伸ばす。
メリーの手は磁器製なので、針の付いた釦を握っても刺さることはないし、
危険な雑菌に感染する恐れもない。
人間が持っているよりは安全に運べる。
833
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/03(金) 19:56:07
>>832
「そうだね、じゃあお願いするよ」
メリーの手に金釦を置く
もし針に触れても痛くもかゆくもない絶対無敵かもしれないが
一応針に触れないように気を付けている
「でも誰が何でこんなの作ったんだろう?」
一般的に考えて、釦にこんな針を付けるのはどういう意図があるのだろうか?
やはり暗殺用か?
「まぁ、とりあえず入れ物を探しに行こうか」
834
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/03(金) 20:52:23
>>833
とかちから受け取った金釦を眺めていると、やがて一つの考えが思い浮かぶ。
「ねえ、とかちちゃん。
もしかして、この金釦は部品が足りないのかもしれないわ。
この針を刺してから、そこに留め具をくっつけて、
釦が動かないようにするんじゃない?」
ブローチなどに使われる蝶タックと呼ばれる留め金は、
主に針を固定するために用いられるが、それと似たような構造なのかもしれない。
「ウフフフフフフフフフフフ、どこかで見つけられたらいいわね」
もし被服室になければ、他の場所に転がっている可能性もあるだろうか。
普通なら考えにくいことだが、先程から奇妙な雰囲気が漂っている。
万一の場合がないとも限らないだろう。
835
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/04(土) 15:16:15
>>834
「そうかもしれないね
釦を模した何かっていう可能性も考えられるし」
メリーの提唱する説もありえる話だ
けど全く違う可能性もある
真実は…今の所確認のしようがない
その足りない部品というのが見つかればメリーの説も裏付けがされるが
「さっきから見てるけど、多分ここにはないよね
とりあえず違う所に行こう」
被服室を出て廊下へと出る
「落とし物ボックスはあっちだったよね」
落とし物を届けに行く道すがらに探し物だ
836
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/04(土) 16:00:54
>>835
窓からの光が差し込む廊下には、いくつか教室の扉が並んでおり、
とかちの足音だけが響いている。
壁の一面には掲示板が設けられ、各部活動の活動予定が張り出されていた。
運動部や文化部や生徒会など色々ある。
また、定期的に発行される校内新聞も掲示されているようだ。
普段は通り過ぎてしまうことも多い場所だが、
今のようなシチュエーションだと、いつもより視界に入りやすいだろう。
「――――七不思議を作ってる子達の紹介はないのね」
当たり前のことだが、『七不思議制作委員会』に関する手掛かりは見当たらない。
「ねえ、とかちちゃんは何かクラブに入ってるの?」
手の中で金釦を弄りながら、とかちを見上げて尋ねる。
837
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/06(月) 20:37:43
>>836
「うん、入ってるよ」
「どこに入ってると思う?」
質問に質問で返すなと殺人鬼に怒られそうだが
入っているのかという質問にはちゃんと答えているので殺人鬼に殺される謂われはない
突然問題をふっかけてきて何だこいつ?っていうのはあるが
838
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/07(火) 01:05:10
>>837
手掛かりは少なそうなので、なかなかの難問だろう。
とかちの言動を振り返りながら、メリーは少し考えてみる。
やがて、一つの答えを出した。
「えっとね――――」
スッ
「『手芸部』かしら?」
おもむろに『手芸部の活動予定』を指差す。
さっき被服室を訪れた時、
『ドレスを作ってあげる』と言われたことを思い出したのだ。
裁縫が得意だからといって、そこに所属しているとは限らないが、
可能性としては有り得るかもしれない。
839
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/07(火) 18:44:57
>>838
「うーん、正解かな
正確には家庭科部に入ってるんだよ」
家庭科部は手芸部や調理部等を総合した部活だ
それとは別に手芸部とかがあるからややこしい!
家庭科部があるのに分ける必要無いだろ!
「でもあーし、いくつか部活かけもちしてるんだよね」
「グラスアート部とか綺麗で楽しいし」
「メリーさんは何か入ってみたい部活ある?」
840
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/07(火) 19:59:11
>>839
手芸部と家庭科部が分けられている理由は定かではなかった。
しかし、細分化されているからには、おそらく相応の背景があるのだろう。
無論、どちらも把握していないメリーには知る由もない。
「ウフフフッ、やったぁ」
パ ッ
無邪気に両手を上げて喜びの感情を表現する。
特に何かあるわけでもないが、友達について知れたこと自体が嬉しかった。
そして、それは今後も忘れないはずだ。
「あのね、メリーは『歴史研究部』っていうのが気になるわ」
ほんの少し腕を動かして、掲示板の一隅を指し示す。
その名が示す通り、歴史上の事柄を調べる部活動だ。
地域住民からの聞き取りや各種の史料を紐解いて、独自にレポートを作成している。
また、休日には実地調査を行うこともあるらしい。
メリー自身も古い人形であるためか、そうした分野には興味を引かれた。
「でも、『グラスアート』も楽しそう。メリーの眼もガラスでできてるのよ」
リトル・メリーの青い眼も、硝子製の『グラスアイ』である。
841
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/08(水) 18:12:24
>>840
「あーしも歴史は興味あるな」
「この学校も結構歴史あるし、ここの事も調査してるかもしれないね」
「ひょっとして七不思議の事も纏めてたりして」
>でも、『グラスアート』も楽しそう。メリーの眼もガラスでできてるのよ
「眼を洗いたくなった時の付け替え用に予備の眼を作っておくと便利そうだね」
出来るのか?付け替えなんて
「あっ、この部活とか面白そう」
とかちが張り紙を指差す
けどこんな部活あったかなぁ…
842
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/09(木) 14:58:53
>>841
確かに清月学園も歴史が長く、そこの部活動であるなら、
この学校についても調べている可能性はありそうだ。
「その時はマダムに作ってもらうわ。
マダムは腕の良い人形屋さんで、メリーを直してくれる人なの。
マダムのお店にはね、お人形が沢山あるのよ」
もしかすると、とかちも『老舗人形屋』の噂を聞いているかもしれない。
風の便りによれば、店主はフランス出身の老婦人で、
高名な蝋人形作家だった『マダム・タッソー』になぞらえて、
通称『マダム』と呼ばれている。
人形に関する豊富な知識と卓越した技術を有しており、
どこか謎めいた印象の人物だ。
自らが制作した人形の販売や、壊れた人形の修理、
またアンティークドールの鑑定も行う。
大正時代を思わせる『和洋折衷』の店内には、
洋の東西を問わず数多くの人形達が展示されているらしい。
「ウフフフフフフフフフフフ、どんな『生き物』がいるのかしら?」
とかちが指差した先を見る。
そこには『飼育部』と書かれていた。
おそらく生物を飼育しているのだろうが、
具体的に何を飼っているかは明言されていない。
843
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/10(金) 19:47:08
>>842
「へぇ、自分の体を作ってくれる職人さんがいるっていうのは良いね」
「花粉で眼が痒くなったら付け替えられるし、気分転換に違う色の眼に変えてイメチェンも出来るし」
メリーのアイデンティティの一つである青い眼を変えていいのか?
それもう青い目の人形じゃないし
「飼育部…無かったような気もするけど」(あったかもしれないが)
「部室、ここから落とし物ボックスの途中にあるね
ちょっと見に行ってみる?」
844
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/11(土) 14:40:07
>>843
イメチェンはともかくとして、
メリーは花粉に苦しめられる心配はないので、その点に不安はなかった。
「面白そうだから、メリーも行ってみたいわ。
もし動物園みたいな所だったら楽しそうね」
もっとも、メリーは動物園に行ったことがないので、正確な比較はできないだろう。
────ガララッ
飼育部に入ると、空のケージが幾つか見つかる。
今は長期休暇中なので、そこにいた生物達は部員の家で世話しているのだろう。
しかし、水槽の中には魚が泳いでいた。
大小の水槽に色々な種類がおり、メダカから熱帯魚まで様々だ。
その内の一つに目を留め、じっと観察する。
「このお魚、お腹が『赤い色』をしてる。
ウフフフフ、メリーのドレスとお揃いよ」
それは『レッドピラニア』の群れだった。
凶暴なイメージが誇張されて独り歩きしている肉食魚だが、
基本的には臆病な性格であることが知られている。
腹部の赤色がドレスと同じような色なので、興味を引かれたのだ。
845
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/11(土) 20:11:46
>>844
キョロ キョロ
「魚ばっかりだね、鮮魚店みたい」
どこを見ても魚ばっかり、陸の生き物はいないようだ
ウニとかヒトデとかもいない、魚類オンリーなのか?
>このお魚、お腹が『赤い色』をしてる。
>ウフフフフ、メリーのドレスとお揃いよ
「赤いピラニアか、何か返り血みたいでかっこいい」
その言い方だとメリーのドレスの赤も返り血みたいだと捉えられかねない
ピラニアは確かに臆病だが、鋭い牙を持ち人体を容易く切り裂く危険な魚である事実は変わらない
臆病というイメージが広まった結果何故か大人しくて飼いやすいと勘違いしたアホな飼い主が
安易に水槽に手を突っ込んでピラニアが驚き暴れて飼い主の手を切り裂き血が流れ
その血に反応してピラニア共が食いついてくる事もあるのだ
多分このピラニアみたいに真っ赤な返り血に染まっていたんだろう(謎理論)
「ピラニアってかっこよくてかわいいし美味しいから良いよね」
物を食わない(味は感じても)メリーに良いよねとか同意を求めても知らねーよだろうが、
ピラニアは淡泊な味わいで焼き魚にしても美味いし、言い出汁が出るのでスープにしても美味いという良い食材だ
骨が凄くて可食部が少ないというのが難点
コポコポコポ
ところで、水槽の水音と機械音だが…
どうも床下からも聞こえて来るみたいだ
846
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/11(土) 23:43:02
>>845
常に牙を剥いてくるから危険だという決めつけも、
臆病だから安全だろうという安易な考えも、結局は形を変えた思い込みだ。
生き物と接するためには、正しい知識を身に着けなければならない。
この飼育部でも徹底されているのだろうか。
「そうね、返り血みたいな色だわ」
「ウフフフフフフフフ、きっと『新鮮な血』よ」
メリーが身に纏うドレスも『鮮血』を思わせるような赤色だった。
「人間って、本当に色んなものを食べてるのね」
食事をしないメリーにとって、食文化は知らない部分の多い領域である。
味は分かるものの、それは必須の行為ではないため、
あまり積極的に触れる機会はない。
だが、人間と友達になることが『親善大使』としての使命なので、
人の営み自体には関心を寄せていた。
「――――下の方にも何かあるのかしら?
とかちちゃん、ちょっと覗いてみたいわ」
一旦とかちに降ろしてもらい、床下に空間が隠れていないか確かめてみよう。
847
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/12(日) 18:13:52
>>846
「じゃあ降ろすよ」
メリーを床に降ろし音の出所を探す
背が低いメリーの方が発見しやすそうだ
だからその床は案外早く見つかった
「音はここから出てるみたいだね」
外せそうなタイルがある
メリーでは外せないかもしれないがとかちなら余裕で外せる
勝手に他所の部室の床を覗くのはアウトだし
こんな事知られたら罰金5000万円くらい取られそうだが、とかちは迷いなく実行した
「えぇ?」
「チョウザメじゃんこれ」
848
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/12(日) 20:50:47
>>847
理論上は『リトル・メリー』も人間と同等の力を出せるのだが、
やはり体が小柄なせいで、どうしても難儀してしまう。
とかちに任せることにして状況を見守る。
まもなくタイルが外れると、そこから内部の様子を覗き込む。
「チョウザメって、とっても長生きのお魚なのよね。
150年も生きてる子がいるって聞いたことあるわ」
チョウザメは生命力が非常に強く、
成長速度は遅い代わりに長寿であるという話を、どこかで小耳に挟んだ。
最高齢クラスになるとメリーよりも遥かに年上だ。
生き物と人形では根本的な基準が違うかもしれないが、
いずれにしても珍しいことには変わりない。
「もしかしたら、メリーがお船に乗って来る前から泳いでるのかも。
ウフフフフフフフフフフフフフフ、一緒にお話できたら楽しそう」
『メリー・バッドエンド』に魚と意思疎通が行える能力はないものの、
もし会話が成立したら面白いだろうと思った。
849
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/13(月) 19:42:09
>>848
「ほんとにチョウザメに話を聞けたらいいんだけどね」
「ひょっとして、飼育部はこのチョウザメのキャビアを収穫して売ってるんじゃ?」
言われてみればレベルだが腹が膨らんでいるように見える
頭のおかしい陰謀論みたいだが、だったら何か悪いのか?
850
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/14(火) 16:53:20
>>849
本来なら健全な部活動であるはずの飼育部が、
闇キャビアの密売に手を染めている可能性は否定できない。
その場合、間違いなく顧問の教師も関与しているだろう。
これが発覚すれば、新聞部でスクープとして取り上げられそうだ。
「ウフフフフフフフ、じゃあ悪い子達なのね」
そうだとしたら――――『消えてしまった方が良い』かもしれない。
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
うっかり飼育部を呪いかけていたが、ある『メモ書き』が視界に入った。
コト コト コト
そこまで歩いていって、記述された内容を読み上げる。
「『エサをあげすぎてしまったので、明日の分は少し減らしてください』」
チョウザメの摂食方法は丸飲みである。
腹が膨らんでいるのは、食べすぎて消化に時間が掛かっているためかもしれない。
また、卵巣であるキャビアの収穫には大きな手間が必要なので、
おそらく採算が合わないのではないだろうか。
「お魚だから『尾ひれ』があったみたい、ウフフフフフフフフフフフフフ」
人が作り出す噂には、話の尾ひれが付き物だ。
「床下に置いてあるのは、良さそうな場所がないせいかも。
とかちちゃん、メリーは『落とし物ボックス』が気になるわ。
ねえ、そっちに行ってみましょうよ」
手の中で金釦を弄りつつ、とかちの裾を掴む。
851
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/14(火) 19:58:10
>>850
「…」
「そ、そうだね」
果たしてそれが真実なのか
キャビアを売っているにしろ、メリーの言う通りだったにしろ
それを裏付ける決定的証拠が存在しない限りどちらとも言い切れず
また、別の事実が隠されている可能性もある
そもそも、学校の飼育部がチョウザメを飼っている事自体が謎なので
これって七不思議に入りませんか?
「やっぱり、こんな所に部屋なんてなかった気がするな…」
飼育部を出て振り返り呟く
「あ、落とし物ボックスあったね」
廊下の窓の無く光の届かない暗がりにポツンと置かれている落とし物ボックス
852
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/15(水) 14:22:57
>>851
さっき降ろしてもらったので、今度は自分の足でとかちに付いていく。
落とし物ボックスの中には、細々とした小物が色々と入っている。
そこに一枚の『メモ』が混じっており、以下のように書かれていた――――。
────────────────────────────────────────
あの飼育部は『生き物を世話する人間』を呼び込んでいる。
水槽では魚が泳いでいたけど、ケージの中身は空っぽだった。
つまり、本来そこに入るべき『陸の生物』が、
『飼育部に呼ばれた人間』であることを暗示しているんじゃないだろうか。
そして、『特別な場所』にいたチョウザメが『飼育部の主』らしい。
また、飼育部内では時間の流れ方が遅くなっていて、
『明日』というのは『もっと先』を指すようだ。
おそらくチョウザメが長生きすることが関係しているだろう。
掲示板に『飼育部の張り紙』が見えた時が、次に現れるタイミングだ。
────────────────────────────────────────
誰が書いたか分からないが、飼育部について調べた者がいるようだ。
例の張り紙では、具体的に『何を飼っているか』は明言されていなかった(
>>842
)。
もしかすると、本当に飼育されているのは『世話する側』だったのかもしれない。
「とかちちゃん、何か入ってるの?」
とかちの足元から覗こうとするが、背丈が低くてメリーには見えなかった。
853
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/15(水) 18:55:00
>>852
メリーを担ぎ上げてボックスの置かれた机の上に降ろした
「わぁ、何かホラーゲームに出て来る何故か落ちてるメモみたい」
何故飼育部を調査したメモがここにあるのか、
メモの内容は真実なのか全て謎で確かめようがない
「つまりチョウザメは長鮫だった…ってコト!?」
色々と超越した鮫なので超鮫でもある
しかし鮫とは言うがチョウザメは硬骨魚類だ
イシダイとかキンメダイもタイじゃないし、親戚ですみたいな顔して全く関係無い奴らが多過ぎる
改名した方が良いんじゃないか?
854
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/16(木) 17:43:45
>>853
少なくとも、確かめる方法が全くないわけではない。
「また明日、飼育部に行ってみたら?
ウフフ、本当かどうか分かるでしょ。
メリーもついていってあげるから」
同行を申し出るが、実際に行くかどうかはとかちに任せよう。
ゴソ ゴソ ゴソ
落とし物ボックスの中を漁ってみると、羊毛フェルト製のマスコットを見つけた。
少女を象った小さな人形だ。
一部は破損しており、片手が欠落している。
「――――――この子、可哀想だわ」
机の上にマスコットを移動させ、慰めるように頭を撫でる。
855
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/17(金) 19:33:16
>>854
「そうだね、明日も行ってみようか」
「部室が無くなってたらガチのオカルトだよ」
今、目の前にまさにオカルトの権化がいるのを無視して言った
>――――――この子、可哀想だわ
「隻腕の人形か
あーし、持って帰って直してもいいけど」
「でも、勝手に直して良いのか悩むね」
「元から片腕の無いデザインだったのかもしれないし」
856
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/18(土) 15:08:02
>>855
ここに独りでに動いて喋る人形が存在するのなら、
現れたり消えたりする部室があったとしても、多分おかしくはないだろう。
「それじゃあ本当に壊れてるかどうか調べてみるわね」
ピトッ
フェルト人形に触れて、『魂』を『100%』移す。
────カクン
その途端メリーが座り込み、まるで意識を失ったかのように、両方の瞼が閉じられた。
ズズゥ…………
フェルト人形の片腕から『黒い影』が現れ、それが腕の形を形成していく。
影が揺らめいている様子は禍々しく、とかちの『オブスキュラ・フューネラル』と同じく、
『呪いの力』が秘められていることを感じさせる。
そして、西洋人形が動かなくなった代わりに、フェルト製マスコットが動き出す。
「今、『メリーの魂』は全部この子に移したわ。
メリーの呪いは『24時間』以内に壊れたお人形からしか出ないの。
だから、この子が壊れちゃったのは間違いないはずよ」
ピョコ ピョコ
机の上を小人のように歩きながら、相対的に大きくなったとかちを見上げる。
857
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/18(土) 17:41:52
>>856
「うわ、これ結構怖いね
触ったら腐りそう」
人形から出た黒い腕に対する率直な感想
何でも正直に言えばいいというもんじゃなく、
言い方を考えないと機嫌を損ねて逆上した相手にぶっ殺されかねない
「じゃあ、さっき壊れたばっかりって事かな?
探せば腕も見つかるかも」
壊れたのではなく壊したという可能性もあるが、
何でゴミ箱じゃなくて落とし物ボックスに?という疑問も出て来る
858
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/18(土) 18:38:13
>>857
『黒い影』は不吉であり、まともな神経の持ち主であれば、
一見して触れてはならないことが理解できた。
「ウフフフフフフフフフフフ、『犯人』しか腐らないから大丈夫よ」
実際に触れてみれば判別できるのだが、とかちのことを信じているので試さない。
ゾゾッ……
ゾゾゾ……
よく見ると、影の揺らめきはランダムでなく、『ある一定の方向』を指している。
「こっちに『壊した誰か』がいるわ。
でも、どれくらい離れてるかは分からないから、ものすごく遠い場所にいるのかも」
人形から生えた影が示す先には、まだ行っていない部屋がありそうだ。
859
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/20(月) 17:55:28
>>858
「別に犯人捜ししてるわけじゃないけど、行ってみる?」
死んだように動かないメリー本体と
呪い出しまくりのやべーのを担ぎ上げる
「でも壊した人が持ち主とは限らないよね」
「そう言えばさ、
その呪いって人形本人が壊される事を納得してたり、
壊される事を望んでても無条件で出ちゃうの?」
人形本人に聞かなきゃ分かんなさそうな疑問だ
860
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/21(火) 18:46:54
>>859
黒い影は蝋燭の炎のように揺らめき、禍々しい気配を発散し続けている。
本体である『リトル・メリー』と、『メリーの魂』が憑依したフェルト人形。
それらが織り成す呪物の二重奏は、どこか異質な雰囲気を醸し出す。
「メリーの呪いはね、メリーの『魂』から生まれるの。
メリーが誰かに壊されたり、壊されたお人形に入った時に、
こうやって自然に出てくるのよ」
『メリー・バッドエンド』の呪いは、メリー自身が抱く怨念に由来する。
もっとも、『魂』を移さなければいいだけなので、
本人の意思を尊重することは十分に可能だ。
今回は壊れているのかいないのか確かめるために憑依したという理由があった。
「でも、直してもらったら消えちゃうわ」
やがて呪いに導かれて辿り着いたのは『生徒会室』だった。
生徒会に属していない生徒は、普段あまり来ることがない場所かもしれない。
長机・ホワイトボード・ロッカー・パソコン・コピー機などが見える。
861
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/22(水) 18:13:13
>>860
「っていう事は、
本人は恨んでなくてもメリーさんが入ると呪いになっちゃうんだね」
ドンドン
「失礼します」
生徒会室に人がいるかいないかは知らないが、挨拶は大事だ
じゃあ何で今まで挨拶しなかったのか?
知らない…
862
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/23(木) 17:22:30
>>861
生徒会室には誰もいないらしく、黒い影は依然として揺らめいている。
「方向は合ってるんだけど、ここじゃないのかしら?」
『メリー・バッドエンド』が特定できるのは向きだけで、
目標までの距離は含まれていないので、今のようにハズレを引かされる場合もある。
「でも、『どっちにいるか』は地球の裏側にいても分かるのよ。
ウフフフフフフ、凄いでしょう」
よく見ると、長机の脚が何かを踏みつけている。
あれはフェルト人形の腕だろうか。
メリーは気付いていない。
「とかちちゃん、生徒会室にも七不思議はあるの?」
とかちに抱えられながら、見慣れない室内を興味ありげに観察しつつ、
改めて七不思議関連の話題を振る。
863
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/24(金) 20:55:27
>>862
「おお、方位磁石みたいだね」
「でも指してる方に馬鹿正直に向かってたら死にそうだよね」
方向しか分からないんじゃナビとしては不親切にも程がある
家とか崖とかがあっても目標に向かって真っ直ぐにしか向かないんだろう?
壁をぶっ壊して行ったり崖から落ちたり、海渡ったりしなきゃいけないのか?
死ねと言ってるようなもんではないか?
「あ、腕だ
何で机に踏まれてるんだろう?」
単に落っことしたにしては不自然
誰かの手によってやられたのは明らかだ
>とかちちゃん、生徒会室にも七不思議はあるの?
「うん、あるよ」
「ここの生徒会の人なんだけどね
その人、生徒会の資料(紙)を食べるんだよ
何で食べるのかっていうと、食べれば腹の中にあるから置き忘れないかららしいよ
あーしも見た事あるから食べるのは本当だよ」
864
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/25(土) 15:17:40
>>863
「ウフフフフ、死なないわ」
「とかちちゃんには教えてあげる。
『犯人』に近付くと、だんだん揺らめきが激しくなるのよ。
この感じだと――――」
揺らめきの勢いを確かめ、室内を見渡す。
「もしかして逃げられちゃったのかも」
特定できるのは方向だけだが、参考にする程度なら距離も分かる。
「昔は皆お腹を空かせていたけれど、今は食べ物が沢山あるんでしょう。
でも、紙を食べる人もいるのね。
美味しいのかしら?」
昔というのは戦時中の話で、食糧難だった当時は分かるが、
飽食の時代と言われる世の中でも紙を口にする人間もいる。
まだまだメリーも人間について知らないことがあるようだ。
もっとも、とかちが話した生徒会室の七不思議の場合、
食べたくて食べているわけではなさそうだが。
「とかちちゃん、その腕を拾ってあげて。
この子に返してあげなきゃ」
865
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/25(土) 18:49:16
>>864
「逃げたというか、ただどっか行っただけじゃない?」
追っかけられているとかそういう意識はないだろう
だから逃げているつもりもないはずだ、多分
>でも、紙を食べる人もいるのね。
>美味しいのかしら?
「ティッシュとかは甘みがついてるからね
鼻セレブは甘味が強くて美味しいらしいよ」
流石高級ティッシュ、味も高級という事か
>とかちちゃん、その腕を拾ってあげて。
>この子に返してあげなきゃ
「ん」「う、うおぉぉ…」
「ちょっとこの机重すぎるよ、1㎝も動かないし」
866
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/26(日) 06:29:19
>>865
メリーにとっては『逃げられた』という感覚だが、
相手側から認識されていないのは間違いない。
「まあ、とっても重い机なのね。とかちちゃん、メリーも力を貸すわ」
そう言い残し、『魂』を元の器に戻す。
──────パチリ
「ウフフフフフフフフフフフ」
すなわち、フェルト人形が動かなくなり、本体であるリトル・メリーの瞼が開く。
ピトッ
ズズズ…………
さらに『魂』を『30%』移し、再びフェルト人形に憑依した。
まず『10%』で最低限(ス精ECE)のスペックを獲得し、
そこから『20%』追加することで、腕力を二段階(破C)高める。
これでパワーとスピードは常人並み(破ス精CCE)だ。
「この子とメリーととかちちゃんで持ち上げてる間に、
とかちちゃんの『ヒトガタ』で腕を拾えないかしら?」
グッ
メリー自身の両手とフェルト人形の片腕で、机の脚を浮かせようと試みる。
これだけでは足りないかもしれないが、とかちが加わってくれたなら三人力だ。
脚が浮いた隙に、下敷きになった腕を拾うことは不可能ではないだろう。
867
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/27(月) 21:35:28
>>866
「おっ、それなら持ち上がるかもね」
ぐぐっ
「う、ぐぐぐ、ぐぉぉぉぉぉぉぉ」
人形二人と人間一人の力が合わさっても尚重い
3人がかりでようやっと1㎝程浮いた程度だ
この重量、尋常じゃない!
しかし確かに隙間は出来た
すかさず『オブスキュラ・フューネラル』が人形の腕を掻っ攫う
「あーもうむり!」
ドンッ!!!
868
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/28(火) 16:59:35
>>867
見た目からは予想できなかったが、これは相当な重労働だ。
机を支えている最中、まるで鉛の塊を持ち上げているかのような錯覚を覚える。
しかし、『オブスキュラ・フューネラル』のスピードと精密性があったからこそ上手くいった。
「メリー、ビックリしちゃった。こんなに重いだなんて思わなかったわ」
カタッ
「もしかして七不思議が関係してるのかしら?」
机の下に座り込んで一息つく。
もし呼吸していたら、息が荒れるぐらい疲れていただろう。
フェルト人形はとかちに近付き、『オブスキュラ・フューネラル』が確保した腕を眺める。
869
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/28(火) 19:38:30
>>868
>もしかして七不思議が関係してるのかしら?
「分かんないけどそうかもね
普通の重さじゃないよ」
>フェルト人形はとかちに近付き、『オブスキュラ・フューネラル』が確保した腕を眺める。
「ぺちゃんこ潰れちゃってるよ」
そりゃこんなアホみたいな重量の机にずっと踏まれっぱなしじゃそうもなる
フェルトなので修繕は可能かもしれないが
「でもこれ動かしたのって単独じゃないよね?
一人でやったんならゴリラ並みの馬鹿力だよ」
870
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/28(火) 20:42:45
>>869
当然ながら、フェルト生地の中に詰まっていた綿までペチャンコだ。
これがメリー自身の腕だとすれば、木っ端微塵に粉砕されていただろう。
柔らかい素材なので、直そうと思えば直せるかもしれない。
「ウフフフフフフ、もしかしたら1人でもできたかも。
ゴリラみたいに力の強い『スタンド』だったら――」
常人が単独で動かすのは不可能な重さだが、スタンド使いなら可能になる。
「そういうのを見たことがあるの。
真っ黒に煤けた機械のヒトガタだったわ。
すごく力が強くて、動くのも速かった」
以前、夜の街で交戦した『ドッグ・イート・ドッグ』を思い出す。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049803/472-490)
「それに触られたら『飛ばなくなる』のよ。
メリーがマネキンに入ってた時、
ものすごい力で殴られたけど、すぐに落ちちゃったもの」
おそらく、あのパワーもゴリラ並みの腕力に近いだろう。
871
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/10/29(水) 19:37:17
>>870
「じゃあ、これをやったのは馬鹿力のスタンド使いかもしれないってこと?」
可能性としては十分あり得る
「けど何のためにこんな事をしたんだろう」
ただの憂さ晴らしとかかもしれないが
「何かの儀式だったりしそうだよね」
人形を用いた呪いという線もありそうだ
872
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/10/30(木) 18:42:52
>>871
何らかの呪術の一環という仮説は、確かに有り得る可能性だ。
「さっき落とし物ボックスにお人形がいたのも、ここで起きた儀式の一部なのかしら?」
コト コト コト
休憩を終えて机の下から姿を現し、とかちに近寄っていく。
「そういえば、落とし物ボックスにも七不思議があるんでしょう。
それと関係しているのかもしれないわ。
とかちちゃん、思い出せそう?」
先程とかちが言っていたこと(
>>829
)を振り返り、改めて話を振る。
873
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/01(土) 18:35:49
>>872
「あー、うん、思い出したよ」
「前に落とし物ボックスに尻尾の無いアジが入ってたんだけど
後日、落とし物ボックスに尻尾の付いた生きてるアジが入ってたんだよ
その日は落とし物ボックスが生臭くて洗わなきゃいけなくなったんだけどね」
「あんまり関係ないと思うけど」
874
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/03(月) 19:08:24
>>873
「お魚が入っていたの?ウフフフフフ、なんだかヘンテコね」
やはり七不思議が無数に存在する中には、
こういった珍妙なものも含まれているのだろうか。
「落とし物ボックスにアジを入れたら尻尾が生えてきたのかしら?
もしかしたら、落し物ボックスの七不思議って、
『そこに入れておいたら元に戻る』っていうお話じゃない?」
ただ単にアジを2匹用意しただけかもしれないが、
見方を変えれば『元通りになった』という解釈も成り立つ。
「だから、この子も落とし物ボックスに入っていたのかも。
そうしたら千切れた腕が直せるもの」
本当に直ったかどうかは別にしても、
フェルト人形を落とし物ボックスに入れた何者かが、
そのように考えていた可能性はある。
「ねえ、とかちちゃんも何か直したいものはある?」
875
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/04(火) 20:08:00
>>874
「腕を机で圧し潰してたのも意味あったのかな?
だったら勝手に持ってきちゃったりしたのは駄目だったかな?」
>ねえ、とかちちゃんも何か直したいものはある?
「あーし?」
キョロ
「ないしょ」ニッコリ
876
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/05(水) 19:29:49
>>875
とかちにも言いたくないことがあるのだろう。
友達に嫌な思いはさせたくない。
そのように考え、それ以上の追求はしなかった。
「あのね、とかちちゃんにお願いがあるの。
どうしてこの子の腕が机の下にあったのか、ちょっとだけ調べてみたいわ」
『歴史研究部』にも興味があるメリーは、調査というものをしてみたくなった。
「ウフフフフフフフフフフ、『図書室』に行ってみない?
もしかしたら何か手掛かりになるような本が見つかるかも」
何らかの呪いめいたものがあって、実際に誰かが試したのなら、
どこかで知る機会があったと考えられる。
単にネットで拾ってきた情報かもしれない。
しかし、そういった現代の口伝にも大本はあるはずだ。
877
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/07(金) 17:40:03
>>876
「いいよー、図書室にあるかな?」
「あるとしたら歴史なのかオカルトなのかどっちになるんだろう」
ガララララ
「あ、電気付いてる
消し忘れたのかな?」
878
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/08(土) 20:24:00
>>877
とかちに続いて図書室に入り、明るいままの室内を見渡す。
「あら、ホントね。どうしてかしら?ウフフフフフフ」
コト コト コト
「これ、『人形』って書いてあるわ」
整然と並んだ書架を眺めながら歩き、
『歴史』のコーナーの前で立ち止まると、一冊の本を引っ張り出す。
それを床の上で広げて、声に出して読み始めた。
以下のような内容だ。
────────────────────────────────────────
昔、人形は天児(あまがつ)と呼ばれ、
子供の代わりに災いを引き受ける役割を与えられていた。
それが後に這子(ほうこ)になり、遊び相手として扱われるようになった。
また、それらとは別に人形(ひとかた)というものも存在する。
これは病気や呪いを人から人形(にんぎょう)に移し替えるための道具であり、
やがて相手を呪う手段に変化していった。
このように、人形は人の想いを映すものだと言えるだろう。
────────────────────────────────────────
主に、日本における人形の成り立ちといったところか。
「ウフフフフフフ、知らなかったわあ。とっても面白いわね。
でも、もうちょっと調べた方が良いみたい。
とかちちゃん、何か見つかった?」
本から顔を上げ、とかちの方に向き直る。
879
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/09(日) 20:17:50
>>878
「これタイトル書いてないな」
真っ赤なノートと思わしき本を手に取る
図書館に置く物か、こんな物?
本当にどこを見ても赤い、赤以外の部分が無い
ページを開いてみても、全部赤くて何も書かれて…
「ッ!」
咄嗟に本を投げ捨てた
何も書かれていないんじゃない、逆だ
ページの端から端までびっしりと書かれていた
小さい赤文字で本が塗り潰される程に
その文字を理解するより先に、投げ捨てた
本能的にこいつは理解しちゃまずいと思った
880
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/10(月) 16:13:41
>>879
赤い本を投げ捨てるとかちを見た直後、
ただならぬ雰囲気を感じ取り、そちらの方に駆け寄っていく。
「――――あれって良くないものなのかしら」
ズズゥ…………
「メリーが調べてくるから、とかちちゃんは待ってて」
リトル・メリーからフェルト人形に『魂』を『100%』移すと、
再び眠ったように瞼を閉じた本体を残して、赤い本に接近を試みる。
それと同時に『腐食の呪い』が再発動し、欠損した腕の代わりに黒い影が形成された。
何か起きた場合に備えるための用意だ。
ユラッ……
ユラァ……
また、影の揺らめきは『仇敵』の方向と大まかな距離を示す。
もしかすると、この本が関わっている可能性も有り得るかもしれない。
まさかとは思うが、仮に何らかの怪異だとしたら、万一の場合もあるだろう。
881
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/11(火) 18:00:41
>>880
「あ、うん、気を付けて…」
影の揺らめきは本と同じ方向を示している
が、距離は離れているようだ
これだけでは関係があるのかどうかは分からない
メリーがフェルト人形の目を通して接近した本を見るが
まだこの距離では真っ赤な本にしか見えない
かなり至近距離からでないと文字で埋め尽くされてるなんて分からない
882
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/12(水) 17:13:13
>>881
もしかしたら誰かの悪戯かもしれない。
しかし、とかちの反応を見る限り、あれには何かありそうな気がした。
やはり確かめておく必要がありそうだ。
「ウフフフ、大丈夫よ。この子はメリーが守るから。
とかちちゃんはメリーの身体を守ってくれる?」
ゾゾッ……
ゾゾゾ……
影の腕を揺らめかせつつ、さらに近付いていく。
触れられるまで距離を詰め、赤い本を覗き込んでみよう。
もし危険を感じたら、すぐに飛び退いて回避する。
883
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/13(木) 20:09:16
>>882
「それはいいけど…」
事切れたように動かなくなったメリーの体を抱き抱える
フェルト人形が本を覗き込むと、
確かに何かの文字で色が構成されている事が分かる
ただ、かなり顔を近付けて凝視しなければ分からない
ね
辛うじて一文字だけ何を書いてあるか分かった
分かった瞬間、人形でも分かる
これ以上見ない方が良いという感覚に襲われる
884
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/14(金) 15:21:48
>>883
内容の一部が視界に入った瞬間、得体の知れない感覚を察知する。
「――――!」
バ ッ
ほぼ反射的に、その場から勢いよく飛び退く。
正体は掴めないが、これは間違いなく『危険』な代物だ。
おぼろげながら、それだけは理解できた。
「とかちちゃん」
ゾゾ…………
揺らめく黒い影の腕を前方に構え、床の上に落ちた赤い本を見据える。
「もしかしたら、あれも『呪い』なのかも」
おそらくメリーが読めなかった部分には、
『死』という文字が綴られていたのではないだろうか。
しかし、確認すべきではないだろう。
この体(ボディ)は本体ではないとはいえ、どんな影響が及ぶか分からない。
885
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/16(日) 21:16:59
>>884
しっかり読めていない事にはなんと書いてあるかは未知だ
本当に『死』なのかもしれないし、まったく関係ないかもしれない
確かめるには読むしかない
「……」シュッ
文字を読まないように本を取り、速攻で棚に戻した
「読まなきゃ大丈夫みたいだね」
そんな確証はない、希望的観測だが今の所は体に異常は無し
ちょっと図書室の外から視線を感じるくらいだ
886
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/19(水) 09:46:57
>>885
とかちが素早く対処してくれたので、その間メリーは身構えておいた。
「ウフフフフ」
「ウフフフフフフフフフフフ」
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
もし何らかの呪いが襲いかかってきたら、
こちらも呪いをぶつけてやろうと思っていたが、その必要はなかったようだ。
「最初はビックリしちゃったけど、変わったものが見られて面白かったわ」
あれも怪異なのだろうか。
興味はあるものの、また近付く気はなかった。
ここに来た時に電気が点いていたことや、
図書室の外から感じる視線も気になるし、当初の目的も果たせていない。
「結局、まだ『腕』のことは分からないままね」
『歴史』の棚から離れると、『オカルト』――超自然的分野の書架に目を向ける。
887
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/20(木) 18:31:12
>>886
「オカルトの棚から調べるとしても、分類も絞らなきゃいけないよね」
「呪い、それに人形…」
棚に収まっているノートは一度意識すると妙に存在感を放っているし
相変わらず視線は感じるが、気にしないでおこう
こういうのはノセボ効果、不吉な事が起きると思うから起きるように感じるんだ
「これとかいいんじゃない?」
適当にそれっぽい本を手に取り見せる
888
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/23(日) 11:39:17
>>887
あんなものを見た後では、なんでも悪い方向に結び付けてしまうのは無理もないだろう。
そして、それが呪いを掛けるということだ。
もっとも、とかちやメリーの使う呪いは別物だが。
パラ パラ パラ パラ パラ
「あっ、見て。ここに同じような絵が載ってるみたい」
とかちが選んだ本を開き、ページを捲っていく内に、気になる箇所を見つけて指差す。
生徒会室で見た光景と似通った図解が記載されていた。
どうやら儀式の一種らしい。
テーブルの下に人形の腕があり、テーブルの上には人形の本体が置かれている。
こうすることで何かが起こるようだが、詳細は汚れていて判読できない。
「もしかしたら、あれを見た誰かがお人形を落とし物ボックスに入れたんじゃないかしら。
きっと『尻尾のないアジの噂』を知っていたの」
「その子は腕の方には気付かなかったから、そのままになっていたんじゃない?
だから、儀式は中断しちゃったってことになるわ。
それがどうなるかは分からないけれど」
自らの考えをとかちに語る。
これが正しいと仮定して、果たして中断されて良かったのか悪かったのか。
少なくともメリーには分からない。
889
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/24(月) 22:21:58
>>888
「こういう儀式とか呪いって
手順を間違えたり途中で邪魔されたり
正しい手順で終わらないと大体碌な事にならないよね」
「こっくりさんとか」
古今東西の儀式や呪いはそういう感じな事が多い
何か凄い力を使うにはそれなりのリスクが伴う
何のリスクも無しに恩恵だけもらえるなんて都合の良い話は無い
「戻した方が良いかな?」
プログラム
今戻して、術式はちゃんと戻るのだろうか?
890
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/26(水) 04:42:58
>>889
リトル・メリーから見ると、人形が傷付けられることは好ましくない。
しかし、とかちが不幸になるような事態は避けたい気持ちもある。
しばらく迷った末に、ようやく答えを出した。
「それじゃあ戻しに行く?
だって、とかちちゃんが危ない目に遭ってほしくないから」
────パチ
とかちの腕に抱かれているメリーが、眠りから目覚めたように瞼を開く。
「でも、一応『魂』は残しておくわ。
何かあったら分かるようにしておくの」
フェルト人形に触れて、『魂』を『10%』だけ移す。
この人形を通して観察が可能なので、変化が起きれば察知できる。
大部分の『90%』は本体に宿っているから、おそらく影響は少ないだろう。
891
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/27(木) 19:06:19
>>890
「あれ?
…こういうのって失敗したらあーしが呪われるのかな?」
失敗したら仕込んだ人間に返って来るのは大体そうだが
全く関係無い人間が邪魔をしたらその人間にも返って来る、という事もあるか
「うーん、じゃあ戻しに行こうかな
どうなるか分からないけど」
一旦、人形を元の位置に戻しに行こうと図書室の戸に手をかけようとする
…居る!戸の向こう側に誰かが!
892
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/28(金) 11:04:45
>>891
とかちが放った一言を聞いて、ふと記憶の片隅に引っ掛かりを感じた。
「あのね、ここで『カーミラちゃん』とお話して、
民俗学の本を読んでもらったって言ったでしょ?
その時に見た内容の中に、
さっきの儀式と関係ありそうなことが書いてあった気がするの」
頭を捻るが、うっかり忘れてしまっており、なかなか出てこない。
「はっきり思い出せないけど、多分『願掛け』みたいな感じだったと思うわ」
誰かを呪うことを目的とした儀式というよりは、
どちらかといえば祈願するような印象が残っていた。
「もしかしたら、もうちょっとしたら思い出すかも」
そんなことを言いながら、とかちに抱かれて移動しようとしていたが……。
「――!」
トッ トッ トッ
気配を察知してフェルト人形を動かし、誰かがいるらしい戸の前に待機させる。
893
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/28(金) 22:23:21
>>892
「へー、願掛けってどんなの?」
願掛けもものによっては祟りが起きたりするものだ
超常的存在に頼るからにはやはりそういうリスクはついてくる
「?」
戸の向こう側から足音がして遠ざかっていく
方向は生徒会室、そして落とし物ボックスの方
ガララ
足音の主はもう見えない
894
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/29(土) 05:59:04
>>893
足音に耳を澄ますが、その姿を捉えることはできなかった。
フェルト人形を操作し、とかちの足元を歩かせる。
第三者から見れば、この光景も怪異に思えるだろう。
「――――どんなのだったかしら?」
思い出そうとしていると、さっき図書室で見つけた本の内容が浮かんだ。
日本における人形の成り立ちを紹介していた。
ああいったものと近い雰囲気もあった気がする。
「あのね、『丑の刻参り』はお人形を相手に見立てて呪いを掛けるでしょ。
それと反対に、お人形を自分に見立てて願掛けする儀式だったのかも」
とかちに答えながら、手の中を見下ろす。
そこには被服室で拾った金釦がある。
これの留め金も見つかると良いのだが。
895
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/30(日) 21:56:31
>>894
「牛の刻参りの逆バージョンって感じなんだ
じゃあ時間帯も逆だったりするのかな?」
とかあんまり考えて無さそうな適当な事言いながら廊下を歩いている
「あ、そういえば釦入れ忘れてた」
「良さそうな袋とかなかったら売店で買って来ようかな」
896
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/01(月) 04:42:46
>>895
『丑の刻参りの逆バージョン』という表現は、言い得て妙かもしれない。
「丑の刻参りは午前2時ぐらいだから、
その反対で午後2時にやる儀式ってこと?
ウフフフフフフフ、そうだったら面白そう。
藁人形じゃなくてフェルト人形なのも関係ありそうね」
とかちの説には、なかなか信憑性が感じられた。
「お人形の腕が机の下にあったのが、
自分の一部を犠牲にすることを意味してるなら、
どうしても願いを叶えたい子がいるのかもしれないわ」
とかちが思ったように、超自然的な術式に代償は付き物だ。
「生徒会室に留め金が落ちてたら良いのに」
もっとも、普通そんな上手い話はないだろう。
897
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/03(水) 20:44:05
>>896
「和風の藁人形に対して西洋風
植物性の藁に対して動物繊維のフェルト」
「改めて考えると対になる要素が多い気がするね、偶然かもしれないけど」
生徒会室に戻って来た
戸を開けてみるが、何か変わった事はあるか?
898
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/04(木) 11:19:49
>>897
「ウフフフフ、ホントに対になってるのかも。
丑の刻参りは木に打ちつけるけど、こっちは床の上に押さえつけてるもの」
力を加える方向が縦と横で違うことも対照的と言えるだろうか。
ガララッ
生徒会室の中に入ると、心なしか空気が変わったように感じられる。
長机・ホワイトボード・ロッカー・パソコン・コピー機……室内の備品に変化はない。
ただ、ホワイトボードには何か書いてあった。
──────────────────────────────────────
図書室 生徒会室 落とし物ボックス
──────────────────────────────────────
その他には消した跡が残っており、一部だけは読み取れそうだ。
899
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/05(金) 18:03:09
>>898
「あ、何か書かれてる
図書室に行ってる間に誰か来てたんだね」
「図書室 生徒会室 落とし物ボックス
何の事だろう」
一見共通点は無さそうだが、これまでとかち達が寄って来た所ではある
消した跡はよく見たら読めたりは…しないか
900
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/06(土) 03:57:36
>>899
消された部分に目を凝らすと、先頭の部分が辛うじて読み取れた。
──────────────────────────────────────
音 室 科室 被服
──────────────────────────────────────
「あのね、今メリー達は図書室から生徒会室に戻ってきたでしょ。
この次は落とし物ボックスを見に行ってみましょうよ」
左から順番に並んでいるとしたら、これは順路を表しているのかもしれない。
「その前に『これ』を元に戻さないといけないけど」
内部機構によって瞼を半分ほど下ろすことで、いわゆるジト目のような表情を作り、
さっき三人がかりでギリギリ動かせたテーブルを見つめる。
901
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/08(月) 18:01:29
>>900
「ん〜…」
やっぱりとかち達が巡って来た場所が書かれているように思われる
しかし誰が何の目的で?
「あっ…またこれ持ち上げないといけないんだ」
このわけのわからない重量のテーブルを再び動かすのは億劫だ
考えるだけでげんなりする
「重さ変わったりしてないかな」
そんな事あるわけないだろ、現実を見ろ
試しにテーブルを持ち上げてみるが…変わったりしていないよな?
902
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/09(火) 18:46:54
>>901
なんと!テーブルは羽のように軽くなっており、片手だけでも楽に持ち上げられそうだ。
――というようなことは一切なく、元の重さのままだった(非情)
「理科室、音楽室、被服室……」
両手の指を見下ろしながら、これまで巡り歩いた『七不思議ツアー』の様子を振り返る。
「メリー達が作った不思議が『3つ』で、
メリー達が体験した不思議も『3つ』だとしたら、
もうすぐ『七不思議』が完成するんじゃないかしら?」
最初、とかちとメリーは理科室と音楽室と被服室を訪れ、
行く先々で新しい噂を生み出してきた。
その後、チョウザメが泳ぐ飼育部に踏み入り、図書室で赤い本を見つけ、
何らかの願掛けが行われていたらしい生徒会室に戻っている。
他にも細々した出来事はあったが、大きなものを数えると、
次が『7つ目』になるのではないだろうか。
「もしかしたら、重い方が効果が強くなるのかも。
でも、また動かすのは大変そうね。
もうちょっと簡単に持ち上げられる方法を考えてみる?」
そう言ってみるが、『メリー・バッドエンド』の能力は人形に憑依することなので、
やはり頭数を増やすぐらいしかできそうにない。
903
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/11(木) 15:50:41
>>902
「そう言えば…
七不思議にリーチかかってるね」
七つ集まったらどうなるんだって話だが
「今までの七不思議も強敵だったし、七つ目は手強そう」
>もうちょっと簡単に持ち上げられる方法を考えてみる?
「そうだね、何か丁度良い道具とかないかな」
室内に置いてある備品を漁り始める
何かあるだろ、何か…!
904
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/12(金) 08:16:48
>>903
おそらくは、とかち&メリーの『七不思議ツアー』も、
少しずつフィナーレに近付いているのだろう。
「ウフフフフフフフ、七不思議が集まった時に何かが起きたら楽しそうね」
『7つ目』に期待してみるが、果たして最後は何が待っているのだろうか。
「とかちちゃん、あれ何かしら?」
やがて備品の中から突っ張り棒に似た物体が何本か見つかった。
先端部分に平らなパーツが付属しているので、どうやら『耐震ポール』らしい。
かなり丈夫な作りになっていて、縦に置いても安定感があり、もちろん伸縮も可能だ。
「あのね、これでテーブルを動かせない?
天板の下に置いて、ちょっとだけ持ち上げるの。
たくさん使ってみたら、脚の所が浮くかもしれないわ」
要するに、ジャッキのように持ち上げられないかという提案だった。
905
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/13(土) 17:44:47
>>904
「良いね、それでやってみようか」
メリーの言う通りにやってみる
脚が浮きさえすれば後は簡単だ
後はその下に腕を差し込めばいいだけ
「今だッ!」
『オブスキュラ・フューネラル』が人形の腕を差し込むのに何ら支障はない
何もなければ…!
906
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/14(日) 03:46:17
>>905
とかちとメリーが長机の下に耐震ポールを設置していく。
幸い数は十分だった。
やがて、ほんの少しだけ脚が浮き上がる――――。
────シュバッ!
その隙を見逃さず、『オブスキュラ・フューネラル』が人形の腕を元の位置に戻す。
予想外の妨害が入ることもなく、見事に成功だ。
あとは、天板の上に人形本体を置けば、全てが元通りになるだろう。
「ねえ、とかちちゃん」
とかちの活躍を眺めている内に、ふと気付いた。
「机の脚は『4つ』で、手足も『4本』でしょ。
もしかしたら、それって『お願い』と関係してるのかしら?」
つまり、捧げる部位が増えるほど、願掛けが強力になるのではないかという推測だ。
「ウフフフフフフフフフフフフ、とかちちゃん『この子』をお願いね」
小さなフェルト人形が、独力で天板まで登るのは難しい。
『魂』の宿った人形を操作して、『オブスキュラ・フューネラル』に近付く。
あとは、とかちに任せよう。
907
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/14(日) 20:45:28
>>906
「本来は人の手か足で、若しくは四足の獣が押さえつけるのを
机でそれに見立てる…と?」
一体どういう願いなのだ
「あれ、ちょっと待って」
「人形は落とし物ボックスに置かれてたんじゃなかったっけ?」
とかちの記憶違いか…?
908
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/15(月) 06:45:51
>>907
「とかちちゃん、『テーブルターニング』って知ってる?
19世紀のアメリカやヨーロッパで流行った降霊術で、
霊がテーブルに乗り移って質問に答えてくれるの。
『こっくりさん』の元になったって言われてるみたい。
そんな風に『テーブルには不思議な力がある』って思われたんじゃないかしら?」
カミラと一緒に読んだ民俗学の本を思い出しながら、そのように補足した。
「あぁ――――」
「『そういうこと』だったの」
とかちが発した言葉を聞いて、納得したような声を漏らす。
「あのね、図書室で見た本のこと覚えてる?
あれだと人形は『テーブルの上』にあったわ。
さっきも言ったけど、多分メリー達より早く来た誰かが、
『尻尾のないアジ』の噂を知っていて、
落とし物ボックスに入れたんだと思うの」
とかちとメリーが見つけた本には、儀式の図解(
>>888
)が記載されていたが、
その中では『人形はテーブルの上に置かれる』のだ。
「とかちちゃん、言ってたでしょ。
『こういう儀式とか呪いって、
手順を間違えたり途中で邪魔されたり、
正しい手順で終わらないと大体碌な事にならないよね』って」
「『こっくりさんとか』って」
ここに来る前に聞いた『とかちの言葉(
>>889
)』を繰り返す。
「もしかしたら、今ここで不思議なことが起きてるのは、それが原因なのかも。
お人形が落とし物ボックスに移動したせいで『歪み』が生まれて、
その後でメリー達が残ってたお人形の腕を取っちゃったから、
『もっと歪みが大きくなってた』って考えられる?」
909
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/15(月) 16:13:33
>>908
>『テーブルターニング』
「心理学的にはテーブルやコインが動くはずだという参加者の思考が
無意識に動かしているというやつだよね」
つまり、テーブルが答えてくれるのは、参加者が無意識に思っている事になるという事だが
今は心理学の話ではないか?
>『もっと歪みが大きくなってた』
「それは、誰かが善意でやった事のせいで怪現象が起きているかもしれない
というのがメリーさんの見解なんだね?」
「その話は筋が通ってるし、否定できる材料がないから
その可能性はありえると思うよ」
「でもその線で考えると、術者は人形を直そうとして儀式を行っていたわけではないんだよね」
とかちは人形を直す儀式かと思っていたが、ここにきて何の儀式なのか分からなくなった
910
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/16(火) 08:13:49
>>909
「よいしょ」
ヒョコッ
適当な椅子の上に乗って、ホワイトボードの前に立つ。
「メリーの考えてること、ここに書いてみるわね。
そっちの方が分かりやすそうだから」
サラ サラ サラ
サラ サラ サラ
ペンを手に取り、それを使って考えを纏めていく――――――。
──────────────────────────────────
A:願掛けの儀式を知っていた人
B:落とし物ボックスの噂を知っていた人
C:とかち&メリー
○願掛けの儀式
机の脚に人形の一部を踏ませ、天板の上に人形本体を置く。
○落とし物ボックスの噂
尻尾のない死んだアジが、尻尾のある生きたアジに変わっていた。
・まず、Aが生徒会室で願掛けの儀式(何を願ったかは不明)をして、
誰にも見られずに立ち去る。
↓
・その後で生徒会室に入ってきたBが、腕のない人形に気付いて、
人形を元に戻すために落とし物ボックスに入れる
(机の脚が踏んだ腕には気付かなかった)。
↓
・儀式が崩されたことで、怪現象が発生し始める
(ホワイトボードに書かれていた内容を考えると、
Cが音楽室にいた辺りから始まったのかもしれない)。
↓
・落とし物ボックスから人形を回収したCが、
生徒会室で机の脚に踏まれた人形の片腕を取り出す。
↓
・さらに儀式が崩れて、怪現象も加速する(今ここ)。
──────────────────────────────────
「――――――多分、こんな感じだと思うの」
911
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/18(木) 14:57:00
>>910
「大体分かってるけど」
「あーしは図書室の時点ではAとBは同一人物だと思ってたんだよね
だから落とし物ボックスに人形を置いておくのも
Aの儀式の一環で人形を直すのが目的だと思ってた」
「でもAとBが別人の可能性があると今しがた気付いて、
Bの善意によってAの儀式が崩れたもしれないと分かったわけだね」
「そうなるとAは人形を直そうとしてたどころか、人形の腕を切断した可能性すら出て来る」
「Aの目的は何なのか…それが分からない限り、このまま儀式を戻していいのかはちょっと迷うよね」
「それにしても、何で関係の無いあーし達の足跡にピンポイントに怪現象が発生していたんだろうね?」
912
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/19(金) 06:30:11
>>911
確かにAの目的が不明である以上、儀式を元の形に戻してしまうのは危険かもしれない。
先程の赤い本のように、消極的ながら危害を与えてくる怪異の前例もある。
そうした類によって、とかちに何らかの被害が及ぶことは避けたいところだ。
「それじゃあ、『メリー達が儀式をする』っていうのはどう?
メリー達は『2人分』だから、もしかしたら上書きできるかも。
『Aの儀式をなかったことにして』って願掛けするの。
そうしたら、きっとお人形の腕も直ると思うわ」
そんな芸当ができるかどうかメリーは知らないが、
もし成功すれば『Aの儀式』を打ち消せる可能性はあるだろう。
「こういう儀式をしていた時に、
メリー達が七不思議を探してたことが関係してるのかしら?」
儀式によって何らかの力が生じ、それが『七不思議を求める気持ち』と合わさった結果、
怪現象が発生したのではないかというのがメリーの感想だった。
913
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/20(土) 19:41:38
>>912
「確かに、あーしらが儀式を上書きする形になれば
こっちにペナルティは来ないかもしれないね」
「でも、Aが行っていた願掛けがそんなに悪いことじゃなくて
どうしても叶えたい願いだったら、それを邪魔したら悪いよね」
「何も知らないあーしらが勝手に介入していいのか?」
とかち達はただ巻き込まれただけなのだが、
それでもこれからどの選択をしても責任が伴う
>こういう儀式をしていた時に、
>メリー達が七不思議を探してたことが関係してるのかしら?
「たまたま儀式に組み込まれてしまった、って事かな
ホワイトボードに場所を書いてるのは人間じゃない可能性もあるのかな?」
914
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/21(日) 03:58:24
>>913
メリーにとって、Aはフェルト人形を破壊した疑惑がある人間だ。
だから、どうなろうが構わないし、
むしろ目の前にいたらメリーが呪っていたかもしれない。
だが、とかちは友達なので、彼女の意見は尊重しなければならなかった。
「ウフフフフフフフフフフフ、とかちちゃんは優しいのね」
「じゃあ、もう一度この部屋を調べてみない?
あっちのロッカーとか、まだ開けてない場所もあるし。
もしかしたら、お願いが分かるようなものが見つかるかも」
おもむろに椅子から下りると、背伸びをするようにホワイトボードを見上げる。
「そんな気がするわ」
とかちの言葉に同意し、ロッカーに歩み寄っていく。
915
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/22(月) 22:16:58
>>914
「勝手にロッカーを開けるのは駄目な気がするけど…
いまさらか」
「ん?」
「うーん…」
メリーがロッカーに向かい歩いている時、
とかちはホワイトボードが妙に気になり凝視していた
916
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/23(火) 07:02:19
>>915
室内には複数のロッカーが置かれており、
つま先立ちになりながら、その内の一つに手を伸ばす。
────ガッ
ガッ ガッ ガッ
何度か試してみたものの、開けることはできなかった。
ただ、ほんの少しだけ扉が動く気配はあったので、
建付けが悪くなっているのかもしれない。
二人がかり以上なら開く可能性はありそうだ。
「とかちちゃん、何か引っ掛かってるみたい。
メリーだけじゃ開けられなかったわ」
コト コト コト
「何か気になることがあったの?」
とかちの近くに引き返し、一緒にホワイトボードを見つめる。
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