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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2

538白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』【高3】:2023/05/19(金) 23:04:02
>>537

「はい。職員室で、見ましたから」

冗談ではないので、大真面目な顔で、頷いて返した。
そして口元にあった指をこめかみに添え、
『千々石』の提案に、少しだけ上を向き、思案する。

「掃除は。先生から、頼まれてはいませんが。
 ですが…………自分から良いことをするのは、
 トーリには、とても尊いことのように思えます」

         コクリ

そして、首を下げた。

「無断になるのは。良くありませんから。
 トーリから、先生に話を通して、
 そしてトーリも、その掃除を手伝う事にします」

『千々石』に合わせたというのが主な理由だが、
それだけで放課後をふいにするほどは酔狂でもない。

「思い出作りも。学生の本分と、教わりましたので。
 多くの同級生は……この部屋に来た事が無いまま、
 きっと、この学舎を去るでしょうから」

      「トーリと。千々石さんは、
       その点、『より良い』事になります。
       これがまず、一つ目の『宝物』ですね」

もう一度。小さく頷く。
『言われたことをする』のは得意だし、安心する事だから。
それに実際問題として……普段起きない事を楽しむ情緒も、ある。


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