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【ミ】『念然』
201
:
『飽食狂時代』
:2020/12/21(月) 23:46:29
>>195
(斑鳩)
『塞川』に尋ねられ、『斑鳩』は持論を展開した。
とはいえ、その内容のほとんどは帰還後の会話から推測できるものであり、
『大筋』では間違っていないだろう。『パンフレット』にも載せられる程の十分な『説明』だ。
ムグムグ・・・
『脂』の抜けたウェルダンの肉を口に入れ、烏龍茶で流し込む。
かの『アメリカ大統領』もカチコチに焼き焦がしたステーキを好んでおり、
こればかりは個人の好き好きだろう。
>>196
(氷山)
『夕立』の弱点を目の当たりにし、『氷山』は曖昧な笑みを『朝陽』に向けた。
『夕立』の擁護を計るも、『朝陽』の冷ややかな視線が氷解することはない。
ジィー ・ ・ ・
『塞川』の視線を『品評』と解釈した『氷山』は、
調理場のスタッフ以上の注意を払って『焼肉』を仕上げていく。
――――実食。『成功』だ。『塞川』の反応も悪くはない。
>>197
(一抹)
『一抹』の味覚は『部位』の特徴を正確に捉えていた。
『朝山』へ『雇用条件』の交渉をしながら、焼肉を食べ続ける。
――――現時点では希望の条件にはそぐわなさそうだ。
>>198
(朝山)
「美味しそうに食べるねぇー」
『サンチュ』を巻いた『ハラミ』を口に入れ、ご満悦そうな『朝山』に対し、
『朝陽』も倣うように『サンチュ』を巻いたカルビを口に入れる。
>>199
(塞川)
>結局は似たもの同士ってこった。あんたら兄妹はな」
「むー……。わ、私は、別に……」
ムグムグ・・・
口ごもった『朝陽』は『サンチュ』に巻いた『カルビ』を口に入れ、逃げを計った。
その視線は『塞川』から『夕立』へと流れる。どうやら『図星』を突いたようだ。
『氷山』に肉を焼かせながら、『塞川』は『斑鳩』へと言葉を投げかける。
>>200
(夕立)
>「塞川さんは、もう何度も話しているからな。慣れないわけじゃあない、回数をこなせば大丈夫だ」
>「氷山さんは………まぁ、そこまで目を合わせなければ………」
「もー、ちゃんと目を見る!」
『朝陽』はプリプリしているが、どうやら『塞川』に痛い部分を突かれたようだ。
『カルビ』を口に放り込んだ以上、これ以上の追及はなさそうだ。
無論、『夕立』も静かな手つきながら、次々に焼かれた肉を食べていく。
>ALL
『大皿』からは次々に『肉』が消えるも、また新たに補充されていく。
足りない飲み物は注がれ、『塞川』のグラスも次々に取り換えられる。
『網』も『皿』も『グラス』も空にはならず、誰もが『胃袋』を満たしていく。
グゥゥ……
ジュゥゥゥゥ〜〜〜〜〜ッッ
――――いや、それさえも終わらない。『胃』の底が抜けてしまったかのように、
『満腹感』は全く訪れないのだ。――――『塞川』も『酔い』が回り切ることさえない。
「なんだかいくらでも食べられちゃうねぇー」
牧歌的な『感想』が『朝陽』の口から零れた。
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