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【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その2
920
:
小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』
:2021/08/03(火) 09:30:59
>>919
瞼を閉じると、木々の枝と葉のカーテンを掻い潜った上空からの線条が
薄く隔たった一枚の肉皮を照らし褪せた真白のような色合いを灼け映す。
かつて 何処か遠い場所でも眩い一条の何かが過った気がする。
>ちょっとちょっとー、大丈夫ですかーっ?
うつら うつらと沈みかけた意識が唐突に飛び込んだ声で
海中の魚が釣り針で引き揚げられたかのような重苦しさを肺に生じさせ
開いた眼前には白と黒が混ぜ合わさった被り物の少女を目にした。
「……えぇ、えぇ。大丈夫ですよ」 ニコッ
「ただ……えぇ、少々 探し物をしてたのですが」
「その手掛かりが掴めず……ほんのちょっとだけ、腰を下ろしたかっただけなんです」
僅かに顔を伏せた。土の香りが鼻をくすぐる。
私は何をしてるのだろう。見知らぬ少女にも気を遣われ
あてもなく意図も目的も定かでないものを追い続けている。
「ですので……ね。ご心配には及びませんよ」 ニコッ・・・
何時もの微笑を浮かべ、何でもないと少女に声をかける。
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