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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4
664
:
『伝播のG』
:2020/10/30(金) 00:27:00
>>661
(林檎)
林檎は弥生に気を遣って、『話の細部』を誤魔化した。
もしストレートに考えを伝えていれば、
別の反応が返ってきたかもしれない。
弥生は何も言わず、
鍋島が立ち去った方向を見つめている。
「うーん、何もないと思うよ。すぐ近くだからねェ。
そんなのがあったら気付かない訳ないんだけど……」
「パッと見、どこも悪そうに見えないし、
やっぱり『電子機器妨害装置』の仕業かなァ〜。
林檎ちゃんが言ってたヤツだよ。
それを使って遠くから『ビビッ!』と」
「…………っと。いやいや、ハハハハハッ」
気まずそうに笑う園部の隣に立って、
『ミキシングコンソール』を眺める。
外見にも不審な点は見つからない。
これまでと同じく、
やはりハッキリした証拠は残っていないようだ。
>>662
(空織)
空織は曽我と歩き始める。
その途中で、通路に転がる暗幕を回収した。
暗幕で捕獲した『グレムリンA』は消えている。
『グレムリンB』と同じく『強制解除』されたようだ。
完全に黙らせるつもりで攻撃を叩き込んだのだから、
それも当然だろう。
「他の人間にも違和感があったなら、
それを私が言わないと思うのか?
さっき話した以外に違和感は『なかった』」
「君が言う十分間の間、
特に違和感が強かったなどという事も感じなかったな。
ただ、事故の後からは違和感は消えていたように思えた」
「事故直後に、最初に動いたのは園部君だった。
『最も指示が必要な場面』と君は言ったが、そうでもない。
そういった状況では、
指示が出る前にミキサーが対処するのは普通の事だ」
「五日前の様子については正直あまり覚えていない。
『脅迫』や『事故』そのものに注意を向けていたからだ。
だから、その時に違和感があったかどうかは分からない」
「――――私も『容疑者の一人』である以上、
信じるかどうかは君の勝手だが」
>>(両者)
(※『現時点で必要な行動』を全て終え次第、
『二時間後』に移行します。
その際は、メール欄でお伝え下さい。
両者から希望が出た時点で、『次の場面』に移ります)
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