したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

660『伝播のG』:2020/10/28(水) 19:33:21
>>658(空織)

外に出ると、突き当たりの向こうに曽我の姿が見えた。
シャッターは上がっており、通路の閉鎖は解除されている。
澤井か高屋敷が戻したのだろう。

            スイッ

空織の姿を確認した曽我が、右手側に曲がる。
角を曲がった先で、彼は空織を待っていた。
先程のように腕を組み、曽我が口を開く。

「……『反応の鈍いスタッフがいなかったか』と、
 そう聞いていたな」

「今日の放送は、普段より『鍋島君の指示』が少なかった。
 我々は慣れているから、仮に指示がなかったとしても、
 さほど困る事はないが……」

「私が気付いたのは、それだけだ。
 どんな意味があるのか私は分からないし、
 それ以上の事は知らない」

「ただ、あの場で話すよりは良かろうと思ったのだ」

>>659(林檎)

「…………詳しいのね」

林檎の言葉を聞いた弥生が、感心したように小さく呟いた。
空織から送られたアイコンタクトには、確かに意味がある。
林檎が密かに考えを巡らせていた時、鍋島が動いた。

「さて――――私も失礼させてもらうとしますか。
 『残ってくれ』とは言われましたけど、
 こっちも仕事がありますから。
 明日の準備をしておかないと」

「すみませんね。
 まぁ、さっきは放送中に『ワン切り』されてますので」

「それで『おあいこ』って形にさせてもらいますよ」

         ガチャ

そう言い残し、鍋島はスタジオを出た。
先に出た二人とは反対の方向に歩いていく。
園部は苦笑いをしながら肩を竦め、
件の『ミキシングコンソール』に視線を向ける。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板