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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4
630
:
『伝播のG』
:2020/10/17(土) 00:29:24
>>627
(空織)
「お互いの認識に『食い違い』があるといけないので、
一つだけ訂正させて下さい」
「さっき私が『Bスタジオ』に走ったのは『勘』です。
『スタンド』が複数いるなら、
他の場所にもいるかもしれない。
そう感じたからで、正確には『察知した』訳じゃないんです」
「もちろん『どう受け取られたか』は分かりませんが……」
「私に『矛先』が向く可能性もあるでしょう。
それは分かっています。
依頼したのが私だという時点で、
既に目を付けられていてもおかしくありません。
むしろ『警戒』するのが自然だと思います。
今まで攻撃されなかったのは、
『運が良かった』のかもしれません」
「――――全て『承知の上』です。
ですから、空織さんは空織さんの仕事に専念して下さい。
私は『そうして欲しい』と考えています」
くるみは確固とした口調で断言する。
依頼した時から、自分が傷付けられる可能性も、
織り込み済みだったのだろう。
無視していれば、そのリスクを背負う必要はなかった。
だが、彼女は依頼した。
危険が及ぶ事を理解した上で、
くるみは事件を解決する方を選んだのだ。
「私がお二人に頼みたいのは『犯人』を特定する事です」
「それ以降の処置は『紅』さんにお願いしてあります」
『紅儚』――――つまり『アリーナ』だ。
二人と別れる間際、
彼女は『仕事が終わったら連絡して欲しい』と言っていた。
空織達を迎えに来るためだけではなかったという事だ。
>>628
(林檎)
弥生から貰った飴を置いてみるが、特に反応はない。
空織もスタジオの外に飴を置いていたものの、
これといって効果はなかったように見えた。
全てが伝承通りではないのかもしれない。
「あ……これ、自慢じゃないんだけど……。
この前『しつこい男』に絡まれちゃって…………。
初対面だっていうのに、仕事の事やプライベートの事を、
あれやこれや聞いてくるの…………」
「それも『ねちっこい感じ』で…………。
あれは……きっと『デリカシー』が足りてない感じのタイプ」
「…………そういう人に出会った時に、
どういう対応すればいいと思う?
次回のテーマは『これ』にしようかな…………」
弥生のトークは続くが、これといって収穫はない。
今後の動きも考える必要がある。
他の二人と合流して話をするには、
丁度いいタイミングだろう。
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