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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

600『伝播のG』:2020/10/10(土) 00:26:57
>>598(林檎)

『グレムリン』は『群体形スタンド』。
『林檎の予想』は的中した。
しかし、今は『目の前の一体』に対処しなければならない。

          《キキッ!》

二体目の小悪魔――『グレムリンB』は林檎を『見ていた』。
林檎の存在は『犯人』にとって見過ごせない『障害』であり、
必然的に『警戒』せざるを得ない。
だからこそ、『林檎の策』は功を奏した。

    カ ッ ! !

                 《キッ!?》

突如として、林檎の全身から放たれる『眩い光』。
その『輝き』が『グレムリンB』の動きを止める。
ほんの僅かな隙だが、
『追撃』を加えるには十分な時間だった。

             ――――ドコォッ!!

    《キィィィッ!?》

続けざまに繰り出された『優雅な蹴り』が、
『飛行服の小悪魔』に命中する。
『カーマ・カメレオン』が秘めた『特性』によって、
林檎は『スタンド』に『干渉可能』。
狙い澄ました『精密な一撃』が、
『グレムリンB』を通路の壁まで吹き飛ばした。

         クルッ

              ガシッ!

壁に激突する間際、空中で体を捻った『グレムリンB』が、
壁面に『爪』を立てた。
互いの距離は『2m』程だ。
『グレムリンB』は、片手の『爪』を壁に食い込ませた状態で、
林檎の姿を睨んでいる。

        バッ

その時、シャッターの向こう側から、
くるみが駆け込んできた。
焦ったような表情で、『Bスタジオ』に向かっている。
彼女がスタジオに辿り着くまでには、
まだ数秒程度の時間を要するだろう。


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