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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

591『伝播のG』:2020/10/08(木) 23:06:43
>>589(空織)

      《キキッ!》

              スパァンッ!

高速で駆ける『グレムリン』が、
空織と『エラッタ・スティグマ』に迫る。
交差する瞬間、その『爪』が閃いた。
至近距離まで肉薄した『エラッタ・スティグマ』の足を、
『グレムリン』の『爪』が引っ掻いたのだ。
ダメージ自体は大した事はない。
しかし、鋭い痛みで瞬間的に動きが止まってしまう。

  ブ ワ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ

だが――――空織の『罠』は、既に『作動』していた。
天井から降ってきた巨大な『暗幕』が、
『グレムリン』の頭上に落ちてくる。
『シャッター』は『もう一枚』あった。
『エラッタ・スティグマ』の投擲が、
その『スイッチ』を押している。
敵の動きを先読みした事に加え、
自身の『能力』と『超精密性』を駆使した抜け目ない『策』だ。

          《キィィィッ!?》

   バサッ バサッ バサッ
                バサッ バサッ バサッ

計算通り、『暗幕』は『グレムリン』に覆い被さった。
動きを封じられた敵が、そこから脱出しようともがいている。
しかし、『爪』を以ってしても、『暗幕』は簡単には破れない。
この状態では、スピードのアドバンテージも殺されている。
当然、上から来る『不可視の一撃』を『避ける』事など、
出来る筈もなかった。

  ――――――ドッグシャァッ!!

        《キッ……》

                《キィッ……》

確固たる『宣言』と共に、渾身の力を込めた『掌底』が、
『グレムリン』に叩き込まれた。
今度こそ『直撃』だ。
『グレムリン』は弱々しい抵抗を続けているが、
もはや『封殺』されたも同然だろう。

>>590(林檎)

        ダ ッ

『Bスタジオ』から離れ、『グレムリン』に接近する。
空織が突破された場合、敵を見失う可能性は高い。
『万一』を考えれば、
林檎の判断は賢明だったと言えるだろう。

      《キキッ!》

              スパァンッ!

林檎の目の前で、『グレムリン』の『爪』が振るわれ、
『エラッタ・スティグマ』の足を切り裂いた。
傷そのものは小さそうだが、『爪』である事に変わりはない。
食らった一瞬、空織の動きが止まる。

  ブ ワ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ

          《キィィィッ!?》

   バサッ バサッ バサッ
                バサッ バサッ バサッ

だが、空織は『手』を打っていたようだ。
直後、天井から降ってきた『暗幕』が、
もがく『グレムリン』の姿を覆い隠す。
間髪入れず、『暗幕』の上から、
『エラッタ・スティグマ』の一撃が叩き込まれた。

  ――――――ドッグシャァッ!!

        《キッ……》

                《キィッ……》

『防火シャッター』は、まだ下りている途中だ。
向こう側に立つくるみが、
固唾を呑んで状況を見守っていた。
その時、『異変』が起きた。

    ガァァァァァ
           ァァァァァ――――…………

唐突に『シャッター』の下降が停止した。
突然『故障』してしまったかのように、
半分ほど下りた辺りで動きを止めている。
暗幕で覆われた『グレムリン』は、
『エラッタ・スティグマ』に押さえ込まれたままだ。


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