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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

584『伝播のG』:2020/10/07(水) 14:12:52
>>582(林檎)

         パタン

林檎の手が、『Bスタジオ』に繋がるドアを閉める。
同時に、林檎の心には『疑問』が生じていた。
思考を積み重ねる空織とは対照的に、
林檎は『直観力』に優れている。
小さな矛盾や些細な違和感を、
『探偵』として鋭く指摘してきた。
だからこそ、『何らかの狙いがある可能性』に、
いち早く気付けたのかもしれない。

          クルッ

後方の空織と共に、敵と対峙する。
『グレムリン』の行動には、確かに不可解な点が存在する。
自ら速度を落として近付き、
通路に差し掛かった辺りで足を止めた。
それは、警戒しているとも取れる動きだ。
あるいは、『それ以外の目的』も考えられる。

         《キキキッ》

いずれにせよ、
『グレムリン』を操る『バードウォッチャー』の最終目的は、
『I Love Me』の『放送妨害』にある。
それだけは確かだ。
袖の中に隠した『生地』は、
必要があれば即座に使う事が出来る。
『次の一手』を意識しながら、林檎は『機会』を待つ。
緊迫する状況の中で、先に動いたのは空織だった。

  ブォンッ――――――

                   《キッ?》

『エラッタ・スティグマ』が『アルミ糸』を振るい、
『刺繍』が施された『ジュース缶』を、
『ハンマー』のように繰り出した。
狙いは『後頭部』。
その『超越的な精密性』であれば、
まず間違いなく『命中』する。

                ――――――ドグォッ!!

        《キィッ!?》

空織の攻撃は見事に成功した。
痛烈な一撃を食らった『グレムリン』は、
斜め前方向に吹っ飛び、
ドア側とは反対の壁に叩き付けられる。
林檎と『グレムリン』の距離は『8m』。
うつ伏せに倒れた『グレムリン』は、
『エラッタ・スティグマ』と林檎に対し、
交互に視線を向けている。
両方の手を使って上体を起こした体勢だ。


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