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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

480『伝播のG』:2020/08/31(月) 22:12:14
>>477(空織)

自らの言動を戒めつつ、事務室から『脱出』する。
『時間』が迫っている。
それは鍋島だけではなく、空織達にしても同じ事だ。

    p i
          pururururururururu…………

「――――もしもし?」

「なかなか顔を出せなくてすみません。
 思ったより話が長引いていて……。
 実は……まだ終わってないんです」

電話を掛けると、今度は繋がった。
珍しく、くるみは言い淀んでいる。
やがて、意を決したように彼女は続けた。

「あの、『例の男の人』が捕まったでしょう?
 それで――その……話が大きくなってしまって……。
 ずっと警備室にいてもらう訳にはいきませんし、
 だからといって、
 このまま帰ってもらうというのも難しい状況なので……」

「簡潔に言いますと、『警察』を呼ぶ事になりました。
 その時に、
 『脅迫の件』も一緒に『警察に任せる』事になりまして……。
 これは私と露木さんだけで決めた訳じゃなく、
 『上の人達』からの『指示』もありますので……」

「――――本当にごめんなさい!」

電話越しに、くるみの申し訳なさそうな声が聴こえる。
通話しながら大きく頭を下げている彼女の姿が、
目に浮かんだ。
美作くるみは『依頼人』であり『スタンド使い』だが、
このラジオ局内では『パーソナリティー』でしかない以上、
『上層部の意思』には従わざるを得ないのだろう。

「『今夜中』には、警察に連絡する事になっています。
 最初は、今すぐ警察を呼ぶべきだと言われたんですが、
 何とか待ってもらえるようにはしておきました」

「『探偵に調査を頼んでいるので、内々で解決出来るなら、
 その方がいい』と」

『事件解決』の『タイムリミット』は『警察が呼ばれるまで』。
空織と林檎は、
それまでの間に『依頼』を『完了』させなければならない。
もし出来なければ、この事件は警察の手に移り、
二人の仕事は『そこまで』となる。

「えっと、露木さんですか?ちょっと待って下さい…………」

遠くの方で、くるみの声が聞こえる。
誰かに呼び掛けている様子だ。
おそらく、相手は露木だろう。

「二階の『会議室』に来て頂けませんか?
 露木さんに行ってもらいますので」

その時、近付いてくる林檎の姿が見えた。
呼びに来てくれたようだ。
警備室の方は一通り済んだらしい。

>>479(林檎)

鍋島は階段を上り始めた。
『Bスタジオ』のある二階に向かうようだ。
その様子を確認し、林檎は事務室へ向かう。

        スタ スタ スタ…………

まもなく、事務室側から向かってくる空織の姿が見えた。
分かれている間に何かあったのか、表情に『苦さ』が窺える。
…………とにかく、合流は出来た。
あとは、『ここからどうするか』だ。
時間の猶予は、あまり残されていない。


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