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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

107『伝播のG』:2020/06/15(月) 02:32:04
>>105(空織)

「いや、これといって別に……。
 普段と一緒でしたよ。さっきも言いましたがね」

「トラブったのは、大体番組の中盤辺りですか。
 その時は、すぐにマイクを取り替えましたよ。
 これくらいの事故だったら、たまにありますからね」

「止まってた時間は正確には覚えてませんが、
 まぁ『数秒程度』じゃないでしょうかね。
 なにせ、すぐマイクを変えたんですから。
 その後は、特に何事もなく進行してましたよ」

質問に対する鍋島の答えは、そのようなものだ。
そして、空織は『ブース』の『立ち入り許可』を求めた。
やや苦笑いをした後、鍋島は『ブース』に続くドアを指差した。

「まぁ、いいですけどね。それも止む無しって事で。
 ただ、あちこち弄り回すのは勘弁して下さいよ」
 
「そのマイクだって、結構高いんだから。
 壊したら請求書送りますよ」

意外にも、呆気なく『立ち入り許可』が下りた。
二人が『部外者』ではなく、
局側から『調査』を依頼された人間だという事が、
『説得力』として効いているのだろう。
あるいは、彼自身の性格もあるのかもしれないが。

    ガチャ

そうこうしている間に、抜け目のない林檎が、
一足早く『ブース』に入るのが見えた。
既に許可は出ている。
林檎の後に続き、空織も『ブース』に足を踏み入れる。

>>106(林檎)

「私と『弥生』以外は『放送作家』と『ミキサー』ですね。
 『ミキサー』ってのは、詳しく説明すると長くなるんですけど、
 要するに『音響の人』って所ですよ」

「普段は『AD』もいるんですけど、具合が悪くて療養中です。
 だから、その分の仕事も私に掛かってくるって訳ですよ。
 その上に『これ』だから……」

やや愚痴っぽい口調で、鍋島が告げた。
『弥生』というのは『雛形』の名前らしい。
『鍋島』と『弥生』以外の二人も、
『言い合いの内容』を知っている可能性はある。

「どうぞ。
 あんまり色々触るのは控えて貰えると助かりますがね」
 
「もし壊したら弁償ですよ」

    ガチャ

立ち入りの許可を得て、林檎は問題なく『ブース』に入る。
弁償云々の話は、あくまでも冗談だろう。
とはいえ、本当に壊してしまったら、
『報酬』から『天引き』される事にもなりかねない。

>>(両者)

       シィィィィィ――――…………ン

『ブース』内の作りは、至ってシンプルだ。
中央に机と椅子があり、壁にアナログ時計が掛かっている。
机の上には、『問題のマイク』があった。
見た所、やはり『異常』はない。
『サブ』にいる鍋島は、
やや不安げに二人の行動を見守っている。


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