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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
720
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2020/05/10(日) 23:46:45
>>717-718
(小石川)
>>719
(黒峰)
『小石川』の目論見は正しい。
『先ほどは反応されなかった』仕込みだが、
それは『黒峰の行動に隠れたから』だ。
『テルヤ』:
「う、ッ ・ ・ ・」
(――――違う、コイツのスタンドは『イズ』に似てるんだ)
(物音はブラフで立てられる……!)
つまり、『注意を惹く余地』が、まだ残っている。『一拍』。
ヒュッ
「!? こ、このッ」
『ピタッ』
(――――!? フェイン、ト ・・・ナイフを無駄にするとこだったッ)
(今攻撃を仕掛けるべきなのは『ベットのヤツ』の方だ、ウン!)
放った『指』は、さらに彼の注意を惹く。 ――――『二拍』。
『彼が何をしようとしたか』は見えないが、
『何かをしようとして、フェイントだと気づき、止めた』。 ――――『三拍』。
そして『発進』した『オールナイト・トレイン』の動きに反応せざるを得ない。『四拍』。
その『巨体』に見合わぬ速度に応じ、敵の『反撃』を掛けようと動いた、のだろう。
ば さっ
シュッ!
速度に乗せ、すれ違いざまに『タオルケット』を掛ける『黒峰』――
そのために伸ばした『手』に、一筋の切り傷が走る。
恐らく、刃物をまだ持っていたのだろう。痛みが遅れて来る。
とはいえ『深く斬り付ける』ほどには即応出来なかった。
小石川の放った指がゆえに、反応が遅れたのだろう。
その、反撃のために用いた、時間―――――『五拍』『六拍』『七拍』。
ド
『テルヤ』:
「―――――――あッ?」
シュッ
それだけ『反応』が遅れたならば――――『速度の等しい一撃』を、回避は出来ない。
『指』を、『手』を、『中継点』とすることで『スーサイド・ライフ』の射程は『6m』に達する。
もっとも、精度が高くとも『動き回る』『透明な』的に正確に『直撃』させるのは困難な事だが、
しかしその点を、『黒峰』が被せ、抑えつけ、固定した『タオルケット』による『位置』の特定が埋める。
投じられた『スーサイド・ライフ』は、『テルヤ』の脚を深く切り裂き――――後方の地面に突き立てられた。
射程はぎりぎり、手から『2m』範囲内。『強制解除』には至らないが、『小石川』は一時的に武器を失う。
ボトッ …
ボトッ …
「う ……ぐ、なんだ……『布』……斬られたッ……」
だが。引き換えに得たものは大きい。脚を切り裂き、タオルケットをかぶせ、そして位置取りとして『挟みこんだ』。
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