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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

1『幸せ兎』:2019/03/08(金) 22:34:41

覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。

                     クリスティナ・ロセッティ


   ≪  ザザ――――z__________________ .....  ≫

   
     「…………」
                       
                    「キミも、そう思う?」

        「いいや」

    「おれは――――悲しくっても、覚えてたいよ」

                       「……この景色を。
                         いくつになっても。」

  「はは。理由なんて。だって、生まれ故郷だぜ。この――――」

                           ≪ザザ  ――――― ≫
 
                                       ≪    プツン≫

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。

☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』 
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1455891211/

【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1482053460/

【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1511075107/

★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 
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【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1439137290/

383小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/05(土) 00:32:55
>>381-382

  「――そう……ですか」

緑里がスタンド使いであったことには、さほどの驚きは感じなかった。
今までの反応を見れば、そうであっても不思議はない。
そして、彼がスタンド使いであるなら気兼ねなく話を続けられる。

  「『穴』の向こうは『元の世界』と繋がっています。
   そこから『外』に出れば、ひとまずは『安全』かと……」

  「……少なくとも『スタンドを持たない方』は、
   『向こう側』へ避難して頂くべきだと思います。
   緑里さん――もし外へ出るなら、
   そういった方の付き添いをして頂けませんか?」

  「スタンドを見ることの出来るのは『スタンド使い』だけですから……」

複数の『スタンド使い』が活動している状況で、
『一般人』だけで行動するのは危険が伴う。
最低でも、一人は『スタンド使い』が付いているべきだろう。
その役目は自分でも構わないが、
もし緑里が『外』に出ることを望むなら頼んでおきたい。

  「それから……私の『能力』をお伝えしておきます」

『スーサイド・ライフ』を発現し、『小指』を根元から切り落とす。
浮遊する指を空中で操作してから、『スーサイド・ライフ』を解除する。
失われた『小指』が徐々に再生しているのが分かるだろう。

  「『目』と『耳』は『再生途中』です」

おもむろに帽子を持ち上げて、片方の目と耳が欠けた顔を晒す。
それから帽子の角度を直し、タクシーに乗り込みたい。
他にも伝えるべきことはあるが、それはバスに戻ってから話すことにする。

384黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/06(日) 22:52:46
>>382-383
「……私の能力は、これです」

『オールナイト・トレイン』を発現する。

「便利ですよ……いつでもどこでも、ぐっすり眠れるんです。
 ベッドメイクも自由自在で……柄もその日の気分で変えたり……。
 ……。
 ……コホン。
 いまこの世界には、私達ツアー関係者を除けば……少なくとも2つの勢力があるようです。
 その2つが……具体的に、どう争っているのかはわかりませんが……」

タクシーに着く前にスタンドを消しておく。

385『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/07(月) 21:45:57
>>383(小石川)
>>384(黒峰)

『緑里』:
「逆に言えばーーー、そんな出入口があるあたり、
 ふつ〜に道を走っても町を出られないってのは、
 まあ、あえて試すまでも無いって感じですかね。
 出ようとすると危険がある……って可能性もありますし」

もちろん、『近道』として開けた穴であって、
正規の出入り口は単純に『道路』という可能性もある。
が、確実に出られる場所がある、というのは収穫だ。

「おれのスタンドは、見せるほどじゃないですけど。
 まーーー、この状況なら『速く動ける』くらいで、
 快適なものを出すとか、偵察に使ってやれるとか、
 そーーーいうのは無いですね。ウソじゃーなくね」

そうして互いにスタンドを示し合う小石川と黒峰。
緑里はその流れにあまり、乗ることはなく…………
黒峰の極めて『特殊』な形状を持つスタンドや、
小石川の欠損部位に驚く様子を見せていたが、
同時に……何かを考えている様子でもあった。そして。

「……というかですねーっ」

口を開いたのは、小石川が先に告げた『避難』のアイディアに対して、だ。

「『おれがツアー客を外に引率する』の、そりゃ〜ね、もちろんいいですよ。やります!
 はっきり言って、こんな得体の知れない空間に少しも残りたくはないですし……
 スタンド使いとしてそれくらいの役はやりますけどー……小石川サンは何する気なんですか?
 その言い方だと、『おれ以外のスタンド使いは中に残る』って話になりますよね〜ッ」

「残って…………どーーする気なんです?
 この世界に『解決すべき何か』なんか、あるんですか?
 例の……二つの勢力ってヤツらがなんか争ってるなら、
 そこに乱入したって、おれたちの得にはならなく……ないですか?」

実際――――どう、なのだろうか?
あの不審な男女らの『危険性』は看過すべきでは無いかもしれないが、
彼らにもなにか予想外の事態が起きているのは小石川の知る通りで、
もし放置していても、このまま何もなく『引き上げる』だけかもしれない。

すなわち緑里が言っているのは、小石川と黒峰も、ここで引き上げるべきなんじゃないのか――
そういう考えだ。臆病な意見だが、リターンよりリスクの低さを優先する考えは『選択肢』としてあり得る。

ともかく、何か問題がなければ三人はタクシーに乗り込んで、道中は何事もなく…………停車中のバスが見えてくる。

386小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/07(月) 22:56:06
>>384-385

これまでの関わりから、緑里の性格は概ね理解していた。
おそらくは、『危険を避けること』を何よりも重視する人間なのだろう。
それが分かったからこそ、引率する役目を頼んだのだ。

  「……ありがとうございます」

感謝の言葉と共に、丁寧に頭を下げる。
続いて示された彼の提案に、黙って耳を傾けた。
緑里の意見は『正論』だと感じる。
筋が通っていて、一つの考え方として正しい。
それに対しての返事は、ごく簡潔なものだ。

  「――心に留めておきます」

口にするのは、その一言だけ。
これまでにない、はっきりした口調で緑里に告げる
意味する所は、『一緒に出る気はない』ということ。
傷付いた笹暮のため、自分に出来る限りの事はしたい。
たとえ残るのは『自分一人だけ』であっても、それは変わらない。

  「見えてきましたね……」

  「バスに着いたら――詳しい話をお聞かせします」

今の内に、天雨と小角の姿を捜す。
もう戻っているだろうか。
同じ『スタンド使い』として、彼女達にも事情を話しておきたい。

387黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/08(火) 20:35:56
>>385-386
「まあ……そうですね……。
 この街が、実在しない……ゲームの世界のようなものであれば、無理に関わる必要はないかもしれません……。
 ……少し好奇心はありますけど……」

バスに残ったツアー客たちの様子を確かめる。

388『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/08(火) 21:43:34
>>386(小石川)
>>387(黒峰)

『緑里』:
「どっちにしても……おれは『言いました』からねーーーっ」

『危険を避ける』。彼にとっては、他人のそれも――――
あるいは自分の次くらいには避けるべきなのかもしれない。

                   ブゥゥゥーーーーーン ・・・

バス周辺には、数名の人間が見受けられる。
『小角』は見当たらないが、『天雨』はその中にいる。
また、バスの中にいる人間も増えているように思えた。

特別に負傷しているような様子のものだとか、
憔悴していたり、騒いでいたりするものはいない。
騒ぎの無さに関してはもともと乗客には大人が多く、
『騒ぎそう』なタイプがいないことも一因かもしれないが、
少なくとも想定以上のトラブルなどは、起きていないようだ。

          ガチャッ ・・・

車の、ドアが開いた。

支払いを求めるタクシーの運転手に、金銭を手渡す緑里。
車から降りる一同に、天雨が歩み寄ってくるのが見える。

『天雨』:
「――――お帰りなさいまし、お三方」

その手には『アンティークの如雨露』のような『スタンド』。
緑里は額に軽く手を添えたあと、小さく手を挙げて応じた。

               ――――まだ、『どちらの道』も選べる。

389小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/08(火) 22:35:23
>>387-388

  「――お待たせして申し訳ありません」

天雨に一礼を返す。
彼女には、多少の事情は伝えてあった。
スタンドを出しているのも、それが理由かもしれない。

  「天雨さん……『内々』でお耳に入れたい事があります」

  「宜しければ、黒峰さんと緑里さんも……」

三人に呼び掛け、他の人間に聞かれない場所へ移動する。
天雨以外の二人には、既知の部分もあるだろう。
ただ、今は天雨がいるため、改めて話しておく。

  「まず、
   この世界は『何らかのスタンド』によって作られたものです。
   そして、
   それを維持する力を持つ『別のスタンド使い』がいるようです。
   『彼』は……二つの勢力に追われています」

  「片方は『アリーナ』――
   『秩序』を保つことを目的とする組織だと聞いています……。
   今ここに来ているのは『笹暮』という男性で、
   彼は襲われて身動きの取れない状態になっていました」

  「彼を攻撃したのは『三人のスタンド使い』……
   彼らが『もう一つの勢力』です」

  「内訳は男性が二人と、女性が一人……。
   男性のスタンドは『人型』と『水鉄砲』です。
   笹暮さんの話では、女性のスタンドも『銃』だそうですが……」

  「『人型』の能力は、
   触れたものを『ブロック』のように分解することです。
   スタンド自体も、
   一部を切り離して『遠隔操作』することが出来るようでした」

  「……森の中には『出口』があります。
   『歪み』のような『穴』を通ると、
   元の世界に戻ることが出来ました」

  「ただ、今は『三人』が森に集まっています。
   ですから、
   様子を見て皆さんを外にお送りするべきだと思うのですが……」

そこで話を止めて、天雨の反応を見る。
彼女が脱出を選ぶなら、一緒に外へ出るべきだろう。
『スタンド使い』だからといって引き止めることは出来ないし、
そのつもりもなかった。

390黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/09(水) 23:43:29
>>388-389
「世界を維持している人が……狙われているということは……。
 この世界が存在すると、現実の方に悪影響があるということ……なんでしょうか……?
 ……あるいは、その能力を利用して……別のことを企んでいるのか……」

391『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/10(木) 04:32:14
>>389(小石川)
>>390(黒峰)

カーテシーのようなしぐさで、一礼を返す天雨。
スタンド発現の意図は不明だが、不自然ではない。

『天雨』:
「よろしくってよ! 私も着くのが遅れてしまったから」

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

黒峰に加え緑里、天雨にも『顛末』を離す小石川。

『緑里』:
「………………想像の何倍も『ヤバい』ですね〜〜〜ッ」

緑里は端的な感想を漏らすと、再び思考の色を見せる。

『天雨』:
「そう、ですわね。『スタンド使い』である私たちには、
 巻き込まれた身とはいえ――――『一般人』たちを、
 町の外に送り届けるという『義務』がございますわ。
 ノヴレス・オブリージュ……力あるものの責任でしてよ」

小石川の話の間、天雨は相槌を挟んでいたが、
言葉を発したのは、小石川が彼女の反応を見てからだった。
彼女の『責任』は、内に留まって『問題を解決する』よりも、
少なくとも優先順位としては、『一般人』達を護送し外へ出るのが上らしい。

・・・それが終わった後に内の問題に関わるかどうかは、別問題として。

『天雨』:
「『アリーナ』は、私も一度ビジネスで関わった事がありましてよ。
 コネクションといえるほどのコネクションは、ありませんけれど。
 スタンド能力を商売に使い、スタンド使い相手に商売をする集団――――
 それから……いくつもの『派閥』に分かれているとか。
 主観だけれど、あまり、『盤石の組織』とは言えない印象を受けましたわ」

「彼らが今すぐ……その笹暮という方の救援に来て、
 その流れで全てが解決する、とは考えにくいですわね」

或いは話し出すタイミングを考えていたのかもしれず、
そう思えるほどには、緑里に比べて多弁だった。

「『世界を作り出すスタンド』と『作った世界を何らかの手段で維持するスタンド』。
 価値が大きいのは前者に感じますけれど――――後者も十分に『すさまじい』。
 そうした大規模なスタンドなら、『アリーナ』が欲するのもおかしくは無いですわね。
 あるいは、何か目的のある『過激集団』が狙うのも……そういう事はあり得ますわ」

強大なスタンド使いは、人間世界の技術を超えた『現象』で、個人の存在のみで趨勢を変えうる。
天雨はそのような例を知っているのか、『アリーナ』と『謎の勢力』の存在には、大きく驚くことはない。

『緑里』:
「…………っで。『謎の勢力』はその『彼』を狙ってここに来たってなら、
 それを手に入れる邪魔さえしなきゃ〜〜〜おれらとぶつかる理由はない、か」

『天雨』:
「……そうとも限らなくってよ。居合わせたから、消す。
 それくらい短絡的なヤツがいてもおかしくありませんわ。
 森を抜けるなら、そうですわね。小石川さんのおっしゃる通り、
 様子を見て……いきなり全員で歩いていくような事は避けたいですわね」

『緑里』:
「ってゆーか黒峰サン、バスに来たっていう『攻撃的なヤツ』も、
 その三人の誰かーーー、ってコトなんですかね?
 だとしたら刺激しなければ、おれらが立ち去る邪魔はしないんじゃないです?
 小石川サン、そいつら見た目の特徴とかってあります? 一人は、さっきの女の子でしょーーけど」

話し合いは続く。不在の小角ら、一部の乗客らが戻ってきていない以上、
今すぐに『全員で外に出る』事は出来ないし、ここで方針や詳細を詰めるのも悪い事ではなさそうだ。

392小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/10(木) 20:57:49
>>390-391

  「……それは分かりません。
   ただ……ないとは言い切れないと思います」

  「『現実への影響』も『能力の利用』も……」

黒峰の言葉に対し、そのように返す。
実際、分かっていない部分は多いのだ。
『アリーナ』にしても『三人組』にしても、追われている男性にしても。

  「『特徴』――ですか……」

  「……一人は『パーカー』を着ていました。
   『フード』を被っていたので、顔は見ていません」

  「もう一人は、『鎖』のアクセサリーが目立つ方です。
   服装は、どちらも同じような雰囲気のようでした」

  「女性は若い方で……
   宝石の付いた『ネックレス』を身に着けていました」

二人の外見を思い出しながら、緑里に答える。
『レイト』については、黒峰達も知っているだろう。
ただ、まだ知らないであろう天雨のために伝えておく。

  「あの……他の方達は?」

  「お戻りになっていない方が何人かいらっしゃるようですが……」

ツアー関係者達を避難させるためには、
その前にしなくてはいけないことがある。
全員を集合させることだ。
それが済まなければ、次の行動には進めない。

  「まず……全員に集まって頂くことが必要かと思います。
   行き先が分かるなら、迎えに行くことを考えても良いかと……」

今の時点で、帰ってきていないのは何人くらいだろうか?
多少の時間が過ぎても揃わないことは、旅行では珍しくない。
ただ、何か『トラブル』が起きて遅れている可能性も考えられる。

393黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/11(金) 19:49:27
>>391-392
「バスに来た人は……『アリーナ』とは、敵対していたと思います……。
 仲間のことは、『兄貴』ともう一人……そう、確か『レイ……』と言いかけていました。
 ……おそらく『レイト』……先程、森に来た女性のことでしょう」

394『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/12(土) 02:11:00
>>392(小石川)
>>393(黒峰)

『緑里』:
「つまり、黒峰サンの話整理すると――――『アリーナと敵対する謎の勢力』は、
 その『兄貴』ってヤツ、『兄貴って呼んだヤツ』、それに『レイト』って女〜〜〜で、
 小石川サンが見たのもちょうど三人、男が二人で女が一人ーーー、ですよね?」

そういうことになる、のだろうか。
少なくとも緑里はそのように考えているらしく、
目撃していない天雨は何もそれには返さない。

『天雨』:
「私が引率していた子たちは、今はバスの中にいましてよ。
 一番活動的な子が、もう疲れてしまってるみたいだから。
 それと、あの『探偵』の子たちはバスの中に。
 スタンド使いとはいえ、ご学友たちは一般人みたいだから、
 ひとまず戻ってきたみたいですわね。集合時間の少し後、くらいに」

『小角』:
「………………………」

天雨の言葉でバスの中に視線を向ければ……窓からこちらを見ている『小角』と目が合う。
つまり窓際席に座っており、通路側には彼女の友人が座っているので、来づらそうだが……
友人を連れ立っている以上、あまり積極的な行動は取れなかったのかもしれない。或いは性格か。 

まず完全に見当たらないのは、黒峰が学校でニアミスした『外ハネ』の髪の少女か。
彼女に関しては、あの飛行帽の男――――『出雲』を連れていたのが最後の目撃だ。

逆に、目立つ面々としては『城井』は既にバスの中にいる。
『責任感』の強い彼らしく、規定時間通りに戻ってきていたようだ。

また、自己紹介をしていた関係で言えば――――あの『武谷』と『ヤス』も姿が見当たらない。
どちらかといえば『ヤンチャ』そうな彼らのこと、時間を破るのはおかしな話ではないだろう。


              ・・・

                     ・・・

                            ・・・さて。

行方が知れない人間も、『待てば』戻ってくる可能性は高い。探しに行くのは逆に、アテがなさすぎる。 
このまま話しているなり、待つことを決めるなりすれば……『全員がそろう』タイミングは来るかもしれない。

(★現在レスしている両参加者が『希望する』なら、乗客は『PC』含め全員バスに戻ってきたものと扱います)

395小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/12(土) 15:09:18
>>393-394

車内の小角と目線を合わせ、話をする意思があることを伝える。
彼女とは約束があった。
後で機会を見つけて話しておきたい。

  「ええ、『三人』については間違いありません」

  「……少し待ってみましょう」

  「もしかすると――ここに向かっている途中かもしれません」

焦って行動してはいけない。
行き先が分からないのでは、捜しに行くことは出来ないのだから。
今は、しばらく待つことを選ぶ。

  「『避難』の方法ですが――」

  「途中までバスで向かうとしても『出口』は脇道にあります。
   そこからは徒歩で進むしかないようですね……」

  「もう一つ気になることが……」

  「おそらく……バスは目立つでしょう。
   それは大勢で歩くのも同じことですが……」

  「――何か考える必要があるかもしれませんね……」

見えるのなら矢田と運転手の様子を確かめておく。
まず最初に、彼らと話し合った方が良いだろうか。
いきなり全員に知らせるよりは円滑に事が進められるように思えた。

396黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/12(土) 22:21:57
>>394-395
「そうですね……探すあてもありませんし、とりあえずは待ってみましょう……。
 ……目立つことについては……誰かが囮になって三人組やアリーナを引きつける、とかでしょうか……。
 もちろん、囮役には相応のリスクがありますが……」

397『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/14(月) 21:27:35
>>395(小石川)
>>396(黒峰)

『天雨』:
「乗客たちを納得させるのはスタッフの方に協力して貰うとして、
 上手く『避難』の流れにしたとして、『襲撃』されれば瓦解しますものね。
 囮作戦の場合は――――私たちの誰かが、という事になるのかしら?
 あるいは一人じゃなく、複数名でかく乱する手もあるでしょうけれど。
 『スタンド能力』も『人材』と同様、『組み合わせ』が肝要ですもの」

『緑里』:
「囮、をやるとしてー、『こっちから刺激して誘導する』みたいなのは、
 本末転倒だとは思うんですよね〜。襲われない可能性もあるわけで。
 というか、出入り口の穴の前にそいつらがたむろしてるとしたら、
 誘導も限度はあるでしょうし? 3人全員誘い出すってのはムズくないですかね〜ッ?」

「正面から行って、どう通してもらうかーーー、って方向性もアリじゃないです?」

小石川は小角に目配せを送る。頷かれたが、今すぐ動き出しはしない。
一般人の連れ合いがいるからあまり自由に動けないというのは、
知り合い同士で来ていれば避けがたい状況だ。小角だけとも限らない。
あるいは、力を見せたがらない緑里のような人間もいるだろう。
プランが明確になれば、そうした面々も協力できる可能性はある。

『運転手』:
「……………」

『矢田』:
「……………」

運転手と矢田は、何事か声を潜めて話し合っているようだ。
この状況を静観するわけにはいかないのが彼らの立場だが、
一般人に過ぎず企業母体のサポートも受けられない今となっては、
出来るのは同じ一般人にどう働きかけるか……くらいのものだろう。

小石川の視線を感じたのか、矢田が運転手にそれを手で示す。
こちらの『個性的な集団』の話し合いが何を意味するものなのか……
黒峰の『スタンド』を見た彼らには、多少の察しは芽生え始めている可能性はある。

       ・・・

         ・・・

           ・・・

しばらくすると、『武谷』と『ヤス』がいくらかの土産物を持って、
それから更に間をおいて、疲労した様子の『外ハネの少女』がバスに戻って来る。

                      ざっ

                          ざっ・・・

そして・・・彼女と共にバスに近づいて来たのは飛行帽の男、『出雲』だ。
多少の負傷を見せる彼は宗海を車内に促し、こちらの集団に向けて歩いて来る。

398小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/15(火) 18:15:24
>>396-397

天雨の話は現実的で筋が通っている。
争いを極力避ける緑里の話も一理あると思えた。
行動の方針に関しては、まだ詰めていく部分が多い。

  「今後どのように動くにしても……
   『先行して様子を見る役割』は必要になるかと思います」

  「差し支えなければ、その役目は私が行います。
   私の『能力』は情報収集に適していますので……」

  「ここでは携帯電話が使えませんが、私なら『連絡』も出来ます。
   『10m以内』になりますが……」

『スーサイド・ライフ』は隠密行動に向いている。
そうでなければ、森から戻ってくることは出来なかっただろう。
だからこそ、自分がすべきだと感じた。

  「……まず矢田さんと運転手さんに話をしてはいかがでしょう?」

  「全員に知らせる前に、
   お二人に話しておいた方が良いかと……」

その時、近付く出雲の姿が見えた。
負傷しているということは、不測の事態があったことが予想される。
もしかすると、『三人組』に関係しているのかもしれない。

  「彼は……」

  「……『何か』起きたようですね」

出雲から話があるのなら、聞いておきたい。
話しているのを見て、こちらに来たのかもしれないけれど。
もしかすると、新しいことが分かるかもしれない。

399黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/15(火) 20:18:28
>>397-398
「では……偵察はおまかせします。

 ……あの人は……。
 怪我を……していますね……。
 ……誰かと争った、のでしょうか……?」

出雲の様子を見る。

400『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/16(水) 21:35:51
>>398(小石川)
>>399(黒峰)

『天雨』:
「そうですわね……偵察の必要性に異論はありませんわ。
 私の能力も、周囲の哨戒には使えますけれど……
 少人数で先行するのにはあまり、向いていませんの。
 あとは……そうですわね。疲労の回復にも使えますわよ」

小石川の役割を黒峰に追随するように肯定する天雨。
そして彼女の手の如雨露が水を零し、そこに『芽』が出る。

『緑里』:
「……スタンド使いとはいえ、レディに一人で危険な役目を背負わせる気か?
 って思われそうですけど〜。おれのも偵察向きじゃないんで。
 少なくとも、この環境じゃ〜ですけど……すぐに変わりそうには、なァ〜いですし」

緑里も同じく、だ。手を空に翳し、分かったような顔ですぐに引っ込める。

『天雨』:
「ええ……私達だけで、バスは動かせませんものね」

         ザッ……

天雨が小石川の提案に頷いた時、ちょうど出雲が一同から少し離れて足を止めた。
アレは黒峰の洞察通り、『コケて出来た怪我』というわけではないだろう・・・

そして。

『出雲』:
《あーーー……単刀直入に言うッス。おれには皆さんをここから"護送する"責任がある》

             《……作戦会議なら、おれも混ぜて欲しい》

スタンド使いにしか聞こえず――『発せない』言葉で、そう告げた。
天雨は如雨露を胸の前で構え、緑里もまた、不審げな視線を彼に向けている。

出雲の傍には……いや、彼と重なるようにして、『赤い外骨格』が巻き付くように備わる豪腕が浮かんでいる。

401小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/16(水) 23:03:40
>>399-400

『出雲のスタンド』を見て、手の中に『スーサイド・ライフ』を発現する。
警戒のためではなく、『意思疎通』のために。
天雨や緑里の気持ちも理解できるが、敵意ある人物とも思えなかった。

  《『あなたも』――ですか……》

出雲に対し、こちらも『スタンドの声』で応じる。
彼が『スタンド使い』だったことは意外に感じられた。
負傷した理由も、その辺りにあるのだろうか。

  《あの……大変恐縮ですが……》

  《私達は、あなたが『どのような方か』を存じ上げていません》

  《――よろしければ……『説明』して下さいませんか?》

彼は『責任』と言い切った。
ツアー関係者のように、『偶然巻き込まれた人間』とは違うのだろう。
しかし、『三人組』の仲間とは思えない。
かといって『アリーナ』とも考えにくかった。
あるいは、『追われている男性』の身内かもしれない。

402黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/17(木) 20:48:37
>>400-401
「護送、とは……?
 ……その怪我からすると……誰かと敵対しているということでしょうか……。
 ただのツアー客である私達も狙われるというのなら……相手はかなりアブナイようですが……」

ここで再度『オールナイト・トレイン』を発現させると、バスの一般人たちに無用な混乱や警戒を起こしそうなので自分はやめておく。

403『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/19(土) 11:27:32
>>401(小石川)
>>402(黒峰)

『天雨』:
「…………『警戒』させていただきますわよ!
 この状況に現れた『スタンド使い』、その時点で。
 『10cc』……『奇襲』を目論めばすぐ分かりますわ」

天雨は、足元に如雨露の『水』を注ぎ始める。
それが、彼女の『戦い』の発端になる動きなのだろう。
そこには、瑞々しい緑の若葉が『芽吹き』始める。

『出雲』:
《警戒……したままでいいッス。『意図』をお話しします。
 経緯全てを話すと長くなるし、あんまり意味が無い。
 ですから要点を言いますが……この『紅鏡町』は……
 おれの『スタンド』で、この状態を『保って』ます。
 別のスタンド使いが作った、『時限付きの夢』を…………》

《『イレテ・ユンヌ・フォア』…………『時を繰り返させる能力』》

簡潔な言葉だったが、つまりそれは、この男こそ、
アリーナの『笹暮』が話していた……『維持の能力』。

身内、ではない。この男が――『張本人』だ。

『出雲』:
《…………あんたらがバスで来た時…………おれは『危険』だと思った。
 同じタイミングでこの町に入り込んで来た『危険』と、関係があると。
 だけど、『久遠さん』から話を聞いた限り……そして協力した限り、
 あんたらはただ、巻き込まれただけ…………『迷い込んだ』だけ。だからおれには、
 危険を『排除』する…………それより前に、あんたらをここから逃す『責任』がある。
 『出口』は……おあつらえ向きに、敵の方から用意してくれたみたいっスからね》

小石川や天雨のスタンドを見て、彼は一歩後ずさる。
その発現に敵意を感じているわけではないだろうが、
警戒に応え、お互いに『射程』から遠ざかるためか。

久遠……というのは、彼を連れていたあの『外ハネ』の少女だろう。
彼女の知られざる『共闘』が、彼がこの判断に行き着くのを導いた。
当の本人は、バスから出てこない……外傷はないが、疲弊が激しいのかもしれない。

『出雲』:
《…………おれは、この町を『終わらせる』つもりはない…………っスし、
 この町が『外からの危険』に襲われたら、何が目当てだろうが迷わず『撃退』する。
 ……だけど、もし…………完全に『迷い込んだ』人間がいたとしたら?
 ……それは、迷い込んだ人間は悪くない。おれがこの町を残していることに『責任』がある》

         ザリ…

《とはいえこの町は……誰かが『スタンド』で穴でも開けない限り、外と繋がる事はないんス。
 それは、絶対に。……『おれの心象世界』から生み出されたこの町には……
 他人が迷い込む余地は、本来はない。そういう『能力』らしいッスから。
 けど……穴を開けてでも入りたい『紅鏡町』を残してるってのが、責任と言えなくはない》

彼の言葉が、どこまで『真実』で、あるいはどこまで『主観』かは分からない。
だが…………鍵を握るこの男が『護送』を選んだのは、そうした事情によるもの、という事だ。

404小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/19(土) 17:28:26
>>402-403

出雲の発言を聞き、両目を軽く見開いた。
『身内』ではなく『本人』だったが、ある程度の予想があったために、
驚きは大きくはなかった。
おそらくは、これで『全ての人間』が出揃ったことになるだろう。

  「……事情は分かりました」

『黙っていること』があったとしても、彼の言葉に偽りはないと思える。
今の状況で人数が増えることは助かるので、
少なくとも一般人の避難が済むまでは協力したい。
天雨や緑里が警戒する気持ちも理解できる。
しかし、二人とも思慮深い性格であることが察せられるので、
頑なに拒否することはないのではないだろうか。
近くにいた方が『監視』をしやすいという考え方もできるだろう。

  「――よろしくお願い致します……」

出雲に向かい、丁寧に頭を下げる。
ただ、それと同時に、心の奥には別の考えも存在した。
最終的に、彼のことを『アリーナ』に知らせるべきか否か。
彼自身は悪意のある人間には見えない。
もし、ここに残ることが彼の幸せであるなら、
それを尊重したいと感じる。

  ――『能力』……。

『穴』を開けた者がいるとすれば、あの『三人組』だろうか。
それとも『笹暮』かもしれない。
『鍵を開ける能力』なら、『入口を開けられる』とも解釈できる。
確認していなかったため、その点については分からない。
しかし、『入口を作れる人間』がいることは『確実』だ。

  ――……。

たとえ、ここで脅威を退けたとしても、それで終わるとは思えない。
きっと、いつかは『次』が来るだろう。
そもそも、『入口を作れる人間』が一人とも限らないのだ。
『スーサイド・ライフ』と『デストルドー』という似通った能力の存在が、
それを物語っている。
その度に、また巻き込まれる人間が出るかもしれない。

  「とにかく、まずは『お二人』と話をしたいのですが……」

  「――よろしいでしょうか?」

矢田と運転手を一瞥し、全員に問い掛ける。
出雲に対して自分の取るべき行動は、まだ決めていない。
今は、脱出の準備を進めることを優先する。

405黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/20(日) 20:02:42
>>403-404
「……この街が存在することで……現実の方に、なにか不具合が起きる……。
 そういった可能性はありますか……?
 ……特に実害がないのであれば、なぜあなたは『敵』に狙われているのでしょう……?」

バススタッフへの対処は小石川に任せ、自分は出雲と会話を続ける。

406『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/20(日) 21:19:01
>>404(小石川)

『出雲』:
「……ええ、よろしくお願いします。こちらこそ」

ひとまずの『協調』に応じてか、声は精神でなく耳に届いた。

『天雨』:
「……『敵対』する気はないなら、私は何も言いませんわ。
 警戒は続けますけど、ここで私だけ断固拒否したって、
 敵が一人増えるだけで……『プラス』がありませんもの」

天雨は小石川の推察通り、『警戒』しながらも、
出雲の協力を『受け入れる』方針のようだ。
緑里もそれ以上何かを言うでもない……
彼の性格からすれば、ヘタに一人で反抗はするまい。

――――『アリーナ』に求められている男、『出雲』。
あるいは、今後も『迷い込む』人間が生まれ得る『紅鏡町』。

どうすべきかは、今この時点で決める必要はないだろう。
が、『知っている』小石川には、望むならば決める事も出来る。
遠からず訪れるであろう町からの脱出までに、考えておく意味はある。

『出雲』:
「おれは、そちらに合わせます。お任せします」

『天雨』:
「良いと思いますわ。彼らはスタンド使いではないでしょうけれど、
 バスの運転や人の誘導については私達より『プロ』でしょうから。
 もしかしたら作戦立案にも役に立つかも、しれませんもの……」

『緑里』:
「……騒いだりされるとめんどい事になりそ〜ですから、
 こっちに呼んで、バスからは離れた所で話しますか〜〜〜」

                「さっきから、こっち見てますしねーーー」

緑里の言葉通り、バスの運転手とバスガイドの矢田は『こちらの集団』を見ている。
そして・・・運転手が何か言いかけるよりも少し早く動いた矢田が『こちら』へ歩いてきた。

>>405(黒峰)

『出雲』:
「……敵に狙われてるのは、おれ自身じゃないと思ってます。
 この町……いや、この町にある『現実では失われた物』ッス。
 恐らくは、ですけど。十分……狙うに値する『物』がある。
 とはいえ『手に入れた』としても外には持ち出せない、
 ひと時の『夢』でしかない……ッスけど、それでも『価値』はある」

「それを妙な連中が手にしたら……現実に害が及ぶ可能性はある、でしょうね。
 ただそれは……『兵器博物館』から『重火器』をテロリストが盗んだら危険だ、
 って次元の話で……『この町があるから害がある』とは、言いたくないッスけど」

出雲は率直に、黒峰の疑問に返答した。
正しいのかどうかは分からないが、彼の主観ではそうだ。

この街が存在するだけでは危険はないが、『この街に存在する何か』に危険性があり、
それを『外敵』が手にするようなことがあれば『実害』もあるかもしれない――――という事だ。

407小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/21(月) 20:28:12
>>406

出雲のことは、ひとまず黒峰に任せることにした。
二人から離れるように、少しだけ移動する。
彼らの話が矢田に聞こえると、良くないかもしれない。

  「……矢田さんでしたね」

  「私は『小石川』という者です……」

  「先程はお待たせしてしまい……申し訳ありませんでした」

ごく普通の挨拶をして、丁寧に頭を下げる。
こちらから話を切り出すのではなく、相手が何か告げるのを待つ。
その反応によって、言うべき言葉を選びたい。

408黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/21(月) 23:59:37
>>406
「……?
 持ち出すことができないのに……現実に害が及ぶんですか……?
 ……重火器の例えで言えば、武器そのものではなく、設計図や隠し場所……つまりなんらかの『情報』を狙っている、ということでしょうか……?」

409『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/22(火) 23:57:26
>>407(小石川)

『矢田』:
「あッ、いえ、こちらこそ申し訳ございませんッ。
 ミステリーツアーとはいえ、進行に不備が」

ガイドとして話している時よりおとなしい口調だが、
これが素というよりは、状況に起因するものだろう。
顔色や目の動きが、それを裏付けている。

「あのォ……」

          「その」

   スゥ…

「バスガイドとして、こんな事、言っていいのか分からないんですけどッ」

「……何か、起きてるんです、よねッ……!?
 わ、私には分からない、何か……皆さんにだけ、分かる事がッ」

>>408(黒峰)

『黒峰』:
「…………いい例えッス。
 そうスね、『それ自体』じゃないのは正しい。
 というかおれのたとえが良くなかった……
 アレは重火器ってよりは、『生物兵器』ッス。
 外に持ち出されるのは……それを受けた人間の『症状』」

そこまで言い終えてから、出雲は息を吸う。
回りくどい言い方を止め、『核心』に迫るための姿勢。

「――――『スタンド』の発現要因の一つは、
 地球外から隕石に乗って飛来した『ウイルス』と言われてるッス」

410小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/23(水) 05:05:45
>>409

  「……ええ」

軽く頷いて、『肯定』の意を示す。
向こうから話を切り出してくれたのは幸いだった。
それは、『話を聞くつもりがある』という事なのだから。

  「この町から出る方法があります。
   あちらに見える森の中に、外へ通じる『出口』を見つけました。
   そこ以外からは出られません」

説明しながら、ついさっきまでいた方向を一瞥する。
あの三人は、まだ残っているのだろうか。
笹暮と出会った時は、一人もいなかった。
ただ、彼らの警戒心は強くなっているだろう。
それが脱出の障害になることは、十分に予想できる。

  「ただ、そのためには『問題』が……。
   ツアー参加者の他に、『私達と同じような方』が『三人』います。
   男性二人と女性一人のグループで……」

  「彼らは、森の中で人に『危害』を加えていました……。
   それを考えると……もしかすると危険な人物かもしれません」

  「ですので……見つからないように外へ出る必要があります。
   『万一のこと』を考えて……」

はっきりと『彼らは危険だ』とは言わなかった。
闇雲に恐怖を煽っても、彼女の動揺を強めてしまう。
ただでさえ不測の事態が起きている。
今は『危険の可能性』を伝えるだけでいい。
それに、『彼ら』の素性も全て分かってはいない。
だからこそ、『危険である理由』を詳しく説明するのが難しい。
もちろん、『スタンド能力』のことも含めて。

  「……こちらでは『何か』ありましたか?」

  「私がいない間に……」

411黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/24(木) 20:49:18
>>409
「……!
 ウィルス……それを保持した『何か』が、この街にある……?
 ……まさか、その『何か』を使って……スタンド使いを増やそうとしているということですか……?」

412『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/25(金) 23:30:04
>>410(小石川)

『矢田』:
「そ……そんなことが………………」

矢田は話を聞くと、過度に取り乱すことはせず、
しかし明らかに『おののく』様子を見せている。
現実に起きたそれを『把握している』とはいえ、
聞いてすぐに『理解できる』とは限らない。
『スタンド能力の実例』を見せても、それは同じだろう。

『矢田』:
「わ、分かりました。運転手には私からも説明しますッ。
 『何かがおかしい』のは私達も気付いてました、
 でも、動きを決めるには情報が……」

「いえッ、覚悟が足りてなかった……でも、もう動くしかないッ」

だが、理解せずとも『どうすべきか』を判断する事は出来る。
あるいは小石川のスタンスが、その判断を助けたのかもしれない。

『矢田』:
「あ、あなたがいない……来るまでの間です、よね?」

「それは……ふ、不審な男が来て。……覚えてますッ。
 『ファーコート』に『アフロヘア』で、痩せた感じで……
 『バスガイド』ですから、人の顔を覚えるのは得意でッ」

……? 妙な情報だった。
『アフロヘアの男』など、いただろうか――――?

「それで、あちらの方が……『ベッド』のような物を出して」

      「何か話し合って」

「それで、男は立ち去って行った……そういうことがありましたッ」

>>411(黒峰)

『出雲』:
「呑み込みが早くて、助かります。
 ――――『隕石の刀』の、『鞘と刃』。
 『それ自体』は『この町の一部』として発現した以上、
 この町から出すことはできないッス。そういう『ルール』」

「ですが、それがもたらす影響は外に持ち出せる。
 ここで怪我を負えば『外』に出ても怪我は消えないし、
 何かものを食べれば、栄養も満腹感も『現実』になる。 
 ……『ウィルス感染』も、『現実の物』として持ち出せる」
          
「連中がどこまで知ってるのかは分からないッス。
 もしかすると何も知らず……『刃自体を持ち出す気』だったり、
 すべてを知っててスタンドか何かで『持ち出せると思ってたり』、 
 あるいは……あなたの想像通り、『ここで増やすつもり』かもしれない」

            チラッ

出雲は『バス』を見た。
十数人もの『一般人』が――あるいは巻き込まれたスタンド使いが乗るバスを。
小石川は矢田と話しており、『天雨』と『緑里』は今の所、どちらにも口を挟まない。
というより、彼ら同士で何か話をしている。

「……そうはさせませんが、それにあなたたちを巻き込む気はない」

413小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/26(土) 17:58:48
>>412

やはり、『こちら』にも来ていた。
バスの存在を知っていたのだから、それは不思議なことではない。
ただ、矢田が言ったような人物は『三人組』の中にはいない。
笹暮の話を信じるなら、他に仲間がいたとも考えにくい。
有り得る可能性としては、『レイト』しかないだろう。

  「――そうですか……」

『デストルドー』と『フレッシュ・アンド・ブラッド』は目撃した。
直感だが、
どちらも見た目以上に複雑な能力を持っているとは思えない。
不明点が多いということからも、やはり『レイト』が最も疑わしい。
現時点で考えられるとすれば、
バスに来たのはレイトの能力によって生み出された存在か、
あるいは操られた誰かだろう。
森の中で聞いた『どちらかは偵察に使う』という発言とも一致する。

  「……運転手さんを呼んで頂けますか?」

  「『今後の行動』について話し合いたいのです。
   他の参加者の方にも……
   最終的には伝える必要があるでしょう……」

  「ただ、その前に運転手さんと矢田さん――
   それから私達とで話し合っておくのが良いのではないかと……」

相手のことを考えるのは後回しでいい。
今は自分達について検討すべきだろう。
まず、ツアー側の二人とスタンド使い達で話し合い、
大まかな動きを決めたい。
いずれにしても、斥候の役目は自分が果たすつもりだった。
自分がいない間にバスに来ていたのなら、
姿を見られている心配もないはず。

414黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/26(土) 20:38:53
>>412
「なるほど……刀と鞘、ですか。
 そんなものがあるんですね……。
 ……相手は確かに、よからぬことを……考えていそうではあります……。
 ……あなたがそれを阻止しようとしているのはわかりましたが……ほかに味方はいるのですか?」

415『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/27(日) 02:29:44
>>413(小石川)

存在しないはずの、『4人目』。
敵の能力は『読めない』が、『推測』は出来る。
スタンド能力は、ある程度の幅はあっても『一人一能力』。

『分解』を引き起こしていた『デストルドー』や、
『攻撃能力』と思われる『フレッシュ&ブラッド』に、
人数を増やしたり、隠蔽したりする側面は想像し難い。
勿論『可能性』はあるだろうが――――

『矢田』:
「…………わかりましたッ。呼んできますからッ」

矢田は言葉通り、運転手に声を掛けに戻る。
すぐに戻ってくるだろう。その前に天雨と緑里が、こちらに来た。

『天雨』:
「交渉の役目、お見事でしたわ。
 ……バスガイドと運転手にさえ話が通れば、
 あとは敵スタンド使いだけが『課題』ですわね」

『緑里』:
「一番デカい課題、ですけどねーーー。
 避けるにせよ、話すにせよ……倒すにせよーーー」

>>414(黒峰)

『出雲』:
「『刃』に限らず、古代から……『隕石』やその加工品ってヤツは、
 特別な意味……『神秘』が、つきものだったそうッス。
 それはただ単に物珍しさからじゃあなく……あの『刃』みたいに、
 『神秘の現象』を実際に引き起こしてたから、かもしれない」

ここにあるのはあくまで、『ひと時の夢』に過ぎないと出雲は語った。
現実では失われたといい、持ち出せないソレでさえ、このような『騒動』に繋がっている。
『そんなものがあった』のだ……おそらくは、過去にいくつも。或いは、今も。

『出雲』:
「味方は……………残念でもないッスけど、いないッス。
 外の世界にいる人間の中で、ここのことを伝えてるのは、
 ここを作った人間だけ……あいつは急に呼び出せるわけでもない。
 そしてこの世界の住人には、『外絡みのトラブルの話』をしても今一通じない。
 それは、おれとしても……本来は、悪くない話では、あるんスけど」

「……とにかく、『阻止』するために動けるのはおれだけ、ッス」

出雲の言葉には若干の含みが感じられたが、
それは今追及するには、あまり時間がなさそうだ。
小石川が話を終え、バスガイドが『運転手』に何かを報告している。

>両者

そうして・・・バスガイドの矢田は、無事に『運転手』を引き連れ戻ってくる。
小石川と黒峰。天雨、緑里、出雲。この5人に加え『運営側』の二人。
話し合うのに必要な、つまり……『動ける』面々は揃った。

何もなければ、このまま方針を定め――――『存在しない町』の物語が、『結末』へ走り出す時が来る

416小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/27(日) 16:48:10
>>415

  「運転手さん……『事情』は矢田さんからお聞き及びでしょうか?」

  「不躾ながら『協力』させて頂きたく思います……」

やって来る運転手を見て、そちらに挨拶する。
スタンド使いではないとはいえ、参加者に指示を出すなら、
運営側である彼らからの方が自然に行えるはず。
それを鑑みて、あくまでも『協力』という点を強調しておきたい。

  「最初に大まかな『方針』を決めたいと思うのですが――」

  「『見つからずに避難する』のを最良として……。
   それが出来なかった場合は『交渉』」

  「それも失敗した場合は――
   『力を使う』ということではいかがでしょうか……?」

全員が揃った時点で、そのように提案する。
『力を使う』というのは、文字通り『腕ずくで通る』という意味だ。
もちろん、それをしない方法であったとしても、
『能力』は使わなければいけないだろう。

  「『方法』については――私に『ある程度の考え』が……」

  「まず、私が森の様子を確かめてきます。
   私がいない間に、『ここへ来ていた方』がいたと……
   矢田さんからお聞きしました」

  「私は姿を見られていないと思われますので……。
   そして――私には、
   『知られずに行動する』のに適した『特技』があります」

一般人の二人がいるので、出来るだけ分かりやすい表現を用いた。
『スーサイド・ライフ』の能力は、一般人にも見ることが出来る。
ただ、ここで『使ってみせる』ことは躊躇われた。
そして、ここまで言って話を区切る。
まだ続きがあるのだが、ひとまず全員の反応を見ておきたい。

417黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/28(月) 20:19:01
>>415-416
「……そうですか。
 わかりました……」

(……この世界を維持したい理由はなんなのか……聞きそびれましたね……。
 重要ではないかもしれませんが……)

もう少し聞きたいことはあったが、スタッフたちがやってきたので一旦はここまでにしておこう。

「偵察は、はい、小石川さんにお任せします……」

418『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/30(水) 01:10:51
>>416(小石川)
>>417(黒峰)

『運転手』:
「まだ…………事態を飲み込めてはいませんが。
 上からの指示も仰げない状況ですから……
 ここは協力に感謝し、『脱出』……を、目指したい」

「……私には普通の町にしか思えないので、
 『脱出』というのはどうも、口にして違和感はありますが……」

閉塞感を煽る『赤い空』も、彼や矢田には外とつながる青い空でしかない。
とはいえ、事態が『尋常ではない』事は理解できているらしく、協力を取り付けられた。
小石川の考え通り、一方的な『指示』にしなかったのも、その要因かもしれない。

『緑里』:
「ええ〜、その方針が『最適』だと思いますよ。
 敵だって用があってここに来てるー……んです、
 わざわざ仕掛けなければ、争わずに済む可能性は高い」

小石川の提案に、彼の持論を繰り返し主張する緑里。

『出雲』:
「そこはまあ……敵の考え次第、ッスけど。最悪、敵の目当てに『アテ』があるおれがいる。
 手ぶらで帰るわけにはいかず、とりあえずで襲ってくる……みたいな程度の低い相手でも、
 おれさえ残れば、迷い込んだだけの皆さんは帰して貰える可能性は高いでしょう」

希望的とも、あるいは彼を犠牲と考えれば『悲観的』とも言える肯定をする出雲。
事態に『ついていく』事に集中しているであろう運転手と矢田も首肯する。

『天雨』:
「適材適所、妥当ですわね。異論の挟みようがありませんわ」

能力を活かしての偵察も、先ほどそれを聞いていた天雨が真っ先に肯定したが・・・

『矢田』:
「…………あ、あのぉ〜ッ、『特技』というのは……
 それも、何か、『不思議な方法』なんでしょうかッ」

矢田が疑問を差し挟んだ。彼女はスタンドを知らない。『説明』が詳細に必要かは、微妙な所だ。

419小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/10/30(水) 03:48:09
>>418

  「……ええ、そう考えて下さって間違いありません」

矢田の言葉に返しながら、どうすべきか迷っていた。
『疑問』は『不信』に繋がる恐れもある。
ささいな綻びが、後になって大きく響いてこないとも限らない。
その可能性を考えると、やはり答えておくべきだろう。
ただ、不要な動揺を避けるためには『方法』を選ぶ必要がある。

  「実際にお見せします。
   矢田さん……『筆記用具』をお持ちでしょうか?」

  「今から私は少し離れますので……。
   その間に、適当な紙に書いて頂きたいのです。
   絵でも文章でも……どんなものでも構いません」

  「私が右手を上げたら――それを私の方に向けて下さい。
   『10秒』数えてから、見えないように仕舞って頂けますか?」
   
  「そこに書かれていた内容を、私が読み取ります……」

矢田に告げ、六人に背を向けて歩き出す。
まずバスの陰に入り、そこで『目』を切り離す。
バスの下を通って『目』を移動させ、
他の人間に見つからない程度の距離まで近付けたい。
それが済み次第、バスの陰から出て『目』から『10m』の距離を取る。
全ての準備を終えたら、六人に『背を向けたまま』右手を上げる。

420黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/10/30(水) 21:29:02
>>418-419
「……」

小石川と矢田のやり取りを見守る。

421『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/10/31(木) 22:15:39
>>419(小石川)
>>420(黒峰)

この場に小石川を邪魔したり口を挟むものはいない。
『スーサイド・ライフ』の手練れはその間隙を穿ち、
状況に対して完璧な『準備』をするのに何ら苦労しない。
目玉は最適な配置に付き、誰も何かを疑う様子はない。

『天雨』:
「お手並み拝見、とさせていただきますわ」

『緑里』:
「…………」

緑里や天雨、黒峰は気付いてもおかしくはないだろうが、
あえてそれを矢田や運転手に告げる必要も、ないだろう。

『矢田』:
「は、はい……小さいメモ帳ですけど」

      サラサラ

        サラサラサラ

手元のメモ帳に何かペンを走らせる矢田。

「………………描きましたけどッ」

「これはどういう……?」

しばらくすると、完成したらしい。
全ての準備を終え、右手を挙げた『小石川』――――

       『ギョロ』

その剥き出しの眼球は、いつでも描かれた『猫の絵』を捉えられる。
これは、たしかに一般人にストレートに見せるべき絵面ではない。
不要な動揺を招かないという、小石川の発想は全くもって正しいだろう。

>黒峰

実演に集中している『小石川』には見えないだろうが、
バス車内からその光景を見ている人間は複数いる。
スタンド使いなのか、興味があるだけかは知らないが、
確実に『興味本位』で間違い無いのは『笹井』だろう。
『武谷とヤス』や『マスクを付けた少女』などは不明だ。
この先の『状況』に関わってくるかどうか読めないが、
知っておけば何かに役に立つ…………と、言えなくはない。

422小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/01(金) 12:56:33
>>421

矢田がメモ帳を仕舞うのを待って、六人の下に戻る。
その途中で『スーサイド・ライフ』を解除する。
これで残るものは何もない。

  「……『猫の絵』ですね」

  「詳しく言うと――」

矢田が描いた絵の内容を指摘し、その特徴を告げる。
『疑問に対する解答』としては十分だろう。
原理を理解しなくても、『出来ること』が分かってもらえれば問題ない。

  「私には……『離れた場所を見ること』が出来ます」

  「今のように『後ろを向いたまま』でも……」

  「――いかがでしょうか?」

そこまで言って、矢田と運転手の反応を窺う。
納得してくれただろうか。
それがなければ、本当の意味で協力することは出来ない。

423黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/01(金) 20:00:50
>>421
「……」

(……実は隠れスタンド使いがまだいる……そんな可能性もゼロではありません……。
 とはいえわざわざ敵対する理由は……無いと思いたいですが……)

424『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/02(土) 01:30:42
>>422(小石川)
>>423(黒峰)

『矢田』:
「…………………!! すっ、すッご、どうやって!?」

『天雨』:
「『どうやったのかは分からない』……
 それが『不思議な力』ですのよ、矢田さん。
 分かったところで、使い手以外で再現は出来ない。
 だからこそ『偵察』のための『戦略的価値』がありますのよ」

『矢田』:
「な……なるほどッ? とにかく、ハイッ、十分分かりましたッ。
 こういう特技があるんでしたら、『先に行く』はお任せすべきですねッ」

『運転手』:
「…………ええ」

矢田は誰よりそれを『実感』させられ、
運転手もまた今の光景で『理解』した。
これで、改めて全員が――――いや、この場にいる全員が『協力体制』になる。

『運転手』:
「では…………森の中に問題がなければ、
 バスから皆さん降りていただき……『出口』……へ、矢田さんが誘導を。
 苦しいですが……『ミステリーツアーの一環』として、ここは扱います」

『矢田』:
「は、はいッ」

矢田の言葉で遮られていた小石川の『考え』を、
引き継ぐように運転手がゆっくりと言葉を並べ始める。

『運転手』:
「そして、この町を出た後は……即刻『本社』に連絡し、指示を仰ぐつもりです。
 バスは『出口』からは出せない……でしょう? だから、代わりの足がいる。
 ……出た先の近くに町でもあれば、そこまでは徒歩移動も考えますが。
 いずれにせよ、代わりのバスか、タクシー券か何かを手配し、『帰路』を用意する」

            「ここから出て……皆さんが『星見町』に帰る。
             そこまでは、『不思議な力』はありませんが……
             ツアーバス一筋『10年』、責任を果たさせて頂きます」

                「それとも……そうではない『案』は、ありますか?」

小石川や黒峰の中に既に案があるのであれば、反論や差し込む余地はあるだろう。

425小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/02(土) 07:31:22
>>424

  「ええ……『異論』はありません」

  「ただ――森の中に『問題』があった場合なのですが……」

運転手の口から提案された意見は、
自分が言おうと思っていた内容と概ね一致していた。
しかし、『例の三人』が森に残っている可能性は十分にある。
その時は、何か方法を用意しなければいけないだろう。

  「……おっしゃる通り、バスは『出口』からは出せません。
   そして、あのバスは『目立つ』でしょう」

  「『いざという時』は、
   『バスに注意を引き付ける』というのはいかがでしょうか……?
   もし森に『誰か』がいたとして……
   少なくとも『時間稼ぎ』にはなるはずです」
   
  「その間に、皆さんを『出口』まで誘導して頂けませんか?」

森の中に『三人全員』がいるとしても、
これで『分散』させることは出来ると考えた。
それだけでも、幾らかの隙を作るだけの効果はあると思いたい。
だが、この方法は最低でも『運転する人間』が残る必要がある。

  「――『運転』は……」

バスに慣れているであろう運転手に頼むのが一番かもしれない。
しかし、責任ある立場とはいえ、彼は『スタンド使い』ではないのだ。
危険があるかもしれない役目を、
『一般人』の彼に負わせてしまうことには躊躇いがあった。

426黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/04(月) 19:39:13
>>424-425
「運転手さんに任せる、ということになりますかね……。
 ……その場合、私が護衛としてつきましょう。
 私の『特技』なら、バスにもついていけますから……。
 最終的には私が相手をしている間に、運転手さんはバスを乗り捨ててこっそり『出口』に向かっていただければ……」

427『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/05(火) 23:56:35
>>425(小石川)
>>426(黒峰)

『天雨』:
「確かに――――それならバスは持って来いですわね。
 大きくて、頑丈。バスを運んでこれる場所であれば、
 運転する事も出来ますものね。つまり動きもとても速い。
 私達のような特技を持つ人間も、大半は処理に困るでしょう」

『緑里』:
「そうですねーーー、正面から相手するなら『バイク』でも危ない」

緑里もその言葉にうなずく。
現に、この中で単体で大型のバスにあらゆる意味で付いていけるのは、
搦手抜きでは――――名乗り出た『黒峰』くらいの物といえるだろう。

スタンド使いは一般人よりはるかに優位にいる。
だが、一般人が持つ全ての技術を持つわけではないし、
一般人が操る『機械』や『武器』に勝てるとは限らない。

『運転手』:
「……バスの運転は、ご存じでしょうが『普通免許』と別の技術が必要です。
 ここは……私がやる、やるほかにないでしょう。囮のようで、ぞっとしませんが……
 それが必要な局面だという事は、空気でわかります。……責任を口にした手前、お任せください」

『天雨』:
「『ノヴレス・オブリージュ』。私は支持しますわよ。
 仰る通り、バスの運転は私も出来ませんもの」

小石川の躊躇いも、また空気として伝わったのだろうか。
運転手は緊張の面持ちだが、作戦の要点に志願する。

『運転手』:
「……護衛というのがどのようにやるのかは……
 察せませんが、それは私が口出し出来る事では、ないでしょう。
 とはいえバスを乗り捨てるには多少の時間がかかります…………
 映画のカーアクションのようにはいかない、出口に向かうならなおさらです」

428小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/06(水) 09:06:23
>>426-427

この中でバスの扱いに最も精通しているのは運転手だ。
素人の自分から見ても、
バスの運転が普通の自動車よりも難しいことは理解できた。
慣れていない者だと、十分に動かせないことは大いに有り得る。

  「よろしくお願いします……」

  「……すみません」

運転手に頭を下げて、二つの言葉を告げる。
一つは感謝、もう一つは謝罪。
それしか出来ないことを、心から申し訳なく思った。

  「バスを使うかどうかは『状況』によりますので……
   必要だと感じられた時は利用しましょう」

  「黒峰さん――その時は、お願いします」

彼女のスタンドには、まだ未知の部分も多い。
しかし、何らかの『自信』があることが窺えた。
だからこそ、彼女のことを信じられた。

  「――具体的な『段取り』を決めたいのですが……」

  「先程も申し上げた通り、私が『先頭』に立ちます。
   そして、その後ろから『参加者の方々』を……」

  「一つお願いしたいのですが……
   どなたか私と参加者の方々の間に入って頂けませんか?」

  「私が確認した内容を、
   『参加者側に伝える役割』を担って頂きたいのです。
   私が直接お伝えすることは距離的に難しいので……」

  「それをしてしまうと、見つかる恐れも大きくなります。
   ですので、どなたか……」

矢田と運転手以外の四人の顔を見渡す。
黒峰には、万一のためにバスの近くにいてもらう方がいいだろう。
出雲は、まだ人となりが明らかにはなっていない。
緑里は能力が不明だ。
この中では、天雨が適しているように思えた。

  「天雨さん――お願いできますか?」

出雲が現れた時、彼女は『奇襲を目論めば分かる』と言った。
もしかすると、
『動きを掴む』ような能力を持っているのではないだろうか。
後方にいる参加者達の様子を知ることもできるのかもしれない。

429黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/06(水) 21:17:37
>>427-428
「……了解しました……。
 運転手さんたちには、少し前にベッドを見せましたよね……あれが私の『特技』です……。
 車のように乗り回せますから、機動性は充分です……。
 ……敵を一時でも足止めできれば、走行するバスに追いつくことは困難でしょう。
 脱出するために、必ずしも敵を倒す必要はありません……」

430『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/08(金) 00:32:30
>>428(小石川)
>>429(黒峰)

『出雲』:
「――――足止めが必要になれば、その時はおれも。
 おれはこの町の外に出るつもりはありませんから、
 最後、黒峰さんが脱出する時間は確実に稼げるはずッス」

人となりが明らかでないとはいえ、
『脱出』が必要無いのは彼だけだ。
黒峰と並ぶ、足止め役としてカウントすれば良いだろう。

『天雨』:
「ええ、お任せくださいまし。私の『特技』は『補佐全般』。
 『索敵』もまたその一環。この中の誰より的確に行える自信がありますわ」

天雨も、言葉通り自信に満ち溢れた笑みで答える。

『緑里』:
「じゃーーー、おれは後ろの方で万が一のとき、
 逃げ遅れたりはぐれる乗客が出ないように見ときますよ。
 敵が出て矢田さんが誘導すればふつ〜は着いてくでしょうけど、
 正義感とかイキりで残るヒトがいたら、ヤ〜バいですからね〜〜〜」

そして緑里も、だ。彼も役目を買って出る。
危険性は低いが、全体の安全性を高めるには必要かもしれない。
勿論、何かあるならそれを彼に任せるのでもいいだろう。

『運転手』:
「…………謝られることなんてありません。
 こうなれば、やるべきことを、全員やるだけです……!」

作戦の概要はこれでまとまったと判断するなら、運転手もすでに準備は出来ている。

431小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/08(金) 08:48:31
>>429-430

  「皆さん――よろしくお願いします」

  「必ず『成功』させましょう」

これで一通りの話し合いは済んだように思う。
今は時間が惜しい。
できるだけ早く行動を起こした方がいいだろう。

  「私からは以上です……」

  「参加者の方々に伝えるのは、
   矢田さん達にお任せしてよろしいでしょうか?」

  「私は先に行っておきますので……
   その間に『周知』をお願いします」

止められなければ、そのまま歩き出したい。
少し進んだ所で立ち止まり、天雨の方に向き直る。
そして、再び『スーサイド・ライフ』を発現する。

  「天雨さん――途中まで同行して頂けませんか?」

  「『先程お願いした件』について、道々お話したいことが……」

『スーサイド・ライフ』の射程距離を考えると、
『仲介役』をしてもらうためには一緒に来てもらう必要がある。
彼女に何か用があるなら、その場で少し待つ。
同時に、どこか近くに『タクシー』が見えないか探しておきたい。

432黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/08(金) 23:31:01
>>430
「……ありがとうございます。
 よろしくお願いします」

出雲に礼を言い、とりあえずはバスの方へ。

433『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/09(土) 01:34:38
>>431(小石川)

脱出作戦の種は撒かれ、議論という水も遣った。
後は行動により、それを実らせるだけだ。その時は近い。

『出雲』:
「…………御武運を。今はただ、祈ってるッス」

『矢田』:
「はいッ、この後の行程をあくまでツアーの一環として、
 なるべく混乱を招かないように……伝えておきますッ」

他の一同は、もともと乗客ではない出雲を除き、
一旦バスの車内へと引き上げていく。

残ったのは小石川、そして天雨。作戦の第一段階だ。

『天雨』:
「ええ、勿論…………よろしくてよ。
 状況が動き出して仕舞えば話してはいられない。
 全て予定通りに行くとは限らないけれど…………
 予定を持っていれば、それを指針に出来ますもの。
 詰められる点は、今のうちに詰めておくべきですわね」

     ツカッ ツカッ

今になって特に用も無いらしく、如雨露を構え、
少し離れて小石川の後ろを付いてくる天雨。

歩きながら周囲を見渡せば……タクシーは一台見つかった。

>>432(黒峰)

バスに戻る黒峰。
小石川と天雨、出雲を除く一同も、同じく乗車する。
現時点では『どうなるか』が分からない以上、
彼女らから報告があるまでは『待機』せざるを得ない。

『矢田』:
「 …………… えぇ〜〜〜〜みなさまッ!
  たいっへん、長らくお待たせいたしましたぁ〜ッ 」

    「 この不思議な町! 『紅鏡町』観光は! 楽しんでいただけましたかぁ〜〜っ!? 」

矢田のアナウンスへの反応はあまり著しくはない。
危険に遭遇はしておらずとも疲弊している人間が多く、
何かが起きていることを察している人間も、また多い。

とはいえ表立っての反発は無い。
寝ている者を除けば、みなガイドの話を聞いていた。

「 えー! これから当ツアーの、次の行程について説明させていただきまぁすッ 」

・・・と、その時。

『??』:
《…………き、聞こえるかい。外にいた人たち》

        《聞こえるなら反応してくれ》

これは……『スタンド会話』か?
バス車内の誰かがスタンド会話で話しかけてきている。

434黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/09(土) 19:41:28
>>433
「……」

(案の定……隠れスタンド使いはいた、ようですね……)

『……はい……聞こえます』

こちらもスタンド会話で返す。

435小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/09(土) 21:38:28
>>433

  「――天雨さん……『これ』を」

タクシーに向かって歩き出す。
その途中で、『スーサイド・ライフ』を振るう。
『耳』と『小指』を切り落とし、その二つを天雨に渡しておく。

  「何か伝えることがある時は『耳』に向かって話して下さい」

  「こちらから返答する時は『指』を使います……」

  「手の平に『文字』を書きますので……
   それを読み取って頂けますか?」

  「『10m』が限界ですが、
   『トランシーバー』の代わりにはなるかと思います……」

  「私が先に進みます。天雨さんは後ろで待機を……」

タクシーに乗り込む前に、それだけ話しておく。
もし自分に何かが起きた時も、情報は伝達できるようにしておきたい。
彼女が承知してくれたら、天雨と共にタクシーに乗り込む。

436『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/11(月) 02:17:16
>>434(黒峰)

『矢田』:
「 当バスはッ このあと『紅鏡町』が誇ります〜〜〜〜〜 」

            「 『森林浴』の名所に向かいましてッ 」

  「 バスを降りて、森の中のコースを散歩する予定でェ〜〜〜す 」

「 そこでは『今までにない出来事』も待ち受けている、かもッ!? 」

                    ザワ  ザワ

『笹井』:
「森林浴だって。あんたマイナスイオンとか信じてる?
 ……それとも、これもなんか、『よくわかんない話』だったりする?」

笹井も外での集まりから、何かの『事態』を察してはいるのだろう。
他の乗客の反応はまちまちだ。緑里は「良いですねぇ〜〜〜」と歓声を上げた。

それより・・・いや、優先度が高いとは限らないが、スタンド会話は続く。

『??』:
≪や、やっぱりスタンド使いの集まりだったのだね?
  ……わ……わたしも『スタンド使い』なんだ。
  自慢じゃあないが、けっこう大した能力なんだぞ。
  それに、それを扱うわたしの知性の方もね……ふふん≫
  
≪ただあいにくだが、一緒にいる……友だちは『ちがう』んだ。
  それもあって、この町の謎はまだあまり解き明かせていないのだが……
  とにかくこの町は明らかに何かおかしい……きみ達は何かわかったのかね!?≫

彼女は――――スタンド使いゆえに『赤い空』は見えているだろう。
が、連れ合いの一般人がいれば、その異常は『連れから目を離せない』理由に変わる。
覇気のない口調もあってどの程度のスタンド使いなのかは謎だが、町について未だ無知なのは必然か。

>>435(小石川)

「……どうしても、『ショッキング』な絵面ですわね。
 先ほど見せないように動いたのは英断でしたわ。
 あなたは考えて動ける……信用に足る人間でしてよ」

          スゥ

「ええ、『文字』……そうですわね、それに加えて、
 簡単な符丁を用意しておきましょう。念には念を、ですわ。
 私の言葉に『イエス』なら『1回たたく』。『ノー』であれば『2回たたく』。 
 丸やバツだと、『オー』や『エックス』と区別できませんもの。
 ああ、それと……緊急の危険自体なら『爪を立てる』んですの。
 私の手のひらが傷ついても良い。それくらい、しっかりとね」

              「――――よろしくって?」

耳と指を手に取り、それを掌に包んで、
天雨もまたタクシーに乗り込もうとする。

運転手は行先を聞けばすぐに『目的地』まで飛ばしてくれるだろう。

437小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/11(月) 19:16:46
>>436

  「……ええ、行きましょう」

『スーサイド・ライフ』を脚に突き刺して、外部から見えないように隠す。
それが済んだらタクシーに乗り込む。
矢田が時間を稼いでいる間に、情報を持ち帰らなければいけない。

  「――まで、お願いします」

運転手に、森から少し離れた所で止めてもらえるように頼みたい。
その条件さえ満たしていれば、具体的な場所には拘らない。
この役割は、少しでも疑いを抱かれた時点で失敗と思うべきだろう。
少なくとも、それくらいの緊張感を持って臨む必要がある。
『そういう人間』が相手なのだし、
『そういう人間を出し抜かなければいけない』のだから。
まず、入り口付近は見張られている可能性もある。
そうだとすれば、近くで降りるのは危険だ。

  「――……」

『緊急の危険』――ない方が好ましいことは間違いない。
もしそうなったとしても、情報だけは伝えたい。
最低限の役目を果たさなければ、『出口』に近付く意味がない。
状況次第によっては、自分が『囮役』になることも考えていた。
元々、他の参加者達が脱出した後も残る気でいたのだから。

438黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/11(月) 21:05:55
>>436
「マイナスイオンは……あまり信じられませんね……。
 ……森では、少々『トラブル』が起きるかと思います……」

『はあ……。
 ……ここはスタンド使いによって作られた異世界……のようです。
 現実へ脱出できる穴が森にあるので……みんなでこれからそこへ向かう、という流れです……。
 ええと、あなたのお名前は……?
 私は黒峰と言います……』

439『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/13(水) 10:05:39
>>437(小石川)

              スゥ……

常套手段ではあるが、脚を鞘にすればほぼ間違いなく発見はされない。
自己完結した完成度の高い手は、繰り返しても中々『陳腐化』しないのが強みだ。

やがて車は止まり、代金は天雨が支払った。
彼女に言わせればこれも、『ノヴレス・オヴリージュ』だろう。

『天雨』:
「……私は戦いは得手ではないけれど、
 貴女一人よりは二人の方が、きっとよろしくてよ。
 繰り返すけれど、緊急事態があれば……すぐ伝達なさい」

小石川の立ち振る舞いに何かを感じたのか、
天雨は案じるような言葉を送ってくる。

視界の先に森が広がる。異様な光景などはない。
あるいは、彼等『危険集団』も既に帰っている・・・
そんな展開もあり得るかのように、思わせるほどだ。

もっとも、希望通り距離はまだそれなりに離れており、
至近距離になれば……変わるかもしれないのだが、
少なくとも森に立ち入るまでに何か起きる空気はない。

      オ  オ  オ  オ   オ

風が唸るように吹き、木々を揺らす音はここまで聞こえた。
小石川を待ち構えるかのように・・・後は、足を踏み入れるだけだ。

>>438(黒峰)

『矢田』:
「 出発までにもう少々時間ありますのでぇぇ〜〜〜〜っ 」

        「 お手洗い 」

    「 お飲み物ッ 」

「 などなどッ、準備の方は今のうちにお済ませくださいませぇぇ〜〜〜〜 」

    ザワザワザワ…

数名が席を立つ。
彼らに特に何か意図があるわけではなさそうだったが、
同じく立ち上がった緑里がそれとなく目配せを寄越す。
はぐれる人間が出ないようにする、といった所だろうか。

『笹井』:
「あたしもマイナスイオンは信じてないケドさぁ。
 森林浴は『フィトンチッド』ってのが効くらしいわ。
 ちょっと前に流行ったときに調べたから本当の事」

「トラブル、ね。トラブル……
 私が気を付けといたらなんとかなる? どう?」

笹井は・・・豆知識を披露したかったのだろうか?
あるいは不安を増す状況に、日常を保ちたかったのか。

『??』:
《…………な、なんだ! もう解決の糸口は掴めていたのだね。
 それなら良かった……謎は残るが、い、命には代えられないからな》

謎の声の主は安堵した口調で返してくる。
そして・・・

《わたしの名前は『小角(オヅノ)』…………よろしく、黒峰さん。
 それと、さ、先に言っておくけれど、わたしの能力には期待しないでほしい。
 事情があってね、異空間とはいえあまり『濫用』は出来ないんだ。それに…………
 もう、ここに解くべき謎はないのだろう? あとは出るだけ、なら》

440小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/13(水) 19:30:22
>>439

  「……分かりました」

  「天雨さん――私の後ろへ……」

  「できるだけ『10m』の距離を保っておいて下さいますか?」

天雨に告げてから、森の入口へ近付いていく。
まだ何も見えないが、まだ何も分からない。
だから、『最悪の最悪』まで想定して動く。

入口に着いたら、まず『バイク』を確認する。
『レイト』らしき少女が乗っていたはずだ。
それがあるかないかも、一つの判断材料になる。

付近に誰もいないことを確かめたら、次の行動に移る。
脚に隠した『刃』を引き抜いて、『目』を刳り貫き、また『鞘』に戻す。
『目』を遠隔操作し、自分の立つ地点から『10m先』まで先行させる。
こうすることで、『目』と天雨の間に『20m』の距離を作る。
本体である自分を『目』と天雨を繋ぐ『中継基地』にするということだ。

自分は入口から動かず、まず『目』だけを向かわせる。
射程限界まで進めてから、本体も後を追って森に踏み込む。
周囲の安全を慎重に確認しながら、調べる範囲を拡大していきたい。

441黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/13(水) 21:05:17
>>439
「どうでしょう……。
 もし不審人物とかが近づいてきたら、車内に入れないほうがいいでしょうけど……」

『……残念ながら、敵対勢力がいて、妨害される可能性があります……。
 その場合は私が追い払うつもりですが……出来る範囲で、協力をお願いしたいです』

442『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/13(水) 23:38:28
>>440(小石川)

バイクは存在した。森の中に乗り入れるのは困難だろう。
とはいえ、森から出て町に向かっているなら放置はあるまい。
目をくりぬく光景には、天雨はもう慣れたようだった。

「ええ――――付かず離れず、10mで行きますわ」

             スッ

「そして、『10cc』」
「私が水を掛けた場所には花が咲く。射程は15m……
 そしてその花が、私に近くの『振動』を教えてくれますの」
          
                サワワワワ…

「花の命はほんの短い時間ですけれど、保険にはなりましてよ」

彼女は取り出した如雨露で、
足元に水を撒き始める。  
特に今は感知する物もないようで、飛んでいく目を見守る。

そして――――1m、5m、10m。 目も特に、何も感知するものはない。     
小石川が森に足を踏み入れると、天雨も動きだす。11m、15m、20m……何もない。

「『計画に狂いが出て、すでに撤退した』――――それならありがたいのだけれど」

天雨の声が、ささやくほどの声量で『耳』から受け取れる。それも、あり得ない話ではないが。

>>441(黒峰)

『笹井』:
「ふぅん……そうなんだ。
 でもあたしさ、喧嘩とか得意じゃないのよね。
 車内に入れないか……どうすればいいかな……」

笹井も何か考えてはいるようだが、
スタンド使いではない以上、
出来る助力はささやかな域に留まるだろう。

『小角』:
≪てっ……敵対勢力か……ここを作った人間か?
  い、いや、それは別に『どちらでもいい』のか……どうせ敵だ。
  ただ、しかしだね、残念ながらわたしのスタンドには『攻撃力』はない≫

         ≪協力は……で、出来なくはないが。
          出来る事なら……わたしの友達から離れたい。
          こんな事態に、あまり深入りしてほしくないんだ。
          でも……わたしが近くにいないと『異常』を察せない。
          だから、彼女らを見ていてくれる『スタンド使い』が必要だ。
          きみが見ていてくれても良いし、さ、さっきの仲間の誰かでも≫

  ≪それと……人数も欲しい。
    わたしの能力は『協力』で力を増すのだが、
    事情を知っている人間か……もしくは、
    事情を『知らせて構わない人間』が条件になるんだ。
    わたし一人でも極論いいのだが、多ければ多いほど……≫

≪わたしは……完璧な『情報』をきみたちに提供できる。どんな『情報』でもね≫

443小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/14(木) 00:14:00
>>442

バイクは『移動手段』だ。
遠くに移動するのなら使うはずだし、移動しないのなら使う必要はない。
順当に考えれば、『バイクを使っていない』ということは、
『レイトは移動していない』という結論になる。

        トンッ

指で天雨の掌中を一度だけ叩く。
これは厳密には『イエス』ではなく、
『撤退していたなら嬉しい』という言葉に対する『同意』のサインだ。
特に返事をする必要もないかもしれないが、
定期的に反応を返しておくことで、
いざという時の対応に遅れを出すことのないようにしておきたい。

  ――『誰もいない』……?『本当』に……?

既に引き上げてくれたなら『最善』だが、警戒は怠らない。
依然として、『三人全員が森に残っている』という前提で動く。
何も問題が起こらなければ、そのまま『出口』の方向に進み続ける。
移動の際は、できる限り遮蔽物の近くにいることを意識する。
第一の目標として、『出口』を『目』の視界内に収めたい。

444黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/14(木) 19:49:35
>>442
「無理はせず……。
 なにか怪しい人を見つけたら教えてくれるだけでもいいですし……」

『このバス内で協力者となりえるのは……私と、さっき外へ出た緑里さんと、スタンド使いではないですがスタッフのお二人……ですね……。
 敵との戦闘になった場合、私は車外へ出ることになりますので……見張り役は、緑里さんが適任かと思います』

445『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/14(木) 23:41:42
>>443(小石川)

『天雨』:
「反応、感謝いたしますわ。
 ――――今の所何もない、ようですわね」

足音は聞こえないが、振り返れば天雨も着いて来ている。
振り返ることが出来る程度に、前方には何も見当たらない。

              オ オ オ オ ・ ・ ・

気になるのは――――先ほど『デストルドー』が力をふるい、
バラバラにされていた『茂み』の痕跡さえ見たらない事か。
森に草の茂みなど幾つでもあるが、あの『破壊』の痕が無い。
なぜなのか。いずれにせよ、それ以上の疑問が起きる余地もない。

                      オ   オ   オ   オ   ・  ・  ・

『???』:
「…………………………」

そして――――

      「……『彼』も予想できていなかった、
       多大な『イレギュラー』がある以上……
       …………あまり無理な動きは出来ない。
       ここに『アレ』があるとしても…………だ」

「……ああ…………
 これ以上は『アリーナ』が嗅ぎつける可能性も、ある…………」

出口の『穴』の付近に一人、『木』を『椅子』のように『組み替え』、
そこに座る男がいたl。銀髪の男……間違いなく『デストルドー』の本体。

「…………そうだな、『無関係』なら……だが、
 その女性のスタンスが全体のスタンスとも……限らない。
 深追いはしないが……………『素通り』させるのも、どうかと、な」

     「……心配性か? ……そうかもな。 レイト……駒は動かせるか?」

トランシーバーを手にする彼はまだこちらに気づいてはいない。目からの距離は『15m』ほど。

>>444(黒峰)

『笹井』:
「あそっか、ま〜そんな変なヤツいたら
 あたし以外でも気づきそうだけど、
 一応……ちょっと気を付けとこっかな」

小石川が偵察に出ている役に立つかは分からないが、
これも保険にはなるだろう。仮に実を結ばなくても意味はある。

『小角』:
≪そ、そうか……出来る人がいるんだね。
  ただわたしの能力はそれなりに『時間』がいる。
  戦闘中にリアルタイムで調べるというよりは、  
  『今のうちに調べておく』方が、どちらかといえば得意なんだ≫

≪もちろん戦闘が起きてから、必要な情報を探る事も出来るが……
  どちらもする、というのは難しい。発動にその、『お金がかかる』のでね。
  それも『特別なお金』で、『現金』に限る……今のわたしには持ち合わせが少ない≫

珍しいタイプのスタンドだが、『金銭』という特別な対価は『効果』の大きさも予感させる。
この場で緑里や小角の友人に話を付けて『先に調査しておく』のか、それとも、
何かが起きてから目の前の『何を調べるべきかはっきりした状況』を解決するのか。

≪いつ調べるか、何を調べるか…………ううむ≫

小角自身には、話を聞いたばかりのためか現状でははっきりした『ビジョン』は無さそうだ。
黒峰の方でしてほしい方向性があるのであれば、それを指示すればやってくれるかもしれない。
あるいは放っておいても、それはそれで事態に合わせて動いてくれる……のかもしれない。

『???』:
≪………………その敵ってのは、『スタンド使い』だろ?
  どういう能力のヤツがいるのかは……わかってんのか?
  分からないなら……それを調べたら『優位』に立てるんじゃねえの≫

と、そこにさらに別の『スタンド会話』が重なる。少なくとも『もう一人』……息をひそめる使い手がいる。

446小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/15(金) 01:25:00
>>445

  ――……!

その場で立ち止まり、すぐに適当な木陰に身を隠す。
相手の方から『情報』を提供してくれているなら、
それに逆らう必要はない。
『銀髪の男』が喋り終わるまで、話を聴き続ける。

        ヒ ト リ
        
              イ ル

『指』を使って、後方の天雨に『サイン』を送る。
賢明な彼女なら、こちらの動きを見て隠れてくれるはず。
まずは、このまま状況を窺う。

  ――『駒』……。

やはり、『バスに来た男』というのは『操られた人間』か、
『レイトの能力で作られた何者か』らしかった。
傍目には普通の人間と変わらず、本体の指示で動かせる。
いつか共闘した『フラジール・デイズ』と似たような存在なのだろう。

そう考えると、『銃』の点は引っ掛かる。
もしかすると、操っている相手が『スタンド使い』なら、
その『スタンド』を使えるのかもしれないが、想像の域を出ない。
あるいは、何か『複製』のような能力かもしれないし、
『フレッシュ&ブラッド』が『二丁』あるのかもしれない。

  ――『行き先』は……。

『駒』の目的地は、おそらく『バス』だろう。
会話の脈絡から判断すると、そうとしか考えられない。
最も不味いのは、今はバスの近くに『出雲』がいるということ。
彼の存在を知られないようにしなくてはいけない。
こちらからはどうすることもできないので、
それは黒峰達に任せるしかない。

         ヨ ウ ス 
       
               ヲ
       
                 ミ ル

『指』を使って、後方の天雨にサインを送る。
次に確かめたいのは『残る二人』の所在だ。
トランシーバーの会話から、それを掴むことができるかもしれない。

  ――……。

どうやら『銀髪の男』は、あの場所から動く気がないと思っていい。
そのために『椅子』まで作っているのだから。
あの場所に陣取って、
通過しようとする人間に『チェック』を入れるつもりなのだろう。
不審を確かめずにはいられない彼の『慎重さ』を利用すれば、
無理にでも動かす手は幾らか思いつく。
しかし、『安全に検問を通過すればいいだけ』で済むなら、
それを使う必要はない。

447黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/15(金) 20:18:32
>>445
『……あなたは……?』

(まだ、スタンド使いがいたんですね……)

『敵の能力……私が知っているのは、少し前にこのバスが襲撃されたときに……見たスタンドだけですね……。
 ……詳細はわかりませんが……物体の温度と本体の感情を同期させているように思えました……。
 他に二人、仲間がいるようですが……そちらの能力はわかりません……。
 確かに、能力は事前に知っておきたいですが……できますか?』

448『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/16(土) 02:14:45
>>446(小石川)

            サッ……

木陰に身を隠せば、なおのこと見つかる可能性は低い。
天雨も当然、小石川の伝達ですぐに身を隠してくれた。
偵察に来た甲斐は大いにあったと言って良いだろう。

『銀髪の男』:
「……そう………それもそうではある。無用な接触自体が、
 連中の……俺たちへの……『敵意』に繋がる可能性もある。
 ……そんな藪蛇には心底意味がない…………それが『最悪』だ。
 それに……あの職員への奇襲とは訳が違う……事前情報もなく、
 人数もスタンドも…………何も分からない。全滅さえ『心配』だ……」

「それならまだこちらから完全な奇襲の方が…………幾分か早いが、意味も薄い」

文脈から察するに、彼らに積極的な敵対の意図は、やはり今も無い。

「だから…………そうだ…………『駒』を用いたいが…………」

「………………だが……ああ、だろうな…………やはり『足りない』」

・・・正体不明のバスに対しては、だ。
社会正義や道徳、小石川の信ずるもの、守るべき物、価値観には対立し得る。
少なくとも裏にどんな理由があれ、敵対したスタンド使いに『あそこまでやる』男だ。

「…………ああ」

「…………………………なら……待ち伏せが丸いか。
 凡人共はともかく、スタンド使いはやはり『素通し』は不味い。
 ゆえに…………『駒』で敵意を確かめ…………必要なら『狩る』
 ……おれの『デストルドー』ならば…………問題なく遂行出来る。

 ……この役目はゴウには任せられない…………レイト、お前の駒が頼りだ。
 ……ああ。駒のせいで敵意を燃やされたなら…………最悪、捨ててくれ」

         「ああ…………苦労を掛けるが…………ゴウには、おれから説明する」

               ザッ

木の椅子から男は腰を上げ、緩やかに立ち上がる。
が、椅子を元に戻す様子はない。すぐ戻るのだろう。
出口の外へと歩いていく……『ゴウ』に説明するために、のはずだ。

そうなると、通話相手であろう『レイト』は、『出口の外にはいない』……という事だろうか?

>>447(黒峰)

『小角』:
《な、なんだい急に…………!》

『??』:
《…………………そっちの奴(小角)と似た事情だ。
 ツレの問題ってだけじゃないけど…………………
 あんまり派手に動けない。必要なら動くけど……
 …………それより、出来るんだろ? ……能力の調査も》

『小角』:
《も、もちろんそれは可能だ! ……おほん、それに能力だけじゃあないぞ。
 相手のおおまかな人数から配置、伏兵の有無や、こちらの推察が合ってるかの確認!
 他にもなんだって……ああ、『はい』と『いいえ』で答えられるならなんだって分かるのさ!》

要はなんでも出来る、という事だろう。
必要なのは彼女が支払う対価と、能力を発動するための環境の作成。
あるいはこの場では使わず、実際に接敵した相手や状況をリアルタイムで調べさせるか。

『小角』:
《能力の方で具体的に言えば…………もちろんきみが考えてくれていいのだが。
 その『温度の能力』の条件や性能をもっと深く掘り下げることも出来るし、
 未知の能力の中に『特定の能力があるか、ないか』を調べたりとか……そういうのも出来るぞ。
 例えばだね、『広範囲を巻き込む攻撃』を使えるスタンド使いがいるかどうか……とかだ!》

・・・小石川が戻るまで、あるいは動く必要が生じるまでなら、考える余地はあるだろう。

449小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/16(土) 03:24:09
>>448

『レイト』がバイクを動かしていない理由は何か。
遠くに行くなら使うだろうから、近くにいると考えられる。
少なくとも、トランシーバーが通じる程度の距離だ。
そういえば、彼女はヘルメットを『投げ捨てていた』。
単に荒い性格だからとか、
機嫌が悪かったなどという理由とは思えない。
『置く』ではなく『投げ捨てた』ということは、
ずっと使い続ける気は最初からなく、
あくまで『一時的に利用しただけ』の可能性がある。
そう考えると、バイクの有無は大して重要ではない。

  ――……。

まず、『銀髪の男』が『出口』を固めている。
そして、『ゴウ』が『笹暮の監視』を継続している。
『レイト』は『駒』を使って『バス』を見張り、
それを『銀髪の男』に報告している。
情報を整理すると、概ねこういう形になるだろう。
これだけ掴めれば、もう『十分』だ。

    ヒトリメ デグチ マエ

         フタリメ デグチ ソト

             サンニンメ バス カンシ

天雨に『サイン』を送る。
彼らは、自分達の考えが筒抜けになっていることを知らない。
『情報戦』という分野なら、こちらに分がある。

    デグチマエ ケンモン

          メイカクナ テキイ ナシ

               ウマクスレバ ツウカ カノウ

後は、この情報を持ち帰るだけだ。
『駒』が探りに来るまでには間に合わないだろうが、早い方がいい。
そして、『メッセンジャー』は一人いれば事足りる。

    モドッテ クダサイ

          ワタシ ノコル

天雨に『帰還』を指示する。
そして、自分はこのまま待機を続ける。
『斥候』の役目は終わった。
ここからは万一の場合に備えて『伏兵』になる。
何かトラブルが起きた時に、隙を作れるようにするために。

450黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/16(土) 20:21:58
>>448
『では……とりあえず「広範囲攻撃のスタンド使い」と、「バスの走行に追いつけるスタンド使い」の有無を調べてもらえますか……。
 お金というのはどれくらい必要なのでしょう……?』

451『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/17(日) 23:47:28
>>449(小石川)

トランシーバーの『有効距離』は機種によって異なる。
500mに満たないものも、数キロに及ぶものもあるが、
それでも長くて『10km』は届かない――――

数キロ。中継点にレイトがいるのであれば、
バス付近の駒とこの森の奥を繋ぐことは不可能ではない。
それほど広い街でもない。タクシーならすぐに行き来できる距離。

『天雨』:
「…………深追いは厳禁でしてよ」

短い言葉をかけ、天雨はおそらく、バスに帰還するため動き始めた。
深追いはしない――――この場に残る小石川に『危険』は起こり得るが、
その可能性を突き詰めて『押し問答』をするつもりは、彼女にないらしい。

        オ  オ  オ  オ  ・・・

木々を揺らす風の中、銀髪の男はトランシーバーもしまい、出口の外に去る。
小石川の存在が気付かれているとは思えない。伏兵を望むなら、その障害は無い……か?

                                    ガサ …    ガサ …

>>450(黒峰)

『小角』:
≪わかった、そのあたりについて調べよう。
 お金は……わたしにしかたぶん支払えない。
 必要なのは『行動』で手に入れた『マネー』なんだ。
 お給料とかお小遣いじゃだめで……1回に『1万』≫

≪同じような話題について質問し続けると増額していくが、
  2回目までは1万……3回目で2万、その後ずっと増えていく≫

≪わたしの所持金は……今ここにあるのは『5万』だけ、だ≫

行動で手に入れた、マネー。
何を意味する言葉なのかは不明瞭だが、
はっきりしているのは『現金』であることと、
『黒峰は現時点でそれを所持していないこと』だ(※『ミッションマネー』に限定)

『小角』:
「…………」

       スクッ

≪今立ったのがわたしだ。……バスの外で『調査』を行いたい。
  うまくわたしの『友だち』が着いてくるのを足止めするか……
  もしくは外にいる『緑里』という人に話を通してくれるかい?≫

おもむろに座席の一つから立ち上がったのは、シルバーブロンドの髪の少女。
そして横に座っている友だちらしき『ベレー帽』の少女が、何事か話しかけようとしている。

452小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/18(月) 00:32:47
>>451

  トンッ

最後に『イエス』のサインを送り、天雨と別れる。
『耳』と『指』はまだ回収せず、そのまま物陰に潜ませておく。
そして、『音が聞こえる方向』を、気付かれないように『目』で確認する。
『レイト』が戻ってきたとは思えないので、『駒』の片方だろうか。
『どちらかは偵察に使う』という言葉から、
最低でも『二人』いることは予想できる。
もし、片方にはバスを探らせて、もう片方には森を探らせているなら、
対処する必要が出てくる。
もし見つかったとしても、目的を悟られなければ乗り切る手はある。

本体は木陰に隠れたまま、もっと隠れやすそうな場所がないか探す。
より面積が大きく、『出口』から離れすぎない場所がいい。
可能なら、『銀髪の男』が戻ってくる前に、
より都合の良い場所へ移っておきたい。

453小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/18(月) 00:59:23
>>452

『音の正体』を突き止めるのが最優先なので、移動はまだしない。

454黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/18(月) 19:14:59
>>451
『了解しました……』

「……ちょっと、外へ行ってきます……」

笹井に告げてバスの外へ。
緑里の姿を探す。

455『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/19(火) 03:50:00
>>452(小石川)

          ザッ …   ザッ …

足音――――何者だ? 分からない。誰かが歩いているのは分かる。
小さな足音ではない。おそらくは『大人』で間違いないだろう。
眼球を用いて方向を確認する。木々の狭間から、その姿が遠くに見えた。

       ザッ …  ザッ …

――――『アフロヘア』

黒いアフロヘアに、『防寒着』……ファーコートを着た痩せぎすの男。
バスガイドの矢田が口にしていた、小石川にとっては『未見』の男だ。

                    ザッ …

       キョロ   キョロ

距離は離れており、間には木々もある。すぐに発見されるような事はあるまい。
敵に手勢が二人いるのは、小石川の推測が正しければほとんど『確定』だろう。
その内一人は哨戒か、探査か、あるいはバス側に既に顔が割れているからか、
この森に残り……小石川が『動く』事に対して、大きな障害になり得る。目算『20m』。

>>454(黒峰)

『笹井』:
「あたしも……は、行かない方が良い感じか」

笹井が着いて来るような事もなく、バスの車外に出る事が出来た。
外には緑里が、バスから離れすぎない程度の位置で……どこを見ている?
乗客たちがはぐれないように眺めている、とも取れなくはないが……

『緑里』:
「…………」

        ≪…………? どうかしました〜?≫

周囲の全体を見渡しているようで、彼の視線は一定の範囲でのみ動いていた。
何かに気づいたのかもしれないし……それを追求するのと要件、優先順位は黒峰次第だ。

456小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/19(火) 05:32:28
>>455

  ――『四人目』……。

おそらく『駒』は二人いる。
『こちら』をここに残した理由は、
やはり『一度バスに向かわせているから』という可能性が高い。
つまり、バスを探りに来るのは『もう一人の方』ということになる。

  ――……。

思考を巡らせる。
もし『駒』が『人』ではなく『スタンド』だとしても、
強引に排除しようとすれば本体には分かってしまうだろう。
そうなれば、安全に脱出する道は閉ざされてしまう。
しかし、このまま動き続けるのも危険だ。
『スーサイド・ライフ』の能力を駆使すれば、
『隠れ切る』ことは不可能ではないにしても、
『その先』を考えると、消耗は最小限に抑えたい。

  ――『残る利益』よりも……
     今は『見つかった時のリスク』の方が大きい……。

『駒』の様子に注意を払い、隙を見て森の外に向かって移動する。
『四人目』が森を徘徊していることも伝えなければいけない。
そのために、一旦バスに戻ることにする。

457黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/19(火) 22:15:59
>>455
『バスの中にいたスタンド使いの方が、協力してくれるそうです……。
 ただ、何も知らない友人を巻き込みたくないとのことで……着いてきそうなら足止めをお願いしたいのですが……。
 ……そちらの方に、何か気になるものでも?』

緑里が見ていたと思われる方を眺める。

458『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/20(水) 23:19:55
>>456(小石川)

バスへ戻るのであれば、森を抜ける事になる。
それに大きな苦労はない……敵はそれほど大人数でもない。
勿論『レイト』の能力次第では覆る前提ではあったが、
少なくとも人海戦術でバスを跡形もなく消し去るだとか、
無限に捜索の手を回せるなら先程の『通話』と合わない。

  ザッ……

           ザッ……

アフロヘアの男も、こちらに気づく様子は無い。
遠ざかっていく足音に迷いはない。

    ………

         ………

森の外に出ても……やはり特に異変などは無かった。
敵も何かの考えがあって動いている以上は、
その線を踏まない限りは何も起きないのかもしれない。

森の入り口には変わらずバイクが放置されている。
これを取りにレイトがここを訪れる、という様子も無い。

帰りのタクシーはすぐに見つかった。
運転手に聞けば天雨がタクシーに乗る際もう一台呼ぶよう手配していた、との事だ。

バスまでは行きと同じく、十分と掛からないだろう。

>>457(黒峰)

『緑里』:
《ふーん、泣かせる友情ですね〜〜〜。
 ま、非常事態っても人間関係とか性格ばっかりは、
 曲げられないところもあるでしょーけど》

《まーいいですよ、ただその代わり…………》

        クル

唐突に、緑里はその方向に背を向ける。
そして手に持ったスマホに文字を打ち込み……

『 さっきから あの方向に 不審な奴がいます 』

『 おれがここ離れる必要あるなら
 そいつをそれとなく見張ってくれます? 』

            ・・・『不審な奴』?

459小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/20(水) 23:54:34
>>458

『指』は接合する。
『目』と『耳』はポケットの中に忍ばせておく。
発見されなかったのは幸いだった。
『待ち構える』やり方を選んでいる以上、
あちらからの積極的な干渉はないものと思っていいだろう。
ただ、こちらから踏み込めば話は別になる
そのための『準備』は万全にしておかなければいけない。
天雨の手回しに感謝しつつ、タクシーに乗り込む。

  ――最低でも森の中に『三人』……。

もし『武力衝突』になれば、苦しい状況になることが予想できる。
もちろん、そうならない道を進むつもりだ。
少なくとも、矢田や運転手を含めたツアー関係者の脱出が済むまでは。

  ――『もう一人』は今頃……。

『駒』の一人は、バスの様子を探りに行っているはずだ。
ここで見つかると、『偵察』の件が露呈する恐れがあるかもしれない。
それを考慮に入れて、バスから離れた所でタクシーを降りる。
そして、帽子の陰になる後頭部付近に『目』を浮かばせる。
その視界を利用し、背を向けたまま密かにバスの様子を確認したい。

460黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/21(木) 19:36:21
>>458
『……はい、よろしくお願いします……』

緑里が示した先を確認する。
一応ガン見はしないように、ちらりと。

461『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/22(金) 02:11:15
>>459(小石川)

必要な接合は終え、目と耳に関しては切り離したままだ。
タクシー運転手も、特にそれに気づくような様子はないし、
仮に気づいたとして『デリカシー』があれば言及はすまい。

        ブロロロロ・・・

森の中にいる敵スタンド使いは『3名』。
『レイト』を合わせれば4名、その駒がスタンド使いなら、
さらに増える。こちらの正確な『戦力』の数は分からないが、
大きく見劣りはしない――――が、『優ってもいない』

                      バタン

タクシーを降りた位置は、バス乗り場となっている広場に対し
位置関係的にはこちらが高台になっている路面沿いだ。
距離で言えば目測で、『30m』以上は離れているだろう。
ちょうど見下ろすような形でバスの様子をうかがう事が出来る。

出来るのだ。

       オ
            オ

                    オ

               『そのようにしている男が既にいるから』。

>>460(黒峰)

『緑里』:
≪じゃ〜〜〜、おれがその『友だち』って子を足止めしてみます≫

≪その間――――お願いしますよ≫

             ザッ

緑里はバスの方に歩いていく。そして黒峰の視線は・・・捉えた。

>>459(小石川)
>>460(黒峰)

黒峰がちらと見た先。
あるいは小石川が帽子に隠した『目』で見た先。

『???』:
「・・・」

バスの停留所を高台から見下ろす男は――――全くの『未見』だ。

……いつからいたのか?
バスの外には出雲もいた。彼はまだ気付いていない。
スタンドがどのようなものでも、本体の知覚力や運はまた別だ。

その男の接近のタイミングが、単に巧妙だっただけか?
距離は30m以上はある。ただ気付くタイミングが無かった。
そのようにも十分考えられる。多くの人間は車内にいたし、
あえてその方角を見ようとしなければ、大して目立つ姿でもない。
あるいは…………少なくとも、今わかるのは風貌だけだ。

髪を後ろで縛ったヘアスタイルに、リムレスの眼鏡を掛けた若者。
背を向けている小石川にも、ガン見はしない黒峰にも特別反応は示さない。

                      だが―――――『無関係』とは思えない。

462小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/22(金) 06:04:20
>>461

十中八九、彼が送り込まれた『駒』と見ていい。
そうであれば、このまま真っ直ぐバスに戻る訳にはいかない。
こちらの動きは、出来る限り相手に悟られたくはない。

  ――……。

バスを見張る男性から、静かに距離を置く。
ひとまず、射程距離の半分である『5m』ほど離れておきたい。
同時に、本体の目で、近くに座れる場所がないか探す。
あれば、そこに腰を下ろしたい。
なければ立ったままで構わない。

どちらにしても、切り離した『目』は男性の動きを捉え続ける。
つまり、『バスを見張る男性を見張る』という事だ。
その際、本体は逆の方向を向いておく。
『見られている』という意識を、相手に与えないようにする。
あくまでも秘密裏に事を行う。

また、彼の服装を見ておく。
ポケットやフードの有無を確かめたい。
要するに、『物が入る場所』があるかどうかだ。

463黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/22(金) 19:48:30
>>461
(明らかに……怪しいですね……。
 ……遠巻きに監視しているあたり、敵側でしょうか……)

向こうが今の所アクションを起こさないなら、とりあえず小角を待つとする。

464『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/23(土) 23:40:50
>>462(小石川)

男は自分から離れる小石川に気づく様子は無い。
距離は『5m』・・・ベンチに腰掛け、切り離した目で見張る。

>>463(黒峰)

大きな動きは何もない。『監視役』に過ぎないという事か。

緑里がバスに入って少しすると、小角が一人で車外に出た。
そして、黒峰のほうに歩いてくる。

『小角』:
「……ふう、きみが彼を手配してくれたのだね。礼を言うよ。
 改めて自己紹介するが……『小角宝梦(オヅノ ホウム)』だ」

「……普段は『探偵』を志している。
 そんなわたしのスタンドは『調査』に特化していてね」

尊大な口調には、どこか焦りが浮かんでいる。
緑里もあまり長い時間は稼げそうにない、という事か。

「とりあえず、バスの窓から見えないところで『調査』をしようと思う」

       キョロ    キョロ

           「き、きみはついてきてくれるかい?
            ……それとも、ここで待っているかね?」

協力――――そういえば『人数が多いほど効力が増す』と言っていた。
黒峰が着いて行けばそれが実現する。が、あの男を見張っておくべきか、どうか。

>両者

             ス…

メガネの若者は、懐から何か……いや、あれは『トランシーバー』だ。通信機器を取り出した。

465小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/24(日) 07:12:26
>>464

おそらく、あのトランシーバーは『レイト』との連絡用だろう。
『銀髪の男』の可能性もあるが、彼は『レイト』に命じていた。
単純に距離の問題かもしれないが、
『レイト』を通す必要があるとすれば、
『メガネの若者』の連絡先は『レイト』だと考えるのが自然だ。
そして、『駒』も連絡には『道具』を使う必要がある。
その点についても『フラジール・デイズ』と似ているように思う。

  ――まだ動けない……。

  ――今は……まだ……。

いずれにせよ、『会話の内容』は聞いておく必要があるだろう。
小声で喋る可能性を考慮に入れて、切り離し済みの『耳』を使う。
『耳』をポケットから出し、若者の背後から音もなく接近させる。
ただ、ここで急に振り返られると見つかってしまう。
それに対処するため、腰の高さ程度の位置に留めておく。

466黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/24(日) 20:03:10
>>464
「ついていきますが……実はあちらに、怪しい人物がいます。
 ツアー客だけでなく、あちらからも見えない位置がいいかと……」

小角に男のことを伝え、着いていく。

(トランシーバー……やはり敵側ですね……。
 ……わざわざ監視するということは、私の言葉はあまり信用されていないかもしれません……。
 やはり戦闘を覚悟しておくべきですか……)

467『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/25(月) 03:56:56
>>465(小石川)

男はトランシーバーに、極めて小さな声で吹き込む。
何を言っているのかは……『5m』ある今は聞こえない。
耳を切り離しておいたのは、ここで功を奏する。
ポケットから出したそれはほとんど予備動作もなく、
彼の視線より明らかに低い位置を飛んで近付く・・・

『???』:
「あ………………あの言ってた『例の女』と、
 見たことない子供が………………銀の髪の。
 ウン、こっちに来てはないよ……大丈夫、心配しないで」

「…………まだバレてない…………と思う。
 周りを見回してた男も、バスに引っ込んでったし……」

       「……会話? それは聞こえないよ。
         聞こえるとこまで行くとバレるし……」

やはり、監視している。

      クルッ

そして・・・『考え』は功を奏した。
振り返った彼の視線に、『耳』は入っていないだろう。

「…………」

「………………近くに人は……いた。一人ね。
  でも、バスの乗客じゃないっぽいよ……え?
    だって、『喪服』だし……ウン、住人だと思う」

       「大丈夫……こっち見てないし…………」

彼は小石川に視線を向けた状態で……『誤解』を報告する。

>>466(黒峰)

『小角』:
「あ、怪しい男だと……!? うう、いや、でも、そうか。
 敵がいるなら……わたしたちのことを放ってはおかないか……」

驚愕する小角だが、状況は飲み込めたらしい。
やたらとその方向を凝視したりはせず、
一度だけ視界を周囲に巡らせてから頷いた。

「わかった。そ、それじゃあ……
 そいつからも見えなさそうな位置に行こう……!
 わたしの能力は発動中の『隙』も大きい。
 不意打ちとかされると、こわいからな…………」

バスの……現在地から見て裏側へと歩き出す。
特に誰かに引き止められたりすることもなく、
人気のない場所まで移動する事は可能だろう。

『出雲』:
「……? どうしたんスか? こっちに自販機とかは無いっスけど」

と、引き止めるわけでは無いが声がかかった。
小石川が戻ってくるまで車外待機している『出雲』も、
このバス付近かつ車内からは目立たない位置にいたのだ。

468小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/25(月) 19:01:04
>>467

これで彼らに姿を確認されてしまった。
気付かれないまま動くのが理想だったが仕方がない。
こちらから接近する以上、いずれは捕捉されていただろう。
認識されたことは必要最低限の代償として捉える。
それに、まだツアー客の一人であることは知られていない。

  ――だけど……『無理』はできない……。

ただし、今後は今まで以上に慎重に行動する必要がある。
今は『偶然』で通せるが、何度も居合わせれば疑われる。
彼らの警戒具合を見ると、
『二度目』の時点で疑いが掛かると考えるべきだろう。
あるいは、既に疑われかけているかもしれない。
『駒』からの報告を、
『レイト』が100%信じるかどうかは不明なのだから。

  ――いえ……弱気になっては……。

しかし、それを利用することもできるはず。
こちらに注意が向けば、その分だけバスの監視は疎かになる。
逆に、バスに集中するのであれば、
こちらに注意は向きにくくなるだろう。
二つの目が『別々の方向』を向かない限り、
両方を同時に見張ることはできない。
そして、『スーサイド・ライフ』には『それ』ができる。

  ――今は……まだ……。

『見張り』を継続する。
少なくとも、トランシーバー越しの会話が続くまでは。
ここに居座られていては、真っ直ぐバスに戻ることはできない。
必要なら、またタクシーを使うことにする。
バスの裏で降ろしてもらえれば、姿を見られずに済む。

469黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/25(月) 22:33:22
>>467
「こちら、協力者の小角さんです……。
 敵対者について情報収集を行ってくれるそうです……。
 ええと、2人より3人のほうが……効果は上がるんですか?
 ……だとすれば、出雲さんにも協力してもらったほうがいいでしょうか……」

出雲に事情を説明する。

「……それと、向こうの方にこちらを監視しているらしき人物がいます。
 トランシーバーで連絡を取っているようですが、今はまだ具体的な行動は起こしていません……」

470『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/26(火) 21:33:03
>>468(小石川)

『???』:
「………………え? ああうん、連絡とかもしてない。
 ただそこにいるだけだよ。聞かれてもない……
 え? あ……うん、そうだね。万が一もあるよね」

      スタ… スタ…

小石川から視線を切らず、若者は歩き出す。
距離を取るように……だ。耳からも、当然遠くなる。
それでいて、バスに向かうのは見られてしまう。
再び耳を動かすか……この『見られながら』で可能か?

「……………」

         ボソボソ

トランシーバー越しの会話はもう聞こえない。が、続いてはいる。

        ブロロロ

・・・と、こちらに近づいてくる『タクシー』が遠くの方に見えた。
小石川が来たのとは逆方向だ。そういえば、天雨の姿はバスの方に見えなかった。

               ロロロ……

乗客はここからは流石に見えないが・・・彼女が乗っている可能性は高いだろう。
到着順の前後は、来た方角も踏まえ、尾行を恐れての回り道などを考えれば有り得る範囲だ。

少なくとも、何か剣呑な様子などは無い。もし仮に天雨でなくとも危険な何か、という事は無いと見える。

>>469(黒峰)

『出雲』:
「情報系スタンド、ッスね! ありがたいッス。
 おれ、そういうの出来ないから…………協力?」

『小角』:
「無論、上がるとも。2人より3人、3人より4人。
 そうだね、だいたい5人くらいまでなら『囲める』か」

     スゥーーー

小角の手がなにもない中空を撫でる。
いや……撫でた手の高さに『それ』が現れている。
木盤……四隅に『円』が、中心に『太陽』が描かれた盤。

『小角』:
「これこそご……わたしの『イル・ソン・パティ』。
 い、いいかい、まず……くれぐれもこの能力の事は他言無用だよ?
 さっきも触れたけど……お金を払うことで『質問』に答えてくれる能力!
 盤を囲む人数が多いほど、一度の支払いでたくさん質問できるのさ」

手袋をつけた小角の手が、その表面に添えられた。

『出雲』:
「どんな質問でも……ッスか?」

『小角』:
「イエスかノーで答えられるなら、ね。……くれぐれも他言無用だよきみたち!」

なるほど、存在を言いふらせば『ロクなことにならない』能力だろう。
小角の説明に頷いた後、出雲は黒峰が示す『監視者』の方角を見る。
もっとも、バスが遮蔽物になっているため、互いに見えないだろうが・・・

『出雲』:
「……情報収集の価値を考えたらおれもこれには参加したい、ッスけど。
 いると分かってる監視を野放しにしておくのも、まー、上手くはないッスよね」

彼は目を細める。とはいえ何か行動を強行するつもりはないようだった。
彼にとっては『巻き込んだ』形であるバスの面々を危害に晒さないためには、当然ではある。

471小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/27(水) 00:06:03
>>470

やはり警戒されてしまっている。
そうであるなら、『盗聴』の続行は困難だろう。
無理に接近すれば、敵と判断される恐れも出てくる。
視線を向けられている間は、決して動かない。
若者が注意を外す時を待つ。

  ――これ以上は……。

切り離している『耳』は地面に下ろし、自分とは別の方向に移動させ、
適当な物陰に隠す。
こちらに注意を向けているなら、気付かれないで済むはず。
もし見られそうであれば『消す』が、そうでないなら残しておきたい。
『目』による『監視』は引き続き行う。
若者の注意が逸れるタイミングを確認するために。

  ――天雨さん……?

乗客が彼女であることは予想できた。
自分も、向こうに戻らなければいけない。
若者が立ち止まった後で、彼とバスから遠ざかる方向に歩き出す。
姿を見られない場所まで離れてから、近くでタクシーを探したい。
それに乗って十分ほど走ってもらって到着時間をズラし、
『駒』の視界から見えないバスの裏側で止めてもらうつもりだ。

472黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/27(水) 19:57:24
>>470
「……まあ、そうですね……。
 出雲さんは警戒にあたってもらって、ひとまずは私と小角さんの2人でやりましょうか……。
 『広範囲攻撃のスタンド使い』『バスの走行に追いつけるスタンド使い』……の2つ、ですね」

協力のためになにかすることがあれば従う。
指を乗せるとか。

473『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/11/29(金) 03:10:56
>>471(小石川)

若者の注意も無制限ではない。
バスを見張るという本題も、あるからだろう。
しばらくすると再び、バスの方を見始めた。
これならば耳も消さずに残したままで隠し、
この場から歩き出す事は可能だろう。

             ブロロロロロ・・・

そんな小石川の横を通り過ぎるタクシーは、
やはり『天雨』が乗り込んでいるようだった。

彼女と目が合う。

                 ・・・

                     キーッ ・・・

そして少し経つと、小石川の歩く先……眼鏡の若者から十分離れた位置で『停車』した。
今から改めて探すまでもなく、『タクシー』は用意されたという事になる。

>>472(黒峰)

『出雲』:
「万一仕掛けてきた時、
 誰も見てないのは怖いッスからね。
 もし何も無さそうなら戻ってくるッス」

          ザ…

出雲はバスの向こうへ歩き去る。
安全を確保できたかは不明だし、
杞憂かもしれないが、『安心』は取れる。

『小角』:
「……よし、それでは調査を始めよう」

そして小角はスタンドにまさしく『指を乗せる』――――

「調査テーマは……『敵対しえる未知のスタンド使いについて』」

                     ズオオ ・・・

黒峰もまた指を乗せ、小角が意味深な言葉を諳んじれば、
指を添えられた『太陽』の模様が『コイン』として浮かび上がる。

「『二人で質問をする』なら、質問は1万円で、
 わたしたちが1度ずつ……2つ行えるぞ。
 ……まずはわたしからやってみよう」

「『現在わたしたちを敵視や危険視しているスタンド使いで、
  わたしたちが乗ってきたバスの走行に追いつけるものはいる?』」

                 ズ
           ズ

                ズ

コインが動き出す――――ひとりでにだ。
少しだけ迷う動きを見せたそれは、『いいえ』という答えを導き出す事になる。

474小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/11/29(金) 20:17:33
>>473

若者が見ていない隙を狙って、『耳』をポケットに戻す。
『目』も同じように、逆側のポケットに入れておく。
一旦ここを離れる以上、今は見張る必要はない。
この『目』を使うのは、バスに戻った時になるだろう。
監視役の若者に姿を見せることなく、密かに様子を窺うために。

  ――ありがとうございます……。

目が合った際、天雨にアイコンタクトを送る。
そして、彼女が停めてくれたタクシーに乗り込む。
先程の考えに従い、少しの間その近辺を走ってもらう。
そうすることで、到着時間に時間差を作る。
その後で、『駒』の視界外になるバスの裏側に停めてもらう。

475黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/11/29(金) 23:12:53
>>473
「……ひとまず、逃走手段としてバスは有効……ということでよいのでしょうか……。
 次は私が質問すればいいんですね……?
 ええと、『私達を敵視している人物の中に、広範囲……半径10m以上の範囲をまとめて攻撃できるようなスタンド使いはいますか?』」

476『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/12/01(日) 05:57:15
>>474(小石川)

アイコンタクトには、天雨の頷きと笑みが返ってきた。
そして車内に乗り込むと、『飴』を手渡される。

『天雨』:
「ご無事みたいで……何よりですわ。
 それと……あの男。あれが『敵』の一人ですのね?」

味は『コーヒー味』と『クリーム味』を一つずつ。
天雨がすでに指定しているのか……運転手は車を走らせる。

「念のため、迂回を依頼しておいて助かりましたわ……」

そして、バスの裏側……と言える方角へ回り込んでいく。
経路からして、あの見張りの男に察知される可能性は低い。

今のうちに車内で何かしておきたいなら、その程度の時間はある。

>>475(黒峰)

『小角』:
「うむ、全員乗り込んでいれば……そうなるだろうね。
 少なくとも全速力で走るバスには追いつけない……
 つまり移動能力を持つ敵はいないか、質は低いのだな」

     ススス

そしてコインは盤の中央に戻る。
黒峰の問いかけには、小角が首肯し、
二人の指を乗せたコインは再び動き出した。

        スススス…

            … スス

     『ピタ』

「……! これは……いや、妥当ではあるか」

・・・答えは、『いいえ』だ。

「10m範囲への同時攻撃なんて、怖すぎるからな。
 少なくとも全員が一掃されたりはしないようだ……
 ど、どうする? まだ調査を続けることはできるよ。
 今ので一万円使って、次も一万円で質問二つだ」

「たとえばだね、5m範囲ならできるのかとか……
 範囲でなくても、何人もに同時に攻撃できるかとかね」

調べるべきことは、あるといえばいくらでもある。
もちろん、敵とは未知の状態で接敵するのが『普通』であり、
情報を得ることはあくまでアドバンテージを広げる事でしかない。
他に準備に時間を費やすことでも、アドバンテージは得られる。
何かする事があるのであればこの辺りで切り上げるのも手だろうし、
話を付けて小角一人に任せ、自分は別の動きをする手もあるだろう。

477小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/12/01(日) 16:12:52
>>476

  「……ご心配をお掛けして申し訳ありません」

謝罪と共に頭を下げて、飴を受け取る。
彼女の手回しの良さには助けられた。
おそらくは、それが彼女の強さの一つなのだろう。

  「ええ……それに、森の中に『もう一人』いました。
   あちらの方達は『五人』で全員かと……」

  「『どう動くか』――ですね……」

彼らは森の中で待ち伏せしている。
こちらがバスを囮にしても、誘いに乗ってくるとは思えない。
それなら、バスで森の前まで行ってしまった方が安全だろう。
監視されているというなら、それを利用する。
要するに、彼らに『通してもいい』と思わせればいいのだから。

  「天雨さん――失礼ですが、
   『エコバッグ』のようなものをお持ちでしょうか?
   他の方にもお聞きするつもりなのですが……」

  「できれば『三つ』あればと思うのですが……
   『二つ』でも何とかできるかと思います」

  「私は、まだツアー客の一人だとは知られていません。
   いなかったとしても……不自然には思われないでしょう。
   万一のために、『見られずに移動できれば』と……」

『スーサイド・ライフ』の能力があれば、それが可能だ。
そのためには、十分な数か大きさを持つ『バッグ』が必要になる。
そして、それを『運んでくれる手』も。

478黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/12/01(日) 23:32:33
>>476
「いえ、10m以上バスで逃げてもらえば……巻き込む心配はない、とわかれば充分です。
 あと2つ……飛び道具の有無と、こちらのことを調べられるスタンド使いの有無を知りたいところです……。
 ……敵からの情報収集については、特に位置情報が筒抜けになるかどうかが重要ですね……」

ということで『私達を敵視している人物の中に、射程10m以上の飛び道具攻撃を行えるスタンド、または武器を所持している人物はいますか?』と尋ねる。

479『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/12/02(月) 02:03:28
>>477(小石川)

「『ノヴレス・オブリージュ』ですわ。
 もしくは、そうですわね……言い換えるなら、
 あなたたちのサポートをするのが、私の『適所』」

「だから……いくらでも、私に心を配らせてくださいまし。
 その代わり貴女は貴女の『適所』で力を発揮して頂戴」

やがて、進行方向にバスが見えてきた。
その近くで『黒峰』と『小角』が、何かしているようだ。

「そう、五人……やはり『戦ってどうにか出来る』数ではありませんわね。
 こちらのスタンド使いも、数だけなら見劣りしないでしょうけれど、
 こちらにだけ『守るべきもの』がありますもの。策は必要ですわね」

ともかくとして、小石川は自身の準備を進める。
そのために必要な『エコバッグ』については……

「エコバッグ? そうですわね、1つならありますわよ。
 何に使うのかは………………いえ、察しましたわ。
 これは私の想像が正しければだけど…………
 信用出来て事態を把握してる人に中身を預ければ、
 普通のカバンでも『代用』にはなりませんこと?」

「いずれにせよ、『運ぶ』人間は理解者である必要がありますわね」

天雨からは、そのように応じてきた。
いずれにしても、もうじき合流するのに困らない位置に停車出来そうだ。

>>478(黒峰)

「わかった、では次はその辺りを調べようではないか。
 『イルソンくん』……このテーマで二周目を続けていくぞ」

自身のスタンドに呼びかける小角。
木盤に意志は感じられないが、儀式か何かだろうか?

ともかく。

>『私達を敵視している人物の中に、射程10m以上の飛び道具攻撃を行えるスタンド、または武器を所持している人物はいますか?』


         スススス…… 『ピタ』

「『はい』と出たっ……敵には遠隔攻撃使いがいるぞ!
 ま、マフィアとかで拳銃を普通に持ってるとかか、
 単にそういうスタンド使いがいるというだけか……ううむ」

コインが止まったのは『はい』だ。
そういえば『小石川』が目撃した話(>>389)で、
敵一味の『水鉄砲』『銃』のスタンドが触れられていた。
それが恐らく、射程10m以上を誇るのだろう。

「ではわたしは…………『わたし達を危険視したり警戒してる人物やその仲間に、情報を探るようなスタンド使いはいる?』」

        ススス… 『ピタ』

こちらも迷いなくコインは進み、答えは『いいえ』だ。
敵には情報系の能力者はいない。見張りさえも人力だ。
少なくともこちらと違い、情報格差を押し付ける手はない。

「さて……これで、二周が終わった。
 三周目からは『二万』『三万』と増えていくが、
 わたしのお小遣いはあと『三万円だけ』になった……!」

「このテーマで質問を継続するなら、あと一周だけだが……どうしよう?」

480小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/12/02(月) 19:02:20
>>479

  「『守るべき人達』を攻撃される……
   あるいは人質にされる……」

  「そういった危険はあってはいけないことだと、私も思います」

  「ただ……今のところ、
   『戦わなければならない必要性』は薄いようですね」

天雨の言う通り、もし戦う事になれば分が悪い。
しかし、偵察した限りでは、
彼らには積極的な戦意は見られなかった。
万一の可能性は常にあるものの、
現時点では交戦の危険は低いはず。

  「ええ、『鞄』でも『袋』でも構いません。
   外から中身が見えず、
   十分なスペースを確保できるのであれば……」

  「天雨さん――ひとまず、
   そのエコバッグを貸して頂けませんか?」

彼女には、こちらの意図が伝わったと感じた。
まず、天雨からエコバッグを借りておきたい。
それで一つ分になるが、まだ数が足りない。
自分のバッグも使うつもりではあるが、大きさが不安だった。
もっと容量の大きなものが見つかれば、更にいい。

  「それから……『運び手の一人』をお願いしたいのですが……」

天雨は状況を理解しており、信頼に値するスタンド使いだ。
もし了承が得られるのであれば、彼女に依頼したい。
いずれにしても、最低『三人』程は必要になる。

    スッ

  「黒峰さん、小角さん――これは……?」

タクシーを下車したら、近くにいる二人に声を掛ける。
同時に、ポケットに忍ばせていた『目』を外に出し、操作する。
こちらを見張っているであろう『駒』の姿が見えるかどうか、
密かにバスの陰から確認する。

481黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/12/02(月) 23:21:27
>>479
「……とりあえず知っておくべき情報は、得られたと思います……。
 またあとで何か調べることが増えるかもしれませんが……それはそのときに……」

と、ちょうど小石川が戻ってきた。

「こちらの小角さんに協力していただき……敵の情報を探っていました。
 わかったことは……まず『バスに追いつけるスタンド使いはいない』。
 『範囲攻撃できるスタンド使いはいない』。
 『飛び道具の持ち主はいる』……これはすでに小石川さんから聞いていましたね……失念していました。
 そして『情報を探るスタンド使いはいない』……。
 大雑把ですがこれで全てです。
 ……他になにか、調べておきたいことはありますか……?」

482『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/12/03(火) 05:04:51
>>480(小石川)

『天雨』:
「そうですのね? ……戦わずに済むのであれば、それに越した事はありませんわ。
 仮に敵がどのような悪漢でも、私達は『警察』じゃあないですもの……
 重要なのは危険を切り抜ける事で、悪者を退治することではありませんものね」

小石川の推察に、天雨は胸を撫で下ろす。
彼女も『好戦的』とは言えないタイプなのだろう。
少なくとも、そのスタンドは戦闘に向いたタイプには見えない。

『天雨』:
「どちらの申し出も、よろしくてよ。とりあえず今はバッグですわね……これを」

            スッ

鞄の中から、丁寧に畳まれたエコバッグを手渡してきた。
運び手も、任せることが出来る……これでまず『一人』だ。

      バタン

そしてタクシーから下車し、外に出る小石川。
天雨は、その間に支払いを済ませている。
『目』を操作してバスの陰から様子を伺えば、
例の男については、まだ監視している様子だった。
監視するという事は、『動き』を報告するという事。
こちらに動きがない限りは彼も動けないのかもしれない。

『小角』:
「あっ! 小石川さんっ……い、今はだね」

小角が反応する。今している事の説明は、『黒峰』の口から引き継がれた。

>>481(黒峰)

『小角』:
「そうかい? それじゃあまたいつでも……いや……オホン。
 わたし一人の時なら、いつでも声をかけてくれたまえ。
 一人じゃない時なら……一人になれるよう努力はする」

「もしまたわたしの力が必要であれば……
 わたしとわたしの『イル・ソン・パティ』で、
 持ち合わせがある限り、何でも調べてみせるとも」

と、撤収しそうな勢いの小角だったが、
そこにちょうど『小石川』と天雨が帰ってきた。

『小角』:
「あっ! 小石川さんっ……い、今はだね」

小石川とは知人なのか振り向いた小角が言いかけるが、
それより黒峰が『小石川』に状況を説明する方が早い。

小角の仔梟のような視線が、二人の間を行き来している。
彼女のスタンドは、今はまだ発現したままだ。
調査を再開するなら、声をかければしてくれるだろう。


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