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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
267
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2019/07/08(月) 01:28:25
>>265
(小石川)
「ッ…………『ミステリー……ツアー』……?」
「『偶然』、か……」
「…………『惹かれ合う運命』か」
『アリーナ』と小石川の接点はごく、薄いものだ。
それでも――――これが『異常事態』であることの裏付けにはなる。
シュイ――――― ・・・
目と耳と入れ替わるように、『外』への足を踏み出した小石川。
倒れている『笹暮』は――――流血は数か所に見られる。
が、どちらかと言えばその負傷は『打撃』による物に見え、
重傷や致命傷と言える手傷は見当たらない――――問題は、そこではない。
『ギシッ』
『ギシ…』
「『襲撃』だ」
「俺が……ここを訪れる事がバレていた……」
「ハァ……」 「らしい」
「『情報系』がいるのか……」
「……」
「……雇われてるのか」
『ギシッ』
身じろぎする彼の――――『脚』。
「…………『バス』……お前はスタンド使いのようだが……『他』にはいるのか……」
「……『戦力』は……ハァ…………」
両足が『組み替えられている』のだ。『ブロック玩具』でも遊ぶかのように、気安く。
さながら『螺旋』のように、二本の足が一つに、捻じれる形で繋げられ・・・背の低い『木』の根元に結ばれている。
>>266
(黒峰)
「道なき……う〜〜〜ん、森……森の向こうって」
『ザザッ』
「森の向こ」
『ザザザッ』
二度ほど言葉を途切れさせつつ、少女は言葉をつなげる。
違和感の自覚、そこにははないのかもしれない――――
「そうですねえ、『何処から来たのかわからない』ってことになるんですかね」
「さて、今はどのあたりにいるか……
バスで来た人たちより、気になって来ましたよ」
フフフ
笑みを浮かべ、そのまま再び歩き出す。どこに行くのかは不明だが、
特に『着いてこい』といった雰囲気でもない。着いて行っても止められはしなさそうだが。
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