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【ミ】『星屑のサラウンド』

1『朝山』:2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

787『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/15(水) 23:00:08
>>786(黒羽PC)

ベリルは引き戸のある場所まで辿り着いた。
 天国か、または別の何処かなのか……それは通過したものにしか解らない。
ただ、彼女の魂は無事に、奴等の手に届かない向こう側へ旅立てるのだろう。

ベリル「黒羽……覚えてるか? 斑鳩と成田、あの二人と別れて通路を散策してた時の事」

戸に手をかけた彼女は、ふと気が変わったかのように振り向き、そんな事を呟いた。

ベリル「あの時、一緒にコーラを飲んだよな。真っ黒で、お前の翳す力と同じ色合いの」

ベリル「……美味かったよ。本当、可笑しみを感じる位に美味かったんだ。
また、別の形で。何時か何処か違う場所で、また飲み合えたら良いな……」

ベリル「お前は『強い』さ……でもな黒羽。たまには弱さを見せたって良いんだ。
強さ、弱さの意味を履き違えるな」

        「――忘れるな。私は何時だって、お前が名を記してくれれば……」



  ・   ・   ・

視界が暗転する。貴方は立ち尽くした状態で、少し手の甲に切り傷が見える片手と
少し神々しい色が淡く見えるが、次第に弱まっていく矢を握っていた。

『ヒメアカタテハ』と思える小さな影は、強く羽ばたき寮の壁を越え
空の彼方へと飛び去って行った……。

ヤジ「おぉーーーい! 黒羽ちゃんっ、こっちは準備完了だ!
 何時でもオペラのほうへ突撃出来るぜ!」

呼びかけがホールから聞こえた。彼等の準備は完了したようだ。

788黒羽 灯世『インク』:2020/04/15(水) 23:31:34
>>787

『強くあれ』――――それを『学んだ』日があった。
黒羽一族の寵児ではなく、『黒羽灯世』として。

「…………あなたは私の最上の仲間。
 そして、『二人目』の『先生』だったのかも、しれない」

                「……行ってきます」

その考えが消える事は無い。
『弱さを見せることは記者にとって致死を意味する』

だが――――『弱さを見せられない』事も『弱み』ならば。

「…………!」

「ここは……」

周囲を見渡す。
矢は、『役目』を終えた――――それが分かる。
『インク』がどのように変わったのかは未知数だが。

「ええ、私も準備は出来た、のだわ。すぐそっちに行く」

……『ヒメアカタテハ』を目で追う事はしない。

ホールに向かう。『インク』を確かめるのに時間を割く余裕はあるまい。

789『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/16(木) 23:17:35
>>788(黒羽PC)

 ブロロォ……。

キャンピングカーは芦田を運転手として発進した。後部には段ボールに詰められた
密封してても可燃性特有の匂いがする瓶なり空き缶爆弾なりが詰められている。
中央には、貴方達五人が少し息苦しさを感じつつも自分なりのスペースを確保して
道なりを曲がる時の揺れを自力で支えつつビッグ・クランチ向けて走っていた。
 もう少し走れば、総合体育館 アリーナ地下拠点のある場所を通過するだろう。

ヤジ「……出来れば、緊急性高い時の連絡網なりのリストを回収したかったが」

小林「無い袖は振れませんよ、親友。
……黒羽さん、そのオペラ氏に情報を求めるとして。恐らく高い可能性で
取引などの交渉が求められると思いますが……どうします?」

ヤジは、少々名残惜しく自分が勤務していたアリーナのある場所を窓越しに
眺めつつ呟き。それを小林は諫めつつ貴方に到着次第の方針を振った。

確かに、大食堂の場所で従者たちに囲まれていた彼女が素直に貴方達へと
情報を出すとは思わない。ザ・カード・チートが裏社会の上級層である事を
仄めかしてたのを考えれば、大体のものは自分の力で保持してると考えられる。

若しくは、強硬手段で戦力未知数の彼女に戦いを仕掛け脅迫するなり
他の方法もあるだろうが……。

790黒羽 灯世『インク』:2020/04/16(木) 23:51:18
>>789

「確実な『世界滅亡』の瀬戸際に、ゲームに興じるような手合だものね。
 素直にハイ、じゃあ話しますとは行かない。かといって差し出せるものもほぼ無い」

「『アドリブ』で行くしかないでしょうね。『これを出します』なんて、
 決め打ちできる『正解のカード』は、少なくとも私には思いつかない……」

いずれにしても『強硬策』は『最後の手段』でしかない。
レクイエム化した『インク』も、無敵ではないだろう。
そもそも問答無用で殺すような力があったとして、
それを発動してしまえば『吐かせられない』なら無意味。

「偶然あるとしても、『私たち自身がそれの価値を知らない』カードは提示出来ないしね」

珍しいものといえば『使い終えた矢』くらいのものだろう。
いずれにせよ、今から足掻いてもモノは増えない。到着を待つ。

791『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/18(土) 00:10:56
>>790(黒羽PC)

   ブロロロォ……キキィ。

キャンピングカーは、特に障害なくビック・クランチへ辿り着く。
 スマイリー・スマイルの奇襲は懸念にあったが。今のところその兆候は見られない。
奴等に斑鳩や成田が取り込まれているなら、この車の情報なりもある筈。まだ、それが
全体に行き届いてないだけかも知れないし、別の理由も考えられるが……。

アリゼは、ある程度の食物を自分のスタンド ピンククリーム・69へ摂取させ車内で
成人男性程度の大きさのピンクスライムの大きさへ変貌させ食堂玄関口へ堂々と降り立つ。

アリゼ「私のスタンドなら、矢でも鉄砲でも受けきれるしね。先頭は任せろって」

無言で、そんな彼女をそれとなく庇える位置で人サイズの規格外な黒い包丁のような
鉄板のヴィジョンを背負うハガネが続き、貴方の隣に爆弾なり忍ばせたヤジと小林。
貴方達の後ろを芦田がやる気なさそうに続き、そんな挙動に何時も通りと言った感じで
スタンドが小言を本体に呈じしている。

黒羽御一行が大食堂の入り口となる階段を上がろうとした束の間、その玄関は開け放たれ
数人の油断ならない目をした若者たちが出迎える。

アリゼ「あらあら、1日振りねぇ小鼠ちゃん達。顔ぶれを変えて、今日はどんな御用事?」

従者達の列の後ろから、そう陽気な声でゴスロリの少女……『オペラ』は
何もかも知りぬいたような笑みと瞳で黒羽達を見下ろした。

アリゼ「まぁ、要件は大体わかるけどね。
――何を貴方は差し出せるの?」

黒羽だけを見詰め、オペラはそう訊いた。

792黒羽 灯世『インク』:2020/04/18(土) 02:44:54
>>791

まず自分以外の全員を手で制する。
彼らはここまで自分に『選択権をゆだねて来た』のだ。
ここでも自分の『選択』を損なわせてほしくは無い。

「『何が欲しいのか』――――それが分からないとどうにもね。
 『サンタクロース』だって『お手紙』がなきゃプレゼントを決められない」

「――――けど、『記者』っていうのは結構『贈り物』が得意なのよ」

               スゥ

『矢』を見せる。
もちろん『使った後の』だが、『無価値』ではないだろう。

「『レクイエムの矢』」

「これはあげられない。『私自身に使った』
 貴女は『何でも持っていそう』だけど、
 ……『スタンド』は『替えが効かない』。
 まして、『レクイエム化』したスタンドはね」

が、価値を知らないカードを提示はしない。
提示するのは、己がよく理解する価値。

「それを使う本体……『私の価値』は、既に、少しは示したわね」

すなわち。己の『強さ』だ。

『オペラ』には一つだけ間違いのない『事実』がある。
それは、彼女が『人間』を協力者にしている事だ。
自分が動くのが面倒なのか、人を使うのが好きなのか、
それとも純粋に必要なのか、理由は無いのかは知らないが、
彼女は常に『他者』を動員している。『自力だけに頼らない』。

推論でしかないが、『道理』だ。

「貴女に『身を捨ててでも、全身全霊で私の目的を助けろ』なんて、
 そこまでお願いしに来たわけじゃない、それは分かってくれてるはず。
 今『手を貸して』欲しい……その分、私は『この後で手を貸しましょう』」

「『スマイリー・スマイル』……これが『終わった後』にあるのは『平穏』じゃないわよね。
 『表社会』もだけど……あなたの遊び場、『裏社会』にこそ、『動乱』が待ってるんじゃない?」

「貴女は既に戦力を持っているかもしれない。
 でも、『私という大戦力を確保するアテ』はまだ無い……」

――――『スマイリー・スマイルを倒したので世界は平和になりました』。
そんな甘い話は無い。最低でも『アリーナ』の消えた『空席』は『火種』になるし、
『エクリプス残党』の有力者も、『解決できた事態から逃げた』という事実は『立場を崩す』。
動乱は必ず来る。それは今回のような『災害』ではなく、『スタンド使いの戦争』という形のはず。
武力行使をしあうのか、テーブルの上で行うのかは知らないが、『戦い』はやまないだろう。

無論だが、単に今手を借りるために未来を安売りしているのではない。むしろ『先も見ていた』。
黒羽は、『この事件を終わらせた後』――――『素知らぬ顔』で日常に戻れるとは考えていない。
自分は知りすぎた。背負いすぎている。恐らくは、望まずとも来たる『動乱期』の『当事者』になってしまう。
『弱さを自覚する』……抗っても恐らく『オペラ』には勝てない。だが、『近付いておけば、監視する事は可能』だろう。
また、少なくとも事件を解決した直後にいきなりオペラによる奇襲を受けるとか、そう言う心配も減らせる。

――懸念は『ヤジらの反発』など幾つかあるが、彼らに『代案』は無いだろう。あるなら話は別だが、まずは惜しまず、このカードを切る。
日和って『安全・安心そうな無難で安いカードから切っていく』のでは、このオペラという狂気の女王をテーブルにさえつかせられまい。

793『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/18(土) 19:54:57
>>792(黒羽PC)

「…………」

オペラは、貴方の話に茶々を入れるとか口を挟むなどするでもなく静かに耳傾ける。
 『未来』……この世界が変革する規模の能力。スマイリー・スマイルの終末を
押し留められると言う自信を暗に秘めての交渉。隣にいるヤジなどは、何か
言いたげな顔をするものの貴方の邪魔をする事は無かった。

 「――ハッ」

「あは……あっはっはっはっはっはっはっはっ!!!
 ははは……あー、可笑しい。って、ストップストップ
なに問答無用で攻撃仕掛けようとしてるのよ」

目を瞑り、黙り込み貴方の言葉を吟味していたオペラは。
数秒後に眉間を震わせたと共に哄笑を放った。
 すかさず、笑い声にトラウマのある面子である小林やヤジ
情報のみだが危険性を理解してるセイヴィアー達も臨戦態勢に移るが
アリゼは笑いを抑えると、軽く手を振って自分が正気? であると告げる。

一息つくとばかりに、控えさせてる者達の一人から適温の紅茶が入ったカップを
受け取って一口味わうと、冷笑と共に貴方の交渉に感想を述べた。

「……不確定で 不確実で 不安定で 不慥かな話ねぇ。
まるで、この終息が貴方の中では既に決定事項みたいな話し振りじゃない?
『記者』なんて辞めて作家におなりなさいよ、貴方。その頭の中の絵空事を
文章にして出版すれば、きっと大ベストセラー間違いなしよ」

まぁ、もうベストセラーになる程に読者となる人類がこの世界には居ないでしょうけど
と、彼女は自分のブラックジョークに先程よりも小さいが再度笑い声をあげる。

「……まっ、いいわ。『貴方の知りたい事、聞きたい事』
教えてあげるわよ」

笑い声を収めた彼女は、唐突にそう答えた。
 
「どう言う風の吹き回し、って思ってそうね?
あのね、私には正直『どちらでもいいのよ』
世界が終ろうとも、このまま続こうとも。
 終わるなら終わるで、最後の最後は派手に周りが壊れるまで
遊びまわるだけだし。終わらないなら、終わらないで、その後の
誰かさん達が作る枠組みの中を突っついて嘲笑って生きてくだけよ」

お判り? 敏いと自分で思ってる野鼠ちゃん。そう彼女は謡いつつ告げる。

「ずっと……何でも求めたら大体手に入る、そんな飽きがくるこんな世界に退屈してたわ。
貴方達には判らないでしょう。でも、当たり前よね。自分の心を理解してくれるのなんて
自分以外に存在しないわ、私は一人例外を知っているけれど。
 そんな飽き飽きした世界が、どう言う形とて終わる。こんな素敵な事ってそうそう無いでしょう?」

ヤジ「……いかれてるぜ、あんた」

思わずと言った拍子に、小さく貴方の隣で不良青年が涙と流れる鼻水を拭き取りつつ呟く。
 目敏く、オペラはそんな彼を鼻で笑いつつ返答した。

「どう思われても構わないけどね。……それでね、野鼠ちゃん
つかぬ事を聞くけど、どうやって貴方。件の崩壊を終わらせようと思ってるの?」

大小判を押したからには、何かしら確証あってのプランなのでしょうね。と
呟き、貴方の答えを待つ。

 オペラは、何であれ知りたい事を彼女が知る範囲で情報を開示してくれる
気分なようだ……この機は逃せない。

794黒羽 灯世『インク』:2020/04/20(月) 02:22:19
>>793

「あなた……『推理小説』の追い詰められた犯人みたいな事を言うのね。
 まあ、私の文才は『フィクション』にだって、もちろん対応してるはずだけど」

黒羽は己の知性に自信を持っている。
そして、『前進』『上昇』の志向にもだ。
根拠など必要ない。『才が無い』と断じる事は出来ない。
進もうと……上ろうとしようとする限りは。

「……『感染拡大の防止』は『必須』。
 今無事な人間は、一人でも多く生存すべき。
 それから『敵の減少』は『必要』ね。
 こっちに伝染はしなくても、世界が奴らに
 埋め尽くされていたら『生活』が立ち行かない。
 その減少方法としては……『能力の除去』が理想」

「拡大防止の条件については……多少のあたりはついているわ。
 実験なんてしてる暇はなかったから、本当に『あたり』だけだけど。
 『涙』……『泣く』『慟哭』……『笑うの逆位相』の『精神』に鍵がある」

「それを解き明かせば、まず『問答無用の全滅』は避けられる……はずよ」

795『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/20(月) 22:49:26
>>794(黒羽PC)

>それを解き明かせば、まず『問答無用の全滅』は避けられる……はずよ

オペラ「なーんだ……結局、全部貴方の中の推論で たら ればの域を出ないって事ね?」

肩透かしをくらった、と言う顔付きにオペラはなる。

オペラ「能書きは良いのよ。証明をしてみなさいな
貴方達の中の一人が、能力で変貌する前に回復したって言うのが偶然で無く
誰か見聞きしても納得できる説明を」

アリゼ「あん? どうやって、その情報知ってんのさ
私達の誰も、んな事話さなかった筈だけど」

オペラ「私は全知全能なのよ、子猫ちゃん。……冗談はさておき
野鼠ちゃん、私が無償でコートを上げるような慈善家では無いって事よ」

小林の回復例……それに関して、どうやら貴方のコートに盗聴器が
取り付けてあったのであろう事が伺える旨を彼女は告げる。

オペラ「それと、こんな寒空の下で長話する程に私は気が長くないの。
慈悲深い私はもう一度だけ言ってあげるわ。
『貴方の知りたい事、聞きたい事教えてあげる』」

そう告げて、彼女は紅茶を啜る。
……これ以上は、オペラは貴方達の話に対し関心を向け
良い方向へと行動を取ろうとする気紛れは起きなさそうだ。

796黒羽 灯世『インク』:2020/04/21(火) 00:36:12
>>795

「『結論』が分かるなら、もう行動してる。
 裏どりなんてしている場合じゃないもの。
 『推論』しかないから、『聞きに来てる』の。
 『知りたいこと』『聞きたいこと』をね」

「単刀直入に聞く。『笑いの感染』を防ぐ手段、貴女は知っているの?
 あるいは『回復できる手段』。もしくは『根絶』……『解決策』」

回りくどい言葉のやり取りは『勝ち目』は無いだろう。
盗聴器を調べる手段は存在しないし、
それ以外の情報力も相手のそれは不明だ。

ならば遜って見下され続けるより、ストレートに聞いた方が早いだろう。

797『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/21(火) 22:39:45
>>796(黒羽PC)

>『笑いの感染』を防ぐ手段、貴女は知っているの?

アリゼは、頬杖をつきつつ。若干呆れ声で返答する。

オペラ「しーらない。と言うより、知っていたら他の皆が
海のほうに避難なんてしない筈だって、分からないかしら?
 まぁ、特定の攻撃をシャットダウンするとか。そう言った
防御系の能力者はエクリプス内に居た筈だけど」

私、そこまで組織の者に深く関わらないし。と彼女は区切る。

>『回復できる手段』。もしくは『根絶』……『解決策』

オペラ「それこそ、そっち側が理解してるんじゃないの
『回復できる手段』の前例が、そっちの控えてる誰かでしょ?」

彼女は、黒羽の傍にいる者達をズラッと見つつ、話しを続ける。

オペラ「少しも興味が無い、とは言わないわ。
もし、その回復手段が解明されるなら。私も悪魔じゃないんだし
助ける取引は可能よ。とは言っても、世界中がスマイリー・スマイルに
侵されるタイムリミットも……残り一日あるかどうかって感じだし。

『根絶』? 私のほうが聞きたいところだけど。
『解決策』だって全くないから、こんな場所を占領して気ままに
遊び耽ってるって言うの見て分からないのかしら?」

オペラは段々と表情と声につまらなさと不機嫌さが見え隠れしてきた。
 貴方(黒羽)との会話に、楽しみが持ち得なくなってきている……。

798黒羽 灯世『インク』:2020/04/21(火) 23:34:54
>>797

「成る程、確かに『全知全能』じゃあないのね」

『小林は、なぜ回復したのか』――――
それが分からないゆえに聞きに来たわけだが、
それが分からない限りは助力を求められないという事か。

                チラ

……背後に控える人間たちに、何らかの期待をする気は湧かない。
『戦力』は頼りになるだろうが、『状況』がそれを許すまい。
『斑鳩』『成田』の喪失は大きい……彼らも『判断ができる人間』だった。
が、悔やみは無用。この空間で唯一『上』を向く自分が。やらねばならない。

(……『小林先輩自身』にも『心当たり』が無い。
 『ヤジさん』のように『仲のいい人間』でも同じ。
 『インク』の新たな力……その片鱗でわかったのは、
 4つの単語……[The Show Must Go On][逆位相][精神性]
 そして[It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.])

(『私たち自身の中』……
 『自分の中で、笑いと逆位相の感情を止めどなく保つ?』
 『笑いとは逆の感情』……私たちは『常に』そうだった……)

(『確証』……そう言えるものがそこから導き出せる?
 導き出せたとして、『証明手段』がどこにあるかしら……)

自分がどの程度『進行している』のかが分からない。
他に進行している可能性があるのは『小林』だが、
それもやはり、進行度が分からない以上『治療の実感』が無い。

「……」

         ス

可能性があるとすれば――――『インク』の中にあるのではないか。
『墨の量が増える』『造形が出来る』が、あの光景が『全て』と断定はできない。

スタンドを発現する。『インク・レクイエム』は――――『何が出来る能力』だったろうか?

799『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/22(水) 23:45:31
>>798(黒羽PC)

貴方は『インク』を発現する。『矢』に刺す以前と、そのヴィジョンは
特別に形が変わっているようには見られない。
 スタンドを発現した事に、少しだけオペラに従属する者達は警戒の色を
空気に濃くしたが、直ぐにリーダーである彼女が手で何もしないように
示唆した為に動く事はない。

オペラ「ふぅん? それがレクイエム化したって言うスタンド……ね」

目で彼女は語っている。『豪語したからには、実際にその力量を示せ』……と。

(※いま黒羽PCの能力は、詳細にも記されている基本的なスペックは変わっておらず
『ゴースト・ストーリーズ』も変わらず使用は出来ると感覚的に理解してる。

『レクイエム』としての能力を引き出すとして、『明確に何を望む』か『何を再現』
するかをスレ内で記入して頂ければ、GМがそれを見た上での行動処理を行う。

※:他にも引き出せるものは存在する。ベリルとの最後の台詞がヒント    )

800黒羽 灯世『インク』:2020/04/24(金) 02:07:40
>>799

『インク・レクイエム』――――『何が出来る』のかが分かった。

「……」

            シャッ

『ゴースト・ストーリーズ』は変わらず使えるようだ。
が……『インク』は『スタンド能力』を再現できない。
『ゴースト・ストーリーズ』で『小林の快復』を再現しても、
それは『スマイリー・スマイル』の影響を省いたもの。
つまり無意味に近いのは、『変わらない』だろう。

そもそも『あの快復は見た目には何の変化もなかった』。
あの様子を見せる事が仮に『偶然そういう成長で』出来たとして、
『なぜなのか』は分からないまま。それでは『納得』は得られない。
『出来るかも分からないし意味も恐らく無い事』を今する時間は無い。

(つまり……その先。『レクイエム』の領域に『踏み込む』必要がある)

    (『スタンド能力の再現』は……出来ても意味がない。
     『スマイリー・スマイルの能力という事実』は、
     この世界の誰もが知らない可能性が高いのだから。
     あるいは斑鳩さんや成田君、ベリルさん……
     彼らのスタンドにも『答えを出す』効果は無いし、
     治療に使えても『効き目を証明する手段』は無い……)

         (なら例えば……私があの時見た『光景』。
          『私が知るはずのない光景』。
          『斑鳩さんや成田君の心情』まで読めた)

            (……でもアレは『各々の主観』。
             『状態』は各々には分からない。
             『ゴースト・ストーリーズ』は『1度に1つ』。
             小林先輩を出して、それで終わりにしかならない)

(それなら、あるいは……『小林先輩のそれ』とは違って、
  極めてハッキリ『精神を向上させる』効果があるものなら?)

(『知らないし答案の無い方程式』を追い続けるより、
 ……強力な『精神作用』を持つ、『アレ』を『再現』出来ない?)

ハッキリ言って――――『逆位相』も『精神性』も『主観性』の強い概念だ。
意味するところは立ち位置次第で大きく変わるし、『証明』の手段に乏しい。
運よく『治療に使える効果』を帯びた『何か』を再現したとして、
それが小林や自分に効いたとして……それも『主観』の範疇だ。
感染していないであろうオペラ自身に『客観的に証明して見せられない』。

それに対し黒羽は戦いの中、唯一、『精神に効くことが誰にでもわかる』ものを知った。

                         ――――『コーラ』。
                               ベリルと飲んだ『アレ』を、出せないか?

801『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/25(土) 21:02:48
>>800(レス遅れ失礼しました)

『スマイリー・スマイルの能力という事実』
貴方はそれの再現を考えるものの、直ぐに思い直す。
 『レクイエム』化した『インク』は、スタンド能力も再現出来るかも知れない。
然し、仮に再現したところで。今この場で、その能力が自分達に影響を齎すのか?
 そしてオペラを『納得』させられるのか? 様々な不確定要素が山積みにされている。

そこで貴方は『コーラ』を思い至った……。

   シャララ

             キィィ――zノイン・・・!

インクによって、宙に書かれた『コーラ』と言う字は、収束されて
一つの硝子瓶とキャップ。その中に黒い液体が並々と詰まっている。

あの時のコーラ……ベリルと一緒に飲んだ精神の活性化のコーラだ。

オペラ「……ふぅん」

そのコーラは『実体化』されていた。ヤジも行き成り現れた物体に
目を瞬いてる事がソレを証明している。
 おもむろに、オペラは階段を降りると無造作に貴方が発現された
コーラを周りの従者が制止の声を上げる間もなく口にした。

 ゴクゴク…… プハッ

オペラ「…………ふぅん」

数秒の沈黙、そしてコーラを冷ややかに向ける視線は貴方のほうにも向けられる。

オペラ「……『再現』か。『再現』ねぇ……野鼠ちゃんの詰まっている
脳味噌の中に、この迫りくる終焉を止める『真実』を『再現』出来る可能性は
あるって言う訳? …………ふぅん」

 オペラは、余り面白くなさそうな表情で貴方を見遣る。
その纏う空気は面白くなさそうで刺々しさがあり、周囲が口出し出来ない高圧さがある。

オペラ「……『アハガル山地』には、『入ってはいけない洞窟』があるって言う話があるわ」

数秒、睨むような半眼を向けてた彼女は。そう、ぼやくように階段を上がり同じ位置に
戻りながら貴方へ告げた。

オペラ「『入ってはいけない洞窟』に入ると、どうなると思う?
ま、誰も戻ってこないのだから確かめようがないけどね。
 けど、サン族の言い伝えではこう言われてるらしいわ。
その洞窟には、人一人分の割れ目があって『地獄』へと通じている」

まぁ、少数民族の良くあるありふれた言い伝えだけど、と彼女は区切りつつ
貴方に対して、嘲るような口調で告げた。

オペラ「仮に、あのスマイリー・スマイル達の本体がアハガル山地の
『入ってはいけない洞窟』に落ちた何者かで、その落ちた最中に
発現したのがスマイリー・スマイルだった……って言うのなら」

この今も、世界を地獄絵図に水面下で広げてるのも、何だか納得出来そうじゃない?
 と、オペラは妙に説得力のあるような仮説を立てた。

802黒羽 灯世『インク』:2020/04/26(日) 00:22:34
>>801

『ぶっつけ本番』――――『アドリブ』というほどきれいでもない。
『インク・レクイエム』が『偶然』これを可能にしていた『だけ』。

だが、それで『負けない』なら悪くは無い。

「『可能性はある』――――わ。
 『インク』は『私の想像』を超える『事実の力』がある」

「『何もできずには終わらない』……」

今の『インク』は、黒羽の『記者の信念』さえ超えた能力だ。
己の確かめていない真実を『確かに知っていた』。
それこそ、『レクイエム』足る力なのだろう。

「……『入ってはならない洞窟』?」

僅かに気圧されながらも、謎めいた言葉を反芻する。
『地獄』に繋がる洞窟……『眉唾』だ。

だが、この『災害』もまた『眉唾』……『妙な説得力』だ。

「成る程…………『それ』を探すことは、『解決』に繋がるかもしれない」

「『地獄』は、『人間の心』が生んだ概念だけど……
 もしあるとすれば、まさにすべての『人間の心』と繋がるもの。
 心を通じて『全世界』に拡散されるだけの謂れはある」

「何の情報もナシで『アハガル山地』に行くよりは、よほど指針になりそうだわ」

803『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/26(日) 22:17:09
>>802(黒羽PC)

>何の情報もナシで『アハガル山地』に行くよりは、よほど指針になりそうだわ

オペラ「何しに?」

 彼女は、差し出された紅茶のカップを軽く回しつつ貴方へ訊いた。

オペラ「その地獄へ繋がる場所を岩か何かで塞ぎに?
それとも、其処へ飛び込んで貴方のその筆で本体を倒しにでも?
 冗談は休み休み言いなさいな、野鼠ちゃん。

貴方や、その御仲間たちで。どう其処まで無事に辿り着いて
どうやって能力を解除するおつもり?
 レクイエムのパワーで、なんでもかんでも解決出来ると思ってるの?」

皮肉気な笑みを向けつつ、彼女は嘯く。

オペラ「まさか、私がそこまで連れてってあげるとか期待してるのなら
先に言うけど拒否するし無駄よ。
 貴方のヒーローショーに付き合う気は毛頭ないわ。
もう知りたい事は全て教えたと思うけどね?」

くるりと、彼女はゆっくり背を向けてビック・クランチに戻ろうとする。

アリゼ「おい、まだ……」

ハガネ「やめておけ……呼び止める権利があるのは、その娘(黒羽)だけだ」

控えてる勝気な彼女は、話は終わってないと告げようとするが。そこで
一段とオペラを中心に空気が終わるのを最強の傭兵が感じ取り、制止する。

これ以上はオペラも話に付き合う気が無いようだ。
 何か関心を向けられる要素が、最後に2、3 交渉の場に表立った貴方が
乞えば何かしら聞けるかも知れない……。

804黒羽 灯世『インク』:2020/04/27(月) 20:38:13
>>803

「『何もしない』なんて事はあり得ない……それだけ。
 貴女に理解してほしいとも、してもらう必要もないわ」

「貴女は『情報』をくれた。『知った』ことは『動く』理由になる」

オペラは『神』ではない。
結局は『スマイリー・スマイル』の『被害者』の一人でしかない。
彼女の『意向』に沿わない事は『意味がない』……そんなわけはない。

ここでの話は『終わった』……彼女は『これ以上知らない』。
少なくとも『スマイリー・スマイル』攻略に直結するような、
大きなヒントなどは持っていないか、『言おうとしない』だろう。

「いえ……いいわ、呼び止める理由は私には思いつかない」

それ以外の『彼女について』や『彼女の所感』等を聴いても、
そもそものスタンスが違いすぎる事、そして現状への意味を考えて、
『妙な地雷を踏んで彼女から妨害を受ける』リスクとの天秤には乗らない。

必要なのは『確度のある情報』だ。
彼女自身言っていたように、『解決につながる情報』は無いのだろうから、
これ以上の干渉は余計なリスクを増やすだけだろう。呼び止めない。

805『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/28(火) 00:29:36
>>804

He looked at me I looked at him〜♬
He sized up me I sized up him〜♪

 ……ゾロゾロ バタンッ

ヤジ「……はーっ 生きた心地があんましなかったな
こっから、どうすんの黒羽ちゃん? 学生寮に戻るかい」

オペラは、森のくまさんを口ずさみつつ貴方達の視界から消えた。
不良青年は、オペラと従者たちが全員大食堂の中に戻るのを見届けると
大きく溜息をついて、貴方にそう声を掛けた。

アリゼ「唯一、なんか知ってそうな奴から聞いた情報は
価値があるのかないのか、いまいち不明だったが……その、アハガル山地に
本気で行くって言うのなら、何とか飛行機を手に入れる伝手を探すしかない。
となると、空港まで直行で行ってみる?」

ハガネ「……実力行使で飛行機を略奪出来たとして、運転はどうする気だ?」

アリゼ「ぅ゛ ま、ちょ ちょっと誰かしら脅せば何とかならない、かなぁ……」

控えてる他の者は、各々と自分の考えは口にするが。この現況では指針が無いゆえに
進むべき目標が出来ていない……。

小林「一先ず、何処へ向かうべきか……ですね。話から察するに総合グラウンドの
アリーナは、行くのが余りに危険すぎる。
 ……親友、他にアリーナの支部がある場所は?」

ヤジ「倉庫街とかにも、ある筈だが……あそこら辺は俺もほぼ出入りしてないから
場所こそ大体検討つけていても、安全なのかどうかわかんねぇよ。
 ただ、まぁアリーナの機能が生きてんなら自家用ジェット機とか手配出来る
可能性は、今の状況を話せばワンチャン借用可能……かねぇ」

そう言った話を不良コンビは伝える。ただ、その情報源が期待出来るかは
未知数である事は言うまでもない……。

806黒羽 灯世『インク』:2020/04/28(火) 02:22:30
>>805

「『貴方たちも皆来なさい』とは言わないけど、
 『何もせずに終わりを待って遊ぶ』よりは、
 『死地に飛び込む』方が私は『上』だと思うわ」

座して死を待つつもりは無い。
無意味に暴れ回る気も無いが、
意味があるかもしれないなら動かない理由は無い。
『時間の無駄』かもしれないが、動かない時間にも意味は無い。

「……『アハガル山地』に謎を追いに行くか、
 それとも『治療法』の実験でもやってみるか。
 あの場で『オペラ』を納得させられる根拠が無かったのは、
 『インク』の挙動を完全に理解できていないから、というのも大きかった。
 それと、どれだけ試しても『確たる証拠』にはならない、っていうのもね」

繰り返すようになるが、『スマイリー・スマイル』の症状は無自覚。
『治ったという証拠』などというものは、『存在しない』可能性が高い。
外から見ても『わかる』状態の患者を用意できるならば別だが、
あの場では調達できない(『インク』次第だ。試す余裕は無かった)

――――時間を取れるなら、幾つかの前提は覆る。

「もしくは、例の『地獄への裂け目』みたいな話が、
 『国内にも無いか』でも調べるか……っててところかしら。
 『地獄』とやらに通じる穴が、世界に一つだけとは限らないのだし……
 これをやるなら、今言った『治療法の実験』と並行してもいいかもしれない」

『何もしない』ことは停滞だ。『可能性』がある限りは『動く』ことが、『上等』なやり方だろう。

807『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/28(火) 22:55:47
>>806

ヤジ「となれば、だ。どちらにしろオペラ女王様の話の信憑を高めるのと
移動手段を確保する為に『倉庫街』へ行くのが一番ベスト……だな」

貴方の話を聞いて、方針は決まった。行き先は、アリーナの他の支部があると言う
『倉庫街』へとだ……。

車を走らせる道中、何の気なしに芦田は備え付けてるキャンピングカーのラジオを付ける。
 そこからは、幾分興奮した声でこう話し声がなされていた。

『……皆さんっ 今日は世界中にとって大きな記念日になるのかも知れません
世界中への平和が、人類の夢が叶う一歩を私達は目にして……』

芦田「んぁ? なに言ってんだ、この司会者」

アリゼ「……おいおいおいおいっ、なんだこのニュース?
おい、あんた達。スマホ見てみろっ」

彼女は、手持無沙汰なのを埋める為に取り出したスマホのニュースを
見た瞬間に顔付きを引きつらせつつ、黒羽含む全員に促した。

そこには、大々的にこう表示されている。

『……北〇〇 アメリカが和平の為に会談を動き出す』

『中東テロ 〇〇の指導者降伏を宣言』

『北方領土返還の意をロシアが示す』

……世界各国で起きている対立が解消されようとする動きがされている。
 全体未聞の朗報だが、これが劇的な奇跡などと日和見な感想を今この瞬間
このキャンピングカーの全員誰も抱きはしなかった。

小林「……もう、一刻の猶予も無いんでしょうね」

既に、『奴等(スマイリー・スマイル)』に国家の大部分は支配されたのだろう。

暗い呟きが車の中を満たす。依然 倉庫街を目指して街並みをキャンピングカーは駆ける……。

(※特に何かアクションを起こさないのなら、次レスで目的地の描写へ移る)

808黒羽 灯世『インク』:2020/04/29(水) 23:29:17
>>807

「…………『世界平和』……『そのための能力』だとでも?」

『日本人』である自分にも『分かりやすい』道筋。
或いは、この現象の最初の本体も、
近い文化圏に生きる人間だったのだろうか。

(平和な世界を望むのはそこで『生きる』ため……
 この能力の行き着く先は『無』であって『平和』じゃあない)

           (…………)

               ギリ

何もできる事は無い。『目的地』に到着する事を、待つ。

809『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/30(木) 23:26:57
>>808

ヤジ「世界平和……な。黒羽ちゃん あん時、俺達死に物狂いで
あの笑顔の奴等から逃げたじゃん? あいつ等がそんなん1パーでも
叶えようって言うのが真実なら、俺は剃髪して坊主にでもなるよ」

小林「親友の軽口はともかく……まず、そんな目的ではないでしょうね。
大きなイベントで、まだ非感染な人物を集合させ。あの声の能力で一斉包囲し
感染を増幅させる……と言うのが狙いでしょうね」

貴方の言葉に、不良コンビがそう仮定を繰り出すと。運転していた芦田が
振り向いて、呟いた。

芦田「なんかめんどーな事を世界規模でやってんだな。テレビなり何なりで
その能力使用すればいいだけの話だろーに」

ヤジ「それが出来ないから集めてんだ…………あっ そうか!」

芦田の言葉に、ヤジは膝を叩いた。

ヤジ「て事は、あいつ等。まだ機械とか通して能力を拡散するの
出来ないんじゃねぇか!?」

ハガネ「……有り得なくはないな」

そう、推論を重ねたところでキャンピングカーは倉庫街に到着した。

参考画像↓
(ttps://www.photolibrary.jp/img87/24691_291501.html)

車は数台置かれている……輸送用のトラックや乗用車などもある。
 まだ早朝だからか? 人気は無く、随分と静かだ……。

ヤジ「此処ら辺の支部については、言った通り、俺は初めてだからな……
手あたり次第に散策するか?」

芦田「めんどくせー。どの倉庫入ればいいんだよ?」

全員が一先ず車から降りた……肌寒い風が貴方達の顔を叩く。

目的地まで辿り着いたが、肝心の倉庫の場所は把握出来ない。
適当に歩き回れば、それらしい出入口を発見出来るかも知れないが……。

810黒羽 灯世『インク』:2020/05/01(金) 00:29:06
>>809

「ええ。あんなものが『世界平和』を詠う世界は、
 『真実』なんてない『欺瞞』だけの世界……だわ。
 これもおおかた、小林先輩のいう通りの『策謀』でしょう」

努めて『重く』なりすぎないように、口を開く。
黒羽灯世は無敵ではないが、『上』を取り続ける。

「……つまり『放送』とかまでは警戒しなくていい、という事ね」

『機械を通しての感染』は懸念事項だった。
それがつぶれた――――と思われるのは意義が大きい。

そして倉庫街。町でも『治安の悪さ』をよく聞く地域。
だが、今となってはそんな『噂』に意味は無いだろう。

「いつどこで『敵』が奇襲をかけてくるとも分からないわ。
 とはいえ……常に『警戒』し続けていても探索が進まない。
 悩ましい所ね。……でもとりあえず、ここで考えていても始まらないか」

『アリーナ』の施設そのものは見つからずとも、何かしらの痕跡などはあるかもしれない。
無意味に歩き回る、と言えば気は進まないが、『意味』を見つけるにもまず『動く』事が必要だ。

811『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/01(金) 22:45:48
>>810

ヤジ「……あれ、でも確か黒羽ちゃん あの笑い声って奴聞こえないんだっけ?
機械で録音とか出来ても、聞こえるのかな」

小林「私達にも鸚鵡返しで言える事柄です。あの一件以来、此処に居る方達を除き
他者と接触してませんからね。あの声がもう聞こえなくても不思議じゃないですよ」

そんな会話を背後に聞きつつ、貴方(黒羽)は倉庫街に足を運ばせる。
 一番前にある倉庫を一番倉庫と呼称して……二番、三番と当たり前であるかも
知れないが施錠されており中を伺うのには、曇りガラスが邪魔で中の様子も不明だ。
 強いて目立ったものを挙げるとすれば、二番倉庫の南京錠は比較的新しめと
言ったところだが……それ以外で倉庫の外観に不審な点は無い。

芦田「おっと、俺の出番かぁ〜? いっちょ窓ぶっ壊すか」

『なんで強行突破の発想に移るのっ。それなら私の能力でドアが開放した状態の
過去に改変しますよ』

芦田「つってもウィゴーちゃん、中で訳わかんねぇ化け物がうじゃうじゃいたら
こえぇ〜よぉ〜」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだってーの。さりげなく抱き着いて
こようとこようと近寄ってくんな! ……然しながら、ゴミ本体の意見も一理あるか。
黒羽さん、闇雲に倉庫の中を改めるのも確かに危険です。既に敵の手中と思って
行動するのが妥当でしょうからね』

そう芦田のスタンドが警告する傍ら、傭兵のハガネやアリゼは十メートル程離れた
地点で警戒をしている。黒羽の死角からの襲撃は、彼等が阻止してくれるだろう……。

812黒羽 灯世『インク』:2020/05/02(土) 17:49:08
>>811

「『聴こえない』……はずよ。『録音』ならどうでしょうね。
 『試してみる』のは、あんまり気が進まないけれど」

倉庫の中は伺えないようだ。
『透視』のような能力は自分には無いし、
扉なり、穴なり『開ける』必要はあるだろう。

「そうね、何があってもおかしくはない。
 目についた扉から開けていくわけにはいかない」

「『生き残ってる』なら、籠城しているはずだし……
 何か『人の残っている痕跡』が、あればいいんだけどね。
 後は何か、特徴? 例えばこの『南京錠』とか……」

比較的新しく見える。
『最近買い替えた』と見てもいいだろう。
つまり『使われていない倉庫』では無い。

「……開けるなら、ここからが良い気がするわ」

もっとも、プロが素人目にも分かる『不自然』を残すか?という疑問はある。
入っているのはアリーナの手とは限らない、最悪は『スマイリー・スマイル』だろう。

813『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/03(日) 22:23:09
>>812(レス遅れ失礼しました)

ヤジ「ま……虎穴に入らずば って言うしな」

芦田「よっしゃ、そんじゃあいっちょ俺がぶっ壊
『だから鉄板ネタみたいにすんな!』」


アリゼ「……あんた達もうちょい警戒心もちなよ。
いいよ、私が開けるよ」

呆れた面持ち、騒がしい男とスタンドを押し退けてアリゼは
『ピンク・クリーム69』を南京錠の鍵穴へと差し込む。少し
ピンク色のスライムの色が濃くなると、カチッ……と言う音と共に外れた。

キキィ……。

ヤジ「……資材が沢山あるな。建築用の倉庫か」

重く鈍い音と共に開かれた中には。土嚢や鉄筋 木材に鉄パイプなどが
山高に積まれているのが見える。建物の広さは100m程あるので
資材の少し入り組んだほうにも未だ奥があるのは安易に予想出来る。

 扉から覗き込んだ限りでは、人気は全くなさそうに見えるが……。

小林「何か手掛かりがあるかも知れません。私のスタンドで先行させましょう」

 フワッ……。

小林が、携行していた水筒の中からビー玉状のスタンドを浮遊させて
建物の天井を飛行させる。上から建物内を偵察出来る位置まで飛行を
終えると、軽く眉を顰めて彼は呟いた。

小林「……何でしょう? 時計のようなものが鎮座しています。
それと黒電話……?」

他にも小物のようなものが置いてるようですが、と言葉を終える。
 それと共に、誰も建物内には潜んでない事だけは確かだと貴方に
報告を告げた……。

814黒羽 灯世『インク』:2020/05/03(日) 22:54:29
>>813

「……? 妙な取り合わせだわ。
 『資材置き場』に『時計』はともかく『電話』?
 人が常駐してるなら『置き電話』も便利でしょうけど、
 多少広いとはいえ『仕事場』って雰囲気じゃあない。
 こんなところに置く理由は……『何かありそう』ね」

「それに、時計も……」

ここに荷物を取りに行かせた誰かと連絡が取りたいなら、
どう考えても携帯電話を持たせておいた方が良いだろう。
時計も同じだ。ここに来た人間が時間を確認したいなら、
腕時計でもあれば問題ない。あえて鎮座させる理由は無い。

「普通に考えれば、『普段は誰かが常駐している』か、
 もしくは……『誰かが必ず来る、と想定している』か」

「少なくとも……『スマイリー・スマイル』が即席で仕組んだ罠にしては、
 引っかける気が見えない。それなら扉の中に待ち構えるだけで十分でしょうし」

『斥候』は小林のスタンドに逆立ちをしても勝てまい。
彼の報告は信じるに値する。『足を踏み入れる』事にする。『脚を動かしてこそ』だ。

815『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/04(月) 20:54:08
>>814

ヤジ「罠の可能性は極めて低いんじゃね? 待ち伏せしているようなら
少なくとも俺達が車から降りた時で何かアクションあって可笑しくないしな。
 それでも、気は抜かないほうがいいし……おい、おっさん
俺達は入り口で待機しようぜ。ジョーとブロンドのねーさん含めた三人だけで
中を調べるのは十分だ」

アリゼ「わたし? まっ、いいけどね。そんな5、6人塊りで入るような場所
でもないし、ハガネが外で見てくれれば問題ないよ」

入り組んだ通路の横幅は人が一人か二人ぎりぎり並んで通れるほどの手狭だ。
 小林が頭上に浮遊させたスタンドでルートを確保しつつ、アリゼが緊急時に
ピンク色のスライムで防衛できるようマフラーのように自身のスタンドを
待機させるのを尻目に貴方達はその不思議な物体が設置していた場所に辿り着く。

『黒電話』 そして 『時計』 どちらも資材を積むためのコンテナボックスの
上に置かれていた。

『時計』は11:45分頃を指している、大きさフリスビー程度で装飾も特にない
極ありふれたもののように見受けられる……が、壊れているのかどうなのか
黒羽が見る中で、約二分ほど一気に長針が12のほう目掛け進んだ。

一方『黒電話』は、これも至って普通の形状だが。ダイヤルの回す数字部分の
代わりに干支の字が刻まれている。旧式のままに、コードがあるが
何処かにコンセントなどあるわけでもなく、黒い線はボックスに重力に逆らわず
垂れさがっているのが見受けられた。

小林「他に目立つものは特にないですね……使い古された安全靴やケースなど
転がってますが、何か役に立つものが残されてません」

アリゼ「うーん、何だかいかにもっ て感じに存在感放ってるけど
どうにも役立つように思えないし、外れじゃ」

   ジリリリリリッッ!!

アリゼ「って、わぁΣ 
……ぇ、これ黒電話の形してるだけか? ってか、警報機か!?」

特に誰かが触れたわけでもなかった。だが、その黒電話は鳴った。
アリゼは、壊す事も選択肢に含めてスタンドを攻撃態勢に移り
小林は、警報装置の類なら外で何か起きてるかと首を出入口に向けて
仲間へと声をかける。

小林「親友! そっちで何か異常はー!?」

ヤジ「いやっ! 特に何も起きてねぇが……何かあったかのか!」

小林「……いえ! 因みに電話の音は聞こえてます!?」

ヤジ「あーんっ!? 携帯鳴らしてんのか!?? 聞こえないぞー!」


小林「……彼には聞こえない。では、この電話は……」

 ジリリリリッッ!
  ジリリリリッッッ!!

……依然、喧しく黒電話は音を鳴らしている。

816黒羽 灯世『インク』:2020/05/05(火) 13:17:56
>>815

ヤジの言っていることは全面的に賛同出来る。
罠を張るには、あまりにも『回りくどい』。
それはそれとして、『危険』が無いとは言えない。
手元の『インク』を、意識には留めておく……

「…………!!」

「この音……ヤジさんには『聞こえない』?
 スタンドだわ。この電話そのものか、音だけか……!
 少なくとも『ただの黒電話』なんかじゃあないっ」

鳴り響いたタイミングも、あまりに『丁度』すぎる。
偶然デザインと音の変わった電話が置いてあり、
偶然自分たちが来た今、鳴った……とは思い難い。

「これを……『取らない』手はないわ。
 トラップの可能性もゼロじゃないけど、
 スタンドである以上『スマイリーS』は無関係。
 『救い』とは限らないけど、『意味』はあるはず」

鳴り響く電話を、取る。
時計も気になるが、今は目の前の出来事を優先する。

817『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/05(火) 23:15:00
>>816

ジリリリリッッ! ガチャ

?『あっ やっと繋がった! ハロー ハローッ! 聞こえる!?
いま電話に出てるのは【僕】だよねっ! そうだよね!?』

電話の主は、聞き覚えのない中性的な感じの声だった。
 取ると同時に、焦り声の早口で貴方に対し決めつけ話しかけるが
その内容も初っ端から意味が不明だ。自然に、貴方が
どう言う事なのか、と返答すると。電話の主は軽く呻き声を上げた。

?『あー、そっちも【僕】が居ないのかっ。
いいっ、よく聞いてね! 多分この通話も長くは保たないから。
この電話は【別の平行世界から掛けている】!
 意味がよくわからないかも知れないけど、それが僕のスタンド能力!
其処は多分アリーナ支部だろうけど、周りはどんな感じ!?
 資材だけなんだね! って事は既に襲撃があった世界線か……っ』

電話の主は、と言う事は既に襲撃に対し事前に察知出来たか失敗したんだと
早口で独り言のように呟きつつ、貴方に対し会話を続行する。

?『君が何者なのかどうかとは省くよっ。代わりに僕が何者なのかとか
余計な事は省くよっ。史上最悪といって良い規模の笑いの能力!
 こう言えば伝わるよね!? うんっ、僕のいる場所って言うか世界も
いま、その脅威に晒されている! それで、まだ何とか保っているけど
こっちは籠城して何時奴等に突破されるかどうかと切羽詰まってる!
 ――君の持ってる情報を僕に教えてくれ! その代わり、この僕が
見聞きした情報を君に授ける!』
 
 ……緊迫した謎の中性的な声の主は、貴方に対しスマイリーSに対しての
情報の提供を求めてきた。
 その対価として、謎の人物が持つという情報を教えてくれると言うらしい。

彼女? 彼? 曰く、その世界では奴等から籠城してるが崩壊寸前で
この電話も、この世界線の通話の主が生死不明な事から何時まで通話出来るか
わからないようだが、多分 そう長くは保たない……。

818黒羽 灯世『インク』:2020/05/06(水) 23:39:52
>>817

「……!? 『良く分からない』……でも『分かった』わ。
 少なくとも、あなたに話す事が『不利益』にはならない」

「知っていることを話すわ。
 あいにくあなたが何を知りたいのか、
 そこは分からない……だから『全て話す』」

『スマイリー・スマイル』について知ることを全て話す。
自分の言葉で話す必要は、特に無いだろう。
世界中に散らばる寄生型のスタンドであること。
そして『ソイル』が語った(>>656)情報を伝える。
つまり『奴らのみに通じるネットワーク』があり、
『声という消化液で魂を溶かして食らう怪物』であること。
また、『遊部』という少女の『末路』に関わる推論――
あるいは『インク』で得た『真実』から導ける推論――
すなわち、『逆位相』の『精神性』についても、
真に受けすぎないように、とは付け加えて話しておく。
話す順番も今挙げた順だ。『途中で切れる』可能性も高い。

そう。『時間がない』のはなんとなく『分かる』。
逐一『何を知ってるか』を聞いての一問一答より、
『とにかく知り得る情報を話す』事が重要な状況だろう。

819『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/07(木) 20:52:12
>>818

?『有難うっ! 話が早くて助かるよ。
……よし! それじゃあ早速だけど僕が他の僕や違う相手が
応じてくれた情報を統合したものを君にあげるよ!』

謎の黒電話なスタンドの本体である主は、早口で礼を告げつつ
貴方に対し回答を繰り出す。

?『僕のスタンドは簡潔に告げると、君と少し違う道筋を辿った
場所の世界。そう大きく異なった結果では無いから、君が欲しい
奴等を倒す解決策は僕にもわからない!

けど、推測なら出来る!
 まず、奴等の本体を倒すか能力の消滅。
【これは不可能に近い】と考えて良い!
 他の僕達で、そのアハガル山地へ向かうといった僕とは既に
繋がらないから、その世界は失敗してる……!

 最有力は【能力の中和及び無効化を見出す】事!

奴等の笑顔、笑い声、同調。それによる侵攻を喰いとめるんだ!
 あの怪物達について追加で僕や僕達が知ってる事だけど。
【奴等は感情が無い】! 吸収し傀儡となった奴等には生前の
視覚的な情報は残っていても、感情に基づいたものは残ってない!
それと、【逆位相】に、…く事がきっと鍵だ!
 君がくれた情報、凄く価値があった! 何とかこっちも頑張る!

――それと、気を付けて。その電話の場所に僕が居なくて電話のみ
残ってると言う事は。僕は消えてる可能性が高い。
 多分 もう    奴等になって――ザザ』


 
ヤジ「……ありゃ何だ!!!!??」

 電話が途切れかける、そして出入口を見張ってるヤジが
緊張を伴った、こちらまで聞こえる叫び声を放った。

外で何かが起きたか、起きようとしている。

820黒羽 灯世『インク』:2020/05/08(金) 14:34:22
>>819

アハガル山地への『決死行』は意味がない。
それが『はっきりした』のは大きい事だ。

「『中和』による食い止め……『逆位相』……」

逆位相。

『難しい言葉』だと黒羽は考える。
成田がそれを使ったのは『音』についてだ。
逆位相の音をぶつけると、『消音』が起きる。
だから『笑いの逆位相』を想定していた。

しかし……『敵には感情が無い』以上、
それは『感情の逆』ではないのだろう。
『なんの逆位相なのか』……それが分からない。

「あなたの話も役に立ったわ。……気を付けて」

いずれにせよ。

「……!! 『何か』来ているの!?」

『インク』で文字を書く――――『モノディが殴った(>>447)』

連打とは分解すれば『無数の一撃』。
一撃単位で『再現』すれば、大量の『手札』になる。

821『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/08(金) 23:30:31
>>820

?『ザザ ……僕の世界では 『遠州灘』   ザザ 『天文台』……』

      プツッ

謎の黒電話のスタンド使いとの通話はそこで途切れる。どのような示唆で
その地名と場所を告げたか考える間もなく、ヤジの危機感溢れる声に反応して
出入口に向かうと、彼の声に同様に駆けて手の届く範囲で黒い鋼のスタンドを
背負うハガネは不良青年と同じ少し向こうの上空を睨みつけていた。

アリゼ「おいっ、何だってんだよ坊主にハガネ……も」

倉庫より出た中で彼女は開口一番に尋ねたが、その方向を見れば
回答は不要だった。

 ――『鳥』だ。

カラス それにトンビなど、だろうか? 細かい種類について
今は問題でない、重要なのはその数だ……『万は優に超えている』  

それは黒い影の塊で、大河の如く空をうねっている。数万の塊の
空を横切る異常な鳥の大群はどう考えても自然では起こり得ない現象であり……。

ヤジ「き……聞こえる あの『笑い声』が」

アリゼ「……嘘だろ。人間にしか引き起こさない能力なんじゃ」

ハガネ「…………俺にも聞こえる」

小林「……私もです」

驚愕、慄きを大小あれど含めた声で四人は空を泳ぐ鳥獣の『奴等』を見て呟く。
 黒羽は『聞こえてない』が、彼等には聞こえてるようだ。

そして、一番問題なのが……『その群れは着実にこちらへ接近している』事だ。
未だソレは遠方を飛行しているものの見続けてる最中にも像は肥大化している。

 ――キキィ。
上空の危機を、ヤジと同時に察知した芦田は迅速に車に乗り込み貴方達の
いる場所に停車させて窓を少しだけ開き、声をかける。

芦田「おっしゃあ、とりあえず逃げるかよ」

ヤジ「いや、車じゃあ無理だ……! 相手は鳥なんだぜ!?
キャンピングカーじゃ、どうやったって追いついちまう!
 つうか、ありゃあ完全に街の非感染者纏めて同化させようって魂胆だぜ!」

小林「此処は倉庫街……隠れられる場所は多いですが、アレの
声を完全に塞げるような都合の良い部屋を今から見つけるのは
流石に難しい……この倉庫に逃げても、壁は幾らか老朽して
どうやっても外からの音は聞こえる」

ハガネ「……あの質量では、俺の能力では迎撃は難しいな」

アリゼ「っそうだ! ピンク・クリーム69なら、密封した空間にして
疑似的に無響室みたいに出来るかも……っ
 あぁっ……でも、今の質量じゃ私を含めて二人ぐらいしか入れられない!
今から栄養を摂取させて大きくさせようたって時間が……!」

全員が口々に、上空から迫る逃れられないスタンドの攻撃に対応しようと
口にするものの良い案が浮かばない。

 ……どうする?

822黒羽 灯世『インク』:2020/05/09(土) 20:00:53
>>821

「『遠州灘』…………見た記憶がある。
 成田君の経験した『事実』の中に…………!」

「……!? 『鳥』!? 哺乳類ですらないじゃない!」

その意味を知るには、ここを切り抜けねばならない。
鳥の大群。あまりにも『想定外』だ。
これでは『船』でさえ避難場所どころか棺桶だろう。

「『インク』で『爆弾』なら出せるはず……だけど、
 指向性のある地雷じゃあの数には対応出来ない。
 『栄養』の塊みたいな『コーラ』も出せるけど、
 飲ませる時間が足りないって事の解決にはならない。
 …………『一か八か』の策が、あるとすれば」

『インク』は元々『人型スタンド』を再現出来る。
スタンド能力は再現出来ないのが欠点だったが、
先ほど明らかにスタンド由来の『コーラ』を出せた。

ならば。

「『逆位相』……成田君の力を借りれば……『あるいは』」

『スマイリー・スマイル』の足を、唯一止められた力。
つまり、『モノディ・レクイエム』の『咆哮』もまた、
再現出来る可能性は、十分にあるのではないだろうか?

「時間を稼げるかもしれないわ。可能性は高くない賭けだけどね」

書く文字は『モノディは、成田君は叫んだ』……『出来るだろうか』?

823『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/09(土) 22:37:06
>>822

 シャッ   シャシャッ!

本来ならば、『レクイエム』の状態のスタンドを発現する事など
まず間違いなく不可能だ。そう、本来の貴方の力ならば。

だが……高次元の域へと矢を使用し足を踏み入れている黒羽ならば……。

――モノディ  成田君

      キイイイイィ

 『……ぁ? えっ オレ……』


――『成田』が、あの時のベリルと心象風景の中の時と同様
インクによって象られたような形ながらも確かに意思を伴った
成田 静也が傍へ降り立った。
 周囲の小さな驚きを他所に、本人は少し困惑した様子だ。
確か爆発に巻き込まれて……と言った感じで。彼には少なからず
意思があり、死亡するまでの記憶が残っているような状態のようだ。

 成田『黒羽さん? ……っ! あの鳥達の笑い声は……。
つまり、そう言う事なんですね……』 ズンッッ

インクで描かれた成田はスタンドを発現させる。険しい目で
高速で空を舞って接近する空を制する奴等となった鳥獣を睨む。

既に1km圏内を空の大群達は迫ってきている……。
 記録が正しければ、レクイエム・モノディはその逆位相の
音波で毒となる笑い声を相殺は可能な筈だが……。

――一つ貴方の心の中に疑問が生じた。
『相殺した後に……どう奴等(鳥達)は動くだろう?』

(※799で告げてた『レクイエム・インク』の伏せていた能力。
貴方が邂逅した中の人物であれば、その名をインクに記載すれば
生死の有無、スマイリー・スマイルの捕食など関わらず発現可能。
 ただし、記録の中での性格など投影されるので。ケープのような
自我が無い存在などは命令をきかず無差別に暴走する状態で再現
される危険性がある。またレクイエム状態の為、本体である黒羽が
気絶・死亡するか。発現した生物が行動継続不能になる程のダメージを
負わない限り、任意で解除しない限りは自動で解除されない)

824黒羽 灯世『インク』:2020/05/10(日) 20:07:58
>>823

「!? これ、は………………これが、『レクイエム』」

「『死者』を働かせる『鎮魂歌』だなんて……『上等』な皮肉ね」

これは。そうだ。成田本人ではない。
その事は何となく察せられた。
彼は己の『主観』の中の仲間でしかない。
『記者』としては、失格の能力だろう。
だが……黒羽自身には自嘲の色を帯びた納得がある。

「私の心から蘇った貴方に『指示』はいるのかしら。
 いるのなら……お願いするわ、『あれら』を止めて」

納得を超えなければならないとも思う。
だがそれは、『全てが終わってから』で良い。

(……問題は。問題は『その先』にある。
 成田君の攻撃は『足止め』にはなるけどそれだけ。
 世界の鳥類を絶滅させられるとは、とても思えない。
 そもそも、笑いを止めても『鳥自体はどうなるの?』)

少なくとも……『ここにいる数万』は、何とかせねば。
そのためには『殲滅』か、『中和』が必要なのだろう。
中和……言うは易し。だが、『道筋』が未だ見えない。

(…………『斑鳩さん』の力を借りる?
 彼のスタンドの鎖は広範囲を薙ぎ払うことも出来る。
 でも、それでも足りない。『万単位』……)

「…………今から成田君が音波で笑いを相殺する!
 『笑いが効かない』と見たら『襲ってくる』可能性が高い……
 屋外で全方位から攻められるよりは、屋内の方がマシだわ!」

全ての正解をすぐには出せない。
違う結果もあり得る。まず『動く』事にする。
『モノディ』の『レクイエム』で起きる現象を、
戦力に長けるであろうハガネを始め全員に共有しておく。

その上で、可能性としては鳥の『特攻』を想定し、
屋内……あるいは車内に駆け込めるよう、位置関係を確かめておく。
少なくとも、そうなった場合の迎撃に即応出来る手札は思いつかない。
斑鳩やベリルを呼び出し『数』を増やす程度か……それも確実性に欠ける。

825『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/10(日) 23:46:13
>>824

貴方の言葉に対し、力強く応じ『インク』によって召喚された成田は
同色のモノクロなスタンドである彼のモノディを発現し、大きく叫ぶ

咆哮、慟哭とも言ってよい叫び声。迫って来た鳥達の羽ばたき以外に
黒羽の耳には不快な音は拾わぬものの。他の者達の顔付きが未だ
問題ない事から『相殺』は成功したと感じられる。

倉庫へ避難し、十数秒後……予想されていた攻撃が開始された。

 ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッッッ゛

ヤジ「うぉぉ゛っっ だ、大丈夫か……!?」

小林「多少は老朽化しても、元々は資材を守る倉庫だ。
高速で急降下してくる鳥獣の体当たりとは言え、突き抜ける事は難しいですよ」

ハガネ「……突き抜けられても 迎撃には問題ない」

倉庫の屋根は大きく全体的に陥没がなされた。間違いなく貴方達の肉体を
殺傷する目的での自爆に対する躊躇のない特攻だ。
 然し、元々が只の鳥である事も踏まえ屋根を貫通して威力を保ったまま
貴方達を傷つけられる程のパワーは宿していない。

暫く心休まらない激突音が続いたものの、十数秒してから
インクの成田が呟いた。

成田『オレの耳に、大きく遠ざかっていく羽ばたきが聞こえます。
どうやら、街の中心に去っていったようです』

……どうやら、一先ず危機は去ったようだ。

小林「街へ……となると防御手段のない星見街の住人の殆どは
壊滅されると判断して良い」

ヤジ「黒羽ちゃん、どうするよ?
一刻の猶予もねぇ感じだぜ。そろそろ奴等に対する打開策思いつかねぇと。
 そっちのスタンドで蘇った成田が幾ら、あの化け物共の声を防げるって言う
アドバンテージあってもよ。あいつ等が本気で兵器とか運用してきたら
そっちの伝説の傭兵とかが居てくれてもよぉ……勝ち目は無いんじゃないか?」

貴方達の危機は一先ず回避した。だが、街の命運は絶望的だ。
 
このままでは、奴等の浸食を指くわえ見守るのみだ。

 カチ カチ カチ ――チッ

あの『時計』のほうを何の気なしに視線をやると
『11時54分』に針が動いていた。当然ながら、今の時刻は
午前中ながらも、この時計の表示とは異なっている。

……『黒電話』は、既に消失していた。

826黒羽 灯世『インク』:2020/05/11(月) 22:24:39
>>825

小林の言葉には少なからず心は痛む。
だが、そうだとして、そうするしかなかったのだ。
自分達が死んだとしても結果は同じだった。
町内放送で成田に吼え続けて貰いでもすれば別か?
……意味がない仮定だろう。

「……どうする、って」

(『打開策』……この状況。認めなきゃいけない)

         (『思いつかない』という事を)

ヤジの言葉はいかにも他力本願だが、
スタンド使いではない彼に求めるのは酷だろう。

「電話で聞いた……『遠州灘の天文台』にでも、行ってみる?」

自分にも、『逆位相』の意味が、いくら考えても分からない。
『逆位相』――――『感情の無い』連中に働きかける以上、
それは例えば『感情の乗った声』なんかじゃあないのだろう。
小林の治療についても、そのような経緯は一切なかった。
ただ単に、彼が『自分で壁に頭をぶつけた』というだけだ。
位相も何もあるまい。そして『再現性』があるかも怪しい。
その後の寛解にこそ『経緯』があるのだとすれば、
それは小林自身には分かっても自分には分からない。

・・・『手詰まり』の文字が頭に浮かぶ。『認めたくはない』。

「これは――――――『終末時計』 ってところかしら」

思わず零す。弱みは、見せたくないのだが。
謎めいた時計は、安直に考えればそんな『暗示』を感じた。
無論、そんなものが置かれている意味は無いだろうから、
『時計のずれ』をそう考えてもしまうほど『弱気』になっている、と自覚する。

827『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/11(月) 23:01:07
>>826

>『遠州灘の天文台』にでも、行ってみる?

ヤジ「天文台と遠州灘? ……ちょい待ってくれ。
天文台はH湖近辺だったよな、なぁ?」

小林「えぇ、天文台はH湖の方面です。……電話で、そう言ってたのですか?」

貴方は先程の平行世界の電話の主の言葉を思い出す。
途切れ途切れに『天文台』と『遠州灘』と発していた。切羽詰まった状況で
報せたからには、間違いなくその地名には大切な事柄が秘めてるとは思える。

ヤジ「遠州灘は……つまり、海岸って事だろ?
天文台は、天体観測で何回か足を運んだ事あるが。いま行く程に
重要な場所なのか?」

小林「少なくとも、電話の主は私達よりも情報を多く持っていた。
ならば行くべきでしょう……残された時間は少ないのだから」

ハガネ「……この倉庫街から向かうとすれば。街を突き抜けるか
その遠州灘に近い海沿い。どちらか二つの道から天文台に向かうべきだな」

アリゼ「そんなん、人が余り居ないだろう海沿いを車で走らせるのが当然っしょ」

ハガネ「……既に街が変貌しているのなら、どう奴等が動くかで海沿いであろうと
街中であろうと地獄には変わらないだろう」

遠州灘は、謂わば海岸沿いだが。特徴のある建造物かあるでもないし
何かしら手掛かりを探すのなら『天文台』だろう。
 ただし、今から向かうのであればだ。怪物と化した鳥達の攻撃を受け
ほぼスマイリー・S化した星見町の住民、いや 生物と対峙するのは避けられない。

街を突き抜けるルートも、迂回して向かうルートにするにしても
危険はつき纏う……。

828黒羽 灯世『インク』:2020/05/13(水) 01:25:12
>>827

「……そうね? 言われてみたら『天文台』なんて、湖畔にしか無い。
 でも、遠州灘……『どういうつもり』でその地名を出したのかしら……」

無意味なノイズだった、とは考えない。
あるいは『誤解』を伝えられた、とも。
……可能性はもちろんあるが『最悪の可能性』だ。

「……電話先の人間が、あの状況で『謎掛け』をしたとも思えないわ。
 よほどじゃなきゃ『何かがある』地名だからこそ口に出した、はず。
 あの時電話が切れかけているのは向こうも理解していたんだから、
 最後の最後に滑り込みで伝えたい、その程度の『意味』はあるはず…………」

はず。はず。……はずだ。
なにもかも可能性でしかない。
ヤジの懸念は分かるが『じゃあ何をするのか』だ。
考え続ければ急に全てが分かる段階とも、思えない。

「……町中は確実にもう汚染されてる。私も海岸沿いの方が賢明だとは思うわ」

「敵に読まれてる可能性はあるけど……町中は、読まれようがなかろうが危険だもの」

座して、頭で考えて、或いは遊んで滅びを待つよりはずっと『納得』出来る道だ。
上等であると信じる道を行く。上には、向かい続けなければならない。

829『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/13(水) 19:57:57
>>828

芦田「海岸沿いから、天文台かい? 
おっしゃあ、ウィゴーちゃん。かっ飛ばすぜぇ〜!
なんか襲撃あって車が大破しかけたら、よろちくびー」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだってぇの。
未曾有の危機が町中、いや世界で蔓延ってんのに何時も通りに
頭可笑しい胆力だけは尊敬してやるわ』

ヤジ「……おっさんはすげぇな そのマイペース振り、尊敬しねぇけどよ。
へ へーくしゅっ!!
……くそっ、ちょいと気が抜きかけたら。まーたくしゃみと鼻水に涙が
出てきたぜ。ジョー、残りの薬いくつあるよ?」

小林「10錠あるかないかですね……」

ヤジ「くっそ、昨日やっぱ買い溜めしとくべきだったな」

不良青年の片割れは、鼻水をティッシュでかみつつ小林から
受け取った薬を一粒、涙を水筒の蓋を受け口に落としながら水と
一緒に飲み込んで車へと乗りこむ。

 ――ブロロロォ……。

車は走らせ始めた。少ししてから水平線が見渡せる海沿いの道沿いを
キャンピングカーは走行する。

ヤジ「……そう言えばよ、クシュン。
星見町には自衛隊の駐屯地とか、あったっけ? ……ないよな」

小林「あるとして、せいぜい銃砲店か警察署ぐらいですよ。
この街で行き成り襲撃されるとして、想定される危険は」

走りつつ、不良一組は想定される これからの危険を空の鳥達は
除外して話し合う。

ヤジ「まぁ、だよな。行き成りミサイルぶっ放されるとかは
心配しなくて良いわけだ。さっきの、化け物鳥達も脅威は脅威だけど
成田が居てくれりゃ、心配はしなくて良いわけだろ?
 最強の傭兵もいてくれる訳だし……」

そう会話する口振りは途中で途絶えられる。窓から見える風景に
異常さが見えていたからだ。

狐 イタチ……野犬などの森に生息しているであろう生物達が
貴方たちの走る道路の横沿いの森林のある周辺から数えるのが億劫な程に
ジッ……とこちらへ視線を向けているようで、動く事なく貴方達の乗る
車に対し体を向けて動かないでいる。

小林「……襲い掛かってはきなさそうですが」

アリゼ「気に入らないね……まるで私達が感染してないのを理解しながら
黙認して素通りしてるようだ」

動物達も感染化しているのは明白……然しながら、彼等も黒羽達の戦力を
理解してる故に、考えなしに特攻を仕掛けようとはしてない。
 ただ、自分達(スマイリー・スマイル)にとっての不純物の動きだけは
捕捉しておこうとしているかのように、車窓から小さくなっていく物陰の
視線は何時までもこちらを追っていた……。


そのまま貴方達を乗せた車は海岸 『遠州灘』の方面に辿り着いた。
時節は寒い時期だからか、人気は幸い殆ど無い。
 沖へ向かう為のものか、小さなモータボートが数台鎮座している……。

アリゼ「なんも無さそうだね、ボートも車から見る限り異常なし。
電話じゃ何かあるって言ってたようだけど、この辺とにかく一通り
何かあるか探してみる?」

幾らか減速して、海岸の周りをゆっくり見渡しているが各々
異常は発見出来なかったようだ……くまなく調査すれば、もしかすれば
別の結果もあり得るかも知れないが。

830黒羽 灯世『インク』:2020/05/15(金) 02:08:22
>>829

ふと、水筒に落ちた『それ』が気になった。

「……『涙』が薬なんていうのは、洒落すぎるかしら」

泣くことにとって、涙は『象徴的』だ。
唯一の治療例である『小林』は、
『感情は関係ない』のだとしても――
むしろ奴等にも存在しない『感情』とは無関係に、
常に泣き続け、文字通り『涙を飲む』ヤジと行動を共にしている。
何も確証はない事だが、『小林の飲料にも混入していておかしくはない』。

(試す甲斐くらいは、あるわね)

          シュッ   ペロ

己の左目を擦り、涙を筆先に付け、
それを経口摂取する。ほんの試しだ。
『自覚出来る作用』は無いかもしれない。

「……『成田君のレクイエム』については、
 すでに共有されていると見ていいんでしょーね。
 上等だわ、襲ってこないならそれはそれで好都合」

遠州灘に到着するまでは、少なくとも安全という事だ。
だからこそ、先に挙げたような『試し』が出来るわけでもある。

「そうね……今の所は、『ゴール』も無い。
 『何かある可能性があるところ』は、『寄り道』じゃなく『目的地』」

「とはいえ、『見てわかる範囲』以上を調べるのは意味が無いでしょうけどね」

見て分からない物は調べても分からないだろう。『見える範囲を探る』くらいは、しておく。

831『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/15(金) 22:54:31
>>830

『涙』……そうだ、確か貴方とヤジに小林。あの裏路地で命からがら
逃走し終えた後、ヤジは嗚咽まじりに薬と水を飲み干し。そして小林も
その水筒を回し飲みしていた……。

それからだったのではないか? 確か、彼(小林)の体調が改善に
至ったのは……。

然し、今のところ貴方は奴等の声は鳥の襲撃の時は聞こえてなかった。
 次の襲撃によっては、今の行動が正解か否かわかるかも知れないが
今の生理的な反応によって摂取した涙は、各段に気分が良くなるような
自覚症状を感じはしなかった……。

芦田「りょ〜うかい。そんじゃー、適当に海岸調べっかー
真夏なら、ウィゴーちゃんと海水浴楽しめんのになぁー
ウィゴーちゃんの水着とか、すげー綺麗なんだろうなー」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。
もう、何もその馬鹿馬鹿しい内容についてはコメントしねぇわ』

キキ……ッ。

ハガネ「ボートは調べておこう」

アリゼ「二、三艘しか無いし。あと他に特筆として目立つもん無いし
直ぐに済むよ」

ヤジ「……ちょいと小休止がてら、腹ごなししておくか。天文台に
辿り着いた途端、行き成り四方八方から襲い掛かられても不思議じゃねぇ」

気を張り詰め過ぎても仕方がないとばかりにヤジは軽食、小林も軽く水分
補給を行い。ハガネとアリゼが率先して二人でボートを調べる。
モータボートは大体三名程乗れるボートが三台程度鎮座していた。


芦田「……なぁ、黒羽ちゃん」

休憩がてら、一本煙草に火を点し紫煙を揺らす男性は
何時になくおちゃらけた雰囲気を少なくした声色で、貴方に声をかけた。

芦田「おめーさん、『矢』っての刺したじゃん?
んでさ、今はそいつ。効力失ってんだよな?
 ちょいと、俺達に渡してくれてもいいかい?」

……何か意図があるのか、芦田は貴方から『矢』を貸して欲しいらしい。

832黒羽 灯世『インク』:2020/05/17(日) 01:33:22
>>831

(『自覚症状』が無い以上、『治った自覚』も……か)

今は、考えない。
他の全てと同じだ――――『確証』は無い。
正しかったかどうかわかるのは、その時が来てからだ。

「そうね。その間はここで待っておく。
 ……『休める』時に休むのも、良い事だわ」

「……」

     ス

芦田にだけ見えるように、『矢』を示す。

「『ふざけている』ようではあるけど、
 なんだかんだで『協力』してくれてる」

「『他意』は無いと思うけど……『意図』は、何?」

無理やり奪ってでも使う『確信』があるなら、かまわない。
だが、『説明』を彼が望むのであれば、それを聴く時間はあるだろう。

833『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/18(月) 00:06:01
>>832

芦田「……どうよ? ウィゴーちゃん」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですって。
そうですね、無理だと思いますよ。効力を取り戻すのは』

芦田「そうかい、まぁ女神も万能じゃねーってか。
いやさ、『矢』の力が失われてんなら。ウィゴーちゃんの能力で
元の力が戻せれるのなら、まだ何かしら出来るかも知れないからよ」

どうやら、彼(芦田)は矢を強奪して何かしら悪用と言うよりは
自身の片割れで使用可能な状態に戻せるか知りたかったようだ。
 ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトに名前の訂正と女神の呼称を
文句と罵りに何時ものふざけた笑みで対応しつつ話を続けた。

芦田「実感なかったけどさ。あの化け物鳥達と あの声を直接目と耳にしてよ。
俺らしくねぇけど……こりゃ、駄目なのかもなぁって思わず納得しかけてなぁ。
でも、黒羽ちゃんは諦めてねぇんだし。ウィゴーちゃんも最後の最後まで希望を
捨てるとは何事だって言ってからさぁ……やれると思える事は全部やるしかねぇんだろうな」

本当、俺らしくねぇんだがと芦田は嘯きつつ煙草を吸い終える前に告げた。

「――あんたの力なら『矢』も呼び起こせるかもな」

……そこで、ハガネとアリゼがボートに異常はなし。海に出る事になれば
問題無く使用出来ると報告して車へと戻った。

 
        ブロロォロロロ……

ヤジ「H湖近くに差し掛かったな……周り一面木々だらけだ。
さっきの山犬なり野生の動物も気にかかるし、より一層気を付けようぜ」

 既に舗装道路でない自然の道路をキャンピングカーは走る度に幾らか
ガタガタと揺れつつ走っている。もう後少しで天文台に辿り着くと言う所だが。

   ――キキィ……!!

アリゼ「うぉ……っ!? なにっ! 敵襲っ!?」

芦田「……いや、こっから先はもう車は使っちゃいけねぇとさ」

……車窓から見ると、多くの木が打ち倒され道を塞いでいる。
遠目だが、木々のバリケートの向こうも、似たりよったりの障害物が垣間見えた。

芦田「ウィゴーちゃん、過去改変でどうにか出来そう?」

『やろうと思えば……しかし、向こうも明らかに塞がれてますし。
一々降りて時間をかけるよりは密集して徒歩で向かうのもありかと』

一応やろうと思えば、障害物を貴方達の力で強引突破して車で
目的地まで辿り着けるだろう。徒歩で向かうにしても……この様子なら
明らかに先で何か待ち伏せがありえそうだが。

834黒羽 灯世『インク』:2020/05/18(月) 01:11:03
>>833

「『矢』――――そうね、出来るかもしれない。
 私の『インク』は、とびきり『上等』だもの」

理屈で言えば『可能』には思えた。
なにせ、『成田』が呼び出せるし、
そのスタンドさえ行使できるのだ。

「……『乱用』する気には、あまりなれないけどね。
 やるなら『誰が使うか』決めて、『使うときに出す』。
 出しっぱなしで持ち歩いて、連中に奪われでもしたら終わりよ」

「でも、選択肢には入れておく。『やれることは全部やる』
 ――――あなた、思っていたより、けっこう『上等』だわ」

―――――『なんでもできる』とさえ、思える。
それが全能感に結びつかないのは、ひとえにそれ以上の『脅威』ゆえだ。

もっとも、最終的には『上』に立つつもりではいる。『折れてはいない』。

「『クレイモア地雷』を出しましょうか。……出せるかしら?
 成田君に、『逆位相』の音で『消音』を頼めればいいんだけど」

「『レクイエム』とはいえ、2つ以上のものを再現できるかは、まだ試してないわね」

なので試そう。『ここでは使わない』としても、今の内に試しておこう。
成田は今も出ているのだと思う(自動解除されないため)が、『クレイモア地雷』(>>483)を出せるか?

835『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/18(月) 21:03:17
>>834


 シュッ ――シャッッ シャッ    キィーンッ……!

『クレイモア地雷』……直視した訳ではなかったが、貴方や貴方の仲間が
あわや体中蜂の巣より酷い事になりかけた指向性の地雷。
問題無く発現された。ただ、感覚的に半自立と言う感じで貴方に付きそう
成田を除き、指向性の地雷は解除か役目を遂げない限りは次の『再現』は
出来ないような気がした……。

ヤジ「うぉ、おっかねぇの出したな。……この車の近辺に設置して
何か来たら発動させる感じ?」

小林「こちらも、一応持てる限りの武器は携行していきますが。
ソレなら天文台まで辿り着いても明瞭に音が出るし、良い方法とは思いますよ」

芦田「上手く嵌ってくれるかは神頼みだけどな『茶化すな!』 うぇーい
『まったく……とりあえず、車付近の木々ぐらいは撤去しときましょうよ』
そうだねぇ、ウィゴーちゃんの奉公精神にゃあ頭が下がるよ
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』だっ!」

芦田とスタンドは、ひとまずバリケート化してる木々を撤去しようと近寄る。
その周辺は酷く木々が埋もれ、腐敗した木屑が地面を覆っている。

ハガネ「地雷の知識ならある。設置する場所に悩むなら手伝うぞ」

アリゼ「ピンク・クリーム69。食い溜めだっ こっから先は何か起きても
迅速に対処出来るように一杯食べな」

傭兵は貴方に近寄り、アリゼは車に詰め込んでいた食事をスタンドに摂取させ
何時でも攻防可能な準備をしてる。小林とヤジも車の中で携行する武器を
選別してる最中だ。

836黒羽 灯世『インク』:2020/05/18(月) 21:24:05
>>835

「……これを起爆するか解除しないと、
 別の物とかは『再現』出来ないようね」

一応口に出して言っておく。
味方にも共有しておくべき情報に感じた。

「バリケードの除去に使うつもりだったけど……
 そうね、対人地雷にさせる役割じゃないかしら。
 ハガネさん、『軍事』の知識で張り合う気は無いわ。
 あなたの考える最良のポイントを教えてちょうだい」

流石に、本職に知識でマウントは取れないだろう。
地雷自体詳しくないのだ……いわんや設置の基準をや。

「それと……一応、奇襲だけは気を付けましょう。
 まあ、改めて言うことでも無いとは思うけど」

周囲の木屑には注意を払う。
まだ『虫』までは支配されていないと思いたいが、
毒を持つそれらが飛び出てこないとも、限らないからだ。

837『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/19(火) 19:28:25
>>836

ハガネ「ああ。この地形ならば……」

キャンピングカーの後部にある地面を指し、角度を教える傭兵と
それを見る貴方。傍らにはレクイエムで発現されてる成田も周囲を
見渡しつつ、ぽつりと呟く。

成田『……嫌なぐらい静かだ。生き物の音が殆どしない』

 カツ カツ カツ カツ

成田『まるで、この森そのものが。オレ達を狙って
息を潜めてるような……』


    ズボォォ―――!

芦田「ぁ?」『へっ』


           ―――ゴォォッン――zノッドギャッ゛ッ゛!!

……芦田が、そのバリケートとなる木々の周辺の木屑に足を踏み込んだ
瞬間だった。地面の崩落する音、彼とスタンドが間の抜けた声を上げた束の間
その大人一人とスタンドの姿は地上から消え、そして重く鈍く耳障りな
幾らか柔らかいものが固いものに叩きつけられる音を聴いた。

急変に、顔色を変えて車内の面子も貴方へ指導していたハガネもその
穴へと駆け付ける。見下ろせば、約3,4m程の真下で彼は居た。


芦田「……ァ゛……ゴフッ……ッ゛ こ……りゃ゛……っ」

口から血の泡を吹きつつ、痙攣しつつ胸部から鋭い岩を生やしつつ
彼は仰向けで自分の体に突き刺さっている岩肌を無駄な抵抗と
知らずか知りながらか触れている。その傍らには、DFを受け同じく
痙攣しつつウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトも穴の壁面に
寄りかかるようにして呻いていた。

『……ワナ……ワナ…………気付……け……なかっ』

芦田「う……うぃ……ごー……ちゃん、しゃべ……喋っちゃ……いけ ね」

口を動かすたびに、彼の顔からは血の気が引きチアノーゼが見え始めてる。

ヤジ「っ早く助けねぇと!」

成田『っ! 待ってくれ……聞こえる。無数の何か小さな音が一斉に
森全体で動いている……凄い数だ!!』

  ――もう直ぐこちらへ迫ってくる!!

芦田は、人為か地上に潜む生物によってか作成された落とし穴で
瀕死の負傷を受けた。
 そして、超感覚を担うレクイエムの成田は森全体で彼が罠にかかったのを
受けて一斉に何かがこちらへ向かおうとしている事を感知した……。

838黒羽 灯世『インク』:2020/05/19(火) 20:09:27
>>837

「…………!?!? 『落とし穴』ッ……!!」

          「……………!」

(こ、このサイズ! 明らかに『事前準備』している!
 私たちが来ることを読んでたのは間違いないとして、
 数十分で済む作業とは思えない……『ここに何かある』)

(けど、それより!)

芦田は、『死ぬ』。
それがわかる。

だが…………『分かった』から何もしないのか?
それは『スマイリー・スマイル』に降伏するのと同じだ。
クレイモア地雷を、『任意解除』して消し去る。

「『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』は過去を変えられる。
 …………『そのレクイエムなら』ッ! 間違いなく『今がその時』だわ……!!」

再現するのは、『レクイエムの矢』。
意味があるかどうかを考えている時間など無い。
それを『スタンド側』に、躊躇いなく投げ、突き刺す!

恐るべき大群が迫るより早く、『戦力』を……『仲間』を取り戻す。

839『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/19(火) 22:36:22
>>838

 ――シュンッッ  シャッ シャシャッ――zノッシャァッ!

『クレイモア地雷』解除 そして、貴方がインクで呼び出したのは
黒でほぼ構成されつつも、淀みない輝きが目にされる『矢』だ。
 それを躊躇なく……『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』へ刺す。

    ドシュッッ   パ   ァァア ・ ・ ・ !

幻視かも知れないが、突き刺さると同時に芦田のスタンドが一瞬輝いたようだった。

それと同時に、モノクルのスタンドの胸部にぽっかり空いてた穴は塞がり
光の粒子をスタンド像の周りに舞わせつつウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは
壁に寄りかかり硬直してた状態から浮き上がり、半覚醒といった様子でまじまじと
自分自身も再起不能状態だった部分をまじまじと見る。

『これが…… 矢 の効果……? 
――繋がりが  切れて、る? それでも 動け てる? ……はっ!?』

…………『芦田』は未だ設置されていた自然の鋭い岩に貫かれている。
血の泡を吐き、既に瞳孔は焦点をあっておらず全身に痙攣が周っている。
 その様子を認めると、急ぎ駆け寄りスタンドはその華奢な手を体に伸ばす。
DFが共有されない、そして発言を鵜呑みにすれば そう言う事なのだろう。

『――ッ! 駄目っ 駄目っ! 駄目っ!!
大丈夫、大丈夫だよ……いま、無かった事にするから。私の力で、助けるから!』

 ズギュン……フッ  ズギュンッ……フッッ  ズギュンッッッ――フゥ――

貴方は、必死に何度も愚かしく十数秒すれば死ぬ芦田にフィルムを引き出そうと
試みるも出来ないスタンドの姿を見て無意識に悟る。
 恐らく、あの様子では『過去改変』は無機物のみに適用とされる能力なのだろう。
生物を治療するといった前提で使用出来る能力をスタンドは備えてないのだ。
それを理解してか、してないのか何度も今やレクイエムの影響で自立可能となった
スタンドは元本体へ能力の適用化を無駄に試みている。

ズギュンッ フッ―! ズギュンッッッッ フッッ――!!

『発現してよフィルム……頼むからっ 頼むから発現してよぉおおおおおお!!』

  ……ウィゴー……チャン

絶叫するスタンドに対し、芦田はか細い声で名を唱えた。それに対して反応した
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが顔を寄せるとボソボソと芦田はスタンドの
耳付近に最後の力を振り絞ってか顔を寄せて何かを囁いた。

           ……カクン

そして、彼は僅かに自分のスタンドに笑いかけると。そのまま瞳から光をなくし
首の筋肉は解けて重力のままに首は下へと折れ曲がっていった。

840『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/19(火) 22:53:41
>>839

ヤジ「何がだよっ! 何が近づいてくるって!?」

成田『もう直ぐ来る……ッ 30m……20mっ!』

小林「―リヴィング・イン・モーメントッ」

落とし穴周辺で、成田の声に呼応しつつヤジは手製の爆弾。
小林は可燃性の液体水槽を四体程を付近に浮遊させる。
アリゼやハガネも手持ちのスタンドを構え、迎撃態勢へ移った時だった。


 
 ――ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

それは大量の『鼠』だった。
野鼠やドブ鼠など種類関係なく。その大群は貴方達目掛け洪水よろしく
接近する。対し、貴方達の仲間も案山子ではない。

   ボゴォ――zノッ!!    パリンッ  ボオオオオォ!!

迫る茶や黒の大河に対して爆弾や手製の焼夷液を振りまき
大火の防波堤を即席で結成する。幾らかは、その炎の前に貴方達に
辿り着く前に死に絶えるが、しつこく全身火達磨になりつつも接近してくる
幾つかはハガネのアイアン・セイヴィアー 
アリゼのピンク・クリーム69が薙ぎ払っていくが……終わりが見えない!

ヤジ「くそったれ!! このまんまじゃ、こいつ等の餌食にされるか
笑いの音波吐かれて、お仲間になるかだ! まだならねーのは成田が
いるのをあっちが知ってるからかぁ!?」

アリゼ「ちっ……キリないね! こいつらジワジワと嬲り殺すつもりだっ」

彼等も手持ちの力や武器で果敢に応戦するがジリ貧だ。
 どうにかして、突破口を開かなくてはいけない……!

841黒羽 灯世『インク』:2020/05/20(水) 22:33:33
>>839-840

「……………………………………やるしか、ない」

「それでもやるしかない……『やらない』よりはずっと上」

『レクイエム』は都合の良い『神』ではない。
それは理解している……それでも『するべき』と思った。

芦田は『死んだ』。……『事実』だ。
彼のスタンドの行動、それが無意味なのも『事実』。
それでも、彼女は『そうしなくてはならない』。
死んで消えるべきだったとも考えない。

「『インク』…………まだ、やれるのだわ」

レクイエムの矢は『使った』。
役割を果たしたなら『枠が空く』。

(生きていても死んでいても『筆法』は『再現』する。
 生きていてもなら、『この場にいても』出来るはず。
 筆法は元々、その場で見た事実を再現する技……!)

「…………『最強の傭兵』を、『もう一人』!
 『ゴースト・ストーリーズ』……これで戦況を打開する!」

『ハガネ』――彼を『再現』する。
彼がどういう人間なのかはよく知らないが、『最強の傭兵』だ。

半端な火力を増やすより……現状の『最大火力』を、二倍にする。

842『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/20(水) 23:47:18
>>841

貴方は筆を振り翳し 『ハガネ』と名を描く。

 シャッ――zノッシャッッ……ッ   ヴォオ゛ン゛

全身が黒で構成される寡黙ながらも姿形は今も貴方達に終わりを
与えんと押し寄せる存在に応戦する傭兵の姿が降り立つ。

だが、この瞬間貴方には成田を招来した時と異なる手応えを感じた。
新鮮な再来と言うよりも、普段の用途で使用していたゴースト・ストリーズ
ソレと同様の能力を使用した時のような……。
(※『レクイエム・インク』による記録の中の人物の投影だが、いま現在
一人召喚してる為、更にもう一人の召喚を長時間発現するのは困難。
事前に、能力説明をしてなかった為今レスでは行動を通すが
次レスからは記録の人物の投影に関しては、解除しない限り新たに
人物の投影は出来ないとする)

ハガネ「っ俺か……なら、少し荒業も出来るな……全員下がっていてくれ」

 キィン   ググッ

傭兵の呼びかけで貴方達が引き下がると同時に、その黒い鋼の剣のヴィジョンは
物干し竿か定規のように細く、とても長い形状へと変わる。
 彼は、二の腕に血管を浮き上がらせつつ体を捻り其のヴィジョンに手を添え
大きく大きく振りかぶり……。

 ハガネ「――おおおぉ゛ッッ!!!!」

     ドォォォォ゛ォ゛ッッ゛ ゴォ゛オ゛ッッッ゛ンン゛ッッ!!!!

一瞬残像で、その変化したスタンドを振りぬく姿を視認したと同時に
爆発音のような轟音と共に傭兵の前の地面が浅くも抉れて、スタンドの剣が
走ったと思われる部分に亀裂が走り夥しい小さな死骸が散乱していた。
 それは、反対側に立つレクイエム・インクで投影されたハガネも鏡合わせの
ようにまったく同じ動きをした為、半円形状に貴方達へ押し寄せていた鼠の集団の
半数が死滅した。だが、まだ向こう側では衝撃によって著しく変形した大地を
乗り越えつつ其の集団が蠢いているのが見える。

ヤジ「……は、はは  す、すげぇ! よっしゃあもう一発今のをやれば
あいつ等全滅させられるぜ!」

ハガネ「無理をすれば可能だろうが……見ろ」

 ……ジジッ

傭兵が一瞥した視線の先には、レクイエムで投影された傭兵自身のヴィジョンが
霞んで今にも消失しようとしている。『時間切れ』らしい
 これ以降は、成田を解除しなければ傭兵を呼び出すのは難しいだろう。
更に、敵の動きにも変化が起きている……。

 ゾゾ      ゾゾゾゾ     ゾゾ
   ゾゾゾゾ       ゾゾ

小林「どうやら……分散している?」

アリゼ「今のハガネの攻撃で、一塊で馬鹿見たいに突っ込むのは
自殺行為って気づいたんだろうさ。ちっ! 学習能力は高いらしい」

ヤジ「だけどチャンスでもあるんじゃねぇか?
今なら無暗やらたに攻撃して来ないから天文台へも行けるだろうし」

このまま目前のリスクを潰す為に、無軌道で遠目に見える鼠を潰すか。
それとも無視して天文台へ向かうかは貴方の判断が決め手となる。

尚、今までの一部始終が終わった所で。芦田の元半自立スタンドは
顔を伏せた様子で落とし穴から上がり、無言で貴方達の近くへ降り立った。

843黒羽 灯世『インク』:2020/05/22(金) 00:14:13
>>842

「『スマイリー・スマイル』は『集合意識』なら、
 ここにいる個体を仮に『全滅』させられても、
 いえ、全世界のネズミを『絶滅』させたとしても、
 天文台を調べている内に『別の生き物』が来る。
 少なくとも、『鳥』はもう掌握されてるのだから」

「――――行きましょう、天文台に」

ネズミを潰す事には『意味』を見出せない。
むしろ一刻も早く目的を果たすべきと考える。

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』には声は掛けない。
――――何を言っても『虚飾』にしかならないだろう。

844『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/22(金) 23:55:06
>>843

ヤジ「鳥の大群、んで今は鼠。
お次は野犬か冬眠中なのを無理やり起こされた熊か……。
まぁ何か出ても、今みてぇなので追っ払えるし。大丈夫だよな?」

小林「楽観視はいけませんよ。それと、芦田さんを罠に陥れたように
また落とし穴があるとも限らない……慎重に。
 ……成田さんを先導に進んで頂くのが得策では?」

アリゼ「まぁ確かに。状況が状況だし、肉盾にするようで申し訳ないけど」

芦田を死に追いやったような罠が道先に突如あっても可笑しくない。
ロストしても、レクイエム・インクなら再度召喚出来るであろう事と
行き成りスマイリー・スマイルの音波攻撃が襲来する事も考えて成田を
先頭に進む事を提案する。彼も異論ないと返答し、その形で進み始めた。

キャンピングカーのあった場所から、天文台まで目測で5、600m。
その半分まで、遮る倒壊した木々をハガネのスタンドで撤去及び
芦田を死なせたのと同様の落とし穴も2,3発見しつつも貴方達は回避出来た。
慎重を期す為、歩みは若干遅いものの半分程の距離まで無事に道なり進んでいる。

ヤジ「落とし穴とか以外だと、拍子抜けな程に何も仕掛けてこない……不気味だぜ」

アリゼ「息つかせずノンストップで延々と攻撃されるよりはマシ
……って言いたかったが」

 また、何か出てきたよ。と嫌そうな顔で彼女は前方の一つの木々を指す。

  ……キッ   キーッ

小林「猿、ですね……何か背負ってる?」

彼はスタンドを浮遊させ、少し先を観察した所。猿は何かリュックのような
ものを背負ってるとの事だ。

成田『あの方角以外からも聞こえる、オレ達を取り囲むように
 ……鳴き声は約40匹程だと思います』

ソレ以外は今のところ生き物の音は聞こえないと彼は報告した……。

      カサカサカサッ! パッ!!

成田『っ! オレ達の歩いてる道の両脇の茂みの直ぐ近くまで
猿達が歩いている音がします』

アリゼ「ケッ! 笑い声が脅威だってのは百も承知だが、肉体まで
変質してないなら、ただの猿さっ。返り討ちにしてやる」

一人、彼女は息巻くが。他の面子でヤジは貴方と最初に奴等に
遭遇した時に撃った水鉄砲らしきものを構えたり、また別の者達は
スタンドを構え警戒をしている。

  ――カサカサ

845黒羽 灯世『インク』:2020/05/24(日) 03:38:52
>>844

「リュック……………あるとすれば、『武器』?
 人間用の武器を動物に使わせるなら、 
 サルほど適任はいない、でしょうけど」

(――――『ネズミの大群』を対処された後よ?
 ただのサルなんて、こちらの攻撃傾向からして、
 的が大きいし数は少ない……有効と思えない)

「…………」

             スッ

『インク』により、『水鉄砲』を再現して自分も持つ。
分かりやすく使いやすく、そして『強い』武器だからだ。
単発の弾丸しか撃てない『実銃』以上だろう。

(……『音』の対策をしていない? 『なぜ?』

  ……『諦めて人海戦術』……削るなら、アリか。

   ……『音』……私たちは判断を音に頼っている?)

        バッ


『上』を見る。
『茂み』を警戒するなら『下』と『横』は皆が見ているはず。

『樹上』――――は樹が無いとしても、『上空』はあり得るだろう。
敵には鳥がいる。飛行機も恐らくある。『何でもあり得る』なら全方位警戒がいる。

846『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/24(日) 22:06:52
>>845

シャッ――キィン!

貴方は『水鉄砲』を発現する。ヤジは捕捉として説明を早口で行う

「そいつは、アリーナ製の特注品さ! 5〜6m位なら、大の男が
ふらつく程度の威力の水弾丸が出るし。肉薄してりゃ、前見た事あると
思うけど、力士の渾身の掌底をぶち当てられた程度にゃあ威力があると
考えていいぜ!」

彼が言うには、残弾は水がある限りと言う制限付きだが。幾らか連射も効き
威力は実銃よりは劣るものの相手の動きを牽制する程度のダメージは期待
出来ると言う。猿にどの程度効くかは未知数だが……


 バッ!!  キキィ――ッ!!

そうこうしている内に猿達は躍り出てきた。
 貴方の認識される中では、3匹程度が獣並みの速度で迫る(スB)

そして、片方の手に握ってるのは鉄串? のようなものだ。先端に部分は
何か布で包まれてるようだが、先は尖っているし直撃すれば痛いのは間違いない。
指に挟みつつ、貴方に向け突進する……。

(※要約すれば、何かしら武器をもった猿三匹に対処せよ。
NPC一人程度なら、声掛けすれば自分に対処してくれるし。成田も
ほぼ間違いなく貴方の盾になってくれる)

847黒羽 灯世『インク』:2020/05/25(月) 14:13:38
>>846(GM・質問)
質問です。

> 貴方の認識される中では、3匹程度が獣並みの速度で迫る(スB)

・三匹の猿との距離は?

・三匹の猿が黒羽に向かってきているようだが、黒羽以外に向かって来る別の猿はいる?

・一応の確認だが、『上方向』には現時点で何ら異常はなかった?

848『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/25(月) 20:09:03
>>847

・三匹の猿との距離は?
5〜6m

・黒羽以外に向かって来る別の猿はいる?
凡そ40匹の猿の内、黒羽に向かって突撃しているのは三匹のみ。
他の残りは仲間達目掛け襲い掛かってきている。

・『上方向』には現時点で何ら異常はなかった?
異常はない。

849黒羽 灯世『インク』:2020/05/25(月) 23:02:22
>>846

「頼もしいわね……何より『扱いやすい』のが良い」

これが効かないなら他の武器も効くまい。
より正確に言うのであれば、
効く武器は他を巻き込むことになるだろう。

(速い……至近からの弾丸を回避は出来ないにしても、
 考えなしで撃ち続けるだけじゃ『間に合わない』)

「筆術…………『薄雲(うすぐも)』」

水鉄砲とは逆の手に持った『インク』を、振るう時だろう。
後退しながら、筆を何度も何度も何度も細かく振い(スB)続ける。
その間、二度までは途切れて良いが、筆先から墨は出し続けている……
つまり黒羽前方の空間に、極めて入り組んだ一筆書きの『筆跡』を、いくつも刻み込んでいく。
言わずもがな足止めのためだ。綺麗に引いた一本線などでは、猿は容易に飛び越すだろう。
迷わせる、あるいは即断でも迂回を選択させて黒羽までの到達の時間を稼ぎたい。

それは、あくまで足止め……もう片手も休ませない。『水鉄砲』を乱射する。
細かな線を・たくさんにするのは『片手ずつ違う動きをするため』でもある。
集中するのは、どちらかと言えばこちらの手だが……それも深い狙いでは無い。
猿は小さく素早い。動き回る事も考慮し、『今いる一点』を突くのではなく、
猿三匹に『弾幕』を貼って『面制圧』するようなイメージで『連射』して対応する。

850『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/26(火) 23:01:54
>>849

 ――ガァァ゛ァ゛    キィィ゛ィ゛アッッ゛

>筆術…………『薄雲(うすぐも)』

シャァ―――zノアァ シャッ シャッッ シャッ シャッッッ!!

笑い声でない、獣特有の声と共に猿三匹は貴方に対し飛び掛かろうと試みた。
 そして、その対処としての行動は『最適解』だ。

『インク』による高速で筆を振り空中に留めた即席の防壁。
レクイエムの効果もあってか、ガラス強度だった筆の軌跡も少し厚みをもっており
破壊を試み突進した猿の内の一匹は、ガンッと言う鈍い音と共に唸りながら後退し
貴方の水鉄砲によって悲鳴を上げつつ後退する。

  パシュッ‼ パシュッパシュッパシュッパシュッ……!!

『キィィゥゥウ゛』

猿達は、その鉄串? のようなものを投擲しようとする素振りもあったが
貴方の作成した防壁とアリーナ製の水鉄砲乱射により、それも叶わない。

完全に硬直し貴方の水鉄砲の勢いが少し弱まり、どうやら残量が切れかけたと
思えた瞬間。猿達の頭は一斉に突如消し飛んだ。

 見回せば、既に他の敵を討伐し終えたハガネが貴方の横に立って
少しだけ血を滴らせるアイアン・セイヴィアーの形を長方形から何時もの形に
戻す様子を見せていた。

ハガネ「……他は怪我は?」

ヤジ「お、俺は問題ない」

小林「私は少し手に彼等の武器が当たりましたが、問題はないですよ」

アリゼ「私もちょっと太腿を掠ったぐらい。さっさと天文台で
こいつ等の能力を解除出来るもん探そう」

成田『オレも、問題ないです。……バックの中一応確認します?』

『……やめておきましょう。こいつ等の事だから、開けた途端に
何かしら仕込んでたものが発動するかも知れません』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは、未だショックは引き摺っている
様子ながら、しっかりした声でそう成田の言葉に助言する。そして貴方に振り向く。

『……私は大丈夫です。バックをこの生物達が背負ってたと言う事は、それを
用意した者達もいると言う事。何処に潜伏してるか知りませんが
立ち止まってる暇はありません。先を急ぎましょう』

そう促す。……天文台はもう後一歩で到着する距離だ。

(※何かしたい行動がなければ、そのまま次のロールで天文台へ
到着する描写へ移したいと思う)

851黒羽 灯世『インク』:2020/05/27(水) 01:59:12
>>850

「……助かったわ、ハガネさん」

「そうね、リュックについては触れなくていいと思う。
 『こっちが得するもの』が、入ってるとも思えない。
 もし、仮に、それに何か意味があるにしても、
 『自爆特攻』用の『爆弾』なんかが入ってるリスクが勝つ」

猿たちにそんなものを持たせる理由は無い。
『スマイリー・スマイル』は『道楽』で攻めてくるわけじゃあない。
持たせる道具は全てこちらを『害する』ためのものだろう。

「……『傷を貰った』所は意識しておいた方がいいわね。
 意味もなく、『武器』の先端をわざわざ布で覆うとは思えない。
 突き刺すより意味のある何かが『ある』と考えた方が自然よ」

「なにか、後から危険な症状とか、出てくるかもしれないわ」

『症状』を回復できる存在に当てはある――――が、最終手段だ。
成田を解除せねば『それ』は出せないし、出して解決するとも限らない。

「とりあえずは……行きましょう、天文台へ」

(※特に行動ありません)

852『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/27(水) 22:31:30
>>851

貴方は小林やアリゼの『傷』を懸念しつつも、そのまま天文台へ
行く事に賛同して歩みを進める。

・・・着いた。時間にすれば未だそれほど時間が経ってない筈だが
随分と長く過ごしたように感じつつ凡そ3階建ての天体観測可能な
施設が忽然と佇んでいる。

観測の為に直接上に行ける階段と、他の設備が付属した一階の入り口があり。
どちらの扉も今は閉じられている。

アリゼ「…………さて、ようやく……これで何か手掛かり」


  ……ガ   ㇰ

アリゼ「……ぅ゛」

全員がその場所へ辿り着いた時、アリゼの体調は急変し膝から崩れ落ち
大地に手をつく。その顔面には脂汗が噴き出て、両手足が痙攣している。


 ―ガㇰ

ヤジ「!? おい、ジョーっ」

小林「……っ゛」

見れば、小林も崩れ落ちていた。彼も同じく手足が痺れ、筋肉が麻痺しており
動く事が出来なくなっている。

貴方の脳裏に過るのは……先程猿達の襲撃によって受けた『傷』だ。

853黒羽 灯世『インク』:2020/05/28(木) 00:28:59
>>852

果たして想定より早く、『それ』は表れた。

「…………っ、毒ね。布は『染み込ませるため』」

「ここで……更に二人が脱落するのは痛すぎるわ。
 動ける人たちは周囲を警戒していて。
 私は『治療法』を……『インク』で探してみる。
 すぐ治せるなら、それをしない理由はない……」

…………第一手段。インクで『赤いサソリ』と書く。
自分で見たものでは無い(>>546)が……『知っている』。
アリーナが作り出した、極めて高度な『道具』を。

(問題は、効くかどうか……)

効くとは限らないが、少ない手数ならやる価値はある。
毒を消す手段が手元にあるならば、使う方が合理的だ。

確実な手段ではないが……効かないならそれはそれで『当て』はある。

854『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/28(木) 22:09:09
>>853

貴方は『赤いサソリ』を発現する。
 直ぐ傍にいたのはアリゼだったであろう。周囲の警戒に狼狽えつつも
ヤジは素直に、頼む 治してくれと懇願しつつ辺りを見回し。
ハガネも心配気に一瞥しつつ熟練の戦士ゆえに気配を鋭く変える。

仰向けになり、秒ごとに顔色が段々悪くなる彼女にサソリを突き立てる。

 ズギュンッ

アリゼ「ハッ……ハッ……良く、ちょっとだけ、なっ……ガフッッ!」

一瞬だけ、土気色になりつつある顔に赤味が差し込んだように思えたが
直ぐに赤黒交じりの液体を口から噴出する。

記録の中では、サソリは肉体をドーピングするものだった……小林や
アリゼの回りつつある毒を治せるものでは、無い。

アリゼ「ヒュッ ヒュッ……気に、すんなよ くろ、はね……ヘ
ヘマ したの…私……だからな」

アリゼ「……ハ ガネ……に、もっと色々……新しい事
教えて やり……」


 ……目から光が失った。傍で同じく倒れこんでいた小林も同様である。

『……嗚呼』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは天を仰ぎ、小さく神よと唱える。
背を向けるヤジは未だ気づいてる様子はない。ハガネのほうは、ピクリと
肩を震わせた為、悟っているようだ……。

855黒羽 灯世『インク』:2020/05/28(木) 23:59:39
>>854

手を間違えた、のかもしれない。
あの『サボテンの医者』であれば…………
だが彼には『解析』の時間が必要なようでもあった。
無条件でなんでも治せるというわけでもないなら、
発症からこれほど早く死に至る毒には手が及ぶまい。
成田を解除する必要があるのも、著しく危険を感じる。

「…………」

黒羽は立ち上がる。
『やらなくてはならないから』だ。

「天文台へ。…………行きましょう」

言葉のままに動く。探索に過程を飛ばす意味はない。一階へ。

856『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/29(金) 22:30:51
>>855

確かに『サボテン医者』であれば、傷を受けた段階の時に発現すれば
直ぐに二人の命は救われたかも知れない。
 だが、時間は戻らない。それを貴方は承知している。

ヤジ「…………ぁ? おい、ジョー……んだよ、おい。
ジョー、ジョーってば……おい、冗談きついぜ 起きてくれよ……ジョー」

ハガネ「止せ」

ヤジ「っ離してくれよっ! おい、ジョー起きろって!?
お前がこんな所で死ぬような奴じゃないってわかってんだ。
目ぇ覚ましてくれ……おい、頼むから……!」

ヤジは涙を零し続けながら小林を揺さぶっている。ハガネはそれを諫めようと
したが彼は振り払い意味のない行為を続けている。

『…………私は先に調べてますよ』

ハガネ「……俺はこいつを見ていようと思う。
……アリゼも、出来れば土の上でない場所で寝かしてやりたい」

ヤジは動けない。ハガネも、貴方の護衛を仰せつかっているが
流石に今まで連れ添っていた女性の死は応えるらしく、ヤジと既に事切れてる
アリゼのほうに居るほうに決めたようだ。


貴方はそのままウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトと共に
天文台へ入る。その中は幾らか整頓されたオーロラや天体の写真のある
展示室となっている。上の階には天体観測の望遠鏡があるのだろう。

『……特に何もない? いえ、そんな筈はない! なかったら、今までの
行動が全部無意味になってしまう!
 黒羽さん、何か手掛かりはないんですか?
電話の主が伝えようとした事を……どうか!』

元芦田のスタンドは、貴方に必死な様子で問いかける。

此処には何かある筈。だが、『天文台』のワードだけでは何も得られない事も
確かではある。ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの過去改変もレクイエムの
力は得ているが、それがどの程度 事態を良好へ進ませるかも分からない……。

(※成田は貴方の傍に黙って付き添っている)

857黒羽 灯世『インク』:2020/05/31(日) 02:41:50
>>856

「……ええ、分かったわ」

ハガネらの気持ちは分かる。
連れだった者の死は、簡単には受け止められない。

「私は――――神さまじゃない。『記者』よ。
 まだ何も調べもしないのに、何を答えるというの?」

「『スマイリー・スマイル』でもわかるような、
 つまり……『目立つ』ヒントは残さないはず。
 探すわ。あなたは『壊れてる物』でも探してみて」

まず上の階に行き、望遠鏡を調べる。
それ以外でも、『目立つ』ものがあれば記憶にとどめておく。

858黒羽 灯世『インク』:2020/05/31(日) 16:55:09
>>856

「それと……成田くんはここに残っていて」

天文台内に伏兵がいる可能性はあるが、
外で待機する面々の方が危険性が高いだろう。
成田を残しておくことで、襲撃にはある程度備えておく。

859『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/31(日) 20:25:25
>>857-858

『……そうですね。すみません、私もどうしようもない人でしたけど
本体だった彼を失って知らず知らず気が立っていたようです。
なら、一階を……』

沈んだ声でウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは展示室や備えてるであろう
トイレなどの探索を開始し始めた。

更に『成田』を一階の出入口付近で待機させる事にする。



二階には天体観測用の大型望遠鏡が設置していた。
とても、大きな望遠鏡だ。それが人サイズの大理石らしい石に載せられて
設置されている。

 ……パタパタッ

? ……蝶が、紅色の蝶が望遠鏡の台座に止まっていた。だが、貴方の
接近に気づくと直ぐ、少しだけ開放されていた窓の方向へと飛んで行った。


二階付近をあらかた貴方は探索した。
だが、特筆する程に違和感のあるものは存在しないように思える……。

860黒羽 灯世『インク』:2020/06/01(月) 21:10:02
>>859

成田は『外』の様子が見える位置に待機させている。
ハガネらが『スマイリー・スマイル』に襲われたら、
音波を放って少なくとも『笑い』は無効化出来るだろう。

「…………」

簡単に見て分かる答えがある、とは考えない。
ひとまず、『望遠鏡』を『覗いてみる』事にする。

台座に関しても、細かい作りなどに違和感が無いか見ておこう。

861『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/01(月) 21:53:47
>>860

貴方は天体観測の大型望遠鏡を覗き込もうとする。
 太陽は未だ東の方角に輝いてる為に目が失明するような事態には
至らないものの、その空には特に不思議なものは映りこんでいない。

『台座』には少々違和感があった……『真新しい』


 ――ガシャンッ

成田『――黒羽さんっ! 動物だっ、無数の動物達が此処ら辺一体を
取り囲むように集まっているのが聞こえてくる!』

出入口を閉める音と共に、成田が緊張した声で一階から告げる声。
 下を見れば、ハガネとヤジが出入口を封鎖して入ってきたのが確認とれた。

ヤジ「袋の鼠か、俺達」

ハガネ「突破は出来るだろう。だが、情報の入手が先決だ……」


事態は動いている。『スマイリー・スマイル』も、貴方達が何かしら
浸食に対し大きく障害となるものがあると踏んでるからこそ妨害して
貴方達を抹殺したいからこそ動いている……。

862黒羽 灯世『インク』:2020/06/02(火) 11:03:19
>>861

「『窮鼠猫を噛む』……袋の鼠も結構よ。
 この包囲網は相手の『作戦』じゃあなく、
 あくまで私たちの行動を恐れての『対応』のはず。
 つまり……ここに来たのは、『無意味』ではない。
 この望遠鏡……なぜかしら、『台座だけ新しい』わ」

「天体望遠鏡の『台座だけを交換する』……
 望遠鏡が劣化しない内に台座だけ……なんて、ある?」

台座は動かせるだろうか?
あるいは、引き出しなどはないだろうか?
最悪破壊も視野に入れて、その『手がかり』を調べる。

「それと……これは『無意味かもしれない』から、
 そう思うならしなくてもいいわ……『臨床試験』もしてないしね」

そして……調べながら、ハガネとヤジに語りかける。
それは、『涙』がこの事態を一時的にでも抑えられる薬である事。

「……小林さんが症状を脱した時のことを考えれば、他人の涙が良いのかもしれない。
 とはいえ……あの日記の『泣き虫』が症状を抑えてたなら、自分のでも、問題はないのかしらね」

強要はしない。涙を流すための行動は隙になると言えばそうだし、
今は成田がいる。笑い声による攻撃は、一応抑えることが出来ている。

が、もし……涙が効能を見せるのなら、より攻撃性の高いスタンド使いを呼び出す事も可能だ。
もっとも、症状が『根絶される』とは限らない以上、過信は禁物……そもそも効くかも分からないのだから。

863『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/03(水) 09:26:56
>>862

ヤジ「涙がぁ!? そりゃあ、さっきから俺は涙出まくりだけどよ」

ハガネ「そうなのか?」

貴方の言葉に、言われずとも流し続ける涙を舌でヤジは舐めとり。
ハガネは、僅かに指で目元に触れると。反応の涙を一筋流し口に入れる。

『台座が新しい? なら、私が調べますっ……っあの音が!』

成田『大丈夫。オレが封じ込めますから、その間にでも……っ』


     ガシャン……ッ!!   タタタッッ!

成田『……入って!!?』

突如、一階の窓を突き破り入って来たのは野犬のようだった。
その程度なら成田とモノディでも十分対処出来たであろう。
 だが、咥えてたものがいけなかった。『爆弾』らしきものを咥え
ソレが成田に突撃したのを対処出来なかったのは。奴等の『笑い声』に
意識を彼等が割いてたのも大きな要因の一つだろう。


成田と犬を中心に広がる閃光と赤い光。不幸中の幸いながら二階にいる貴方に
負傷させる程の余波は来なかった。
 爆音が轟く。建物を揺さぶるような振動と共に二階に上がり終えようと
していたウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが蹈鞴を崩し。
黒煙が漂う中にハガネとヤジは姿を消したが……。
 そこに気を取られる余裕は無い。

『あぁ……あの音が建物中に響き渡っている!』

発症の進行が低かったであろう元芦田のスタンドが呻くように呟く。
 気の所為かも知れないが、精神体であるその輪郭が薄まってるように
見えるのは間違いでないのかも。

貴方も、体が段々低温となり呼吸が乱れていくのが感じ取れた。


『成田』は爆発によって破壊されただろう。レクイエム・インクは
万能であれ、破壊された存在を再発現させる行為は。破壊された瞬間に
直ぐと言うのは難しい。

このままでは、『記録』にも書かれた貴方の仲間達のように奴等との
『同化』が完成してしまう。魂が奴等の元に引き摺り込まれるだろう。

864黒羽 灯世『インク』:2020/06/03(水) 19:34:23
>>863

「っ…………………」

(聞こえない……! 『涙』だけで完治はしない……)

『インク』で「水のコップ」(>>760)と書く。
ヤジの持っていた水を、コップに注いだ状態で再現し、
それを飲むことで改善しないかを試したい。

今、それ以外のことに意識を割くのは間違い無く危険だ。
集中し、速やかに、行動する。分かる範囲で手を打ち続ける。

865『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/03(水) 23:25:58
>>864

貴方は『水の入ったコップ』を具現化する。インクで構成された黒い
コップには並々と水が入り、それを啜る。

……駄目だ。体の中にじわじわと震えが走る 
冷たさが胸の中に広がり、意識が少しずつだが確実に沈みゆく感覚が走っている。

『く・・・ろ・・・はね・・・さん』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは精神体故か、足先から幽霊のように
消えかかりつつ、必死な様子で貴方の助けになろうと這いつくばるように近づくが
今の状況では手助けは殆ど期待出来ない。

『こんな……形で、まだ……あの人が言った約束も……果たせず』

口惜しさを含む呟きと、その顔の目元には涙が浮かんでいた。

状況は絶望的だ。そんな貴方の脳裏に走馬灯のように情景が浮かぶ。
学園で覚醒してから、今までの出来事が脳裏に。

ヤジと小林と裏路地から逃げのび、ヤジが泣きながら小林と回し飲みした事。
斑鳩や成田とアリーナに潜伏した事。オペラとの対峙、様々な出来事が浮かぶ。

【お前は『強い』さ……でもな黒羽。たまには弱さを見せたって良いんだ。
強さ、弱さの意味を履き違えるな】

心象風景の中で、ベリルが最後に告げた言葉……。

866黒羽 灯世『インク』:2020/06/05(金) 03:13:31
>>865

「…………っ、………………!!!」

(あ……諦めるのは『停滞』……

  てい……っ……停滞は『落ちる』のと同じ)

浮かぶ記憶の光景。
黒羽灯世の記憶は『ここで終わる』のか?
志半ばで……自分の志だけではない。

(ベリルさん…………あなたは『強さ』を理解してたの?)

(…………、さん……私に教えてくれた『強さ』は…………)

      (『絶対の強さ』じゃない……『相対……)

悔悟か? 無念か? 涙が溢れる。
筆の先につけるまでも、無いだろう。口に流れ込むのは。

筆は、最後まで遊ばせない。
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の涙を取る。
穂先に付けたそれをも口に運ぶ。

強さと弱さを履き違えるな。その『意味』は、分かっていなかった。
ベリルが黒羽の考える『強さ』を完全に理解していたかも、今は分からない。

確かなことは……不格好に見えても、黒羽灯世は常に『上』を狙う。行動を止めない。

867『星の女』:2020/06/05(金) 22:40:45


   クルクルクルクル    
            クルクルクル    ……ギィ  

「…………さて」

「この終焉の世界線に降り立った三つの星屑。
二つの内、一つは呑まれ、一つは空へ還った」

「彼女は、その二つの道を辿るのか。或いは……

868『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/05(金) 22:52:00
>>866

まず、貴方(黒羽)は『自身の涙』を摂取した。
 これに対する自分自身の体の変化だが。
『少しだけ、体の震えが収まり活力が戻る感じ』だった。
だが、まだ体の震えは残り 冷感が纏っている。然しながら
貴方が『インク』を振るい、次の行動を成功させる余力を持たせた。

そして、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの『涙』だが……。


    ――『アハハハハ!!!!』……

! 『聞こえた』
時間にすれば、恐らくまだ半日程度か その前に聞いた『笑い声』
それが全方位から建物の外からであろう大音量で放たれる音が……!

だが、その音波による影響が持続してる為にだ。また声が途切れる
否 正確には毒が再度こちらを蝕む為に緩和したであろう症状が
再度発生したのだ。

 
『…………」

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは既に動く気力もない程に
その精神体が欠けている。
 上半身から下半身も透けており、辛うじて口元部分がしっかり
発現出来てるかどうかと言った瀕死体である事がわかる。

   ――ガシャンッッ!!

窓を突き破り、数羽のカラスらしき物体が飛び込む。
貴方達向けて口を開いた状態へ至る。

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの涙はもう手に入れられない……ッ。

869黒羽 灯世『インク』:2020/06/07(日) 00:53:27
>>868

間違っていなかった。
『集中攻撃』を受けていないのであれば、
涙を摂取し合う事で『人間』は『負けない』。

――――『感情』の零すそれこそが『特効薬』!

「まだ……『まだ落ちてない』
 ……私が負ける事はないッ」

      「『インク……レクイエム』」

最初に――――『ハガネ』を呼び出す。
カタカナ3文字、体が動けば『再現』は容易。
彼にとっての『烏の迎撃』は、それ以上に容易だろう。

そして。

「この『災害』で……泣いた人間が『尽きる』事なんてない。
 私は『記者』としてそのすべてを、『事実』を……世界に書き刻むッ!」

斑鳩(>>326)は泣いていた。
ソイル(>>660)は泣いていた。

『涙』を『再現』する。それを連続で行い、摂取を続ける。
インクの『筆記』は『高速(スB)』――――『後れを取る』事は考えない。

870『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/07(日) 22:30:57
>>869

――そうだ 『感情の涙』だ。

あの時、奴等『スマイリー・スマイル』から無事逃げた『ヤジ』は
『小林の無事に安堵し、裏路地の知り合いの喪失』を想って泣いた。
 それが回し飲みする水筒へと入っていた。

紅茶を振舞われた時も、落ち着いた中で幾らか過去の回想で
誰かを想った涙は、くしゃみによるものと共に紅茶へ混じっただろう。

 ――『…アハハハハ……ハハハ……ハハハハハ!!!』

涙を口から摂取する度に、断続的に笑い声が耳へ劈くように聞こえ、止まり
聞こえ、止まると繰り返される回復と中和、浸食が交互になされてる証拠だ。
 少なくとも、これにより貴方が短時間で奴等の仲間となる可能性は大幅に減った。

貴方は『真実』を知る。『ハガネ』をインク・レクイエムで呼び出す。

『……外から……西が一番煩い か』 ブゥン!! ガシュッッ゛!!

インクにより呼び出された『ハガネ』は突き破った鳥達を一閃し薙ぎ払う。
 
 カクン……ッ。

『……なるほど この発現された状態でも影響あるのか』

レクイエムで現れたハガネは、貴方と同じ笑いの渦中にいる。
基本的に感情を表に発露しない彼はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトのように
足先から薄れる。だが、貴方が真実を知った手前 無抵抗に消える事もなく
その目の片方から一筋涙が出ると、それを舐めとり。再び像がしっかりとした
彼はスタンドを担ぎ窓に足をかける。

ハガネ『少し時間が掛かるが……源を殲滅する』 タンッ。

貴方が命令するより早く、彼は地上へと躍り飛び出た。

そのタイミングと同時だったろうが。

  ――ブォンッッ!  ドンッ

「ハッ ハッ ハァ……いてて。あっ く、黒羽ちゃん
ぶ、無事か? 俺の事はいいから、早く手掛かりを」

まだ粉塵が舞う一階から打ち上げられるように、貴方のいる二階の床へ
腰を強かに打ち付けつつ転がりながら出てきたのは『ヤジ』だ。
 随分汚れてるが負傷は少ない様子。どうやら爆発前に近くに居た
ハガネがスタンドで被害を極力抑えてくれたのだろう。そして、この瞬間に
投げ飛ばして貴方のいる場所へと強引に転送させたといったところか。

腰をさすりつつ俯せな状態で、貴方に片手で気にせずしたい事をしてくれと
ジェスチャーしつつ、自衛の為に用意したのであろう腰にしまっていた
改造銃を残る手で掴む。

そうだ、『台座』の『手掛かり』

それを一番調べられるとすれば『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』だ。
 その存在は、今やもう口元部分のみ見える形で完全に沈黙状態で
1,2m程向こうの床に転がっている。今ならば、涙を口にいれてあげる事も可能かも。

871黒羽 灯世『インク』:2020/06/08(月) 23:33:51
>>870

「あなたの事も『よくない』わ――――『後に回す』けれど!
 優先順位を決めるのは『私』……『上に立つ』この私よ」

「『捨てないといけない』なら捨てる。
 でもそうじゃあないなら持っていく。
 『強い記者』っていうのはそういうもの」

               シュッ

自分の涙(>>866)。
ヤジの涙。
ソイルの涙。
斑鳩の涙。

生物ではないそれらはハガネを解除せずに再現可能だ。
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に有無を言わさず連続摂取させる。
万一発現出来ない場合も考え、『まだ一度も再現していない』自分のそれを優先する。
むざむざ見殺しにはしない。『絶対にやる』。

「ヤジさん、今ので完全に分かった。
 感情を持たない笑いに対抗できるのは、
 『感情を伴った涙』……それが『特効薬』になる!」

「完治したり笑いの『抗体』が出来たりはしない。
 でも、十分な人数と『物理攻撃』に対抗する戦力さえあれば、
 『持続的に』笑いの影響を免れる事が出来る……!
 なにせ、こんな状況で『泣かずにいられる』人間なんてそうはいないもの」

高らかに宣言する。
ヤジに聞かせるためでもあるし、
『聞いているかもしれない』……あの『オペラ』にも聞かせている。

あの女は『いけすかない』が、『この事実』を知る事に意味はあるだろう。
『エクリプス』残党どもの天下を招く可能性はもちろんゼロでは無いが、
もし仮にこの状況を何かの手段で監視しているなら、どうせ把握されるのは同じ。

「これは間違いなく、この状況を打開する……『収穫』よ! この私のね」

                 『高らかに宣言』……その意味は一つ。これは『マウント』だ。

872『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/09(火) 00:19:31
>>871

貴方は『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に対し、『インク』により
『感情あるであろう涙』を再現させ流し込む。
 つまり、今の貴方は元芦田の現自立スタンドに対し注視し無防備だ。
もっとも自分自身は誰かの事を想い涙して口に含めば、未だ周囲に鳴り響く
『スマイリー・スマイル』の魂を溶解する音波を防ぐ事は出来る。
インクのハガネも、ソレを殲滅せんと動いてる。

>ヤジさん、今ので完全に分かった。感情を持たない笑いに対抗できるのは、
『感情を伴った涙』……それが『特効薬』になる!

涙を摂取すると、急激に巻き戻すように目の前のスタンドは五体の部分まで
幽体が広がり復元しようと開始をし始めた。ただ、もうあと一歩遅ければ
消滅したであろう状態の為、まだ少しだけ時間掛かりそうだが。

>完治したり笑いの『抗体』が出来たりはしない。
でも、十分な人数と『物理攻撃』に対抗する戦力さえあれば、
『持続的に』笑いの影響を免れる事が出来る……!
なにせ、こんな状況で『泣かずにいられる』人間なんてそうはいないもの
これは間違いなく、この状況を打開する……『収穫』よ! この私の

 敵となる存在は建物周辺には今誰も



     カチッ      ――パァァァッッンッッ゛

……突然、真横から頭にかけて『男性に思いっきり殴打』でもされたような
衝撃、そして濡れる感触。そして遅れて頭部から望遠鏡の台座の硬い石へと
ぶつかる痛みが起きた。『インク』は手に持っている。

何が起きた?? 敵なんて、いない筈……そう、此処にいるのは
瀕死から回復しようとする『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』と……


 コツ カツ コツ……

     「……ハァ 成程    何故同化しないか ようやく理解できた」


   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………ッッッ

 敵……は。

     「つまりは。『お前』だ。『お前』さえ除去すれば済む」

           ――『ヤジ』


(※現在の状況↓

 □□□□□
 □□ヤ□□  ヤ=ヤジだった存在 見た限り水鉄砲以外の武器は所持してない
 □□□□□
 □ウ□□□  ウ=ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
 □□□□□    涙の摂取で全身の像は確かになったが未だ起きれてない
 □□黒□□
        黒=黒羽 状態は望遠鏡の台座の壁に横たわる形で転倒

873黒羽 灯世『インク』:2020/06/09(火) 00:32:26
>>872
確認。

・ヤジとの距離は何m?

・水鉄砲は何度か使ったため把握できていると考えるが、『弾速』はどの程度?

874『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/09(火) 00:45:02
・ヤジとの距離は何m?
□=約1mです。よって互いに3m程間合いがあります

水鉄砲は何度か使ったため把握できていると考えるが、『弾速』はどの程度?
連射速度に関してはB相当。弾丸の威力と合わせ5〜6mでパスCC
>846でも掻い摘んだ説明をしたが、1〜2mであればCの中でも最大威力の
ダメージを繰り出せると考えて良い。

875黒羽 灯世『インク』:2020/06/09(火) 12:25:47
>>874
回答感謝。

>>872

「っ………………………」

ヤジへの意識を完全に消したわけではなかった……
声をかけてはいた、しかし『油断があった』のだろう。
仕方がない、と考える。気を割ける事には限界がある。

(ヤジさんを……完全に乗っ取った、ということ?
 今までの『スマイリー・スマイル』とは……違う。
 つまり敵にとっても、今は『看過できない』状況……)

今、重要なのは……『連射』が『高速』だとしても、
到達までの速度は『人並み』でしかないということ。
つまり弾丸の到達より早く、この行動は可能だ。
そして『黒羽灯世』は倒れており、『的が小さく』、
狙える箇所というのは限られてくるということ。
つまりこの行動によって、大部分をカバー出来る。

スタンドを維持できている。
意識も掠れているような覚えはない。
ダメージを受けたのは、頭部だけ。

記者は、足で稼ぎ…………………手を動かす。

         シャシャシャシャシャシャシャシャッ

筆を、逆手に持ち、振るう。(スB)
縦。曲線と横線。点に、縦。縦と曲線。複雑な、曲線。
そこまでで『一塊』の筆記を終え、また同じ動きをする。
高速で振るう『鉄並みの強度』を誇る筆と、引く線。
繰り返し、重ねて同じ線を引きまくり、『防壁』とする。

まともに受ければ死ぬかもしれない。だがこれで『一定量は防げる』。
後の先を狙って撃たれてから防ぐのではなく、まず最初に防壁を作り、
頭を打った消耗からの完全な回復……そして『反撃のための布石』を打つのが狙いだ。

876『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/10(水) 22:54:05
>>875

もう、貴方の知る仲間(ヤジ)は居ない。
 そう理解すると同時に走らせた『インク』 
ヤジが無表情で躊躇なく引いた銃の引き金と水弾の発砲はほぼ同時だった。

 シャシャシャシャッ     パシュパシュッパシュッッパシュッッ゛

レクイエム化による強靭となる筆で描く防壁。単純にえして今は頼もしい盾
必死に振るう筆の向こう側で夥しい水の跳ねる音と連続して反響する弾丸が
当たる音が響く。強化された筆の壁は不動に貴方を守る。
 だが、実体化した墨の壁がどこまで保つかは未知数だ。
(※能力詳細には『空中に書いた線や文字』が何時まで発現可能か書かれてないが
レクイエム化も踏まえ一分弱は発現可能と考える)

奴等は乗っとった者達の記憶も保有し得る。前にその情報を貴方は受け継いだ。
 元々一般人だった『ヤジ』は、直接貴方のスタンド像を認識せずとも今までの
共闘で貴方の能力がどう言うものか大凡理解してるだろう。インクで呼び出した
ハガネが帰還するであろう事も考えれば、自ずと短期決戦に繋がる。

  ――タタッ   タン――ッ     ジジジッ

不意に、墨の防壁の向こう側から水音が止んだ。それと共にこちらへ駆ける音と
跳躍音……ともに、何かに火が連続して点いてるような音が……。

877黒羽 灯世『インク』:2020/06/11(木) 00:28:00
>>876

ありとあらゆる行動より『早く』『速い』ものがある。
それは『思考』――――すなわち『能力の発動』だ。

「『筆術』――――『夕霧』」

防壁は『反撃のための布石』。

>・本体が見た『事実』を文章として書くことでその『行動を再現』する能力。
>・最低でも主語述語のあるものでないと文章と認められない。


縦。      『I』

曲線と横線。『f』
点に、縦。  『i』
縦と曲線。  『r』
複雑な曲線。『e』


壁を描きながら『文字を潜ませる』術を、黒羽はそう名付けた。
―――――『日本語でなければならない』ルールは無い。


「『筆法・ゴースト・ストーリーズ』。
 筆術(どりょく)で筆法(さいのう)を活かす……私の戦術に『上限』は無い」


『I』 私は。 『Fire』 発砲した。(.>>849
己自身の行った『水鉄砲』の乱射を今、ここに『再現』。
『ヤジ』を目論見の成就より『早く』打ち倒す。

また、自分自身の目の前に現れる『墨の再現体』は、万一の場合最低限の『盾』にもなるだろう。

878『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/11(木) 22:45:10
>>877

 ――タンッ   ジジジッ……。

視界の中には、跳躍しつつ胸元に導火線のついた空き缶などで工作された
簡易爆弾が認識された。生前に彼が工作し、此処までの道程でも鼠の大群
などで撃退に使用していたであろう威力は中々のものだった彼の切り札。

もしも、貴方がいまこの瞬間に認識してから筆術で迎撃を描いたとしても
間に合わなかっただろう。だが、黒羽は『上位』だ。

  パシュッ パシュッ パシュッ!!!

猿達を迎撃した時と同様の乱射、貴方自身の面での制圧連射は
自爆特攻を試みたヤジに対しても同様に進撃の妨害が着実に功を奏した。

 
       ――ド――――zノッゴォオオオッッ゛

連撃の水の弾丸に、苦悶やそれ以外の表情を浮かべる事なく
表情が無の彼だったものは前に爆弾を突き出しつつ着火したそれと共に
自爆した。その余波は貴方の元まで降りかかるも、それは『インク』の
貴方自身がダメージを代わりに引き受ける。

爆発の影響を中心から受けたソレは、焼け焦げになりながら二階の手すりに
激突し、そして頭から一階へと墜落した。見送った限りでは、頭部は黒ずみ
人の形を辛うじて留めていただけだ。這い上がって此処に戻る事は無い。
 周囲からは、未だ笑い声はちらほら聞こえるものの。インクのハガネが
成果を上げてるらしく、徐々に声の勢いが衰えてきていると感じられた。

『……ハ……ハッ、もう、敵は周りには本当に居ません、か?
黒羽さん……貴方は黒羽さんで大丈夫ですよね?
 いえ、馬鹿な事を聞きました……私は、役目を果たします』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは回復し、ヨロヨロと流れる涙を
含みつつ台座からフィルムを引き出す。

『――此処』  ズギュンッ   キ ィ―――ンッ

フィルムを抜き出し、ある部分に指を滑らせたスタンドと共に
台座のある部分が瞬く間に円形の黒い穴が出現した。そしてスタンドが
手を伸ばし、そこから引き抜いたものは何かのメッセージとかでなく
ある種異様な物体だった。


         ――『仮面』

『……この、異様なものは一体? これが、手掛かりなんでしょうか』

更にスタンドが台座の中に隠されてた穴を探るものの、それ以上に何も
隠されていない。あるのは『仮面』のみだ

879黒羽 灯世『インク』:2020/06/11(木) 23:55:25
>>878

「…………あなたも『持っていく』」

聞こえはしないだろう。構わない。自分に言い聞かせただけだ。

「まだ油断はできない……でも『今この瞬間』は大丈夫。
  ……『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』。貴女の力を貸して」

ゆっくりとでも立ち上がる。
万全では無くとも、動けるくらいには回復しているだろうか?
頭を打った、という事実はあまり軽視したくはない。

「……これは……?」

仮面を調べてみる。

「この仮面にも能力を使って……いえ、まずは見てわかる所を調べてから」

既製品か何かだろうか? 『材質』……仕掛けなどが無いかも、探る。

880『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/12(金) 00:20:58
>>879

上体を起こし、立ち上がる。不意の一撃を受けた手前 全く頭が
痛まないと言うわけにはいかないが、少なくとも僅かに頭が痛い事以外に
今のところ変調はない。周りから聞こえる笑い声と言うのを除けば。

貴方はじっくり『仮面』を観察してみる。
 既製品と言うには材質は随分と古めかしく、知識にある範囲のものと
実物の手触りでは噛み合わさらない。貴方の知る限り、この『仮面』は
地球上の物質で構成されてるような気がしない。
 どちらかと言えば、隣で一緒に観察している自立型スタンドのように
スタンドで出来ているとか、未知の物で作られたように感じられる。

『フィルムの引き出しが……力が上がってる私でも出来ない。
これは、只の仮面では無い』

レクイエム化しているウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトでも
その過去を見通す事は難しいようだ。つまり、当たり前だが普通の
仮面でないと言う事だけは確かだ。

『……宜しければ、私がこの仮面を被ります。
何が起きるのか不明なら、私がお役に立ちます』

何か文字を書かれているでもない。だが、その用途を顧みれば
最終的に顔に装着するべきだろうと判断して力強く言い切る。

貴方には二つの選択肢が提示されてる。
自分で被るか。またはスタンドに任せるかだ。

881黒羽 灯世『インク』:2020/06/12(金) 00:26:08
>>880

「……………『仮面』の役目は『被る事』、でしょうけれど」

手に取る。

「『自立型スタンドが被る事を想定した仮面』なんて、
 さすがに回りくどすぎる……恐らくこれは『人間用』」

     「私が被るべきな『可能性』が高い」

そして――――――『自分で被る』。

「……先に一応言っておく。
 私に何かあっても諦めないでね」

仮面を被った事で、何か変調はあるだろうか?
それも『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に任せづらい理由だ。

『自分のみに起きた事』であれば、余さず把握できる――――『死ななければ』。

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883『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/12(金) 21:55:39
>>881

貴方は『仮面』を被る。ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの
心配気な眼差しに見守られつつ、視界が狭まり顔にそのマスクは気持ち悪い程
フィットした。口元は遮蔽されてるタイプ故に呼吸はその瞬間出来ない。

それでも普通の仮面ならば外す事は簡単だろう。何か接着の薬品が付いてるとか
頭に固定するような紐なども無いのだから。だが、どう言うわけか貴方には
外そうとする意志が、それを装着した瞬間に忽然と頭から消えていた。

意識が急速に現実から引いていく。この『感覚』は……知っている。

『レクイエム』の矢の時と同じ……また貴方は何処かしら知らない空間に
引き摺り込まれるのを実感した。




……暗闇が世界を覆っている。以前のような心象風景の学校とも違うようだ
此処を一言で表現するとすれば、『宇宙空間』……だろうか?
 辺り一面には星を表現するような塵のように小さな輝きが少なからず見える。

そして、貴方の前に一つの手で掴めるサイズがあるかないか程度の石ころと
同等の小さな輝きが接近すると共に、それは人の形へと移り変わった。

  ――『貴方』だ。それは貴方の姿形をしている。

だが、その姿は少々今の黒羽と異なっている。服装こそ同じだが
若干ながら背が高く、少しだけ歳を経た出たような。まるで未来を
映し出してるかのような貴方だった。

 『……』

その未来なのか不明ながら、少し成長を帯びた黒羽は無言で少々
疲れか、哀愁かは判別つかぬものの微笑を向け。そして『インク』を発現した。

『Abbey road』 そう、筆で走らせてから口開く。

黒羽?『【遠州灘】に辿り着いたら、そのまま止まっているボードで
真っ直ぐ水平線のある場所へ向けて走らせて。
 【エクリプス】が、貴方を迎えてくれるから。
……どうしてかって? あのいけ好かない女も多少は義理堅かったって事』

黒羽?『きっと最初は貴方を受け入れるかどうか難色を示すでしょうけど。
貴方が見聞きした全てと、このインクのワードを告げれば大丈夫。
 ……辛い事実は未来にある。でも、貴方は私だもの』


     ――黒羽灯世は……常に 上を…………


――――――――――――――――――


 ガシャン!!

貴方の意識は覚醒した。黒羽さんっ と元芦田のスタンドは少々
声を裏返す形で大丈夫か!? と暗に秘め声をかける。

体調に異常は無い。ただ、仮面は一人でに貴方の顔から離れ地面に
落下して粉々になったようだ。

もう『仮面』は使えない。だが、仮面の内側の中で貴方は『真実』を聞いた。

海に向かって進め。そして彼等(エクリプス)の元に必要な合言葉は
今の『Abbey road』と言う単語なのだろう。

884黒羽 灯世『インク』:2020/06/13(土) 20:04:40
>>883

「……私が言うなら、正しいんでしょうね?
 それに……その『分かったような顔』!
 貴女が今の私より『下』だったら承知しないわ」

「私は常に、上に行くのだから」

そう溢した時にはもう光景は消えている。
『芦田』の遺したスタンドの問いに頷いて、
外に出るべく『一階』に下ることにする。

言うまでもないが、敵襲には警戒……具体的には、
『ヤジの水鉄砲(>>872)』を再現し、持っておく。

「…………行きましょう『遠州灘』へ。そこで全てを運びましょう。
 着いてきてくれるかしら、『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』」

『Abbey road』……意味はわからない。
だが、意味を分からずとも動くことはできるというのは、
この戦いが始まってから何度となく考えた通りのことだ。

遠州灘までの道のりが『安全』とは言えまいが……今はただ目指す。

885『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/13(土) 22:35:53
>>884

『着いてきてくれるかしら? 何を言ってるのです、黒羽さん。
――嫌と言われようとも、最後まで御供します。
これは貴方に対しての恩義とかの理由でなく、私自身の意思です』

一階へと下る。そこで発見したのはヤジの死骸は勿論だが
ハガネの死体もだ。レクイエムでなく、本物のハガネの死体。
彼は、どうやら自分で胴体をスタンドで貫いたらしい。膝をついた状態で
もしかすれば、また動き出しそうとも思える何時もの寡黙な顔つきで
胸の一点から蛇口を軽く捻った程の勢いの血が彼を中心に血の水たまりを
形成していた。笑いに対し、感情のない涙を摂取しても中和が出来ない事から
彼は対抗手段を見出せず、傀儡になるぐらいなら死を選んだ、と言う事だろう。

『……っ もう少し早ければ……。
ヤジさんを上に飛ばしたのは、早めに同化したが為にハガネさんへ二階にいる
黒羽さんを助ける等の旨を告げたのを鵜呑みにしてしまったんでしょう』

死因と、敵と化したヤジを黒羽の元に強制移動させた理由を推測しつつ
天文台から貴方達は出る。
 笑い声の勢いは、弱まっているか……いや、これは途絶えてる?

『……止んだ? 私も、黒羽さんも感情の涙は摂取してます。
症状の進行とは思えない』

困惑するウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトを他所に。周りを見渡せば
倒壊した木々や陥没して地形が幾分変化した大地が見える。
インクで呼んだハガネが大いに暴れた結果だと見えた。

           『――走れ! 車のほうまで!』

そこで、西の方角からであろう。ハガネの怒声に近く命じる声が轟いた……。

886黒羽 灯世『インク』:2020/06/13(土) 23:12:14
>>885

「貴女も『上等』―――――」

       ザッ

   「…………『走り』ましょう」

本物のハガネの『死』を見届け、
己の創り出した彼の声に従う。

『インク・レクイエム』は『死者のための力ではない』。
『自分のために死者を借り出す』ものだと、改めて思う。
だが、それに何かしらの感情を抱くより先に、足を動かし、『西』へ走る。


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