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【ミ】『星屑のサラウンド』

1『朝山』:2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

616成田 静也『モノディ』:2020/01/21(火) 18:33:27
>>615

「―――ほう、足音の主はアンタか。」

現れた「金一」をにらむように眺める。

「さっきほどは『熱烈な鉄のシャワー』をどうも。オレとしてはお礼として『拳』でお礼させてもらいたいところだが。」

「今はクソ忙しいんだ、すまないが引っ込んでてくれないかな?」

この男は既に『スマイリー・スマイル』になっている可能性が高い。ならばついさっきの『勝美さん』の時のように
罠やこちらを陥れる甘言を張っているとみていいだろう。

「こちらにも非が無いわけでは無いがそれに関しては『緊急時での特例』ってやつだし」

「さっきの件で少なくとも『おあいこ』だと思うんですかね?」

「それにアンタとオレ達は『対等』じゃあないんだぜ。」

そう言いモノディを「金一」の方に向け、拳を構える。見えているか見えていないかはこの際、どっちでもいい。

「嘘だと思うならそのまま突っ立ってな、スタンドの拳をお見舞いしてやる。」

「それが嫌なら自分の『スタンド』で防御するか、その取引を無償で快く差し出してくれるか、そのどちらかだぜ。」

そうと言っても状況的にはオレ達は不利な状況だ。だが得体の知れない相手の『取引』に応じれば間違いなく足元を掬われる。

それにこの男がスタンド使いでもそうで無くとも、『感染者』であっても無くても、ぶん殴ってやりたい気持ちはある。

だがその前にこの男の立ち位置を知らねばならない。推定『感染者』だが完全なクロでもない。

ならばそれを知ってからでも殴るのは遅くないし、何か妙な動きを『モノディ』のセンサーが感知したら即座にブチのめす。

617斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/21(火) 20:39:24
>>615

 (丁度『20m』……こいつ、全員の『射程外』ギリギリにいるな、何時それを知った?)
 (これがラフィングなら知る由もない事だ、レクイエムの片鱗というなら…1人1能力の原則から外れている。)
 (そして何より、『交渉』というのは対等な関係で行う物だ、今の場合は恫喝か搾取だな、或いは交渉せざるを得ない状況か……。)
 (だが、その場合だと此奴がラフィングだと言う事になる、レクイエムの石像の動きと説明がつかん、単なる偶然か?)
 (レクイエム側の代弁者として表れたのか……?それなら射程距離を知っているのも説明がつくが、何故この男をチョイスしたのか解らんな。)

馬鹿の考えは休むに似る。

 (ふむ……下手に考えるよりは目の前の問題を片付けるか。)

 「参ったな、足場が動くと進めないぞ」
 「さっきまでのは足場が動かない前提だしなあ」

根元がぐらつく橋とか誰も渡りたくはあるまい
歯槽膿漏の歯と同レベルで悲惨な事になるのが眼に見えている

 「んー……鉄球を天井に撃ちこんでブランコにするか?」
 「爆破で壊せる強度だから出来ない事は無いが、タイミングと射程が難しいな」

根元の部分が壊れてすっぽ抜けて沈みました
想像すると随分間抜けな死に方だ。

 「――やっぱ空を飛ぶか?」

物の試しにとやった爆発は起こったのだ
それもスタンド能力ではなく、現実の物理的な法則に従って
ならば出来ない事では無い、爆発の熱と炎を一点に集中すれば……。

 「でも飛距離がなあ…安定もしないだろうし」
 「石像の方を砕いて足場にするのが一番現実的か。」

少なくとも、『壊した石像』は蘇らないだろう、他の二人やベリルにさせるわけにもいかない濡れ仕事だ
自分でやるのが一番良いだろう、『天は自ら助ける物を助く』 良い言葉だ
何も行動しない奴は何も得ないという事を、その時代の道徳である宗教に絡めている。

スリングを起動、投擲の準備に入る
成田が前を警戒しているなら、ついでに此方は後ろを警戒できるのだし
まあ問題は…ないだろう。

618黒羽 灯世『インク』:2020/01/22(水) 05:51:12
>>615

斑鳩の方は・・・今自分ができる手助けは少ない。
問題は後方から迫る『金一』の方が、より大きいだろう。
彼の妨害があれば斑鳩は容易に地の底に落ちてしまう。

「…………!! 貴方は……『取引』ですって?」

取引。それ自体は敵同士でも成立する言葉だ。
記者の世界でも、ライバル記者同士、取材対象と自分、
仲間とは言えない相手とも『相互利益』のために行う。

そう・・・取引とは双方の利を確保するためのものだ。
『スマイリー・スマイル』の利はこちらの不利。
逆もまた然りだろう。なら、取引の余地は無い。

・・・それは金一にも分かるはず。
思考能力さえ失うなら別だろうが、
罠を仕掛ける程度の知性はあるのだ。

(そう、罠……この取引自体が罠の可能性が、高い。
 スタンドは使えないはずだから、言葉による罠。
 ……この場だけでの協調という可能性もある?
 矢を得るために? 論外、彼らに矢は渡せない。
 …………武器は? 今は持っていないようには見える)

(脅すために見せつけてはいない……だけ、普通は隠し持つものなのだわ)

笑う顔に意味はないだろう。
意味のないものは見ない……見るのは『手元』に限る。

「……成田くん、ベリルさん、気を付けて。
 また何か武器を持っている可能性があるのだわ」

彼の顔は見えているが、手は見えているのか? 
後ろ手に何かを隠し持っているんじゃあないか?
あるいはポケットなんかに手を入れていないか?

「彼の手には見えなくても、手榴弾とか……そういう小さいものがあるかもしれない」

記事にはあと一つ余裕がある。
話しながら『弓道部が矢を射った』・・・手元に小さく書いておく。

619『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/23(木) 09:35:19
>>616-618(ALL)

斑鳩が通路に対して攻略しようと行動する最中、彼を守るように三人は
20m向こうの男の行動を注視する。今のところ攻撃は通路も男のほうも無い

?「”対等”じゃない……ねぇ。そりゃ、あんた達の自虐か?
それとも状況をあんま掴んでねぇから余裕ぶっこいてる阿呆か?」

推定金一であろう男は、ポケットに手を入れてた。そして引き抜いて拳銃を……
と言う訳では無い。ライターと煙草を取り出して喫煙し始める。舐めているのか?

?「まぁ、俺達もさ。お前達みたいなちょっと邪魔な人間と無駄話する気無いから
簡潔に交渉内容だけ告げるぞ」フゥー

もはや、自分が人間でないと隠す気は無いらしく勝手に説明を始める。

?「そっちの通路を抜ければ、まず何人か脱落して動けなくなって
俺達の何割見たいになるだろう。あんた等が仲間同士なら、隣の友達が
そうなるのは心苦しいんだろう?
 俺達はそっちじゃない外への出口を知ってる。どう言う目的で来たか
知らないけど、もうこんな場所懲り懲りだろ? 無事に五体満足で
外まで連れてってやる。そして、もう二度と此処に来ないんだな」

……『医者』に会う事なく、このまま踝を返してエレベーターか何かしらの
通路で外まで出ていけ。自分達は攻撃せず見逃す。

割に合わない条件だ。貴方達の目的と合致しない……目の前の取引を
提案する存在も、これで自分達が納得すると本気で思っているのか……?

620成田 静也『モノディ』:2020/01/23(木) 15:37:17
>>619

ほほう、良い事を聞いた。つまるところやはりこいつ等も『医者』を狙うが『ソイル』の迷路を突破できていないと言うことか。

その証拠というか『金一』もとい『スマイリー・スマイル』が言った『仲間』が今オレたちの足場になっているオブジェという訳だ。

だから邪魔になるオレたちにはどいてほしいと、物量で乗り切るため割く分の兵隊を減らしたい、と。

つまり、この事態を乗り切ることさえできれば『レースのゴール』に一番近いのはオレたちという事かな?

「なるほど邪魔だから出ていってほしいか、今までになく理性的だな。」

「…最後に一つ聞かせてほしいお前たち…『スマイリー・スマイル』の目的は何だ?最終的に何を目指している?」

こいつの口から何か情報が聞き出せるかもしれない。無論聞き出せたらコイツは用済み、始末する。

無論、モノディで『金一』及び『ソイル』の防衛行動にも注意を払う。

さてと、斑鳩さんに提案をしてみるか。スタンド会話で且つ小声で話しておく。

『斑鳩さん、先ほどは動揺して粗相をしてしまい申し訳ありません。』

『で、なんですが金一の首か手首辺りに鎖はギリギリ届きませんか?』

『届くなら奴を思いっきり引っ張って沈む床に叩き落として足りない分の足場にしてやりませんか?』

『それならば斑鳩さんが先程の提案していた方法の成功率があがるかも。』

それなりに残酷な提案ではあるが、この状況を乗り切るための手札は一枚でも欲しい。

『スマイリー・スマイル』が目的を話そうが、話すまいが最期にオレ達の為に役に立ってもらうぞ。

621斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/23(木) 23:25:31
>>619
>>620

俺は鉄球をお手玉しながら考えていた
別に得意という訳じゃあねえが、痛いデコピンには『ため』が必要だからな。
成田の念話に、全員(少なくとも、俺から見て味方に見える全員に)答えておく。

 『えげつないのは嫌いじゃねえぜ……奴の逃走も考えて接近5m分、何とか出来ればな。』

 『俺の鎖は接続していなければ伸ばすも縮めるも出来ねぇ、繋げておくのは最大で15mまで、それも限界で先端で縛る余裕はねぇ』

 『殺すに20mを使えても、捕縛になるとそこまで器用には出来ねえな、パワー自体も大人と綱引きして、負傷込みで俺が引きずられるだろう…そもそも鎖自体動かせねえんだよ、このスタンド。』

 『それが出来れば、もうちょい幅も効くんだが』

無いものねだりはしても仕方がないが
サンタにお願いするわけにもいかないだろう
…そういやクリスマスだったっけな、今。

 『つまり、俺から提示できる能力で可能な現実的な計画は……『殺傷』か『無視』かのどちらかだ』

 『その上で「殺す」なら……この位置からやる、ただな。』

 『向こうは「スマイリーの本体として増えている」それを忘れてくれるなよ、スタンドが使えなくとも、こそこそ話(スタンド会話)は筒抜けなのは有り得るからな。』

 『その上で決を取ろうか、「やるか」?』

『ボール・ブレイカー』……改め『アッシュ・ローズ』とでも名付けよう
やはり同じアルバムの方がしまりが良い。

手には6m分の爆発する鉄球が二つ、団子みたいにくっつけて両端を確認する、『スリット』を入れる部分をだ
接続されていない鎖は伸縮できないが、任意で『消す』事は出来る。

爆発寸前まで加圧された鉄球に、スリット状の穴が突然現れたら?
そこから加圧された気体と炎が『ジェットエンジンのように』噴出する。

(鎖の射程は20m、だがその上で生み出された熱線は俺のスタンドではない、……実体化したスタンドによって起こされた『物理現象』だ、射程は関係ねえ。)

あとはスライダー投げるみたいにこの不格好な団子を投げつけるだけだ
上手くいけば射程ギリギリで炎の輪っかが奴の胴体を切断する。

失敗したら?20m地点で鎖から突如解放された熱と炎が、20mを超えてその前方にいた不幸な奴を襲う。

――過程は兎も角、結果は大変シンプルでいいことだ。

622黒羽 灯世『インク』:2020/01/24(金) 09:57:16
>>619

まず、何気ない素振りで周囲を見渡す。
具体的には、天井。『スピーカー』などは存在しないだろうか?
あるいは、通気口など『伏兵』の余地がありそうな設備は見えないか?

「少し、『舐めすぎ』じゃないの? 『状況をよく掴んでる』貴方なら……
 ここで私たちが大人しく帰るなんてありえないと分かるでしょう?
 もしそこから分かってないなら……その時点で私の方が『上』なのだわ」

(取引の技は教えてもらったことがあるけど……こういう相手にはどう動けばいいの!?
 挑発……? に、意味があるかが分からない。けど、言葉にある程度の人格を感じる。
 集合意識みたいな物で動いてるとして、言葉選びは元の人格に寄せて、もしくは任せている?
 そうよね……そうじゃなきゃ、無数の人間を溶け込ませる事は出来ない。
 それなら、反論したくなる言葉を並べて……不用意な情報漏洩を誘導出来る?)

明らかに取引になっていない。
ここから逃げるという事は希望の喪失を意味する。
それはつまり、『後で死ぬ』事を意味する。
死ぬ可能性を下げたければ確実に死ね・・・
そう言っているようなものだ。『意味がない』交渉。

それはつまり……何か、『別の意味』の存在を思わせる。

(とはいえ…………ここから私達を排除したい、というのは本当のことのはずだわ。
 いえ、私達をじゃない……感染拡大の邪魔になる存在は、地雷から考えて本当に排除したいはず。
 …………でも、今はこうして不意を打たずに、私達の前に姿を晒している。
 姿を晒して、恐らく排除のための策を動かしている……動かす必要がある。
 つまり問答無用で私達を瞬殺するような『兵器』は扱えないんだわ。
 機関銃とか毒ガスとかがあるなら、何も言わず使えば最低一人、二人は仕留められたはず)

「……雑な交渉で私たちを怒らせて、自分を攻撃させるよう誘導してる?
 それとも……話に集中させて、別の何かから気を逸らせようとしてる?
 逃げるのと進む以外の選択肢を制限しようとしてる……は、無いか。
 ま……わざわざ出て来た以上、私たちに何かの反応をさせたいんでしょう?」

「答えは『無視』よ。…………当然、無視をさせないための方法もあるはず」

成田や斑鳩は殺害を前提に考えている。それも究極的には正しい。
だが、その前……この男が、実際のところ、無駄な交渉に何を隠しているのか? それを探る。

当然ながら……相手の出した小道具、タバコに関しても注意を払う。

気をつけすぎか? 否だ。過剰な警戒ではない。回復するコーラがあった。
ならば『毒煙を放つタバコ』や『爆発するタバコ』があっても何もおかしくはない。

623『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/25(土) 19:24:32
>>620-622(ALL) (レス遅れ失礼しました)

>『スマイリー・スマイル』の目的は何だ?最終的に何を目指している?

?「あぁ、俺 もうすぐ誕生日なんだよ。だから大勢でバースデーソングを
歌うのに、全員みんな俺と一緒のお友達になって欲しいってわけ」

成田の言葉に、飄々と金一の体の口から放たれる言葉は真剣に答える気は無さそうだ。

>ここで私たちが大人しく帰るなんてありえないと分かるでしょう?
>もしそこから分かってないなら……その時点で私の方が『上』なのだわ
>わざわざ出て来た以上、私たちに何かの反応をさせたいんでしょう?

背後で斑鳩が『アッシュ・ローズ』と改名させた炸裂弾を密かに作りつつ
スタンドでの攻撃の機会を伺うのを隠すように黒羽の声が響く。

金一? は、その言葉を聞く素振りがあるのか。少々頷く動作をしつつ
そして、口の端を弧に描きつつ呟いた。

?「……あーーーぁ 成る程 成る程 ”進行”はそこまでって事なら
もうちょい時間掛かるが、ちゃんと影響は受けてんだな」

                  ――aaaaaaaaAAA!!!

! ……金一? より向こう側から、超感覚に頼らずとも聞き覚えのある
獣の咆哮が少し遠くから聞こえたっ。
 『ケープ』が、直ぐここまで迫ってきている……!

怪物に変じてる彼は、それを予め知ってたかのように煙草を吹かすのを止めると
何をするでもなく、ヘラヘラとした調子を変える事なく嘲る口調で告げた。

金一?「既に敵だって理解してんだから、問答無用で”俺達”の声を塞げば
良かったのによぉ〜。わかってるか? まぁ、わかってもわからなくても
お前等の結末は死ぬか 喰われるか それ以外無いがなぁ」

ベリル「耳を貸すな、お前らっ。此処は一本道だ、さっきのように運良く
天井の崩壊で足止めなんぞ出来ない。何としておも、このオブジェの通路を
抜け切るしかねぇ!」

尻を叩くような調子でベリルは急かす。ケープらしき鳴き声からして、数分も
かからず此処の通路まで辿り着くのは間違いない。
 金一? も死ぬだろうが、その次に標的とされるのは……自分達だ。

624斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/25(土) 21:48:24
>>623

 (そういやリス?サル?動いてたっけなアレ、目の前の石像が動いてんのは無関係って事か)
 (取り合えず貴重な教訓は学べたな…緊急時に邪魔な凡人は、さっさと始末するに限る。)

 (この後生かせるかどうかは兎も角……ま、失敗だけが人生だ。)

 (俺一人なら楽に突破する方法は思いついた)
 (ただし、その場合だと他の三人は置き去りか……。)

鉄球を分離し、両手の鎖に接続、これでスリングが両腕に1つずつ

そこから1m分の鉄球を二つ放って両足で踏みつぶすと足首の鎖に接続
これで両手に5m分の鉄球が一つずつ、両足に1m分の『ハイヒール』が一つずつ。

使用距離は全部で14m、1m分の余裕が有る

 (黒羽が沈むまでにはラグが有った、多少の粘性か浮力が有る筈だ)
 (後は時間と速度の勝負だな……俺以外の3人が何処まで走れるか)

ハイヒールを伸ばしながら沼へと走り、石像に向けて鉄球を投射する。

脚を上げると同時に鎖が伸び、沼へと沈んだ個所を千切って足場にしながら前へ蹴り走る、元が鎖な以上、途中で曲げるのもお手の物だ
置き去りにした鎖を消しながら、沈む前に前へと走る。

投射した鉄球で石像を足元から壊しながら進めば
後から来る人間への足場にはなるだろう。

残弾はおよそ50発。

場合によっては転びかけた足元へ投射して即席の足場にも出来る可能性はある

 (……だいぶ薄いがな、俺は兎も角、他は祈るしかねえ)
 (我ながら判断が裏目に出るねえ、どーも 笑えるぜ。)

 「――奴の言うとおりにしようぜ、俺の後に続け!」
 「こけても助けるつもりはねえぞ!」

625成田 静也『モノディ』:2020/01/26(日) 19:18:55
>>623

>?「……あーーーぁ 成る程 成る程 ”進行”はそこまでって事なら
もうちょい時間掛かるが、ちゃんと影響は受けてんだな」


この言葉を聞いた時、初めてコイツら…『スマイリー・スマイル』の『笑い』を聞いた時のような悪寒が背中に走った。

まさか…もう既に少しづつだが…オレたちは『スマイリー・スマイル』に成りかけている?

オレはこいつ等の目的を少しでも掴めればと思ったが、それすらコイツらの狙いだったと?

馬鹿な…そんな馬鹿な…コイツらになるのは『笑い声』をもろに聞くか、コイツら同様に『笑う』かのはず…。

否定したいところだが、そこへ先ほど嫌というほど聞いた声が聞こえる。『ケープ』だ。

またあの馬鹿力とぶつかりたくはない。だが…『金一だったもの』を生かしておきたくはない。

近くに何か、オブジェの欠片でもいい。奴に飛ばして致命になるものは無いだろうか?

奴をこの手で仕留めなければオレの気はすまない…!恐怖を乗り越えるには始末するしかない…!

斑鳩さんは先程の草原を抜けたときのようにいくつもりらしい。

「…黒羽さんはここを渡る手はありますか?」

「オレは…モノディの跳躍力でまだ残って飛び石になっている『オブジェ』を足場に跳んでいくつもりです・・・。」(跳躍距離4m)

「黒羽さん、さっき飲んだ『コーラ』のから瓶はありますか?」

「それを砕いて破片をアイツの眉間にブチ込む、それであいつを黙らせてやる…!」

「それに…ヤツが本当に邪魔をしない保証が無い以上、やはりここで仕留める…!」

『スマイリー・スマイル』に殺意を向ける。

20mの距離ならばガラス片を投擲して命中させるのはわけもないはず。(ス精AC)

626黒羽 灯世『インク』:2020/01/27(月) 07:53:38
>>623

「……………………?」

進行、という言葉が耳に残る。

自分たちが無意識の内に『スマイリー・スマイル』に取り込まれつつあるのか?
……何を根拠に? 彼らにだけ分かる兆候が、出始めているのか?

それとも、今こちらに向かってくる『ケープ』のことなのか?
……鳴き声が聞こえる前に、その到来を知っていたかのように思えた。

「……成田君、残念ながら『無い』のだわ。
 私の『インク』は下準備をしてこそ力を発揮する」

         スッ

「金一は『役目』を終えているはず。
 仕留める意味があるかは微妙だけど、
 後ろから妨害される可能性はあるかもしれない」

「役立ててね」

可能であれば、コーラの瓶を一つ渡す。
それから……オブジェで満ちる『死出の道』に振り向く。

(オブジェを渡っていけば……数分猶予があるなら、
 渡れるところまでは進むこともできるでしょう。
 そのあとは……『賭け』になるのだわ。今日だけで何回めの『賭け』かしら?)

ベリルの……そして斑鳩の言葉に従い、彼の後ろを進む。
石像、あるいは石像の破片を、あるいは鉄球を足場に、とにかく前に進む。

627『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/27(月) 23:16:59
>>624-626(ALL)

?「おぅ、行け 行け。どこまで足掻けるかね     」

 ビュォッ!  ガシャンッッ!

 金一? に対し貴方(成田)は彼女(黒羽)から渡された
空瓶が砕けたものを全力で投擲する。片手だけでもモノディの
力ならば瞬く間に敵の顔面目掛けて飛来する。
 金一? は回避も防御する気も無いらしく不気味な程あっさりと
直撃して背中から地面に強く倒れこみ微動だにしなくなった。
その間にも『ケープ』がこちらへ全力で駆け、咆哮音も超聴覚で
喧しい程に迫るのが聞こえてくる。もう直ぐ(レスで言えば次レス)
この通路へと姿を現すのは間違いない。

      ゴゴゴゴゴッッ。

『ソイル』のいる通路にも変化が起きた。具体的には貴方(斑鳩)が
鉄球を扱いオブジェを破壊した瞬間からだ。
 通路に生えているオブジェの幾つかがソイルの居る奥から天井や壁
床にかけて全身が出てこようとしている(スC)
 何体も外壁に同化していたオブジェの壁が密集して全て壁と化せば
如何に斑鳩の鉄球の破壊力が勝るとしても、分厚い数メートルの厚みの
あるコンクリートと同等の強度の壁が作成されると同義となる。
 今現在、一番近いであろう貴方(斑鳩)とレクイエム状態であろう
ソイルが道を閉ざそうとするポイントまで優に20m前後離れている。

このままでは……袋小路だ!

628成田 静也『モノディ』:2020/01/28(火) 17:20:18
>>627

オレは、周りが思うほどイイ奴ではない。むしろそれを変えることができれば…そう思ってきたが人間そう上手くはいかないらしい。

倒れた『金一』だったものを一瞥することもなく、『ソイルのレクイエム』の考察を行う。

反応はあの『ソイル本体』と思われるオブジェの『矢』に攻撃もとい『奪おう』とした時、
それと今の斑鳩さんによるオブジェの破壊をした時。

つまりは…

「斑鳩さん!これ以上オブジェは破壊するのはマズいです!」

「『ソイルのレクイエム』は『矢』と『オブジェ』に危害を加えるものを攻撃している節があります。」

「だから破壊するのは最後の手段にしないと、この先でも排除の対象にされる可能性があります。」

「それと黒羽さん、貴女のスタンドでオレのモノディの『跳躍の現象』をコピーしてベリルさんと一緒に跳ぶことはできますか?」

「できるならばそれでオレと同じく露出してきたオブジェを足場にここを乗り切れませんか?」

「そしてベリルさんはもしも跳んでる最中にオブジェに掴まれるか阻まれた時のためにスタンドでオブジェを砕く役をしてあげてもらえませんか?」

「できないにしろ早く行く方法を考えねば『ケープだったもの』にやられてしまいますよ!?」

斑鳩と黒羽とベリルに指示を出し、モノディによる跳躍を行う。(距離4m)

連続幅跳びで20mの距離をオブジェを足場にして無理にでも突破する。

もしもしくじっても床に沈み切る前に渡り切る。そうしなければ待っているのは確実な死だけだ。

629斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/28(火) 20:58:30
>>627

 「…………。」

俺は目の前で袋小路が完成されようとする中で、『俺達』は考えあぐねていた

成田の理屈は恐らく正しい
これ以上の破壊は致命的な物を招きかねないだろう

だが、現に今目の前が封鎖されかけていて
挙句の果てに後方から死にぞこないが追ってきている状況では

……俺達と成田は兎も角、背後の二人……
老人の散歩のような速度でアスレチックするのは致命的を通り越して自殺行為だ。

 (論ずるに値しない。)

眼前の能力の発露を見る限り、ソイルがやろうと思えば俺達なぞ何時でも殺せるだろう
だが目の前で起きている行動は壁を作る事のみ、消極的、かつ防衛的だ

 (おそらくは『防衛』と『進行の阻止』のみが目的か)

 (どうせなら利用できるだろうよ、あの死にぞこないをもう一度この石の海に沈めてやるのもいい。) 

だがそうなるとこのレクイエムの阻止は複雑になる
……後ろの三人を殺して自分だけ通り抜けるなら、問題は無いが

 (無意味だな、まだ使い道が有る)

並列思考を終える、袋小路の対処が先だ

位置は20m前方、既に生成されかけているが
壁の素材は元人間だ、どう作ろうと『隙間』とそれを塞ぐ『密集ための時間』は必要だろう

――それだけあれば充分だ。


 「『Lost Identity/アッシュ・ローズ』……!」


態々外殻を人間で作ってくれるというなら、最低限でも問題あるまい。
20cmを外殻に、80cmを炸薬に、オブジェの作り出す隙間に挟まる様に、壁に円を描く様に計8発を埋め込むように投擲(ス精BB)する。

山の発破作業と同じだ、外から爆破しても壁の表面が削れるだけだが
内部に埋め込み、的確に爆破すれば、僅かな爆発であろうと逃げ場のない力が周囲を破壊し、山に亀裂を生む。

後は単純だ、罅の入った脆い壁を蹴り飛ばし、次の足場を作ってやろう
これが現状では『最低限』だ。

 「『俺達』の邪魔をするな、クソ凡人共……!」

630黒羽 灯世『インク』:2020/01/29(水) 06:29:58
>>627

(……『インク』に移動を補佐するような力はない。
 成田君の『モノディ』を記事にしたところで、
 スタンドが高く遠く跳べるだけで私が跳べるわけじゃない)

(でも『試す』価値はある…………)

          スス

『モノディがとんだ』とシンプルな主述で書く。
一度ではない。継続してそれを書き続ける(スB)
今この瞬間には、『二つ』のそれを空間に浮かべる。
他の記事に関してはこの状況では無用の長物だ。

成田に関しては彼自身のスタンドだからこそ、
跳躍に随行出来たのかもしれないが……自分は違う。
同じ動きの実体化スタンド物質を作り出せるだけだ。

つまり、超高速で4mを跳ねたという、目に見えた事実。
理屈は今の自分には分からなくても、その『事実を見た』
ならば…………そこに『掴まる』事が出来れば、あるいは。

「成田君…………良いアドバイスなのだわ。ベリルさん! 私の『記事』に掴まって!!」

実行する。

自分とベリル、その両方が触れられる距離に『記事』を展開する。

モノディのパワーで二人を運べるだろうか?
それは不可能ではないはずだ。こちらも体重を預けるだけでなく、
自らも動くなら、運ばれるというより『引っ張ってもらう』ような形になる。
それなら最小限のパワーで実行できる。速度が多少落ちても徒歩よりは速いだろう。

631『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/29(水) 23:08:53
>>628-630(ALL)

貴方達と真逆、つまり金一が倒れてる方向から二人分の何かが
壁に激突して肉が砕ける物音と、獣の咆哮音を聞いた。
ケープと……あとは金一が連れていた仲間が一瞬で肉塊に変化した音だろうか?
振り返れば詳細も知れるが、今は目前の問題を貴方達は処理する。

『Lost Identity/アッシュ・ローズ』

斑鳩の炸裂弾。オブジェの壁に埋め込まれるような状態での爆発
謂わば科学の罅割れ現象。
 貴方の行動は的確だ。目の前の壁を破壊すると言う意味合いでは正しく適格……。
――が。

>これ以上オブジェは破壊するのはマズいです!
―――『『『ガシッ……!』』』

成田の警句が発されたと同時であっただろうか?
 斑鳩が脆くなったオブジェの壁の表面を足蹴りにして少しだけ
大き目の穴を作り、成田や黒羽とベリルが丁度能力を駆使して
宙を舞ったと同時に、その動きを止めるように急激に死角から
引く力が合わさって貴方達の前進を止める。自然と目を向ける方向……

・・
腕だ 貴方達の前進を止めたのは、地に足をつけてる斑鳩なら床から
宙を舞う三人ならば天井や壁付近から腕のみが複数突き出され貴方達の
体の衣服の襟なり足首なりを掴んでいる。
 
―――ググッ……!!

ベリル「引っ張られる……ッ! 壁に引き摺り込まれるぞぉぉ――!!」

632成田 静也『モノディ』:2020/01/30(木) 01:50:10
>>631

「クッ…懸念していないわけでは無かった…腕を伸ばすというのはそういうことだとは思ってはいた…しかし…」

「掴むのが想像以上に早い!?こちらとてのんびり跳んでいるわけでは無いはずだ。モノディのスピードに乗って飛んでいるんだぞ!?」

速度的にちんたらしていなければ掴まれることはそう無いとタカを括っていたが、まさかこんなに早くつかまれるとは…。

できる限りオブジェを破壊しないようすぐさま届く範囲で自分を含む味方を掴まれている衣服の一部分をモノディで切り離す。(パス精CAC)

絵面はとんでもないことだが緊急時故に勘弁してもらいたい。

しかし既に足首を掴まれている…これ以上の破壊はマズいがこのままの状況もマズい!

「仕方がないか…モノディ!足首を掴んでいる腕を破壊しろ!」

モノディの尋常ではないスピードならば人並み(?)くらいのパワーでもオブジェを砕くことくらいはできるはず。(パス精CAC)

しかしこの後が問題だ…こちらは掴まれて初動の勢いを殺されてしまった。

こうなれば床に落ちるしかない。沈む床に落ちたらまた腕が伸びてくるだろう。

しかし後ろからはあのゴリラゾンビもどきが迫っている。アレはオレらが沈むか引きずり込まれるよりも早く追いつくだろう。

「どうする…?どうこの状況を切り抜ける!?」

斑鳩さんならあの汎用性の高い鎖で爆風で跳ぶなりなんなりして渡り切ることは多分可能だろう。
しかしオレたちにはその術は…。

「黒羽さん!墨で足場をお願いします!急いで!」

彼女のスタンドでラフティングの侵入を遅らせる漏斗口を作ったと聞く。

ならば一瞬の足場となるものを描くことができるのでは?

一瞬の足場ができればオレたち3人も再び跳ぶことができるはず。

今度は迫りくるオブジェは全てモノディで砕いてみせる!次は誰も掴ませない。

633斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/30(木) 20:54:18
>>631

 「――同じ事を二度も言わせるな。」

回転、投擲(ス精BB)。
ロスト・アイデンティティの残弾には、この事態を見越して未だ10発分(2m)の余裕が有る
余裕をもって石の手に2発投擲すれば十分だろう。

 「邪魔だ。」

この石の海に何体沈んでいるかは知らないが、『ハイヒール』をもう少し延長するべきだろう
次に掴まれても、トカゲの尾のように切り離せるように。

 (俺がロボット?……馬鹿馬鹿しい)

前進しなければならない
ソイルはそう遠くない筈だ。

 (こんな諦めと効率の悪い感情的なロボットなぞ、欠陥品だろうに。)

背後からベリルの声が飛び、影の頭を其方に向ける
どうやら掴まれて動けないらしい

とはいえ、成田と黒羽は自身で如何にか出来るだろう
問題はその更に背後にある。

 (だが、まあ 沈んでいる数はそう多くは有るまい、
 壁を作った際の一度に動かせる量からすれば、今の攻撃は数が少なすぎる。)

鉄球に爆発で消滅した鎖を補充する。

 (あとは何だったかな…ケープだったか、ベーブだったか…もう一度殺すにはまだ準備がいるな、鎖が足りない。)

一々後ろの三人の足を止めるわけにもいかない、影の頭部に後ろを監視させなければ。

 (――『レクイエム』か、あまり、期待はしたくないが)
 (かといって『L・I』の奥の奥の手でも殺しきれると思えん……一番近いのは『俺達』か。)

634黒羽 灯世『インク』:2020/01/31(金) 22:03:27
>>631

「足場―――――――――それだけじゃない」

             「『次の推力』も用意する」

既に書いていた『モノディがとんだ』の文字列を前に出す。

これを足場にしてもらう。
問題はない。一つしか書いていないわけじゃあない。
先ほどから空いた手では継続して同じ記事を『書き続けている』。
本来『同じ事実を何度も再現できない』にもかかわらず。

――――それを踏み台にして『モノディ』が再び跳んだ瞬間には、
自身とベリルを引っ張る『モノディの記事』は跳躍動作を終え、
推力についても『跳んだ瞬間』ほどの物はもう、無いだろう。

「ベリルさんッ、新しい『記事』を出すのだわ!」

     「出てきたらそっちに乗り移る!!」

         「出るタイミングは……
           成田君が跳んだ次の瞬間!!」

それゆえに――――『モノディの再跳躍直後』に、『記事』としてそれを再び、再現する。
同じ内容であっても、現実で再び起きた事実であれば、再び記事にすることが出来る。

何度でも『跳んだ瞬間』の爆発的な推力を得て、自分とベリルが取り残されないように。

635『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/01(土) 19:25:33
>>632-634(ALL)

斑鳩(貴方)の『ロスト・アイデンティティ』によるオブジェの破壊。
影による後ろの確認では、既に入り口近くまでケープの形相が迫っているのが
見て取れて、その更に向こう側に壁の染みと化す警備員らしき服装の二人が
辛うじて確認出来た。多分、金一と同行していたラフィング? の残る存在。

後続で同じく、阻害する石像達を衣服を切り離すなりして
『モノディ』『インク』、そしてシンプリー・レッドも続いて抵抗を行いつつ
進んでいく。それでも、それでもだ。

       ゴゴゴゴゴゴゴッッ!!

ベリル「……っ、前にある石の人垣が……”修復”
いや、破壊されたものを無理やり継ぎ接ぎとして固めてやがる」

レクイエムか、元々のソイルの能力の一部なのかは不明ながら
貴方達が破壊するなりした石像の一部は、他の石像と繋ぎ合わさっているのが
行動する中でも見えている。斑鳩が破壊していた人の壁は勿論の事、モノディ達が
振り払ったオブジェ達もだ。

ベリル「このままじゃ……ジリ貧だっ。どうする? どうすりゃいい!
あの向こう側にいるソイルに何としても私達は敵じゃないって証明する
手段はないのかっ!?」

 自動修復される目の前の石人の障壁に、蠢き貴方達を引き摺り込もうとする
石像達。そして後ろからは、自分よりも狭い入り口を力ずくでも破壊し
オブジェに構わず暴れ狂う猿の怪物と化すケープ。

時間は一刻の猶予もない……何とかこのレクイエムの道を切り開かなくては!!

636斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/02(日) 01:35:37
>>635

 「…………」

(20m先なら兎も角、至近距離なら『支え』くらい作れる、が)

(賭けだな、ここから空を飛んで矢を回収するか、この距離でソイルに味方だと解らせるか)

 「呼びかけて目覚める気配が無いと『ジャンボリ』は言っていた、ラフィングがスタンドを使えないという知識とベリルに面識が有る前提だが、俺達は既にスタンドを目の前で使っている」

(だが反応は無い、目と耳はおそらく使えない筈だ)

(しかし今までの挙動からコイツは、『石像を破壊されている』事は感知している)

(壁の補修もそうだが、そもそも目と耳が見えずに、俺達の位置へどうやって正確に掴みかかった?)

 「そもそも、最初に鎖で橋をかけようとした時、こいつは石像を動かしたんだ。」

 「――『接触』か『振動』か『破壊』か」

回転、照準、投擲(ス精BB) 文字を書くなら正確に叩きつけねばならないだろう、弾数は……まあ足りるだろう、足りなかったら?残念でしたねってところだ。

 「何方にしろ……まあ3つは思いついたか、問題はこいつが『モールス信号』を知ってるかだな。」

『・・・ --- ・・・』(SOS)

『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

 「破壊した石像と壁を態々修復するなら、少なくとも『破壊痕』は認識してる、それを文字の形にすれば……メンドクセェ」

 「意思が有るなら全部試せばどれか当たるだろ!」

態々目の前で修復されていくキャンパスに、左手の鉄球を叩き込んで『HELP SOIL』と文字を撃ちこみ、右手で適当な石像にモールス信号を叩き込む。
まったくスマートでもなんでもないが、少なくともアポロ13みたいにロケットごっこしてソイルに突っ込むよりは……いや、50歩100歩だな、対話を試みる方がもっと分が悪い。
だがこれが一番後続が生き残る可能性のある選択肢だ、たぶん。

指で石像に文字をなぞってやればいいんじゃないかって? さあ……?

637成田 静也『モノディ』:2020/02/03(月) 20:41:48
>>635-636

斑鳩の行動を見てなるほどと思う。

ならば自分もそれをやれば可能性は多くなるはず。

自分の拳から『音核』を抜き取り、近くのオブジェに重なるように配置させる。

いつもならばすぐに握りつぶす音核だが、潰さない場合は4分の間、モノディ以外は干渉することのできない
スピ-カーとなる。

そして音とは掻い摘んで言えば空気の振動だ。至近距離で接触するように振動が起きれば気づいてもらえるかもしれない。

抜いた音核からは拳が鳴らすノック音を斑鳩がやったようにモールス信号となるように鳴らす。

『・・・ --- ・・・』(SOS)

『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

と。

もちろん跳躍移動は続けるし、背後に迫る『怪物』にも注意を払う。

掴もうとする手は砕くし、さっきのガラス片が残っていたら…最終手段として『怪物』の心臓辺りを目がけて発射しなければならないだろう。

・・・あの状態の奴に今更ガラス片で怯むかも怪しいところだが。

「ベリルさん、さっき話した落書きの内容に合うような組織内で緊急時のパスワードとかは教えられていないんですか?」

ベリルに問いかける。おそらくは知らないのだろうが何かしろヒントが欲しい。

『スタンドを見せる』ことはできず、声も信号も届かない時は例の合言葉に頼るほかないだろう。

638黒羽 灯世『インク』:2020/02/03(月) 23:39:13
>>635
>>636-637

「――――――『モールス信号』! 考えたわね!?」

              「なら、私は・・・」

     ササッ

『SOS』
『HELP』
『助けて』
何でもいい――――『オブジェ』や『壁』にそれを書く。

(斑鳩さんと成田君で『モールス』は打てている……!
  私はよりシンプルに、記者らしく『文字の力』で働きかけるっ!!)

『インク』の速筆は常人域をはるかに超えた『超人世界』に位置する。
また、それと同時に・・・『ケープ』の様子も視界に収めておく。

(『不死身』としか思えない……
 『毒薬』が効く可能性は低い。
 ましてこれは、恐らく『人間用』
 それでも、最悪の場合選択肢には上がる)

念のため確認しておかなければならない。
移動と、『SOS』のさなかに手が空いたなら、胸ポケットの『錠剤』が砕けていないかを確かめておく。

639『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/05(水) 00:12:11
>>636-638(ALL) (レス遅れ失礼しました)

後続で最後尾なら『黒羽』だ。視界の端に収めた『ケープ』の獰猛に
手のひら程の牙を見せつけ耳鳴りしそうな程の咆哮を轟かせる形相を視認する。
その丸太程の両腕は人が入るサイズの出入口の扉を秒単位でこじ上げる様も。

>さっき話した落書きの内容に合うような組織内で
>緊急時のパスワードとかは教えられていないんですか?

ベリル「成田っ! そんな都合良い合言葉を私が知っているとして
今のこんな危機一髪の状況になるまでに試さねぇのならっ!!
私はどこまでボンクラだって話だろうがよっっ!!」  ブォォ! ガシャンッ!!

成田の質問に対し、周囲から迫るオブジェを破損しつつベリルは怒鳴り返す。

同行者からはヒントは貰えない。前門を覆う石の海 後門は不死に近き獅子の怪物

万事休すと思える中で

 『・・・ --- ・・・』

『・・・ --- ・・ ・-・・』

……斑鳩が思考の末に思い付いた振動『モールス信号』が響く。

その刹那――


                  ギギッ……

 斑鳩の前に『差し出すような手のひらの形の腕』の石像が
目の前に生える壁から産み出された……。

640斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/05(水) 18:47:44
>>639

か細い風切りの音、甲高い金属音

俺は差し出された掌に『鍵』を放った

生憎それ以外は焼け焦げているか、持っていないか、この場所に関係無い物であるし
握手の形でもないのでそういう事でもないだろう。

勘でこれだとは思ったが、渡した所でどうなるか等とは考えつかなかった
一手、遅れたのかもしれない だが確認する時間はなさそうだった。


 (ここまで努力はしてみたが……また失敗したかね、これは。)


 (……俺達が『努力』か 馬鹿馬鹿しい。)


散々他人を利用して、今更助けて貰おうなどというのも虫のいい話ではあった
我ながらどうしようもなく醜いが、これが俺達の『個』ならば仕方のない事だ

息を吐く
右手には鉄球があり、近づいてくる利用した連中の背後に眼を向ける

さっきは確かに殺した、手応えもあった
だがあの暴走特急を二度止めるのはほぼ無理だろうとは感じていた

しかし、他に選択肢が無ければやるしかないのだ。

 (初撃は弾かれた、二度目は貫通しなかった。)
 (だが殺傷は出来た、つまり俺の鉄球が体内に『埋め込まれた』と考えていいだろう)

結合、回転、四肢の関節に狙いを付ける
二足歩行はバランスの悪い移動方法だ、足を狙えば楽に転倒が狙えるし
四足歩行なら両肩を狙えばダウンが取れるだろう。

 (奴は不死身のように見えるが、再生のための血肉は無から取り出せるわけでもない)
 (急にに燃費が良くなった車のような物なら……散々暴れた以上ガス欠が近い可能性もある)
 (四肢をもぎ取れば動くも何もあるまい、再生するというならその分時間も稼げるだろう ……誰の時間かは知らないが。)

『アッシュローズ』が回転の遠心力で円錐形の外殻と化す
貫通力を上げ、体内で爆発させる為の形状に

 (さっきの壁の壊し方が良かった、あの肉を貫通しないのなら内側から破壊すればいい)
 (埋め込み方はもう解っている)

 「後は……自分を信じるか。」

(沈まないのだから、鎖を浮き代わりに一時的に沈んでやり過ごす…という手も有るが)
(対話が出来たとはいえ、石化しかねないのであればかなり危険な賭けでしかない)

(――どうせ死ぬなら、立ったまま死にたいな。)

――投擲。(ス精BB)

641成田 静也『モノディ』:2020/02/06(木) 01:20:23
>>639-640

ベリルの言葉を聞いてその通りだ、なんてマヌケなことを言ったんだオレは…。

それと同時に起きる『ソイル』の起こす攻撃以外のアクションとそれに対する斑鳩の行動。

もはやそれに賭けるしかない。

と、なるとそれの邪魔になるのは『ケープ』だ。

「黒羽さん、ベリルさん!アイツを…『ケープ』を足止めするぞ!」

持ち物を見る。前の灼熱のせいで所持物はほとんど消えてしまった。

が、先ほどの『金一』を始末した時のガラス片ならどうだ?

残っているならば『ケープだったもの』の頭・胸等の致命ゆえに防御する場所や、足・腕など
直接行動する部分をを狙って投擲する。(ス精AC)

斑鳩さんの行動でアクションが起こるまでどれほど時間がかかるか分からない以上、
少しでも時間を稼いでみせる。

―――もし駄目だったら?その時は仲良く死ぬだけだ。

まああの『ケープ』くらいは道連れになってもらうがな。

『モノディ』、自分、それと『ケープ』くらいかな?音核を抜き取って全てを飲み込み、音響兵器としてぶっ放す。

今の状況じゃ鼓膜どころか心臓も死にそうだが。タダで死ぬよかマシだろう。

「さあ、来るなら来やがれ。」

642黒羽 灯世『インク』:2020/02/06(木) 02:56:34
>>639

「成田君ッ、投げるものはこれもあるのだわ!!」

預かっていた(>>491)メスを彼に返す。
受け取れる状況なら――――だが。

「ッ…………『インク』!」

思考を巡らせる。
だがそれより先にまず、手を動かす。

「『筆法』……『ゴースト・ストーリーズ』ッ」

『弓どうぶがヤをいった』。
『サッカーぶがボールをけった』。
『てじなぶがナイフをなげた』。

「『ストーリーズ』ッッ」

                ササササッ

           「『ゴースト・ストーリーズ』!!」
 
手を止めない――――簡素な文字で書き、再現し続ける。
『ケープ』は無敵かもしれない。だが反応までは『無』ではない。

「『事実』がある限り『記事』は書き続けるッ――――『ゴースト・ストーリーズ』ッッ!!」

『シンプリーレッドがなぐった』――――『瓦礫を飛ばす』。
『モノディがものをなげた』。

「それが『記者』の『力』」  「そうよね……いいえ」  「そう」  「そうに決まってるのだわッ」

『人型ではないスタンド』――――斑鳩の能力は再現できない。
だがそれ以外は再現できる。『玉切れ』を起こす事は、死ぬより先に心配する事ではない。

643『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/07(金) 21:20:31
>>640-642(ALL)

斑鳩は作り出されたオブジェの手の平へ鍵を投げ放つ。

カツンッ・・・と金属が跳ねる音、手のひらに収まる鍵。
オブジェは動かない……。

その間に斑鳩はアッシュローズをケープの表面積が一番大きい
胸の部分へと放つ。

  ――シュォォッ……ッ

ケープ『Guuuuuuuuu―――zUッ゛ッ!!』  ガァンッッ――!!

 !!?
アッシュローズ。先端より殺傷力を増させたロスト・アイデンティティの
炸裂弾丸を飛来するのと同時に、ケープは近くの壁に生えていた石像を
豪快に片腕で粉砕する。
 粉砕した石の礫は斑鳩までは飛ばずも、ケープの前方の空間を飛び散り
それは今放った炸裂弾にも命中し。僅かながら、その威力を衰えさせつつ
ケープの片腕に命中した! このまま斑鳩の任意で片腕を一時的に使い物に
ならないようには可能だろうが……それでも目前の怪物の破壊力は完全に殺せない!

         ――GyoooooooooooooAaaaaaaaaaa!!!!!!

咆哮が通路全体を震わせるように轟く……。


貴方達(成田・黒羽)も絶体絶命に近い。
斑鳩よりもケープ達に近い成田は、動きに支障のない片腕のみで
ガラス片を投げつけようとするも。上記でのケープの暴挙により
投げたガラス破片は破壊されたオブジェの礫により、運良くとも
破片の一部がケープの肉体に浅く突き刺さり、更に怒りを注ぐのみ。

黒羽も、軽く自分のほうまで降りかかる礫の余波が頭上から襲来するが
目立った怪我は今のところ成田共に無く、メスを渡す事は無事に行えた。
(※毒薬の錠剤の確認は、道中でアイテムがほぼ燃え尽きた斑鳩に成田共に
黒羽も無事である事は前もって確認出来て良い。何処に仕舞ってるかも
任意で構わない)

『インク』を振るう、然し再現を行うにしてもジリ貧は否めない。

  ズズッ――ッ。

? その間にも、成田の近くに『差し出すような腕』の石像が壁から生えてきた。
斑鳩の時と同じ……少し時間差はあるものの、全く同じ現象……。

644成田 静也『モノディ』:2020/02/07(金) 22:19:01
>>643

オレらの攻撃は、やはり少しの時間稼ぎにすらならなかったが、斑鳩さんは榴弾が腕に当たり吹き飛ばした。

これで時間が―――

そう思ったが『ソイル』は斑鳩さんの置いた鍵になんの反応も示さなかった。そしてこちらにもその手を差し出してきた。

『鍵』が辺りかと思ったが違うのか?何か別なものをを求めているか?それとも…。

もはや『ソイル』に敵意は無いと見える。

―――もしこれが間違っていても4人のうち1人でもたどり着けば勝ちの目ができるんだ。
オレがしくじって死んでもまだ黒羽さんもいるし、斑鳩さんも別な手をすぐに考え付くはず。

だからオレはオレの思いついたこと、『感染者ではないことを示すためにスタンドと生身の手で差し出されたオブジェの手を取る』。

これで勘があっていれば『ソイル』はオレたちを導いてくれるはずだ。

「オレはこの手を試してみます。もし成功したらみんなも!」

みんなにそう叫ぶ。

645斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/08(土) 01:58:27
>>643

 「FU〇K!あのデカブツほんと倒れねえ上に『ラフィング化』が進んでるじゃねえか!今稚拙とはいえ防御したぞ!」

悪態をつく、アイツが倒れる前に行った事は本当だったらしい
さもなければ都合よくここに現れる事も無いし、一々ガードなどしないだろう

アッシュ・ローズの欠点……岩壁を破壊する方法はまず『埋め込む』のが前提である
弾かれては表面を軽く削る程度だろう、これではほぼ意味が無い。

まあ転倒させようがそのまま慣性に任せて突っ込まれたら俺達はミンチなんだが
これだからフィジカル高い奴は困る、対処手段が限られるorほぼ無いではないか。

 「……チッ」

 (成田の行為は、他人に生殺与奪の権を握らせるのも、他人を信じるというのも、吐き気がする程イラつく俺には思いつかん案だな。)
 (最優先は1人でも生存した上で前に進む事だ……他に思いつかん以上、取らざるを得ないか、この手。)

成田のように鍵ごとオブジェの手を取る
時間稼ぎの攻撃も、既にある程度使った以上、補充には時間がかかる物だ

 (我ながら情けねぇなあ……。)

646黒羽 灯世『インク』:2020/02/08(土) 02:31:00
>>643

(正解は『モールス』――――? それとも、別の要因があった?)

           (やらないという選択肢はない)

     (やらないことは正解にならない)

                (今は『間違えない』より)

         (正解を探さなきゃならない)

                    タンタンタンッ

足を動かす。
『・・・ --- ・・・』(SOS)
『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

筆の柄で壁を打つ。
『・・・ --- ・・・』(SOS)
『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

「ベリルさん――――ベリルさんも『モールス信号』、振動で伝えてみてッ」

モノディが攻撃を止めれば『再現』出来る記事は、事実は有限となる。
残っている再現を終えながら、自らは足と筆でモールス信号を打つ。ベリルにも促す。

647『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/09(日) 09:34:48
>>644-645(成田PC・斑鳩PC)

 ――……。

壁から生えたオブジェの手。それを握ると同時に、貴方達は凄まじい
引力と共に生えた場所の壁面に飛び込まれる。
 痛みは無い、だが 一時的にだが意識に空白が産まれ……そして
次に覚醒した時に貴方達は二人とも同時に僅かに倒れこんだ姿勢で目を開いた。

   ――オオオオォォ……。

目の前には、胸部に『矢』が貫通し、それを両手で握りしめた格好で石と化した
『ソイル』が佇んでいる。その隣にある壁面が僅かに揺れ動くと共に
文字が刻まれた。
   
   ―オマエタチ ハ ダレ ダ

>>646(黒羽PC)

 『ゴースト・ストーリーズ』
まだ平和を謳歌してた日常があった、今日の学校に居た頃。今の死闘を演じてる
渦中では、もう大昔のように感じる過去の体験を『インク』にて再現。

部活動の人間達の攻撃にも転じられる行動。だが、その殆どは悲しきかな
人間のスペックでありパスCC 怪物を倒しうる力は無い。ケープがこちらに
迫るのを僅かでも時間を稼げている事実は存在するが、斑鳩や成田の時のように
オブジェの腕が発生するには、どうしても時間が掛かる。

ケープ『GoooooooooooooAAAaaaaaaaaaッッッ!!!!』

        ブォォォッッ――!!   ガシュゥゥ――!!




ベリル「…………ぁ………っぐ……」

それはあっと言う間だった。ベリルも奮戦し、ケープに対し散らばった破片を投擲
するなどの淡い抵抗、貴方に倣ったモールスをしたもののインクの像で複数守られてる
貴方と違って、ベリルはシンプリー・レッド一体を不調の中で動かしていたのだ。

視界の中で、ケープの丸太のように太い腕が伸び ナイフのように鋭い爪が
ベリルの脇腹に突き刺さるのを目にした。

ベリル「………………く…………ろ」

ケープ「guuuuuuRuuuuUUッッッ゛ッ゛!!」  グンッ――!!

ベリルが貴方のほうに顔を向け、何か喋ろうとした直後。ケープは
手に彼女を突き刺したまま持ち上げる……!

648斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/09(日) 18:34:10
>>647

 「…………」

 「俺ぁな〜〜スタンドだリスザルゾンビだって言われて、もう驚いたりは別にしないけどさぁ〜〜」

非常階段だってマークの一つはついてるのだから、文字が書けるのならせめてやり方くらい付随して欲しい
周囲を見渡しても黒羽がいない辺り、間に合わなかったのだろうか?これで死んでたら目もあてられないな。

その辺りの不満を飲み込まないと前にすすめない、今この瞬間だけ本当にロボットになれたら、どんなに良い事か。

 「そんで?ダレと来たか……ダレねぇ。」

乾いた唇を舐める、石像相手に話しかけている自分はまったく現実感が無い
大量の寝汗と共に飛び起きる悪い夢のようだ。

                          エクリプス                         アリーナ
 「俺が言わなくても解るんじゃねえのか?『負け犬』は真っ先にケツまくって海に逃げたし、『頼みの綱』は手繰って見たら千切れる寸前だし。」 
 「態々こんな勝ち目のない戦いに挑む奇特な『組織』なんて、もう何処にもないんだろ?」


 「――単にニコニコしてる『アレ』が気にくわない『個人』だよ。」


 「うざい、面倒、邪魔、おまけに見苦しいときたもんだ、ヘレン・ケラーだって三重苦で収めてたって言うのに」
 「おまけに本体は今も絶賛大安売り大セール中、冬のインフルエンザの勢いで増殖してると来たもんだ、ほんと節操がないぜ。」


 「どいつもこいつも何だかんだ言い訳してやりもしない、うっおとしい、だから俺達が潰すと決めた。」


 「……って、これもモールスじゃないと駄目なのか?メンドクセェなぁ。」

 「増殖元の『最初の本体』を探すために『探知系のスタンド使い』探してるんだったな…確か、今。」
 「だからそこ通してくれ」

 「って、モールス……ローマ字でいいかな、入力面倒くせぇなぁ……。」

コンコン コン コンコン……。

649成田 静也『モノディ』:2020/02/10(月) 18:01:57
>>647

なんとか第一試験を突破といった所か。ここまで長かったな…。

それにしても黒羽さんとベリルさんはまだなのか。

「すみませんが斑鳩さん、外の二人にも救いの手を差し伸べてもらえるように『ソイルさん』にお願いできませんか?」

「あいにくオレはSOSくらいしかモールス信号を知らないんです。」

斑鳩さんを通して『ソイル』に頼むようにお願いをする。

彼女らとは昨日今日の付き合いだが死線を共にした以上、情はある。

ここで彼女らを無視してみすみす『ケープ』の手でミンチになるのを見過ごすことはできない。

「ソイルさん、あの二人を助けてもらえないですか?」

まずあの二人も助けてもらってから、『医者で探知できるスタンド使い』や『グレイジャー』、『ジャンボリの最期』など
話すべきだろう。

650黒羽 灯世『インク』:2020/02/10(月) 21:30:28
>>647

「べっ ………………!!!!」

ベリルは助かるだろうか――――
今から『医者』の所に行けば――――
どうにかして辿り着ければ――――

(持っていた『記事』がなにも通用しない)

         (『ソイル』を書けば)

   (『人間』だという保証は?)

           (・・・・・・)


(そもそも『ソイル』もケープを止められていない)

価値に結びつかない思考が頭の中をめぐり続ける。
それをかき分けたところで、この脳のどこかに答えはあるのか?
振り下ろされるベリルを受け止めて、救出できるのか?

死にかけの人間一人、連れてくるのは高望みだったのか――――
そもそも自分も、ここで死ぬことになるんじゃないのか――――
『能力』も『頭脳』も通用しない相手に、どうすればいいのか――――

『私が立っていた』

                    ――――記事を書いていた。

やまない思考の中で黒羽が無意識に選択した行動は、『防御』だった。
スタンドを解除し、振り下ろされる腕を、前方に生み出した自分自身の『記事』で――――
そして、それを発現した直後に頭の前でクロスした両腕で『受ける』事だった。

無防備に受ければ死ぬだろう。何もない爪でも死ぬだろう。そうだ。これでも死ぬかもしれない。
だが、『重りの付いて鈍った腕』で、爪はベリルに刺さったまま、それなら『死にはしないかもしれない』。
大きなダメージが予想できた。回避した方が、安全かもしれないとも、間違いなく思った。
ベリルを投げてきたら? 予想以上に速かったら? 防御を捨てた回避こそ悪手にもなる。
それでもダメージを負わない可能性を選ぶべきだったかもしれない。それでも、それでも・・・『記者』は『情』を捨て損ねた。

651『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/11(火) 22:32:35
>>648-649(成田PC・斑鳩PC)

成田や斑鳩、どちらが周囲を見渡しても一つの彫像。ソイルを除き
周囲は壁で囲まれているのが見てとれる。
貴方達は各自思い思いに独白する。だが、芳しい反応は
目の前の矢に貫かれた彫像と化すソイルから返らない。
黒羽のいる方面から、激しい揺れと壁越しだが大きな咆哮音と
石材を破壊する連続した音も聞こえた。
斑鳩はモールス信号を試そうと振動を発生した最中、それは起きた。

壁に刻まれた字が陥没し、新たな文字が浮かび上がる……。
要約すると、このような文面だ。

『俺は守り人 通せるのは魂を持つものだけ。
俺は奴等を防ぐ為に五感の一つを除き全て絶った。
ただしスタンドの力と ――”矢”のみ未だ扱える。

覚悟を以って 握れ』

……そう壁面の文字は記される。続きは無い

>>650(黒羽PC)

貴方は『インク』にて『防御』を……ベリルを
か細いながら救えるかも知れない手段を苦肉の策として行使する。

対してケープは赤く鈍い眼光で唸りつつ突き刺さったベリルと言う
重しがある腕を何ら支障ないかのように、振り上げて黒羽に叩きつけようと掲げる。

ベリル「くろ……はね……」  ブゥン……ッ カチ

その最中、ベリルは掠れた声と共に貴方の名を呟いた。と同時に
『シンプリー・レッド』がケープの鉤爪のある場所に力なく腕を振り
その何ら衝撃もなく当たった箇所に鉄の輪が生えた。

ベリル「……つまらん時間だったさ…………お前と過ごした短い時間は、な」

   ギュゥンッ!    ブシュッッ――!!

ケープ『GyaaaaaaaaaaaaaAA!?!!  GAAaaaaa!!!!』

彼女の死に際に告げた呟きと共に、鉄の輪が縮小しケープの爪のあった
根本に深く食い込み血飛沫が舞う。切断はされぬものの見過ごせない激痛に
獣であるケープは雄たけびを上げ、ベリルを貴方のいる方面と異なる
石像が生えた壁に反射的に叩きつける。
 シンプリー・レッドが消失するのが視認出来た。

 ガシッ ガシッ ガシッ ガシッ!!

      oooooooОООッッ――!!゛

ケープの尋常ならざる破壊力は、進行中も石像の手は幾らか彼に
及んでも歯牙にもかけてなかったが、壁面を大きく抉った事により
更に石像は物量を増加させ、ケープにまとわりつく。
怪物の狒々は、怒り狂いつつ伸ばされた石像を手あたり次第に
破壊する。床、壁、天井と手あたり次第に破壊を続ける事で辺り一面が揺れ
既視感を覚えさせる嫌な揺れも周囲に立ち込める。

その間にも、黒羽のいる近くの壁から差し出される形の手が生えた……。

652斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/12(水) 19:23:36
>>651

……肩を竦める。

 「残念だが、どうやら彼は『石の如く』口の堅い男らしいぜ。」

 「あるいは、疲れ目の俺達に配慮してくれたかだな!」

文字通り石像になってまで守っていたのだ
むしろ彼自身からはほぼ情報は得られまい、今はそれで十分だ。

 「或いは、既に実行しているが……向こうが『手を取れない状況』なのかもな、あくまで『転移』…と仮称するが…は『此方が』、『手を握る』と起こる現象らしいからな。」

 「触角だけで俺達の仲間かラフィングかどうかを判別しろってのも、酷な話だろ?」


(『たられば』は幾らでも考えつくが、考えた所で過去が変わるわけでもないんだ。)

 
 「――成田、ほれ。」

手の中の『鍵』を成田君に放る
この先で必要なのはこれくらいだろう、彼(ソイル)が守っていたなら、敵がいる確率はかなり低い
1人でも恐らく…問題は無いだろう、なら時間の無駄は省くべきだ。

 「ここでぼーっとしてんなら、後ろは任せて先行けよ、ほんとにお目当ての『スタンド使い』がいるか知りたい」

 「まぁ〜〜俺は平和主義者だが?第一印象の問題ってもんは有るからな ……それに」

  ニッ

 「もう一回ケープにホームランされたくはねぇだろ?」

 「『矢』は後から持ってくよ、抜いたらレクイエム解除されました、とか失笑もんだろ。」

ニタニタと笑いながら手をヒラヒラと追い払うように振るう


(それに……僕は確かめたい事も有る。)

(レコーダーの記録から『矢』はもう1本ある筈 場所も見当がついている、が 恐らく……面倒事だな。)

『ハイヒール』と両手の『鉄球』の鎖を使い、『10m』分の『鉄球』を作り上げ、直径20cmに結合する。
そしてその鉄球に『両手』『両足』『胴体』『首』の鎖の先端を結合する。

(『奥の奥の手』か、通用するかどうか……ケープがこのまま沈んでくれると、確認も楽なんだが。)

653黒羽 灯世『インク』:2020/02/12(水) 19:51:43
>>651

「わ」
        「私が」
                 
                 「私が『記事にする』から」

「全部終わったら、私が、あなたのことを無かった事にしないから」

有能な記者に――――『ウソ』が見破れないわけがない。
ベリルがしたことの意味が分からないはずがない。

「お…… おわかりかしら? あなたのしたことの価値――――」

「私はちゃんとわかってるから――――」

だが、黒羽に出来た事は彼女の手を取る事ではなく、
壁から差し出された手を取り――――『無駄にしない』事だけだった。
言葉に意味があるのかはもはや分からないが、言わずにはいられない。

        「だから――――謝りはしない、『ありがとう』ベリルさん」

後悔は出来ない。間違いだったと悔いるのは、彼女の意志に礼を失する行為だ。壁の手を取る。

654成田 静也『モノディ』:2020/02/12(水) 20:47:42
>>651

確かにオレはこの中ではボロボロな方だろうが、それは斑鳩さんも変わらないはず。

それでも事実、あのケープに少しでも有効打を与えられるのは斑鳩さんなのも事実だ。

鍵を受け取り、死地へと赴く斑鳩に声をかける。

「…わかりました、彼女らの事を頼みます。それと…あのゴリラ、加減ってもんを知らないのでホームランされるとアホみたいに痛いですよ。」

「経験者のオレが言うんだ間違いないです。」

笑うことはできないが、ジョークを飛ばす。

「…死なないでくださいよ。」

そう呟き、一足早く先を目指す。目指すは当初からの目標である『医者のスタンド使い』だ。

そして握るのは…

『この矢を掴めってことですか?』

モノディの指でオブジェに文字をなぞる。

『そうすればオレたちが望む、医者のスタンド使いのいる道を開いてくれるのですか?』

もし『答え』が帰って来ないときはこの場で唯一握ることのできそうなもの、『矢』の柄を握る。

無論、それで無事にできるとも考えてはいない。何らかのリスクがあってしかるはず。

655『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/13(木) 18:44:47
>>652-653(斑鳩PC・黒羽PC)

斑鳩は『ロスト・アイデンティティ』の鎖を繋ぎなおす。成田に
鍵を渡しつつ、壁越しの怪物と化したケープが侵入する懸念をもった上で
壁に視線をやれば、黒羽が頭部を先に倒れこむように目の前で発現したのが
見て取れた。

黒羽は、壁の手を握った。一瞬の意識の空白、そして次に固いコンクリート床の
感覚と共に焼け焦げが見える斑鳩であろう靴の足元が見えた。
無事に、どうやら貴方も味方のほうへ合流出来たようだ。

そして……。

           ――ピキピキッ

成田が、物言わぬ石像のソイルに近づき。その握りしめた矢の柄を
手の平で握った瞬間に。

貴方達二人は、成田が『石像』となるのを視認した。

656『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/13(木) 19:24:38
>>654(成田PC)

 貴方は矢を握った瞬間に、意識が急速に何処か遠い部分へ誘われた。
視界が暗転し、空白の時間が壁に引き摺り込まれた時同様に再度発生する。

目覚める。此処は……海辺だ。
見回してみれば、そこは『遠州灘』……星見町の駅を更に下った海辺だ。
一般的な知識で、貴方はテレビなり自身の足で目にした事のある
星見町から大海原が見える浜辺。
 然し、その海は『石』で出来てるかのように波の音はなく静止している。
『石の海(ストーンオーシャン)』が屹立する異常な空間に貴方は佇んでいる。

「――ジャンボリ……グレンシャー……他の見知ったメンバーでも無いのか」

後方から声がした。振り向けば黄土色の髪の毛をした、幾らか若い容姿の
男性がジャンバーの裾に手を突っ込み、貴方を見ていた。

「……時間は一刻の猶予も残されてない」

知りえる全ての情報を君に継がせると、ソイルは告げた。


丁度、貴方が吉岡の変死体を発見した時間帯。ソイル含む星見町の異変を
調査するメンバーの数名が、スマイリー・スマイルに遭遇した。
攻撃を受けたメンバーの半分が、その場で同化。のこる半分は危険性の
大きさを理解して足止めを実行。ソイル・グレンシャー・ジャンボリ
そして残る数名は援軍を要請する為にアリーナへ仲間の能力と共に転送・帰還。

「……アリーナに帰還した時、僕達の背筋に悪寒が走った。
出迎えた同僚達の後ろ側で、奴等の虫唾の走る表情を認めたからな」

アリーナには既にスマイリー・スマイルが潜伏していた。
ソイル達が異常を感知したのを、まるで見通してたかのように潜伏してた
敵達は一斉蜂起を駆使した。奴等には奴等しか知りえないネットワークが
恐らくあり、逃げ延びた事をアリーナ方面に伝えた事で情報を全て抹消
させる為の一斉攻撃だったのだろう。

「……エクリプスと何時でも抗戦を予想しているアリーナでさえ、奴等の
あの『声』を防ぎ切る事は叶わなかった。
 こうなった僕だからこそ分るが……防ぐ事が出来なくても仕方がない。
あれは”レクイエム”……いや”レクイエム”と表現する事すら烏滸がましい。
魂の原質に近づいたからこそ、知った。理解してしまった。
 ――奴等の能力の本質は『魂の捕食』だ。

……マイマイカブリって聞いた事ある? カタツムリを食べるのに適した昆虫。
奴等の声が、マイマイカブリの消化液なら。僕たちはカタツムリさ。
人の肉体を透過し、奴等はその声と言う消化液で魂を溶解させている。
 
気づいた時には既に遅い。奴等の声が僕達の臨界点を突破した瞬間
所謂 溶けた魂は奴等の本体であろう場所に”啜られる”。
……残ったのは、消化液って言う音色が立ち込めたカタツムリの殻って言う
奴等の仲間となった成れの果て……」

おぞまし過ぎる、そう呟きながらソイルは力なく首を振って貴方へ告げる。

「……なってしまった者達を、元に戻す事は無理だ。
だが、まだ魂が原型を留めているのなら……治療は出来るかも知れない。
そして、この能力の根源となった存在の居場所も探り当てられるなら……
封じる事も出来るのかも知れない」

全ては可能性の段階だけど、とソイルは力なく溜息を吐き出す。
吐息が抜ける音と共に、彼の体にピシッと罅が入る音を聞いた。

「……もう、残された時間は少ない。やがて僕は消える
あの声を僕も幾らか浴びた。肉薄する距離で無ければ、直ぐに奴等に
魂を吸われるリスクは避けられるけど、それでも……こんな呼称は変だけど
半液状化した魂を矢で貫くのは、リスキーだったんだろうな。
この会話が終えれば、僕は消える。
 残った能力は一時間程度は保つだろうけど、それを超えれば解除される」

直ぐに下へ向かうんだ。と彼は告げた。

ソイル「……他に、何か聞きたい事はあるだろうか? 僕が知る限りの事は」

段々と亀裂が入る音が大きくなりながら、ソイルは貴方に告げる。

657斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/14(金) 21:20:59
>>655

 ――ニッ

 「――なぁんだ、言えるじゃねえの。」

(空元気かもしれねぇが…スタンドが精神力で動く以上、多少の『精神的余裕』は必要だからな、これなら成田は『問題ない』)
(ジョークの一つも回せるならまだ戦えるだろう、道中でも不満一つ零さない辺り、俺の想像よりは『タフガイ』だな。)
(問題は……)

そう、問題は2人の方だ
そう考えている間に壁の罅はますます大きくなる、後何回耐えられるのだろう?
俺が二人を引きずってくまで耐えられるといいんだが

――そんな事を考えていると黒羽が頭部を先に、倒れこむように目の前で発現したのを見た。

「……黒羽か!立てるか? よくここまでやってくれた…いや待て、ベリルは何処だ?」

見える範囲には1人だけだ、ベリル・ストックは何処にもいない。

 (黒羽とベリルは、背後を確認した時には…ほぼ同位置だった筈だ、手を取るなら『ほぼ同時』になるだろう…が、来たのは1人だけだ。)
 (逃げたのか?だがケープは今、『壁を破壊しようとしている』そもそも、逃げ場は……。)

頭の中で、一つの回答が導き出される
その答えは俺の脳に白い煙を纏ったドライアイスを突っ込まれた気分にさせてくれた
……今は冬なんだ、アイスなんか食ったら風邪をひいちまうってのに。

                ――ああ

 「――――事は全部後で聞く、今は石像の向こうに走れ!」
 「俺は他人に出来ない事をやらせるつもりはないし、自力で立てる奴に手を貸すつもりもない。」
 「そして、今出来る事を考えて、躊躇わずにやるんだ。」

そしてふと見れば成田が石像になっている ……は?冗談だろ?
『ミダス王』+『ゴルゴーン』?そんな呪いのアイテムDQにも無いぞ。 

 「…………フゥ――――。」

俺は何故こんなにもイラついているのだろう、何の得もないのに。

最初に気づいたのは、鎖で遊んでいた時だ くっつける時にそれは『すり抜けるように』融合した
鎖は鉄で出来ていた、金属の輪が重なるように結合すれば、『鉄球』を作れるという事だった。
いくらでもすり抜けて、限界が無い、僕は無限に近い『投擲』を手に入れた。

次に気づいたのは、鉄球で遊んでいる時だった
切り離した鎖は『実体化している』なら、『物理法則』に左右されると言う事だ
一つに重なった鉄の輪を鉄球に埋め込み、それを外側から振れている状態で『切り離したら』?
外殻が中身の内圧に耐え切れず、破裂する様にそれは動いた。
手に入れたのは『爆発』だった、人間相手に使うのを僕がためらう程の。

最後に気づいたのは……ついさっきだ。
  外殻7:炸薬3
外殻が内圧に耐え切れずに破裂する
なら、外殻を増やして内圧に『耐えきった場合』はどうなるのだろう?

切り外した鎖は、伸縮できない、なら外から鎖を結合させたら?
一つの鎖から、無数の先端を伸ばす事は?
罅割れる外殻を、全身から供給した鎖で修復し続けたら?

内圧は上がり続ける、温度は上昇し続ける。
実体化した金属は、割れて、赤熱化し、白熱化して、溶け始める。

縁日の水風船のように膨らみながら、溶けた中身を維持するために
割れた鎖を伸ばした鎖で覆い、割れた鎖を消し、時折中身を消して維持し、外殻を修復し続ける。

撫でた全身の纏う鎖は、それぞれが融合する様に結合し
隙間の無く、それでいて柔軟に動く金属の鎧のようになる、お蔭で空気の穴を首の裏に開けないといけなくなった
鎖のダメージフィードバックがないなら、実体化していない全身の鎧は『耐熱』としても機能するだろう

金属の殻の中で、罅割れたそれが唸りをあげている
人間相手に使うにはタメが長すぎるし、オーバーキル気味だった、不意打ち気味に殴られれば終わりで
鎖のほぼ全てを使ってしまう、射程も長いとは言えないだろう、制御を間違えれば即爆発するし、俺はオーブンでチンされる寸前だ

――だが、怪物相手になんの遠慮がいる物か。

 (今までが『できてしまった』のだ)
 (これが『できません』等と、誰にも言わせる物かよ)

俺は怒っている、ここまでの事、公園で襲ってきた市民、退廃と諦念交じりのゲーム、愛する女がいた男の死。
また一人死んだ、その筈では無かった、これからも増え続けるのだろう、違う 理不尽だ 嫌だ
邪魔だ うっとおしい 正しくない 道理が通らない 理不尽だ

 (――――そうだ、『理不尽』過ぎる、今までも、これからもだ。)

鉄の殻が悲鳴を上げる、理不尽への怒りを吠える唸りと共に
『溶解した金属の奔流』を放つ時だ。

 (――狙いを、つけなくては。)

658成田 静也『モノディ』:2020/02/15(土) 12:49:02
>>655-656

―――『矢』の柄を掴む瞬間、黒羽さんが空間に入ってきたのが見えた。

よかった…彼女は無事だった…。

そう思った瞬間、意識はここではないどこかへと飛んだ。

「―――こうして面を合わせて話すのは初めてですね『ソイル』さん。」

そして彼の残り少ない時間で遺してくれた情報を知り、最期に

「貴方の事は『グレンジャー』さんや『ジャンボリ』さんが遺したメッセージでここまで来ることができました。」

「その事に感謝と敬意を。」

「それと…『矢』なのですが、もう手持ちは無いと考えていいですか?」

「奴らが『魂を犯す』・・・話の流れから推理して『レクイエム』は『魂を支配するもの』と受け取りましたが、奴らのオリジンを知ってもそれを倒すだけでは足りない気がします。」

「奴らは…その一人が目的は『誕生すること』だと言いました、ならば奴らにもまだ『先』があるのかもしれません。」

「ならばこちらも同じ『魂』に干渉しなければ奴らに勝つことは難しいかと…もちろんここまで来たら諦めるつもりは毛頭も無いですが。」

ソイルに自分の考えを話す。もし彼が消える直前に『矢』を引き継がせてくれればそのパワーで『スマイリー・スマイル』を滅ぼすことすら可能かもしれない。
ならばいかなる代償を払うことになってもそれを試す価値は十分にあるはずだ。

659黒羽 灯世『インク』:2020/02/15(土) 15:41:52
>>655
>>657

「……………………………ッ、はぁっ……! 『生きてる』……だから『立てる』」

すぐに立ち上がる。
出来るはずだ。恩人と別れただけだ。初めてでもない。
ネガティブな精神論で動きを止める暇などどこにもない。

「お分かりかしら、私は……弱くない。むしろ強い。
 だから後でなら……『話せる』し話すつもりでいる。
 貴方も『弱くない』……貴方のやる事には意味がある」

「『後で』……話すから」

立ち上がったなら歩ける。歩けるなら走れる。
何も問題はない。今は話している場合ではない。

「…………成田君……! い……いえ、きっと『これ』は『ソイル』が何かをした」

            スゥー ・ ・ ・

「……のだわ。ここに招いたのがソイルなら、あえて石化攻撃を今仕掛けては来ない。
 それなら、引き摺り込んだ壁の中に埋めて仕舞えばいい……彼の話も『後で』聞きましょう」

斑鳩の指示に従う事にした。彼の事だ、確信があって指示をしている。
この空間に最初に引き込まれ、ソイルと何かしらの交渉をした可能性もある。
黒羽灯世は有能で、上等だが…………全能ではないし、最上ではない。
下に見られるつもりはないが…………同じくらい上にいる人間はいてもいい。

基本に立ち返る思考。離別は、そうだ。初めてではない……石像の向こうへ走る。
四方を囲まれた部屋で位置を指定する彼の目論見は、おそらく『周囲を巻き込む猛撃』だ。
寓話のように壁が開いてその先に進めるならそうするが、そうではない以上ら身をかがめ、待つ。
成田に何か進展があることを・・・あるいは、もし仮に壁を破った怪物が、討たれることを。

660『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/15(土) 22:22:07
>>658(成田PC)

>『矢』なのですが、もう手持ちは無いと考えていいですか?

貴方の質問に、ソイルは顔を悲しそうに歪め 数秒間をあけて口が開かれる。

「……グレンシャーに、もう一本を手渡したんだ。
僕の師が言ってた。矢は複数存在し、その幾つかは混じりけのない隕鉄により
魂の昇華が行う事が可能なんだと。残念ながら、僕の刺した矢は『模造品』
古い名匠による、限りなく本物を真似た物だけど真価を発揮するには足らない。
この矢は、良くて残り『一度』レクイエム化出来るかどうかと言う代物だ」

でも、僕はグレンシャーと別れてしまった。と彼は酷く悲し気に告げる。
彼女に渡したほうは、恐らく自分が刺したものより純度は高いと思うが
それでも、それがどれ程に有利に働くかは未知数であるとも。

貴方は矢を欲する。そして、これは言葉にせずとも この心象世界では
思考もソイルには筒抜けなのだろう。穏便に諭すように彼は告げた。

「僕は、僕達の仇を討ってほしいとは言わない。きっと、それは
ジャンボリも、グレンシャーも同じ気持ち……。
三人の願いは一つだけ、この町と共に寄り添って生きていく事」

ただ、それだけだと呟きソイルは、顔を石の海へ向けた。

「……この浜辺で、何時も僕達三人は暇があれば一緒に過ごしてた。
辛い事があっても、得難い喜びがある時も。この場所で分かち合った
……僕はグレンシャーを、ジャンボリを愛していた。
彼と彼女と出会えた人生に 運命に 此処に
世界を……愛し  て い たん  だ」 ピキ   ピキッ……。

涙が一筋頬から流れるのを成田は視認した。上半身から段々と彼は罅割れていく。

「ジャンボリ グレンシャー……   もう   いち  ど
また   この  浜辺で……」      ピキ   


        パキパキンッ・・・!

貴方の視界は暗転し、そして覚醒した。
 成田の目前には、石の壁が広がっている。視界を少し左右に向ければ
『斑鳩』と『黒羽』が立っているのが見える。
……怪我がそこまで酷くない片腕には『矢』が握られている。

661『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/15(土) 22:37:23
>>657-659(斑鳩PC・黒羽PC)

融点は既に貴方(斑鳩)は超えていた。荒れ狂う激情はマグマ同然であり
それは握りしめ、砕けかねないと思える程の中にはちけそうな感情を
込めた鉄球の中に込め続けながら。

 黒羽は、成田の安否は無事である可能性が高い事を唱えつつ
壁の反対側。ケープのいる方面と反対のほうに駆けて移動し身を低める。

その選択は極めて正しい。

 
         ――uuuuUッッ゛

唸り声が篭るように壁から聞こえた。そして削岩の音も。
 そうだ、ケープは未だ壁の向こう側で生き延びている。不死性に近い
性質を帯びた怪物の狒々は、ソイルのレクイエムにより壁の内部に
引き摺り込まれても易々と沈黙しない極めて暴力的且つ理不尽なパワーを
今は身に着けているのだから。

           パキィ――――zノッッ゛

壁から、大きな丸太のような狒々の腕が突き出るのと。

成田の前にあったソイルの石像、そして同じく成田の覆われた石の殻が
砕け散る音が奇しくも一致するタイミングで密閉した部屋に反響した。


……ソイルの石像が完全に細かく分散させた地点の真下の地面には
緊急時に降りる梯子式らしき脱出口であろう蓋が見えた。

662斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/16(日) 02:05:40
>>661

成田君が石像から戻って逃げるまでの時間を稼ぐ、という理屈は有る。
一時でも抑えて、腕の一本でも消し飛ばしてやれば、2人に余裕も生まれるだろう
それは僕と俺のスタンドにしか出来ない事だ、理屈としては。
そしてそれが終われば、最後に僕が逃げればよい、これでも逃げ足なら4本あるのだ(スB)

何かが背後で割れる音が聞こえた
黒羽ちゃんはもう逃げただろうか?何とか奥に出口が現れる事を祈るしかない

鉄仮面の中では息苦しい、だが問題は無い
もっと息苦しい生き方をし続けてきたのだ

壁越しにいるアレは、運がなかっただったのだろう、エクリプスに使われ、アリーナに保護され、俺に殺された
そして残ったタンパク質の塊だけが、無理やりに動かされている、僕と大した違いはない、理不尽の被害者だという点については
そんな物だと言われれば、頷く以外の選択肢がない、運などという物をどうして自分の思うとおりに出来るだろう?

壁を削る音が聞こえる、視界に捉えられずとも、狙いを付けるのに十分な目標が。

 溶解 圧縮 縮められた金属球は表面の一部を消失させれば、僅かな隙間からある現象の如く、補充された溶鉄が無くなるまで噴射し続けるだろう
ケープは壁の破壊の為に足を止めている、もはや突進の速度は無い、壁の破壊音で狙いはついた、圧縮された溶鉄は、再生する肉塊を焼いて封じ、骨という支えを消し飛ばして仕留めるためにある。

自分の中の何かが張り詰めたような感覚と、白熱化した鉄串が全身に何本も突き刺さっている
沸騰した重油が胃袋と肺を満たし、その上でなお溶けた鉛が喉を焦がしながら臓腑へと滑り落ちる……この感覚

     オ レ ノ マ エ カ ラ キ エ ウ セ ロ
 『――Lost Identity/Prominence』

それはケープが壁に穴をあけ、丸太のような腕を突き出した瞬間、頭の中で何かがぶち切れる音がした
壁の破壊音に照準を合わせ、中心まで届く十字のスリットを溶鉱炉に刻んだ、――十字が光る、『怒り』は解放される。

663成田 静也『モノディ』:2020/02/16(日) 23:10:25
>>660

目の前でひび割れゆくソイルに思わず駆け寄った。

彼らなしにここまで来ることはできなかったからだ。

「…ソイルさん、ジャンボリさん、グレンジャーさん、貴方達の『意思』は…オレたちが…引き継ぎます。」

「だから…だからどうか安心して下さい…。」

オレはこの街に来てそこまで時間が経ったわけでは無い。だがオレも彼らと同じくこの街が好きだ。

騒々しいく少し鬱陶しいところも、閑静で落ち着くことができるところも、知り合いの勧めで知ったコーヒーの味と香りも何もかも。

自分にはもったいないくらいの幸福をこの街にもらった気がする。だから彼等の好きな、オレも好きなこの街をそこに住む人々を守ってみせる。

そうしてソイルの一部が崩れ落ちると同時に意識は現実へと戻る。

その手には『矢』を託されている。

「待たせました、皆さん。状況は…あまりいいワケではないみたいですね。ならばソイルさんの示してくれた道へ退きましょう。」

「そうすれば4人全員で移動できるはず。」

そう言った後で、一人足りないことに気づく。

―――ベリルさんも…逝ってしまったのか。

だが悲しむのは後だ、今は時間を作らなければ…。

近くに大きめの瓦礫(モノディが掴んで投げることのできる大きさの最大)を探す。

それを投げつけてやれば攻撃するにしろ、撤退するにしろ1秒・2秒の時間が稼ぐことができるはず。(ス精AC)

『矢』はまだ使わない。あと一度しか使えないのならば使うのは『スマイリー・スマイル』を滅ぼす時だ。

ここで使ってパワーを失わせるわけにはいかないのだ。

664黒羽 灯世『インク』:2020/02/17(月) 03:23:20
>>661

「成田君―――――!」

           「それにこれはっ!
             ここからの出口なのだわッ!」

   バッ!

筆を高速で振るう勢いで蓋に手を掛ける。
そして、そのまま――――開く!

ケープの撃破は『困難』だ。
斑鳩の行動の意味は信じるが、
斑鳩の行動の結果を盲信できない。
自分が今すべきは援護射撃ではなく、
足止めの直後に全員で逃げ出せる『出口の確保』だ。

「ベリルさんやアリーナの人たちを、
   『事実』をここで『置き去り』にはしない……」

「――――そのためにもまずはここを出なきゃいけないのだわ!!」

成田にも、投擲物の深追いしすぎは制止しておく。
重大なのは逃げる事。逃げる事ととはすなわち、『生存し前進する』事。

665『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/18(火) 23:34:24
>>662-664(ALL)

斑鳩は投げた。――Lost Identity/Prominence
 鉄の球体自身が溶解炉の役割を果たす。つい少し前に太陽に近しいものに
焼かれたからか、或るいはもっと昔から君が受けた激怒によるものか。
貴方(斑鳩)の本来の能力の全てを出し尽くした怒りの太陽は狒々の腕に
命中すると共に強烈な閃光と熱を石の壁近くで弾け産まれさせた。
ケープの音とも言えぬ悲鳴にも似た咆哮が、貴方達三名の耳に捉えた。
 瞳を灼く光が収まると、丸太程の穴からケープの手は消失していた……。
多分、貴方の力により奈落の石の壁の中に押し戻されたのだろう。


    ――ヒュオオオオォ・・・

非常口であろう、貴方(黒羽)が開いた蓋。その先は『奈落』に等しい
黒い底が出迎えていた。
 見た所、梯子など降りる為の器具は設置してないようだが……。

ピシッ   ピシッ……。

 貴方(成田)が最初に気づく。周囲の密閉している壁
ソイルが作り上げた石牢の空間に亀裂が走り始めている。
間もなく崩壊が始まる事は音から伺える。

666斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/19(水) 00:53:45
>>665

      ―――ガラァン

太陽の燃えカスを投げ捨てると、元からそんな物がなかったかのように消え去っていく
全身の鎧が元の鎖に戻った後、俺は踵を返して非常口まで歩き出した

(――駄目か、俺の今考えつく最高出力でも押し返すのが限度と言う事だな。)

死肉が此方に突進してきた時、二つの肉塊が潰れる音が聞こえていた

(あのラフィングはあくまで死肉到着までの囮だった、黒羽から聞いた話だと、他のラフィングは全員掘削作業だった筈だ)
(……囮に2人も3人も態々使うのか?)

ソイルを通り過ぎる時に、落ちた俺のナイフを拾う
すっかり忘れてたな、これも。

(アレがそうなのではないのか?ジャンボリの言っていたもう一人のレクイエム)
(最初にドアに逃げ込んだ2人…アレが矢の持ち主では?)

天井を見る
罅割れは脆い卵の殻のように走り出している

(だがそれを確かめる時間も、手段も無い、やってはみたが……コレが俺の限度だな。)
(違う事を祈るしかねえ)

 「――行くぞ、ロスト・アイデンティティで下に降りる」

伸縮、結合、分離
貫通力を高めたスリングを撃ちこみ、杭がわりに下に鎖を伸ばす

 「下がどれほどかは知らんが、15m以上ない事を祈ってくれ」

3人分の重量を耐えるバネの作り方とかは流石に知らない
まあ落ちたらその時はその時、俺のスタンドが何とかしよう、大体なんとかなる
鉄球に始まり爆弾からビームまで撃てたしな、うん。

667黒羽 灯世『インク』:2020/02/20(木) 23:20:37
>>665
>>666

「…………分かったのだわ」

もはや行くしかない。
残れば死。他の道を探す時間もない。
例えば底の見えない奈落でも、先に進む道と信じる。

(そう、探す時間はない……)

逃げ道として用意された道だ。
偶然逃げる者が浮遊できる前提、ではないはず。
足掛かりか、なんらかの仕掛けか、あるいは無情な現実。

何かが待っている……いずれにせよ斑鳩に続き、穴へ。

668成田 静也『モノディ』:2020/02/21(金) 12:58:43
>>665

ソイルさんからはオレに『矢』は託されたが、使うとなれば第1候補は斑鳩さんだな。

ロスト・アイデンティティの新たな力、成長は目覚ましい限りだ。

そう思いながらもその鎖を手でつかみ、穴へと降りていく。

「黒羽さん、もし長さが足りていなかった時はさっきみたいにインクで足場をお願いします。」

進まねばならない、たとえ下で何が待っていようとも…。

669<削除>:<削除>
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670『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/22(土) 10:08:19
>>666-668(ALL)

貴方達は意を決し『穴』の中に身を投げた。その直後に今まで居た
石牢が崩壊する音が遅れて捉えられた。

三人が飛び降りた場所の中は限りなく広い空間に思われた。光が全く無い
暗闇で、スマホの機能が爆発で死んでる斑鳩や成田を除いて黒羽が明かりを
手探りで灯そうとしても、その行為も無意味な程の黒が辺りを塗りつぶし
地面の感覚も、正直いってあるのか未だに自分達が落ちているのか良く分からない。

奈落の中を暫し三人は佇み続ける。

                 ボッ……

すると、暗闇の遠く遠く先でオレンジの火が灯った。あれは……

道しるべに向かって三人は進む。そして、火の輪郭は段々と
形が明確となり、大体少女であろう像を火は象ったのが近づいて理解できた。
一筋の火は貴方達の足先へと水が流れるように接近した。
 そして、火が触れると共に慣れ始めた音と共に。
           ボォォォォォ――――・・・

三人の視界の中に、スクリーンに投射された映像のように
白衣を着た人物が少女を見下ろし、傅くように嗚咽する少女が白衣の
人物を睨むように見上げている光景が見えている。

――何でっ!? 貴方、医者でしょ! みんなを治して!
矢だって、私の命だって使い捨てたって良いから……!

――連れてきた一人を、私の力で解読してみた。だが……私には
アレの肉体にも精神にも特筆して異常があると認めらないんだ。
申し訳ないが、矢はイチかバチかの賭けだ。今後の収束を後援に
望むならば私にはソレを使い捨てる勇気は無い。

――いま使わないで、何を使い捨てるって言うのよ!
上層部は、既に機能を停止した。何がなんでも特効薬を貴方に
作って貰わないといけない。

――尽力はする……使命は全うする。
ただ……あぁ、少し待て。あの笑い声がまた聞こえる。
ついさっき眠らせたんだが。

白衣の人物が三人の視界から外れる。
 少女は少し考えこんだ後に、ハッとした顔つきになり
矢を握りしめつつ顔を蒼褪めさせた。

――いけない……あぁ、私とんだ間抜けだわ。
此処に戻ってくるだろう、残る仲間達の為にも退路と進路を作らなくちゃ。
……此処のシステムは、もう全部襲撃者達が網羅していると考えて良い。
考えられる非常時のシステムが使えない。
 これじゃあ、此処に絶対に辿り着く事なんて出来る筈がない。
残って対抗している仲間も時間の問題……どうすれば、どうすれば。

少女は、矢を掲げた。そして、一瞬間をあけてから震える声で告げた。

――ジャンボリ、ソイル……あぁ、私 御免なさい。
折角、貴方たちが守り通してくれた命だけど……
        きっとある、未来の為に。

671『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/22(土) 10:31:42

      ボォォォォ――

『……ジャンボリもソイルも私を逃がす為に、その身を散らした』

『私は此処まで辿り着けた。瀕死の仲間を引き連れて、何とか
新種のウイルスにワクチンを開発させようとするように残された希望を
全て医者に注ぎ込んだ……その結果は貴方達に引き継いで欲しい』

『アリーナのアレ達を押し留めるのに、私は全ての力の殆どを
使い果たした。ソイルがそうしてくれたように、私も此処で燃え尽きるまで
奴等が出てこないようにするしか出来ないの』

だから……、と三人に対し少女の形をしたオレンジの火の胸部から
一本の”矢”が吐き出された。ソレは三人の足元に転がる。

『……アレは空虚な群れ。魂を啜る群れ、高次となった魂は
奴等の力を阻害出来る。けど、それは本当に只の時間稼ぎ。
ソレは私に様々な事を教えてくれたけど、味方でも敵でも無いわ。
”矢”はただ私達の指針をそれとなく教えてくれるだけ』

火は一筋の流れを別の方角へ進ませる。

『もう行って……医者はあっちだわ。私は火を出来るだけ長く永く
保たせるから。誰かも分からないけど、貴方達が進めるだけの時は稼ぐから』

『……また海を見に行きたいな』

そう言葉を終え、火は沈黙する。残されたのは、地面に転がる”矢”と
道標となる一筋の糸のような火の道のみだ。

672斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/23(日) 00:06:35
>>671

 「――記録から聞いた話は2本、数は合うな これで『矢』は向こうの手には渡っていない」

矢を拾いあげようとして、少し考えてから
焼け焦げたジャケットの一部をナイフで切り裂き、矢を包んで懐に仕舞い込む
うっかり指に刺さって…等というのは御免だ。

 「ここまで辿り着き、目的はほぼ達成できた 超能力が有るだけのガキが頑張ったにしては上出来だろう。」

ジャンボリの話からして、彼らはこれで全滅した
行動と決意がどうあれ、彼らは次の人間が来る事を信じ、去った
彼らにとって幸福な事が有るとすれば、最後までその内の一人が俺のような人間だと知らない事だろう。

 (前のアレが杞憂だったのは有難い、恐らくは俺達が攻撃しようとした際の伏兵か……)

彼らの結末に、僕に思う所が無いわけではない
だがここで泣いたり、悲しんでも、ソレが戻ってこないと言う事だけは、よく解っている
恐怖が無いわけでは無い、ただそれよりも恐ろしい事を知っている 何もかもが失われ、全てが無意味になる事を。

 (……さっきの一撃は、あんたらへの『手向け』にしといてやる 空の上からでもよく見えるだろ?)

か細い炎の道へ足を向ける
今僕にできるのは、それくらいだ。

673<削除>:<削除>
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674成田 静也『モノディ』:2020/02/23(日) 16:46:56
>>670-671

どこまでもどこまでも、まるで奈落へ落ちているかと錯覚する程の暗闇の中で、
『グレンジャー』さんの炎から最期の記憶と思いを受け取り、地面へと軟着陸した。

「…こういう場面でこういうことを言うのは縁起が悪いですが…この事態の収拾が付いたら、この3人で海を見に行きませんか?」

「この事態が終わっても、前みたいに戻るのはかなり難しいでしょうけれども死んでいったあの人たちのためにも。」

そのためにも生きて…勝美さんや吉岡さん…それにベリルさんが渡してくれたバトンをゴールへ持っていかないと…。

ベリルさんがこの場にいない、ワープしたのが黒羽さんだけだったということはつまり、そういうことだったのだろう。

なればこそ『スマイリー・スマイル』は最初に感じた通りに絶対に滅ぼさなければならない。

そのためにもこの炎の道の先にいるであろう『医者』に会う。

目的を再確認しながら、モノディのセンサーを働かせる。

逝ってしまった『ソイル』さんの殻は砕けてしまったのならば、片手が融解した(?)あの『ケープだったもの』が馬鹿力で無理矢理この場へ侵入する可能性は十分にある。

ゴールはもう近い。故にここで気を抜かずに完遂しなければ。

「奴らは物質的に見ているのでなく、生きている者の魂を見ているらしいのでここもすぐに感知されてしまう。」

「警戒しつつ早めに渡りましょう。」

そう2人に警戒を促す。

675黒羽 灯世『インク』:2020/02/25(火) 03:09:52
>>670
>>671 >>673

「『矢』は『教えてくれる』だけ――――
 重要なのは『矢印』自体じゃなくて、その先にある物」

          「…………行きましょう。
           『矢』が示す先に、私たちが」

散った仲間の命を背負う。
見知らぬ誰かが遺してくれた希望を紡ぐ。

『書き記すもの』である『記者』にはおあつらえ向きだ。
そこまで考えて、成田の言葉に頷く。

「冬の海も……悪くは無いのだわ。
 そうね、『終わった後も私たちにはある』
 ……背負った全てのものを降ろす場所より先がある」

先に行くためには、今を終わらせなければならない。
不本意な結末でも……だが『3人』残る事くらいは。

「お分かりみたいだけど、すべてを終わらせてから――――ね」

希望として、抱いて歩いた方がいいのかもしれない。火の道を行く。

676<削除>:<削除>
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677『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/26(水) 23:06:33
>>672-675(ALL)
(長らく、お待たせしました。少し巻き進行でいきます。それによる
PCへのリスクが無い事は保証させて頂きます)

か細く長く続く一筋の光の糸を頼りに暗黒を突き進む。
 終わりが見えないと思え始めた頃、糸は唐突に光を失った。

ピチョン・・・ピチョン

三人の耳に天井から雫が落ちる音と、苔などで良く嗅ぎ覚えある
カビ臭さと、冷気が漂うのを感じた。
辺りはコンクリートの壁。背後を振り向いても無機質な鉄の壁で覆われており
此処へとグレンシャーかソイルの力か不明ながら転移したのだと伺えた。

少し先に鈍く光源は悪いものの蛍光灯が天井に備えられているのが視認出来る。
その周辺に幾らか亀裂が走っており、幾つかの罅から聞こえてきた水音の正体である
排水管の破損によるものであろう水滴が定期的に床を鳴らしている。

それと、気にかかるものがあるとすれば『サボテン』だ……。
砂漠などに咲いている大きなものでなく、観葉植物として家に飾れるような
小さめのサボテンが蛍光灯の真下に無造作に置かれている。まるでサボテンで
形成された河のように夥しい多肉植物は、この一室に備え付けられている
貴方達から見て左側は鉄格子で閉じられた扉。それとは反対側の右側の部屋
へとサボテン河の上流が続いているようだった。


     ・・・誰かな

掠れ声で、光源が殆どないサボテンが溢れているであろう部屋の奥から
男性とも女性とも判断しかねる小さな声が聞こえてきた。

678斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/27(木) 00:04:49
>>677

サボテンだらけの地下室?何処かで見たようなシーンだ
焦げたジャケットの襟元を直して…意味があるかは知らないが…声の主に答える

 「――笑い声にうんざりした、ただのスタンド使いだ。」

事実、それ以上だとしたら此処にいる人数はもう少し多かった筈だ
残念なことに、僕は神様では無いが。

 「敵意は無い、話がしたい ……ソイルとグレンジャーのした事を無駄にしたくない。」

声の方へ歩もうとする
恐らく敵はいないだろうが、用心に越した事は無い…筈だ。
今の僕に出来るのはそれくらいなのだし。

679黒羽 灯世『インク』:2020/02/27(木) 12:50:36
>>677

「…………野生化したサボテンとは思えないけど」

(何でサボテンが……?
 とりあえず、迂闊に触れるべきじゃないわね)

異様な光景だが――――
敵意のあるものではないなら、今は何でもマシだ。

「『黒羽 灯世(クロバネ トモヨ)』よ。
 ……『グレンシャー』と『ソイル』の紹介で、ここに来たのだわ」

             スッ

筆を掲げる。『スタンドが出せる』――――非感染者の証だ。

『ソイル』。
『グレンシャー』。
彼らの導く先にいるのは・・・恐らくは『医者』のスタンド使い。

「…………そちらに行ってもいいかしら?」

拒絶されないなら足を踏み出す。拒絶されるなら、踏み出し方を考えるだけだ。

680成田 静也『モノディ』:2020/02/27(木) 17:56:56
>>677

「隣の二人と同じく。『奴ら』を滅ぼしたいと願うスタンド使いです。」

続いて感染者ではない証として『モノディ』を出し、ついでに辺りに不穏な音が無いか探らせる。

…目の前のサボテンにも注意を払う。もう植物がらみでボロボロにされるのはごめんだからな。

「2人とも、不用意に近づかない方がいいです。オレたちはここまでで植物にいい思い出がないもんでして。」

2人にもできるだけサボテンに近づかないように呼びかけ、声の方向へゆっくりと歩き出す。

「貴方が探知に関する能力を持つ『医者』のスタンド使いですか?」

「オレは成田 静也って名前です。」

名前と目的を話して警戒を下げるように努める。ここで無駄な争いはするべきじゃないし、彼等の遺志に反する。

681『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/27(木) 23:03:59
>>678-680(ALL)

 「……グレン シャー……あぁ、矢と患者を連れてきた娘か……」

戸口の向こうの闇から、くぐもった部分があるものの
そう言った呟きと共に何か引きずるような音が三人のほうへ近づく。

 「すまないがね、完全に姿を現すのは避けさせて貰おうか
――これを見れば分かるだろ」   ズッ……

闇の中から、白衣の裾と共に手らしきものが伸びた。
だが……よく見れば可笑しい。その伸びた腕は『サボテン』だ……。

 微かに、クックッと喉を鳴らし笑うような音を混じって
医者の声が闇から響く。サボテン化してる腕は闇の中に引っ込んだ。

「能力を酷使した結果だね。もう、全身がサボテンになっちまってるのさ
簡潔に説明するとね。疾患に対応させるサボテンを作り出すんだよ、私は。
いま丁度372回目の試験サボテンを作って、此処で倒れてる患者に
刺してるが……あぁ、駄目だね。失敗だ  ヒヒ   ヒヒヒ
……あぁ、まだ大丈夫さ 私は。肉体が変異してるからね まだ患者の
発症してる能力に罹らんさ……ヒヒヒ……」

「……私の研究結果だが。こりゃあ根本的な薬は『無理』だね。
こうなっちまうと、時間を戻しても元の状態に戻せるかも怪しいもんだ。
だが、肌で味わってみたが……手遅れな状態じゃあ治療不可能だが。
まだ自覚症状ない影響を受けてるが、まだまともなら進行を停滞させるが
回復させる事は『可能』だと私は見ている……。
この症状を起こさせるものを便宜上『毒』と呼称するとして。
第一段階は自覚症状なし、第二段階で恐らく軽度の無視出来る程の倦怠感
第三段階で極度の心身の孤独感及び自律神経の乱れが生じる。
まぁ第三段階まで至ってる場合、もうそれ以上アレを直接聞くか見るか
すれば完全な発症をするだろうがね……」

>探知に関する能力を持つ『医者』のスタンド使いですか?

「探知……あぁ、私じゃないよ。アレなら塞がれてる扉のほうに居るさ
……口で言うより、見たほうが早いよ。閂をとったら直ぐ開くからさ」

闇の中から観察するような視線が短く感じた。そして医者の声が続く。

「そこらに散らばってるサボテンで瑞々しいものに掌を当てるんだね。
そっちの重度の火傷と、骨折してるほうは直ぐに刺したほうがいい。
気丈に振舞ってるが、もう汗腺も死んでるだろうから早めにね」

何個か持って行っても構わんが、死体にゃ効果ないし
手遅れなアレ等には無効な事だけを忘れないでくれと医者は付け加える。

「……ヒヒヒ……次の試験だ
こいつ等の毒……音……顔の認識と、挙動を模す事による発症への促進。
興味深い……ヒヒヒヒヒ……興味深い」

「……出口は、その探知の奴が居る部屋より先の扉さ。
どうやって使うかは多分、見ればわかる」

その言葉を最後に、闇の中で医者のヒヒヒと言う声と
何かしらの作業をする音のみだけが響き続ける……。

682斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/28(金) 01:20:06
>>681

 「倦怠感?」

(コーラ…アレは確かに飲んだ、疲労は回復した筈だ、ただ…その後感じないままに症状が深刻化していたら?)
(……次は無いかもな。)

適当な瑞々しいサボテンの一つに手を当てる
話の通りならこれで治療できるらしい

 (祖父母は、どうしているだろうか 今頃……もう病院にいる両親も手遅れなのだろうか?)
 (考えると足がすくむ、僕の存在理由がなくなるのだから…それが死んでいるという事と 何の違いがあるだろう?)

医者の方は……次が有ればまた会う事もあるだろう
今は探知系だ、そして。

「黒羽、持っててくれ」

拾い上げた二本目の『矢』を渡す
僕達が持っているよりは、彼女か成田君の方がいいだろう

自分なら少しは何とか出来る…筈だ。

 「――治ったら先に行く、早くしないと終わらない。」

683成田 静也『モノディ』:2020/02/28(金) 11:41:05
>>681-682

…たしかにコーラで痛みをごまかせてもダメージはそのままなのだろう。

「ではお言葉に甘えて。」

サボテンの一つに掌を当てる。

これでもう少し持てば、事態の収拾まで何とかなるはず。

それと斑鳩さんが黒羽さんに先に『矢』を渡されるとは…彼と彼女ならば『矢』をオレ以上にコントロールし、

『スマイリー・スマイル』を滅ぼすことができるとは考えていたが彼はそうとは思っていなかったらしい。

「オレも治り次第、追っかけていきますので黒羽さんは先に扉の向こうへ。」

684黒羽 灯世『インク』:2020/02/28(金) 21:48:05
>>681

「あ、あなた自身がサボテン……!?
 そう、そういう『能力』……よく分かったのだわ」

まだ、という言葉はそのままの意味だろう。
彼は『自分自身』をタイムリミットに実験を続けている。
それを止めるとか、咎める理由などどこにもない。

彼の説明の中で、倦怠感というのは自覚がない。『第一段階』なのだろうか?
とはいえ、ドーピングをしている以上、自覚にあまり意味はないのかもしれない。

>>682
>>683

「…………分かったのだわ、これは私が持っておく」

斑鳩の単独戦闘力は最も高い。
彼が矢を使えばさらに強くなるかもしれないが、
単独では非力な黒羽が運用する方がバランスは良い。

……黒羽自身、そう捉えて矢を受け取る。

「『探知のやつ』と、先に話をしておくのだわ」

医者から教わった通り、『探知』のスタンド使いがいる奥の部屋に向かおう。

685『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/29(土) 22:37:50
>>682-684(ALL)

彼? 彼女? かは不明な医者の言葉を信じ、斑鳩と成田は
サボテン針に掌を深く埋め込む。

覚悟してたよりは、それ程では無い痛みと痒みが伝わった直後
二人の体には、つい先程に受けた時と同じ火傷の時と同じ感覚
成田は加えて、ケープに骨折された時と同等の激痛が襲った。
 体中に痛みが這いまわる最中、二人は鮮明に麻痺同然だった皮膚に
正常な皮膚感覚が戻っていき、死んでいた汗腺は蘇り今まで排出
出来なかったものを吐き出すように汗は体を内側から濡らす。
 成田は、満足に動かせなかった片腕が元通りに動かせるのを感じた。
(※次レスより二人は肉体のダメージは全てリセットされた状態で動いて良い)

……黒羽は、彼等から矢を渡されると鉄で出来た頑丈な扉の前に立つ。
閂は外側からされており引き抜くのは少し錆び付きがあるのか一般的な
少女としての筋力である貴方は手古摺りつつも引き抜く。

 ギィィ……。

開かれた扉、そこには背を向けつつ何か手を動かし壁に向かって
書き殴っているような人影が、ほぼ照明の機能が活きてない蛍光灯が
天井に一つ配置された一つの部屋で異様に映っている。
 地面や壁には画用紙……だろうか? それが壁紙のように
無数に張り付いているのが見えるが、暗がりで良く分からない。

 ガリガリガリガリッ……。

人影は、何かを無心に作業してるようだ。扉が開いた音には
気付いた様子は無い……。

686斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/29(土) 23:29:16
>>685

 「――グゥゥゥッッ!!!」

激痛に奥歯を噛み締め、頬を汗が伝う 全身の皮膚がひきつり、ひとりでに剥がれていくようだ
あの爆発の時にはそもそも気絶し、アドレナリンが鎮痛剤のような役割をしていたが
自分のダメージを改めて再確認させられる ……ここまで汗の一滴もかいていないのだ。

 「……成程、効果は確かみたいだな、これでまだ前に進める。」

手を開いては閉じ、動きを確かめる
引き攣る皮膚も無さそうだ 次の応用を考えなければ。

 (後は……黒羽の方かな、探知系か。)

『矢』の事は少し惜しい気もするが……アレは精神に関連する道具だと聞いた
なら僕が持っているのはむしろ危険でしかない事だ、何より……

 (僕の攻撃は『応用』であって、『能力』ではない、強化されたとしても、出力としてはほぼ変わりがないだろう。)
 (むしろ能力が変質した場合、今までの『応用』は使えなくなる それでは弱体化だ。)
 (レクイエムに劣るとしても……今は多数に対応できるこのままの方が使い勝手がいい。)

手首を振り、足の動きを確認する 関節にも問題は無さそうだ
充分に走ったり跳んだりできる。

 (なにより、2人が忘れているなら兎も角、僕は『多重人格者』のイカレ野郎だ、強くなったけど制御が利かなくなりました……なんて、話にもならない)
 (――人格と能力は比例しない『俺』の怒りの対象は、全員なのだから、僕よりまともな2人の方が上手く使えなくてはならない)
 (『正しい人間』が勝利しなくては、それこそ『理不尽』だろう。)

両手に『5m分の鎖を内包した鉄球』を準備し、銃をホルスターに入れるように腰の鎖に結合する
これで咄嗟の攻撃や防御には使えるだろう。

 「――よし、行くか 扉は向こうだったね。」

687黒羽 灯世『インク』:2020/03/01(日) 03:23:39
>>685

「んっ! …………………??」

(遊びの空気じゃない。考えられるとすれば、『地図』……)

閂を引き抜いて現れた光景に、細い目を丸くした。
が、暗闇を覗くべく、すぐにまた細まった。

(もしくは、『座標』の計算でもしているのか…………かしら)

とりあえず暫定・画用紙は踏まないようにする。
或いは、壁に貼られたそれには触れないように。
スタンド能力に関係している可能性が高いし、
或いは何か、そこに『美学』があるのかもしれない。
余計な手出しは……思いつく範囲では避けるべきだろう。

「…………」

(『邪魔』をして……機嫌を損ねて、
 協力が得られなくなったりしたら惨事だわ)

         (かといって無言でいるのも……)

「………………………もしもし?」

とりあえず、呼びかけてみる事にする。
来客の存在そのものを厭うような気難しい人物なら、医者もそう言うだろう。

688成田 静也『モノディ』:2020/03/01(日) 11:16:05
>>685

「ッ!なるほど…効能は完璧ですね。」

思ったよりもずっと早く治ったようだ。これならすぐにでも黒羽さんを追える。

「ありがとうございます。貴方(?)もどうかご無事で。」

そういうと斑鳩さんと共に扉へと向かう。

一応、モノディで扉のある方向の音を探らせる。

あり得無いとは思うが既に敵の手が回っていたり、あり得ることとして部屋に侵入者を排除するトラップが仕掛けられているかもしれない。

今、全ての『矢』は黒羽さんの手にある。その彼女の身に何かあったら…もしそこで切羽詰まって『矢』を使ってしまったら…。

今度こそ『スマイリー・スマイル』への対抗策が無くなってしまう。それだけは回避せねば。

『矢』はおそらく刺した時点での目標を遂行するために働くものと考えられる。

目標や標的が不完全では滅ぼしきれない上にあれが『最後の一回』なのだから。外すわけにはいかない。

689『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/01(日) 19:56:20
>>686-688(ALL)

斑鳩と成田は自身の抱えていた肉体的な負傷が全て無くなった事を実感した。
赤黒い皮膚も全て元の肌色に戻っている。ただ、当たり前だが服はボロボロだ
これに関しては買い直すか、修復可能なスタンド使いを頼らざるを得ない。

二人の目線では、黒羽が一足先に分厚い鉄の扉へと入り込むのと。
つけ加えて、成田の超感覚には依然と不気味なヒヒヒと笑う医者の声。
黒羽の入った部屋から何かを小さな刃物で壁を削るような連続音。
            ゴリ ゴリ ゴリ
……そして、天井から小さくながらも掘るような音も聞こえていた。

黒羽は部屋の中に入り込み、恐る恐ると言う調子で声を掛ける。
暗闇に少しずつであるが目が慣れた。この一室には貴方と
壁に向かって一心不乱に何かをしている探知? の持ち主以外に
人影は存在しない。室内の隅には一つだけ扉が存在していた。

>もしもし?

 ガリガリガリッ……    ピタッ

「……ぁ゛ぁ゛ 戻って  き゛ た の゛ か 
ぐ ぐぐぐれんんんんんしゃあ? 
そ そそそそそそそ傍にき  ききき て くれ
み みみみみみみ見つけ 見つけた。
見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた
見つけた見つけた見見見見見みみみ……っっっ゛っっ
あ  ああ  アレ  アレの正体  
そそ  そそそ  傍に  き きき  ききき゛゛」

人影は、錯乱めいた口調で貴方をグレンシャーと思っているようで
痙攣しつつ壁に片手をつけながら立ち上がり、そのまま手探りで
壁を何処かに伸ばしている。……目を凝らしてみると、その伸ばす先には
天井の蛍光灯の電源らしき小さなスイッチが見えた。

690斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/01(日) 22:51:56
>>689

 「――そういえば 『アレ』 どうしたんだろうね?」

もちろんスマイリーでありラフィングの事である
特に覚えるつもりはないが、ふと錆び付いた記憶の棚が軋みと共に開いた

 「黒羽……から聞いた時の話だと、とんでもない非効率的な事に従事してたんだっけ?えー……と」
 「『何処かの床を一心不乱に掘っていた』とかは聞いたけど 何のためにそんな事してたんだろうな。」

……そういえば落下したのだし、位置的にはここも地下にあたるのではなかろうか
途中で『グレンジャー』の話が入って居場所が解りづらいが。

 「もしかしてこの真上で『大脱走』みたいにまだやってたりしてね ……そんなわけないか!」

肩を竦める、ソイルの『石の海』を通れないから上から掘って穴を開けよう等と、ともすれば俺以上の『力技』だ
まさかマンパワーに物を言わせてそんな事するまい、脳みそが足りていないにも程があるではないか

……それ以外に手段が無ければ、実行しかねないとは思うが。

 「ま、黒羽が相手している内に、こっちは出口を確保しておこう 奥にあって見ればわかると言われたけど」
 「逃げ道の確保は重要だよ、今日一日でこれ以上無いほどよく分かった。」

黒羽達をスルーして奥を調べる

 「……何処?」

こういう時に僕のスタンドは役に立たない。

691成田 静也『モノディ』:2020/03/02(月) 20:24:25
>>689

「何かを…削る音かこれは?」

「斑鳩さんの考えもあながち間違っていないかも…」

奴らはパワーだけで言えば常人と変わらないが、マンパワーだけはそれこそ無限に等しいくらいある。

目的の為ならどんな労力も惜しまないことは十分にあり得る。

「急ぎましょう。」

モノディの警戒を扉の先へと集中させ、オレたちも扉を開く。もし何か音が複数あった場合は即座に臨戦態勢をとる。

692黒羽 灯世『インク』:2020/03/03(火) 01:25:34
>>689

「…………………………・」

             (まずい)

幾つもの可能性がある。
①電気をつける。『グレンシャーではない』とばれ、情報が貰えない。
②電気をつけるのを邪魔する。『敵である』と見なされ、攻撃される。
③『グレンシャーのふりをする』……これは一番危険だろう。

(私は『グレンシャー』の人柄をほとんど知らない。
 …………『ごまかせる』とは、とても思えないのだわ)

いくら錯乱していても、姿を見れば分かるはずだ。
……最悪は『騙そうとして、電気がついてバレる』事。
……最善は『電気をつけさせずに、言葉で騙しとおす』か?

それは『電気をつけるのを妨害する』『騙すのに成功する』……二手だ。
とにかく情報がない。これはどういう状態で、何が踏んではいけない線だ?

(選択肢を誤れば……全体を破たんさせてしまう可能性が高い……)

「……待って。電気は『つけないといけない』のかしら?
  ……『言葉で説明する』……それが出来る『正体』では、ないの?」

ここは一度にすべてを解決しない。
自分から『グレンシャーである』とも違うとも言わず、『電気』について問う。
無駄な雑談ではなく、関係はあるが、『直接ではない』話題から探る。

「どうしても付ける必要があるなら……私が灯してあげてもいいけど」

また、少しずつ『歩み寄る』が、急接近はしない。『緊急の事態』に備えてだ。
会話ができるのか、グレンシャーに何を伝えたいのか、そのあたりも探りたいが・・・

693『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/03(火) 09:26:12
(・・・いまミッション進行にあたって過去ログを見返しつつ
大変な事に気づいた。いいか、君達……
『グレイシャー』だ…二度と間違えるな!彼女の名はグレイシャーというんだ!
ハリーポッターのグレンジャーでもグレンシャーでもない!

いいな! 私っっ!)


斑鳩さんと成田さんが入る部屋は、多分間違いないと思いますが
黒羽さんの入った部屋で問題ありませんか? 一応居室は医者がいる部屋と
二つあって、レスの内容だと少し判断つきにくかったので。

694成田 静也『モノディ』:2020/03/03(火) 18:27:00
>>693

分かりにくいスレですみません。

成田が入った部屋は黒羽PCが入った部屋です。

それと『グレイシャ―』は了解しました。

695斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/03(火) 19:50:14
>>693

申し訳ございません

問題ありませんグレイシャー。

696『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/03(火) 22:45:22
>>694-695(回答感謝)
>>690-692(ALL)

 カチ

黒羽が灯りについて言及する合間にも、その彼か彼女か分からない
錯乱状態と見受けられる人物は電気のスイッチに手を触れ、そして押した。
 部屋の電灯は間違いなく機能した。闇が晴れて強い光が室内を満たす。
暗順応で慣れた目が急激な変化に耐えきれず目が自然と細まる。
黒羽の当然の警戒である注視した人影は、その隙をついて襲い掛かると言う様子もない。

丁度、その瞬間に成田と斑鳩も入った。黒羽も、光に慣れて部屋の全貌を見渡せる。

――その部屋のほぼ全部に画用紙で絵が飾られていた。
ソレは全て……筆舌し難いが、ただ一言で文才なき者が感想を述べるとするならば。
・・
地獄が貴方達の空間を取り囲んでいた。

苦悶に満ち溢れる溶けあった人体 マトリョーシカのようにムンクの叫びを表現するか
のような顔面が並ばれてる図 バラバラになった人体で構成された大河

どれ等も全て人智を外れた負が凝縮された絵画だった。その幾つかには、貴方達が
目にする機会が幾つもあった『奴等』のモンタージュと言える絵も貼り付けられている。
真に迫るもので、まるで今にもその声が聞こえてくるような絵だ。

貴方達は、ソレを目にした瞬間に怪我が完治した斑鳩に成田、そして黒羽も含め
吐き気と眩暈に襲われる。足元に力が入らず、自然と体が地面に横たわりそうに。

ただ、一人。狂気に陥っている『探知者』を除き。

「ぐ ぐぐぐぐぐっぐ ぐれ  ぐれいいいいいしゃぁああ゛あ゛
や や やややややっっ゛ やつ ら やつつつつやつらは
あああ  あそそそそ あそこ あそこに  いいいい  いた 
いたいたいたいたいたいたいたんだ 

ひ  いひ  いひひひ な  なな なんでも
ももももも もっと は ははははやややくき きづけ なかっ
す  すすすすすぐ いけ いけた ののののののに゛」

黒羽は、より近くに寄ったからこそ。その振り向いた顔が鮮明に見れた。
……『眼球が潰れている』
片手に握りしめている、絵画で使用するペインティングナイフが、その
凄惨たる結果の原因なのだろう。ポタポタと眼房水であろう雫がナイフを伝って
地面に垂れ落ちる音が、深淵に堕ちた存在の嘯きの合間に やけにはっきり聞こえた。

「ぐぐぐれれぐれぐれぐれぐれいいいしししししゃぁ
き きききききみも ににげ   きひひひひ
きききにげききききみも いいいいい いこお゛
とと とともももともにいいいぃ゛い゛っ」

緩慢ながら、ゆっくりと黒羽に向かい探知の使い手は歩いてくる。
黒羽との距離は、もう4、5歩で彼の人の手の獲物が脳天に
振り下ろせられる程に近距離だ。

ゴリ ガリガリッッ!

『超感覚』には、天井から掘る音が徐々に大きくなってくるのが耳を捉える……。

697成田 静也『モノディ』:2020/03/04(水) 22:21:06
>>696

まずい、彼は正気を失っている。それに目を潰している…『奴ら』対策か?

黒羽さんを『グレイシャー』と認識しているようだ。これでは『本体』の情報を聞けるだろうか…?

まあとにかくダメもとだ、とりあえずは『彼』が黒羽さんをガードするためにモノディを出して…。

「・・・?、この音はまさか…マジかよ、黒羽さん!斑鳩さん!そこの方!上から奴らが!『スマイリー・スマイル』共が迫っている!」

マジでマンパワーだけで突破してくるとはな、替えはいくらでもあるとは言え、かなり消費する手を使うとは…

やはり『奴ら』は『矢』も『本体の正体』も奴らにとって恐ろしいものなのだろう。

「チッ…イマイチ距離が分からない…まだ時間があるか?」

「アンタ、『奴ら』…『スマイリー・スマイル』の『最初の本体』の正体を知っているんだろ?」

「できるだけ早く教えてください。そうじゃなきゃ…ソイルさんも、ジャンボリさんも、グレイシャーさんの遺志も無駄になっちまうんです。」

名前を出せば、彼の注意はこちらに向かうだろうか?

そうすれば黒羽さんのガードもしやすいし、名前で一瞬でも正気を取り戻せば『本体』の正体を知ることができる。

正体を知ればオレと黒羽さんで『矢』を使って2つの『レクイエム』になれば、『スマイリー・スマイル』を滅ぼせるはずだ。

698斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/04(水) 22:27:02
>>696

黒羽の前に割って入る

鉄球を一つ放り、殴り飛ばす
『――触れている鎖は分離・結合できる。』
慣性で飛び散った鎖が、鉄の波として広がり、『探知者』を覆う

覆いかぶせた状態で『結合』し、息ができるように口元を『分離』、自傷させないように両手足を縛る形で『鎖』を残す
うまくいけば残るのは金属製のミノムシ…もとい…拘束した狂人とそれを引きずる鎖だ。

 「――散々苦労して、コレか、反吐が出る」

俺は何を期待していたのか、今更……人が死んでいるというのに
僕だけなら兎も角、2人は関係ないだろうに

 「殺して、死んで、生き残って……見つけたのは話の通じない狂人とはな。」

徒労の二文字が頭にちらつく
だがすべき事とできる事はある

 (コレを連れて行くにしろ、放置するにしろ、見過ごせん。)

 「ドクター!これだけイカれては話もできん!治せるんだろう、如何にかならないのか!」
 「それと、ここで使う『鍵』に覚えはあるか!『モノリスのような物体』を預ける手筈だったかになってた筈だ!」

この狂人を出口まで引きずって行かなくてはならない
まだ前進する意思がある内に。

 「……成田、俺が冗談半分で言った音が近づいてるなら言ってくれ、此奴(狂人)を黒羽に渡して最悪『矢』を使ってでも俺が迎撃しなけりゃならん。」
 「こいつを拘束しておくと使える鎖は『10m』だけか…通路が狭けりゃ封鎖も出来るんだが。」

699黒羽 灯世『インク』:2020/03/04(水) 23:44:36
>>696

「……………………ぐっ、これは……ただの『悪趣味』じゃ……ないッ!?」

悪趣味な絵で今更足は止まらない。
つまりこれは『そういう問題じゃない』という事だ。

(まずい……)

ナイフから地面に垂れた水に視線を遣る。
それから、近づいて来る者を……そして脅威が迫るという天井を。

探知者を『説得』してどうなるとも思えないが、
探知の能力による『手がかり』の発見は絶対だ。

「……………逃げるッ……!?」

(……彼が探している、グレイシャーは死んだ……『後に何かを遺すために』
 グレイシャーを進ませた人達も、きっとその人達の前にも、『炎』を継いできた)

「逃げるだけは……違う! 今ある道は『進む』事だけ……お分かりかしらッ!」

言葉を尽しても狂気の男を説得することは出来ない。
黒羽もまた狂気的に動かなければならない。

「……『逃げるわけにはいかない』…………『グレイシャー』ならそうする!
 あなたが『奴ら』の秘密を知ったなら、私もそれを知らなければならないッ」

「ここを離れるべきなのは確かよ……でも、行くべき道は退路じゃなく進路!」

それは自覚的な発言とは、黒羽自身言い切れない。
必要性が、状況が、打算で吐く言葉を狂わせる。

「あなたにまだ少しでも『意志』が残ってるなら、グレイシャーの『意志』の炎に継ぎ足しなさい!」

「私達は……あらゆるものを燃やして『前に進む』ための灯りにする必要がある……のだわッ!」

手に『インク』を持ち、構え、可能であれば『記事』を書きはじめる。
斑鳩や成田も動いてくれているが、この目眩は彼らにも効いているはず。
全員が『少しずつでも動ければ』……何とかなる可能性は上がる。この事変解決への道程と同じように。

700『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/05(木) 23:40:33
>>697-699(ALL)

まず斑鳩は、黒羽の間に割って入り『ロスト・アイデンティティ』を扱い
殴り飛ばそうと試みた。だが、>685でも記述してる通り『絵画』は
床や壁の至る所にも貼り付けられており。それが視界に入る度に
抑制し難い平衡感覚の欠如と未消化のものが込み上げてくる嘔吐感は
貴方達三人の体の内側から襲い掛かる。
二人とも、黒羽の前に出る事は出来ず前進は難しい。スタンドを傍に立たせる事は出来る。
貴方(斑鳩)の体には力が入らず鉄球を放っても、狙いは定まらず其の軌道は
探知者の肩を強かに鎖が打つに留まる結果で終わる。

 それでも、かなり肉体や精神が損傷してると思われる探知者にとっては中々の
衝撃らしく、黒羽との距離が僅かに開く事は成功した。

>ソイルさんも、ジャンボリさんも、グレイシャーさんの遺志も無駄になっちまう
>まだ少しでも『意志』が残ってるなら、グレイシャーの『意志』の炎に継ぎ足しなさい!

「……ソ ィ……ル  ……ジャ  ジャンボ……リ」

黒羽と成田の言葉、それに探知者は狂気的な振舞いを唐突に止む。
それと共に、穏やかな口調で握りこんでいたナイフの構えを変えて流暢に正常な様子で
話をし始めた。
「……えぇ、グレイシャー。わかっていますとも 
ご心配なく、町でアレ等に襲い掛かられ恥ずかしくも一人高所から転落しましたが
御覧の通り医者のお蔭で無事に頭も肉体も健常のままで御座いますよ。
えぇ、えぇ。ジャンボリ ソイル、お手数をお掛けしましたね。ご安心なさいな
私の能力は、閉鎖的な場所のほうがインスピレーションを深く下ろせますので
いま暫くは貴方がたに時間を稼いで貰わなければならないのが心苦しいですが。
貴方は貴方のすべき事をなさい。恐らくは群体型ですが、何も問題は御座いません
どのような能力とて、断片の手掛かりさえあれば、わたくしは必ず其処から本質の
部分まで描く事は時間はかかれども可能なのですから……」

恐らくは過去に実際にあった際の会話だろうか? 
まだ完全な正気には戻ってないが、彼? 彼女? は狂気を一時的にだが逸脱したようだ。

>治せるんだろう、如何にかならないのか
>ここで使う『鍵』に覚えはあるか!『モノリスのような物体』を預ける手筈だったかになってた筈だ

開けた扉から、まだ患者の治療に勤しんでいる医者に大声で質問する斑鳩への回答は
このような形の回答だった。

第一の質問については、探知能力者は能力を使用した事が裏目となり
その『毒』をもろに心身に被った。他の者達が受けた『毒』の注入とは異なる方法故に
完全に治療不可能な状態には陥ってないが、既に医者は能力を使用して精神を回復させようと
試みた。結果として精神の上限が擦り切れており、何時スマイリー・スマイルのようになっても
別段不思議でも何でも無い。だからこそ閉まり切った部屋を閂で施錠していたと。
酷い様子だが、それでも今の狂っている状態が未だマシだと言うらしい。

第二の質問については、簡潔だった。
『鍵』は恐らくアリーナのスタンド物品をしまう倉庫の鍵。自殺を試みたいのなら
上にどうにか戻って倉庫に入ってみれば良いとの事。
『モノリス』については、自分は詳細は不明なものの。確か『エクリプス』と
衝突したメンバーが押収した物だった筈だから、彼等と連絡が可能ならば
問いただせば良いだろうと答えられた。

   ゴン  ゴンゴンゴンッッ  パキッ……!

 ――天井に亀裂が入るような音が聞こえてくる。

701斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/05(木) 23:57:16
>>700

今の自分の評価はこうだ、『予想以上に酷い』
満足にスタンド自体を動かす事すらままならない、一種の前衛芸術としては破格の効果だろう
まるでこれ自体がスタンドのようだ、『毒』というのはある種的確だ。

 (飽きさせてくれないな――!)

そして確保に失敗した以上は、兎に角体を動かす事に集中せねばならない
出来る事はそう多くない、時間も無い 吐き気を抑えながら体を動かす時だ。

目を瞑ると両足の鎖を解除し、影の足と合わせて四本を使ってむりやり体を動かし、部屋の外に出る
『探知の奴が居る部屋より先の扉』 医者の言う事が正しければ、出口の場所は確かそうだった。

天井からの音は既に、僕ですら聞く事が可能な域で、罅が入り始めている
どの位置に穴が開くかも、というのは解り難いが、迎撃の準備をしなくてはならない。

 「――上に罅が入った!『連中が上から来るぞ!』 出口に向かえ!足止めする!」

大声でやるべき事を指示する

こうなると僕のやるべき事は『出口への道を確保する事だ』
両手に鉄球を再度形成し、投擲に必要な空間を確保しなければならない
……『ロスト・アイデンティティ』に同時発射の制限は殆ど無い
一度に50発を撃ち込む事も、50発分を一発ずつ投擲する事も出来るが
それはあくまで『投擲できれば』の話だ、ふらついて動けませんでしたでは話にならない。

 (問題は今の減退した精神力で、どこまで動かせるか……!)

702成田 静也『モノディ』:2020/03/06(金) 01:35:02
>>700

正気に戻ってくれたのはうれしいが、時間がない。

「その前に!すみません、『スマイリー・スマイル』攻略のカギである、『最初の本体』。その正体を教えてください!」

この人が知っていて、おそらく奴らが最も恐れているであろう『最初の本体』、その素性を知らなければならない。

まだ精神的に生きているのか、なぜこのような能力に目覚めたのか、知ったうえで滅ぼさなければならない。

モノディに上からの侵入者たちの限界点を探らせながら、構えさせる。いざ時間切れになっても最低限のガードは行う。

それと今のうちに黒羽さんから『矢』の一本をもらっておく。

「黒羽さん、『矢』の一つをオレに!」

正体が分かればうまくいけば『レクイエム』一つで、そうで無くても確実さを求めるならば二つで奴らに仕掛ける準備をしておく。

たのむこの人の正気よ、天井の壁よ、もう少しだけ持ってくれ…!

703黒羽 灯世『インク』:2020/03/06(金) 02:07:28
>>700

軽く、目を閉じる。これで状態は治まるか? どちらにせよ、すぐ開ける。

「斑鳩さん、彼を放置して出口には進めないっ!
 
 ――――――『筆法』ゴースト・ストーリーズッ

       『ここで時間を稼ぐ』為の手札は惜しめないのだわ!」

成田に、彼が求める『矢』を渡す。
今持っていても手が塞がるだけだ。

出口の方向は確認し、いつでも向かえる意識はしておきたい。
しかし……出口に逃げるより、『聞かねばならない』事がある。
『外に連れ出す』のは『いつSS化するか分からない』爆弾を、
しかも『インスピレーションが下りづらく』した上でそうする行為。
『この部屋の中で時間を稼ぐ』のが、『答えに続く道』になる。

記事を書く。『シンプリー・レッドが殴った』。
ソイルを迎撃する際に、その『現実』は何度も見ている。

(天井から降ってきて……おそらく『笑い』が来るッ!)

前後不覚でも『字』くらいは書けるだろう。
なお、天井からの音が自分の真上だったり、部屋全体の場合は流石に退避する。

704『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/06(金) 22:45:05
>>701

>『探知の奴が居る部屋より先の扉』 医者の言う事が正しければ、出口の場所は確かそうだった

誤解させるような文章になり申し訳ありません。簡潔に説明すれば薄暗いこの地下空間にある部屋は
中央をホールとすると、右側の開け放たれたサボテンが充満してる『医者』の居る室内と。
いま現在斑鳩PCとNPCの探知者含め四名いる左の絵画で囲まれている左側の室内。
〇扉〇〇〇
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇
〇〇□〇●  □=対峙しあう皆さん  ●=閂の付いてる全員が入ってきた扉

と言う形で室内にもう一つ扉があり、それが医者の言う出口。と言う内容で
答えさせて頂いた形です。返信のレス内容を変更するのであれば どうぞ。

705斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/06(金) 23:25:24
>>704

>>701の行動を変更

(……出口の場所は今ので覚えた、とはいえコレを視界に入れたままでは俺達のみに不利だ)
(照明を破壊して、スタンドを十全に動かせる代わりにある程度の不利を呑むか?……いや、兎も角、地面を見ながらでもいいから出口へ向かう事だ)
(今ので十分理解した、『ここでは迎撃できない』この至近距離では成田と黒羽を巻き込む。)

視界を下に、四本の足で無理やりにでも前に進む

(――1番良いのは3人を先に行かせる事だ、だが…彼を動かしたくないという主張にも利は見える)
(ここまで来て取り逃すのが最悪の事態……ならば『兎に角出口の扉を開く』!)

右手の中に再度5m分の鉄球を用意しながら、一直線に駆け出す
何とか扉を開けて……、迎撃の準備をしなくては……通常の退避手段ならいいのだが。

(いざとなれば、無理やりにでも引っ張らなければならんか ……パワーが足りんなぁ。)

706『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/07(土) 22:26:34
>>702-705(ALL)

 パキッ   パキパキパキ――――zノッィイッ!!

天井に亀裂が入る部分の中心は、貴方達が入ってきた場所であるホール部分だ。
顔だけ向ければ、その天井部分に蜘蛛の巣のように亀裂が入ったのが見える。
直ぐ(1レス後)に其処から奴等が崩落と共に雪崩のように落ちてくるのが明白だ。
損傷など意にも介さないアレ等であれば、地面に落ちる衝撃や痛みを気にせず
瞬時にでも貴方達のほうへと迫るのは明白であろう。

「ヒヒヒ……あぁ、もう時間切れかね。
私は、此処を動く気は無い。腐っても治療を模索する患者を放って君達と
逃げれば、私が医者であると言う存在意義が無くなってしまう。
口惜しいが、私はこの症例に敗北した。どうやってもこの毒が『改善』
されるような状態には至れなかった。
 ……最後まで望みを捨てない気なら、この毒を中和する『何か』を
見つけるか編み出してくれ。――それが私からの最後の望みだ」

天井が凄まじく亀裂が走る効果音の中、医者が落ち着いた静かながら
明瞭に聞き取れる声で三人に最後へ告げた。

>『スマイリー・スマイル』攻略のカギである、『最初の本体』。その正体を教えてください!

「えぇ、えぇ。落ち着いて聞いてくださいな ジャンボリ。貴方もせっかちな方だ
…………いや、待て? ジャンボリは奴等の重火器で死に体ながら別行動に至ったのでは?
今わたしはだ
 だだだだだだだだれれれれれと  わ  わわわわたしにかたたたたりかけてくる
わわわずらら゛わしい こ゛の゛おとととととは……ッッ゛」

矢を黒羽から渡されつつ探知者へ話しかけた成田。然し、少し悪手のようだ
それに狂気に捕らわれた探求の先駆者は最初はまともに答えようとしたものの
過去の再現と思える会話と齟齬が発生したのがトリガーに至ったのが原因なのか
再度口調が支離滅裂となり体が痙攣してくの字となり発狂が再開する。
 だが、頭を抱えながらも途切れ途切れに とても小さく成田の『超聴覚』でしか
捉えられない音量で呟いた。それは 二つの単語に聞こえた

 ――アハガル山地   ――どうか絵画を持って……

黒羽は、スタンドで迎撃の用意を備えつつ背筋に走ったのは
未だ君が学園で転寝をして覚醒した直後の『謂れのない不安感』だった。

本当にこのまま、此処で時を稼ぎスマイリー・スマイル達と激突し合い
『矢』を使うなりして本体を露出させる事が百歩譲って成功するとして
それが果たして今回の世界規模の事変の解決となるのか?
 そんな感じの言葉で表現できない不安が襲う。
何か重大な事を、見落としているような……。

斑鳩は目を瞑りつつ、ロスト・アイデンティの義肢を扱い残る出口に辿り着く。
ドアノブを無心で回す……開かない。まさか鍵でもあるのか? と不安を浮かぶ
貴方が開いた目には有り触れた装飾のドアに一枚小さく張られたメモ用紙。
それと、ドアノブの中心が耳の形のようにくり抜かれた妙な形のものが映る。
 メモ用紙には簡潔に、こう説明書きがされていた。

『非常脱出口。頭の中で、行く場所を思い描き そして正確な発音で
ドアノブに囁きかけて回してください。それ以外で開閉は不可能で機能しません。
 貴方が思い描く、そして行った場所のある場所へ正確にドアは向かわせます。
注意事項:行ける場所は星見町内のみ。秘匿性の為、仲間の居る場所を選ぶか
衆人環視の出入口に通ずる場所は極力避ける事。
 
 
 この扉が使用出来るのは残り一度だ。アルキスめ、多用するなど
言っただろうが。今度注意しておかないと
 再発現をあいつに頼むのにも、時間が掛かるってのに ※※※※』

上の部分は均一な字で書かれていたが、少し空白の後に誰かへの
愚痴がなされたものは、特徴のある筆記で誰かに向けて苦言を呈しつつ
この何らかの能力者が作成した非常出口が残り一度しか使えないことを
示唆していた……。

707斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/08(日) 22:03:22
>>706

 「『スタンドの扉』……! 脱出には最適だが くそ、ご丁寧に移動可能なのは町内だけか。」

(――どうする?)

コレを使ってここを脱出するのは確定事項、だが車のトランク内のモノリス(のようなもの)を置いて行く事になる

(元々、持ち運ぶには不便な類、おいてきたのが仇になったか? 否、倉庫自体もこの施設の外だ)
(ここに『矢』が無ければ、『スマイリー』もここを占拠する理由はないはず、後で傭兵にでも倉庫の中身ごと回収させればいい)

(行き先は……ほぼ一択だな、兎に角、向こうの好悪を配慮する場面ではないし)
(拳銃相手なら兎も角、重火器相手では俺のスタンドはほぼ役に立たない)
(この施設の入口に戻るよりは……『清月学園:学生寮』、思い浮かべるのも簡単だ だが。)

(解決方法はここにもなかった、この探知系自体が何かしらを掴んでいると考えていた……或いは、あの『絵画』の中にヒントがあるのか)
(しかし肝心の本体はこの様だ、これで『一番マシ』だという。)

(……或いは、自分が『矢』を使って無理やりにでも倉庫内を確保…否、そもそも不確実すぎる)
(『自分のスタンドが重火器相手にすら勝利可能となる賭け』、『矢を制御可能であるかの賭け』、『倉庫の鍵を開けられて、その上で有効打がその中にある賭け』)
(……失敗した時はほぼ徒労、あるいは自身の死、追い詰められてはいるが、賭けるにはリスクが大きすぎる あるいは……あのゲーム女ならそれを知っているかもしれんが)

(そもそも、あのモノリス自体、誰があの男に依頼したのだ? それを探知しようにもほぼ不可能か。)

 「――結合・分離『ロスト・アイデンティティ』!入口を封鎖しろ!」

鎖の結合・分離、触れいているならばそれは自在にできる、そして 鎖を操作する事は出来ないが、分離の方向を決定する事くらいは出来る。
鉄球を鎖を結合したまま此処に入る為のドア根元部分に投射、分離の方向を制御し内部の鎖を『入口に嵌め込むように分離し、再結合する』
『10m分の鎖=金属で出来た壁』を形成する 数に何秒持つかは知らないが、ホール部分から入ってくるというなら数秒持つだけでも構わない。

(……絵画を運び出すにも、扉を開けるにも、まず『一手分』を稼がねばな ここはまだ捨て身になる場面ではない。)

(そして、囁くのは……)

 「――学生寮、『清月館』」

708成田 静也『モノディ』:2020/03/09(月) 20:11:39
>>706

しまった…ミスを…してしまった!

少ない正気の彼に急な質問は失敗だった。

ならば彼の言葉から、考察するしかないか。

とりあえず斑鳩さんが扉で行き先を言ってしまったので、モノディで素早く絵画の一つを回収する。(スA)

「・・・ありがとうございました。貴方達の遺志は無駄にはしません。必ず奴らに報いを。」

念のため、オレも扉の前で待機しておくか。もし取り残されでもしまったら助からないからな。

709黒羽 灯世『インク』:2020/03/09(月) 23:44:14
>>706

黒羽の考えはここで敵を迎撃することではない。
まして、レクイエムの発動で本体を探る気など無い。
時間がかかると言った『探知者』のその『時間』を、
少しでも稼ごうと思ったが……その考えに『不安』が走る。

「……………っ」

(『わからない』……今の不安は何に対して?
 無意識レベルで、私は何かに気付いている……
 つまり私の知ってる情報の中に答えはあるはずなのに)

    チラ

(…………どちらにしても、『時間を稼いだ』所でもう意味は薄い)

(二本の矢を敵に渡さないためにも……ここを離れなくてはならないのだわ)

探知者は成田とのやり取りで『機能停止』したらしい。
元から、していたのかもしれないが……
迫りくる笑いの群の『早さ』が想定以上である今、
彼に頼る事はどうやら正しい道では無かったようだ。

扉の前に移動しているであろう斑鳩、成田と合流する。
爆発寸前の爆弾と、覚悟に殉ずる名医を引きずる余裕は無いはずだ。

710『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/11(水) 00:02:47
>>707-709(レスを少々巻き進行でするが、影響は無し)

斑鳩の囁き、ドアノブの回す音。そして、鉄鎖での扉を完全に封鎖しようとした刹那。
崩落の音と共に扉の隙間から流れ出てくる肌色の人間の雪崩
こちらに向けてくる、あのおぞましい笑顔と大きな口が丁度成田と黒羽は見えた。

「ヒヒヒ! 来たか来たかっ 今日は患者の満員御礼だ!
丁度お前たちに贈ろうとした、たっぷりのプレゼントがあるんだよっ!!」

医者の声が良く通って聞こえた。不思議だった、奴等の『笑い声』が地面に
落ちると共に響き渡ると思えたのに、それは『聞こえなかった』……。
 だが、疑問に思う間もなく。医者の声が途切れると共に閉められた扉から
爆発の轟音が轟き、その衝撃は頑丈な鉄扉越しに三人へ襲い掛かる。

重力が消え、貴方達は前身に身を乗り出すと同時に開かれた扉の向こう側へ
放り投げられた。

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・


「……おめぇさん達、何時戻って来たん?」
『しかも、私の見間違いでなければ。扉が開くと同時に
三人いっぺんに塊となってソファーに飛んできたように見えましたけど』

風景は、地獄めいた空間より。貴方達の内の誰かは見慣れた
『学生寮』の娯楽室となるホールの大き目のソファーに三人は身を投げ出されていた。
それを、不思議そうに覗き込む『芦田』とスタンドが一緒に居た。

どうしてこの二人、ならぬ一人と一体が学生寮で過ごしてるか理由は不明ながら。
遅れて、小さく驚きと共に駆け寄ってくるアイアン・セイヴィアーの連れだった
『アリゼ』の姿が映った。

三人とも、今まで地獄と化したアリーナに居たのが一瞬嘘かとも思える程に
見慣れた空間に居るものの。先程までの医者や探知者、魂を付け狙う怪物達の群れの真実
そして手元にある『矢』や成田が握る絵は今まであった事が決して夢でないと訴えている。

……一先ず、貴方達は無事に生還を果たせた。耐え難い犠牲も付いたが、確かに帰還出来たのだ。

711黒羽 灯世『インク』:2020/03/11(水) 03:28:04
>>710

「ッ――――――――」

無数の笑顔が降ってくる。
それはあまりにおぞましく、そして明確な『身の危険』。

      「―――――――――???」

幸いにして、それが自分に降りかかる事はなかった。

『学生寮』は我が家だ。
実家以上に安心できる、第二第三の故郷とも言える。

その平静さは……『芦田一行』のおかげなのだろう。
それは分かった。それは良い事だ。『矢』も間違いなく、ある。
分からないのは……あの瞬間だ。最後の瞬間。

(あの時『笑い声』が聞こえなかった、それはなぜ?
 戦術的にもあの瞬間、一斉に笑いかけるのは強力なはずだわ)

           (……出来なかったか、それともしなかったか?
             単に『扉』がそういう特性を持ってただけなのか)

「戻ってきたのは……今なのだわ。成田君、斑鳩さん……無事?」

ひとまず自身や、室内の様子を目で確認する。異常な点などは無いか?
喪ったものを振り返るには、まだ早い。安堵に身を沈めるにも…………

712成田 静也『モノディ』:2020/03/11(水) 17:09:20
>>710

!??

ワープするとはおおよその予想がついていたとはいえ、あまりの変化に一瞬に何が起こったのか理解できないほどだった。

芦田さんが目の前に現れてもまともに考えが浮かばずにここが学生寮かー初めて来た、とか

「あっ、はい。こんばんは(?)、芦田さん。」

といった気の抜けた返事をしてしまった。しかし目に移った『矢』と『絵画』が成田の思考を警戒状態に戻していく。

「…ええ、大丈夫、大丈夫です黒羽さん。気の抜けたところを見せてすみません。」

「・・・芦田さん、すみませんが少し距離をお願いします。感染したか否かを確かめるためにも。」

「貴方の『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』…『ウィゴー』さんはどうしました?いるならばここに呼んでくれませんか?」

「他の二人もスタンド使いならばスタンドを出していただけますか?」

「そうすれば警戒を解除します。」

モノディを出しながら、目の前の『芦田さん』と周囲に警戒を示す。

『アリーナ』で学んだ感染者の判別法、『スタンド使いならばスタンド出すことができるか』、それを確かめない限りここが安全とはまだ断言できない。

「黒羽さん、斑鳩さん、一応の警戒を。奴らは非感染に成りすますことができるので、彼が『ウィゴー』さんを見せない限り、まだ安全かわかりません。」

二人にも警戒を緩めないように言葉をかける。

713斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/11(水) 19:48:39
>>710

――ここは何処だ?

攪拌した視界と意識を、二つの頭が引き起こす
この感触には覚えがある、あのソファー、随分硬いな、もう少し金をかけたらどうだと、確か文句を……

視界に何か入ってきた、人影が2、ヴィジョンが1。

撃鉄を引き起こすように影の足を引きずり出し、跳ねるように地を蹴り飛ばす
分離、結合 近づいてくる影から距離を取りつつ、『鉄球』と『鎖』を展開する。

残弾3m、足止めに使った『10m』分は射程外で消滅しただろうが
攻撃用の鎖には15発分も有れば、人一人は容易に殺せるだろう、現にそうしてここまで来た。

 「――それ以上接近するな、『スタンド』を見せろ、出来ないのならば殺すまでだ。」
 「お前は既に、俺のスタンドの射程内にある。」

影の頭部に周囲を見張らせながら、ここは何処だと思い返す
……学生寮のホールに見えるが、他の敵は何処なのだ?射程を確認しながら、すり足で距離を取らねばならない。
まだ終わってない、次の手を考えなければならない。

714『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/11(水) 23:14:20
>>711-713(ALL)

此処は、学生寮の娯楽室だ。貴方達は大き目のソファーに身を投げ出されていた。
恐らく飛ばされてきたであろう扉は直ぐ近くにあったものの、そこから奴等が入り込んでくる
ような予感は無い。二人に離れてくれと命じた芦田が、へぇへぇと気のない台詞で下がり開けたドアの
向こうは学生寮の他の者の居室に通ずるだろう廊下が見えた事から、あのスタンド扉は三人を
こちらに送ったと同時に閉められた瞬間には、次元を捻じ曲げた出入口としての機能が消えたのだろう。

>貴方の『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』…『ウィゴー』さんはどうしました?
>――それ以上接近するな、『スタンド』を見せろ

芦田「俺 >710今さっきGМが俺と伴侶のウィゴーちゃんが一緒にお前等を覗き込んだ。
って、ちゃんとしっかり文面に書き込んだと思うんだがなぁ〜? てめぇ等の目ん玉は
節穴なのかよ?? 俺ちゃん、しっかり国語を学んでくれないのは悲しいぜ。
あと、俺を殺すのはともかく。ウィゴーちゃんに指一本でも触れたら 殺す前に
俺が化けて呪い殺してやらぁ〜 ケッケッケッ」

『なに、この本体は電波な事を行き成り喋りだしてんだ……いや、何時も通り変なんだけど
って言うか伴侶じゃねぇよボケ。私はウィゴーちゃんじゃなくて
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトって正式名称で呼べって何度言えば良いんだ!
それと、笑うなって成田さんが言った事半日も経ってないのに忘れたのかっ!!
……と、言うか。特に男性の御二人とも、ボロボロですね。かなり気が立ってる御様子ですし
何があったんですか……?』

多分、何時も通りに突拍子のない気風の本体は成田と斑鳩にマイペースな態度で返答し。
それにスタンドは皮肉を返しつつ労わる口調で右目に付いたモノクルレンズの縁を撫でつつ
二人の様子を見つめる。その態度は、解散する前の平常な状態であると見受けられる。

アリゼは、三人の様子に少し片方の眉を上げつつも。ほれっと言う調子で
ピンク色の掌サイズなスライムのようなスタンドを発現させつつ喋りだした。

アリゼ「ハガネが、寮の正門付近で見張ってる手前 私がぐーすか眠るのも
何だか心苦しいんでね。適当に設置してるキッチンで晩酌をちょっとしたためてたら
そっちのヤバい芦田って奴が『んだ? 今の笑い声』って走るのを聞いてさ。
少し遅れて私も駆け付けたんだよ。何か随分ボロボロだけど、生きて帰ってきて何よりで。
小林とヤジって二人は、庭のほうでガソリンのタンクやら空き瓶やらで色々軽く戦争でも
しそうな準備してるよ。あそこまで用意する必要って本当にあんの? って思うけど。

……あのワン公……ベリルは一緒じゃないのかい? それとも馬が合わなくて別れたとか?」

教えた手前、多分同行してたと推察していたアリゼは犬猿の仲たる存在が三人と一緒でない事を
不思議がっている……。

715成田 静也『モノディ』:2020/03/12(木) 19:21:37
>>714

「フ?―――――――――ッ…。皆さんどうもすみませんでした、少し気を張り詰めることが多すぎましてね。」

「ワープのせいもあって気も動転してしまっていたようです。」

どうやら彼等はまだ奴らの支配下にいるわけではないようだ。

「スタンド使いが『奴ら』…『スマイリー・スマイル』に取り込まれたかを判別する方法はスタンドを発現できること。」

「取り込まれると魂が溶かされてスタンドが出せなくなるそうです。」

これまでに知った判別法を改めて彼らにも教える。

「それと前にも言いましたが、冗談でも笑うのはよしてください。」

「あいつらはそれをキーに魂を溶かすとんでもない奴なんですから。デロデロに解けていく『ウィゴー』さんは見たくはないでしょう?芦田さん?」

芦田さんを軽く諫めるように言う。

「…ベリルさんは、亡くなりました。オレは直接見たわけでは無いですが、おそらくは。」

オレは彼女の最期はまだ聞いていない。黒羽さんの方へ眼を向け、彼女の最期を教えてくれるように乞う。

「それが終わって、小林さんとヤジさんの無事を確認して…休息の時間はとれるかな…?」

あれだけのことがあったのだ、少しは休息が欲しい。


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