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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その3

1『名無しは星を見ていたい』:2018/08/18(土) 19:51:06
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

2『ペイズリー・ハウス』:2018/08/18(土) 20:06:06

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2からの大体のあらすじ


夢見ヶ崎明日美 天雨サトリは、砂金(いさご)と言う年配の貴婦人から
ひそひそ星の園と言われる、孤児院兼託児所のような施設で年長の一人
『アオキ』と、園児の『カンナ』『まつり』『くぬぎ』の世話を頼まれた。

明日は夕暮れに台風が来ると言う予報を、送迎バスで聞きながら
二人は、午前中は一緒に遊んだり、森へ水浴びをしたり おやつを作るなどして
四人との交友を深めていく。

少々、読めない過去か事情を抱えているアオキを誘い。外でのお茶会と
洒落こむ事になったのだった……。

 ―――――――――――――――――――――――――――
(前回の980-981から続き)


まつり「あっ! お茶を運ぶのでしたら、『ヴァロッテ』を
使えば楽に運べましてよ!」  パシーンッ!

園児の一人。何処ぞの裕福な家庭の子らしい まつりはスタンド器具である
杓を取り出し。椅子へと十二冠位の色で構成した群体にさせるらしい能力を
かける。なるほど、確かにそれを使えば茶器を持ち運ぶのも簡単かも。

アオキ「シートは……ロッカーに置いてる」

カンナ「運ぶの手伝うぞー!」

くぬぎ「……わ……たし……も」

 まつりは、スタンドでティーポットなり食器を運ぼうとしている。
アオキとカンナ くぬぎの三人はシートを運ぶ事をするようだ。

このまま、玄関から出て外で優雅なお茶会は出来そうだ……
何か不足があれば、その前に指摘すればいい。

3夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/18(土) 21:29:53
>>前スレ981
>>2

「あ〜〜〜……」

『ヴァロッテ』かー……。
わるくないっちゃあわるくないけど、だいじょうぶか??
いや、マジで。
ここでおとすとかしたら、なにもかもぶちこわしになるきしかしないんだけど。
ふあんだ……。

  チラッ

ひそかにサトリにアイコンタクトを送る。
本当に任せていいものか、どうにも判断に困る。
だからといって、せっかく良さげな雰囲気になっているのに、
あれこれ口うるさく言うのはマイナスになりかねない。

「ポットは、わたしがもちたい!!いいよね??
 わたしも、みんなみたいにかつやくしたい!!」

内心の不安を表に出さないように注意しつつ、
念のためにポットだけは確保する。
信じてないワケじゃないけど、落としたとしても被害は抑えられる。
保護者として、最悪の事態まで想定しておくべきだ。
その代わり、カップとかは任せたい。
ここで全部取り上げると反感を買いそうだ。

4天雨 サトリ『10cc』:2018/08/19(日) 00:23:38
>>2(GM)
>>3(夢見ヶ崎)

夢見ヶ崎からのアイコンタクトを受けて―――

「『ヴァロッテ』でしたら、『カップ』を運ぶ方が適任に感じますわ。
 ポットは数がたくさんはないけど、カップは沢山必要ですもの」

「運ぶのに何度も往復していたら、
 折角のお紅茶が冷めてしまいますし、
 それをまつりさんにお任せしてもよろしくって?」

すかさずポットから遠ざけるように動く。
そのための手段は『もっといい仕事があるよ』だ。

           「私はディップソースとパンを運ぼうかしら」

      カチャ

それと、『全員で分担をする』という口実により、
まつりだけが敬遠されていると思わせないよう努力する。

『ヴァロッテ』の能力は今のところ完全には把握していないが、
見た限りでは『同種』のものを操作している。つまり同種が多い方が良い。
確信しているように話すのは、まつりからの『訂正』で正答を引き出す狙いもある。

5『ペイズリー・ハウス』:2018/08/19(日) 19:32:03
>>3-4(ALL)

まつり「ん〜 まぁそうですわね! では、カップにしておきましょう!」

パシーンッと、再度振り直すと。陶器のカップが紫・青・赤・黄・白・黒の
色合いへと変わり。ピョコンとまつりの頭や肩に飛び移る。

まつり「カップが余っちゃいますけど。これもご愛想と言うものですわ!」


……まつりの『ヴァロッテ』も、特に問題は無くスタンドを扱い。誰一人と
して転倒して、おやつなり何なり台無しになると言う事はなく外に出る。

雲も殆どない、良い天気だ。シートを敷くと、各自でお茶を注いで
おやつのスティックを食べ始める。和やかな空気が形成されていく

アオキ「……美味しい」

カンナ「みんなで一生懸命作ったんだー!」

くぬぎ「……紅茶も……おいし……ぃ」

まつり「ふふんっ! 我が家の直伝ですものっ」

そして、園児三人は森でフキを貰った老婆の話をし始める。
アオキは。『あの、御婆ちゃんか』と得心を浮かべたので、知り合い
な事は間違いないだろう。カンナが積極的に質問に移る。

カンナ「なーなーっ。アオキは何で此処に来る事になったんだ?」

核心的で、直球だ。それに対し、アオキは僅かに眉毛を片方あげる。
だが、特に空気が張り詰めるとか。激昂するとか言う様子でもなさそうだ。

アオキ「……まぁ、言うなれば能力制御の特訓。
あんた達がスタンド能力教えてくれるなら、私の事情を詳しく説明する事を
考えてもいいけどね」

カンナ「んー? スタンド能力をかー……」

まつり「個人事情ですわねー……それはー」

普段から無口のくぬぎを除き、この言葉は流石に二人もプライベートと言うか
軽々しく話す内容でないと思ったのか、閉口する。

だが、貴方たちの話術によっては。彼女も事情を説明してくれるかも?

6夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/19(日) 22:46:23
>>4
>>5

「わたしはアンコとブルーベリーとヨーグルトぜんぶがけにしよ!!」

早速、全種類ディップして食べ始める。
うまいのかって??きくな!!
このひょうじょうをみれば、いちもくりょうぜん!!

(なんか……スゲーいいふんいきだなー)

ほんの少し前までは、
こんな風に全員でお茶できるなんて考えてもみなかった。
今でも、ちょっと信じられない。
うんうん、いいことだ。

(お??カンナ、イイぞ!!ナイスだ!!)

カンナが話を振ってくれたのはありがたい。
アオキのことを聞き出す絶好のチャンスだ。
『能力の制御』というのは、
さっきパソコンで見た『アレ』と関係があるんだろう。
事前にサトリに教えておけなかったのは失敗だったかもしれない。
まぁ、それは仕方がない。

(『のうりょく』をおしえる――かぁ〜〜〜)

言ってみれば『交換条件』のようなもの。
おそらくアオキは、
どの程度の気持ちで聞いているかを試しているのではないだろうか。
自分の能力を教えても惜しくないかどうか――といったところだろう。
平然とスタンドを使っているように見えるカンナやくぬぎが、
自分のスタンドについて話すのを躊躇うのは少々意外だったが。
さすがに最低限のラインは心得ていたか。

「――いいよ」

「 『ドクター・ブラインド』!! 」

      ズギュンッ

あっさりと事も無げに言って、『ドクター・ブラインド』を傍らに発現する。
黙っておいた方が今後のお世話には都合がいいけど、
アオキの口からアオキの話が聞けるのなら、そちらの方がいい。
別に、この四人が敵になるということもないだろうし、
ペラペラと周囲に喋るという心配も少ないだろう。

「『ドクター・ブラインド』はめがみえない。
 そのかわりに『それいがい』はスゴイ」

「そして、このツメで『それ』を『いしょく』できる」

「――なんなら、やってみせてもいいけど??」

傍らに立つ『ドクター・ブラインド』は、
手術に臨む執刀医のように両手を持ち上げた構えを取っている。
決して『嘘』は言っていない。
『伏せていること』はあるが。

7天雨 サトリ『10cc』:2018/08/20(月) 00:00:13
>>5(GM)
>>6(夢見ヶ崎)

「お口にあったなら良かったですわ」

           スッ

笑みつつ、紅茶を一口。

     「……!」

「まつりさん……腕がよろしいんですのねぇ。
 この私でも、あなたくらいの年の頃に、
 こんな風に見事には淹れられなかったもの」

褒めるためではなく本音もかなりある賞賛だ。
しかし――――和気藹々の団欒は長く続かない。
カンナが投げ込んだ剛速球に一瞬硬直してしまうが……

(……いや、タイミングとしては悪くない。むしろ、かなりいい。
 アオキさんの機嫌が良く、この三人もいるこの場なら話は聞きやすい)

          (……という打算は顔に出さないように気を付けて)

個人事情とはいえカンナやまつりは能力をかなり見せている。
話すのと見せるのでは後者の方が重いような気もするのだが、
まあそのあたりは『詳細まで話す』事を想定しているという事か。

   スゥ

「『10cc』」

             ポンッ★

小さく上げた手にアンティーク調の如雨露を発現する。

「能力は水をあげたところに『草』が生える事――――
 この草は『振動』を探知して、私に教えて下さるんですの。
 そして、草は時間が経つと『果実』になり、やがて枯れてゆく」

     「それと、果実を食べれば疲労が回復しますわ。
       精神疲労や継続する疲労までは消せませんけれど」

    ポタ…

「果実の味は、まあ……一流の物ではありませんわ。酸っぱすぎますのよ」

言葉だけで能力を説明したのち、地面に少しだけ水を遣る。
こちらもある程度見せておいた方が信頼にもつながるだろう。

「もちろん、私が教えたからといって皆にも話せというわけではなくってよ。
 『10cc』はそうでもないけれど、『種明かし』が致命的な能力もあるでしょう」

           「私はここで明かしても良いと思った。それだけの事」

能力を明かした理由にも、『信頼』をほのめかす。
ただし現時点でそこまで距離感が近いわけでもないし、
その言葉をはっきりと口に出すような事はしないでおく。

そして能力の内――――『制圧』に用いる事が出来そうな部分にはあえて触れない。
それを使わなければならない状況で、なおかつそれが『この面々に対して』だとすれば、
もはや信頼を維持するとか、そういう段階ではないだろう。良い状況にせよ悪い状況にせよ。

8『ペイズリー・ハウス』:2018/08/20(月) 19:40:14
>>6-7(ALL)

貴方たちは、『信頼』を見せるためにスタンドを発現して能力を
軽く披露しつつ説明を始める。
 それに乗じて、カンナや、まつりも説明をし始めた。最初こそ
プライベートで、周囲の人間には他言無用な事を言われてたかも
知れないが。交友を深めた事が、彼女達の口を軽くしたのだろう。

カンナ「私の『スティール・パンサー』は黒豹になるぞ!
素早く機敏に動ける! 一直線ならマラソンの選手並み!」

まつり「『ヴァロッテ』は、七……六色でしたわね。
その色合いで同じ種類の無機物に序列をつけて動かせますのよ。
大体12か14m程度までの広範囲で操作できますし。体に
身に着けて動かす事も出来ますわ」

二人は、これまで見せている範囲で説明する。だが、これ以外でも
まだ深い部分は存在する気もする……最後に、くぬぎだが。

くぬぎ「……わ……た し……自分の……能力……わかんない」

これには、園児二人も少々面食らった表情を浮かべた。
 どうやら、くぬぎは自分のスタンドがどういったものか自分でも
わからないらしい……どうやら、彼女の能力も中々特殊なようだ。
皆のスタンドが見えてる事から、くぬぎがスタンド使いである事は
間違いない。とりま、今のこの場で主導権があるのはアオキだ。

アオキ「……ふむ。まぁ、そう言う風に誠意を見せられたら。
考えたけど、やっぱり話すの やーめたなんて事は出来ないよね」

そこまで大人げない事、したくないし。と、彼女は少し吐息と共に
強い視線を投げかける。……まつり、そして『天雨』 貴方に。

アオキ「アスミのスタンドは、近距離型だね。それは、別に良いや
サトリ、そして、まつり。貴方たちが手を貸すなら私がどう言う訳で
どうして、頑なに人と余り接したくないか解る筈だよ。
 けど、これを知ってあんた達が拒絶するんなら……それはそれで良い。
ただ来年には、もう此処の園に来る事はないって事だけは覚えておいて」

どうやら、貴方たちに対して更に『誠意』を証明して貰いたいようだ。
まつりは、その言葉に少し懊悩した顔をしてから、いいですわ と
了承の声を出す。となると、最後に貴方の返事だ……。

アオキ「YESなら、その『10cc』を私のほうに差し出してくれる?」

 ……アオキは、二人に強い目線で問いかけている。

9夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/20(月) 22:43:33
>>7
>>8

(よしよし、よしよし)

見た感じ、場の流れは良い方向に向かっている。
このまま順調に進めば、アオキについても聞けそうだ。
しかし、予想していないことも一つあった。

「――わからない??」

意外な答えを聞いて目を丸くする。
カンナとまつりの能力は既に見ているが、
くぬぎの能力は今まで一度も目にしていない。
とはいえ、そのことに対して特に疑問を抱いてはいなかった。

別に無理にスタンドを使わなければならない状況があったワケでもないし。
鬼ごっことかもあったけど、
あの時は単に逃げるには向かない能力なんだろうと思ってた。
だから、自分の能力が分からないという答えは想定していなかった。

(まだ『ねむってるじょうたい』とか、そんなんか??)

『能力が分からない』という言葉は、どう解釈したらいいんだろうか。
そもそもスタンドの発現ができないのか。
それとも、一応スタンドは出せるが、能力を使えないのか。

「『スタンド』はだせる??」

アオキからは『別にいい』とか言われてるし、その間くぬぎに話しかける。
どうしてサトリとまつりだけに問い掛けているのかが分からないが、
アオキのスタンドとタイプが似ているからだろうか。
考えても仕方ないし、すぐ答えは出るだろうから、そっちは任せよう。

10天雨 サトリ『10cc』:2018/08/20(月) 23:53:54
>>8(GM)
>>9(夢見ヶ崎)

(『ヴァロッテ』はともかく――――『スティール・パンサー』は、
 私が見聞きした僅かなサンプルの中でも少し『シンプル』過ぎますわね)

          (くぬぎさんは………………)

くぬぎの答えはかなり謎だが、それは夢見ヶ崎に任せた。
サトリが答えるのはもちろん、主導権を握っているアオキ。
回答を誤ればこの場自体が崩れかねないゆえ、迅速に『差し出す』。

               スッ           

「構いませんわ。私の『手』と繋がってますから、お手柔らかに」

信頼と妄信は違う。故に最低限の釘は刺しておいた。
流石に破壊したりはしないだろうが、万が一もある。
器具型=『身体とはつながりがない』という感覚は有り得る。

とはいえ言葉より早く『10cc』はアオキに差し出しており、
誠意に関しては示している――――その上での『安全確認』も一言で済ませている。

                      ・・・妄信はしていないが、信頼はしている。

11『ペイズリー・ハウス』:2018/08/21(火) 22:32:54
>>9(夢見ヶ崎PC)

貴方の質問に、くぬぎはつっかえつつも答える。
 今まで、一生懸命念じたりしたけど、能力が出た試しはない事。
くぬぎ「けど……お父さんに、お母さんは……私のスタンドを
知ってる見たい。だから、いつも寝る時は別々で寝てる」

「アリーナの人も、小さいのに……随分凄い能力を持ってるって
言われたけど、詳しく教えて貰えなかったの……」

午前中に、色々と気にかけてくれた貴方だからか。自分が体験した
スタンドに関わりある事を説明してくれた。
 能力や発動条件は不明だが、どうやら両親が意識して自分の娘と
一緒に寝ない所を見ると、危険なのだろうか?

>>10(天雨PC)

 「……わかった。――驚かないでよ」

ガシッ

 アオキは、貴方の『10cc』と『ヴァロッテ』
如雨露と笏に対し、両手の手袋を脱いで握る。

グゥン……ッ

まつり「あら??」

 その瞬間、握られた園児と。貴方も感じた不思議な感覚

……スタンドの主導権が、離れた気がした。

 「手を離してみなよ」

アオキの言葉に促され、手を離しても……『10cc』と『ヴァロッテ』は
解除される事なく、アオキの手に握られている!

   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

アオキ「……成程、生物に絶え間なく振りかければ。怖い事も出来るね これ」

……! 能力の説明していない所まで、アオキは把握している。

アオキ「私のスタンド能力 『サバジオス』
 大体、どんなのか解ったでしょ? 回答してみる?」

パッと、彼女が手からスタンド器具を離すと。解除された
 貴方の体の中に、スタンドが舞い戻ってきた感覚がした……。

12夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/22(水) 00:15:22
>>10
>>11

「ふんふん、ほうほう、なるほどなるほど」

念じたけど出ないということは、
やっぱりスタンド自体の発現ができないということか。
少なくとも、自分の意思では出せないようだ。
そして、両親やアリーナの人間は知っている。
知っていて本人に言わないというのは、言いたくない理由があるのだろう。
または、言うとマズイ訳でもあるのか。

(ねるのはべつべつ??
 でも、ふだんはイッショにいられるワケだ。
 まるで『ねてるときがキケン』みたいなカンジだな……)

『本体が寝てる時』に無意識に発動する能力なのだろうか。
くぬぎが寝てる時に、こっそり様子を覗いてみるのもいいかもしれない。
別に絶対に知らなきゃならない理由はない。
だけど、こういう『未知の香り』を匂わされると、
『アリス』としては気になってしまうのだ。
――『見てみたい』な。

「――なっ」

「なにぃぃぃ〜〜〜っ!?!?」

驚くなと言われたが、本人でもないのに驚いた。
だって仕方ないじゃん。
『海にいるはずのイルカが空を泳いでいる光景』を見かけて、
驚かない人間がいる?

しっかし、まさか『ヒトのスタンドをパクる』のうりょくとは……。
あのふたりだけにいったってことは、
パクれるのは『どうぐタイプ』だけか……。
あぶねーあぶねー、さっき『だまってたコト』がバレるトコだった。

でも、アオキはのうりょくのせいぎょになやんでるとか、
あのサイトにかいてたような。
じぶんのいしでつかったりかいじょできるってことは、
せいぎょできてるようにみえるけど??
アオキが『ジンセーつまんねー』って、
『さめたティーンエイジャー』みたいなカオしてるのともむすびつかないし、ナゾはまだある。

13天雨 サトリ『10cc』:2018/08/22(水) 04:30:43
>>11(GM)
>>12(夢見ヶ崎)

「まあ…………! こういう『能力』もあるんですのね。
 私の『10cc』を深い所まで理解している――面白くってよ、『サバジオス』」

手元に帰って来た『10cc』の表面をなでる。
能力について黙っていた部分があるのがばれたのは気まずいが、

(『サバジオス』の本質に近付くきっかけにはなった。怪我の功名ですわね)

全部話しますとは一言も言ってはいないし『不義理』でもあるまい。
持ち主に危険があるとか、まるで本質と違う説明というわけでもないのだ。

(触れるだけで道具のスタンドを奪える――――というよりは『奪ってしまう』かしら?
 人を寄せたがらない理由は分かるけど『何か』が足りない。情報と食い合わない。
 手袋を着けていないと自動的に発動するのは確かに、危険……とはいっても、
 別に『道具型スタンド使い』という狭すぎる範囲以外には何の関係もないし、
 返すことも出来るなら私が『人間に水をかけるとまずい』のとさほど変わらない危険性。
 つまり『うっかりやるとまずい』領域で、『人を避けなければならない』程とは思えない。
 人型スタンドは『奪えない』のかそれとも『奪わない理由』があるのか……
 興味が薄い楽器を天才的に演奏できるのは、無関係な『ただの才能』と片付けていいものかしら)

         (…………あるいは、『所有権』や『技能そのもの』を奪っている?
           所有と言う形が色濃い道具型のスタンドにも偶然効くというだけで、
            物の権利や『一般的な技能』も奪えるなら、警戒する理由はわかりますわね)

思考で頭を満たす。

スタンドを才能と捉えるか、技能と捉えるか、あるいは単なる道具と捉えるか、
サトリは己の『新しい武器』程度に考えているつもりだが、そこ次第だろうか。

「――――触れた『道具』の所有権を自分に移行させ、『使いこなす』事が出来る。
 といったところかしら。ただ所有権を移すだけなら『使い方』までは分からないでしょうし」

               「この答えは100点満点で何点くらいでして?」

満たされた思考を、口という『蓮口』から流しだす。

あえて『才能を奪う』という危険な路線の追及は後回しにし、
言葉としても『奪う』と言うネガティヴなものは避けるようにする。
要らない気づかいかもしれないが、こういう気づかいはしておかないと落ち着かないのだ。

14『ペイズリー・ハウス』:2018/08/22(水) 22:27:35
>>12-13(ALL)

カンナと、まつりは。『サバジオス』の力に対し
すげーっ、と呟いたり。面白いですわねーと単純な感想を述べる。
 能力が不明な、くぬぎは黙って事の成り行きを見ている。

夢見ヶ崎の驚きようには、特に気分を害した様子はない。
予想できえた反応ではあるからだろう。

そして、天雨の回答。

>触れた『道具』の所有権を自分に移行させ、『使いこなす』事が出来る

アオキ「……まぁ、80点台。
正確に言えば『手で使える器具』なら、ほぼ全て所有権を移せるよ。
パソコンとかは、精密器具だし複雑だからか。まだ大丈夫だけど
成長したら触れただけで使いこなせるようになるって言われた……。
 こんな力、言っておくけど欲しくない。
楽器だって、手で扱えるものは全部プロレベル。携帯ゲーム機だって
勝手にクリア出来ちゃう。料理だって、何だって……努力なんてしなくても。
 アオキちゃんは何でも出来ちゃうんだねって、皆が笑ってない目で
褒められる気持ち、わかる? 物事には、限度があるんだよ……」

 スクッと、アオキは立ち上がるとウォークマンを再度付けて
ぶっきらぼうに皆に告げた。

「……事務室に戻るよ」

 プライベートな事を吐いた所為で、感情も昂った所為で不機嫌になったのだろう。
難しい年頃だし、言った事以外でスタンド能力の所為で苦労もあるのかも知れない。
彼女は、困った様子の園児達に見送られつつ園の入口へ向かう……。

カンナ「……なんか、大変そうだな」

まつり「そっとしておくべきかしら? 
夕食まで、何をしましょう」

アオキの様子も気になるが。夕食まで数時間はある……自由時間だし
好きな事を皆でするのも良いだろう

15夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/22(水) 23:48:51
>>13
>>14

「――ま、それがいいんじゃないの」

まつりの言葉に対して、あっけらかんとした何気ない口調で同意する。
人は誰でも一つや二つは抱えてる物があるものだ。
それは何もアオキに限った話ではない。
カンナにだって、まつりにだって、くぬぎにだってあるだろう。
おそらくはサトリにもあるだろうし、夢見ヶ崎にもある。

アオキに何かしてやりたいという気持ちはある。
しかし、こういった話は今すぐ解決できる問題ではないし、
その必要も感じない。
こういう心の問題は、本来は時間をかけて解き解していくものなのだ。
だから、考えるべきは解決そのものというよりは、そのきっかけとなること。
これは最終的にはアオキ自身が自分で答えを出すべき問題なのだから。

(いまは、なんもおもいつかんけど――)

「よし!!みんな、ちゅうもく!!
 さっきはリョウリでカツヤクできなかったかわりに、
 いまから『わたしのウデマエ』をみせてやろう!!」

この重い空気を払拭するために、元気よく全員に声を掛けて、
自分の鞄を漁る。
持ってなかったら、今すぐ取ってくる。
鞄から取り出すのは『爪の手入れに使う道具』だ。

「ネイルアートとかマニキュアとかつかわなくても、
 ぜんたいのかたちをととのえたり、
 ひょうめんをみがいてツヤをだすだけでも、
 だいぶミバエがちがってくるからなぁ〜〜〜」

「さーて、きねんすべきさいしょの『オキャクサマ』はぁ〜〜〜……
 ジャジャン!!まずは、カンナからだ!!
 さぁさぁ、エンリョはいらんぞ。ここにきなさい」

ニヤリと笑いつつ、片手に握った『爪ヤスリ』をユラユラと動かしながら、
自分の前をポンポンと叩く。
軽くチャチャッと『ネイルケア』してあげよう。
さっき言ったように、やるのは爪の形を整えることと、表面のツヤ出しだ。

爪の長さにもよるが、カンナは『スクエアオフ』でいいか。
爪の先端を四角く削る『スクエア』の角を少し丸くした形状だ。
爪を長く見せる効果があり、強度を保てるので衝撃にも強く、
活発かつ『豹』に変化するスタンドを持つ彼女にも合うだろう。

16天雨 サトリ『10cc』:2018/08/23(木) 00:08:24
>>14(GM)
>>15(夢見ヶ崎)

「…………ええ、話してくださってありがとう」

お礼を今言おう。話しづらい事を話してくれたお礼を。
情報を得た『損得』ではなく、『教えてくれた心』へのお礼を。

(…………『私も昔から何をやっても上手く行っていましたし、
 家柄が良い事もあって妬まれたり不遇に甘んじる事もあったので、
 お気持ちは少しは分かると思いますわ』なんて慰めは恐らく望まれていない)

己の中に溜まった毒を吐き出した後は、嫌な気持ちになるものだ。
しかし時間が経てば『吐き出せた』分だけは楽になる物もあるだろう。
もちろんこれは一般論ですらないサトリの考えで、例外もあるだろうが。

        (それにしても……)

(それで楽器や1人用ゲームに興じているのは『自暴自棄』?
 ダンスや園芸、あるいは知的ゲームなら能力の範疇外のはず。
 パソコンがあるならオンライン対戦のオセロとかもあるでしょう。
 …………というのは『無責任』かしらね、能力はあくまで原因。
 重要なのは『どう見られてきたか』の方でしょうし、彼女はまだ子供)

           (いずれにせよ、今は静観が一番ですわね)

手で扱う道具に依存しない、かつ極めるために『努力』を要する趣味があれば、
少しは自己肯定感も回復するだろうか? しかし人に押し付けられる趣味などない。
せめて同年代の友人が作れるような環境にいられるのなら良いのだろうが・・・

           クル

最後までアオキの背を視線で見送ってから、夢見ヶ崎の声に振りかえる。

「まあ、まあ、その爪はご自分で手入れしていらしたんですのね!
 爪やすりを持ってらしたからまさかとは思っていましたけれど、
 てっきり普段のメンテはプロの方がなさってるのかと思いましたわ」

              「なにせ、とてもお上手ですもの」

ここからは彼女のステージのようだ。良い感じに持ち上げて盛り上げよう。

17<削除>:<削除>
<削除>

18『ペイズリー・ハウス』:2018/08/23(木) 19:25:55
>>15-16(ALL)

カンナ「おっ! ねいるけあか! やるぞ、やるぞー!」

まつり「良いですわねぇ! 爪の手入れは淑女の基本ですもの」

夢見ヶ崎の提案に、重たい空気を払拭させ園児達は喜色の声で応答する。
アオキについては、今は時間が解決するのを待つのがベストだと
二人は考えた。それは、多分 正しい。

   ……コケ―コッコ

くぬぎ「? ……にわ……とり……さわいでる」

 自然に、最後尾として待っていた くぬぎが裏手のほうの
鳴き声を聞きつける。ヨタヨタと駆けだしてそっちへ向かう。

くぬぎ「ちょっと……見てくる……ね」

19夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/23(木) 20:44:19
>>16
>>18

「あっ、そうみえた??
 じつをいうと、ふだんのていれは『プロ』がやってるんだー。
 だって、わたしが『じぶんで』ていれしてるからね!!
 なにがいいたいかっていうと、
 『プロなみ』のウデなら『プロ』をなのってもいいんじゃない??ってコトで。
 じぶんでいうのもなんだけど、わたしは『ウマい』からさぁ〜〜〜」

とことん調子に乗る。
あくまでも場を盛り上げるため。
――というのは半分くらいで、
もう半分は本当に調子に乗ってるだけだったりする。

「ほほう!!カンナよ、いい『コトバ』をしってるではないか!!
 そう、『ネイルケア』だ!!
 これは『スクエアオフ』っていうカタチだから、
 おみせでちゅうもんするときは、そういうんだぞ!!」

        シャッ    
             シャッ
                   シャシャッ

慣れた手つきで爪ヤスリを扱い、手際よくカンナの爪を整えていく。
さすがにプロ並みとはいかないかもしれないが、爪にはこだわりがある。
そんじょそこらの女学生やOLには負けない。

「――おん??ニワトリがさわいでる??ハラでもへったか??
 ねえ、サトリちゃん??」

子供達を心配させないために口ではそう言いながら、
『何かあったんじゃないか』とも思っていた。
たとえば、森の中にいる動物が園の庭に迷い込んでしまった。
もしかすると、そんなこともあるかもしれない。
くぬぎ一人に行かせるのもどうかと思うが、今は手が放せない。
たぶんサトリが何かしてくれるだろうと期待しているので、そっちは任せる。

「カンナがおわったら、つぎはまつりちゃんだ!!
 しんのしゅくじょは、ツメのさきにまできをつかうもの。
 このわたしが、キミのツメをプリンセスにしてあげよう!!」

カンナの番が終わったら、次はまつりに取り掛かる。
爪の側面から先端にかけて緩やかなカーブを持たせ、
全体的に上品なイメージを醸し出す形――『オーバル』に整えよう。
イイとこの『お嬢様』である彼女には似合うはずだ。

20天雨 サトリ『10cc』:2018/08/23(木) 22:04:14
>>18(夢見ヶ崎)
>>19(GM)

「とても良い自信ですわね、根拠のある自信は素敵でしてよ」

プロの定義には特に口を挟まないで、賞賛だけ送っておくことにした。
現にその技術は高いように見える。自分の爪を任せるのに何の不安もない程度には。

「……そういえば鶏も気になっていましたのよね。
 私も少し様子を見てきますわね、ごめんあそばせ」

夢見ヶ崎にこの場を引き続き任せて、くぬぎの後に着いて行く。
鶏は中々凶暴と聞いているし、一人で行かせてまずい事になってからでは遅い。

(……とはいえ、改めて考えても『スタンド』で対応出来ないと言うことはないでしょう)

(もっとも、私のスタンドはどうにも非戦闘タイプだけれど。
 ……だからと言って遅れを取るか、と言えばそこまで甘くはなくってよ)

アオキやくぬぎのような『能力を使いこなせない子供』もいる以上、
本格的な身の危険を及ぼす生き物はまず敷地内にはいないはず。
子供たちが危険な目に合うのもあるし、能力の暴走を招きかねない。
外部の人間を使ってでもそれを抑制しようとする意思がこの施設にはある。

(……あるいは、狐は鶏を襲ったりするのかしら?
 よく考えてみたら狐の食性ってよく知りませんわね)

単純に鶏が凶暴で暴れてる線を除くと、この可能性も浮上する。
いずれにせよ『10cc』は発現状態を保っておいて、いざという時はすぐ動けるように努めよう。

21『ペイズリー・ハウス』:2018/08/24(金) 19:28:21
>>19(夢見ヶ崎PC)

カンナ「おーっ、きれいだ きれいだー!」

まつり「もし、道具に不足がなければ。ジェルネイルも
施して下さいまし」

カンナは単純に喜び、まつりは爪のコーディングに注文を少し付ける。
その間にも、サトリは裏手のほうへと消えてった。

 ―コケ―コッコ   コーコッコッコッ……!

まつり「何だか随分と騒がしいですわねぇ。
あのチキン達、凶暴ですから心配ですわ」

段々と騒がしくなる鶏の鳴き声に、首を回しつつ嘯いた。


       ――クェェェェエ゛ラ゛ァエ!

カンナ「わっ! なんだなんだっ?」

突如、心配してる方向から奇声が轟いた。鳥獣らしき鳴き声だ

>>20(天雨PC)

貴方は、くぬぎの後をついて裏手へと回る。
鶏小屋と10mほどの距離のある場所で、くぬぎは立ち止まって何やら凝視してる。

  カンッ カンッ カンッ カンッッ゛

  パシッッ゛   ピシッ゛    ブチブチ……ッ゛!

 『コケ―コッコッコッコッ』
        『クェーカッコッーコッ!』

鶏小屋は、大体↓のような形状をしている。
ttps://www.inugoyak.com/blog/archives/16408

鶏の様子を、安全に観察出来るように金網が施されているが。雨や時間による
老朽化の所為だろう。一部分が茶褐色に染まり劣化してるところがある。

そこに向かって、何匹もの鶏達が……鋭い嘴で網を攻撃して既に
拳大サイズの穴を形成している!!

 『……クェェェェエ゛ラ゛ァエッッ!!』

  バシュッ!!   ……タラーーッ

 『……クックッェクッッェエッエッエッッ』

       ――ガシ

         ――ガシッ
    
           ―――ガシッ

 ……鋭い眼光をした、人が膨らませた風船よりは少々小さいサイズの
鶏が、金網から這い出て来た。
 残忍な、感情を殆ど出さない小さな眼光が二人へと向けられる。

   ――ギラッ

 鶏は、おもむろに其の片方の前足の鋭い爪を掲げ光らせる。

22夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/24(金) 22:06:13
>>20
>>21

「よっしゃ!!まかせとけ!!
 ――と、いいたいところだけど、
 それはワリとやることがおおいから、ちょっとじかんがかかるぞ。
 ジェルネイルは、またあとでやってあげる。
 そのかわりに、わたしのおきにいりのネイルオイルをぬってあげよう」

注文されるということは信頼されていると受け取った。
上機嫌で、まつりの爪にネイルオイルを塗っていく。
保湿効果で爪に潤いを与える、いわば爪の美容オイル。
これはフローラルな花の香りがするタイプで、最近よく使ってるヤツだ。
ついでに、カンナの爪にも塗っておいてあげよう。

「さてと、あともうひとり『オキャクサマ』がのこってるんだけど――」

「――って、うるせーな!!そんなにハラへってんのか??」

あの鶏が、そんなに凶暴だとは知らなかった。
サトリがその話を聞いている時は、
くぬぎと喋っていたので聞いていなかったのだ。
ちょっと見にいってみるか。

「ふたりとも、まっててくんない??
 つぎはくぬぎちゃんのばんだし、ちょっとみてくるわ」

さっきまで食べてたオヤツのパン屑とか残ってないだろうか。
残ってたら、それを片手に握っておく。
それから、レジャーシートを畳んで、もう片方の手に持つ。

     ズギュンッ

『ドクター・ブラインド』を発現して、奇声が聞こえた方向へ歩いていこう。
本体の耳でも聞こえるが、『超聴覚』を使えば、
より正確に位置が分かるだろう。
『超嗅覚』で鶏の臭いを捉えれば、更に探知の精度は上がる。

23天雨 サトリ『10cc』:2018/08/25(土) 01:47:53
>>21(GM)
>>22(夢見ヶ崎)

(――――信じられない、としか言いようがありませんわね!)

                ス

くぬぎの前に出るように立つ。
ニワトリ程度なら絞めるなり蹴るなりして殺せるのもあるし、
明らかにこのニワトリたちの様子はおかしい。
小屋から逃げ出すとかより、こちらを攻撃してくる可能性すらある。

(小屋の老朽化を放置していたこと、
 鶏の凶暴性を把握していなかったこと、
 少なくとも以前から鶏は暴威を振るっていたでしょうに)

          (……などと文句を言っても今は仕方がない。
            クライアントが有能な方が珍しいのだから)

サトリに積極的な攻撃能力はほとんどない。
そしてこちらから刺激する理由もない。

「――――くぬぎさん、私より後ろにいてくださいまし。
 あるいはこの場から離れて、ユメミガサキさんを呼んできて。
 このニワトリたちの様子は何やら異常ですわ。ここは私にお任せなさい」

如雨露を構え、いつでも反撃の散水を行えるよう構えつつ、くぬぎをとにかく自分より後ろへ。

24『ペイズリー・ハウス』:2018/08/25(土) 22:55:13
>>22(夢見ヶ崎PC)

貴方は片手にレジャーシート。そしてスティックパンの残りを携行して
『ドクター・ブラインド』の『超感覚』を展開する。

クゥゥウウゥッッッッゥエッエッエエ!!

 クェッ クエ クエッ ェッ エッ    

タンッ  タンッ……

まだ少し距離はあるにも関わらず、耳にこだまする叫び。
複数の、鶏であろう声と。地面を掻くような、跳ねるような音も聞こえる。

カンナ「うーん、くぬぎも心配だし。うちらも付いていくぞ!」

まつり「人手は多いに越した事がありましてよっ」

 二人は、貴方の制止に対し否定の声かけをする。
彼女達は庇護の対象ではあるが、それと同時に一端のスタンド使いだ。
自分自身を守るか、本当に危険なら逃げる実力は自負してる故の行動だろう。

>>23(天雨PC)

 「クゥゥウウゥッッッッゥエッエッエエエッッツ!!」

  タンッ! タンッ!! タンッ!!!   バサバサバサッッ!

 小刻みに、恐怖に震えるくぬぎを下がらせて。貴方は前に出る

その貴方に対し、今まで培ってきた平穏を打ち破る鬨の声と独特の
右、左の足を蹴りつつ翼を羽ばたかせつつのステップ。もし人であれば
ボクサーがリズムを取るかのような動きだ。鋭い猛禽類の瞳は
貴方の一挙一動を見逃さないように、睨みつけている。
 距離は未だ十メートルはある。

 『クエェ! クエェッ!!』 バサバサッ

その背後からは、次々に網から戦闘姿勢をとる鶏よりは大きいサイズの
同種達が、バサバサと翼を鳴らし鼓舞をとるように鳴いている。

25夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/25(土) 23:53:33
>>23
>>24

二人の気持ちも分からないでもない。
だけど、こっちにも『責任』というものがある。
万が一にも子供達に危険が及ぶようなことがあってはならない。
もしそうなったら、それは『自分達の責任』ということになる。
だからこそ、できるだけ子供達に危ないことはさせたくない。

「しかたないなぁ〜〜〜。
 じゃあ、わたしとサトリちゃんがピンチになったら、たすけてくれ!!
 なかまのききにかけつけるヒーローだ!!かっこいいぞ!!
 でばんがくるまではうしろにいてムチャはしないこと!!オーケー??」

ただ単に『後ろで待て』と言うだけでは効果が薄いのは目に見えている。
だから、『もしもの時のための助け舟』という役割を与えるのだ。
こう言っておけば、無闇に前へ出ることはしないだろう。

「――ほっほ〜〜〜う」

『超聴覚』を駆使して、ニワトリの『進行方向』を捕捉しよう。
その方向に向かってニワトリは進んでいるはずだ。
つまり、その方向と逆の方向が、ニワトリの『背後』ということになる。

       ――コソ……コソ……

小屋をグルッと回り込んでニワトリの後ろに回り、
少しだけ顔を出して様子をうかがう。
サトリはニワトリの正面に立っているはず。
狙うは手堅く『挟み撃ち』だ。

26天雨 サトリ『10cc』:2018/08/26(日) 01:00:46
>>24(GM)
>>25(夢見ヶ崎)

「お静かになさい」

         ヒュンッ

「これは見世物ではなくってよ」

境界線を引くように前方に水を撒く。
突然突進して来たなら当たるように。
あるいは、本当の意味で『線』を引くように。

(――――血を流すのは不味いですわね。
 服の上からであれば傷も隠せるでしょう、
 私よりむしろ鶏を『そうする』のが難しい)

        (それにしてもこの動き……
          普通の鶏じゃありませんわね。
           闘鶏か何かを仕込まれているか、
            あるいは何かに操られているか?)

当然だが人間は鶏より強い。
が、それは普通の鶏なら、
なおかつ全力で死闘を繰り広げるならだ。

「家畜の分際でこの私に勝負を挑むのはけっこう。
 ですが、その線を超えればただの『じゃれ合い』では済みませんわよ」

子供を守りながら、あまり血みどろにならず、危険な鶏と戦う。

              (…………)

汗は暑さのせいだけではない――――だがやるしかないだろう。
鶏が自分以外、たとえばくぬぎや、背後などに気を取られないよう堂々と構える。

27『ペイズリー・ハウス』:2018/08/26(日) 23:07:28
>>25(夢見ヶ崎PC)

 貴方は、カンナとまつりに対して何かあるまでは後ろに控えるよう告げる。

それに対して、了解と言う意味合いの返答を二人は返しつつ小走りに付いて行く。

ひそひそ星の園の鶏小屋に向かう裏手は、サトリ達の方向と逆方向から
向かう事は可能だ。少々遠回りではあるが、それでも辿り着ける。

 コケ―クォッコォッコ     コケ―ッ! コケーコッコッコッ!
  
   ――クエェェェッッ゛!

 裏側に辿り着いて目にしたのは、6〜7羽程度の普通の鶏が羽ばたく中。
それより、少し小さな鶏がサトリの『10cc』が生やしたらしい
横列に伸びた草木へと突進する姿だった。

>>26(天雨PC)

貴方は、真横に振りかけるように『10cc』のスタンド水を振りかける。
数秒経って地面から伸びる草木、そして花が咲き誇る。

 ――――クエェェェッッ゛!

 盛んに鳴き立てる鶏達の声を受けながら、軍鶏のような闘気を纏う
ボス鶏は、草木に向かって 駆ける(スB) ……早い!

    ――クァッ゛ラァ゛ァクカァァ!!
                 ザシュッゥゥッ!

 貴方の生やしたスタンド植物に対し、その鶏は宙を跳ねて
一回転したかと思うと……その鋭い前足を突き出し、草花数本を切り飛ばす!
 凄まじい切断力だっ! もし、人体に受ければ皮膚の表皮より深く筋肉
にまで届きそうな斬撃を、その鳥は備えている!

  『クゥゥゥ゛ァァアァッッ゛』  タンッ゛ タンッ゛ッ

 着地すると共に、約1m程。また再度右足、左足を地面に蹴りつつの
ステップを刻み、咆哮する。

 この鶏は、そのサイズに見合わない戦闘のポテンシャルを秘めている。
だが、何をそこまでして。この鳥は猛り天雨に対し敵意を向けてるのだろう?

28夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/27(月) 00:23:14
>>26
>>27

(まさかとおもったけど、マジでだっそうしてやがる……。
 しかも、なんかすげーキレてるし。
 だけど――それも、すぐにオワリにしてやるぜぇ〜〜〜)

いくら獰猛でもニワトリはニワトリ。
ただのニワトリなら、まさかスタンドを認識できるワケもない。
まず、『ドクター・ブラインド』の片手にパンの残りを握らせる。
そして、自分は姿を隠したままで、『ドクター』だけを接近させよう。
静かに音もなく、大体3メートルくらいまで近付きたい。

(ショクブツがきられた――あれ??)

『10cc』によって生み出された植物が実体化しているかどうかは、
まだ聞いてなかった。
もしそうでなければ、あのニワトリはスタンド使いの可能性もある。
心の中に警戒心が生まれる。

(スタンドつかいだろーと、そうでなかろーと――)

本体の自分はレジャーシートを広げて両手で持っておく。
広げる時には音を立てないように気をつける。
これだけうるさければ、たぶん平気だろう。

(つぎのしゅんかんには、みたことのないモノをみせてやる)

サトリの動きを見守りながら、仕掛けるタイミングを待つ。
次のサトリの動きに合わせて、背後から飛び掛るつもりだ。
相手も速いが、虚を突いた方が『より速い』。

29天雨 サトリ『10cc』:2018/08/27(月) 01:30:06
>>27(GM)
>>28(夢見ヶ崎)

数本。数本であれば特に問題はない。じきに実が現れるだろう。
鶏が『飢えている』という線もあるので、その場合は餌になり得る。

(――――速い)

             タラ…

これは自分でも明確にわかる。冷や汗。

(そしてやはり、脱走ではなく『人間に危害を加える』つもりでいる。
 ……何故そうなるのか、他に可能性があるなら飼育環境か、知らない人間への警戒)

           (先ほど建物から見た時は、特に騒いでいなかった。
             飼育環境や生来の性質よりは警戒がありえるかしら?
              ……でも、それにしては騒ぎ出したタイミングがおかしい)

鶏が騒ぎ出したのは誰も小屋を見ていなかった時だ。
ありえるとすれば見ていないその隙に誰かが何かをしたか、
本来行われるはずだった何かが行われなかったか――――餌説はやはりあり得る。

(……この速度と鶏の自然から外れた動作。単純な水撒きは躱されそうだけれど)

                    ヒュン

「草刈りがお得意ですのね」

             「幾らでも追加はありましてよ」

再び水を撒く。今度は鶏にもかかるような――――ではなく、『現在位置のすぐ前』にだ。
もし前に出てくれば水を被らざるを得ないように。後ろに退くとか動かないとかは問題ないのだ。

30『ペイズリー・ハウス』:2018/08/27(月) 22:17:21
>>28(夢見ヶ崎PC)

 カンナ「アレは! ボス鶏の『オピネル』だっ」

 まつり「まぁ! 金網を蹴り破ったのですねっ」

二人の園児は、現状を見て小さく叫ぶ。そして、スタンドにパン屑を
握らせつつ、貴方はレジャーシートを持って静かに忍び寄ろうとするが……
ここで問題が生じる。
 ボス鶏と天雨は大体2m程の間合いで睨みあっており。それを見守るように
6〜7m付近で陣を組んで、手下であろう鶏達が騒いでいる。
 一人と一匹の戦闘に集中してるので、まだ夢見ヶ崎達には気づいていないが
ボス鶏を挟み撃ちにするには、少し工夫が必要だ。手下の鶏達が気づいて
騒げば、ボス鶏も貴方に気付くだろう。

>>29(天雨PC)

 ジョロロロロロㇿㇿ

  ――クゥゥゥ゛ゥッ゛エェ゛……!

 天雨は、スタンド水を自分の前に振りかける。言うなれば
スタンド水のカーテンによる防壁。土に振りかけ植物が生えるのを
このボス鶏ことオピネルも視認している。
 体を膨らませるように、鶏らしからぬ鳴き声を発しながら天雨を
睨みつけつつ、タンッタンッと地面を鳴らす。

 『――クェェェエッッ!』

   『クエッ!』 『クエッッ!』 『クエッェ!』

 貴方と対峙するボス鶏が一声を発すると、傍観していた鶏達が
一斉に距離を詰め始める……。天雨の『10cc』の水カーテンを
打ち破る秘策が、その行動に意味があるとでも言うように。

 『コォォケェェェェ゛ェ゛』

 鶏冠を震わせ、ボスは一際強く跳ねた。

31夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/27(月) 23:32:53
>>29
>>30

『ドクター・ブラインド』は射程限界の5メートルまで離して先行させる。
そして、そのまま『オピネル』に近付いていく。
途中でニワトリ達が気付いて騒ぐだろうが、
ニワトリに視認できるのは『夢見ヶ崎のみ』だ。
夢見ヶ崎の前にいる『ドクター・ブラインド』を見ることはできない。
だから、『夢見ヶ崎』は注意を引くための囮だ。
さらに言えば、『オピネル』が『夢見ヶ崎』に注意を向けたなら、
今度はサトリがフリーになる。
どちらにしても、一人は自由に動けるというワケだ。

「そぉ〜〜〜れ!!『おしょくじ』のじかんだ!!」

   ブンッ!!

『オピネル』がこちらに気付いて顔を向けた瞬間、
その顔に『パン屑』を投げつける(パス精DBB)
『ドクター』のパワーは強くはない。
まかり間違っても失明させるようなことはないと思うが一応手加減はする。

「そして――くらえぃ!!」

           ババッ!!
                    シュバッ!!

間髪を容れず『ドクター・ブラインド』で飛び掛り、
パン屑を投げたのとは逆の腕を振るう(パス精DBB)
その指先に備わったメス状の爪で軽く引っ掻き、
『存在しない視覚』を移植する。
                       ブラックアウト
『ドクター・ブラインド』の『切り札』――『盲 目 化』を発動させる。

直後、『オピネル』の視界は闇に閉ざされるだろう。
『オピネル』が見たことのないモノ――
目を開いているにも関わらず、
何も見ることのできない『真の暗闇』を見せてやる。

32天雨 サトリ『10cc』:2018/08/28(火) 00:18:24
>>30(GM)
>>31(夢見ヶ崎)

「私は一対一で済ませてあげようとおもっていたのに」

       「貴方が先に仲間を使ったんですのよ」

空中に逃げ場は存在しない。
なのに空中に行ったのだから、
そこに何かしらの策があるのだろう。

ハッキリ言ってここまでの武闘派に一人では勝てまい。
鶏の域と思って油断していたが、明らかに別生物の次元。

――――だがこちらには『夢見ヶ崎』がいる。

「群れを成す動物で最強は人間。
 社会動物の真価を教えて差し上げましょう」

           バシャ

サトリの『10cc』が戦いで出来る事は基本的に『これだけ』だ。
空中に水をまいた動きの延長で両腕を交差させ、如雨露で顔を守る。

背後にくぬぎがいる以上、
後ろに跳ねたり避けたりは不可能。
ここは――――『防御』を選ぼう。
鉄を刎ねる威力は流石に無いと思いたい。

33『ペイズリー・ハウス』:2018/08/28(火) 22:24:27
>>31-32(ALL)

 夢見ヶ崎は『ドクター・ブラインド』によるパン屑の投擲と
必殺の『盲目化』をお見舞いしようとスタンドを前衛に。

 そして、天雨は背後にいる くぬぎの守備のため。スタンド如雨露
『10cc』を構えてオピネルの攻撃に備える。

 対して、現状の敵であるボス鶏の動きだが……そいつは、貴方たちの
予想斜め上の行動を繰り出した!

 ――クゥェェエッ゛ッッ!

     バサバサバサッッ!!

 クエェ! クエェェ!!

 何と! 鶏達は、ボスの号令の下に一気に羽ばたく!
無論ニワトリと言う生き物は飛行能力は最低ランク。精々必死に
動いても1m上昇出来るかどうかが関の山。
 だが、その1m程羽ばたく鶏達より高く跳躍していたオピネルはと言うと。


   ――コォォォォッッ!!  ケェェェエェアッ!!

       タンッ  ――ターーーンッッ!!

な、何と『飛行する鶏達を踏み台』に、更に高く空中を跳ねた!!?

約4m程の高度。羽ばたき終えた鶏達が、ドクターブラインドの投げたパン屑を
啄むのを尻目に、ボスの小柄な鶏は獰猛な目つきで滞空時間を利用しグルっと
首を回し、二人を睨みつける。その目の何とも凄まじい事か!

 カンナ「気を付けろーーー! 多分、どっちかに滑空して攻撃してくるぞー!!」

 まつり「足に気を付けるんですわー!」

 二人の園児が注意喚起する。相手も必殺技を繰り出してきそうだが……
こちらも迎撃の時間の猶予がある!

34夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/28(火) 23:56:57
>>32
>>33

「おぉん??なんだなんだ〜〜〜??
 そのみるからに『はんこうてきなめつき』はよぉ〜〜〜??
 そんなモンでビビるとでもおもってんのか??」

     バサッ

「――なんのために『コレ』をひろげたとおもってんだよ!!」

踏み台にするのは想定外だが、
攻撃してくること自体は最初から『予想済み』だ。
今、手の中には広げた『レジャーシート』を構えている。
こっちに突っ込んでこようものなら、
この『レジャーシート』を盾にして防御する。

いくら威勢が良かろうが、所詮はニワトリだ。
『力』そのものは大したことはない。
要するに、爪や嘴を食らわなければ大事には至らない。

滑空に対して、『レジャーシート』を構えた両腕を大きく伸ばして、
その攻撃を防ぐ。
防御しきれたなら、それはそれで良し。
貫通されたなら、それを利用してオピネルを『拘束』する。

「さっきから『カァカァ』うるせーぞ!!この『ヤキトリ』が!!
 てめーは、だまって『コレ』でもくらってろ!!」

防御と同時に、
背後から『ドクター・ブラインド』で一撃を浴びせる(パス精DBB)。
『狙い』は『同じ』だ。
さっきは外したが、『二度目』は『ない』。

            チキン
この思い上がった『鳥類』に一発ブチかます。
攻撃対象がサトリだった場合は全力でそちらにダッシュし、
着地する寸前に『ドクター』で切り掛かる。
続いて、上から『レジャーシート』を被せ、暴れようが力ずくで押さえ込む。

35天雨 サトリ『10cc』:2018/08/29(水) 03:05:05
>>33(GM)
>>34(夢見ヶ崎)


「『大声』と『睨み』で恫喝し!」

         「部下を足蹴にする!」

言葉に深い意味はない。
言うならば心を確かめ、整えるため。

交差させていた腕を振るい、空中に向けて水を撒く。
この動きで顔の前、頭上にジョウロを位置させる事で、
即席の盾とし、上空からの攻撃軌道の『不自然化』を狙う。

ただでさえ普通の鶏には出来ない動き。
防御を避けて回り込むなど高度になれば、
なった分だけ攻撃の勢いや到達速度は削られる。
自在な制空能力があるならわざわざこんな飛び方はしまい。

「そんな『代表』がこの天雨サトリに勝てる道理はなくってよ……!」

             ヒュン

そして――――もし真っ直ぐ攻めてくるならそれでもいい。
自分を囮にし、気持ちよく一撃を入れてきたところで、
夢見ヶ崎の『ドクター・ブラインド』の奇襲が成功するように。

あるいは――――気の迷いで水に触れたなら、『行動不能』を予約するように。

36『ペイズリー・ハウス』:2018/08/29(水) 18:58:08
>>34-35(ALL)

 ――コォォォッケェェラァァ゛ッ!

 シュンシュンシュンシュンッッ  ズバァッッ!

 『オピネル』は、凄まじい旋回と共に『夢見ヶ崎』目がけ
滑空を行う。それは、鶏の形をした手裏剣のようなものだろう。

だが、二人のタッグコンビネーション……スタンド使い二人の
併せ技。『10cc』のスタンド水飛沫 及び 『ドクター・ブラインド』
とシートの防御と迎撃は……上回る!!

 パシャァッ   グングンっ

   『クェア゛ッ!!?』

   バサァ!    バシュッ!!

     『ギャァ゛ッケェェエ!!』

 滑空する中で受けた水飛沫。宙で自在に方向転換が出来るなら未だしも
『オピネル』には、天雨が大きく振り撒かれた『10cc』を防ぐ手立てはないっ!

数秒遅れて体に生える植物。突如の異物により滑空のスピードも衰え
隙が出来る。ソレを逃す事なく、夢見ヶ崎のシートが覆いかぶさり
『ドクター・ブラインド』の『盲目化』の爪撃が掠める。

 ――ガサガサガサガサッ!   ギャェ゛ェェ!

小さな悲鳴と共に、シートの中で激しく暴れる小さな隆起が見られる。

まだ、このボス鶏は自分が盲目になってる事も理解してないかも知れない。
今なら、思う存分死角から攻撃を繰り出す事も可能だが……。

37『ペイズリー・ハウス』:2018/08/29(水) 19:09:18
>>34-35(ALL)

 ――コォォォッケェェラァァ゛ッ!

 シュンシュンシュンシュンッッ  ズバァッッ!

 『オピネル』は、凄まじい旋回と共に『夢見ヶ崎』目がけ
滑空を行う。それは、鶏の形をした手裏剣のようなものだろう。

だが、二人のタッグコンビネーション……スタンド使い二人の
併せ技。『10cc』のスタンド水飛沫 及び 『ドクター・ブラインド』
とシートの防御と迎撃は……上回る!!

 パシャァッ   グングンっ

   『クェア゛ッ!!?』

   バサァ!    バシュッ!!

     『ギャァ゛ッケェェエ!!』

 滑空する中で受けた水飛沫。宙で自在に方向転換が出来るなら未だしも
『オピネル』には、天雨が大きく振り撒かれた『10cc』を防ぐ手立てはないっ!

数秒遅れて体に生える植物。突如の異物により滑空のスピードも衰え
隙が出来る。ソレを逃す事なく、夢見ヶ崎のシートが覆いかぶさり
『ドクター・ブラインド』の『盲目化』の爪撃が掠める。

 ――ガサガサガサガサッ!   ギャェ゛ェェ!

小さな悲鳴と共に、シートの中で激しく暴れる小さな隆起が見られる。

まだ、このボス鶏は自分が盲目になってる事も理解してないかも知れない。
今なら、思う存分死角から攻撃を繰り出す事も可能だが……。

38夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/29(水) 20:36:49
>>35
>>36

   グググッ……!!

本体の両腕で、シートの上からオピネルを押さえつける。
ここまで持ち込めたなら、『やること』は『一つ』だ。
『次の攻撃』で、この『馬鹿騒ぎ』を『終わらせる』。

「さぁ〜〜〜て――『おしょくじ』のあとは『おひるね』のじかんだよ??
 よぉ〜〜〜くねむれるように、
 やさしく『こもりうた』をうたってあげるからねぇ〜〜〜??」

     シュバッ!!

『ドクター・ブラインド』で、
オピネルの露出している部分に切りつける(パス精DBB)。
移植するのは――『超人的聴覚』だ。
それから、サトリの方を向いて呼びかける。

「サトリちゃん――わたしといっしょに、
 『ハラのソコ』から『ぜんりょく』で『おおごえ』だしてくれない??
 いま、このしたであばれてる『コイツ』にむかって」

     ――スゥゥゥゥゥ……

深く息を吸い込み、肺に目一杯の空気を溜め込む。
そして、レジャーシート越しにオピネルの耳元に顔を近付けていく。
次の瞬間、その口が大きく開かれる――。

   「アァァァァァァッ!!!!!!!!!!

        ルゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!!!

            カァァァァァァッ!!!!!!!!!!

               ラァァァァァァ――ッ!!!!!!!!!!」

『至近距離』から、全力で叩き付けるような勢いで、
                    シ ャ ウ ト
オピネルの耳元に『大音量』の『子守歌』を轟かせる。
これが普通の状態なら、せいぜい『うるさい』という程度だろう。
                ブースト
だが、通常の数倍にまで『鋭敏化』された『超聴覚』では、
『うるさい』などという生ぬるい程度では済まない。

この『安らかな子守歌』でオピネルをぐっすり『オネンネ』させてあげよう。
――もし眠らなかったら?
『オネンネ』するまで何度でも『繰り返す』だけだ。

39天雨 サトリ『10cc』:2018/08/30(木) 01:12:06
>>37(GM)
>>38(夢見ヶ崎)

動物をいじめるのは勿論好きではないが、
ここまで本気の敵に情をかけるつもりもない。

              スゥ

      バシャ
             バシャ

                   バシャ

如雨露は――地面に水をかける道具だ。
レジャーシートの上から、粛々と水をかけ続ける。

「ええ。構わなくってよ。
 このニワトリも情など望んでいないでしょう」

「くぬぎさん、耳をおふさぎなさい。
 私こう見えて、本気を出せば声が大きいので」

               「すぅーーーー・・・」
     ス

地面に膝を付け、如雨露をシートに近付けることで、
もし仮に飛び出してきてもすぐ打ち落とせるようにする。
もちろん、声を叩きつけるにも、距離の近さは重要だろう。

「わあああああああああああああああああああああああああああああああ」

                  スゥ

        「あああああああああああああああああ」

                      ゥーー

              「ああああああああああああああああああああああッッッ」       

言葉を選ぶ必要はない――――もっとも自然に大きな声を出し、『ニワトリ』の意識を吹き飛ばす。

40『ペイズリー・ハウス』:2018/08/30(木) 18:21:42
>>38-39(ALL)
アァァァァァァッ!!!!!!!!!!
ルゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!!!
カァァァァァァッ!!!!!!!!!!
ラァァァァァァ――ッ!!!!!!!!!!

わあああああああああああああああああああああああああああああああ!!

シート越しに『ドクター・ブラインド』で『超感覚』をオピネルへ移植させる。

そして、タッグによる大絶叫。

 ギェ゛ァッ! と言う、小さな鳴き声か悲鳴が聞こえた後。
その後、長い沈黙が起きた。シートを取り外せば……舌をダラリと出して
白目を向いて痙攣しているボス鶏の屍が転がっていた。
 無論、比喩的な表現であり。気絶してるだけで、暫くしたら覚醒はするだろう。

カンナ「ふぅ〜〜っ! 危げなく勝てたぜっ」

まつり「しかし、何でまたあんなにあらぶってたんでしょうね?
このチキンは……何か鶏小屋にでもあるのでしょうか」

二人の園児は、そう呟いて鶏小屋まで近づく。くぬぎは、少し
心配そうに指先で、痙攣しているオピネルの足部分を突っついている。

 パン屑を突っついていた部下達だが……その餌を咥えると一目散に
鶏小屋の中に戻っていた。腹が単純に空いてたのだろうか?

41夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/30(木) 20:02:45
>>39
>>40

「よしよし、ちゃんと『ねてる』な。いいコだ。
 やっぱり『デュエット』だと『あんみんこうか』もばいぞうだな〜〜〜」

シートを外して、『子守歌』の効果を確認した。
サトリ共々ケガはしなかったし、オピネルにも大きなケガはさせていない。
大方『理想的な勝利』と呼んでも差し支えないだろう。

「サトリちゃん、さっきの『みず』と『こえ』のおかげでたすかった!!
 ちじょうにまいおりた『てんしのうたごえ』……
 そのうち、ふたりでアイドルデビューもできるな!!グッジョブ!!」

屈託なく笑いながら、サトリに向けてビシッと親指を立てて見せる。
それから小屋の方に視線を移す。
この惨状も、どうにかしなければいけないだろう。

「で――『コイツ』も、こやのなかにいれとくとして……。
 サトリちゃぁ〜〜〜ん、この『あな』もなんとかしたほうがいいよね??
 とりあえず『しゅうりや』には、わたしかられんらくしとくけど」

   カシャッ

スマホで小屋の写真を撮影し、その画像を添付したメールを作成する。
送り先は『金一』だ。
文面は以下の通り。

  『鶏小屋が壊れてるから直しといてってイサゴさんが言ってた』

        ピッ

金一が来たら、掃除のついでに直させよう。
送信したらスマホをしまい、オピネルを両手で抱える。
その時、取り巻きのニワトリ達が視界に入った。

(エサをくわえて……なかにはいった。
 なんで、すぐにたべないんだ??)

「こやのなかに、なんかいる??」

小屋の中にいる誰かにエサを運んでいるとすれば筋が通る。
しかし、外から何者かが中に入ることはできなかったはずだ。
とすれば、考えられる可能性は一つ。

「『ピヨピヨ』――なんつったりして」

オピネルに与えた『超聴覚』を解除する。
『ドクター・ブラインド』に戻ってきた『超聴覚』で、小屋の中の音を聴く。
ひょっとすると、『何かの鳴き声』でも聞こえてくるかもしれない。
まぁ、直に見た方が早いか。
オピネルを抱えて小屋に近付いていく。

42天雨 サトリ『10cc』:2018/08/31(金) 09:23:58
>>40(GM)
>>41(夢見ヶ崎)

「成功は貴女の『ドクター・ブラインド』の力あってこそ。
 誇りなさい。それにしても……アイドル。悪くありませんわね。
 ただ、舞踏はともかく、私歌にはさほど覚えがありませんのよ。
 ルックスはまあ、言うまでもございませんけれど…………」

           スッ

「とりあえず板か何かで抑えておくのがいいでしょう。
 修繕費は流石にイサゴさんがお出しになるでしょうし、
 なるべく早く来てくださる『修理屋』を見繕って下さいまし」

自分はその修理屋が来るまで――――多分明日とかだろう。
それくらいまで、空いた穴を塞いでおくための板でも探す事にする。
木製でもいいし、金属の板があるならそれが一番話が早い。

とはいえ、それ以上に気になるのは――――

「怪我をしている鶏がいて、外敵に過敏になっている……
 あるいは何か別の生き物が中にいるか。いずれにせよ、
 警戒すべき事態ですわね。…………見てみれば早いかしら」

      「少なくとも尋常な防衛本能には見えませんでしたわよ」

ただ人間が小屋に近付いたから、と言うだけではない何かがあるのだろう。
上述したように穴をふさぐための資材が視界に無いかは探しつつ、
自分も小屋に近付く。ただし子供たちが違う場所に行こうとしたらそっちに着いて行く。

43『ペイズリー・ハウス』:2018/09/01(土) 19:31:31
>>41-42(レス遅れ失礼しました)

 夢見ヶ崎は、写メで鶏小屋の破損を金一に報告する。イサゴの
指示ではないが、彼女が居ても恐らくは翌日に来る彼に掃除のついでに
任せた可能性もあるし不自然ではない。文句を言いつつも修理はするだろう。

天雨は、その傍ら。修理担当が来るまで、鶏小屋を補強する板を探す。
丁度、このオピネルの対策としてか何枚かの大き目な木の板らしきものは
施設の壁に鎮座していた。適当なサイズは置いてあるので、適当に一枚
破れた金網の横に置けば一先ず安全だろう。

カンナ「普段は、あんな風に破って出てこないけどなー」

まつり「餌やりの為に出入口を開けても。無理に触れようとしたり
しなければ、あぁも襲ってこない筈ですけど」

 園児二人も、普段の様子を説明しつつ鶏小屋へ近づく。

超感覚では、成体の鶏以外で複数の。予想している『ヒヨコ』らしき鳴き声
もしている。だが、近づいて貴方たちには分かったが、ヒヨコはヒヨコで
元気に鳴いているが、鶏達は子供にパン屑を渡してる様子はないし、餌も
十分餌箱に置いている。水も勿論そうだ

          ――クックルゥー……

鶏小屋奥に、一羽が藁に座っている。その姿は、烏骨鶏のように普通の
ニワトリ達より白く、美しい容姿をしている。

 だが、座り込んでいる様子には力が無く。鳴き声も何処となく元気がない

『コォーケッケ!』

ニワトリ達は、夢見ヶ崎から入手したパン屑を近くに置くも。その烏骨鶏
らしき生き物は、少しだけ顔を上げるも口づける様子はない。

カンナ「あれは……確か」

まつり「ボス鶏の番いですわ。まさか……弱ってる彼女に滋養の良い
餌を与える為に脱け出そうとしたんですの……!?」

 
 園児二人は予想を立てる。それが正しければ、あのボス鶏こと
オピネルの昂っていた行動にも納得が出来る。

 しかし、弱ってる鶏。どう対処すれば良いのだろうか

44夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/09/01(土) 22:01:28
>>42
>>43

「――たいへんだ!!『ジュリエット』がつらそうにしてる!!
 『びょうき』か??『おさん』か??くぬぎちゃん、なんかしらない??」

もちろん本当の名前は知らない。
だが、今この瞬間、このニワトリを『ジュリエット』と呼ぶことにした。
別に、特別な理由など何もないが。
とりあえず、一番ニワトリを気にかけていたくぬぎに、
何か知らないか尋ねる。
まぁ、つきっきりだったワケでもなし、何も知らなくても無理はない。

「あ〜〜〜……『じゅうい』でもよぶ??
 しょうじき、それくらいしかおもいつかないなー。
 『シロート』のウチらがなんかして、それがぎゃくこうかになって、
 もっとひどくなるかもしれないし。
 それか、『げんだいっこ』らしく、ネットでしらべるとか??
 でも、それだって、
 かいてあるのがホントかどうかなんてわかんねーしな〜〜〜」

自分達は『獣医』でも『動物学者』でも『養鶏家』でもない。
下手に手出しをして、それが原因で状態が悪化するというのが一番怖い。
とはいえ、何もしないというのが心苦しいのも事実だ。

「わたしの『ドクター』は『げか』せんもんだし……。
 だいいち、『ちりょう』なんかできないしな……」

「――とりあえず、『けんしん』だけでも……」

『オピネル』を下ろしてから、『ジュリエット』に近付く。
『超人的聴覚』で、『ジュリエット』の『呼吸音』と『鼓動音』を聴く。
周りにいる『取り巻き』の『呼吸音』および『鼓動音』と比較して、
現在の具合を確かめる。
ひょっとすると、何が原因で苦しんでいるのか分かるかもしれない。
もっとも、いくら『超人的』とはいえ、
流石に音だけで分かるとは思っていないので、期待はしてない。

「あ――」

その時、ふと思いついた。
袖を捲って腕を外気に晒す。
そして、その腕をサトリの方へ差し出す。

「サトリちゃん、わたしに『みずやり』してくれない??
 『ノイチゴ』ができるんだよね??
 それを『ジュリエット』にたべさせてみるってのは??
 いまより、すこしはマシになるかも。どう??」

「コイツは『ジュリエット』のためにとびだしたワケで……。
 でも、わたしの『ノウリョク』で『トドメ』さしちゃったから、
 それがダメになったワケで……」

「だから、ブッたおれてるコイツのかわりに、
 『なんか』しとかないとねってコトで――」

「いま、わたしがおもいつくのは――まぁ、これくらいかな」

「――どう??」

提案してサトリの意見を聴く。
根本的な解決にはならないが、今より悪くなることもないはずだ。
サトリに他の案があれば、それも聴こう。

45天雨 サトリ『10cc』:2018/09/02(日) 00:51:00
>>43(GM)
>>44(夢見ヶ崎)

「まあ、まあ、まあ……美談じゃあありませんこと!
 獣医は後で、電話で手配いたしましょう。
 今は『初期対応』について考えるべきですわね」

(身内を助けるために他を脅かす――――
 獣の考え方だけれど、獣だからこそ『美談』になる)

「夢見ヶ崎さん、その必要はありませんわ。
 人間に実った果実じゃ『警戒』されるかもしれない。
 ――――『そのニワトリ』に、そろそろ実りの季節が来ますわよ」

当然その分『オピネル』は疲労するわけだが、死ぬような疲労ではない。
そして、つがいを守るために身を切るべきは夢見ヶ崎ではなく彼だろう。

「彼が手に入れた、いえ、少なくとも『彼が関わった餌』である方が、
 ニワトリにとっては『プライド』や『男心』を守れるんじゃあないかしら。
 返り討ちにあったうえに敵に情けを掛けられてしまった――――
 というよりは、返り討ちで受けた『怪我の功名』で仲間を救う方が良い」

         「絵面は少し、えげつなくなりますけれど」

そうは言いつつも、夢見ヶ崎の腕に如雨露を差し出す。

「とはいえ、貴方の気持ちも分からなくはないですから。
 腕に実が着くまで『30秒』ほどはございますわ。
 もし不要であれば、言って下さったら解除しますわよ」

                 ス

「それに、『重ね掛け』は出来なくとも、果実の量は少しでも多い方が良いでしょう」

水を掛けたら、そのあと自分の腕にも僅かに水を掛けておく。
暴れるとか他の鶏に邪魔されるとかで、『野イチゴ』が無駄になったときのための『保険』だ。

46『ペイズリー・ハウス』:2018/09/02(日) 22:39:20
>>44-45(ALL)

オピネルの番い、もとい夢見ヶ崎命名のジュリエットの変調を
名付け親の夢見ヶ崎が、くぬぎに聞くと少し思考してから答える。

「卵……温めてたと 思う」

孵化の最中との事だ。恐らく、全身全霊で我が子を外に出す為に
栄養失調になりかける程に、生命を注いでるようだ。

『呼吸音』と『鼓動』は、他の鶏達と比べると低い気はするが……
烏骨鶏と言う種類からかも知れないし。出産を控えてる為に
衰弱してるからかも知れない。後者の可能性は高そうだ。

 ドサッ、と鶏小屋の中に横たえた『オピネル』に『10cc』が
振りかけられる。クゥッ と、仮称ジュリエットが心配気に夫の鶏を
見つめ、生えて来た植物と実に更に目玉が丸くなるのが見えた。

カンナ「食べなよ! 食べないと倒れちゃうぞ」

まつり「そうですわ。生まれてくる雛の為にも力を付けませんと!」

 ククゥ……

烏骨鶏の妻は、不安気にオピネルと生えてる草木に実を交互に見る。
 行き成り、このように自分の旦那から産み出された植物を食べろと
言われても困惑はするだろう。このまま食べないと思ったが、その時
ようやく、パチリと白目を戻してオピネルは覚醒した。

 『クァアア゛ァェッ! ……クゥア?』 パシッ  『っ……! クゥアッ』

 覚醒すると、自分が戦闘中であった事を思い出して翼を広げて高く鳴くが
訝し気に、自分に生えてる植物を見て足で器用に切断し。落ちてくる実を
嘴で受け止め咀嚼し、その効能を理解してか目を瞠る。
 夢見ヶ崎と天雨、園児達をズラッと鋭い目で一瞥した後。複数の実を
妻のほうに、コォアッ! と高く鳴いて渡す。

 ……パクッ  ……!!
    ……コォー コッコルゥ

 反応は劇的だった。信頼する夫が特に何事もなく無事な様子と
そして食べるように薦めた事で。その妻ニワトリは一つ口にすると
人間で言えば、とても美味しいわ と言う感じの鳴き声を柔らかに唱えた。

 ポロ ポロ ポロ……! 『クァァ゛ァエ゛ッ』

 オピネルも、自分の妻が何も口にせず衰弱していたのが少しでも
改善した事に安堵の涙を流す。愛する二羽達は、互いに伸ばした首を
絡め合いながら、その確かな絆を更に確かめ合うのだった。


……。

カンナ「いい話だったな゛ーっ」

まつり「グスンッ…! ふ、不覚にも思わず涙が出ましたわっ」

 突然の感動ストーリに、園児二人も感動の涙を流して感想を口にする。
くぬぎも、声にはせずとも顔は感動で溢れていた。

 もはや、居る意味が不要になった鶏小屋を出ると。あっと言う間に
5時近くだ。遊んだり、鶏達を観察してただけでも楽しい時間は早く過ぎる。

 カンナ「……んっ!? なんか……凄く美味しそうな匂いが園からする!」

 まつり「これは  カレーの匂いですわーー!」

 二人の言う通り、玄関のほうに戻ってくると とても良い匂いがしてきた。
カレーの匂いだ……作ってる人物は、間違いなく彼女だろう。

47夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/09/02(日) 23:10:33
>>45
>>46

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ッ」

わざとらしく思いっきり派手な溜息をついて、一足先に小屋から出る。
そして、誰にも見られないようにコッソリ袖を直す。
この一連の行動は、まぁ照れ隠しみたいなものだ。

「――はぁっ……」

小屋に背中を預けて、今度は小さな溜息をつく。
その意味は――まぁ色々とある。
無事で良かったとか、単純に疲れたとか。
とにかく、騒ぎは終わった。
しんじられるか??これでまだ『いちにちめ』の『ごご』だぜ??

「なんだ、もうバンめしのよういしてんのか??
 まぁ、そだちざかりばっかりだしな〜〜〜」

「みんな、カレーはなにがすき??」

「わたしは『チキンカレー』が――いや、なんでもないなんでもない」

「あーえー、『からくち』がすき??『あまくち』がすき??」

うっかり口を滑らせてしまったが気にせず話を続ける。
ごまかしているとも言う。
わたしのたくみなわじゅつをもってすれば、だれもきにしないはずだ。

「よし!!ちゅうぼうのほうへいってみようぜ!!
 なんかてつだうことがあるかも」

子供達――特にカンナとまつりは、放っておいても厨房へ向かうだろう。
ちゃんと様子を見ておかなければいけない。
手伝うことがあれば、手伝えるかもしれないし――
拒否されなければだが。

48天雨 サトリ『10cc』:2018/09/03(月) 01:24:48
>>46(GM)
>>47(夢見ヶ崎)

「………………………」

              ハァァ

(少なくとも――――多くの『初期問題』は解決したでしょう。
 他にトラブルになりそうな物は、『くぬぎさんのスタンド』と、
 ……台風。あとはハチの巣と狐……まあこれは良いでしょう。
 少なくとも、蟲は雨天の時わざわざ人の住処には近寄らない)

ため息を吐きつつ、『10cc』を解除する。
真意を口には出さないが、『悪い気』はしていない。
だが今何を言ってもそれは余計な演説にしかなるまい。

「カレー! よろしくってよ。素晴らしい御馳走じゃあないですの」

                  ニコ

「甘口から辛口かで言えば……間を取って中辛ですわね。
 スパイスの味があってこそだから、甘口じゃ満足できない。
 けれどアツくて辛いと何を食べているのか分からなくなりますから」

             「贅沢にいいとこどりですわ」

(私が本当に好きなのはホウレン草のカレー。
 ……そして好きな具は『シーフード』だけれど、
 これを言えばチキンが再燃しそうだし、やめましょう。
 この子達の好きなカレーの具を知れるチャンスにせよ、
 この3日でもう一度カレーを作るとは思えませんもの)

             スタ
               スタ

「そうですわね、カレーはアオキさん一人で作れても、
 付け合わせとか、炊飯とか……やる事はいくらでもありますもの」

             (無ければ探せばいいんですもの)

一人で何もかもできてしまうアオキに、一人で何もかもはさせない。
外にいるうちに服のほこりを払い、板をとりあえず穴にあてがい厨房へ行こう。

49『ペイズリー・ハウス』:2018/09/03(月) 19:19:43
>>47-48(ALL)

 トントントントン

 鶏小屋の一時的な補強をした後に、五人は厨房へと向かう。
丁度、アオキが寡黙にニンジンやジャガイモと言うカレーでは
当たり前に入る材料を切ってる最中だ。寸胴鍋からカレーの湯気が立ってる

アオキ「お帰り……ひとまず中辛のルーで入れてるから。
甘さや辛さは、希望すれば調節するから」

カンナ「はいはい! 甘口で! うちは鶏肉たっぷり入れてー!」

まつり「私は、ポークですわっ! それと牡蠣も入れて欲しいですわ!
隠し味でリンゴジャムを入れてくださいまし!」

二名の園児は各自勝手な事を告げるものの、アオキは慣れてるからか
はいはい、と二つ返事で言われたものを出して別のフライパンで
調理をしようとする。くぬぎは無言であるが、それに対し自分から
要望を聞く気はそれ程無さそうだ……。

アオキ「なに? 別に見てても面白い事なんてないけど」

 少し、じと目で夢見ヶ崎と天雨を見て返答する。
おやつの一件で、余り後味良くない別れ方もした手前、少しだけ
ギスギスした様子は見られる。

50夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/09/03(月) 22:01:12
>>48
>>49

「おっ、いいねぇ〜〜〜。
 やっぱ『ツウ』なら『ちゅうから』だもんな〜〜〜。
 さすが、サトリちゃんはわかってる!!」

とかなんとかいってるそばから、
カンナが『トリニク』とかいってるんだが……。
『デリカシー』ってコトバしってる??
そこは、せめて『ビーフ』にしときな。
さっき、あれだけかんどうてきなシーンがあったってのに、
ほかのふたりもとくにきにしたようすがないし……。
せっかくウチらがきをつかったのが、まったくのムダじゃねーの!!

「――まったく、このくうかんには『こまやかさ』がたりてないなぁ」

誰よりも真っ先に『チキンカレー』と発言した自分を棚に上げて、
小さな声でブツブツ独り言を言う。
それからアオキの方を向く。
その顔に浮かぶのは、何とも言えない微妙な表情だった。

「いや、そうともかぎらないよ。
 『なにもみたことのないヒト』にとっては、
 ほかのヒトがあたりまえにおもえるようなコトだっておもしろいし、
 キョーミあるからさ」

特に気負った雰囲気のない何気ない口調で、それだけ言う。
そして、子供達の方を振り返る。
その表情は笑顔だ。

「――さっ!!みんな、いこ!!
 こんなにおおぜいだと、さすがにココせまいし。
 カレーができるまで、むこうでまつよ!!」

     チラッ

(サトリちゃん、ここは『やくわりぶんたん』ってコトで……)

二人でアオキを手伝うとなると、子供達を見ている者がいなくなる。
かといって子供達に手伝わせるというのも、
アオキと話しながらでは目が行き届かなくなる可能性が高い。
サトリに視線を飛ばし、こちらの意思を伝えよう。

自分は、子供達の面倒を見る。
その間、アオキの方はサトリに任せたい。
料理なら、彼女の方が向いているだろうというのもある。

     ドンッ
         シュカッ

そして、できる手も打っておく。
厨房を出た直後に『ドクター・ブラインド』を発現し、
厨房の外の『壁』に『聴覚』を移植する。
『無生物』に移植した『感覚』は、
全て『ドクター・ブラインド』にフィードバックされる。
これにより、厨房の中で交わされる『会話』や『音』を聴き取る。
あとは、子供達を遊戯室にでも誘導しよう。

51天雨 サトリ『10cc』:2018/09/04(火) 07:29:12
>>49(GM)
>>50(夢見ヶ崎)

「いいですわよ、もっとお褒めなさい。
 私こう見えてカレーを食べ歩いたこともありますのよ」

等と言っているうちに厨房に到着した。

「只今帰りましたわ。見ているだけではなく、手も出すつもりですの」

     「『料理』の『正解』は料理人の数だけ有り!
      かくいう私もカレーには一家言ありましてよ。
      勿論、味付けに口は出しませんけれど……
      食材の準備を手伝わせてはくれませんかしら?」

ここは子供達を夢見ヶ崎に任せ、手伝いを申し出る。
別のフライパンがあるという事は働き口があるという事だ。

いくら『調理器具』を使いこなせるとしても人手は1人分だし、
手が増えることにはアオキにとってもそれなりの意味はあるだろう。
それに―――――料理は『道具を使うのがうまいから上手い』物ではない。

「くぬぎさんは何かお好きな味付けとかございまして?」

           スッ

どけ!!!!とでも言われたら流石に引き下がるが、
ここでまたアオキを一人にする気はサトリには無い。
鬱陶しそうにされる程度なら居座って手伝わせてもらう。

ついでなのでくぬぎの要望も聞いておく。無ければ別にいいが、調理場に立つついでだ。

52『ペイズリー・ハウス』:2018/09/04(火) 19:39:41
>>50(夢見ヶ崎PC)

 まつり「それじゃあ、私。少々パソコンを使わないといけない
御用時を思い出したので、事務室に行きますわ」

 カンナ「うちも、カレーが出来るまで。ちょっと体動かすかー」

二人は、貴方に促されると。一人は事務室、もう一人は遊戯室で
少々汗をかきそうな運動をしに向かう。
 どちらの様子を見守るもいいし。カレーが出来るまではフリーで
自分のしたい事をしてて問題ない筈だ。

 『ドクター・ブラインド』で、聞こえる会話は……。

>>51(天雨PC)

 「手伝うって言うんだったら。カレー以外で、あのお婆ちゃんの
野菜でも下処理してもらえる?」

 付け合わせにするなら、あの好意で貰ったフキも一緒に食べるのは
カレーの味に合わない事はないだろう。

 くぬぎ「……あま……ぐちで……ヨーグルド」

アオキ「ヨーグルド入りね」

 貴方のフォローで、食べたいもののリクエストも受け取った。
彼女は冷蔵庫からヨーグルドを取り出す。そして、思い出したように
天雨に振り返って聞く。

「そう言えば、二人はなにカレーが食べたいの?」

 態度はつっけんどんな所が多いが。別に完全に仲違いしてる訳でもない
夢見ヶ崎が出るまで忘れてたようだが、要望に沿おうとする意志はある。

53夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/09/04(火) 21:40:46
>>51
>>52

とりあえず、事務室や遊戯室付近の廊下に立っておく。
ここで、くぬぎが厨房から出てくるのを待っていよう。
しかし、ただ待つだけというのもヒマだ。

(あっ、そうだ〜〜〜。『アレ』があるじゃ〜〜〜ん。『アレ』が〜〜〜)

小さく鼻歌を歌いながら、スマホを取り出して弄る。
アオキが見ていたサイトの名前やら管理者名やらは覚えている。
それらを検索して、あのサイトが引っかかるかどうか試してみよう。
引っかかったらラッキーだ。
更新順に内容を閲覧する。

(むこうも、いまのところは『イジョーなし』――と。
 こどもむけなんだから、『あまくち』にするのは『だとう』だな〜〜〜)

厨房内の会話は、まだ当たり障りのないものだ。
味や具材の好みについてはアオキに言わなかったが、
これといって注文はない。
まぁ、その辺はサトリが適当に対処してくれるだろう。
よっぽどヤバいものが出てきたりしない限りは、特に何でも構わない。
あの二人なら、その心配もなさそうだし。

54天雨 サトリ『10cc』:2018/09/04(火) 22:30:19
>>52(GM)
>>53(夢見ヶ崎)

「私に野菜を任せるとはお目が高いですわね。よろしくてよ」

(カレーが主役なのだし、あまり凝った物はやめておきましょう)

とりあえずフキの下処理を始めよう。
無難にやる。あまり色気を出して失敗するのも不味い。

(ヨーグル『ド』? 言い間違いにしては……それとも)

「私は、『シーフード』とか『野菜』が好みですから、
 冷蔵庫からそれらしいものを探させていただこうかしらね。
 夢見ヶ崎さんの好みは存じ上げませんけれど…………
 チキンカレーなら、無難においしく食べられるんじゃあないかしら」

要望を聞いてもらってばかりだが、ここはちゃんと答えよう。
夢見ヶ崎についてはカンナが言ってしまったのだから問題無いだろう。

          「そういうアオキさんは何カレーがお好きですの?」

そして、フキの下処理がひと段落したら実際に冷蔵庫を覗きに行く。

55『ペイズリー・ハウス』:2018/09/05(水) 19:20:06
>>53(夢見ヶ崎PC)
貴方はスマホで、アオキが居眠りをしてた時に盗み見たサイトを
再検索する。『イマジン』と呼ばれるサイトと運営者の『キーア』は
絞り込まれてる為に直ぐサイトは表示される。

最近の内容は、全て大まかに外国での訪れる観光客たちとの交流
近所のペットが起こした珍事など、日常のふとした事を日記風に
撮影したらしい写真を掲載しつつ書かれてる。
 アオキ宛てに乗せた返信は、プライベートルームなどで書かれた
ものらしく、スマホで見る限り盗み見た時と同じページは出てこない。

>>54(天雨PC)
(あ、ヨーグル『ド』は普通に誤字なんで気にしなくて大丈夫です)

アオキ『じゃあ、そっちは『シーフード』、アスミはチキンね。
……私? しいて言えばスープカレーかな」

 天雨が冷蔵庫を開くと、魚介類を解凍させてたらしい具材もあり
シーフードカレーを作るのに最適なものは全部 用意できる。

「カレーと、フキの野菜……あと福神漬け用意するとして。
何かほかにいる? 要らなさそうなら、ちゃっちゃと作るけど」

 好みのカレーが決まったのなら、あとは本格的にそれを用意するだけだ。
サバジオスと言う、手で握れば自動的にクッキング出来るであろう事を
考えても、多くのオーダーを引き受ければ相応の時間が掛かる。

これ以上、余計な手間が増えるのは流石にアオキも嫌だろう。
 カレーを食べた後に、あの食欲旺盛な園児達ならデザートでも希望しそうだが。

56夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/09/05(水) 20:01:56
>>54
>>55

「ふんふん」

今度は『古い順』に記事を見ていく。
一番古い日付は、どれくらい前だろうか。
アオキのことは置いといて、このキーアについて調べよう。
本人はどういう人間か、また周りにいるのはどんな人間か。
そして、彼らは現在どのような状況にいるのかとか、そういったことをだ。

(『がいこくにいく』っつってたな……)

昔ここにいたアオキの友達は、みんな外国へ行ってしまったらしい。
そして、イサゴは確か『外国へ行く』とか言っていた気がする。
キーア達の所へ行ってるんじゃないかと夢見ヶ崎は考えていた。
イサゴの立場を考えれば、様子を見に出向くのは不思議ではない。
多分、キーア達は外国に引き取られたんだろうし。

(――でてこない)

こうして廊下で突っ立っているのも飽きた。
スマホを弄りながら、事務室に入っていく。
もちろん、『聴覚』の射程外に出ないことを優先する。

「なにしてんの??マインスイーパー??」

まつりに呼びかけてから、そちらに近付いていく。
個人的なことだったら気まずいからだ。
特に問題なさそうだったら、後ろからディスプレイを覗き込む。

57天雨 サトリ『10cc』:2018/09/05(水) 22:54:03
>>55(GM)
>>56(夢見ヶ崎)

冷蔵庫から必要そうな食材を集めよう。

「いえ、私からは特に他には。
 それじゃあ作ってしまいましょうか」

手は2本しかない。
なのでアオキがまだやっていない事、
かなり種類の多い食材の下処理とか、
福神漬けの開封、皿の準備といった、
カレーの調理と両立出来ない作業をする。

(スープカレーの話――――は広がらなさそうかしら?
 どうせ調理には時間がいるのだし、するだけして見ましょう)

「スープカレーってなぜか『スープカリー』って言いがちですわよね。
 グリーンカレーとか、バターチキンカレーとかは『カレー』ですのに」

            「有名な店がそう名乗ってるのかしら」

手を止めるほどではないとりとめのない話もしておく。
興味を引く話題かどうかは知らないが、『話せる空気』を作りたいわけだ。


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