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【ミ】『Victim島』
1
:
名無しは星を見ていたい
:2018/03/12(月) 22:38:07
誰だ。
2
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/13(火) 22:43:43
誰だ。の回答は
人の形をした美の集大成さ
『簡易プロフィール』
中静 長歌 19歳 身長176
髪の毛は黒 瞳は赤
豪族の出生で、かなりの『お嬢様』
性格はお嬢様らしくない。清月の大学一年
『所持品』
扇 ポーチ(化粧品・スマホ・財布)
服装は、今の時期ならドルマンコクーンコート
その下にハイネックフレアスカート
『スタンド概要』
パイルバンカーが出せる人型スタンド
『能力詳細』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1519310970/11
3
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/15(木) 20:36:01
>>2
『依頼型』か『巻き込まれ型』の選択をお願いします。
4
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/15(木) 20:39:49
>>3
申し訳ない。そうだね、どうせ運命も僕の味方なんだ
『巻き込まれ型』でいこうかな
5
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/15(木) 21:06:54
>>4
ユラァ
ユラァ
まるで温いプールの中に浸かってる様な心地の良い感覚。耳に聴こえてくるさざ波の音…
『中静』は今、自分は眠っており『夢』の中にいるのだと『自覚』する。
夢を見ている間特有の、瞬間を永遠に引き延ばしたかのような不思議な感覚の中、
不意に『カビ臭さ』と冷たく不快な感覚が背中にが伝わってくる。
最初は僅かにしか感じられなかったそれはコーヒーに垂らしたミルクのように拡がっていき、
『中静』の意識を徐々に、徐々に現実へと引き戻す。
そろそろ夢から覚める時間だ…。
6
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/15(木) 21:22:33
>>5
温水プールに浸かっているかのような感覚。そして波の音
そして『カビ臭さ』……『ホルマリンプール』かな?
「ん〜〜〜……セバスチャン、良ければ朝は
ダージリンに、少しばかり先日仕入れたヤギの乳をだね」
軽く伸びをしつつ目を覚ます。さて、僕は何処にいるのだろう?
まぁ、僕の事だから。誰もが羨む楽園のような場所なのだろうけどね。
あと、眠る前の記憶も思い返して見よう。外出していただろうか?
7
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/15(木) 21:46:09
>>5
目を覚まし周囲を見渡す『中静』。
六畳程の広さの無機質なコンクリートの部屋、
掃除が行き届いていないのか、室内には薄っすらと黒カビや苔が生えており、
ムワッとした不快な匂いが『中静』の鼻腔を刺激する。
室内には窓どころか換気扇の類もない為、外景を伺えず、
光源も3m程の高さの天井に一つだけ、『金網』で保護された蛍光灯があるだけで
今が朝なのか夜なのかも全く分からない。
また部屋には本来あるべく扉の代わりに『鉄格子』が嵌められており、
今いる――『牢獄』の奥の様子は一切、見えない。
『牢獄』の中で、眠る前の『記憶』を思い返す『中静』。
――日が沈んだ頃、『商店街』を歩いていたら、不意に首筋に鋭い痛みが走り、
そこから先の『記憶』はない。起きたら『牢獄』だ。
ジャララ…
8
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/15(木) 22:01:28
>>7
ふむ。誘拐? 監禁??
まぁ、僕ってば絶世の。今世紀 いや、人類史始まって以来の美の至宝だから
トチ狂った事をして手中に収めようと考える人がいても可笑しくないよね。
あー本当 美しいって罪だなぁ。
「そう言えば、首に何か押し付けられたんだっけ。
やばっ。僕の肌に傷が付くとか極刑でしょ 天界地上地中含めて万物が泣くよ」
「全く、僕を牢獄に入れるなら。それ相応の待遇ってものがあるでしょ……
はぁ やれやれ。本当なってない やんなっちゃう。普通ハルデン刑務所ぐらいの設備
最低でもthe Tranquility Pod(※310万する寝具)に寝かせるべきでしょう。
まぁ、僕の美しさに完全に行動が壊れちゃったって事で納得してあげるよ。感謝しなさい」
とまぁ、痛みが走った首筋に手を触れようかな。
あと、手錠だが足枷だが。とりあえず、拘束のされ具合も確認しようかな。ちゃんと高級なんだろうね
それと、所持品の確認もしよーっと。
9
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/15(木) 22:41:56
>>8
ジャラ
ズドン…
傍から見たら『ヤバイ』、自賛をしながら
『右足首』にはまった『足枷』を確認する『中静』。
『足枷』は当然のように『鎖』で出来ており、
30cm程の長さの『鎖』の先にはボーリングボール大の『鉄球』が繋がっている。
繋がれた『鉄球』は黒々とその場に佇み、
その凶悪な鈍い光は触れずとも、『中静』に『絶望的』な重量を感じさせる…。
持ち運ぶのは勿論、『ハート・ブレイカー』で破壊する事も不可能だろう。
(手錠や、さるぐつわの類はハメられていない)
そして、首筋に触れるが痛みはもう、ない。
おそらく『注射針』の類で意識を刈り取られたのだろう。
(持ち歩いていた所持品は見当たらなかった)
ツーン…
カツーン…
カツーン… カツーン
カツーン カツーン… カツーン…
『中静』が閉じこまれている『牢獄』の向こう側、
彼女と外界を遮断する『鉄格子』の先、暗闇の方から靴音が聴こえてきた。
その音は、徐々に、徐々に此方へと近づいてくる…。
10
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/15(木) 23:05:10
>>9
まるで、一昔前の囚人だね。鉄球に括りつけられてるのかー そっかー。
『ハート・ブレイカー』なら、鉄球はまー無理だとして?
連結してる鎖を杭で破壊するのは余裕だろうね。
僕ちゃんの鬼畜連続杭ピストンなら。よゆー よゆー
まったく、こうも脱出する先見がイージーモード―なのも嫌になっちゃうよね。
こう 幸運の化身に愛されてるというか。追い風が常に僕の従者って言うの?
そう言うのを常に身近に感じていると、ちょっと溜息もつきたくなるよね。
持ち足り過ぎてしまった勝者にしか味わえない、怠惰って奴?
足を伸ばしつつ、軽く首を解しつつ手首もマッサージしつつ
「あー、それにしも小腹空いたな。鹿肉の燻製にバターサンド挟んだのとかないの?
あとせめて、敷きシルクの毛布とか、低反発枕とか用意すべきだと思うんだよね 僕」
「それに、部屋が息苦しい。ファブリーズも無い
あるのは、僕って言う。地球が生み出した自動マイナスイオン製造機だけ。
もう、それだけで。この室内には勿体ない設備だけど、僕だって食事や快適な生活を
送る権利っていうのがあると思うんだよねー。そこんところ、どう思うよ?」
とりあえず、来訪した主犯? に対して、今の状況に幾つか注文しようかな。
怯えたって、どうにもならないしさ。どうせ、最終的に僕って言う
生まれた瞬間から全てに祝福された存在がエロ同人見たいな展開になるビジョンが見えないし。
とりあえず、お母様 お父様 セバスチャン。中静 長歌は今日も何時も通りです。
11
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/15(木) 23:49:25
この異常な状況にも関わらず、平然とした態度を崩さない『中静』。
此方へ向かってくる人物に対し、『アメニティ』のリクエストを言い放つ。
だが、声の主は何も答えず距離を詰める。
カツーン
カツーン
カツーン
靴音はどんどんと近くなっていき、
天井の蛍光灯の光がゆっくりと靴音の主の姿を照らす…。
ピタッ
「よお」
『鉄格子』を挟んだ先には、黒いドレスを纏った、目が覚める程の『美女』が立っていた。
このまま収縮して消失してまうのではいかと錯覚する程に小さな顔。
カットされたダイヤモンドの様に輝く大きな瞳、
デザインナイフで整えたようなピンと通った鼻筋に、
強く触れたら破れてしまいそうな薄い唇、
顔面を構成するパーツ全てが『奇跡』としか言いようがない絶妙な位置に配置されており、
淡く、頼りない蛍光灯の光が彼女の『美しさ』を妖しく際立たせる…。
ガチィンッ
『美女』が『鉄格子』の柵を両手で掴む。
「つか、うるさくね?
地球が生んだ『マイナスイオン製造機』って何よ。
あんたを生んだのは地球じゃあなくて『お母さん』。
そして、この状況を産んだのは『お前さん』。
――『神武威』くーん、おーい『神武威』くん!起きたよー!」
12
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/16(金) 10:11:17
>>11
>この状況を産んだのは『お前さん』
「……っ ぁ ぁぁ……っ ぁぁ゛ ポロポロポロ」
その美女を見た瞬間、中静 長歌は全てを悟った。『お前さん』の所為……
発言を聞いて、目覚めた瞬間に悩ましき絶世の美の脳内に抜けてたピーズが全て嵌った。
投げだした足を、膝から崩れ落ちた体勢で美しい角度の打ちひしがれたポーズにして
万物にとって常に最上の美の姿勢を保持する事を忘れる事をせず、思考する。
――そうか 『嫉妬』か。僕と言う 美の集約 それに対しての……『報復』だったのか。
その『美』に昇り詰めるために、血反吐が出そうな程の努力をしたのだろう。莫大な資金を
投入したのだろう。多くの犠牲を払ったのだろう。
けどね……僕のほうが美しいし、精々普段使ってる化粧品ってディセンシアのアヤナスなんだよ
約1500円の……天然の、天上天下唯我独美には誰も勝利する事出来ないんだよ……。
うん、あのね? 現段階で、100歩 いや、那由他歩譲って君のほうが美しくても
僕の美の成長速度:∞だからさ? どう足掻いても、その……ね。美しすぎるって
こうまで多くの人間に対し争いを引き起こしてしまう。もう何度目か知らないけど自覚しちゃったよ。
ん? 僕の美って結局どう言う詳細かって? はぁ……やれやれ。文で表現出来るわけないでしょ?
「ぅ ぅん゛ 御免ね? きっ 君も……アヤナス使うと良いよ ポロポロポロ
あっ゛ ぁ゛……な 名前と住所は? 今度お詫びに小切手送るよ ポロポロポロ」
涙を流す擬音を付け足す配慮も忘れないよっ。まぁ、僕の涙は真珠よりも価値ある事は普遍的な常識だから
流さないけどね。むしろ、涙を流す擬音のお茶目さを僕から引きずり出した、この美女の采配に脱帽するよ。
……ぁ、御仲間も当然だけどいるのね。総計何人ぐらいかな?
13
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/16(金) 19:46:48
>>12
「…えええ〜ッ。
いい歳した大人がそこまで泣くか?
別に『監禁』したのは私らじゃあないしな…」
「…」 「いやいやいやッ!」
泣き叫ぶ『中静』に明らかに困惑する『美女』。
唐突に『ダム』を決壊させた『中静』の感情を理解している様子はない。
カラカラ… カラカラ…
「私らは、借金でクビが回らなくなった『クズ』を捕えたから、
『アリーナ』で使ってくれって言われただけでさッ。
大体、借りた連中が『悪辣』だった事に関しては同情するけど、
どう考えても『風俗』や『キャバクラ』で借金をこさえる方が悪くない?」
先ほどの意味深な口ぶりから一転、
優しく生徒を諭す教師のような語調で、
『檻』の中の『中静』に話をする『美女』。
「……それにお前、『スタンド使い』なんだから、
逆にラッキーなんじゃないの。
借金チャラになるチャンスをゲット、ゲット。
ほら、「ゲットだぜ」って言ってみなよ… あれ?
待って、『風俗』…?『キャバクラ』…?
お前多分、ってか『女』だよな…?」
「あ」
しまった、といった表情を見せる『美女』。
「多分、『間違えてるわ』。ワリ」
14
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/16(金) 20:25:32
>>13
さめざめと今の状況を美女の嫉妬による凶行と思い込む長歌。
これは、彼女自身の思想を抜きにしてのPLの正直なコメントだが。
中静は……体形はデブと言われるような事は絶対に無いようにする為
そこはモデル体型と言えば、言えるぐらいの体つきはしている。
顔は…………百人に対し、彼女は美人だろうか? と聞けば
「あー うん……まぁ、可愛いって顔つきではないし……美人なんじゃね?」
と言う、コメントが7割を切るだろう容姿だ。
――ぶっちゃけ、普通よりは……まぁ、良いのだろうと言う顔だ。
一応、女性と言えば女性と言う容姿ではある。
―――――――――――――――――――――――――
>借金チャラになるチャンスをゲット、ゲット。
ほら、「ゲットだぜ」って言ってみなよ
「――なら、君の立場になって言わせて貰おう。
究極のビジモン ゲットだぜ!(CV松本)ってね……」
>お前多分、ってか『女』だよな…?
「ふぅ……よく『お前……何なの?』って聞かれる事はあるけど
女だよな? って聞かれるのは、随分と久しぶりだな。
これも……僕が美しすぎる所為だよね」
>多分、『間違えてるわ』。ワリ
「うんうん、いいよいよ。間違いは誰にでもある。僕が悪いんだ
一目、その一目だけで僕って言う存在は、人を狂わせちゃうんだよ。
『アプロディーテ』っているじゃない。
アレの原型を突き詰めれれば、僕って事になると思うからさ。
過去にすら影響を及ぼしてしまう僕の美……もう、神話を超えたね。
君が、君自身の行動は。突き詰めれれば僕って言う存在に狂わされて
しまったからなんだから。だから、責任は大いに僕にもあるって事さ」
「はぁ〜……やれやれ、美しいって罪だよね。いいよいいよ
手伝ってあげるよ、君の事。その代わり、僕の事は長歌様って敬いなよ?」
しょ〜〜がないなぁっ。よし、この『美女』の片棒を担いであげようじゃないか!
15
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/16(金) 21:32:02
>>14
(外見描写のレスありがとうございます。
それでは『その方向』で進行いたします)
「いや、お前何なのって気持ちは勿論あるんだけどれど…、
どうやら、マジかって感じなんだけど
私らに仕事を『斡旋』した『輩』が、掻っ攫う相手を取り違えたらしいわ。
…なぁ『神武威(カムイ)』君、こいつどーすんすか?」
キィィッ キイィィィッ
「…」
『中静』は『美女』の背後に
人影が一つ増えている事に気付く…。
キコ キコ キコ キコ…
『人影』――『車椅子』に腰を掛けた『ホスト風』の服装に身を包んだ、
中性的な顔立ちの『美青年』が、車椅子の車輪を回し、
軋む音と共にゆっくりと『鉄格子』へと近づく…。
車椅子:
「どうやら『不手際』があったらしいねェ。
不愉快な思いをさせてしまって本当にごめんなさい。
けど、『アリーナ』の話を受けてくれるってのはとてもありがたいよ。
詳しい話をするのに、こんな所では悪いし、『お嬢さん』を出してあげて」
「オッケー」
ガチャッ
『車椅子』に指示されると、『美女』は何処からか『牢獄』の鍵を取り出し、
『中静』を閉じ込めている『牢獄』の鍵を開錠する。
16
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/16(金) 21:47:43
>>15
名無しの『美女』 そして『神武威(カムイ)』
恐らくは……立場的に神武威(カムイ)と呼ばれた男が
実質的な指揮権を握っているようだ。
そして、ここまで車輪を押すタイプの車椅子で登場してると言う事は。
牢獄を出た区域も、平坦で階段は殆どない地形か。だいぶバリアフリーに
富んだ場所なのかも知れない……もっとも、長歌はそこまで頭は回ってない。
「まぁ、僕の美しさに狂ったキティ(子猫)ちゃん。多少
この僕を昏倒させた輩については物言いがあるから、あとで其の輩ってのは
紹介してくれないかな? それで、僕をウォーターベッドに寝かせなかった
事にたいしてはチャラにするからさ」
車椅子の人物に対し、小首を傾げつつ視線を移して言葉を続ける。
「カムイ君……いや、さん付けしたほうがいいのかな?
まぁ、いくら僕って言う存在で。この空間が地球上で今一番キューティクルな
空間であったとしてもTPOは大事だ。よし、僕を連れていく任を仰せつかおうか。
…………あと『アリーナ』って何? あと、君の名前そろそろ教えてよ」
単なる観客席とかの意味合いじゃなさそうだね。雰囲気てきに。
それと『美女』の名前も教えて貰おうか。
17
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/16(金) 22:35:33
「ハハッ」 ニカァッ
『車椅子』が『中静』に対し屈託のない笑みを向け、
腰掛けたまま深々と頭を下げる。
「ごめんねお嬢さん。
君の美しさを傷つけた連中には、
僕もとても怒ってるんだけれど、
彼らは一応僕らの『お客さん』だからね。
此処はどーにか穏便に収めてもらえないかなっ。
このとーりッ!!」 ペコォーッ
「出たよ…出たよ…
ちょいと待っててな」 カチャカチャ… ゴォーンッ
『美女』が倒れている中静の足元に座り、
鍵を用いて慣れた動作で『足枷』を外す…。
18
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/16(金) 22:36:13
拘束を外された『中静』は『美女』の先導で、
暗く平坦な通路を歩いていき、『応接間』に通され、
ソファに座るように促される。
「という訳で、初めまして。
ご挨拶が遅れてごめんね。
僕の名前は『皇 神武威(スメラギ カムイ)』。
お嬢さんのお好きなように呼んでもらって構わないさ。
こっちのおねーさんは『八女 史織(ヤメ シオリ)』さん。
一応、僕の『秘書』なのかな」
「そういう感じ。
『鹿肉』じゃあなくて悪いけど、どうぞ」
『八女』がソファに腰掛ける『中静』の前に、
ドリップマシーンで淹れたコーヒーを置く。
「『アリーナ』ってのは『スタンド使い』同士を戦わせる興行。
勿論、そんなアングラなのは表立って行えるわけないし、
あくまでも水面下でこっそりと、だけどそれは蜘蛛の巣の様に地下を巡っている。
『アリーナ』も一枚岩じゃあなく、色々な派閥やら利権があって、
まあ、その辺を説明するのは省くけれど、
とにかく僕達はその『アリーナ』の『プロモーター』の一人ってワケさ。
血に飢えた『スタンド使い』に戦いの場所を提供したり、
『借金』でクビが回らない人達に、『一発逆転』のチャンスを与えたりね。
此処まではオッケー?」
19
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/16(金) 23:04:11
>>17-18
>彼らは一応僕らの『お客さん』だからね
「ふぅ〜〜〜ぅん? まぁ、僕は寛容だしねぇ。
そいつが、僕の想像を遙かに超えた悪行をしてるって言うなら
僕の望んだ事は大抵叶うから……まぁ、いずれ僕が手を下さずとも
天罰がくだると思うしぃ〜、いいよっ。ソレは忘れるから」
『足枷』も外れたか。わーい これで自由に動けるねー。
正体不明の『美女』は、『八女 史織(ヤメ シオリ)』と言う人物だったようだ……
もっとも、それに関して中静は(ふーん)と思っただけだ。
>此処まではオッケー?
「それじゃあ、聞くけどさー」
「攫おうとした奴って、結局どう言う『スタンド能力』だったの?」
長歌は、コーヒーをずずっと啜りつつ聞いてみる。
「見当はついてたんじゃないの? しおりんの口振りや態度だと」
足枷をつけて、窓も何もない。鉄格子だけで収容すると言う事は
ある程度は危険な能力を保有していたのだろう。
ただ
>>13
の、鉄格子越しとはいえ、殆ど無警戒に接近してたのを見るに
(八女 史織の能力が圧倒的な可能性もあるが)近接が高スペックだった
と言う訳でもないようだが……。
然しながら、自分がそいつのスケープゴートに結果的になったと言う事は
まだ町を平気でうろついている可能性もあると言う事だ。
(それは僕としては、あんまり愉快な事じゃあないよね)
20
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/17(土) 21:11:23
>>19
「う〜ん」
腕を組み、首をひねり低く唸る『神武威』。
そして、ゆっくりと言葉を選びながら話始める。
「八百長ッて、わけじゃあないんだけれど
今回の『アリーナ』の対戦相手は、『Bランク』の『上位ランカー』で、
凄い強い人なんだけれど、なんてゆーかあまりにもその手口が『凄惨』で、
勝つのは良いんだけれど、お客さんもヒいちゃってて…、
『集客』に、ちょーっとばかり影響があってさっ、
それで『スポンサー』さんが、『彼女』と割と相性の良い
相手を探してきた、とは聞いてるよっ」
ポン ポン
「正直、詳しくは知らないんだ。
――見ての通り僕は脚がコレだし、
『スタンド使い』としては既に『再起不能』だ。
だから『荒事』に関しては、すべて『史織』さんに任せてるんだ。
ねっ?史織サン?」
ムキッ
『中静』の隣に立つ『八女』が両腕を上げ、
ボディービルダーのようなポーズをとっておどけて見せる。
『八女』:
「んで、あんた本当に、
代わりに戦ってくれるの?
勿論、『謝礼』は出すけれど、
ウチの『アリーナ』は何でもありのかなーりの『アングラ』よ。
死なない限りは、どんな怪我も治せるけれど、
試合中に追う怪我はまぎれもない『モノホン』だぜ?」
21
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/17(土) 21:26:07
>>20
ガタンッ
その話の全貌を聞いて、机を両手で揺らすように掴みながら半身立ち上がり。
目を、とても輝かせて呟く。
「――つまり 『代理決闘』だね!?」
「 ぁぁあああ〜♥♡💛 いいねぇ♫」
中静長歌は……『男性としての概念』を望んで、『道具屋』へと
スタンドを志願した経歴がある。つまり……こう言う依頼は『ツボ』を突いてる。
「『代理決闘』! 僕が、僕自身の! 『本物の闘い』を出来るんだ!
あ〜ん♪ 良いねっ、良いねぇ! 八女ちゃん、僕の事を攫ってくれて
ありがとう♡! もぉっ 大好きっ!」CHu♡!
その勢いは、隣にいる八女を抱きしめて頬にキスをするぐらいだ。
勿論、八女にはソレを振り払う権利が存在する……。
「そういえば、その『凄惨』って詳しく教えてくれんの?
刀傷ズダズダだったとか。全身殴打の肉達磨にされたとか……
ちょっとぐらい、僕見たいに心身か弱い乙女にヒントあげてもいいでしょ?」
小指を口に咥えつつ、上目遣いで二人に闘う相手の能力を聞いてみるよ!
何だって美しい僕だからね! 能力の全貌も教えて貰えるんじゃないかな。
22
:
『焦熱のサードアイ』
:2018/03/17(土) 22:09:00
>>21
「や、やめーやッ!」
グイッ
感激のあまり『八女』の頬に口づけしようとする『中静』だが、
悲しいかな、『八女』はぐっと身を引きぐっと避けた…。
「あはっ。
美女二人のイチャイチャ、
微笑ましい光景だよねぇ」 パチパチパチ
「ったく、ちょいと聞けっての」
『八女』が身を乗り出した『中静』の肩を抑え、
ソファに戻すと咳払いを一つする。
八女:
「いいかお前。『アリーナ』ってのは趣味の悪い見世物だ。
だが、此処で行われてる『決闘』ってのは『リアル』なんだッ。
テロップで予め答えの出ているクイズ番組なんて面白くねえだろ?
今回みたいにマッチングに作為が加わる事はあるかもしれないけど、
観客はお前が一方的に『答え』を知ってるってのはヨシとしねえんだ」
これから行われる『闘争』にすっかり舞い上がる『中静』に、
自らが考える『アリーナ論』を語る『八女』。
神武威:
「ううむ、史織サンは固いなぁ。
あっ、そうだそうだ。
マキセ ミヨ
『牧瀬三陽』、それが今回君が戦う相手の名前、
スーサイド・ガール
『アリーナ』での『二つ名』は――【地獄少女】 」
23
:
中静『ハート・ブレイカー』
:2018/03/17(土) 22:24:13
>>22
マキセ ミヨ
『牧瀬三陽』
スーサイド・ガール
【地獄少女】
成程、穏やかでない響きだ。あぁ だからこそ だからこそ……。
『本物』だ。 『本物』と邂逅出来る。
その事実だけが長歌の心の中に不安を植え付ける余地を無くす。
「―承(うけたまわ)ったよ。この中静 長歌
彼の皇族に仕えし『騎士』の末裔」
フッ
口の弧を上に上げつつ、二人に対し髪を掻き上げつつ呟いた。
「君たち二人に『勝利』を献上しようじゃないか。この長歌がね
……あっ」
「そう言えば、僕の手荷物どこ?」
……どうにも、締まらない感じではあるが。
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