したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』

655『金融永久機関カーバンクル』:2018/10/28(日) 00:07:19
【音仙】
>>648-650(宗像)

「先輩ッ、立って! 早く!」

「『猫』はもういいッ! アンタだけでも下の階に降りて、先ず逃げ伸びろ!」

その言葉に『先輩』――――公務員風の男は猫を手放し、
反論することもなく、階下の方向へと動き始める。
ここでスタンド使いに逆らう『愚』を理解していると取るか、
臆病者と取るか――――判断は分かれるところだが、猫は自由になった。

「俺だってアリーナのスタッフだ……この町を守る為の…………」

この何事もない局面で――――こちらに害が及ぶはずがない局面で、
黒服は何ら問題なく位置取りに成功する。猫を捕まえられはしていない。
あくまで近付いただけで、それだけでも猫は威圧的に毛を逆立てる。

「・・・フシャァァ〜〜〜〜ォ」

           ≪ハピピピ  ピピピッ≫


      ――――だが『位置』は問題ない。『アヴィーチー』の位置もだ。
             青年のスタンドがこちらに向き直るが、距離は多少あるし、

そもそもその位置取りも、

   「こぉーの夜がぁ!明ける頃ぉぉ!
    俺たぁちは風になるっ!!! ♪」

   「勿忘の花びらをぉ!!舞い上げて吹き抜けるッ!!」

   「闇のしじまにッ!十六夜の月ッ!
    季節が黒くゥゥ!血を流ぁぁしてぇぇるぅ!!
    潮騒の音ぉぉ!抜け殻だけを残してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜ッ!!!!」

             グ グ グ

大声で歌い『音』をかき消しながら青年の首をスタンドで締めあげる硯。
もはやこの局面である。これ以上の追撃が必要なのかは怪しいが・・・

               ≪聞き届けましたよ≫

        バシュッ

窓の外――――――見える。地上から投げ上げられたらしき、『石』が突如『停止』している。
これは明らかに青年の能力による『音の静止』とは違う。何か別の現象で空中に留まる謎の『石』!

                そして。

      ガシッ

窓枠に掴まり、この『4階』を覗き込み――――今にも侵入しようという様子の、憔悴した『ラッパー』風の男。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板