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【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』

652『金融永久機関カーバンクル』:2018/10/27(土) 23:59:51
【フリー】
>>634(スミノフ)

            フワ
                 フワ

狗の髑髏はモノ言わず浮遊し、戦況を俯瞰している。
部外者を発見すれば即座に攻撃してくれる、
それについては間違いない。何の疑念も必要ない事だ。

     グググッ

                ドウッ

先ほど以上の力で体を跳ね上げ――――4階の窓を超える。
そのまま落下が始まり――――窓の中の光景を、目にした。


   「こぉーの夜がぁ!明ける頃ぉぉ!
    俺たぁちは風になるっ!!! ♪」

   「勿忘の花びらをぉ!!舞い上げて吹き抜けるッ!!」

   「闇のしじまにッ!十六夜の月ッ!
    季節が黒くゥゥ!血を流ぁぁしてぇぇるぅ!!
    潮騒の音ぉぉ!抜け殻だけを残してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜ッ!!!!」

そこで分かったのは・・・もはや中は外を気にしていられない状況である事。

硯は絶唱しながら見覚えのない『大学生』風の青年の首をスタンドで締めあげ、
先ほどの作業服の男は床に倒れながら『演説』じみた言葉を並べ立てている(>>656参照)
彼は明らかな『満身創痍』であり――――硯も、建物に入る前より負傷が増えている。

また、『インテリヤクザ』風の見覚えのない男が……恐らくは『死んでいる』のだろう。
その肉体に徹底的な『破壊穴』を開けられており、目を開ける気配は……まるでない。
硯のスタンドがそれを掴んでいる。特に何かに使うでもなく、ただ掴んでいるだけだ。

                       ガシィッ

4階の窓枠に掴まれた。
望むならこのまま屋内に飛び込めるだろう。

その時――――――――――――

                 ヒュィィイイイイイーーーーーーーーーーン!

「っ、『ペインキラー』・・・」

              「細かい狙いを着けないで投げるくらいなら、
                ガードに回す余裕もあるってもんです」

                     「――――聞き届けましたよ」


地上から何かが飛んでくる。おそらくは『石』か何かで、
それ自体が危険というふうではない。当然、投げたのは『吾妻』だ。

その速度はまさしく『神速』――――ほぼ一瞬にして、4階、スミノフの真横を通過、

                  『ピタッ』

                       ・・・せず、やや横右で『停止』した。

        ギョロ
            ギョロ

狗の髑髏は索敵を開始している――――このまま行けば、『硯』と、彼が締め上げる青年を襲うだろう。


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