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【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』

572高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2018/10/08(月) 23:49:06
>>568

「ッ痛ェ……!」

 予想を上回る超高速、それでも一撃で済んだのは僥倖と捉えなければ。
 壁は既に倒れた。
 最早、手番を整えることすらも満足にいかない状況だ。

「……先輩」
「俺が窓を割ったら……猫を連れて、窓から飛び降りてください」
「着地はこっちに任せて……とは断言できねーけど」

「落下したら地面と先輩の身体の間に、『壊れたら大きな音がするもの』を挟んでください。
 その時間を止めれば……大怪我はしません。
 万が一、失敗しちまっても……ここは三階だ。このまま此処にいりゃ、下手すら命まで危ねェ」

 『静止』された物体は、『静止』の瞬間に限り、『抵抗』――――高度な弾性と強度を得る。
 高さ10mから落下しても、『抵抗』中の物体をクッションとして用いれば傷ひとつつかないというのは、過去に実践済みだ。
 それに、猫は高所からどんな姿勢で落下しても、傷ひとつなく着地するという。
 どこまで真実かは分からないが……彼らを窓から逃がすのは、手段の一つとして決して無謀ではない。

「俺は残ります。時間を稼ぐ」

 説明の時間すら、惜しい。今は、此方を信じてもらうしかない。
 手順は荒くとも、可能な限り省略する。

 先ずは、迫ってくる黒服の足音を一、二度ほど『静止』。
 その隙に、顔面を目掛けて鞄を投げつける(精C)。
 『静止』は一瞬だが、回避も防御もままならないだろう。此方に辿り着くまでの時間を稼ぐ。

 次いで窓ガラスを、高天原自身の素手で殴って叩き割る(破C)。
 叩き割ったら、『ガラスの飛び散る音』を対象に、高天原と『飛び散るガラス片』を『静止』。
 拳がガラスにぶつかった瞬間ではなく、割れたことを確認してから『静止』を発動する。

 『ウィーピング・ウィロウ』は高天原の傍で待機させ、万が一この状況で本体に届く攻撃があれば、それを防ぎたい。


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