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【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
103
:
『星へと駆けよ、スタンド使い』
:2017/12/15(金) 22:00:08
>>100
(夢見ヶ崎)
「――――中身は後で確認しておくように!
連絡先か、ああ、教えておいても問題無いだろう。
むしろ優秀なスタンド使いとのコネは有難いもの。
必要があればいつでも連絡してくれてかまわないッ!」
「無論、いつでも良い返事が出来るとは限らないが!」
吾妻の連絡先は仕事の前段階で教えられていた。
それに加え、桜島明人の名前が連絡帳へと並ぶ。
私的な用途の物かは不明だが。確実に『コネ』にはなる。
そしてそれは、向こうにとっても悪い話ではないらしい。
「夢見ヶ崎さんとはいい仕事出来そうですし、
また協力してくれるならありがたいですね!」
吾妻は笑顔でそのような事を言っていた。
気に入られたらしい。
受け取った『封筒』には、紙幣数枚分の厚みを確かに感じた。
一日の『バイト代』としては、かなりの高額と言えるだろう。
>>101
(弓削)
「中身は後で確認しておくように――――『仕事』に?
…………成程! 言いたい事は『察させて』いただくが、
まずアリーナでは『求人』を常に出している訳ではない!
そして現在、俺の知る限りではだが、職員の求人は無いはずだ」
「現在の仕事に就いた経緯は――――申し訳ないが黙秘する。
不親切ですまないが、可能な範疇でないと考えていただきたい」
桜島は封筒を手渡してから、そのように答えた。
彼のアリーナ入りにどのような経緯があったのかは不明だが、
見るからに武闘派の男。『イリーガル』な話でも不思議はない。
少なくとも一度仕事を共にし、目を掛けた相手に話せない程度には。
「そこの吾妻などは、ファイター経験のある職員だ。
もちろん君にファイターになれというわけではないが、
そちらの募集であればほとんど、随時行っている。
仮に『職員』に繋がるような仕事があれば、回す価値もある。
――――『窓口』の役目も含め、俺の連絡先は教えておこうッ!」
しかし『今後』を持たせる程度には目を掛けているのも間違いない。
一足飛びとはいえ、『足場から転落する』ような事態にはならず、
むしろ足掛かりを得ることが出来た。これも実力を示した甲斐という物か。
>>102
(遊部)
報酬は桜島に手渡された。封筒の中に数枚の紙幣の存在を感じた。
「ほう! 有難い話ではある。間違いなく、有難いのだが……
紹介料か――――ああ、『紹介が成立したなら』俺は支払ってもいい。
つまりだ、我々がその人材を必要とし、受け入れた時に限るという事!
無能を無数に紹介されても仕方がないし、『常に人材がいる』訳でもない。
だが必要な人材を紹介してくれるならば、1人につき『1万』は支払おう。
例えば『実際に闘技に参加するファイター』等は、需要が極めて高いッ!」
「連絡先を教えておこう。紹介の際はよろしく頼む!」
「あー……その、『マトリクス・オデッセイ』の能力は、
出来れば完全に黙秘していただけたらありがたいですけど、
アリーナの事を宣伝してもらえるなら、出費は悪くないですねぇ……」
おおむね肯定的な返答は得られた物の、
これはフラジールの意図とはやや外れる要望だ。
彼らが求めているのは『マトリクス・オデッセイ』の協力者ではなく、
アリーナ全体にとっての利益となる『ファイターの増加』なのかもしれない。
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