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【ミ】『ギャザリング・ガーデン』

960斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/07(木) 20:32:47
>>959

――鎖では攻撃にならない、それは最初に鎖をパズルのピースのように崩された時解っていた

当てるか、拘束するなら左右からの鎖で上下を攻撃したほうが良い それも解っていた

だが あえて……あえて『頭部だけを二度も攻撃した』 何故か?

(――心理トリックだ、『此奴は無駄だと解っていても頭部を攻撃する』そういう思い込みをさせる)
(僕が『考えなしの正義感に酔っぱらってるクソガキ』だと思わせなけりゃあならなかった)

掴まれた方の鎖を伸ばしながら両腕を背後に回し、再度突撃する
もし、この時点で鎖を少しでも引っ張られるなど動きに阻害が有れば即座に切断する

     (――もう鎖は必要ない)

    「――慶!」

    (だから二度も仕掛けた、だからこれも使わなかった)

(射程2メートル以内に近づく必要があったから!)

――人間が歩くというのは地面に対しての脚力の作用から反作用を得て前に移動する
故に足を交互に出人間には2本分の加速力の限界がある

もしもう二つ…もう2本の重量の無い足が走る人間にあったら?

(4本分の地面を蹴る足の加速力!……同時操作が僕に与える負の影響は無い)

4本の足で交互に地面を滑るように駆け出し、本来人間では不可能な初速と加速でロックに向かう

(さっき椅子の半分を飛ばした、あれはロックの能力を使っている)
(その能力を解除したら? …前からか後からか、僕自身に向かって『半分の椅子が飛んでくる』)
(僕を動けなくして攻撃するつもりだ だからそれは回避する …回避するがそのまま前進する)

――ロックの右方向(ロックから見れば左側)にスライディング
この行動は飛んでくる椅子の回避と、ロックの背後へ抜けるための物だ
そしてこれから距離を取ろうとしてもロックの右側にはカウンターがある

そしてスライディング、その最中 体制をロックの方に向ける

(彼の狙いは上半身だ、何故なら椅子を飛び道具に攻撃するつもりだから
彼は僕がこうする事に意表を突かれる筈だ、
何故なら『両腕を後ろに回したのは慶の援護も使って再び頭部に攻撃を仕掛ける為』だと思うからだ
もうその前例は『向こうの研一郎君が披露している』からだ
だから慶にはさっきの言葉は『伝わらなくてもいい』)

(単にロックに『前と鎖を警戒させるため』だから……そして!)

スライディング、その最中に影の足でロックの膝関節に『蹴りを入れる』

(――これで更に僕に対しての対応は遅れる、人間は転びかけると、とっさに体制を立て直そうとするから
僕への対処と背後への旋回は鎖の予想を外したことで遅れ、前を警戒したことで遅れ、更に体制の崩しで送れる
これで僕が『背後を取れる』)

そのまま滑り気味にロックの背後をうつ伏せで取るや否や、即座に飛ぶように立ち上がりロックを羽交い絞めにしようとする

(――普通の人間なら、倒れてうつ伏せの状態から即座に起き上がる事は出来ない
『足が四本ある人間』でもなければ!影の足で垂直に跳躍するように立ち上がれば僕は例外になる!)

ロックを自らの両腕で羽交い絞めにした状態で手を頭部の後ろで交差して組み、ロックの頭部を前に押しこむ
――フルネルソン(パス精CCC)

そして同時に『両腕の鎖を解除して現れた影の両腕』で、片腕を頸部に回して手首にあてた、もう一方の腕で絞める。
――スリーパーホールド(パス精CCB)

『影の腕は本来の部位の動作を阻害しない』
故に普通なら可能ではない二つの技を同時にかけ
頸動脈を絞め塞ぎ、頚動脈洞性失神を狙う

(――この状態ではどんな筋力が有ろうとほぼ脱出不可能
本来ならこの技も長年の熟練した精密さが必要だが…僕の『影の腕』はその精密さを持っている!
失神にはスリーパーホールドだけでも10秒とかからない!同時にかければ即座に眠るように落ちる筈。
……いや、何秒かかったって攻撃は頭部と胴体の鎖で受ければいい『ロックが気絶するまで解除しない』!)

「――二つの失敗は認める、だがそれも布石にしてやる。
成長とは転んでも立ち上がる事だ!」




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