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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

1名無しは星を見ていたい:2016/01/31(日) 23:55:26
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

787『ペイズリー・ハウス』:2018/06/15(金) 11:37:12
>>785-786(ALL)

 …………ブロロロロㇿㇿ……。

 映画などの突然場面転換してのチェイサーがアニマルバスと
謎の黒いベンツで起きる! などと言った非日常が起こるわけもなく。
 静かにバスは星見街の中心から湖畔のある自然公園から郊外へと走らせて
いくのが、町からの自然音以外特に音のないバスの車窓から見えた。
保育園などの児童施設を建てる場所としては、些か立地に不似合いな気もする。
 運転手の杉夜が、気を利かせたのか個人的に手持無沙汰なのを埋めたかったのか
ラジオを付けて、陽気な音楽が車内に響く。

 ほし♪ ほし♪ ほし♪ ほし♪

   星・見・町 レ〜ディオ〜♪ 
   \ホシミチョウレイディオ〜/

『……あなたの隣人……ザザ……が、御送りしております星見町レーディオ
最近、すっかりと春うららな風も過ぎ去り夏が近づいてきたと皆さん感じてる
のではないでしょうか? 明日には、この星見町にも熱帯低気圧が北上し
台風が通過するとの事です。夕方にご帰宅する皆さん、十分お気を付けください。
では、リスナーより、いま女性層より注目一押しの星羅さんの一曲 聴いてください……』

「……台風か」

 
――――   ……キィィ。

 「……着きました。どうぞ皆さん、お忘れ物がないようにだけ
お気を付けください」

 バスが停車する。
晴れやかな空の下、湖畔の場所より2キロは離れ周囲には農園などが
幾つか点在する以外では家屋などは数件見られる以外目ぼしいものはない。
 二階建ての、中々大き目の保育園と見られる建物が貴方たちの視界で
自然豊かな空間の中で人際目立ちつつ建てられていた。

参考画像↓
ttp://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/002/images/img_2601_1_2.jpg.html

庭先には、花壇が植えられており。可愛らしい花が咲いている
 建物の中から、ピアノらしき演奏が流れてるのが聞こえた。
正面玄関の扉は、完全に開放されず横側が開放された状態だ。

788夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/15(金) 20:14:51
>>786
>>787

「――……」

車窓から外の景色を眺めながら、先程までとは打って変わって静かに過ごす。
三つのアメを同時に口に入れているせいで、頬がリスのように膨らんでいる。
そのせいで、少々顔がサマにならないのが玉にキズだ。

(……町から離れてくな)

普通、保育園なんかは住宅地の近くに建てることが多い。
その方が送り迎えの都合がいいからだ。
しかし、ここはそういった場所からは離れている。

(『ワケあり』ってことか……)

それは、『アリーナ』絡みだからというのが理由なのだろうか。
それとも、そこにいる子供達がスタンド使いだからなのかもしれない。
ひょっとすると、その子供達が問題児だからという可能性も考えられる。

(――楽しくなってきた)

この世には、わたしの知らない世界がまだまだ沢山ある。
自分は、そうした未知の世界を求めて、ここに来た。
だから、ワケありであればあるほど『いい』のだ。

「ん――『たいふう』だって。サトリちゃん、きいてた??
 あぁ〜〜〜どうしよう。こまったなぁ〜〜〜。これはこまった……!!」

「ヘアスタイルがみだれちゃう!!
 せっかくキアイいれてセットしてきたのに!!
 ほら、サトリちゃんだってかみのけグシャグシャになっちゃうよ!!」

「あ、そとにでなきゃいいのか。なるほどなるほど。
 これにて、いっけんらくちゃく!!」

しばらくして、台風が来ているというニュースが耳に入り、サトリに話しかける。
ようやく口の中のアメを処理したので、お喋りが解禁されたのだ。
会話をしている内に、バスが目的地に到着した。

「おお、サトリちょうさいん!!あれは、まさしくもくてきのばしょではなかろうか!?
 おそいかかるかずかずのクナンをくぐりぬけ、ついにいま!!
 アスミちょうさいんとサトリちょうさいんは、
 こうがいのほいくえんへとうちゃくしたのであった!!
 はたして、このおくでワレワレをまちうけるものとは!?」

荷物を持ってバスから降りると、建物を見上げて、その全体像を視界に収める。
いよいよ、これからが本番だ。
だけど、その前に――。

        ――ズギュンッ

背後に『ドクター・ブラインド』を発現し、周囲の様子を確かめる。
『超人的聴覚』で『音』や『声』を聞き取り、『超人的嗅覚』で『匂い』を感知する。
別に警戒しているわけではないが、何事も事前の確認というのは大切だ。

ついでに、『超人的触覚』を駆使して、今の『湿度』が高いかどうかもチェックする。
『猫が顔を洗うと雨が降る』という話があるが、
それはヒゲで湿度の変化を感じ取っているためだという。
試したことはないが、『超人的感覚』を誇る『ドクター・ブラインド』なら、
同じようなことができるのではないだろうか。

台風が接近すると、湿度は急上昇する。
今の湿度を確認しておけば、後になって湿度が急激に上昇した時に、
いち早く天気の崩れに気付けるというわけだ。
もっとも、その場合は空模様を見た方が早いかもしれないが、
湿度の確認に大した手間は掛からないので一応やっておく。
それが済んだら、『ドクター・ブラインド』を解除して正面玄関に向かって歩いていく。

                 ワンダーランド
この扉の向こうに、どんな『未知の世界』が待っているのだろう?

789天雨 サトリ『10cc』:2018/06/16(土) 00:32:14
>>787(GM)
>>788(夢見ヶ崎)

景色が流れ去って行く。精神的に豊かな風景が広がっていく。
かかる時間からしても郊外になるのはある程度想定出来ていた。
とはいえ不便な場所なのは間違いない。電波くらいはあるだろうか。

沈黙が気まずさに変わりかけたころ、ラジオが流れて一安心だ。
しかし、それを打ち消すかのように安心とは真逆の台風状況。
何か話したい気分が高まってきたところで飴が溶けたようで二安心。

「ええ、聞いておりますわよ。安心なさい。
 髪なんて外に出なければ……っと、冗談がお好きですのね!
 それより、防災グッズは施設に揃っていらっしゃるのかしら。
 懐中電灯やラジオくらいは、職員室にあるでしょうけれど。
 無いからコンビニに走る、という距離でも無さそうですものね」

「まあ、必要なら今日中に『ネット通販』をすればいいですわね。
 私『プライム会員』ですので、『お急ぎ便』が使い放題ですのよ」

まあ、いくら郊外でも『秘境』のような場所ではないし、
子供が暮らしているのだから『生活苦』に陥る事はあるまい。
こちらは責任を負って仕事をするのだし、ある程度裁量権もあるはず。

そのような事を考えながらしばらく揺られていると、着いたようだ。
降りる前に杉夜に一礼はしておこう。打算とかではなく淑女のマナー。

「あら、あら、あら! ここが目的地ですのね。素敵な雰囲気じゃありませんの!
 これなら郊外に建てるのも分かりますわ。喧騒が似合いませんもの。
 おあつらえ向きに伴奏まで聞こえますし、映画のワンシーンのようでしてよ。
 きっと待ち受けているのも牧歌的でピアノの似合う穏やかな時間でしょうね」

特別豪華ではないが、いかにもな施設。
ピアノ演奏と花がサトリとしては高ポイント材料。

               スゥーッ

新鮮な空気を吸い込む。人里離れたってほどでもないし、味は別に普通な気はするが。
サトリの気分的には『自然あふれる郊外』に来ているので、プラシーボ的に美味いかも。

「もっとも、映画だとこの穏やかな空気が『どんでん返し』になりそうだけれど。
 これは現実ですもの、平穏無事に――って、いきなり非現実的な事をして。
 まあ、私達にとっても……子供たちにとってもスタンドは現実ですけれど。
 それにしても、一体何をしていたんですの? 新鮮な空気を倍吸いたかったとか?」

          「もし、私相手に能力を使うなら教えてくださいましね。
           全容を教えろとは言いませんけれど、協調は必要ですもの」

などと言いつつ・・・入り口の方へとゆっくり歩いていく。焦ってる感は出さないように。

790『ペイズリー・ハウス』:2018/06/16(土) 19:37:27
>>788(夢見ヶ崎PC)

貴方は立地条件が保育園には不釣り合いな事に猜疑心を沸かせる。
とは言うものの、郊外に施設を置く理由は幾らでも考えられる。
特にスタンドが絡んでいると言うならば。

ズギュン

『ドクター・ブラインド』を発現させた。いま現在の湿度は約40%とか
そこらだろうか。匂いは、花壇から漂って来る花の香りが印象深い。
 より一層、ピアノの演奏が明確に聞き取れる。……ベートヴェンの『月光』だ。
後方ではアニマルバスをガレージに駐車させる音が聞こえている。

スタンドを解除して正面玄関に入る。数十の子供用の靴棚には空室ばかりだが
三人分の小さめの靴が置いてあるのが確認出来た。壁の端にはソレより大きめの
白と黒のスニーカーが揃えて置いてある。
 奥には通路と遊戯室らしい部屋などが見られるが、今のところ子供達やサポート役の
女の子は見当たらない。ピアノの演奏は二階から聞こえている

>>789(天雨PC)

此処は『田舎』ではあるが『秘境』ではない。スマホは普通に繋がるし
電波状況も普通だ。ネット通販も、多少の時間は掛かるとは言え欲しいものが
あれば届く事は可能だろう。とは言うものの、大抵の物資は施設に置いてると思うが。

「…………ぁ すいません、ほんの少しだけ待って貰えますか?」

礼を告げる天雨に、杉夜は一拍の間の後に頼む。その後、アニマルバスを
施設の横に設置しているガレージの中に入れる。手前には、中古車があった。
 バスを戻した彼は、早歩きで貴方の前に戻ると車のキーを手渡した。
当然ながらアニマルバスのだ。こぜにくろうキーホルダーも目立つよう付いてる

「すいませんけど、事務室に戻しておいてください……自分は家に
早めに戻らなくちゃいけないので、後はお願いします」

そう告げて、貴方達の反応を見る事もなく足早に中古車に乗り込むと
彼は車を急発進させて元来た道へ走る……戻ってくる事はないだろう。

杉夜との少しの接触によるタイムラグで、夢見ヶ崎が玄関の中へと
入り込むのが確認出来た。とは言え、すぐ追いつける距離だ

791夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/16(土) 20:47:10
>>789
>>790

「――『プライムかいいん』??サトリちゃん、すごい!!
 さすがオジョウサマはちがうな〜〜〜。
 わたしも『プライムかいいん』になりたい!!」

その部分で、今日一番感心した顔をしてみせた。
羨望を込めた眼差しでサトリを見つめる。
まぁ、それはともかく――。

「あ〜〜〜あるある。よるになると、ひとりずつヒトがきえていくとか??
 もうダレも、ここからにげることはできない……!!
 せんりつのサスペンススリラー……!!みたいな??
 でも、これってハートフルヒューマンドラマっぽいしなぁ〜〜〜。
 だいほんにかいてあった」

歩きながら、サトリに言葉を返す。
『ドクター・ブラインド』を使ってみたが、特に気になるところはなかった。
まぁ、そうそう何かがあるとは思っていなかった。
スタンド絡みだから何かあるんじゃないかという期待はないでもなかったが。
何かがあるとすれば、これからだろう。

「ディナーのまえに『ツマミグイ』っていうか、じょうえいまえの『ヨコクヘン』というか、
 まぁそんなカンジ」

「グタイテキにいうと、『シツド』をはかってた。
 わたしのノウリョクは、まわりのシツドをはかることができる!!
 ハダがカンソウしてカサカサになるのをふせげてベンリ!!」

「ただいまのシツドは??ジャジャン!!ざっと『40%』!!
 カイテキなシツドは40%〜60%だから、だいたいリソウテキなすうじだ!!
 いまのところ、まだまだタイフウはとおい!!」

ニュースでは台風の通過は明日と言っていた。
ということは、まだ近くまでは来ていないのだろう。
もうちょっと時間が経ってから、また計ってみることにしよう。

「イエェ〜〜〜スッ!!リョーカイしました!!」

サトリに向けてビシッと親指を立て、いざ中へ。
まず靴棚の中が空ばかりなのが目に入った。
いくらなんでもスカスカすぎだろ!!

「サトリちゃ〜〜〜ん、なんかここチョーすいてるみたいだよ??
 ほら、みてみて。
 かいてんしたばっかりのおみせみたいにガラガラじょうたい。 
 あ、どこでもすきなとこにいれられるじゃん。
 わたし、こことった」

まだ靴が入っていない棚の一つに自分の靴を入れる。
ピカピカ光るエナメルシューズ。
お気に入りの一品だ。

「サトリちゃん、とりあえずにかいへいってみない??
 このへん、だれもいないみたいだよ。
 まずだれかつかまえないと、はなしがすすまないし」

サトリに声を掛けながら、天井を指差す。
それにしても、施設の規模に比べて子供の数が少なすぎる。
新しくできた施設だから、まだ子供が少ないのだろうか。
それとも、子供がゴッソリいなくなった直後だから少ないのか。
理由はともかく、靴の数を見れば子供の数が四人というのは聞いた通りのようだ。

792天雨 サトリ『10cc』:2018/06/16(土) 22:56:18
>>790(GM)
>>791(夢見ヶ崎)

「ふふ……なにせ、『アニメ映画』なども見放題ですもの。
 お世話にも使えるでしょう。後でなり方を教えて差し上げますわ」

スタンド使いだからといってスタンドしか使わないつもりなどない。
親が子供にテレビの代わりに『ネット動画』を見せる時代と聞くし。
羨望の眼差しに気分を良くしていると杉夜に呼び止められる。なんだろう。

「えっ? まあ、別にそれくらいの事……かまいませんけれど。
 何を戻せば良いんですの――って! これ、バスのキーでしょう!?
 貴方、そんな『読み終えた雑誌』みたいな扱いをする物じゃなくってよ」

         「あっちょっと、話をお聞きなさ――もう」

(……いくら急いでいるとはいえ、杜撰すぎませんこと?
 金一という男も評判が悪いし、人材不足なにかしらん。
 それとも、人材過多すぎて教育が行き届いていないのかも)

危機管理意識的にどうかとは思うが、まあ去ってしまった以上は仕方ない。
鍵のキーホルダーを指に巻き付けて持ち、やや早足で夢見ヶ崎に追いつく。

「っと、お待たせしましたわユメミガサキさん。
 彼が『バスの鍵』を戻しておいて欲しいとの事で。
 それを預かって来ましたの。少し不用心ですわよね」

「それにしても、湿度ねえ。ああ、お返しに教えて差し上げますわ。
 私の『10cc』は水を撒いた所に『野イチゴ』を生やす事が出来ますのよ。
 おやつの備蓄が無くなっても安心ですわ。ただ、味は少々酸いですけれど」

用件を伝えつつ、とりあえず園の中に入ろう。
室内を見回し、靴を脱ぎ、がらがらの靴箱に入れる。

「『最初から四人の為に作られた施設』では無さそうですわね。
 では私の靴はここで。ロッカーキーが無いのは不安ですけれど、
 まあ、誰も盗みに入らないくらい安全なんだと思いましょうか」

       「ハートフルヒューマンドラマですものね」

分かりやすいように、夢見ヶ崎の二つ横に置いておく。
安い靴ではないが、持っている中で高い方ではない。
あくまで子供と外で遊ぶ事や、庭いじりなども想定している。
もっともそれ用の着替えや靴も、荷物として持参してはいるけれど、
いきなり遊ぼう!となって着替えるから待てと言えるとは限らない。

「さて、件のカギは事務室に戻しておけ、との事でしたけれど……
 その部屋の場所も、分かりませんものね。虱潰しも気が進みませんし。
 お世話係の子に聞けば分かるかしら? どちらにせよ、二階に行きましょう」

夢見ヶ崎に頷き、階段の方へ向かう。ないとは思うけれど足元や頭上には気を付ける。
いたずらとか、床に脆いトコロがあるとか、初めてくる建物なので内装を見たいのもある。

793『ペイズリー・ハウス』:2018/06/16(土) 23:25:03
>>791-792(ALL)

 貴方たちは、『ひそひそ星の園』へと入る。
(余談だが、施設の正面玄関にも名前は掲げられている)
 幾つもの空いてる靴箱の中に、お気に入りのシューズを。そして
磨かれた床を歩く。(※当たり前だが、客用のスリッパなども
玄関脇に掛けられてるので、それを履くのも自由。過程は省いて問題ない)

 能力について、互いに情報を軽めに交換しつつ談笑しながら前に進む。
最初に目に付くのは、大き目のホール。そして奥へと連なる廊下
 壁に隣接して『遊戯室』と書かれた室内のある前方に階段らしきものが見える。
ホールや、その他の壁には子供達のために取り付けたであろう、児童向けの動物を
プリントされた壁紙が至るところに貼っていた。
二人が、そちらへと歩くと開放された扉の中の遊戯室の内部が覗ける。
 ジョイントマットの敷かれた大き目の部屋には、幾つかのバランスボールや
多種多様な子供に優しい児童向けの玩具や人形なども見受けられる。小さめの
トランポリンや折り畳みすべり台など、幼児向けの器具も置いてある。
 子供の姿は見受けられない。貴方たちの世話をする子達は、この部屋には
今の所どうやら居ないようだ……。

 階段の少し先に、トイレと『事務室』と書かれた扉が見られる。
この園を歩くにつれ、月光の伴奏は室内の至る場所を流れてるようだ。

794夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/17(日) 01:06:45
>>792
>>793

「『カギ』――ねぇ〜〜〜。
 それくらいすぐすむのに、よっぽどいそいでたのか??
 まぁわたしたちなら、ジムシツにもどすなんてラクショーだし!!」

サトリの言う通り、確かにちょっと変な気はした。
見ず知らずの相手に鍵を渡してさっさと帰ってしまうとは。
しかし、疑問が強く引っかかることはなく、すぐに頭の隅っこに押しやった。

「おっ、いいねぇ〜〜〜。
 じつは、わたしのいえもハーブそだててリョーリにつかってるんだ!!
 ジキュウジソクってやつ??」

「ソレ、たべてみたいなぁ〜〜〜。
 すっぱいんだったら、あまいものといっしょにたべるとか。
 たとえば……ハチミツ!!
 『野イチゴとハチミツのフルーツソース』とか??どう??」

雑談しつつ、スリッパを履いて廊下を歩く。
その途中で、扉に記された文字が視界に入る。
それらを見て目を瞬かせ、軽く首を傾げる。

「――サトリちゃん、『コレ』なんてかいてあるの??
 わたし、『かんじニガテ』だからわかんない。たぶん、『ナントカしつ』??」

「そっちのオモチャとかあるへやはジムシツっぽくないなぁ。
 じゃ、こっちがジムシツ??かな??」

『遊戯室』や『事務室』の扉を指差して、サトリに尋ねる。
現在は視力があるが、元々は先天的視覚障害者だった。
そのために、今でも漢字の読み書きが不得意なのだ。

「だれもいないなー。かくれんぼか??もういいか〜〜〜い??」

冗談を交えながら、もう一度『ドクター・ブラインド』を発現する。
今度は『聴覚』のみに意識を集中させ、
『ピアノ以外の音』や『声』を拾うことに専念する。
わざわざスタンドを使う必要もないかもしれないが、
使ってもバチは当たらないだろう。

795天雨 サトリ『10cc』:2018/06/17(日) 02:51:44
>>793(GM)
>>794(夢見ヶ崎)

「あるいは『施設に立ち入れない事情』でもあったか。
 ……もっとも、それなら私に説明をするのが筋ですわね。
 台風情報を聴いて、干したままの洗濯物でも思い出したかしら?」

サトリとしても深く思い悩むほどの疑問ではないので、
軽く流しつつ『ひそひそ星の園』の廊下を歩くのだった。
筋とはいえ筋が通らない人間もいるし、今考えても徒労だ。
ちなみに、客用スリッパは履いている。置いているわけだし。

「あら。ユメミガサキさん貴女、素敵な趣味をお持ちですのね!
 私も家でガーデニングをしていますの。ですからこういう能力なのかしら。
 調理はまだ試していないけれど、きっと練乳よりは蜂蜜が合いますわよね」

「備蓄に調味料があるようでしたら、後で御馳走しますわよ。
 子供達のおやつにするにしても味見役は必要でしょうから」

などと計画建てつつ廊下を歩いていく。演奏は『放送』か何かだろうか。
遊戯室を覗き見るとやはり子供はいない。遊具は充実しているようで何より。

「ん? これ? どうかいたしましたの――ああ、漢字? よろしくってよ。
 そちらの、おもちゃ部屋の方が『遊戯室』で、あれが『事務室』ですわ。
 半分正解といった所かしら。他にも分からない字があったら私にお任せなさい」

            「あら、また湿度をお測りになるんですの?」

おそらく夢見ヶ崎の能力はそれだけではないだろう。全容を話すとは思えないし。
そう、全容を話すとは思えない――――それは何に関してもそういうものなのだ。

「どうしましょう? この鍵はいつまでも持っていたくもないですし、
 事務室を先に覗かせていただこうかと思うのだけれど……
 お世話役の子に一度会ってから、の方がそれこそ『筋』という物かしら?」

「とりあえず、鍵が開いているかどうかは確かめておきますわね」

夢見ヶ崎の『能力』が済むまでに、事務室の扉の前に行き鍵の有無を確かめておこう。
勝手に入って良いものかは判断に迷うが、年長の子もあくまで『見守り対象』の一人だし、
バスのカギという完全なイレギュラー要素は本来の仕事に入る前に処理しておきたい気もする。

796『ペイズリー・ハウス』:2018/06/17(日) 22:00:07
>>794(夢見ヶ崎PC)

 数メートル歩くと、貴方のすぐ左手に階段が見えた。
何の変哲もない、学校などにも見受けられる折り返しが
一つある階段だ。事務室の先にも廊下は繋がっており
 真っすぐと、右折する場所がある事がわかる。

>かくれんぼか?? もういいか〜〜〜い??
 貴方は冗談半分で、ピアノの演奏に負けない程度には
大きめに声を発した。すると、少し予想外の反応が起きる

        ――モウイイヨー

……!
  夢見ヶ崎の耳に、小さな声が捉えた。幼く高音の声だ
方角は……『事務室』からだ。

>795(天雨PC)

杉夜が鍵を事務に持っていかなかった理由を軽く一考する。
 然しながら、深い事情は背景にないと考えられる。
あるとしても、家庭の事情など極 個人的な出来事だ。

ベートヴェンの月光。ピアノで人が弾いてるのであろう事が
聞き取れる。放送などの機械的な感じではない

『事務室』の出入り口となる扉は半開きだった。中の様子は
貴方の視界から見て、中央にイサゴが話していた自販機が
置かれてるのが見える。それと、職員が使う机が数列並んでおり
パソコンも数台置いてある。雑貨やロッカーなども置いてあり
職員が使用するのであろう仮眠用のスペースらしき場所も存在している。

壁を見ると、施設の幾つかの扉のスペアキーや非常電源の為に使用する為の
鍵を飾る場所が見受けられた。車のキーもそこに掛ければ良さそうだ

797夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/17(日) 23:14:22
>>795
>>796

「まかせろ!!なにをかくそう、わたしは『あじみ』のプロだ!!
 このデリケートなベロで、ミネラルウォーターのあじのちがいもわかるぞ!!」

あくまでさりげなく、しぜんなながれでオヤツをかくほする。
ダイタンにしてシンチョウ――ワレながらカンペキなさくせんだ!!
そんなことを思いつつ、スタンドの聴覚に意識を集中させる。

「ハッ!!サトリたいちょう!!ただいま『ケハイ』をさぐっております!!
 けんさくちゅう……けんさくちゅう……。
 んー、ちっともひっかからないな〜〜〜」

「あるひ、こどもたちのおせわをするために、
 ふたりのショウジョがほいくえんにやってきた……。
 しかし、そこにはだれもいない……。 
 イジョウなまでのしずけさのなかに、ピアノのおとだけがひびきわたる……。
 そう、すでにキョウフははじまっていたのだ……!!
 せんりつのサスペンススリラー、きんじつこうかい……!!」
 
今のところ、『ピアノ以外の音』も『声』も聞こえてこない。
このまま何もないのかと思い、スタンドと共に事務室の方に視線を送る。
もっとも、『ドクター・ブラインド』の目は閉じているのだが。

「すぐそこなんだし、はいっちゃえば??
 パッとはいって、ササッともどしちゃえばいいんだし――」

その時、こちらの言葉に応じる声が耳に届き、喋るのを中断した。
答えたということは、そう遠くない場所にいるということなのだろう。
要するに、この『事務室』の中に。

「――サトリちゃん、いまのきこえた??『もういい』らしいよ。
 じゃ、さがしにいこっか」

サトリに声を掛け、彼女の後に続いて事務室に入る。
彼女が入らなければ、自分で扉を開ける。
中に入ったら、見える範囲で室内を一通り見渡す。

「どこにいるのかなぁ〜〜〜??ぜんッぜんわかんないなぁ〜〜〜。
 こまったなぁ〜〜〜」

すっとぼけたことを言いながら、音を聴き取るために耳を澄ます。
まだ『ドクター・ブラインド』は解除していない。
その『超聴覚』で、先程の声の位置を探ってみよう。
『ドクター・ブラインド』は、遠く離れた音でも聴き取ることができる。
これだけ近い場所なら、その正確な位置が掴めるはずだ。

798天雨 サトリ『10cc』:2018/06/18(月) 01:28:05
>>796(GM)
>>797(夢見ヶ崎)

「調子のいいことを言って……私、料理は程々ですから。
 あまり期待されても困りますわよ? 食材の質もね。
 あくまで野イチゴですもの。苺とは話が違いますのよ」

「それにしても、『気配』? そういう事も出来ますのね。
 貴女一人で雨除けも烏除けも捗りそうで羨ましいですわ」

(湿度の事も併せれば『センサー』のような能力かしら。
 私とは大きく違うタイプの能力、というのは間違いなし。
 適所が同じ者が複数いても仕方ないし、朗報ですわね)

杉夜の件はまあ、一応記憶の片隅には置いておこう。
事務室も開いているのだし、カギの掛け場も明白だ。

「そうですわね、不法侵入でもないんですもの。
 置き場も入り口に近いようですし、サッと……」

着替えのような今使わない荷物もついでに置いておけば、
この後の『子供達』との初対面においても身軽に動ける。

――――などと、考えていたのだけれど。

「……? えっ、なんですの。聞こえていませんけれど。
 聞こえるのはさっきから、貴女の声と『月光』だけですわ。
 サスペンススリラー路線は冗談だけにしてくださいまし。
 ああそれとも、『気配』探知に何か反応があったんですの?」

       「まあなんにせよ……ええ、行きましょう」

夢見ヶ崎が妙な事を言っているが、冗談かどうか測り辛い。
彼女には自分には感知できないものが『わかる』ようだし。

ともかく、その彼女が自分の後ろから着いてきているのだから、
事務室の中に何かがいる――と、警戒しておいて損はしないだろう。
左手を背中に回し、隠すように『10cc』を発現して、鍵を置きに入る。

799『ペイズリー・ハウス』:2018/06/18(月) 17:20:14
>>797(夢見ヶ崎PC)

 貴方は、部屋の中に入り込み内部の様子を見渡す。
部屋の奥側には、仮眠用のベットとして使われる
区切りのある部屋が付属しているが。大部分は二台の作業机と
業務用のノートパソコンが空間を占めており、中心に自販機がある。

 ――ザッ ザッ……

 這うような音が、自販機と隣接する長机の下から聞こえた。
貴方たちと逆方向に進んでるように思える。

>>798(天雨PC)
 スタンドの『10cc』、それを緊急の際に何時でも振るえるように
準備しつつ壁に設置した鍵掛けの場所に近づく。
 調理室・非常電源・鶏小屋・各居室の扉
それらを名義した鍵の保管場所の中に一つ目立つ空間があるので、貴方は
その場所がドライブキーを収める場所だと理解出来た。問題なく鍵は戻せた。

 ……事務室の中を見渡す。特筆とした異常は察知できない

800夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/18(月) 18:46:10
>>798
>>799

「――ふぅん……」

室内には、人の姿は見えない。
しかし、聞こえてくる音によって居場所は手に取るように分かっている。
一瞬の間を置いて、悪戯っ子のように含みのある笑みを浮かべる。

     チョイ
        チョイ

まず、サトリの肩を人差し指で軽く叩き、こっちを振り向いてもらおう。
続いて、その人差し指を自分の口元に持っていき、
『お静かに』というジェスチャーをしてみせる。
最後に、立てた人差し指の先端を音が聞こえた方向へ向けて、
そこに何者かがいることを教える。

        ソロリ……
              ソロリ……

足音を立てないように注意しながら、音の位置へ近付いていく。
途中で音が止まるとか、気付かれそうな気配があったら、その場で立ち止まる。
十分に接近したら、不意打ちでババッと机の下を覗き込む。

        「――みぃ〜〜〜つけたッ!!」

そんなセリフを言いながら、声の主の姿を確認するのだ。
たぶん、ここで暮らす子供達の一人だろう。
まだ顔を合わせていないので、誰かまでは分からないけど。

801天雨 サトリ『10cc』:2018/06/19(火) 00:20:51
>>800(GM)
>>801(夢見ヶ崎)

いざという時の盾には心もとないが、
それはこちらの事情であり、相手は知らない。
構える事で少なからず『威嚇』にはなり得る。

「!」

         クル

「……………!」

              コク コク

(やるじゃないですの、ユメミガサキさん。
 という賞賛は心の内に留めておきましてよ)

気配のもとを見つけたのだろう。
もちろん、黙る。そしてその場所を見る。
夢見ヶ崎が近づいて確かめるようだし、
自分まで同じことをする必要はないはず。

(……他の子達はどこで、どうしているんでしょう。
 同じように隠れているのか、単に寝ているのか。
 三人そろってここにいる、という可能性もあるけれど。
 何処かで遊んでいる、にしては静かすぎますものね)

最低一人はピアノを演奏してるわけだし、
それが練習ではないなら聞き手も一人いるだろう。
事務室の広さを考えても、ここにいるのは一人か。
そうなれば『フリーなもう一人』が存在する事になる。

(それにしても、来て早々かくれんぼとは……
 思っていた以上に遊びたい盛りなんですのね。
 私としては、『他の遊び』の同時並行を疑いましょうか)

不測の事態に備え、後ろ手で背後に『10cc』を傾け水を零す。
角度は緩く、バシャバシャ音が鳴ったりはしないだろう。
傾ける角度という『人力』による簡易な調整力は、
ホースとか散水機ではなく『如雨露』であることの利点だ。

これでちょうど部屋の入り口のあたりに草が生えるはず。
振動を探知し、背後から忍び寄る者がいないか警戒する。
悪戯っ子だとすれば、いつ『仕掛けてくる』か分からないし。

802『ペイズリー・ハウス』:2018/06/19(火) 20:37:39
>>800-801(ALL)

夢見ヶ崎は『ドクター・ブラインド』の『超感覚』を利用しつつ
忍び足で、机に潜伏してる主の元へと移動。

 天雨は、出入り口からの刺客を警戒する為に『10cc』を
振りかける。直ぐに、草木が扉付近に伸び始めた。

 >みぃ〜〜〜つけたッ!!

 夢見ヶ崎は、事務室に響く声と共に机の下を見下ろす。

「――へへっ 見つかっちゃった!
 ……ん!? 誰??」

 弱視の貴方の視界にも認識出来る、青いスモックを身に着けた
黒い艶のある背中ほどの長い髪の毛で、オレンジ色のカチューシャ
を付けた明るい茶色のクリっとした目の女の子が
 照れくさそうに机から這い出てきた。
天雨も、出入り口から小さな人影が机から出て来たのを確認できる。
 小さな彼女は夢見ヶ崎を直視すると顔つきをキョトンとした表情へと変える。


「しらない、ねーちゃんだ。アオキのともだち?
それとも、どろぼう?
あっ! まつり か くぬぎの ねーちゃん?
 なんで、うちが此処にかくれてたのわかったんだ?
うまく、隠れたとおもったのに」

 夢見ヶ崎に対し、物怖じする様子なく矢継ぎ早に質問する。
随分と大胆な子のようだ。

803夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/19(火) 21:59:20
>>801
>>802

「フフン――『ドクター・ブラインド』に『シカク』はない!!」

サトリからのお褒めの言葉をアイコンタクトで理解し、
この前カフェで考えた『キメゼリフ』を調子良く披露した。
『視覚』と『死角』を掛けたダブルミーニングだ。
言った後で、『もうちょっとあとからだしたほうがよかったか??』と思ったが、
もう言ってしまったので、このまま通すことにする。

「ふむふむほうほうなるほどなるほど――」

机の下から現れたのは、予想通りの人物だ。
とりあえず女の子の言葉を聞きながら、ウンウンウンウンウンと頷く。
いやまてよ。これじゃ『ウン』がおおすぎじゃない??
ウンくらいでいいか。いや、こんどはすくなすぎだな!!
『ウンウン』くらいにしとこう。それくらいがちょうどいいし。
というワケで、『ウンウン』と頷いた。

「――だそうです!!サトリたいちょう!!」

クルッと振り向いて、サトリの方に視線を向ける。
見つけたはいいが、ここからどうするか考えてなかった。
彼女なら『名前を聞く時は自分から名乗るもの』と言いそうだなと思った。
まあ、相手は子供だし、そこまで細かいことは言わないかもしれないけど。
それから再び女の子に向き直る。

「わたしはアスミ!!おせわのおてつだいにきた!!
 いまさっきついたばっかりだ!!」

「もっとくわしいことは、こっちのねーちゃんがせつめいしてくれるぞ!!」

そう言いながら、掌を上向きにした手をサトリの方に向けて話を振る。
彼女の紹介は、彼女自身の口からの方がいいだろうし。
それに、細かい説明をするのは得意じゃないのだ。

「あいてがわたしじゃなかったらバレなかっただろーねぇー。
 『わたしだったからバレた』。そーいうこと」

ここにいる子供達がどんな性格かは、まだ分かっていない。
だから、今は能力は明かさない。
子供達が何かやらかした時、能力を知られていない方が都合がいい。

「――で、キミはだれ??」

『アオキ』とか『まつり』とか『くぬぎ』とか、他にも色々と聞きたいことはある。
ただ、小さな子供だし、いっぺんに聞いてもまともな答えが返ってくる保障はない。
だから、ひとまず名前を聞いておこう。

804天雨 サトリ『10cc』:2018/06/20(水) 07:08:16
>>802(GM)
>>803(夢見ヶ崎)

「よろしくってよ、ユメミガサキさん。
 この『天雨サトリ』から説明いたしましょう」

            スッ

夢見ヶ崎のハンドサインを受け、一歩ゆっくりと前に出る。
名前を名乗るのは、覚えてもらうため。そして相手にも名乗ってもらうため。

「泥棒ではなく、『お友達』には是非なりたいですわ。
 怪しい人間ではない……と言っても、怪しむのは仕方ないでしょうけれど。
 その、『アオキ』さんからは……何か聞いていらっしゃらないかしら?」

代わりの『世話係』が来ることは周知されていなかったのだろうか?
それとも、単に知らない人間に驚いているだけだろうか。

普段の世話係の名前を聞き忘れていたが、聞いていても会ったことの無い相手だ。
『アオキ』は夢見ヶ崎と友達でもおかしくない年、恐らく『年長の子』だろう。
もしかすると、普段の世話係の名前なのかもしれないが……可能性は高くないと見る。

「ああ! 『イサゴ』さんをご存知かしら。彼女に頼まれて来ましたの。
 本日から3日、いつもの方に代わって貴女達のお世話をするように――と」

「『代わり』と言っても、何か変わったことをするというわけではなくってよ」

ここは実際に頼まれた『イサゴ』の名前を出した方が分かりやすいと判断した。
かの人の話ぶりからするに、子供達ともそれなり以上に仲は深いのだろうし。

「改めて、初めまして。私の名は『天雨サトリ』ですわ。
 ……もしよければ、貴女の名前も教えてくださいませんこと?」

本来なら聞く前に名乗って欲しいが、今、向こうからすればこちらは『不審者』も同然だろう。
ここはこちらの情報を惜しまず、まず警戒を解きたい。『ファーストコンタクト』は重要なものだ。

805『ペイズリー・ハウス』:2018/06/20(水) 20:48:44
>>803-804(ALL)

>キミはだれ??
>貴女の名前も教えてくださいませんこと?

両者とも、台詞や口調は異なれど最初に遭遇した園児に
自己紹介と共に名を尋ねる。

「うちは『カンナ』!
 ふ〜〜〜んっ おせわがかりなんだっ
じゃあ、カンナのこぶんになれ!
 そうしたら、おせわされてもいいぞ!」

ふんっ! と鼻を鳴らしつつカンナと名乗った子供は
貴方がたへと胸を張って調子よく、告げる。
 その言葉を真に受けるのも良し、調子よく合わせるのも構わないだろう。

「アスミか! よろしくな!
ふぅーーーんっ アスミだからばれたのかー」

 チラッと、その目線は『ドクター・ブラインド』に向けられる。
事前に告げられてたから当たり前だが、この子も使い手だ。

 「よっ! サトリたいちょー!
でも、そっちがたいちょーなら、こっちはしれいかんだぞ!
 アオキから?
……あっ! そーいえばアオキ、誰かがくるって朝ごはんでいってた!
 たいちょー達のことか!」

 天雨の言葉に、思い出したとばかりに手のひらをぽんっと叩きつつ
元気よく呟く。一応、事前の報告は年長の子がしてたらしい。

「『イサゴ』? だれ、それ
カンナしらない」

 貴方の予想とは異なり、カンナは顔色一つ変えず即座に
聞いたことがないと返す。嘘は言ってる様子には見えない。
 だがイサゴが彼女達と全く面識がないと言う可能性は低い。
これは、何かしらの理由があるのかも知れない。

 
 カンナ「あっ!
喋ってたから、かくれんぼの途中だって言うの忘れてたんだ!
 早くかくれないと、まつりに見つかる!」

 彼女は慌てた様子で、仮眠室の場所に走ろうとする。
引き止めるのも自由だし、他の子達を優先して会おうとするのも良い。

806夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/20(水) 22:32:23
>>804
>>805

んっん〜〜〜??
これは『アレ』かもしれんな……。
わたしのせいで、サトリちゃんのなまえをへんなふうにおぼえられたかもしれない。
これには、さすがの『アリス』もしょうじきゴメン。
ゆるせ、サトリちゃん……!!

「ふんふん、カンナっていうのか!!おう、よろしくな!!」

子分うんぬんは適当にスルーして、負けずに威勢よく返す。
今のやり取りで分かったことは、『カンナ』は『じゃじゃ馬』だということだ。
まだ会ったばかりだが、いかにも何かやらかしそうだという雰囲気はある。
どうでもいいけど、なんかわたしと『ノリ』がにてるな!!
それとも、わたしのレベルがこどもとおなじってことか??

「そうそう。はやくかくれないとみつかっちゃうぞ??」

口ではそう言うが、すぐ近くに他の子供がいないことは分かっている。
どれだけ音を殺そうとも、『ドクター・ブラインド』の『超聴覚』は、それを拾えるのだ。
それらしい音が聞こえないということは、近くにはいないということになる。

「あ、そのまえにイッコだけ――『アオキ』は、いまどこ??」

カンナがいなくなる前に、それだけ聞いておく。
それ以外は特に聞くことはないので、後はカンナを見送るつもりだ。
『アオキ』と呼ばれているのが、例の年長の子だろう。
彼女は三人の子供達の世話役でもある。
この仕事をスムーズに進めるためには、彼女と話をするのが一番手っ取り早い。

(――ふぅん。『しらない』、ねぇ……)

カンナが嘘をついてなければ、イサゴを知らない理由は二つほど考えられる。
『名前』を知らないか、『存在』を知らないかだ。
今はどちらとも言えないし、その背景も定かではない。

とはいえ、それが大きな問題に発展するような気配は、今のところ感じられない。
一応は覚えておくが、あまり気にしすぎることではないと思っている。
今は、他に気にしなければならないことが色々とあるのだ。

(サトリちゃん、なんかほかにききたいことある??)

――というような意味を込めたアイコンタクトを、サトリに向けて送る。
彼女が何か聞くことがあるなら、それが終わるのを待つ。
なければ、まず『アオキ』を探しに行きたいところだ。
まぁ、大体の居場所は予想がつく。
おそらくは、二階でピアノを演奏しているのがそうだろうと思う。

807天雨 サトリ『10cc』:2018/06/21(木) 02:40:47
>>805(GM)
>>806(夢見ヶ崎)

上に立ちたい気質は子供らしさと見るか、危うさと見るか。
どちらにせよ、媚びるような真似は増長を招きかねない。
思い通りになる存在だと思わせれば本気で子分にされてしまう。

「――――そう、カンナさんと言いますのね。
 私の事は、隊長でなく『サトリさん』と呼んでくださいまし。
 ユメミガサキさんは私の『部下』というわけではありませんから」

          「あくまで、仕事上『対等』な関係でしてよ」

いきなり抑えつける気もない。今はスルーしておこう。
一応、会話から思想のレベルを測るつもりではいるが……
その場限りの冗談なのだとしたら、目くじらを立てる程ではない。

「えっ。イサゴさん、名前は教えていないのかしら……」

(あくまで管理責任者であって頻繁に来るわけではない?
 でも、子供達の保護者くらいの話し方でしたけれど……
 まあ少なくとも、名前を出せば収まる類の立場ではない、と)

思わず驚きの声が漏れた。口ぶりからして相当親密だと思っていたから。
アオキなら知っているだろうか。知らないなら、何か事情があるのだろうが。

「ああ、私達の事はアオキさんから聞いていましたのね。
 あらためて、これから3日間よろしくお願いしますわ。カンナさん」

              ペコ

カーテシーのようなしぐさで、改めて小さく頭を下げる。

「ああ、かくれんぼの最中でしたのね。お邪魔だったかしら」

邪魔をした気はないし、夢見ヶ崎を非難するつもりもないが、
カンナからすれば同じことだろうから、一応そこは触れておく。

           スッ

      「――――行ってらっしゃいまし。
       慌てて転けないようにお気を付けなさいね」

入り口とカンナの間を塞がないよう、少し横にずれた。
その際、スタンドは全て解除して、見られないようにする。

(ありませんわ。アオキさんに聞いても問題ない事ですし)

夢見ヶ崎のアイコンタクトには、そのような意味を込め小さく首を振る。
話を聞きたい事は今すぐは思いつかないし、他の面々に会うのを優先したい。
特にリーダーであろう『アオキ』と話さない事には、仕事にも取り掛かれない。

808『ペイズリー・ハウス』:2018/06/21(木) 20:48:19
>>806(夢見ヶ崎PC)

>『アオキ』は、いまどこ??

カンナ「ピアノ弾いてるよ! おひるまで
好きにあそんでな、だって!」

予想通り、二階でピアノを弾いてる子がそのようだ。
 年長の子は、園児たちに昼食までは好きに遊ばせてるようだ。
それは、それで問題ない。世話を任されてるとは言え、逐一
付きっきりでないといけないと言う訳でもないのだし。
 カンナは、そのまま仮眠スペースのベットの下に潜り込もうとしている。
外に出ようとはしないようだ。かくれんぼのルールが室内限定なのかも
 『ドクター・ブラインド』の超感覚で、特に周辺で異常な物音はしない
まだ、かくれんぼの鬼である『まつり』も近くにいないようだ。

>>807(天雨PC)
 
 「わかった! じゃあサトリって呼ぶぞ!
カンナの事は、カンナって呼べ!」

 貴方の言葉にまぜっ返したり揶揄する事なく素直に
呼称を正す。おてんばだが、性根は真っすぐらしい。
 『10cc』の如雨露と、伸びた植物も貴方は解除する。
カンナの視線は、貴方たち二人に向けられていた故に
 『10cc』の姿形や能力を見られる事はなかった。



「あ! まつりに会ったら。カンナはトイレのほうに向かったって
言っておいて!」

 二人に対し『カンナ』はかくれんぼで有利になるように
嘘を伝えて欲しいと伝える……。

809夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/21(木) 22:37:17
>>807
>>808

「おうおう、がんばれ〜〜〜」

申し出を軽く承諾しつつ、立ち去るカンナの後ろ姿を見送った。
嘘はいけないというのが世間一般の常識ではあるが、
これは作戦の範囲内と解釈していいだろう。
実際、自分も似たようなことはやった覚えがある。
もっとも、その口約束が常に守られる保障はなかったのだが。
カンナが見えなくなってから、再びサトリの方に向き直る。

「――しっかし、『トイレ』っていうのはちょっとビミョーかなぁ。
 みつかるまでのじかんかせぎとしてはさ。
 『かくれんぼのプロ』のわたしからみると、まだまだあまいッ」

トイレで隠れられる場所など限られている。
隠れていそうな場所は、すぐに探し終えてしまえるはずだ。
そこにいないとなれば、当然『まつり』も他の場所を探そうとする。
別の場所で見かけたというガセ情報は、確かに時間稼ぎにはなる。
しかし、この場合は、それほど大きな差にはなるまい。

「まぁ、わたしなら、どこにかくれてたってみつけられるんだけどねー。
 なんたって、『かくれんぼのプロ』だし!!フフン!!」

そう言いつつ、やや得意げに胸を張る。
プロというのはただのシャレだが、『追跡』や『探知』は得意分野だ。
もしかくれんぼにプロがあったとしたら、十分なれる自信があった。

「じゃ、いこっか??まずアオキにアイサツしなきゃ。
 いばしょもわかったし」

サトリに声を掛けて、事務室から廊下に出る。
一応『ドクター・ブラインド』の聴覚に反応がないか確認する。
何も感じなければ、『ドクター・ブラインド』を解除しておく。

「わすれないうちにいっとく。
 『ドクター・ブラインド』はめがみえない。
 そのかわりに、ほかのかんかくがすごい」

「さっきのは、おとがきこえたからカンナのいばしょがわかった。
 もし、だれかいなくなってもみつけられる。
 そーいうことがあれば、だけど」

道すがら、サトリに能力を説明する。
といっても、これは正確には『能力』じゃないけど。
まぁ、その辺はおいおい話そう。

810天雨 サトリ『10cc』:2018/06/21(木) 23:49:37
>>808(GM)
>>809(夢見ヶ崎)

「ええ、まあ、構いませんわ。
 対等と言ったのは私ですもの。
 ――なかなか利口ですのね、カンナ」

       フ

「嘘を吐くのは感心しないけれど、遊びですものね。
 少なくとも、私からバラしたりはしないと誓いますわ」

           「では、また後で」

隠れに向かうカンナの姿を視線から切って、事務室から出る。
嘘を吐くのは悪いかもしれないが、吐かないのが悪い時もある。
自分だって本当の事しか言っていないわけがないのだ。

「――――まあ、子供の遊びですもの。
 隠れ場所として優れた選択とは言えないけれど、
 策を練って欺こうとするのはけっこう、侮れませんわね」

それはつまり、自分達にも牙をむきかねないという事だ。
子供の浅知恵でもスタンドが絡めば危険だし、地の利も向こうにある。

「おっと、そうですわね、早速二階に向かいましょう。
 もしかすると他の子達とは途中で会うかもしれませんし」

異論は特にないし、廊下に出て階段に向かう事にする。

「なるほど、鋭敏なのは『気配』だけじゃないんですのね。
 だからこそ、かくれんぼのプロ……と。分かりましたわ。
 お返しに私の能力ももう少し踏み込んで教えますけれど……
 水を撒いて生やした『野イチゴ』は、『振動』を感知出来ますの」

「貴女は『五感』いえ、『四感』――――
 気配、第六感も含めれば『五感』なのかしら?
 それで色々なものを調べられるようですけれど、
 私は感覚で捉えにくい物を捉えられる、という事ですの」

「……とはいえ、長く持続する能力ではないので。探索は基本的にお任せしますわ」

解除される『ドクター・ブラインド』を見ながら、能力の説明を返す。
察するにまだ何か『奥の手』はあるだろう。自分なら、それは必要も無いのに明かさないから。

811『ペイズリー・ハウス』:2018/06/22(金) 19:04:30
>>809-810(ALL)

 貴方たちは、カンナが仮眠室の場所に隠れるのを見届けつつ
『事務室』から出て、階段に向かう。
二階に繋がる階段の折り返し付近には大きな窓が付いている。
 そこからの景色には、この園の外にある山へと連なる木々が
立ち並んでおり。それを区切るように立ち並んだフェンスの真ん中に
小屋があった。夢見ヶ崎には、定期的にコ―コッコと打ち鳴らす
鳥の音が超感覚で捉えられる。鶏小屋のようだ

 『…………』

 その鶏小屋を、一歩遠巻きに見つめるように小さな人影が立っている。
小柄な背丈で『カンナ』と同じ青いスモッグを身に着けている。
 恐らく、いや十中八九この園にいる園児の一人だろう。
少し距離はあり、背を向けてるために顔などは確認できない……。

 階段の上には廊下が連なっている。右側から月光の伴奏は流れてるようだ

812夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/22(金) 21:17:49
>>810
>>811

「ふんふん、『シンドウ』ねえ〜〜〜。
 じゃ、だれかがとおったら、それがわかるんだ。
 あのアレ――『ケイホウキ』みたいなもんかな??」

「しかも、ナチュラルしようでインテリアにもさいてき。
 『ぼうはん』と『リラックス』で、ココロにふたつのあんしんをプレゼント。
 リビングやオフィスにもとけこむカンヨウショクブツがたケイホウキ――
 このきかいに、ぜひごけんとうを!!」

「あとほかに、なんかいうことあったっけ??
 『ドクター』はチカラがよわいってコトいった??
 あ、いってない??」

「サトリちゃんのも『チカラもち』ってカンジじゃないんでしょ??
 チカラシゴトとか、もしあったらちょっとくろうするかも??かも??
 ま、そういうのはキンちゃんにやらせとけばいっか!!」

「おっ??アレって『くぬぎ』じゃない??
 バレバレだから、かくれんぼはしてないみたいだけど。
 しいくとうばんかな??」

歩いている間、ずっと喋り続けていたが、
ここに来てようやく口を閉じて休憩を挟む。
『カンナ』には既に会ったし、『まつり』は『カンナ』を探しているはずだ。
園児の中で残っているのは『くぬぎ』しかいない。

「――『ニワトリ』みたいだよ、あそこにいるの。
 ここでかってんのかな??
 めだまやき、たまごやき、
 ポーチドエッグ、スクランブルエッグ……まような〜〜〜。
 サトリちゃんは、どれがすき??わたしは、たまごやきがいいな!!」

お喋りを再開しつつ、階段を上っていく。
『くぬぎ』らしき園児にも挨拶したいところだが、今は後回しだ。
何事もなければ、そのままピアノが聞こえる部屋を目指す。

813天雨 サトリ『10cc』:2018/06/23(土) 05:41:07
>>811(GM)
>>812(夢見ヶ崎)

「ええ。振動の大きさで歩き方も分かるでしょう。
 走っているか、足音を殺そうとしているか〜……
 もっとも完全に殺せば振動も消えるかもしれませんけど。
 ま、そんな『ニンジャ』じみた相手までは管轄外でしてよ」
 
「インテリアにするのは私も考えたんですけれど、
 持続時間の短さはどうしてもネックですわね。
 如雨露自体は、結構長く出して置けるのだけれど。
 植物の方は『1分』もせずに枯れてしまいますのよ」

スタンドそのものの持続力と、能力の持続力は違うのだろう。
悠久を経たようなアンティークの如雨露と、儚い蛇苺がそれを象徴する。

「いえ、『力が弱い』というのは初耳ですわ! まあ、もっとも……
 私のは『腕』自体がありませんから。力仕事と荒事はその男に任せましょう」

実際にそんな経験があるわけでもないが、自分の能力は戦いには向かない。
力仕事などはそれ以前に論外だ――――もっとも、適した『補佐』は出来るけど。

「え、ニワトリ? ……ああっ、貴女には声が聞こえているんですのね!
 あの小屋に? 小学校の『飼育小屋』みたいじゃあないですの。
 そういう『情操教育』のような物もここでしているのかしらね?
 少なくともあの小屋じゃあ、ペット扱いという風情には見えませんもの」

(まっ、『力』がある者には適切な教育が必要なのは間違いありませんわ)

飼育小屋と『くぬぎ』らしき人影は見えるが、今はどうにもできない。
とりあえず、演奏を続ける『アオキ』を優先してしまっていいだろう。

「私は……そうですわね、『エッグベネディクト』を推しますわ。
 具材にはハムではなく、スモークサーモンを使ったものを……
 確かその場合は名称が変わりますけど。細かい事は良いでしょう?」

雑談に応じつつ、月光の聞こえてくる方向へと歩みを進める。

「それにしても……練習熱心ですわね。この『月光』は。
 普段はピアノの先生でもついているのかしらね。
 結構難しい曲だそうですわよ? そう詳しい訳ではないですけれど」

遠くから聞こえる旋律だけで、かの曲であると分かる程度には完成されている。
曲の不朽の完成度はもちろんだが、奏者の腕もあるに違いない。上手いのかは分からないが。

814『ペイズリー・ハウス』:2018/06/23(土) 22:13:35
>>812-813(ALL)

 貴方たちは、一先ず鶏小屋にいる園児の事は後回しにしつつ
『アオキ』へと会う為に階段を登りきる。
 右手側には『音楽室』と書かれた看板を掲げた扉、奥にも通路は存在する。
左手には、『視聴覚室』『保育室』が存在する。

 ホーッホッホッホッ!
         カチャカチャカチャカチャ


……?

 その『保育室』のある部屋から、高音の、どうにも
芝居かかった、お嬢様風の笑い声と硬い何かが弾むような物音が
夢見ヶ崎は聞き取る事が出来た。

天雨が聞く限り、『月光』の伴奏は『プロ級レベル』だ。
プロのピアニストが弾いてると告げられても信じられるレベルには。
 アオキは、ピアニストなのだろうか……?

815夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/23(土) 23:07:29
>>813
>>814

「なにソレ、きょうみあるぅ〜〜〜。わたしもたべたいな〜〜〜。
 その『エッグベデネクト』ってやつ!!オジョウサマっぽい!!」

「へぇ??そーなんだ??そういえば、わたしもピアノひけるよ。
 こんどみせよっか??」

周囲に聞き耳を立てつつ、先へ進む。
その時、奇妙な声と物音をキャッチした。
おそらくは『アオキ』でも『カンナ』でも『くぬぎ』でもない。
そうなると『まつり』か??
事前に聞いていた情報から判断すると、そう考える他ない。

「まったく、ちいさいコがいるのに『かんじ』のつかいすぎだなぁ。
 『ひらがな』だったらわかりやすいのに。
 サトリちゃん、よんでくれない??わたし、よめないから」

「あとさ――あっちのへやから、だれかのたかわらいがきこえる。
 それと、なんかカチャカチャやってるみたい。
 『まつり』かな??それいがいにヒトいないんだよねぇ??」

サトリに各部屋の読み方を尋ねながら、声の聞こえた方向を指差す。
そっちも気になるが、まぁまずは『アオキ』が優先だ。
当初の予定通り、ピアノが聞こえる部屋に向かう。

「さっきみたいに、じじょうのせつめいはサトリちゃんにやってほしいな。
 そういうの、わたしよりサトリちゃんのほうがとくいそうだし。
 『テキザイテキショ』ってコトで。
 わたしは、じこしょうかいだけやっとくから」

サトリに言ってから、演奏が聞こえる部屋に足を踏み入れる。
入る前に、まだスタンドを解除していないのなら解除する。
頭に巻いているリボン型のスカーフも真っ直ぐに直しておこう。

816天雨 サトリ『10cc』:2018/06/24(日) 01:05:31
>>814(GM)
>>815(夢見ヶ崎)

「っぽい、ではなくお嬢様ですのよ。自分で言う話でもないけれど。
 ……それにしても貴女、服といいハーブといいピアノといい、
 お洒落な趣味をしていますのね。ぜひ今度聴かせてくださいまし」

今度とは言うものの、ここにはピアノがある。
その腕前を振るってもらう機会は、遠からずあるかもしれない。
子供に口がどこまで通じるかは分からないが、音楽は響くものだ。

「よろしくてよ。右のが『おんがくしつ』ですわ。
 左が順に『しちょうかくしつ』と『ほいくしつ』
 ……子供に入って欲しくない職員用の部屋はともかく、
 お遊戯室くらい『ひらがな』でも罰は当たりませんわよね。
 プレートにファンシーなイラストや、お花を添えたりして。
 どこか『事務的』というか、『保育所』とは違うという事かしら?」

子供が育つ空間にしては、『子供らしさ』はここには薄い。
せいぜい遊戯室くらいのもので、設備はむしろ『小学校』のようだ。
育つための施設というよりは、『学ぶ』ための施設という事か。

「まあ、きっと『まつり』で間違いないんじゃないかしら?
 わざわざ保育室に『空き巣』が入る用があるとは思えませんもの」

不審者がいるとも考えにくいし、いるならわざわざ高笑いはしない。
とりあえず『三人娘』最後の一人、『まつり』だと考えていいだろう。

「ええ、適材適所。私の好きな言葉の一つでしてよ。
 貴女に出来ない事は遠慮なく私にお投げなさい。
 それが必要である限り、私はしっかり受け取りますわ」

演奏は音楽室からだろうか? いずれにせよ、扉の前まで行き、
その場で、かつ素手で出来る範囲でだが身だしなみを整える。             

「ただ、無理に縮こまる事はありませんわよ。 
 私にも未熟な所は……無くはないでしょうから、
 必要だと思うならいくらでも口を挟んでくださいまし」

「それが適材適所という物でしょう?」

        コン
             コン
                   コン  
                          コン

ドアノックは四回。演奏中であることを考え、聞こえるように大きめに。
回数は由来も意味も知らないマナーだが、『知っている』と思わせるのが大事だ。

817『ペイズリー・ハウス』:2018/06/24(日) 17:08:52
>>815-816(ALL)

 貴方たちは、『音楽室』へ辿り着く。
『まつり』の事に関しては後で構わないと考えて『アオキ』の元へ。
(※なお、看板の漢字の上にも小さめながら振り仮名は付いてると
思って構わない。これに関してはレスの詳細抜けである)

 天雨は大きめに四回ノックする。だが、『月光』の伴奏は止まらない。

なお、遊戯室などの扉もであるが。児童が頻繁に使うドアは中心に円形の
丸窓で内部が覗ける造りになっている。締め切っても子供の異変がすぐ察知
出来るようにだ。故に、この『音楽室』も直ぐ真ん中で内部の様子がわかる
造りになっている。貴方達二人は目撃する

  〜〜〜♪

 一人の少女。十代前半で、茶髪はショートボブであしらわれている
少し派手めのメイクをまつ毛に施した子がピアノを演奏している。

 最新らしいウォークマンをイヤホンで聞きながら弾いており、ドアの
ノックを感知した様子はない。面白味も真剣味もない様子で
 つまらない表情を僅かに浮かべつつ弾いているにも関わらず、手だけは
なめらかに正確に『月光』を弾きこなしている。

818夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/24(日) 18:46:32
>>816
>>817

「うんうん、サトリちゃんはやさしいなぁ〜〜〜。
 『はさむ』ってきいたら、なんかサンドイッチがたべたくなってきた。
 サンドイッチっていったら、パンやバターもひつようだし、
 ハムやヤサイやタマゴもひつようだよね〜〜〜」
 
「これぞ、『テキザイテキショ』ってやつだ!!
 たぶんサトリちゃんが『パン』で……わたしが『グザイ』かな??
 あっ、わたしクラブハウスサンドがすきなんだ!!」

やはり、言葉で相手を納得させるというのは、サトリが適任だろう。
『自分の口から説明するのが面倒だった』とは口が裂けても言えない。
サトリの方が向いていると思ったことが一番の理由なのは本当だ。

「いまのかっこいい〜〜〜。ソレ、わたしもいつかつかおう。
 わすれないように、メモっとかないと。
 『それが適材適所という物』……っと」

サトリがノックする間、ドアの前でスマホを取り出す。
そしてメモアプリを立ち上げて、メモを取り始める。
ふと、何かに気付いたように顔を上げた。

「これって『ちょさくけんしんがい』にならない??
 さいばんになるのヤだし、ライセンスしゅとくしなきゃダメかな??
 サトリちゃん、このセリフつかっていい??」

とかなんとか言ってる内に、部屋の中の様子に気付いた。
サトリの方を向いて、口を『への字』の形に曲げて肩を竦める。
それから、一転して悪戯っぽく笑い、ドアに手を添える。

「きこえてないんだったら、はいってもいいよねぇ〜〜〜??
 まず、アスミけいじが、げんばにとつにゅうする。
 サトリちゃんけいじ、えんごまかせた!!
 いくぜ、あいぼう――」

ドアを勢いよく開けると、演奏を続ける『アオキ』の正面に回り込み、
自ら彼女の視界に入る。
こうすれば、『アオキ』が盲目でもない限り、嫌でもこちらに気付く。
続いて、彼女の前で口を開く。

「こ!!ん!!に!!ち!!は!!」

一言ずつがハッキリ分かるように、大きく口を動かして挨拶する。
声が聞こえなくとも、口の形で何を言っているか悟らせるためだ。
その後の詳しい説明は、打ち合わせ通りサトリに任せるつもりだった。

819天雨 サトリ『10cc』:2018/06/25(月) 00:55:55
>>817(GM)
>>818(夢見ヶ崎)

「パンが無ければサンドイッチは出来ませんものね。
 もちろん、具材も無ければいけませんけれど……
 具材全部を総取りというのはいかがな物かしら。
 今の貴女は差し詰め、『バター』といった所ではなくて?」

「具材はこれから決めていきましょう。卵か、フルーツか、
 パンとバターがあれば、大抵のサンドにはなれますもの」

ともかく音楽室からの反応はないわけだが、
窓から覗き込めばその理由はすぐに分かった。
無礼な、という気持ちと演奏に感心する気持ちがある。
今はそういう時間という事なのかもしれないが、
こちらがこの時間に来ることは知らされているはず。

とはいえ相手は年下だし、仕事でやってる立場でもない。
そして演奏は素晴らしいものだ。プラスマイナスはゼロ。

「台詞の一つくらい、好きにお使いなさいな。
 私はそれくらいでけちけちしたりしませんわよ。
 将来的に『自己啓発セミナー』でも開講する気になったら、
 話は別になりますけれど……なんてね。柄でもないですわ」

「さ、入りましょう。そういう『仕事』ですもの。
 演奏を止めてしまうのは少し勿体ないけれど……
 こちらに『気づかせる』のはお任せいたしますわよ」

                スタ

                  スタ

                    「――――ご機嫌よう」

部屋に入って、夢見ヶ崎の少し後ろに控え、目が合えば一礼する。
自己紹介や事情の説明は彼女がイヤホンを外してからで構わないだろう。

820<削除>:<削除>
<削除>

821『ペイズリー・ハウス』:2018/06/26(火) 09:15:50
>>818-819(ALL)


〜〜〜〜♪  ……ピタ。

 「…………んっ。
あぁ、お手伝いの人か。話は聞いてたけど。
 ……まぁ、時間通りか。真面目なんだね
アリーナの人って大体そうなの?」

 夢見ヶ崎がピアノの正面に回り込んでの挨拶、後方に控えての
天雨の挨拶。それに対してピアノの演奏を止めた少女は
 少し胡乱気に目線を貴方達に対しぶつけてから、得心を勝手に
表情に浮かべて喋る。敵意はないが、好意もそれに及ぶほど無い。

 「あの子たち、お昼ご飯までは勝手に遊ばせていいから。
時間になったら、私が適当に作っちゃうから。食事は遊戯室を
使えばいいと思うよ……別に誰が何処で勝手に食べても構わないけど」

 ……〜〜〜♪ ♬! ♩ッ! ♪♫!!

 そうして、またピアノへと手を戻した。
パガニーニによる超絶技巧練習曲第3番”ラ・カンパネラ”が演奏される!
 普通のピアニストでも演奏するのが難しい部類の曲だが、彼女は平然と
全くもって真剣味も凄味もなく、面倒そうに弾いている。

822夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/26(火) 21:39:04
>>819
>>821

「おっ、いいねぇ〜〜〜。
 わたしが『バター』でサトリちゃんが『パン』かぁ。
 きほんのふたつってかんじだもんねぇ〜〜〜。
 じゃあ、ふたりのコンビめいは『バタートースト』』にけってい!!
 このみちをふたりでのぼりつめて、
 いっしょに『サンドイッチかい』のテッペンめざそうぜ!!」

入室する前に、そんな言葉をサトリに返した。
そして、『アオキ』と対面する。
自分のことは棚に上げて、アオキの態度に少々呆れた。

「いや、フツーでしょ。
 シャカイでいきていくうえでのジョーシキってやつだよ。
 あと、ウチらはアリーナしょぞくってワケじゃないし。
 ねぇ、サトリちゃん??」

思わず突っ込みを入れつつ、サトリの方を振り向く。
『フツー(C)今泉未来』――。
むきょかでつかってしまった、ゆるせイズミン。
敵意も好意もないのはお互い様だ。
なにせ初対面の相手なのだから。

「あっ、そっかそっか。
 それならわかるな。なっとくなっとく」

おそらく、ここのように社会と離れた場所で暮らしていることが、
浮世離れの原因なのだろう。
『異なる世界』で生きている人間は、
通常の社会の枠の外側に位置せざるを得ない。
形は違えど自分も似たような背景を持っているから、そう思った。
かつて生きていた『光のない世界』が頭に思い浮かぶ。
もっとも、アオキは元々そういう性格なだけかもしれないが。

「つまり、『あそんでメシくう』のが、
 きょうのスケジュールってことかぁ〜〜〜。
 よし、リョーカイ!!
 ジャジャン!!サトリちゃん、でばんです!!
 あとはまかした!!」

『アオキ』をの横を通り抜け、一番近い窓に向かって歩いていく。
そして、そこから外を見下ろしてみる。
まだ『くぬぎ』らしき影は見えるだろうか。
すぐ近くにいる『まつり』を優先すべきかもしれないが。
外を見ながら、耳を使って二人の様子にも気を配る。

823天雨 サトリ『10cc』:2018/06/27(水) 00:43:01
>>821(GM)
>>822(夢見ヶ崎)

今のところサンドイッチ界の頂点を目指すつもりはないのだが、
返答の前に入室してしまったのでそういう事になったかもしれない。

「『アリーナの人』ではなく、『天雨サトリ』と申しますわ。
 こちらは同僚の『ユメミガサキ アスミ』さんですわ。
 どちらも『アリーナ』所属ではなく、フリーランスでしてよ。
 人手が足りないという事で、『イサゴ』さんから頼まれましたの」

「演奏中、失礼いたしましたわ。まずはご挨拶を、と。
 なにせ、これから三日間お仕事をする相手ですもの」

身元を明かしつつ、名前と所属、依頼元は教えておく。
良好な関係を結べるかどうかは怪しいところだが、
いつまでも『アリーナの人』呼びでは縮まる物も無い。
もちろん、仲良くなりに来たわけでもないんだけれど。

(イサゴさんもこの子も『日常的な業務』や『雑務』は頼んで来ない。
 それだけ、例の三人の世話が骨が折れるものと考えるべきですわね)

「ピアノ、お上手ですのね。
 昔から練習なさってるのかしら?」

聞き惚れそうな腕前ではあるが、腕前だけに思えた。
精神論は好きじゃないが、『真剣さ』が感じられない。
人に聞かせるための演奏ではないのだろうが、練習らしくもない。
それとも極度に極まった技巧は、この難曲を『惰性』で弾き熟せるのか。

「……ここでの過ごし方は貴女の方が詳しいでしょうけれど、
 私たちがお世話するのは三人ではなく、貴女も含めた『四人』。
 甘えろとは言いませんけれど、必要な事があればおっしゃいなさい。
 例えば料理や、普通の家事ならお任せくださっても構わなくってよ」

なんにせよ、流されるがまま『子ども扱いしない』のもおかしな話だと思う。
彼女も自分から見ればれっきとした『庇護下にあるべき少女』であり、
それは『リスペクト』の有無とは別の観点。ピアノの天才でもスタンド使いでも同じ。
人間は――ただ『育つ』だけでは美しく花開かない。『育てられる』べき所は、必ずある。

824『ペイズリー・ハウス』:2018/06/27(水) 19:00:09
>>822(夢見ヶ崎PC)

>ウチらはアリーナしょぞくってワケじゃないし

 「ふぅん? って事は広告か何かでか。
わざわざ小遣い稼ぐのに、こんな面倒そうなのをね」

 貴方の言葉に、アオキは少し不審気な表情を浮かべ
演奏の手を緩めつつも、やはり、どうでも良さそうな口調を続ける。

 >『あそんでメシくう』のが、きょうのスケジュールってことかぁ

 「別に、最終日まで勝手に各自過ごさせれば良いんじゃないの?
私ら、動物じゃないんだし。何か仕込ませる為に来たんじゃないんでしょ」

 ……『アオキ』は、何処かしら達観したような。冷めた感性を宿してるようだ
貴方の明るい調子に感化される様子なく。至極、淡泊である。

 外の様子を見下ろすと、『くぬぎ』らしい人影は『鶏小屋』からは消えていた……。
どうやら、もう鶏の観察は終えたようだ……。

     
        ――ドタドタ ドタドタ ドタドタ

廊下から、複数……十を超える足音のようなものが行進する物音が聞こえてくる。

>>823(天雨PC)

>人手が足りないという事で、『イサゴ』さんから頼まれましたの


「イサゴ? 誰だっけ、それ……此処の園長の名前ではないよ
それが、二人に保育士まがいの依頼した人?」

 『アオキ』は、淡々と貴方に告げる。
妙な話だが、年長者である彼女も『イサゴ』の名前にピンと来ないようだ。
 だが、回想しても。あの貴婦人が子供の世話を願った時の態度に何かしらの
悪意ある策略が潜んでいたとも考えにくい。

>ピアノ、お上手ですのね。昔から練習なさってるのかしら?

「ははっ。まさか
楽器なんかよりPSvitaとか、そっちのほうが好き。
 けど、何したって簡単に出来ちゃうから飽きちゃった。
…………あーあ、もういいや」

 今の感想は、彼女にとって何かしらの琴線に触れたらしい。
淡々としていた口調は冷ややかになり、棘も生える。
 少なくとも、今の短いやりとりからして。彼女はピアニスト志望でも
なんでもない、何か訳アリの普通の中学一年の女子だ。

>甘えろとは言いませんけれど、必要な事があればおっしゃいなさい

「じゃあ一言だけ、良い?
――必要な事なんて ない」

 ピアノの演奏を完全に止めると、その下に置いてた自分のバックらしきものを
肩に提げて、ウォークマンを付け直し呟く。

 「下の事務室に行く。お昼ご飯はちゃんと作るから、ご心配なく」

告げるやいなや、スタスタと出入口の扉へと歩いて行く。
 ……彼女は、どうやら不干渉を貴方達に対し、暗に命じてるようだ。
何がそこまで、彼女の機嫌を損ねる原因となったのだろう……。

825夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/27(水) 23:09:53
>>823
>>824

「よくわかんないんだけどさ――」

アオキが出て行ったのを見計らって、ピアノの前の椅子に座る。
そしてスマホを取り出し、一つの連絡先を表示する。
アリーナ関係者――金一の連絡先だ。

「ここってアオキひとりでゼンブまわってそうだよねぇ??
 なのに、なんでウチらをよんだワケ??
 コドモたちのおせわだって、アオキだけでこなせてそうなフンイキだし」

「なんていうか『ホントにコドモたちのせわをしてほしいの??』
 ってカンジなんだよねぇ〜〜〜。
 ホントは『なんかべつのことしてほしくてよんだんじゃないの??』
 っていうかさぁ〜〜〜。
 かんぐりすぎかな??」

「――サトリちゃん、どうおもう??」


鍵盤を突きながら、金一に短いメッセージを送る。
『イサゴって、どういう人?』――そういう内容だ。
『胡散臭い』とまでは言わない。
だが、どうにも妙だ。
確かに、外見や声色が優しく、嘘をついているようには見えなかった。
だが、それだけの理由で赤の他人を完璧に信頼する程、
夢見ヶ崎はお人好しではない。
『なにか、かくしてんじゃないの〜〜〜??』というのが正直な所だ。

「さてと――」

「では、ゴセーチョーください」

   ♪〜♪〜♪〜♪〜♪

サトリに一声かけて、ピアノを弾き始める。
……『猫踏んじゃった』だ。

826天雨 サトリ『10cc』:2018/06/28(木) 04:17:05
>>824(GM)
>>825(夢見ヶ崎)

「貴女も、『イサゴ』さんの事はご存知ないんですのね」

あの老婆の口ぶりからは、子供達への一定以上の親しみを感じたのに。
実際に来てみれば誰もその名を知らない。偽名なら何の理由がある?

「――あら、そう? では、必要になったら声をお掛けなさい。
 今断ったから、後でも受けない。私はそんな小物ではありませんから」

ここで変に媚びたり、拗ねたり、食い下ったりはしない。
手が必要ないのは大いに結構。疑問もあるが、合理を欠くわけではない。
何か問題が起きてから一人で抱えられても困るので、声はかけておこう。

(天才ゆえの苦悩? なら、なぜ楽器に噛り付いていたのかしら。
 ……誰かに強制されているとか、仕事としてやっているとか、
 そうは見えませんし。『深い事情』がある、と見てよさそうですわね)

単に『出来過ぎてつまらない』みたいな次元でもない気がする。
地雷が何か分からない以上釈明は出来ないし、する必要もあるまい。

「良い疑問でしてよ、ユメミガサキさん」

アオキが完全に立ち去ってから、椅子か何かに腰掛けて、
カバンを開いて飴を取り出し、緑の包装紙を剥いて口に運ぶ。

「純粋に考えるなら、『何か起きてからでは遅い』という事でしょう。
 いつもは大人がいるからアオキさんも気づいていないだけで、
 監視の目から解放された子供達が何をしでかすかが分からない。
 だから予防のために呼んだ……と考えれば不自然ではない、かしら」

口の中に広がる清涼な味と共に、思考を冴え渡らせる。
ここには本当に『見守る目』以外の人手は必要ないのかもしれない。
それは良い。べつにアオキ達の生きる環境を変えに来たわけではない。

「誰も『イサゴ』さんの名前を知らない、というのも疑問ですわね。
 今日初めて来た私ですら、既に二人に名前を教えましたのよ?
 もしかすると、ここに来たことは数えるほどしかないのかしら?」

だからこそ、裏があるなら早いうちに把握し、摘み取っておきたい。

「……ふぅ。少し考えますから、好きなようにお弾きになって」
               
現状、何を考えたところで推測の域は出ない。
本音としては、演奏を聞いてみたかったのだ。
軽く目を閉じ、口を閉じ、『猫ふんじゃった』の旋律で心を満たそう。

827『ペイズリー・ハウス』:2018/06/28(木) 19:25:36
>>825(夢見ヶ崎PC)

 貴方は、少々不機嫌な様子のアオキが歩いて行くのを
見送りつつ、ショートメールで明日に来る予定の金一へと
砂金(イサゴ)についての質問を送る。

 〜〜♫

 彼は良く色々と手を回すのに電話を使用してる為か、貴方の
文面に直ぐ気づいたようで、直ぐに連絡が来た。

 『よぉアルカラ。またアリーナで今度チーム戦のイベントを
考えてるんで、良かったら参加考えてくれないか? 詳細は
会ってから話そうと思うんだ。
 イサゴの婆さんは、アレだな。
スタンド使いに関わる児童相談の重役って言うの。
 他にも、色々なパイプを持っていて海外にも支部を設けてる。
 俺も、あの婆さんには余り頭が上がらないんだよな。
子供の世話を任されてんだろ? 
 なら、俺に婆さんの詮索するよりもガキの事を構ったほうがいいぜ。
子供ってのは、ちょっと目を離した隙にトラブル引き起こすもんだ』

 ……と言う文面だ。

 ネコ踏んじゃった ネコ踏んじゃった……♫

 貴方の猫ふんじゃった、のメロディーが音楽室に流れる。
少し離れた廊下から、階段を駆け下りるような複数の物音。
 それに遅れる少し大きめの足音が聞こえる。

複数の物音については正体がまだ不明だが。後者はアオキだろう。

>>826(天雨PC)

 >必要になったら声をお掛けなさい

「……ん」

天雨が背を向けたアオキに告げた内容に対し、彼女は少し立ち止まって
チラッと視線を向けつつ、短く返答して廊下へと消える。
 不機嫌ではあるが、完全に機嫌を損ねてるわけでもない。

貴方は飴を取り出し、口の中を潤す。
 ネコ踏んじゃったの旋律が音楽室を満たす。背筋を粟立たせるような
魂を揺さぶる音色ではないかも知れない。だが温かみのある音色ではある筈だ。

 ミント味だが何かの飴を舐めつつ、貴方は事務室にも菓子や飴が積んである
皿が置かれている筈な事を思い出した……。

828夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/28(木) 22:34:08
>>826
>>827

「あ〜〜〜なるほど。
 いえにだれもいないときって、
 ついついなにかかわったことしたくなっちゃうもんねぇ〜〜〜。
 わたしだって、『あしたいえにだれもいない』ってなったら、
 『あさからばんまであそびほうだいだぜぇ〜〜〜!!』っておもって、
 すごいテンションになるもんなぁ〜〜〜ぜったい!!」

稀代の難曲『猫ふんじゃった』を華麗に弾きこなしながら、
サトリの考えに同意する。
確かに、そう考えるのが一番自然だと思う。
遊び相手になって欲しいというのは、
子供達が危ないことをしないように見て欲しいという意味だったのだろう。

「もうかえしてきたよ。ヒマだなー」

勝手なことを言いながら、届いた文面に目を通す。
特に不審な点は見当たらない。
もしかすると、ここには一度も来たことがないのかもしれない。
仮に来たことがあったとしても、
ここで暮らす子供達には会ったことがないのではないか。
重鎮なら現地に赴くよりも事務仕事の方が多いだろうし、
その可能性は在り得る。

「サトリちゃん、これ。イサゴってヒトのこときいてみた。
 やっぱり、ここにはイッカイくらいしかきたことないんじゃないかな??
 すげーエラいヒトっぽいし。そういうヒトっていそがしいんでしょ??」

惜しまれつつも演奏を終えて、サトリにスマホの画面を見せる。
その時、カバンから覗く飴が目に入った。
同時に、一つの考えが頭に浮かぶ。

「サトリちゃん、そのアメわたしにもくれない?
 『みっつ』。きたときとおんなじ」

       ズギュンッ

背後に『ドクター・ブラインド』を発現する。
そして、持参した『爪ヤスリ』を『ドクター』に持たせる。
さらに、ピアノの蓋の上に、三枚のティッシュを横一列に並べて置く。

サトリから飴を受け取ったら爪ヤスリで飴の表面を削って粉末状にする。
何も一粒まるごと粉にする必要はないので、作業時間は程々にしておく。
『ストロベリー』と『ミント』と『コーヒー』の粉末を作成したら、
それら三つを一つずつティッシュで包む。

「『これ』をコドモたちのポケットにでもいれとけば、
 わたしの『ノウリョク』でいばしょがわかるよ。
 つよいニオイじゃないから、あんまりとおいとわからなくなるけど、
 ちかくならわかるとおもう。このさくせん、どう??」

「わたしがふたつたんとうするから、
 サトリちゃんにもイッコもっててほしいなぁ。
 ムリそうなら、わたしがゼンブやるよ。
 もんだいは、『どうやってしこむか』ってことなんだよなぁ」

今後の相談を兼ねて、サトリに問い掛ける。
部屋の外の音も聞き逃してはいない。
おそらく、子供達が遊んでいるのだろう。
そろそろ向かった方が良さそうだ。
自分達は、そのために来ているのだから。

829天雨 サトリ『10cc』:2018/06/28(木) 23:30:44
>>827(GM)
>>828(夢見ヶ崎)

「私ですら監視がなければ少しは羽目を外しますもの。
 今は仕事ですから、そういう真似はしないけれど……」

         「ああ、良い演奏でしたわ」

       パチパチ

安心する練度の演奏に小さく拍手してから、
差し出されたスマホの画面を覗き文に目を通す。

「ふぅん。アルカラというのは貴方のあだ名か何かでして?
 なるほどねぇ。つまり彼女の話した『子供論』は、
 ここの子達じゃなくて『彼女の経験』の話でしたのね。
 それなら実感があるのも、名を知られていないのも納得ですわ」

「それにしても、このメールの主が金一ですのね。
 想定していたよりはマトモそうな文面で安心しましたわ」

経験を活かす、というのは年長者の持ち得る武器だ。
彼女はそれを十分に振るう事が出来る優れた女性らしい。

「これで一つ、疑問が解けましたわね。いえ、二つかしら?
 ……ええ、飴なら三つでも、四つでも差し上げますけれど」

            スッ

「それは……悪くない作戦ですわ。貴女、頼りになるじゃないですの。
 だけど貴女が考えている以外に、問題が『ふたつ』ありますわね。
 一つはこれを捨てたり、落としたりされれば意図せず『攪乱』される事。
 言ってしまえば、このティッシュ。見た目が『ゴミ』と変わりませんもの。
 これはまあ、匂いでの探知に100%頼り切らない事で解決できますわね」

飴を三つ差し出しつつ、考えを述べる。
否定はしない――――対案が無いからだ。サトリは合理を重んじる。
だが、埋められそうな穴はこの会話段階で埋めてしまっておきたい。

「それで、もう一つは『スタンド攻撃と勘違いされかねない事』!
 不審物がいつの間にかポケットの中にあった、というのは……
 説明しても子供達からすれば首輪を着けられるような物ですものね。
 完全な『勘違い』とも言い切れませんわ。私はこっちを危惧してますの」

「ポケットが無い可能性も考えて、『自分から匂いを身に着けさせる』手が欲しいですわね。
 ……庭の『花』でも数本頂戴して、簡単なアクセサリーでも作ってあげるのはいかがかしら?
 それとも『ニンニク』……いえ『ハーブ』でもいいけれど、匂いの強い物を食べさせるとか」

匂いでマーキングをする、という手には賛同できる。
金一のメール本文ではないが、目だけでは捉え続けきれないからだ。
友好の証、あるいは『遊び』の一環としてそれを織り込めるなら、よりこの策は向上すると考える。

どちらにせよ、ここに長居はしない。夢見ヶ崎の作業が済んだら、子供たちの様子でも見に行こう。

830『ペイズリー・ハウス』:2018/06/29(金) 22:19:01
>>828-829(ALL)

 複数の物音に足音は一階へと遠ざかり、二階の廊下に静けさが戻る。

ピアノの伴奏も程ほどに途絶えると、夢見ヶ崎は『飴の香り』を
ティッシュで包みつつ、園児の目印にする事を提案した。

 天雨も、彼女の作戦には賛同しつつ工夫する事も新たに提示する。
ひそひそ星の園には、園児達の世話や鑑賞の為の花壇もあるし。この
時期には園の中や外にも、少し歩けば強い香りの草花は見つかるだろう。

強い香辛料と言うのも発想としては悪くない。『強い香り』のものを
連想しつつ貴方たちは飴への作業を大体終えた……。

831夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/29(金) 22:59:32
>>829
>>830

「――――――――――――――――――――」

理路整然とした的確なサトリの指摘に、ぐうの音も出ない。
まるで『ダンボール箱に入れられて捨てられた子犬』のように、
しょんぼりした表情で、しばしの間サトリの瞳を見つめる。
やがて、その頭が音もなく次第に下がっていき――。

「――ぶげぎゃッ!!」

     ダーーーーーーーーーーンッ♪♪

無様に潰されたカエルのような声を上げて、鍵盤に顔面をぶつけた。
それと同時に、一斉に鍵盤が押され、ピアノが低い音を奏でる。
少しの間を置いてから、突っ伏した顔を上げて、椅子から立ち上がった。

「……うん、まぁそうだね、うん」

「『コレ』っていうのは、このツツミじゃなくて、
 なかみのことをいったつもりだったんだ。
 このツツミは、もちあるくためのイレモノでさ。
 こなだけだったら、みつかりにくいでしょ??」

「でも、サトリちゃんのいったとおり、みつかるカノウセイはゼロじゃない。
 みつかるカノウセイがあるってことは、
 これがウラメにでるカノウセイもゼロじゃないってことで……。
 100%あんぜんじゃないよね、やっぱ。
 じぶんでも、そんなきはしてたし」

「これはわたしがもっとく。
 もしつかうときは、ちゃんというから。
 いまのところは、つかわないようにする」

サトリに断りを入れて、三つの包みをポケットにしまう。
他の道具もササッと片付ける。

「おはなのアクセサリーっていうのは、すっごくイイとおもう。
 だって『しぜん』だし。『おはな』だけに!!
 でも『みっかかん』つけてくれるかっていうのはビミョーだよねぇ。
 ハーブにしても、ずっとニオイがついてるワケじゃないし」

「たぶん、なんかいかニオイを『つけなおす』ひつようがでてくるんだよねぇ……。
 だから、サトリちゃんにも『ニオイ』のことをアタマにおいといてほしいんだ。
 もし『ニオイ』をつけたら、それをわたしにおしえてよ。
 とりあえず、しょにちのきょうは、おはなのアクセサリーでいいとおもう。
 サトリちゃん、たのめる??」

「あしたいこうは……ちょっといまはアイディアがでないけど、
 おフロはいってるときにおもいつくかも。
 ここのおフロって、どんなかな??
 わたし、こうみえてもおフロにはうるさいからさぁ〜〜〜。
 サトリちゃんちのおフロって、どんなかんじ??
 『マーライオン』のくちから、おゆがでてそう!!」

頭の中で、天雨家の豪勢な浴室と、そこに入る自分を想像する。
敷き詰められた大理石のタイル、
顔が映るくらいに磨き抜かれたバスタブ、
そして、優雅に湯を供給するマーライオン像……。
あぁ〜〜〜ごくらくごくらく……。リッチっていいなぁ〜〜〜……。
(※この描写はイメージです。実物とは異なる場合があります)

「そういえば、れんらくさきこうかんしてない??してなくない??
 いまのうちにしとこうよ」

スマホをサトリに見せて、連絡先の交換を促す。
こういうのは、早いうちにしておいた方がいいだろう。
子供達と会った後は、やる暇がないかもしれないし。
それが済んだら、音楽室の外に出たい。
『ドクター・ブラインド』で周囲の音を聴き取り、子供達の現在地を掴む。

832天雨 サトリ『10cc』:2018/06/29(金) 23:38:31
>>830(GM)
>>831(夢見ヶ崎)

「…………そんなに落ち込まれても困りますわよ」

          「って」

「ちょっと! 大丈夫ですの? 顔でピアノを弾くなんて。
 過激なパフォーマンスが売りのロックンローラーみたいですわよ」

ハンカチをカバンから取り出す。鼻血でも出していたら大変だ。
多量出血で大変とかではなく、子供を驚かせてしまうだろうから。

「さておき、そういう事でしたのね。私、勘違いをしていましたわ。
 粉だけなら、ポケットに忍ばせても問題はないでしょうね――――
 ただし、『溶けだす』事と、『洗濯』を私達がする必要があるでしょうから。
 台風が来て『気温』が下がり、『外で遊べず』、『信頼関係』も築きやすい、
 明日以降に実行するのが良いと思いますわ。バレた時、気まずい時間も短いですし」

「……あくまで私の考えですから。貴女が良いと思うなら、好きな時にお使いなさい」

サトリの側でも、他に不要な物などは一旦カバンにしまい、
夢見ヶ崎について音楽室の外へ向かう。探知は彼女任せでいい。

「草花の扱いには慣れていましてよ。その時が来たらお任せなさい。
 とはいえ、子供相手ですものね。必ず乗ってくれるとも限らないでしょうけど」

そういえば庭だけではなく、周辺にも自然は満ちていた。
時間さえ確保できるなら少し歩いてでも匂いの強い草を探すのも手か。
もっとも、ドクダミなんて使ってしまえば子供心にアクセサリーを捨てるのは確実だが。

「マーライオン? 貴女の想像している私の家は純金で作られていそうですわね。
 軒下にパルテノン神殿のような柱をイメージしてもいるんじゃあなくって?
 普通のお風呂ですわよ。露天とかでも無いし……まあ、脚は伸ばせますけれどね」

「ここのお風呂はどうかしらね、見たところ『事務的』な施設とはいえ、
 子供が住んでいるんですもの。『1人しか入れないユニットバス』とか、
 そもそも『湯船が無い』とか、そういう事はないとは思いたいですわね。
 ……え? ああ、そうですわね。家の中とは言え、使う事もあるかもしれませんわ」

スマホを取り出し、手早く連絡先の交換を済ませたら、あとは黙って探知の邪魔をしない。

833『ペイズリー・ハウス』:2018/06/30(土) 18:54:57
>>831(夢見ヶ崎PC)


ダーーーーーーーーーーンッ♪♪

何て言う事だ! 鍵盤に思いっきり激突した貴方の顔面は
血飛沫を巻き散らし音楽室を凄惨な空間へと変貌させてしまった!

……なんて事はない、精々鼻の頭が強めに痛むぐらいで血は出ない。

貴方は天雨とスマホでの交換を手早く終わらせ、宮廷浴場のような
情景を脳内に描きつつ、砕けた飴入りティッシュをしまう。

園児達に花をプレゼントするのも妙案だ。
 ただし、ある程度の信頼関係は築ければ……と言う前提だが。

>>832(天雨PC)
 貴方は匂い付きのティッシュ等は明日に回すほうが良いと助言する。
鍵盤から顔をぶつけた彼女は、鼻の頭は若干赤いが傷まで至ってない。

貴方も施設の浴槽に対して思考を練って見る。
 こういった施設の浴場は、一般的には滑り止めマットを敷いて
子供でも安全に入れる設計は普通されているものだ。

 探知を夢見ヶ崎に任せつつ音楽室を彼女と共に出る。


 
 二人は音楽室を出た。一階からは少し賑やかな子供の声が二人分聞こえてくる
とは言え、降りなければ『超感覚』でも正確な位置は把握できなさそうだ。

834夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/30(土) 20:58:24
>>832
>>833

「いったぁぁぁ〜〜〜……。
 『サスペンススリラ』ーじゃなくて、
 あやうく『スプラッタホラー』になるところだった……。
 プロデューサーがかわって、ろせんへんこうか??」

鈍い痛みがぶり返してきて、思わず鼻の頭を手で押さえる。
血が出ていなかったのが不幸中の幸いだ。
初日から鼻血を出していては格好がつかない。

「サトリちゃん、じけんはっせいだ。
 げんばとなったのは、おんがくしつ。
 ピアノを弾いていた『アリス』が、
 なにものかにがんめんをきょうだされたらしい」

「さいわい、いのちにベツジョウはないようだが……。
 しかし、いったいダレがこんなことを!?
 わたしにウラミをもつもののハンコウか……?」

架空の事件を語りつつ、音楽室を離れて一階に向かおうとする。
そういえば、保育室の方で『まつり』らしき声が聞こえていた。
もういないかもしれないが、念のために確認しておこう。

「わたし、ちょっとむこうをのぞいてくるから、さきいってて」

「――っていうヒトって、たいていかえってこないよねぇ〜〜〜。
 それが、カノジョのさいごのことばであった……」

       ――ダダッ

駆け足で保育室まで移動し、ドアを開けて中をざっと見る。
誰かいれば、そちらに視線を向ける。
誰もいなければ、またサトリと合流する。

835天雨 サトリ『10cc』:2018/07/01(日) 00:19:31
>>833(GM)
>>834(夢見ヶ崎)

「犯人は『重力』ですわね、
 それに恨まれてたら大変ですわよ。
 体重計に乗れなくなってしまいますわ」

音楽室を出る際にハンカチもしまっておき、
いざという時に両手が空いている状態を維持する。

「スリラーでもホラーでも嫌ですわよ。
 私はハートフル・コメディをしに来ましたの。
 ハートフルドラマで終わらないとは思うので、
 コメディ分は『妥協』して想定していましてよ」

「身体を張りすぎるのはおよしなさい……
 尤も、私のせいと言えばそうかもしれませんけど」

保育室の声は気になる要素の一つだった。
飼育小屋の人影とは違い、『動的』な様子だったし、
もし部屋が荒れていたりすればそれは直すべきだろう。

「見てくるのは良いけど、もし何かあれば手か何かで合図なさい。
 問題なさそうなら、今のうちに挨拶をしてしまうのも良いでしょうし」

          「危なそうならすぐに戻ってくるんですのよ」

とりあえず、先に下に向かっておくが……階段は下りきらない。
何か起きた場合にすぐに状況を打破しに戻るためだ。

子供とはいえ、いや子供だからこそ突然遭遇した未知の相手に対して何をするかは未知数。
あるいはかくれんぼのために『探すための能力』や『罠の能力』を行使した可能性だってある。

836『ペイズリー・ハウス』:2018/07/01(日) 17:40:26
>>834(夢見ヶ崎)

 謎の高笑いが聞こえていた『保育室』

扉越しに、丸窓から部屋の内部を見てみると。幾らか広い空間に
大きめの長い机。数台の椅子が置かれている。
 園児用と思える椅子が、この施設に入れる限界数まで積まれてたであろう
形跡があるが……少し、その積まれている椅子は崩れている。
 人のいた痕跡はあるものの、今は誰もいない事は明らかだ。

>>835(天雨PC)
 貴方は慎重に階段に何か罠が張っていないか等の警戒もしつつ
段差を降りていく。

 すると階段の途中にワイヤートラップが! ……などと言った事はない。
カンナやアオキはともかく、まだ残る園児は貴方達が来てる事すら
把握してるか怪しいところだ。恐らく、先程の高笑いしていた園児の一人も
二人に関して音楽室にいた事も気づいてない可能性が高い。



 『ほーほっほっほ! 観念しなさいまし!
あなたはほういされてるのですわぁ!』

 『くー! ぜったいばんじきゅうすなじょーきょーだ!』

 前を天雨、後ろから追いついた夢見ヶ崎は
二人共、そのような子供の声が事務室より更に先で聞こえた……。

837夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/01(日) 19:59:43
>>835
>>836

「おっ、いいねぇぇぇ〜〜〜。
 まんいんおんれい、ことしいちばんのわだいさく。
 わらってなける、あいとかんどうのハートフル・コメディ!!
 やっぱり、こうでなくちゃ。
 さすがサオリちゃん。わかってるね〜〜〜」

――以下、上映後の意見・感想より抜粋――
子供と一緒に観ましたが、私の方が見入ってしまいました(35歳・会社員)
久しぶりに映画で泣きました。侮れませんね(24歳・OL)
おもしろかった!!もう一回見たい!!(10歳・小学生)

「ドタバタのないさくひんに、わたしがしゅつえんするわけないもんね。
 なんといっても、コミカルなえんぎがウリの、こせいはじょゆうだし。
 こんかいは、おおものじょゆう・あもうサトリとのダブルしゅえんということで、
 いがいなくみあわせのキャスティングが、ちゅうもくをあびたんだって」

そして、保育室の中を確認する。
痕跡はあるものの、やはり既にいなくなっていた。
サトリの方を向いて両手を大きく上げ、頭の上でマルを作る。
『異常なし』のサインだ。
それから、また駆け足でサトリと合流した。

「――あのさ、いまおもってることいっていい??」

「なんかにてるよね。わたしとサトリちゃんと。
 『バター・トースト』からハセイした、しまいグループかな??
 『ハニー・トースト』か??『シナモン・トースト』か??」

あの声は『カンナ』と『まつり』か。
とりあえずスタンドは解除する。
この分だと、わざわざ探知する必要もなさそうだ。

「まぁ、それはおいといて――まずは『まつり』にアイサツするんだよね??
 くわしいせつめいとかは、『サトリちゃんにおまかせコース』にしよっかな。
 そのかわり、『きりこみたいちょう』はわたしがやるから」

声の方向へ歩きながら、サトリに話しかける。
声が聞こえるのは事務室ではないようだ。
そうなると、遊戯室だろうか。

838夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/01(日) 21:32:08
>>837

○さすがサトリちゃん
×さすがサオリちゃん

ちょっとまて、サオリってだれだよ!!

839天雨 サトリ『10cc』:2018/07/02(月) 05:58:33
>>836(GM)
>>837(夢見ヶ崎)

異常なしのサインの頷き、合流してくる夢見ヶ崎を待つ。
園内にあからさまな危険はない、と考えても良い気がしてきた。
別の何かを狙う罠や、罠でなくても危険物の可能性はあるが、
とはいえ気を張りすぎても疲れそうだし、ほどほどにしておこう。

「大物というのはけっこう悪い気がしませんわね。
 貴女見る目がありますわ……個性派としては一流ですわね」

事実として夢見ヶ崎の発想は自分とは違うものがある。
……やはり『適材適所』は重要な考え方なのだろう。認識を深める。
実際に『現場』で動いてこそ、『天雨サトリ』は磨かれるのだと考える。

「………………そんなに似てまして?」

「さしづめ『マーガリン・ご飯』と言った所でしょう。パンではなく米!
 だって私……あのような『ほーっほっほっほ』なんて笑い方はしなくってよ。
 サンタクロースじゃないんだから……あっそうですわね、挨拶しましょう」

思わぬ『そっくりさん』……いや『モドキ』の登場に驚かされるが、
自己認識としてはそんなに似てるとは思ってない。口調はちょっと似てるけど。

「策は先ほどと同じで構いませんわ。とはいえ、不測の事態もあり得ますから。
 私だけでは対処しきれなさそうに見えたら、遠慮なく口を挟みなさいまし」

エキセントリックな相手に論理が通用するとは限らない。
勢いがある夢見ヶ崎の方がすんなり話を通せる事もあるかもしれない。

(さて、どんな『オジョウサマ』が出てくるか…………見ものですわね)

もちろん自分も『お嬢様』なのだが、
この場合の言い方は『否定』のニュアンスだ。
口が悪いと思われるといやなので口には出さない。

そういうわけで声の方向に向かおう。それと、奇妙なものが無いかは注視しておく。
包囲しているという言い回しが単に遊びの一環なら良いのだが、『能力』の可能性もある。

840『ペイズリー・ハウス』:2018/07/02(月) 18:03:44
>>837-839(ALL)

 貴方たちは騒々しい音源を探す。方角は『遊戯室』だ

『事務室』では、何処となく心あらずと言った調子で
ウォークマンを聞きつつ、職員の使用するパソコン画面を見ている
『アオキ』がいるだけで、特に不審はない。

 そして、肝心の『遊戯室』だが。


     ドタ  ドタ
   ドタ      ドタ
   ドタ      ドタ
       ドタ

 「おーーーっほっほっ かんねんしなさいな!
この、きょうあくなる軍団と、それを操る
れいんぼうパレードこと『まつり』がっ
ほーりーえんじぇらーを、きょうこそたおすのですわ!
 闇のキャロットを食したいま、あなたのそのちんけな
ちからじゃ太刀打ちできませんことでしてよっ」

 「はーっ はーっ つ つよい
たしかに、ふだんのれいんぼうパレードとはちがう!
 これが闇のきゃろっとのちから!」

 ……筆舌しがたいが、描写するとなるとこんな感じだ。
まず、額に可愛らしいリボンをつけた。カンナと同じハンモックを
身に着けた子供が高笑いをしている。そして、その子に連動するようにして
『大小の異なる七つの椅子』がカンナの周りで人の手を借りずに
ステップを刻むように遊戯室のマットで右左に傾きつつ弾んでいるのだ。

 カンナは、そのステップをしてる椅子たちに囲まれつつ
格闘家のように構えつつ大袈裟な息をつく……真似をしている。

 どうやら『かくれんぼ』から『アニメごっこ』へと何時の間にやら
変更したようだ。 恐らく朝7時などにやってる児童向けの。

841夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/02(月) 22:36:02
>>839
>>840

「『ちゅうごくさん』だ!!さいきん、こくさんはたかいからな〜〜〜。
 むかしは、しょくたくにもよくのぼってたけど、
 ちかごろはめっきりみなくなって……。
 いまは、ねだんのやすいユニュウモノが、はばをきかしてるんだよなぁ。
 こくさんふっこうのために、あらたなプロジェクトをていあんする!!」

「――でも、そこにショーユたらしてくうとウマいよ。
 バターだと、なおよし」

――などと言いながら歩いていると、遊戯室が目前に迫る。
そして、そこで繰り広げられる戦いが視界に入った。
これを見て、何もしないわけがない。

「ほほう、やってるやってる。それじゃ、さっそくアイサツしてこようかな。
 ――じゃ、いってくる」

サトリに合図して、勢いよく遊戯室に飛び込む。
こんな面白いことやってたら参加せずにはいられない。
わたしもまぜろ!!

「そこまでよ!!(ト書き:逆光の中にシルエットが浮かぶ)
 『レインボウパレード』――いえ、『まつり』。
 あなたのおもいどおりにはさせない!!(ト書き:大きくジャンプ)」

今まさにとどめを刺されようとする『ホーリーエンジェラー』。
それを救うべく、戦いの場に参戦する。
まつりと対峙するようにカンナの近くに立つ。

「『ホーリーエンジェラー』のヒカリがわたしのココロをてらし、
 このカラダにかけられていた『のろい』がとかれたのよ。
 ようやく、ほんとうのわたしをとりもどせたわ。
 もうにどと、わたしはあなたたちのおもいどおりにはならない!!」

「ヤミにつかえるせんし・『ブラックカーニバル』とは、かりのすがた。
 あしきやみをうちはらう、せいぎのひかり!!『セイントエンジェラー』!!
 これこそが、わたしのしんのすがたよ!!」

『第26話』:あらすじ(公式サイトより転載)
『闇のキャロット』によって力を増した『レインボウパレード』の猛攻を受け、
窮地に追い込まれる『ホーリーエンジェラー』。
そこに現れたのは、敵であったはずの闇の戦士『ブラックカーニバル』だった。
彼女の真の姿は『セイントエンジェラー』であり、かつて強大な悪との戦いに敗れ、
記憶を封じられていたのだった。
その呪いから解放され、再び光を取り戻すことに成功した『セイントエンジェラー』は、
危機に陥った『ホーリーエンジェラー』を救うために駆けつけたのだ。
『ホーリーエンジェラー』と『セイントエンジェラー』が並び立ち、
戦いはクライマックスへ向かう。
果たして、二人は『レインボウパレード』を打ち破ることができるのか!?

「あきらめないで、『ホーリーエンジェラー』!!
 おおきなヤミは、つよいヒカリをものみこんでしまう。
 だけど、おおきなヒカリは、ふかいヤミをうちはらうことができるのよ!!」

「わたしたちがチカラをあわせれば、『ヤミをはらうヒカリ』になれるわ。
 さあ、ともにたたかいましょう!!」

カンナを鼓舞しつつ、まつりを見据えて戦いの構えを取る。
ここらへんでCMがはいりそう。
『セイントエンジェラー変身セット(税込み4980円)』近日発売!!

842天雨 サトリ『10cc』:2018/07/02(月) 23:39:57
>>840(GM)
>>841(夢見ヶ崎)

「貴女も中々、社会について考えていますのね。
 まあ、食べてしまえば味は……変わりますけれど、
 一番おいしいものしか存在してはならないわけでもなし」

「私だって常にバターしか食べないわけではなくってよ」

遊戯室の中を目にするまでそのような事を話していたが、
目にしてしまうとさすがに雑談しているわけにもいかない。

「――――あれは、『スタンド』ですわね。
 よろしくてよユメミガサキさん。よしなにおやりなさい」

スタンドですわね、と言いつつも問題はスタンド以外にある気がした。
それを即座に言語化する柔軟さは、サトリにはやや欠けている部分だ。
ここは夢見ヶ崎に任せ、自分は入り口から状況を観察する。
あまりコソコソしていても何なので、夢見ヶ崎が入った後から堂々とだ。

(……ユメミガサキさんはこういうこともお上手ですのね。
 やはり私だけで上手に出来る事の幅というのは限界がある)

(彼女の仕事は信頼できる。どんどん私が苦手な事を振りましょう。
 その分、彼女が出来ないであろう事は私が全部してしまいましょう)

世話係が二人いて、どちらも遊びに混じるのでは意味が薄い。
片方は『客観的視点』を保ち、いざという時ブレーキになるべきだ。
決して、あのように子供の相手を出来る自信がないとかそういうのではないし、
仮にそうだとしてもそこは適材適所。自分にはこっちが向いている……と考える。

――――と、あまり見ていては収集がつかなくなる可能性もあるので、
遊びがひと段落したか、少しでも静まりかえったら本格的に入室しよう。

   ザッ
          ザッ

「――――お楽しみのところ失礼いたしますわ」

実際楽しんでる所に乱入するわけなので、声は張るがあまり威圧的にはならないように。

843『ペイズリー・ハウス』:2018/07/03(火) 19:45:23
>>841(夢見ヶ崎PC)

 まつり「むっ! なんてこと!?
あらたなる光のエンジェルせんしが、この後に及んで
かくせいするなんて! ぶらっくかーにばる!
 あなたは偉大なるだーくねすなっく様をうらぎると言うのね!
――やっておしまし、我が尖兵たち!
 うらぎりものの末路がどうなるのか、思い知らせてやりなさい!!」

子供と言うのは柔軟な生き物だ。行き成りの貴方の登場に対しても
動じる事なく、ノリノリで悪の戦士を演じる。
 人差し指を貴方に向けると同時に、『黒っぽい』のと『白っぽい』
丸いパイプ椅子が貴方に向けて回転しつつ迫って来た!(スC)

>>842(天雨PC)

 貴方は第三者として、傍観に回る。
夢見ヶ崎が遊びに介入するのなら、場の熱気を調節する役目も大切な事だ。

客観的な視点から大まかに解る事は、『椅子の色』だ。
 紫・青・赤・黄・白・黒といった異なる椅子が存在しており
それを、まつりは操作しており紫色の椅子を護衛のように近くに置いている。

 カンナ「おぉ! めざめたのかっ あらたなる聖なるエンジェラー!
よーし、ならばカンナも隠されしパワーを使うぞー!」

 そう言って、彼女はおもむろに服の裾をつまむ……何かをする気だ。

844夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/03(火) 21:09:33
>>842
>>843

「ブラックカーニバルとよばれたわたしは、もうカコのそんざい。
 いまのわたしはヒカリのせんし・セイントエンジェラー!!
 のろわれたインネンを、きょうここでたちきってみせる!!
 えいごうのヤミのなかにいては、けっしてきづかないヒカリのうつくしさ。
 それを、あなたにもおしえてあげるわ!!」

上機嫌で遊びに加わりつつ、横目でサトリに視線を送る。
続いて、その視線をカンナやまつりの方に動かし、またサトリを見る。
二人の様子に注意しておいて欲しいという意味のアイコンタクトだ。

(――サトリちゃん、そっちはまかした。なんかあったらフォローして)

今後、何か不測の事態が起きた時に備えて、
事前に子供達の能力を把握できていれば都合がいい。
そのために、こうして遊びに参加することで、
子供達から能力に関する情報を引き出すことにしよう。
客観的な位置にいるサトリなら、より細かい部分に気付けるかもしれない。

「レインボウパレード、そしてダークネスナック……!!
 これいじょう、つみなきひとびとをくるしめることはゆるさない!!
 ――『セイント・ブースト』!!」

『セイント・ブースト』とは、セイントエンジェラーの力の一つであり、
光の粒子を身に纏うことで一時的に加速する技だ(公式サイトより抜粋)。
具体的には、『引き付けてから横に跳ぶ』という動作を行うわけだが。
これによって、ひとまず飛んでくる椅子を回避する。

この動く椅子そのものがスタンドなのか、
それともスタンドが取り付いて操っているのか。
予想だが、椅子は実物だと考える。
なぜなら、この椅子は保育室から調達してきたと思われるからだ。
ただ、スタンドが取り付くことでスタンド化しているという可能性もある。
その辺りは、まだ判断のしようがない。

「――いまよ!!ホーリーエンジェラー、あなたならできるわ!!
 いまこそ、あなたのしんのチカラをつかうときよ!!」

隠されしパワーとやらを使うらしいカンナに声を掛け、場を盛り上げておく。
おそらく、カンナもスタンドを出すつもりなのだろう。
まつりの次の行動に注意を払いながら、
余裕があればカンナの様子も観察しておく。

845天雨 サトリ『10cc』:2018/07/03(火) 22:40:20
>>843(GM)
>>844(夢見ヶ崎)

スタンドという力に目覚めてから、それは常に思考を割く存在だ。
見た事も無い能力であっても『考える』事は不可能ではない。
紫、青、赤、黄、白、黒。『冠位十二階』を思わせる並びで、
位としては下位の白と黒を尖兵としているのも想像に一致している。

(……だからどう、というわけではありませんけれど。
 聖徳太子の大ファンというわけでもなさそうですもの、
 おそらくその一致は偶然か、能力の本質ではないのでしょう。
 あるいはそういう色の椅子を選んだだけで、能力は無関係かも)

      (それにしても、あの椅子……普通に危ないですわ。
       ひどくエスカレートしそうなら早めに止めに入りましょう)

早い段階で能力を見抜けば、『世話』もしやすくなる。
夢見ヶ崎にアイコンタクトと首肯で了承の意思を示しつつ、
ひとまずは乱入はせずに状況を観察し続ける事に決めた。

            ズギュン

そして扉と身体で隠すように、背に回した手で如雨露を発現。
不測の事態が起きた場合に、牽制するための準備はしておこう。
椅子による攻撃の勢いは傍から見たら『修羅場』という他ない。
もちろん、スタンド使いである彼女には日常なのだろうが……

(私は如雨露を発現するし、ユメミガサキさんは人型を出す。
 まつりさんは恐らく、『椅子の操作』という形で能力を行使している。
 スタンドは『スプーン曲げ』のように決まった条件を持たない。
 ……服を脱ぐことで発現する能力があってもおかしくはないですわね)

その場合、服に匂いを付着させる案はそもそも成立しなくなる恐れがある。
注視して状況を見守る。下手に動いて遊びが中断される事がないように。
もし仮に、こちらに気づいて遊びが止まりそうなら――その時は『混ざる』つもりだ。

846『ペイズリー・ハウス』:2018/07/04(水) 20:25:47
>>844(夢見ヶ崎PC)

まつり「おーーほっほっほ!
せいんと・ぶーすと!? そのような光の初歩技で
我が『ヴァロッテ』を倒そうなんて
ひゃくおくねん早いですわ! ――弾けなさい!」

   キュルキュルキュル  カァンッッ!

! 何とっ、その『黒い椅子』と『白い椅子』
異なる色合いのパイプ椅子の三脚の一つのみでコマのように
回転して迫っていた椅子は、貴方が引き付けた後に横に
飛び退いて回避しようとすると、まつりは其の二つの椅子を
ぶつけ、その衝撃で『黒い椅子』を大きく飛ばした。
 跳んだ椅子は、今にも貴方の頭に激突しそうな感じだ。(スC)

まつり「!? あらっ、やりすぎっ??!」

 まつりが、少し素に戻った調子の声をあげるのを聞きつつ
夢見ヶ崎の視界の中で、ゆっくりと椅子は迫っていく……。
(※スタンドを出して1アクションを行う余裕はある)

>>845(天雨PC)

 貴方は能力を予測する。確かに色合いてきに『冠位十二階』を
模してるのは正解だ。序列として黒や白は兵士として基準が低いのだろう。

 天雨は『10cc』背に回しつつ構えてカンナのほうを注視する。

カンナ「うーん よいしょーっ!」 スポーンッ

 カンナは、そのまま唐突に貴方も薄々考えていたがスモッグを脱ぎ捨てる。
動物柄のパンツ以外、完全に幼い裸体を曝け出す。だが、周囲の人間は
女性ばかりだし、彼女は生来から抵抗感も薄いのか。ワクワクと言った
躍動感溢れつつ犬歯を出した笑みと共に力強く叫ぶ。

カンナ「やっぱ、この恰好が一番動きやすいな!
さー! いまたすけるぞ! せいんとえんじぇらー!!
 ――『スティール・パンサー』!!!

    ――カッッ!

 何て事だろう……! 
幼い子供であるカンナはの恰好は瞬く間に『黒豹』へと変化したのだ!
 とは言うものの……成体の完全な動物としての黒いヒョウと言うわけでない。
カンナの小さな体格のまま、黒い体毛がほぼ全身に生えて臀部から尻尾を
生やすものの四足でなく普通に立っている。両手にもスタンドで形成された
爪らしきものが見えるが、それも小さく成長途中である事が色々と理解出来る。

 カンナ「ふーいんされし、このちからで
ぜんぶなぎたおすぞー! うぅおー! がぁぁおおー!」

 肉球を振りつつシュッシュと引っ掻くデモンストレーションを行うカンナ。
まだ攻撃態勢には移ってないが、誰もが次には思いっきり遊戯室内を
動き回って暴れまわるだろう……そんな予感がひしひしと感じられた。

847夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/04(水) 21:34:01
>>845
>>846

「――しまッ……!!」

高速回転する椅子が眼前に迫る。
一瞬の内に、これまでの人生が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
そして、凶悪な一撃が、腐ったトマトのように頭部を容易く叩き潰した。

    ――ドグシャアァァァッ!!
                         リ タ イ ア
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』⇒『再起不能』

はッ!?
いまなにか、すさまじくイヤなユメをみていたような……。
じぶんのいしとはむかんけいにムジヒなてんのさばきがくだされたような、
おそろしいユメだった……。

        以下続行
          ↓

「くっ!!さすが、ヤミのキャロットのチカラ!!
 ひとすじなわではいかないわねっ!!」

(おいおい……こいつら、いつもこんなコトやってんのか??
 『アソビ』でアタマねらってんじゃねーよ!!
 ここはアリーナじゃねーんだぞ!!)

さすがに、このまま当たってはシャレにならない。
横に跳んだ勢いを殺さず、
そのまま床を転がり続けることで椅子を回避――しようかと思ったが、
やっぱり止めた。
その代わり、自分と椅子の間に『ドクター・ブラインド』を割り込ませ、
スタンドの両腕でガードを行ってダメージを軽減する。

        「きゃぁぁぁぁぁ――ッ!?」

防御したのち、わざと悲鳴を上げながら、
実際のダメージ以上に思いっきり派手にブッ飛ぶ。
そして、床の上にうつ伏せに倒れ、スタンドも解除して動かなくなる。
できるなら、サトリに目か手で合図して、無事を伝えておく。
あくまで子供達にバレないようにだ。
子供達には、『いかにも大きな怪我をした』と思わせる必要がある。

そろそろ止めに入らなければ本格的にヤバい状況なのは明らかだ。
だから、こうして自分が『被害者』になることで、
『遊び』が『争い』になるのを食い止める。
言葉で言っても聞かないかもしれないが、
目の前で怪我人が出たとなっては、遊びを続けるどころではないだろう。
ダメージを確認しながら、耳で周囲の様子に気を配り、
起き上がるタイミングを計る。
遊びが中断されるような雰囲気になったら、
あまり大事にならない内に起き上がるつもりだ。

848天雨 サトリ『10cc』:2018/07/04(水) 22:22:52
>>846(GM)
>>847(夢見ヶ崎)

想像通り服を脱ぎ捨て、予想外の獣化を果たしたカンナに、
嫌な予感を覚えて飛び出そうとした時、予感は別な形で実現する。

「――――――ちょっと!!!!!!」

(! アイコンタクト……これは『半分演技』)

            「なっ」

    「何をっ」

        「なさっていますの!?!?!?」

やや勢い余り気味に、現場に飛び込んで視線を集めたい。

どうやら意図してではないようだが、かなり危険な展開だ。
夢見ヶ崎が悲鳴を上げて倒れ込んだのは演技のようだったが、
彼女が自分のような『器具』のスタンド使いなら現実になっていた。

(演技……ユメミガサキさんはこういう調略も出来ますのね。
 …………それより、一歩間違えばとんでもない所ですわ。
 見張りをわざわざ外注してまで必要とする理由が分かったわね)

「……遊ぶのは大いに結構。けれど怪我をする様な遊び方は感心しなくってよ」

大声で叫んだあとだ。必要以上に覚えさせないように、語調も言葉も強い物は選ばない。
彼女らの倫理観を確かめたい都合もあるし、いきなり深く切り込む事もしない。まずはさわりから。

849『ペイズリー・ハウス』:2018/07/05(木) 22:20:22
>>847-848(ALL)

 >きゃぁぁぁぁぁ――ッ!?
> 何をっ なさっていますの!?!?!?

まつり「あっ あらっ! ご、ごめんなさい
しょうしょう、はしゃぎすぎましたわ……」

カンナ「おぉう? アスミねーちゃん
うではだいじょーぶか?」

 夢見ヶ崎はスタンドの腕を素早く交差させ椅子を防御する。
二の腕全体に痺れるような衝撃がくる。元々パワーに不安ある
スタンドであるから仕方がないが、それでも出血したり打ち身が
出来るほどでは幸いなかった。自分から後方に飛びのいた事も
椅子の衝撃を幾らか逃す要因になった事も大きい。背中は少々
打ったが、子供にも安全設計のマットがあるために無事だ。

天雨も厳しい声色を上げつつ遊戯室へと入っていく。
 まつりは、七脚の椅子を動かすのを完全にストップして
あわわと言った具合に焦りと申し訳ない表情で眉をハの字に下げつつ
心配そうに夢見ヶ崎へ近寄る。同じように、黒豹のスタンドを纏う
カンナも、間延びした声で余り危機感を抱かずも心配する発言はした。

>遊ぶのは大いに結構。けれど怪我をする様な遊び方は感心しなくってよ

まつり「え、えぇ。ほんとーにすまなかったですわ。
おけがはなくて? ひどいよーでしたら、わたしが
おとーさまの行きつけのびょーいんをしょうかいしますわ」

 まつりは、常識を備えてるようでスモッグのポケットから
最新式らしいスマホを取り出す。夢見ヶ崎が怪我をしてるようなら
本気で救急車か何かを呼びそうだ。

850夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/05(木) 23:20:11
>>848
>>849

(……そろそろいいかな??サトリちゃん、グッドグッド!!)

倒れたまま、子供達とサトリのやり取りを窺う。
とりあえず目論見通り、子供達の遊びは一時中断されたようだ。
それにしても、サトリが上手く調子を合わせてくれて助かった。
彼女のお陰で、この場の収拾がつきそうな気配が見えてきた。
『大物女優』と『個性派女優』の共演を、
こんな形で披露することになるとは思わなかったが。

「――あたたた……」

不自然にならないように気をつけて、痛がりながらゆっくりと起き上がる。
ついさっき派手に吹っ飛んだ手前、
『ほどほどに痛がる』素振りは見せておいた方がいいだろう。
自分のスタンドがパワー不足なのは承知しているため、
覚悟はしていたとはいえ、実際それなりの痛みは感じた。

「あー、うん――だいじょうぶだよ、まつりちゃん」

適度に痛がりつつ、軽く腕を動かしてみせて、大事がないことを伝える。
どうやら、まつりの方はマトモに話を聞いてくれそうだ。
よって、ここは彼女を味方につけることにする。

「でも、こんどからはきをつけてあそんでね」

「これからはさっきみたいなことはしないって、やくそくしてほしいな」

慎重に言葉を選びつつ、まつりに言葉を掛ける。
まず、まつりが反省してくれれば、さっきのような無茶はしなくなるだろう。
それだけではなく、もし今後カンナが暴れようとした時も、
まつりが口添えして止めてくれる可能性も出てくる。
一石二鳥というやつだ。
どうでもいいけど、ずっとまじめなコトしゃべってるとつかれるな!!

「――じこしょうかいしなきゃね。わたしはアスミ。こっちはサトリちゃん」

(こんなんでいいかな??サトリちゃん、あとはたのむ)

紹介する時にサトリの方に視線を向け、同時にアイコンタクトを送る。
詳しい説明や以後の采配は彼女に任せよう。
しっかり者の彼女なら、上手いことやってくれるだろうと期待する。
それに、まつりとは話も合いそうだし。
別に深い意味はないんだけど。

851夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/05(木) 23:25:50
>>850

カンナにも「だいじょうぶ」と返事しておく。

852天雨 サトリ『10cc』:2018/07/05(木) 23:50:53
>>849(GM)
>>850(夢見ヶ崎)

「……おケガはなくって? ユメミガサキさん。
 救急車はひとまずよろしくってよ、まつりさん。
 見たところ、病院に行くほどには見えませんわ」

夢見ヶ崎の実際のダメージがサトリには分からない。
どう見ても命中はしていたし、防いだとはいえあの細腕だ。
本当に何かけがをしていても全くおかしくはないから、演技は半分。

「謝れるのは偉いですわ。その申し訳ないという気持ちを信じましょう。
 言いたいことは、ユメミガサキさんが言ってくれていますし……
 私からも『お説教』を重ねるつもりはなくってよ。一度目ですものね」

「……一度なら何をしてもいい、という意味ではなくってよ!」

二度は無い、と暗に伝える。べつに二度目でも暴力とかそういうのはしないし、
見捨てたりもしないが、『言う事を聴けるのかどうか』の分水嶺にはなるだろう。

「さて。たった今ご紹介にあずかりましたけれど、私は『天雨サトリ』と言いますわ。
 アオキさんから聞いてますかしら。今日から3日間ここで貴女達のお世話をしますの」

     「お世話と言っても、何から何まで面倒を見るわけではありませんけれどね」

実際、この三日間彼女らをあまり束縛するつもりはない。
暴力沙汰、流血沙汰が起きないようにして、あわよくば『教育』するだけ。
今厳しすぎる所を見せてしまえば『まつり』を委縮させてしまう可能性は高い。

とりあえず要件を伝え、反応を伺おう。スコールのように言葉を浴びせても、相手は子供だ。

853『ペイズリー・ハウス』:2018/07/06(金) 19:24:53
>>850(夢見ヶ崎PC)

>さっきみたいなことはしないって、やくそくしてほしいな

「えぇ、ヒーローごっこはしゅくじょのたしなみに欠けていますわね。
わかりましたわっ。もっと、おじょうひんな、お遊びをしますわ」

 英才教育をうけているのか、難しい言葉を舌ったらずながらも
喋り、彼女は優雅な手つきでピッと片手を掲げる。

 「ヴァロッテ せいれつっ」   ガタタンッ!

彼女の号令で、三脚や四脚の七つの色を帯びた椅子達は整列する。

 「ごていねいにどうも。わたしは『まつり』ですわっ
おせわ係のことは耳にしてますわ。こちらこそよろしくですわ」

 スモッグを、ドレスのように端をつまみつつ優雅な会釈を彼女は行った。

>>852(天雨PC)
 
 >一度なら何をしてもいい、という意味ではなくってよ!

「わ、わかってますわっ……わたくしは、たけとり家のれいじょう
ですもの。あやまちは一度ならず二度までいたしませんわ」

 ……最新式のスマホといい、れいじょうと言う発言といい
この『まつり』は、どうやら口振りからは随分と良いところの
お嬢さんらしい様子だ。




「カンナさん、おままごとにかえませんか?
この御二人もいれて」

 「えーー……もっとからだをうごかすのにしよーよ
せっかくへんしんしたのに〜」

 まつりは、お淑やかな遊びに変更する事をカンナに提案する。

だが、スタンドを身に纏うカンナは口を尖らせ抗議する。
動きやすい装着スタンドを発現した手前、体を動かしたいらしい。

854夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/06(金) 20:41:54
>>852
>>853

「うんうん!!まつりちゃんはえらいな!!
 たけとり??おうちで『タンス』とか『つくえ』とかうってそう。
 『たけとり』だけに!!」

『たけとり』といえば『かぐや』だしな!!
そういえば、いすも『かぐ』だ。
ぐうぜんか??

――まぁとりあえず、まつりはこれで問題ない。
残りは二人。
今どうにかしなければならないのはカンナだ。

「じゃあさ、そとであそばない??」

周囲の反応を確かめつつ、提案する。
屋内でカンナに暴れられると困ったことになるのは目に見えている。
外なら、多少動き回られても問題ないだろう。

「いまなら、まだてんきもいいみたいだし」

天気予報によると、明日以降に台風がやってくるという話だった。
そうなると、外では遊べなくなる。
その間に活発なカンナのストレスが溜まって、
何かしでかすことも考えられなくはない。
それも計算に入れて、事前に外で遊ばせておいた方がいいだろう。
さっきはかくれんぼだったから、今度は鬼ごっことか。

「サトリちゃん、どう??」

ついでに、何か匂いのする植物を探すこともできる。
鶏小屋からは離れていたが、くぬぎもまだ外にいるかもしれない。
彼女にも挨拶できれば、多少は手間も省ける。

「――けがはへいき。
 ちょっとしびれたけど、みためほどジューショーじゃないよ。
 たぶん、サトリちゃんはわかってたとおもうけど」

丁度いいタイミングを見計らって、二人に聞かれないように注意して、
小声でサトリに伝える。
そこまで心配はされてないだろうが、念のためだ。
もう痛みは引いているだろうか。

855天雨 サトリ『10cc』:2018/07/07(土) 00:26:14
>>853(GM)
>>854(夢見ヶ崎)

「私も天雨家の令嬢ですから、貴女の意気込みには共感出来ます。
 もちろん、全てが分かるわけではないけれど……その意気、応援しますわ」

・・・あまり重圧はかけないようにしておこう。
いい心構えだと思うが、強要すると『パワハラ』になるらしいし。

さておき、思考し『たけとり』という名前の心当たりを探す。
もちろん、自分が知らない新手の『良家』という可能性もある。
あるいは企業、グループ名と苗字が一致しない場合もあるし、
あまり深追いはしない。『知っている名前かどうか』を思い出したい。

「おままごとでも私は一向にかまいませんけれど、
 確かに――――明日からは台風が来ますものね。
 今のうちに庭で遊んでおくのもいいでしょうね」

それと並行して夢見ヶ崎の意見を補強しておく。

「私、文武両道ですので。走り回るような遊びでも構いませんわよ。
 カンナ、それにまつりさんも、そういう遊びで構わないかしら?」

      「強制はしませんわよ。これは『仕事』じゃありませんもの」 

それに適した服装ではないが、着替える時間は惜しんでも構わない。
勝つための遊びではないし、この服を脱ぐのにはそれなりに時間もかかる。

「…………ご無事で良かったですわ。私は信じていましたけれどね」

夢見ヶ崎の小声にはさらに潜めた声で、かなり端的な答えを返す。
カンナの獣化は未知数の能力であり、『聴覚』が強化されていてもおかしくはないからだ。

856『ペイズリー・ハウス』:2018/07/07(土) 19:04:08
>>854(夢見ヶ崎PC)

あぁ、貴方は恐ろしい事実に気づいてしまった!
まつりの苗字の『たけとり』に連なる
かぐやと、操る『かぐ』の奇妙な符号を!
 ……といった、何か背景に大きな陰謀はない。偶然の範疇だと思える。

「わたくしのりょーしんは、でんどーこーげいひんをちゅーしんとした
にんげんこくほーをあつかう上で、ぶんかしてーをつつがなくすすめる
ための、こんぷらいあんすをとりあつかう ふるきよき いえがらですのよ」

夢見ヶ崎には、そう言ったご両親の仕事を彼女なりに把握している事を
誇らし気に まつりは語った。


天気は未だ快晴で、運動日和だ。貴方の提案にカンナは表情を笑顔に
変えると意気揚々と叫ぶ。

 「おぉ! そとだそとっ。そーこなくっちゃ! 
ドッチボールでも鬼ごっこでも、わたしは何だっていいぞ!」

 カンナのスタンドは、傍目から見て身体能力に長けてるのは容易に察せられる。
成長途中で未熟でも、獣に近いスペックがあると考えていい。体を動かして
普通の遊ぶとしても翻弄される恐れも ある。

>>855(天雨PC)

 『たけとり』家とは、日本を支える三大財閥の一つである……なんて事はない。
夢見ヶ崎にも彼女は説明してるが、どうやら伝統工芸やらの日本の古き良き
技術に携わる仕事をしている家柄のようだ。つまり、『縁の下の力持ち』といった
表社会には余り浸透しないが、なくては困る部分サポートを行ってるのだろう。
 少なくとも天雨は、やんごとなき身分ではあるが彼女の家に関しての
知識は持ち合わせていなかった。だからといって家の格が劣るとかは無いし
今回の仕事に影響があるわけでない。

 夢見ヶ崎の無事をヒソヒソといった小声で告げる。目の端でカンナは
今にも外に出たいとばかりにウズウズしてるが二人の会話を察して
怪訝な調子になる様子はない。まだ確定には至らぬが、聴力が増すような
能力ではないのだろう。

 「そとであそぶのでしたら、えぷろんを御付けすればよいですわ」

まつりが、少し動き辛そうな天雨に対して遊戯室の一角を指さして告げる。
 施設に備えてるエプロンが畳まれて入ってるのが見えた。
泥遊びとかするとなれば心許ないが、それでもないよりマシだ。

857夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/07(土) 21:08:41
>>855
>>856

       ※『夢見ヶ崎フィルター』通過前
「わたくしのりょーしんは、でんどーこーげいひんをちゅーしんとした
にんげんこくほーをあつかう上で、ぶんかしてーをつつがなくすすめる
ための、こんぷらいあんすをとりあつかう ふるきよき いえがらですのよ」

             ↓※『夢見ヶ崎フィルター』通過中……

       ※『夢見ヶ崎フィルター』通過後
「わたくしのりょーしんは、ふるきよきいえがらですのよ」

「そっかそっかぁ〜〜〜。なるほどなるほどぉ〜〜〜」

まつりが発した言葉の大半を聞き流して、
いかにも全て理解できたようなフリをする。
まぁ、別にまつりの実家とお話するわけではない。
まつりの性格や能力さえ分かっていればいいのだから。

「よっしゃあ!!そんじゃいっちょもんでやるか!!」

      ズギュンッ!!
              ビシィッ!!

『ドクター・ブラインド』を発現し、スタンドと共に華麗なポーズを決める。
やりたかっただけなので、特に意味はない――というわけではない。
だが、一番の理由は単なる景気付けだ。

外で遊ぶことを提案したのは、
カンナが走り回っているところが見たかったというのもある。
何となく見た目から想像はつくが、どの程度の動きをするのか、
この目で直に確かめておきたい。
それは、自分の『好奇心』に由来する感情でもあるのだが。
人が獣に変わるスタンドというのには、大いに興味をそそられる。
ひょっとして超アクロバティックなスーパーアクションが見られるんじゃないかと思うと、
思わず頬が緩んでしまう。

「あ!!わたしもつける!!エプロンって『アリス』っぽい!!」

いそいそとエプロンを取り出して着用する。
実際にアリスっぽいかどうかは色とか柄によるだろう。
汚れが目立つが、やはり白が理想だ。

ところで、いまのカンナからケモノっぽいニオイはする??
ヤセイむきだしってカンジのワイルドなニオイじゃなくても、
ニンゲンのときとくらべてちょっとニオイがかわったりしてない??
そこらへんを『ドクター・ブラインド』でしらべてみよう。
もしニオイにヘンカがあったらコウツゴウだ。
まぁ、そこまできたいはしてないけど。

エプロンを付けたら、三人と外に出よう。
ついでに、何か別の『音』や『声』がしないかを確かめる。
具体的には、三人目であるくぬぎが近くにいるかどうかだが。

858天雨 サトリ『10cc』:2018/07/07(土) 21:44:36
>>856(GM)
>>857(夢見ヶ崎)

『天雨』は食品――――特に『ジャム』や『ゼリー』など、
『フルーツ』の加工製品に関連する事業を中心としている。

(『勉強不足』ですわね、私の知らない業界…………
 将来人を率いるうえで、知らない事は一つでも減らさなくては)

ゆえに『たけとり』を知らなくても問題は無いのかもしれない。
しかし、『知っている』事は何かの形で役に立つかもしれない。
そういう『意識』は大事だとサトリは考えている。意識高い系と言える。

「エプロン。良い提案ですわね、それでは一枚貸してもらいましょう」

まあ、この場にいるまつりの相手と家柄に大きな関係はないが……
背景にあるものが何で、どういう思いがあるのかは知れてよかった。
そんなことを考えつつエプロンを探り、花柄があればそれを着ける。
無ければまあ、ショッキングピンクとかそういうのでなければなんでもよい。

「ドッヂボールよりは『鬼ごっこ』の方が好みですわね。
 服は動きづらいものだけれど、ハンデには丁度よろしい。
 ……ああ、ユメミガサキさんは何で遊ぶのがお好きかしら?」

「『かくれんぼ』『けいどろ』『宝さがし』……
 外で出来る遊びはよりどりみどりですわね」

夢見ヶ崎は『弱視』である可能性がある。
先ほどから漢字を読みづらそうにしていたり、
ファッションから浮いた『サングラス』だったり、
他の感覚と引き換えに目が見えないというスタンドだったりと、
何となく類推できるような要素があるだけで確信は何も無いけど。

だから、サングラスにボールが当たったりしかねない『ドッヂ』を推すのもどうかと思った。
同時に広い範囲を用いる遊びを提案する事で、探索や香草の捜索を進めたいという意図も存在する。
また、追加提案したかくれんぼ・けいどろ・宝さがしはどれも『身体能力だけ』のゲームではない。
鬼ごっこもそうだし、基本的にはカンナが提案したそれを優先するつもりだ。まつりも納得するだろうか?

859『ペイズリー・ハウス』:2018/07/08(日) 21:17:41
>>857(夢見ヶ崎PC)

貴方は、まつりの説明の大半を要約して理解した。
    ズギュンッ!! ビシィッ!!
キメポーズを行う。カンナは普通に喜んで拍手し、まつりは
人の形をしてますのねー、と少し珍しそうに見る。この齢で
多種多様のスタンドを見てるほうが可笑しいし普通の反応だ。
 貴方はアリスっぽい白いエプロンを身に着ける。超感覚で
カンナの『スティール・パンサー』の特徴を調べてみる。
 子供特有の甘いような匂いはする。然しながら、獣特有の
独特な匂いとなると別だ。特徴的な匂いはない。
(※スタンドには独特の匂いがあるものも存在するかも知れないが。
今回のミッションのカンナには無いものとする)
 マーキングするとなれば、自力で行うほうが早いだろう。

>>858(天雨PC)
 貴方は自分の家の事業を思い返す。もしかすれば、この『ひそひそ星の園』
の備蓄でも置いてあるかも知れない。
 紺色に青や赤の花といったものをあしらえた普通のエプロンを身に着ける。


「鬼ごっこは大得意だぞー! カンナの瞬足についてこれるかなー!」

「カンナさんは、その姿だと素早いですものねー。ですけど、ヴァロッテの
フォーメーションを甘く見ると、痛い目に遭いましてよ?」
   (※全体的に平仮名なのが面倒になってきたので、メタになりますが
これから先は普通に漢字など併用しますが、子供達の喋り方は
全体的には平仮名っぽい舌ったらずだと考えてくれると嬉しいです)

まつりも、スタンドを使えばカンナが身体能力でモノを言う遊戯であっても
問題ないと告げる。




 和気藹々と子供三人とお手伝い二人は外に出る。
ひそひそ星の園の中庭に面するグラウンドは。園に面して花壇が置かれており
幾つかの滑り台、ジャングルジム、シーソーや砂場も取り付けられている。

   ――ギィ  ギィ

 ……ショートヘアのスモッグを身に着けている子供が一人、ブランコを
漕いでいる。その姿は、何だか少し物哀しい。

 「…………」

 その子供は、園の扉を開いたほうに顔を一度向け、また再度
少しだけ顔を俯かせブランコを漕ぎ始めた。

860夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/08(日) 22:38:04
>>858
>>859

おっとぉぉぉ〜〜〜??
さっそく『くぬぎ』らしきヒトカゲはっけんんん〜〜〜!!
わざわざタンチするヒツヨウもなかったみたいだ。

「ん〜〜〜じゃあ、『おにごっこ』でいいんじゃない??
 わたしは、サトリちゃんにさんせい!!」

気を遣ってくれたのだろうか、と思った。
こちらから言ってはいないが、彼女はしっかり者だ。
察しをつけたとしてもおかしくない。

一応、サングラスの予備は常備してある。
しかし、使う機会がなければその方がいい。
今使っているサングラスだって気に入っているヤツだ。

「はいはい!!テイアンがあります!!
 『おに』のヒトに『しるし』があったほうがわかりやすいとおもうなぁ〜〜〜」

同意しつつ意見を出しながら、周囲を見渡す。
そして、近くに咲いている花の中から匂いの強いものを選ぶ。
それらを幾つか摘み取り、サトリに差し出す。

「サトリちゃん、コレでなんかカンタンなのできないかな??
 『おに』のヒトにつけてもらうようなヤツ。
 みんな、サトリちゃんはおはなでアクセサリーがつくれるんだって!!」

これの目的は、言うまでもなく、
『鬼』になるであろう人間にマーキングを施すためだ。
別に遊びが終わった後まで付けてくれるとは期待してない。
あくまでも遊びの間だけを想定したものだ。
それだけではなく、
『サトリが花でアクセサリーを作れる』ことを子供達に見せるためでもある。
今からアピールしておけば、これから必要になった時に、
『全員にアクセサリーを作る』という流れにも自然に持っていけるだろう。

「さて――」

ゆっくりと、くぬぎらしき人影に近寄っていく。
仲間に入りたくないのか、それとも入れない理由があるのか。
それは知らないが、見つけた以上は誘うのが筋というものだろう。

「こんにちは。キミ、くぬぎちゃんかな??
 わたしはアスミ。いま、みんなであそぶところなんだ。
 いっしょにあそばない??」

側に屈み込んで目線を同じ高さにし、話しかける。
さすがに空気を読んでいるので、普段よりもテンションは抑え目だ。
あまりしつこくすると今後に支障をきたしかねないので、
誘いを断られるか乗り気じゃなさそうだったら、大人しく引き下がろう。

861天雨 サトリ『10cc』:2018/07/09(月) 01:09:42
>>859(GM)
>>860(夢見ヶ崎)

「決まりですわね――――鬼ごっこで遊びましょう!」

「ふふ、『足の速さ』だけが鬼ごっこではなくってよ。
 ただ……スタンドを使う以上、お互い『やりすぎ』は注意しましょう。
 そうですわね、『直接攻撃』は禁止にした方がいいんじゃないかしら」

        「それがありなら、喧嘩と変わりませんものね」

喧嘩では多分、勝てない。
遊びで勝てなくてもいいが、喧嘩で負けるのはまずい。
ケガをするのもあるし、序列をつけられかねないからだ。

              チラ

(…………あそこにいるのは、『くぬぎ』さんかしら?)

「ええ、ユメミガサキさんの言う通り。私、手先にも自信があるので」
 
                         フフ

「ここにある花なら……『ブレスレット』くらいなら作れますわ。
 勿論すぐに壊れないようにするなら、少しはお時間を貰いますけど。
 ただ、勝手に触ってよろしいのかしら。お世話は誰がなさってますの?」

       「人様が育てている物を、勝手に飾りには出来ませんものね」

花壇の前に移動し、『先走ったカンナが勝手に花を抜く』ような事態を牽制する。
何となくだが、花壇を管理しているのがアオキや『施設の管理人』だとしても、
動物の観察をしていた『くぬぎ』にとってもそれなりに意味がある物の気はする。

「もし許していただけるなら、『首飾り』もいいかもしれませんわね。
 走っても外れにくいでしょうし、見やすいですもの。花は沢山必要になるけれど」

なんにせよ花飾りを着けさせるため、話題は維持しておく。

なお、現時点でくぬぎの傍には行かない。『夢見ヶ崎』が初期対応をしているからだ。
彼女には『内気』とか『引っ込み思案』が見え、いきなり年長二人で引きずりだすのは抵抗がある。

862『ペイズリー・ハウス』:2018/07/09(月) 21:18:58
>>860(夢見ヶ崎PC)

 貴方は超感覚を使い、適当に生えてる花壇以外の草花を引っこ抜き
サトリに渡す。花壇から零れた種から出てきたのだろうバジルやラベンダー
などと言った香りの強いものを渡す事が出来た。

カンナ「へー! じゃあ、カンナ付けて貰う!」

まつり「じゃあ、鬼になった人に順番に渡して貰えばいいですわね」

園児二人はアクセサリーに対して拒否する事はない。思惑通りに
花のアクセサリーを身につけさせる事は出来そうだ。

小走りに、ブランコのほうへ近づき身を屈ませる。

>いっしょにあそばない??

[「…………」

『くぬぎ』は、ショートヘアで薄い茶色の目をした少し薄幸そうな顔立ちの
子供だ。夢見ヶ崎にゆっくり顔を向け、口元に指を咥えて体をモジモジと揺らす。

「……でも……めいわく……るし」

 途切れ途切れのボソボソとした呟きを彼女は漏らす。

>861(天雨PC)

カンナ「大丈夫! そっちこそ転んで怪我をするなよ!」

貴方の暴力禁止に偉そうな園児の声が返される。態度は生意気だが
性質は素直なほうだ。ルールを破るような事はするまい。

>お世話は誰がなさってますの?

まつり「園長先生ですわ。私達も世話はしますわよ
 今日は朝にアオキさんが水をやってたと思いますわ。あとは
夕方に水やりを適当に済ませれば良いと思いますわよ。花壇の花は
鑑賞用ですし大切に皆で育ててますのよ」

 当たり前だが、花壇の花を抜くような真似はご法度のようだ。
抜くのなら、園の外か手頃な場所が良いだろう。


まつり「花冠などで抜く花は、中庭のもっと奥にある草むらを使いますわね
ちょうど、くぬぎさんの居る辺りより奥ですわ」

カンナ「あー、くぬぎかー」

まつりは、くぬぎのほうへ指を差す。それに遅れて最後の園児の存在を
カンナも気づいたようだ。別にこの二人が意図して残る一人を仲間外れに
してるような感じでもない。ただ、自主的に二人は動が主体であり
ブランコに乗る彼女は静が主体と言う事なのだろう。

863夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/09(月) 22:47:21
>>861
>>862

(あー、こーいうタイプかー)

くぬぎの対応から、彼女の性格を推察する。
見かけ通りに奥手のタイプなのだろう。
しかし、遊びに加わりたくないというわけではなさそうだ。
おそらくは、自分に自信が持てないというところか。
こういうタイプに向かって「だいじょうぶ!!」と単純に励ますのは、
むしろ逆効果になりかねない。

(ん〜〜〜、どうっすかな〜〜〜)

「あのね、ちょっとおねがいがあるんだけど、いいかな??
 『キレイでイイニオイのするおはなのさいてるばしょ』って、
 このへんにない??」

さしあたって、くぬぎの好きそうな話題を振ってみよう。
実のところ、本当に重要なのは『匂い』であって、『見た目』ではない。
条件に『キレイ』を加えたのは、それを知られないようにするためだ。
ただ、見た目が綺麗な方が好ましいことは間違いない。
単に『花の咲いている場所』を聞くだけでも良かったが、
なんとなく、くぬぎなら、
より条件を絞った花の場所も分かるのではないかと踏んだのだ。

「いまからオニゴッコするんだけど、
 オニのヒトように『おはなのくびかざり』つくるんだ。
 だから、わたしといっしょにおはなをさがしてほしいなー」

一緒に探すという状況を作ることで、会話も続けられる。
ここでカンナやまつりを同行させないのには理由がある。
この頼みの一番の目的は、
『くぬぎ自身に花を見つけさせること』と『それを褒めること』なのだ。

『自分が誰かの役に立てた』という事実を本人に意識させれば、
それは『自信』に繋がる。
このプロセスを踏むことで、くぬぎの気が変わる可能性も在り得る。
彼女の気が変われば、改めて誘うチャンスも訪れるはずだ。

   ――チラッ

くぬぎと話をしながら、隙を見てサトリの方に視線を飛ばす。
ここに来てから、既に何度か行っているアイコンタクト。
そこに含まれている意味は今まさに自分の頭の中で考えている通りだ。
先程も、サトリはこちらの意図を汲んでくれた。
察しの良い彼女なら、おそらくは読み取ってくれるだろうと期待する。

864天雨 サトリ『10cc』:2018/07/10(火) 02:22:53
>>862(GM)
>>863(夢見ヶ崎)

「転びませんわよ。私を見くびらないでくださいまし。
 いつも着てる服ですもの……問題ありませんわ。
 今日だけ張り切って着て来たわけではないんですのよ」

      「っと、あら……ありがとう、ユメミガサキさん」

夢見ヶ崎から花を受け取り、それを緩く手に持つ。
握りつぶしたり、逆に落としたりしないように気を付ける。
また、可能ならこれだけの量でも『ブレスレット』を作れるか目測をつける。
花と言えば花壇にばかり目が行っていたが、彼女はもう見つけていたとは。

「そう、園長先生が。分かりましたわ、教えてくださってありがとう。
 鑑賞用……それもそうですわね。ここは自然も豊かだし……
 今いただいたものと、向こうにある物があればそれで十分ですわね」

(園長先生? あ、そういえば『イサゴさんは園長ではない』と……
 よく考えれば他の誰かがその立場にいる事は予想できていましたわね)

とはいえその人物がいないから自分たちがいるわけなので、
あまり気をもむ存在ではない、と考える。少なくとも現時点では。

それから――――

「?」

(これは……なんのアイコンタクトですの? くぬぎさんの説得に手間取っている?
 いえ、そうは見えない。それは『現在進行形』……まだユメミガサキさんのターン。
 私が割り込むべき状況とは思えませんわ…………つまりこの二人と『時間を稼げ』と?)

(たしかに今この二人を向こうに近付けてしまえば、悪気は一切なくても……
 この二人が『品質のいい草』を見つけて、彼女の出る幕が無くなる可能性がある。
 競わせて『くぬぎさんを勝たせる』のも、実際の勝敗がそうなるとは限らないし……
 この二人だって同じようにお世話すべき子供。くぬぎさんの『噛ませ犬』にはしたくない)

              (……『そういう意図』ですわね!)

くぬぎの向こうにある『それっぽい草』を取りに行こうと考えたが、
そちらに視線を向けると夢見ヶ崎と目が合い、何かを期待された。
サトリはそれを『くぬぎは自分にまかせて』ないし『二人は任せた』と受け取る。

つまり、すべきことは『こっちはこっちで何かしておく』事だ。

「とはいえ……向こうにある草は、向こうにいるユメミガサキさんにお任せするとしましょう。
 あの方は美的センスがいいから、きっと飾りにピッタリな花を見つけてくださりますわ。
 適材適所というものですわね。……で、その間、『どこまで逃げて良いか』を決めませんこと?」

流れ的にくぬぎに見つけさせるのだろうが、
それを言えば『じゃあ私も』となりかねない。
ここは、夢見ヶ崎に一任するという事にしておこう。
彼女なら後で『くぬぎが見つけた』という事実をしっかり強調してくれるはず。
 
「私、この園の構造をよく分かっていませんの。後でユメミガサキさんにも教えるとして、
 遊べる範囲の中で『入っちゃいけない場所』や『出ちゃいけない範囲』を案内してくださいまし」

夢見ヶ崎一人で対応できないとか、くぬぎを全員の輪に加えたいとか、
そういう状況になる事も考え即応が難しくなる『3人で別の事をして遊んでおく』案は却下。
この先必要になるであろう園内地図の把握を、遊びのルール決めと関連して進める事にした。

実際、スタンド使い同士の鬼ごっことなれば『どこまでも逃げて良いのか』は重要な観点と言える。
自分や夢見ヶ崎、この二人の能力はおそらく違うが、『空を飛べる』ような者がいてもおかしくはない。
子供たちの間では何かしらの取り決めがあるなら教えて欲しいし、無いならそれはそれで情報になる。

865『ペイズリー・ハウス』:2018/07/10(火) 21:51:43
>>863(夢見ヶ崎PC)

>わたしといっしょにおはなをさがしてほしいなー

貴方は、『くぬぎ』が奥手なタイプで無理に応援などすれば
逆に委縮しかねないと推察する。恐らくは正解だ
 サトリに対してもアイコンタクトを送る。彼女が微かに
頷いたのが見て取れる。

 「…………うん」

少々まごついたものの、くぬぎは貴方の言葉に対し肯定と頷きを返し
ブランコから降りると、中庭の端の草が生い茂る方へ歩く。

 「此処……いっぱい、あるよ」

立ち止まった彼女の小さな指が示す部分には『クチナシ』の花が咲いている。
数は沢山あり、花冠なり首飾りを作るなりしても余る程だ。
 それに匂いも強めだ。条件には合致している

 「……くびかざり……できそう?」

>>864(天雨PC)


『ブレスレット』は、見た目の量では『一人分』だろう。
貴方は夢見ヶ崎からの視線の意味を吟味した上で推理して
逃げる場所についてルールを決める。

カンナ「此処ら辺でいいんじゃない?
外に出るのは駄目ー、建物の中も駄目―。
 あと、裏にある鶏小屋のほうも駄目―」

まつり「お手伝いの、御二人は体格が良いので花壇も
やろうとすれば飛び越えられそうですけど。それは淑女として
はしたないですわ。ですから、シーソーとか大人の人でも
飛び越せそうなものも、飛ばないように、お願いしますわ」

 ルールとして、シーソーやタイヤの椅子などの遊具を飛び越えるのは禁止
外への出入り口から出るのもアウト。建物に入るのもアウト
 裏道……鶏小屋がある、園の裏の方面へ行く事もアウトと言うのが
とりあえずの、大まかなルールだ。

まつり「カンナさん、一先ず私は手加減してあげますわ」

カンナ「それじゃあ、私も本気の10分の1だ!
様子見をしてやるぞっ」

 『早く始め(ましょう/るぞ)!』

ルールも決まったし、二人は早く遊びたそうだ。

866夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/10(火) 23:43:23
>>864
>>865

(――サトリちゃん、ナイスアシスト!!)

サトリに向けて、ひそかに親指を立てる。
彼女の子供達への対応を見ると、どやら通じたようだ。
やはり、彼女は頼りになる。

「わぁ〜〜〜、いっぱいあるんだねー」

くぬぎと共に、クチナシの花に近寄り、その色と香りを確かめる。
これなら十分だろう。
もっとも、今はくぬぎに心を開かせる方が大事なのだが。

「うんうん、いろもイイしニオイもイイし!!
 きっとステキなくびかざりができるよ。
 くぬぎちゃん、ありがとう!!」

「くぬぎちゃんは、おはなのコトよくしってるね〜〜〜」

まずはお礼を言って感謝の気持ちを伝え、
くぬぎに『役に立った』ことを意識させる。
続いて彼女を褒める言葉を掛けて、
自分に自信を持つきっかけを作りたい。
わざとらしくなりすぎないように、相手の反応を見ながら程良く褒める。

「それじゃあ、もっていこうかなぁー。
 くぬぎちゃんは、どれがいいと思う??」

花の前に屈み込んで、急かさないように穏やかな口調で、
くぬぎに尋ねる。
これも先程と同じく、くぬぎに心を開かせることが目的だ。
それに加えて、くぬぎの植物好きを確かめる意味合いもある。
鶏小屋の一件からすると、植物だけではなく、
動植物全般が好きなのかもしれないが。
彼女が選んでくれたら、それらを摘み取って持って行きたい。

(サトリちゃん、すまん……!!もうちょっとひっぱってくれ……!!)

カンナもまつりも遊びたい盛りの子供達だ。
それを考慮すると、あまり長くは時間稼ぎできないだろう。
できる限り早く戻りたいが、今はくぬぎを優先したい。

(……なんだろーなー)

(なんか――)

(なんか、このこは、ほうっておけない……)

人には、それぞれ『できないこと』と『できること』がある。
たとえ『できないこと』があっても、『できること』で挽回できればいいのだ。
それに、今は『できないこと』であっても、
いつかは『できるようになる』かもしれない。

(――わたしだって、そーだ)

かつての自分を思い出す。
目は見えなくても、その代わり他の部分が補ってくれた。
だから、こうして私は生きてくることができたのだ。
そして、昔は見ることができなかったが、今は見ることができる。
できないからといって、それが自分の全てを否定することにはならない。

くぬぎにだって、カンナやまつりにはない長所があるだろう。
短所だって、いつかは克服できるかもしれない。
――そのことを、この子に教えてあげたい。

867天雨 サトリ『10cc』:2018/07/11(水) 00:06:56
>>865(GM)
>>866(夢見ヶ崎)

「そうですわね、体格で有利不利が決まるのはスマートではない。
 ジャンプして障害物を跳び越す、これは禁止にいたしましょう。
 それと、外と建物の中、鳥小屋方面も禁止――――と。よろしくてよ」

鳥小屋。窓から見ただけでどういう施設かは分かっていない。
鬼ごっこのさなかに目に入れておこうと思ったが、難しそうだ。

さて、夢見ヶ崎とくぬぎの方は――――まだ時間がかかりそうだ。

「始める前に草飾りを作ってしまいますから、少しお待ちなさいな。
 ……それにしても、鳥小屋がございますのね。鶏でも飼育してますの?」

(あちらはまだかしら…………これ以上時間を稼ぐのは厳しいですわ)

必要な道具を作るそぶりをしつつ、話を逸らす事で時間稼ぎをはかる。
つまり、くぬぎが植物を選び終わるまでのだ。その事を口には出さない。

「そっちに逃げちゃだめって事は、凶暴な鳥でもいらっしゃって?
 ダチョウとか、ヒクイドリとか……なんてね。単に広くなりすぎますものね」

遊びを遅らせていると思われるなら、
それは『くぬぎ』ではなく自分と夢見ヶ崎のせいにする。

自分達は仮に嫌われても『あと二日』だが、彼女らに亀裂を入れてしまえばそれは取り返しがつかない。
もちろん嫌われるのは嫌なので、あまりにも意味のない話はしないように……今持つ疑問を織り交ぜる。

868『ペイズリー・ハウス』:2018/07/11(水) 22:23:02
>>866(夢見ヶ崎)

 >きっとステキなくびかざりができるよ。くぬぎちゃん、ありがとう!!

「…………」モジモジ

貴方は笑顔で『くぬぎ』を褒める。顔を俯かせ、表情は良く伺えないが
両方の耳たぶが少々赤くなっているのが見えた。

 >くぬぎちゃんは、どれがいいと思う??

「…………じゃあ……これ」

 貴方の背丈ほどの少女は、おずおずと手近な場所にあるクチナシを
そっと触れた。摘んでいくのは、その周辺ので構わない筈だ。

>>867(天雨PC)

>鳥小屋がございますのね。鶏でも飼育してますの?

カンナ「うん、ニワトリー。ボスはかなり凶暴なんだ。
たまにカンナも、ボスと勝負するんだっ」

 カンナは黒い体毛を纏った手首を引っ掻くジェスチャーで応答する。
そのニワトリがスタンド使いがどうかは不明だが、幼稚園児と対峙
する位には気性はどうやら荒いようだ……。

まつり「そう、とっても荒々しいのですわ、あのニワトリは。
チキンはチキンらしく大人しくしてれば良いですのに」

 まつりも、苦々しい表情と口振りを浮かべる。
行動派な彼女ら二人が苦戦するニワトリとは一体……。

869夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/11(水) 23:22:57
>>867
>>868

(――よし……)

こちらの言葉に対するくぬぎの反応は悪くない。
あまりやり過ぎるのも良くないかもしれないが、
基本的な方針は間違っていなかったようだ。
ある程度の確信を得て、とりあえずこの方法で進めることに決めた。

「うんうん、じゃあこれにしようかなー。
 えらんでくれて、ありがとね!!」

くぬぎにお礼を言ってから、クチナシの花を摘み始める。
どれくらい必要なのか分からないので、量は適当になるが。
多すぎず少なすぎず、ほどほどの量を両手に持つ。

「くぬぎちゃん、こっちもっててくれる??
 アスミちゃんとはんぶんずつもとうね」

持っている花の片方をくぬぎに差し出す。
『くぬぎが見つけた』という部分を、自他共に強調するためだ。
くぬぎ本人に意識させるのは勿論、まつりやカンナから見ても、
『くぬぎの手柄』が分かりやすくなる。
自分達が褒めてあげることも、確かに大事なことではある。
しかし、同じ施設で暮らす二人から、くぬぎの行動を認めてもらうことも、
くぬぎの心を開く上で重要な要素になるだろう。

「あっちにいるサトリちゃんっていうおねえちゃんに、
 おはなをわたしてほしいんだ。
 そしたら、サトリちゃんがおはなのくびかざりつくってくれるからねー。
 サトリちゃんはとっても『きよう』だから、
 きっとキレイなくびかざりができるよ〜〜〜」

出来上がった首飾りの完成度に期待を抱かせ、
『花の首飾り』への興味を持たせる。
これも、彼女が輪に入りやすくするための一環だ。
必然的にサトリのハードルが上がることにはなるが、
彼女なら大丈夫だろうと信じる。
さらに、直接くぬぎからサトリに花を手渡させることで、
『サトリがくぬぎを褒める』チャンスを自然に作ることができる。
一人からだけではなく、色んな人から褒めてもらえれば、
より大きな効果が上がるはずだ。

「――お〜〜〜い、キレイなおはなもってきたよー。
 くぬぎちゃんがみつけてくれたんだー」

『くぬぎが見つけた』という事実を告げながら、三人の下へ近付いていく。
くぬぎと一緒なので、走らずにゆっくりと歩く。
サトリの前まで来たら、まず自分が花を渡すつもりだ。
手本を示すことで、くぬぎがサトリに花を手渡しやすくしたい。
引っ込み思案な彼女には、その方が適切だろう。

870天雨 サトリ『10cc』:2018/07/12(木) 00:36:42
>>868(GM)
>>869(夢見ヶ崎)

「……どうやら相当に手ごわい鶏のようですわね。
 小屋に近付く事があったら気を付けておきますわ」

(スタンド使いと戦える鶏……?
 まさか、飼育されているのもスタンド使い?
 ありえない話ではないけれど、危険ですわね)

            「っと」

長い言葉を選んでさらに時間を稼ごうとしていたが、
どうやらこの役目は済んだようだ。向かって来る二人に振り向く。

「ちょうど良かったですわ。今あるお花だけじゃ、
 飾りを作るのには足りないと思っていましたの」

          スッ

         「ありがとうユメミガサキさん」

まずは夢見ヶ崎の花から受け取る。
そして、そのまましゃがみ込む。
『目を合わせる』のは逆効果かもしれないが、
『視線の高さ』を合わせるのはおそらく意味がある。

「――『くぬぎ』さんが、お花を探してきてくれましたの?」

これで失敗は出来ないが、するつもりもない。
最初から失敗する気などないのだから、
プレッシャーを感じすぎる事はない。そう考える。

「クチナシ。素敵なセンスでしてよ。
 ……もしよければ、いただけませんこと?」

無理やり取り上げたりはしない。この状況になれば、
カンナとまつりもあまり強く『急かす』事はしないと思いたい。

871『ペイズリー・ハウス』:2018/07/12(木) 17:05:15
>>869(夢見ヶ崎PC)
 
 >くぬぎちゃん、こっちもっててくれる??

「……」コク

貴方の言葉に、無言で首を縦に振りつつ抱えるようにして花を持つ。
そして、そのまま夢見ヶ崎の後ろにぴったりくっ付くように彼女も歩く。

 サトリの前へ戻ると、最初に貴方が花を手渡した。
それに続いて、くぬぎも。少しだけ背中に隠れるように頭を俯かせていたが
意を決したようで、前に進み出るとサトリに花を差し出した。

 「……あ……の……これ」

>>870(天雨PC)

二人から聞いたニワトリの説明に、貴方は待ち受ける強敵に対して
危機の意識を高める。……もっとも子供の説明なので、実際どんな
ニワトリなのか不明だが。
 貴方は、夢見ヶ崎から花を貰うと続いて三番目の園児から受け取る為に屈む。
彼女は、少々恥ずかしそうに頬をピンクに染めて向けられた視線に対して
目を彷徨わせつつも、力強く花を受け渡した。

 「……あ……の……これ」

 カンナと、まつりは邪魔する様子はない。

 「それじゃー早速、花のアクセサリーを作ろう!
もたもたしてると昼ごはんが始まっちゃう!」

 「そうですわね。鬼ごっこを少ししたら食事時ですわ」

園の中央に飾られてる大き目の時計盤を見れば、そろそろ
昼ごはんが近くなってる事もわかる。

872夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/12(木) 20:28:25
>>870
>>871

「うんうん、センスいいよね〜〜〜」

あ、これってクチナシっていうんだ??
はじめてしった!!
――っていおうかとおもったけど、それはいわない。
いいたいけどいわない……!!
がまんがまん。

何故なら、今それを言ってしまうと、
『サトリの知識』が『くぬぎの手柄』を上書きしてしまう可能性があるからだ。
あくまで可能性の一つではあるが、障害となりうる要素は、
なるべく排除する必要がある。
少なくとも今のところは順調に行っているのだから、
ここでつまらない失敗はしたくない。

「よしよし、じゃあサトリちゃん。あとはたのむ!!」

残っている時間は多くないし、子供達も遊びたがっている。
邪魔にならないように余計な口を挟まず、サトリの腕前を見守ろう。
子供達の様子も、それとなく確かめておく。

特に、くぬぎの反応には注意を払っておきたい。
彼女は植物好きのようだし、首飾りにも興味を示すのではないだろうか。
あるいは、自然のままの状態の植物が好きなのかもしれないが。

「ところで、おにごっこの『ルール』とかきめてる??、
 サトリちゃんがつくってるあいだにおしえて」

自分がいない間に、サトリと二人も何か話をしていただろう。
そのことについて、まつりとカンナに質問する。
サトリに聞かないのは、首飾り作りを邪魔しては悪いからだ。

「――そういえば、おひるごはんってなんじなの??」

機を見て、まつりに追加で質問する。
この三人の中では、一番時間にキッチリしていそうだからだ。
鬼ごっこが始まる前に、あと何分くらい残っているかを把握しておきたい。

873天雨 サトリ『10cc』:2018/07/12(木) 21:50:33
>>871(GM)
>>872(夢見ヶ崎)

クチナシ。花言葉は『喜びを運ぶ』。
とはいえ、そんな講釈は口には出さない。
『綺麗な花』。名前以外それだけでいい。
これなら問題なくアクセサリーに出来る。

花を両手で、手折らないよう受け取る。

「ありがとう、くぬぎさん。
 これで良い首飾りが作れましてよ」

思った事を率直に伝え、微笑みかける。
こういう相手には『遠まわし』より良いはずだ。

それから遊びを待つ二人に頷き、
手早く草を編んで首飾りにしてしまおう。
補強などは無いので長持ちするかは怪しいが、
気に入ってもらえれば後から補強する手段はある。

「食事の前に運動、バランスがいいですわね。
 どれ程エネルギーを消費したっていいんですもの」

あとはともかく首輪をすぐに作ってしまう事に集中しよう。

874『ペイズリー・ハウス』:2018/07/13(金) 23:04:00
>>872(夢見ヶ崎PC)

 貴方が注意深く観察するように決めた『くぬぎ』に関しては。
最初こそ、緊張していた感じだが。今は貴方の隣で、少しだけ
顔を俯かせ手を組みつつも幾らか緊張は解けてるのが伺える。

カンナ「ルールはねー! 遊具とかをジャンプして超えるの駄目!
大体此処ら辺から見える範囲から離れるのもアウト。あと園から出て
外になってるほうから出ても強制的に鬼になるぞー」

まつり「昼ごはんは、大体一時間っといったところですかね」


 カンナがルールを説明し、まつりは時計盤を見上げて伝える。
確かに、十二時程度になるまで。それ位だ
 遊べばあっと言う間に時間は経つ。体感時間だともっと早く過ぎると
考えて良いだろう。

>>873(天雨PC)

>ありがとう、くぬぎさん。 これで良い首飾りが作れましてよ

「……ん」

 軽く視線を地面に彷徨わせつつも返事は聞こえた。まだ緊張はあるものの
二人の接し方は間違ってない。


 クチナシの花の茎部分を扱い、元々の器用さもあるだろうが
直ぐに首輪は三人分作られた。子供達の歓声を受けつつ三人へと
天雨はアクセサリーを掛ける事が出来る。

 

カンナ「そんじゃー鬼ごっこだぞー! 誰が先に鬼だー?」

まつり「そりゃあ、勿論言い出しっぺでしょ? カンナさん
今日の獲物は手ごわいですわよ!」

カンナ「へへぇん、それはやってみなくちゃ分からない。
いくぞー。十数え終わったら直ぐに追いかけるぞー。
 いーち……にー……」

 二人への了解なく、カウントダウンが始まった。
まだ何かルールに不備があると感じるなら伝えるべきかも知れないが
遊び盛りの子達だ。余り待たせても機嫌は悪くなる

875夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/14(土) 00:20:08
>>873
>>874

(――うんうん、わるくないわるくない)

くぬぎの様子を見て、彼女の態度が幾らか軟化していることを感じる。
ほとんど初対面の収穫としては上々だろう。
このまま順調に交流を深めていけば、
そう遠くない内に仲良くなることもできそうだ。

「よし!!そんじゃ、はじめるか!!」

        トン 
            トン

教えられたルールに不満はない。
同意を示しつつ、子供達に気付かれないように、
サトリの肩を指先で軽く叩き、声を潜めて囁きかける。
ここに来た時、サトリから『そうして欲しい』と言われていたからだ。

「……いまからサトリちゃんに『おまじない』をかけるよ。いい??」

了解が得られたなら、『ドクター・ブラインド』の爪でサトリに触れる。
目的は『超嗅覚』の『移植』だ。
これで、サトリは『匂い』を探知することが可能になる。
自分には、まだ『超聴覚』がある。
鬼ごっこの役に立てるには、それだけでも十分だ。

「『15メートル』――それがゲンカイ」

『移植』を終えたら、能力の射程距離について付け加えておく。
まぁ、この敷地の範囲内なら、よほど離れない限りは大丈夫だとは思う。
そして、辺りを見回し、できるだけ遮蔽物の多い場所を探し、
そこに向かって走り出す。

今のカンナの身体能力は、野生の獣と同等らしい。
障害物が一切ないような場所だと、すぐに捕まってしまう可能性が高い。
よって、ここは遮蔽物の多い場所に逃げ込むべきだと判断した。



(※首飾りは鬼一人分だと考えていたのですが、
  三人分出来上がったと考えてよろしいでしょうか?
  こちらとしては問題ありませんので、GMの判定に従うつもりです)

876天雨 サトリ『10cc』:2018/07/14(土) 02:59:12
>>874(GM)
>>875(夢見ヶ崎)

くぬぎにそれ以上『褒め殺し』のようなことはしない。
出来上がった首飾りを『鬼役』のカンナに手渡す。

それから――――

「……よろしくてよ、ユメミガサキさん。好きにおやりなさい」

囁き声で『夢見ヶ崎』に許可を出す。

何をするのかまでは聞かない。彼女は信用できる人間と言える。
無意味な事、闇雲な事はしないだろう。現に合図を覚えていてくれた。
すぐに『何が起きたか』は分かるだろう。それに少しでも早く適応しよう。

「――――さて! それではゲームを始めましょう」

            タッ

スカートの裾を両手で軽くつまみ、軽快に駆け出す。
このとき位置関係として『夢見ヶ崎』からは15m以内を考慮する。

自分では『カンナ』から完璧に逃げ切る事は出来ないだろう。だが楽しませは出来るはず。
まずは距離を取る。走りながら『10cc』の水を――振り回して周囲に撒いておく。

877『ペイズリー・ハウス』:2018/07/14(土) 22:16:17
>>875(夢見ヶ崎PC)

>いまからサトリちゃんに『おまじない』をかけるよ

 『ドクター・ブラインド』の鋭いメスの如き爪がサトリの体に
触れる。薄っすらと、ほんの針より小さい程の切り痕と共に
『嗅覚』の『移植』が成される。そして、貴方は遮蔽物の多い
場所へと全力で移動する。遮蔽物が多いのはスベリ台付近で
スプリング遊具と、巨大なお椀を逆さまにして、それに大人や子供が
入れるサイズの穴の出入り口が付いた公園遊具が設置している。
 此処なら、逃げるのにも色々と便利そうだ。

(※首飾りは、今後も三人分あった方が滞りないと考えたのと
夢見ヶ崎PCと、くぬぎの持ってきたもので三人分の作成可能だと
判断した上での措置ですので、この判定のまま進めます)

>>876(天雨PC)

夢見ヶ崎のスタンド、鋭いメスのような指、肌に微かに触れる
チクリとした痛みの発生と消失。
 貴方は周囲にある草花や、首飾りを掛けたカンナ、そして
まつり、くぬぎの二人の匂いが強烈になったのを感じた。

 夢見ヶ崎の疾走に続くようにして、『10cc』 を振りかざし
走りながらスタンド如雨露から水が撒き出る。

 にょき  にょきにょきにょき……!

 貴方が走る道標のように草木の芽が、命が地面より生え出る。



カンナ「うぉ! 植物が生えてきたぞっ。
おっもしろーいな、サトリたいちょー、じゃなかった、サトリは!
 でも、カンナの敵じゃないぞー。
なーはっ、はーちっ、きゅーっ」

      ドンッ!

 「じゅーっ  だ!!」

『スティール・パンサー』こと、黒豹に近しいスタンドを身に纏う
カンナは、カウントダウンが終了すると共に。近くで立ち往生していた
くぬぎや、別方向に逃げている まつりにも歯牙にもかけず全力で
『サトリ』のほうに駆ける!(スB)

 生やされた草木の振動が、着実にサトリとカンナの距離が詰まるのを
感じる。背後からカンナの大声も届いてくる。

 カンナ「四十秒で捕まえてやる!」

878夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/14(土) 23:41:57
>>876
>>877

     タッタッ タッタッ タッタッ タッタッ――

(――ふっふふふふふふふふふ)

サトリと自分は、三人の子供達より『身長』も『体重』も当然ある。
それは、『歩幅の広さ』と『足音の大きさ』が異なるということだ。
よって、サトリと子供達の『足音』は簡単に区別がつく。

そして、子供達の中で一番早く動いているのがカンナで間違いない。
おそらくは、一番遅いのがくぬぎだろう。
つまり、残った一人が自動的にまつりということになる。

これらの情報は、目で見ることでも得ることは可能だ。
しかし、わざわざ目視確認する必要はなくなる。
追いかけられている時に後ろを振り返ったり、
立ち止まって周りを確かめたりするのは、大きな隙になりかねない。

          ――ザザザザッ

まず、滑り台の裏側に回り込み、面積の広い部分に身を隠す。
続いて、頭に着けているリボンのようなスカーフを、
『ドクター・ブラインド』のスピードと精密さで手早く外す。
そして、その外したスカーフを、手近な柱か何かに、
再び『ドクター・ブラインド』を使って結び付ける。
その際、スカーフの端っこを、わざと見えるように出しておきたい。
離れた所から見たら、そこに自分が隠れているように見せかけるためだ。

(おにごっこは、かくれんぼとはちがう。
 なんどもオニがいれかわっていくスピーディーなアソビ。
 だけど――カンタンにつかまったら、やっぱりつまんないもんねぇ??)

スカーフの囮ができたら、カンナに見つからないように気を付けながら、
お椀型の遊具の中に潜り込み、
身に着けているエプロンを『ドクター・ブラインド』で外しに掛かる。
その間、外から聞こえる『足音』にも注意を払っておきたい。
そこまで神経を集中させなくとも、年長のサトリや、
身体能力の高いカンナの位置は、すぐに掴めるはずだ。

(さいしょのターゲットは……サトリちゃんか。
 おおぐちたたいただけあって、せんげんどおりにオオモノねらい。
 となると、つぎはわたしかな……??)

『移植』した『超嗅覚』が少しでも役に立てばいいけど。
しかし、人の心配ばかりしていられない。
多分、こっちが狙われるのも、そう遅くはないだろう。

879天雨 サトリ『10cc』:2018/07/15(日) 00:39:43
>>877(GM)
>>878(夢見ヶ崎)

背後を振り返る必要が無いのは良いことだ。
そして最初に自分が狙われるというのも悪くない。
これは最初の『交流』であり、『決戦』ではない。
逃げるのは全力だが……一度も捕まらないのはよくない。

(そして……私たちには幾つか縛りがある。
 手で払いのけたり、危険な避け方をしたり、
 こちらのミスでこの子達を……私たち自身も、
 怪我につなげるのは不味い。怪我の扱いが軽くなる)

ひとまずは全力で走る。
本来なら物を投げる、転ばせるなど、
幾らか手段は思いつくが――今は不味い。
手抜きととられるとしてもけがをさせるよりはいい。

許されるのは『自発的にこける』くらいだろうか。
他にもいくつかは思いつくが……結果と過程のバランスを取る。

(それにしてもっ)

「――――――『速い』ッ」

        「ですわね」

                 「カンナ!!」

心からの賞賛と共に、距離が詰まり切る前に右後ろ斜め方向へ『急に切り返す』。
あの速度、獣のようなヴィジョン。『急激な方向転換』には対応できるのだろうか?

距離が詰まり切る前、かつ『真逆』の切り返しをしないのは事故の危険性を考えたからだ。
これくらいの角度とタイミングなら、急に曲がろうとしてつんのめるくらいはしても大転倒とはならないだろう。

880『ペイズリー・ハウス』:2018/07/15(日) 20:29:29
>>878(夢見ヶ崎PC)

  ――ザザザザッ

貴方は滑り台の裏へと駆けこみ、ドクター・ブラインドを駆使して
スカーフの手近な柱へ縛り付ける。作業は滞りなく完了した

遠巻きに見れば、人ひとりが隠れてると思わせる事は出来る。

 作業を終えると共に、お椀ドームの中に入る。中は軽く砂地になっており
サクッと砂を踏みしめる音が僅かに反響するが、ドーム内に留まる音量だ。
 エプロンを外しながら、聴力だけに集中する……。

>>879(天雨PC)

 シャッ シャッ シャッ シャッ!

  タッ タッ タッ タッ タッ


小さき黒豹と化したカンナは、猫のような爪で『10cc』が
カウントダウンの合間に生えた草を切り散らしながら疾走する。
 速度は正に猛獣だ。だが、猪突猛進に見えなくもない。

 >『速い』ッ  ですわね   カンナ!!


「ッ……シャァァッ!」

   ズササー  クルッ タン キィーッ

野生動物のように一鳴きすると共に、体を反転させて野生動物の足と
化した爪をスパイクに急停止して、タンッと再度サトリを追う。
 急な切り返しは、幾らかの時間稼ぎになはる。だが、元々のスペックに
差異が浮き出るのは仕様な上で不利な事は受け入れざるを得ない。

 今の彼女の精密やパワーはともかく、スピードは獣同等だ。
あっと言う間に距離は数メートル近くまで狭められる。何か小細工が
無ければ、ものの数秒かからず背中をタッチされそうだ!


(※夢見ヶ崎には、超感覚で。かなり早い足音(カンナ)が一瞬途切れ
地面を強く摺る音と、再度駆けだす音が捉えられた)

881夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/15(日) 21:59:37
>>879
>>880

(――むこうはコレでよし。あとは……)

エプロンを外して、ドームの外から少しだけ見えるような形で、
ドームの中に置いておく。
目的は、スカーフと同じ。
時間稼ぎのための囮だ。

(……イチバンはやいのが……いったんとまって……
 じめんをこすって……またうごきだした……。
 サトリちゃんが、うまくやりすごしたみたい。
 『クロネコ』になると、こまわりはきかないのか……。
 だけど――やっぱりはやい)

獣に姿を変えたカンナのスピードは、確かに驚異的だ。
しかし、『持久力』はどれくらい持つだろうか?
激しく動き続けていれば、当然その分だけスタミナも消耗する。

実際の動物でも、まだ幼い内は体力が劣る。
スタミナも野生動物と同等だとしても、子供は子供だ。
ひょっとすると、長くスタミナを維持するのは難しいかもしれない。

(できるだけじかんをかせいで、カンナのスタミナをけずる。
 つかれたじょうたいなら、こっちもうまくにげられるかも。
 いまのじょうたいじゃ、『さ』がありすぎるもんね)

カンナに見られないよう、こっそりとドームの中から出て、
滑り台とは逆方向の、ドームの裏側辺りに移動する。
見えずとも『音』を聞いていれば、現在の状況を把握することは容易だ。
一旦そこで身を隠し、引き続き『超聴覚』で四人の動きを追う。
不意を突いて急に狙いを変えてくることもありうるので、
それについても注意しておく。
それから、スプリング遊具はどんなものだろうか?

882天雨 サトリ『10cc』:2018/07/15(日) 23:22:27
>>880(GM)
>>881(夢見ヶ崎)

『天雨サトリ』は自分が頭のいい人間だと考えている。
恐らく、夢見ヶ崎明日美もそうだろう。
頭がいいとは『思考を絶えず試行できる』事だ。
シミュレートした状況の中からより良いものを選び取る、
それが『頭がいい』人間の『成功する理由』だと考えている。

考えて、考えて、考えた結果――選んだのは走る事だ。
何も考えないのと結果は同じだが、今『奇策』に出る理由は無い。
全力で走って、走って、走って、『カンナに捕まる』までの時間を稼ぐ。

(『逃げられる道理』がありませんわ。
 だからといって『立ち止まって捕まる』のは愚の骨頂。
 最後まで逃げて――――体力を削り、満足感を作り出す)

              (それが仕事で『遊ぶ』ということ)

・・・つまり、最後には捕まることになる。そこまでに『過程』を作る。

883『ペイズリー・ハウス』:2018/07/16(月) 21:38:55
>>881(夢見ヶ崎PC)

 貴方は『超感覚』で他の四人の動きを探知する。
『まつり』『くぬぎ』は既に15mより遠くへと移動してる。
一番近く10m圏内で、全力で走る足音を二つ捉える。
 『天雨』は、もう直ぐ捕まりそうな距離でカンナは
飛びつけばタッチ出来る程度に足音が重なって聞こえてくる。

 それ等を耳にしながらドーム裏側へ移動する。気づかれてはいない
スプリング遊具に関しては、馬や牛といった動物を模した園児が乗れる
小さめの大きさで、下の地面にバネが接続されている。
 大体6つほどまばらに設置しており、障害物としては中々役立つだろう。

>>882(天雨PC)

 貴方はまっしぐらに全力疾走で逃走を継続する。
命を狙う肉食獣の前で、その行動は愚直だ 眼光を鈍く光らせ
多くの生き物を狩ったジャガーの牙が貴方の首筋を捉える……っ!
 なんて事はない これは遊びなのだから。

  ポンッ!

カンナ「うぉーーー! タッチだーー!!」  ポフンッ!

 カンナは貴方の背に、走りつつジャンプしながらなので
少し強めの衝撃を受けながらも転倒はさせない絶妙な加減の張り手を
繰り出した! そしてズサーッと貴方の前でストップすると
ガッツポーズを繰り出しつつ……スタンドを解除してパンツ一丁の姿になる。

 カンナ「次は、そっちが鬼だぞー!」

 そう叫びつつカンナは両手を上げながら楽しそうに
お椀型ドームのほうへ逃げようとしている……。

884夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/16(月) 22:42:26
>>882
>>883

             「――んっ!!」

      「あぁ〜〜〜」

「つぎはサトリちゃんがオニかぁ……」

よく考えたら、これは仕事なんだった。
自分たちが今やっているのは、幼稚園の保母さんみたいなものだ。
なにより子供達を楽しませなきゃいけない。
もっと思いっきり走って、あちこち逃げ回るべきだろうか。
そう思ったが、まぁちょっと様子を見よう。

     ――ススススス……

スプリング遊具に近い方の、ドームの端で待機していよう。
そして『ドクター・ブラインド』を自分から離し、反対側の端に配置しておく。
あとは、引き続き『音』で様子を観察する。

(――カンナが、こっちきそうだなぁ……)

彼女の性格を考えると、見つかったらここにいるのをバラされそうだ。
とはいえ、まだ動くタイミングじゃない。
『ゲンジョウイジ』する。

(で――サトリちゃんは、だれをおいかけるのかな??)

よし、あててみよう。
まず、さっきおいかけっこしたばかりのカンナはジョガイする。
こどもたちとなかよくなるのがイチバンのもくてきだから、
わたしをねらうカノウセイもひくい。
あしがおそいっぽいくぬぎをねらうっていうのも、なんかちがう。
となると、いちばんカノウセイがたかいのは、まつりか??
アタリ??ハズレ??
そのこたえは『>>885』に!!チャンネルは、そのまま!!

885天雨 サトリ『10cc』:2018/07/16(月) 23:03:26
>>883(GM)
>>884(夢見ヶ崎)

「―――――っ」

       ザザッ

「やりますわね、カンナ。
 スピードだけではない……
 『精密さ』にも優れたスタンド。
 それをしっかりものにしている」

              ザッ
 
    「『借り一つ』、出来ましたわね」

靴で地面を踏みしめ、急停止する。
無暗に『移動経路』から離れないためだ。
まだ『10cc』の『植物』は枯れ始めてなどいない。

――――むしろ、そろそろ『実りの季節』を迎えるだろう。

(ここまで遊びに介入しているのは私とカンナだけ。
 くぬぎさんは、この段階で巻き込むには早いかしら?
 ユメミガサキさんを私が狙うのは『交流』として悪手。
 となれば――――『まつり』さん。彼女のスタンドも知っておきたい)

    (とはいえ、狙えそうな位置にいるならくぬぎさんも追いましょう)

周囲を見渡し、今見える位置の人間を探る。
並行して野イチゴによる振動探知と、野イチゴの状態確認も行いたい。

いずれにせよ、歩きはじめる。今来た方向に、撒いた植物をたどるように。

886『ペイズリー・ハウス』:2018/07/17(火) 23:16:17
>>884(夢見ヶ崎PC)

 貴方は自分の使命を改めて思い返す。そうだ、子供達の世話をするなら
楽しませる事は基本の一つ。本格的な潜伏や、能力を駆使して逃避を
行うと言うのは間違ってはいるだろう。
 とは言え、聞こえる一人分の音。カンナは、ドームを迂回して貴方の
見える範囲のドーム端まで来た。ばったり鉢合わせする形だ。

 カンナ「あれ?? 姿が見えないと思ったら、其処に隠れてんの。
おっとなっげなーいっ」

 ほぼ裸なカンナは、貴方がドームの裏に引き籠ってる事に対し揶揄う。
とまぁ、彼女の言い分も少々通る部分はある。鬼ごっこなのに、相手の
見えない場所で待機するのは子供視点ではフェアじゃあないと思えるのだろう。

カンナ「まぁ、これからカンナも隠れるけどな! 精々いい囮になるがいいっ」

そう告げるやいなや、さっさと、お椀のドームの中にスルッと入り込んだ。
 暫く、彼女は見当が付く所とは言え潜伏を選ぶようだ。

>>885(天雨PC)

 まつり「うーん……スコップは流石にあぶなすぎですものねぇ
ですけど、小石などは余り役たちませんでしょうし……」

 くぬぎ「……」オロオロ

『10cc』によって撒かれた部分は、既に花は枯れて実が
生じている状態だ。振動だが、それを認識する以前にドームの陰に
入ったカンナを除く二人の行動は視界に移った。

まず、まつりは『手加減を最初にする』と告げた通り。何やら
園の玄関横に置いてある園芸スコップや砂利やらが置いてある場所を
品定めしており動かない。手加減以前の問題な気もするが、そのまま
追いかけても動かず直ぐにタッチ出来そうだ。

くぬぎは、まつりの少し近くで隠れる場所を見つけたり余り遠くに
行く事もせずオロオロと少し困った様子で立ち往生している。
こちらも、直ぐに全力で走れば鬼にする事が出来るだろう。

どちらを選択するにしても、多分なにかしらの細やかながら
問題が出来そうだ……。


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