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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

745小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/10/22(日) 02:16:28
>>741

  スッ……

自分と同じように店内に入ったジェイクを見て、残っている左目を静かに伏せる。
自身の身体を切り離す『スーサイド・ライフ』の能力は、不気味で異様な光景を作り出す。
見ていて、決して気持ちのいいものじゃない。

驚かせてしまうかもしれないから、できれば近くでは見られたくなかった。
けれど、それが私自身の偽りのない精神の形。
だから、私はそれを否定することはできない。

今、私の左手にはナイフ――『スーサイド・ライフ』が握られている。
もし、彼がスタンド使いなら、それが見えているはず。
見えていなければ、彼はスタンド使いではないことになるだろう。

  ――どうしたら……。

その直後、『目』を通して二人がテラス下に降りる光景を見て、
このまま厨房へ向かうかどうかを思案する。
あの潜水服のような何かに、スタンドが関わっていることは間違いない。
そして、もし問題が起こるのであれば、スタンド使いの力が必要になる。
実際に見たことはないが、朝山がスタンド使いであることは知っていた。
同じように飛び降りたということは、七海と名乗ったもう一人の少女もそうなのだろうか。

だけど、相手は正体も目的も分からない何者か。
いくらスタンド使いとはいえ、彼女達だけを行かせてしまうのは、とても心配だった。
自分が行って役に立てるかは分からないけれど、それでも何かできることがあるはず。
私も、彼女達の助けになるために下に降りてみよう。
そう思い、厨房から視線を外して、テラスへ続く扉に向き直った時だった。

  「ペイさん……!?」

再び視線を厨房に戻し、そちらへ向かって早足で近付いていく。
今の悲鳴を聞けば、何か良くないことが起きたことはすぐに想像できる。
あの何か達が現れた直後であるという状況が、胸の中に生じた不安を余計に煽り立てる。

 パーツ
『部位』はテラスの柵の付近まで近付かせて、できる限り何か達の様子を確認することに努める。
『目』で見えない部分は、『耳』で周囲の声や音を聞くことによって補足する。
射程距離が5mを超えるようであれば、浮遊させずに地上に下ろすことによって距離を伸ばしたい。


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