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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

65『手に汗握る』:2016/02/17(水) 23:27:00
>>64

【眼鏡の男】「『イカサマ』ァァ〜?」

『牡丹』の言葉に、男は「なにを言い出すのやら」といわんばかりの態度で答える。

【眼鏡の男】「そりゃあ『イカサマ』なんてのがバレたら『負け』でしょう。
         『決定的な証拠』ってのが割れたらね……『バレなきゃイカサマじゃない』ってぇことは、『バレたらイカサマ』なんですから」

男は濡れたおしぼりで手を拭ってから、山札をカットする。
そしてカードを『5枚』引き、一枚一枚確認するように親指でスライドし――――

【店主】「―――――――お客様」
【眼鏡の男】「っ……ど、どうしました?」

             スッ

『店主』が、その背後から声をかけた。
『眼鏡の男』は一瞬肩を震わせ、手札を隠すようにテーブルの上に置く……指で押さえつけるように。

【店主】「お客様のやり取りに口を挟むことはしないつもりでしたが――――流石に、『イカサマ賭博』は困ります」
【眼鏡の男】「なっ……」

……穏やかで丁寧な『店主』の言葉は、それだけに妙な迫力があった。
男は一瞬絶句し……誤魔化すように笑顔を作る。手をカードから離して、おしぼりで拭いながら。

【眼鏡の男】「は、ははっ、なにを言い出すかと思えば……『イカサマ賭博』ゥ? この俺が?
         いやですねぇマスター、一体何を言い出すんです? ははは……」
【店主】「しかし今、貴方の手札の中で確かにカードの絵柄がスペードに……」

【眼鏡の男】「おいおいおいおい困りますよォォォ〜〜……そんな『難癖』つけられちゃあたまりませんねぇ!
        俺の手札が? どうなったって言うんです? 見間違いじゃあないんですか?」

……男は、シラを切りとおすつもりのようだ。
もう少し、もう少しで切り崩してやれそうなのだが……


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