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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

600夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/07/30(日) 17:17:47
>>599

「もう一回言っておくけど、対談中のことに関して、私はベリルのことは全然恨んでないよ。
 ベリルなら分かるよね?この言葉がウソじゃないってことが。
 しつこいと思ったらゴメンね。もう言わないから」



言うまでもないけど、勿論これは偽りのない本心。
そんなの決まってるじゃない。

だって――ううん……。

これは試合が終わった後に取っておこう。
今は目の前の闘いに集中しないと。



ベリルのスタンド――考えられる可能性は『二つ』あった。

1、宣言なしには動かせない。
2、宣言なしに動かそうとすると何かしら都合の悪いことがある。

1が消えた以上、残るのは2しかない。
ベリルは、自分がペナルティを受けることを避ける行動をとっている。
そして、私がペナルティを受けることは、逆にベリルにとってはプラスになる……。

今、私とベリルは同じフィールドに立たされている。
単に同じリングにいるというだけでなく、『同じ条件』の下にいるという意味で。

手っ取り早く言って『正々堂々の強制』――それが私の考える『シンプリー・レッド』の能力。

最初の攻撃で、私はベリルの質問を無視して不意打ちを浴びせた。
ベリルのスタンドは、それを『反則』と見なしたに違いない。
だから私にペナルティを与えた。
あのスタンドが審判だというなら、それがパワーアップの原因と見て間違いない。

さっき、私が質問に本心を答えたとき、ベリルのスタンドは無反応だった。
これは私の行動がルールに沿っていると受け取られたからだろう。
同じように、ベリルもこっちの質問には本心を答えざるを得ない。
そうしなければ、ベリルがペナルティを受けてしまう。
今のやりとりで、それを確信した。



  スッ

無言で『ドクター・ブラインド』の人差し指を立てる。

  チョイ チョイ

その指を曲げて、自分に向かって軽く動かす。
小さな子供でも分かる簡単なジェスチャーだ。

その間、近くにある木を横目で確認する。
さらに可能なら、頭に巻いているスカーフを片手で解き、そのまま手に持つ。


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