したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

401『水平線のラダマンテュス』:2017/01/25(水) 09:34:48
>>400

>誰かが来る可能性が高いと踏んでのことですか?

質問に対し、星の輝きを宿す女性は思案するように首を軽く回してから答える。

 「そうですねぇ。来るか、または何事も起きないか……
確証と言うものは無いですが、それでも何かが起きると言う予感はあります。
  ――『引力』
 貴方と私が出会ったように。貴方の、その本との切り離せぬ縁(えにし)のように。
万物には、多種多様な引かれあう力が存在するのです」

 遠野の了承に、女性は朗らかに笑いつつ丁重に礼を告げる。

「このような、細やかな指示や決め事もない無体な依頼を受けて頂けた事
改めて、貴方に感謝と賛辞を述べます。
 それでは、夜間の十時頃にでも。また、この家屋に来ていただければと思います」

説明して、スペアキーを女性は貴方に渡す。それと共に、ポンッと手のひらを打って
大事な事を告げ忘れたとばかりに、少し大袈裟なジェスチャーと共に口を再度開く。

「あぁ、そうそう。注意事項として、二つ。
一つは、夜に関しては物置部屋に。この絵画は移動させておきます。
 流石にこの広間で、堂々と飾り付けて見張るのは余りにも不用心ですから」」

と、女性はランジェリーショップの奥にある扉を開けた。
 ある程度の小物を詰めた箱が壁の隅に置かれ、脚立や何も入ってない鉢植えに棚など
特筆して役立つものは置いてない。しいて言えば、棚は何者かが入ってきた時に
遮蔽物として利用出来ると言った程度か。そして、板で封鎖された天窓が上に付けられていた。

「……もう一つ、伝えておきますが。
夜、この絵画を外に持ち出したり。掛けている黒幕を取り外すなどは極力止めて頂きたい
 それらが破られた場合……」

そこで、女性は勿体ぶった調子で言葉を区切った。と、同時に一泊置いて
軽やかに笑い声を囀る。

「あはは はは。すみません、怖がらすような事を言って。
まぁ、見張りをするのに勝手に外へ持ち出すなんて事をするとは思いませんが。
 ……この絵画は、少し特殊でしてね。
先ほど言った通りですが、何と言うか シャイなんですよ。ですので、夜はくれぐれも
掛けてる黒布を外す事のないようにして頂きたい」

 他に、何か聞きたい事はありますか? と、女性は微笑みを携え
遠野の言葉を待つ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板